JPH10129407A - 電源回路 - Google Patents

電源回路

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Publication number
JPH10129407A
JPH10129407A JP8292036A JP29203696A JPH10129407A JP H10129407 A JPH10129407 A JP H10129407A JP 8292036 A JP8292036 A JP 8292036A JP 29203696 A JP29203696 A JP 29203696A JP H10129407 A JPH10129407 A JP H10129407A
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JP
Japan
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side airbag
microcomputer
airbag unit
circuit
power supply
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JP8292036A
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English (en)
Inventor
Takayuki Kishi
隆行 岸
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Marelli Corp
Original Assignee
Kansei Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なくて済み、かつ電源投入時に
バックアップコンデンサの容量診断を精度よく行えると
共に、サイドエアバッグユニットが電源電圧の所定値以
上の電圧降下によってもリセットされずに、故障診断を
行えるようにする。 【解決手段】 バッテリ電圧を昇圧するDC/DCコン
バータと、DC/DCコンバータの出力端子に並列接続
されて、それぞれ異なる負荷に前記DC/DCコンバー
タの昇圧出力を供給する複数の第1スイッチ手段と、前
記バッテリの出力側に並列接続された複数の第2スイッ
チ手段とを備え、前記複数の第2スイッチ手段のそれぞ
れからの出力を、前記複数の第1スイッチ手段のうちの
対応する第1スイッチ手段のそれぞれの出力側に供給す
ると共に、前記第1スイッチ手段と第2スイッチ手段と
の一方がオン作動しているとき、他方のスイッチ手段が
オフ作動することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば車両の衝
突事故時に乗員を保護するエアバッグ等が複数個備えら
れてなる乗員保護装置等に用いられる電源回路に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の電源回路を、まず図2に
示す乗員保護装置を例にとりながら説明する。図2にお
いて、昇圧回路3は、イグニッションスイッチ2を介し
て供給されるバッテリ1からの入力電圧を昇圧して抵抗
4を介してバックアップコンデンサ5を充電する。その
充電された電荷は、マイクロコンピュータ11が加速度
センサ10から供給される加速度信号に基づいて重大衝
突と判断したときにスイッチ回路7をオンすることによ
って放電用ダイオード6を介して雷管8、機械式加速度
スイッチ9(このときはオン状態であるが、通常はオフ
状態)を直列に介して放電され、雷管8によって図示さ
れない火薬が点火され、エアバッグが展開される。な
お、この機械式加速度スイッチ9は、本出願人による特
願平5−351470号に開示されている構造のものを
使用する。
【0003】また、マイクロコンピュータ11は故障診
断機能を有し、前記バックアップコンデンサ5の容量診
断時にはトランジスタ13を所定時間の間オンし、バッ
クアップコンデンサ5に充電された電荷を抵抗12を介
して放電し、その時のバックアップコンデン5の端子電
圧の変化量を読み取り、前記バックアップコンデンサ5
の静電容量が規定値の範囲内にあるか否かの診断を行
い、異常(規定値の範囲から外れている)と判断した場
合には、図示されないランプ等の警報装置を用いて乗員
に知らせる。
【0004】しかしながら、上記の如き乗員保護装置
は、車両の前方方向からの衝突時に乗員を保護するため
に開発されたもので、最近ではこれを用いて車両側方か
らの衝突時にも乗員を保護しようとして開発が進められ
ている。その場合、前方からの乗員保護装置と側方から
の乗員保護装置とをそれぞれ別々のユニットとして設け
てもよいが、一般的にはコスト低減のために回路を共用
化することが考えられるので、その構成を図3に示して
以下に説明する。
【0005】すなわち、図3において、符号14で示す
ユニットは前方方向乗員保護装置、いわゆる前突用エア
バッグユニットで、これは車両前方からの衝突に対して
乗員を保護するもので、その構成は図3に示した構成と
同一構成のものであるのでその説明は省略する。また符
号18で示すユニットは運転席用サイドエアバッグユニ
ットで、これは車両の運転席ドア側方からの衝突に対し
て乗員を保護するもので、この運転席用サイドエアバッ
グユニット18の電源は、符号16で示すハーネス等の
電源ラインによって端子Aを介して前記前方方向乗員保
護装置14のバックアップコンデンサ5に接続されて給
電されるものである。さらに、符号20で示されるもの
は助手席用サイドエアバッグユニットで、車両の助手席
ドア側方からの衝突に対して乗員を保護するもので、そ
の構成は運転席用サイドエアバッグユニット18と同様
の構成のものであるが、この助手席用サイドエアバッグ
ユニット20の左右方向加速度センサは助手席から運転
席方向に向かう加速度を検出するのに対して、運転席用
サイドエアバッグユニット18の左右方向加速度センサ
10’は運転席方向から助手席方向に向かう加速度を検
出する点が異なっている。換言すると、検出方向が18
0度異なるものである。
【0006】すなわち、運転席用サイドエアバッグユニ
ット18は、車両の運転席のドア、またはその近傍に取
り付けられ、その中の左右方向加速度センサ10’は、
前後方向加速度センサ10と同一のもので、車両の左右
方向、特に運転席ドアから助手席方向に向かう加速度を
検出できるようにして車両に取り付けたものである。
【0007】11’は前記マイクロコンピュータ11と
同等の衝突判断機能を有するマイクロコンピュータで、
車両の運転席左右方向に発生する前記左右方向加速度セ
ンサ10’から供給される加速度信号に基づいて重大衝
突と判断した場合には、スイッチ回路7’をオン制御す
る。なお、8’は前記雷管8と同等の雷管、9’は前記
機械式加速度スイッチ9と同等の機械式加速度スイッ
チ、17は定電圧回路で、電源ライン16を介して供給
される前記昇圧回路3(またはバックアップコンデンサ
5)からの出力電圧を受けて、運転席用サイドエアバッ
グユニット18を構成する各回路に一定電圧を供給する
ものである。なお、図3中の符号20で示されるもの
は、前記前方方向乗員保護装置14の出力端子Aに接続
された運転席用サイドエアバッグユニット18と並列接
続された助手席用サイドエアバッグユニットで、前方方
向乗員保護装置14の出力端子A’(出力端子Aと同
等)に電源ライン19を介して接続されている。
【0008】すなわち、前方方向乗員保護装置14は図
2に示したものと同一の作動を行うのでその詳細説明は
省略するが、運転席用サイドエアバッグユニット18
は、前方方向乗員保護装置14の昇圧回路3から電源ラ
イン16の出力端子Aを介して昇圧電圧を受けると共
に、この運転席用サイドエアバッグユニット18は車両
運転席ドア方向からの衝突による加速度を左右方向加速
度センサ10’が検出し、その検出信号に基づいてマイ
クロコンピュータ11’が重大事故と判断すると、スイ
ッチ回路7’をオン制御して前方方向乗員保護装置14
のバックアップコンデンサ5に充電され、電源ライン1
6を介して供給される電力を雷管8’、機械式加速度ス
イッチ9’に直列に流し、火薬に点火してエアバッグを
展開させる。
【0009】また、助手席用サイドエアバッグユニット
20は、運転席用サイドエアバッグユニット18と略同
一に構成されており、運転席用サイドエアバッグユニッ
ト18と同様に前方方向乗員保護装置14の昇圧回路3
から電源ライン16の出力端子A’を介して昇圧電圧を
受けると共に、車両の助手席側ドア方向からの衝突によ
る加速度を左右方向加速度センサ(図3中の符号10’
のものと同一)が検出し、その検出信号に基づいてマイ
クロコンピュータ(図3中の符号11’のものと同一)
が重大事故と判断すると、スイッチ回路(図3中の符号
7’のものと同一)をオン制御して前方方向乗員保護装
置14のバックアップコンデンサ5に充電された電力を
電源ライン19を介して雷管(図3中の符号8’のもの
と同一)、加速度スイッチ(図3中の符号9’のものと
同一)に直列に流し、火薬に点火してエアバッグを展開
させる。
【0010】しかしながら、上記の図3に示す乗員保護
装置を用いた場合に、電源投入時の如く電圧が不安定
で、かつ負荷の変動が大きいときには、バックアップコ
ンデンサ5の容量診断を行うと、バックアップコンデン
サ5の容量診断が精度よく行われないという恐れがあっ
た。またこのバックアップコンデンサ5の診断中に、換
言すると電源電圧が低下しているときに運転席用サイド
エアバッグユニット18及び助手席用サイドエアバッグ
ユニット20の故障診断を行うと、双方のサイドエアバ
ッグユニット18、20にはマイクロコンピュータが搭
載されているために、そのマイクロコンピュータが規定
値以上の電圧降下のために故障診断中にリセットされて
しまったりする恐れがあった。
【0011】そこで、本出願人はこれを解決すべく次の
如き発明を出願している(未公開)ので、それを次に図
4に基づいて説明する。まず、前方方向乗員保護装置3
5について説明する。すなわち、21は昇圧回路で、イ
グニッションスイッチ2を介して供給されるバッテリ1
からの入力電圧を昇圧して抵抗22を介してバックアッ
プコンデンサ23を充電すると共に、電源ライン36に
介挿されたスイッチ回路32、抵抗34を直列に介して
運転席用サイドエアバッグユニット45にその昇圧電圧
を供給し、また電源ライン47に介挿されたスイッチ回
路48及び抵抗49を直列に介して助手席用サイドエア
バッグユニット46に昇圧電圧を供給する。
【0012】24は車両の前後方向に発生する加速度を
検出する前後方向加速度センサで、検出信号である加速
度信号は、後述のマイクロコンピュータ25に供給され
る。このマイクロコンピュータ25は、衝突判断機能を
有し、前記前後方向加速度センサ24から供給される加
速度信号に基づいて重大衝突と判断したときにスイッチ
回路26をオンすることによってバックアップコンデン
サ23に充電された電荷を放電用ダイオード27を介し
て放電し、雷管28、機械式加速度スイッチ29に直列
に点火電流を流し、ハンドルに取り付けられているエア
バッグを展開せしめる。
【0013】また、前記マイクロコンピュータ25は前
記バックアップコンデンサ23、雷管28等の故障診断
機能を有し、そのうちバックアップコンデンサ23の容
量診断においては、イグニッションスイッチ2のオン操
作直後に、信号ラインU,Xを介してトランジスタ3
2、48を共にオフすると同時に、そのオフしている
間、駆動用トランジスタ50をオンすることによってス
イッチングトランジスタ51をオン状態に切り換える。
【0014】すなわち、これによって前記バックアップ
コンデンサ23に充電された電荷が、双方のサイドエア
バッグユニット45、46の各回路の暗電流として放電
しないように、前記前方方向乗員保護装置35と双方の
サイドエアバッグユニット45、46とを電気的に切り
離し、双方のサイドエアバッグユニット45、46が前
記バックアップコンデンサ23の負荷として作用する関
係をなくした状態にした後にスイッチングトランジスタ
31をオンし、前記バックアップコンデンサ23に充電
された電荷を抵抗30を介して放電し、その時のバック
アップコンデンサ23の所定時間の間における端子電圧
の変化量をマイクロコンピュータ25が読み取り、静電
容量を算出することによって容量診断を行い、異常と判
断した場合には、図示されないランプ等の警報装置を用
いて乗員に知らせる。またマイクロコンピュータ25
は、信号ラインY,Vを介して運転席用サイドエアバッ
グユニット45及び助手席用サイドエアバッグユニット
46から診断結果が伝送されてくると、その診断結果に
基づいて警報装置を作動させる。
【0015】27は前記放電用ダイオード6と同一機能
の放電用ダイオード、34はスイッチ回路32の出力側
の電源ライン36に直列に介挿された低抵抗値を有する
抵抗、50は前記スイッチ回路32、48の動作モード
が180度異なるようにマイクロコンピュータ25によ
ってオン、オフ制御される駆動用トランジスタで、ベー
ス端子が信号ラインTを介して前記マイクロコンピュー
タ25に接続され、またエミッタ端子が接地され、さら
にコレクタ端子が制御用スイッチングトランジスタ51
のベース端子に接続されている。この制御用スイッチン
グトランジスタ51のエミッタ端子は抵抗53、逆流防
止用ダイオード52を直列に介して昇圧回路21の入力
端子に接続され、またコレクタ端子は第1及び第2分岐
用ダイオード54、55のアノードに共通接続されてい
る。第1分岐用ダイオード54のカソードは抵抗34の
出力側に接続され、又第2分岐用ダイオード55のカソ
ードは抵抗49の出力側にそれぞれ接続されている。ま
たこの第1及び第2分岐用ダイオード54、55は、一
方の電源ライン36から他方の電源ライン47に、また
他方の電源ライン47から一方の電源ライン36に電流
が流れ込まないようにする機能も有している。
【0016】56は前記スイッチングトランジスタ41
と同様のスイッチングトランジスタで、第1通信回路3
3の出力信号によってオン、オフ制御され、直列抵抗5
7、電源ライン47を介して助手席用サイドエアバッグ
ユニット46に対して要求信号を出力する。また、58
も前記スイッチングトランジスタ41と同様のスイッチ
ングトランジスタで、第1通信回路33の出力信号によ
ってオン、オフ制御され、直列抵抗59、電源ライン3
6を介して運転席用サイドエアバッグユニット45に対
して要求信号を出力する。
【0017】なお、前記雷管28の断線診断等は、雷管
28の両端のそれぞれの電圧及び電圧差に基づいてマイ
クロコンピュータ25が行い、断線等と判断した場合に
は、上記と同様に図示されないランプ等の警報装置を用
いて乗員に知らせる。また、前記マイクロコンピュータ
25は、信号ラインSを介して第1通信回路33から運
転席用サイドエアバッグユニット45に対して要求信号
を送信した後に、信号ラインV,Yを介して双方のサイ
ドエアバッグユニット45、46から故障診断の結果を
示す信号を入力して、故障を示す信号が送信されてきた
ときには図示されない警報装置を作動させて警報する。
【0018】次に、運転席用サイドエアバッグユニット
45について説明する。24’は前記前後方向加速度セ
ンサ24と同一の加速度センサで、前後方向加速度セン
サ24と検出方向が異なり、車両の左右方向の加速度を
検出するように取り付けられ、その検出出力である加速
度信号をマイクロコンピュータ25’に供給する。マイ
クロコンピュータ25’は、前記マイクロコンピュータ
25と同様に衝突判断機能を有し、前記左右方向加速度
センサ24’から供給される加速度信号と、後述の加速
度スイッチ40から供給されるスイッチ信号とに基づい
て車両側方からの衝突の規模を判断し、重大衝突と判断
すると、スイッチ回路26’をオン制御して前方方向乗
員保護装置35の前記バックアップコンデンサ23に充
電された電荷を電源ライン36を介して雷管18’に点
火電流を供給し、運転席用のサイドエアバッグを展開す
る。
【0019】またマイクロコンピュータ25’は、マイ
クロコンピュータ25と同様の診断機能を有して、雷管
28’等の断線等の診断を行い、前記第1通信回路33
から送信される要求信号に基づいて、この運転席用サイ
ドエアバッグユニット45の診断結果を第2通信回路3
3’(第1通信回路33と同一のもの)、電源ライン3
6、信号ラインVを介して前方方向乗員保護装置35の
マイクロコンピュータ25に供給する。なお、加速度ス
イッチ40は、前記機械式加速度スイッチ29を電子化
したものに相当するもので、同一機能を有し、半導体加
速度センサと比較回路とから構成され、半導体加速度セ
ンサからの出力が比較回路の基準値を越えたときに、ス
イッチ信号を出力する。
【0020】41は電界効果型トランジスタから構成さ
れるスイッチングトランジスタで、第2通信回路33’
の出力信号によってオン、オフ制御され、各種診断の結
果を示す信号を出力する。42は前記スイッチングトラ
ンジスタ41と電源ライン36との間に介挿された抵抗
で、電源ライン36を介して前記抵抗34と直列接続さ
れて逆流防止用ダイオード43のアノード側の電圧をス
イッチングトランジスタ41がオンしたときに(または
第1通信回路33の出力側に形成されたスイッチングト
ランジスタ(図示せず)がオンしたときに)0レベルで
ない一定電圧に保持されて、常時後述の定電圧回路44
に入力電圧を給電できるようにしている。なお、この定
電圧回路44は常時入力電圧を受け、かつ運転席用サイ
ドエアバッグユニット45を構成する各回路に電力を供
給している。46は助手席用サイドエアバッグユニット
で、前記運転席用サイドエアバッグユニット45と同一
の構成にされている。
【0021】なお、電源ライン36、47のそれぞれは
前方方向乗員保護装置35と運転席用サイドエアバッグ
ユニット45との間で通信を行っているとき、及び前方
方向乗員保護装置35と助手席用サイドエアバッグユニ
ット46との間で通信を行っているとき、図5に示すよ
うな電圧波形になる。すなわち、図において、電圧V1
は例えばスイッチングトランジスタ41がオンしたとき
の昇圧回路21の出力電圧V3を抵抗13及び42で抵
抗分割した値になり、電圧V2はスイッチングトランジ
スタ41がオフしたときの電圧で、抵抗34の値で決ま
る。
【0022】次に、上記構成の作用を説明する。 診断機能が動作するとき イグニッションスイチ2がオンされ、前方方向乗員保護
装置35のマイクロコンピュータ25が作動を開始する
と、マイクロコンピュータ25は、信号ラインUを介し
て第1スイッチ回路32をオフ状態にすると共に、信号
ラインXを介して第3スイッチ回路48をオフ状態にす
る。さらに、信号ラインTを介して駆動用トランジスタ
50、スイッチングトランジスタ51をオン状態にし、
双方のサイドエアバッグユニット45、46の定電圧回
路44の電源用コンデンサ(助手席用サイドエアバッグ
ユニット46についても同様のコンデンサが接続されて
いる)をバッテリ1からの出力によって急速充電させ、
双方のサイドエアバッグユニット45、46のマイクロ
コンピュータ25を前方方向乗員保護装置35のマイク
ロコンピュータ25と略同時にプログラム作動を開始さ
せられ、全てのマイクロコンピュータ25、25’の立
ち上がりを略同時に行うことができる。
【0023】その後、スイッチ回路32、48がオフ状
態にある間の所定時間の内マイクロコンピュータ25は
スイッチングトランジスタ31をオン動作せしめ、バッ
クアップコンデンサ23に充電された電荷を、抵抗30
を介して放電し、そのときのバックアップコンデンサ2
3の端子電圧をマイクロコンピュータ25が読み取るこ
とによって、マイクロコンピュータ25はバックアップ
コンデンサ23の端子電圧の電圧変化から静電容量が規
定値の大きさか否かを判断し、異常と判断した時には、
警報装置を作動させて知らせる。
【0024】その後、マイクロコンピュータ25はスイ
ッチ回路32、48をオンせしめると共に、スイッチ5
1、52をオフせしめ、第1通信回路33によってそれ
ぞれのスイッチングトランジスタ56、58をオン、オ
フせしめる。それによって、電源ライン36、47を介
して双方のサイドエアバッグユニット45、46のマイ
クロコンピュータ25’に対して、診断結果の要求信号
を供給する。一方でマイクロコンピュータ25は前方方
向乗員保護装置35の各部、例えば雷管28の断線、短
絡異常の診断を行い、故障があれば警報装置を作動させ
報知する。
【0025】また要求信号を受け取った双方のサイドエ
アバッグユニット45、46のうちの、例えば運転席用
サイドエアバッグユニット45におけるマイクロコンピ
ュータ25’は運転席用サイドエアバッグユニット45
内の各部、例えば雷管28’の端子電圧を読み取り、上
記の通り故障診断を行い、その結果をマイクロコンピュ
ータ25に伝送してもよく、またその読み取ったデータ
のみを第2通信回路33’の出力によって、スイッチン
グトランジスタ41をオン、オフすることによって、す
なわち多重通信によって電源ライン36を介して前方方
向乗員保護装置35のマイクロコンピュータ25に信号
ラインVを介して送信してマイクロコンピュータ25
で、故障を示す信号があるか否かを判断し、故障を示す
信号があると判断すると警報装置を作動させる。なお、
助手席用サイドエアバッグユニット46についても同様
の動作を行うことは言うまでもないことである。
【0026】衝突判断機能が作動するとき 上記各種診断が終了した後に(または行われていないと
き)、車両が前方衝突をして、前方方向乗員保護装置3
5の機械式加速度スイッチ29がオンし、さらにマイク
ロコンピュータ25が前後方向加速度センサ24からの
加速度信号に基づいて重大衝突と判断すると、マイクロ
コンピュータ25はスイッチ回路26をオン制御してバ
ックアップコンデンサ23に充電された電荷を放電用ダ
イオード27を介して雷管28に通電し、エアバッグ等
を展開させ、乗員を前方衝突から保護する。しかしなが
ら、この時加速度が車両の前後方向に作用するので、双
方のサイドエアバッグユニット、例えば運転席用サイド
エアバッグユニット45における左右方向加速度センサ
24’及び加速度スイッチ40からは信号は出力され
ず、バックアップコンデンサ23から雷管28’には点
火電流は供給されない。
【0027】また、車両が横方向、すなわち運転席側ド
アに、または助手席側ドアに衝突されたとき、前方方向
乗員保護装置35の機械式加速度スイッチ29はオンせ
ず、また前後方向加速度センサ24からは前記前方衝突
に伴う加速度信号に相当するだけの大きさの加速度信号
は出力されないので雷管28には点火電流は供給されな
い。
【0028】一方、衝突された方のサイドエアバッグユ
ニットのうち、例えば運転席用サイドエアバッグユニッ
ト45のマイクロコンピュータ25’は加速度スイッチ
40からのスイッチ信号と、左右方向加速度センサ2
4’からの加速度信号とに基づいて重大衝突と判断する
と、スイッチ回路26’をオン制御してバックアップコ
ンデンサ23に充電された電荷を電源ライン36を介し
て雷管28’に供給してサイドエアバッグを展開して乗
員を側方衝突から保護する。また、助手席側サイドエア
バッグユニット46についても同様の動作を行うことは
言うまでもないことである。
【0029】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
如き図4に示す実施の形態の乗員保護装置を用いた場合
に、電源投入時の如く電圧が不安定で、かつ負荷の変動
が大きなとき、バックアップコンデンサ23の強制放電
による容量診断を行うと、バックアップコンデンサ23
の容量診断が精度よく行われなかったり、またこの容量
診断直後の電圧が低下しているときに運転席用サイドエ
アバッグユニット45及び助手席用サイドエアバッグユ
ニット46の故障診断を行うと、双方のサイドエアバッ
グユニット45、46にはマイクロコンピュータが搭載
されているために、そのマイクロコンピュータの電源電
圧が規定値以上の電圧降下によって故障診断中にリセッ
トされてしまったりする恐れがあり、そのために上記の
如くダイオード52、制御用スイッチングトランジスタ
51、分岐用ダイオード54、55からなるバイパス回
路を設け、バックアップコンデンサ23の容量診断時に
は、マイクロコンピュータ25によって制御用トランジ
スタ51をオフし、容量診断が終了して電源電圧が規定
値以上に復帰した後にオンせしめることを考えたが、制
御用トランジスタ51と分岐用ダイオード54、55と
を直列接続することから、それによる電圧降下が大き
く、双方のサイドエアバッグユニット45、46に供給
される電源電圧が無駄に消費されるという問題点があっ
た。また回路部品点数が多くなるという問題点があっ
た。
【0030】そこで、この発明は、上記問題点に着目し
てなされたもので、電力の損失が少なく、かつ部品点数
が少なくて済むと共に、電源投入時にバックアップコン
デンサの容量診断を精度よく行えるもので、さらにサイ
ドエアバッグユニットが診断時にリセットされず、確実
に故障診断を行えるようにすることを目的とする。
【0031】
【課題を解決するための手段】この発明に係る電源回路
は、バッテリ電圧を昇圧するDC/DCコンバータと、
該DC/DCコンバータの出力端子に並列接続されて、
それぞれ異なる負荷に前記DC/DCコンバータの昇圧
出力を供給する複数の第1スイッチ手段と、前記バッテ
リの出力端子に並列接続された複数の第2スイッチ手段
とを備え、前記複数の第2スイッチ手段のそれぞれの出
力側を、前記複数の第1スイッチ手段のうちの対応する
第1スイッチ手段のそれぞれの出力側に接続し、かつ前
記第1スイッチ手段と第2スイッチ手段とを動作が互い
に反対になるように設定されてなることを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.この発明による実施の形態1を図1に基
づいて説明する。なお、図1において、図4と同一構成
のもの、またはそれと均等なものについては同一符号を
付して、異なる部分、すなわち図4における分岐用ダイ
オード54、55に替わって制御用スイッチングトラン
ジスタ60がスイッチングトランジスタ51に並列に追
加接続されている点が異なっているので、それについて
のみ以下に説明する。図1において、60は前記制御用
スイッチングトランジスタ51と同一機能を有して、新
たに追加接続された制御用スイッチングトランジスタ
で、そのエミッタ端子は前記制御用スイッチングトラン
ジスタ51のエミッタ端子に共通接続され、またベース
端子は前記制御用スイッチングトランジスタ51のベー
ス端子に共通接続され、さらにコレクタ端子は前記抵抗
34の出力側の電源ライン36に接続されている。ま
た、他方の制御用スイッチングトランジスタ51のコレ
クタ端子は、抵抗49の出力側の電源ライン47に接続
されている。
【0033】このような構成にすることによって図4に
おける分岐用ダイオード54、55を1つの制御用スイ
ッチングトランジスタ60に置き換えることができる。
すなわち、スイッチ回路32、48のオフ状態への切り
換えに伴って駆動用トランジスタ50をオン状態に切り
換えることによって2つの並列接続された制御用スイッ
チングトランジスタ51、60がオン状態に切り替わ
り、双方の電源ライン36、47を介して運転席用サイ
ドエアバッグユニット45及び助手席用サイドエアバッ
グユニット46にバッテリ1から給電できる。すなわ
ち、このときの電力損失につながる半導体による電圧降
下分は、従来はスイッチングトランジスタ51と分岐用
ダイオード54、55との2つであったが、この発明に
おいてはスイッチングトランジスタ51、60のみであ
るのでダイオード分の損失を防止できる。またこの制御
用トランジスタ60は、他方の制御用トランジスタ51
と同一製品の物でよく、部品管理を容易にするという効
果も発揮される。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、部品点数及び電力損失の少ない電源回路を提供でき
るという効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による乗員保護装置の実施の形態1の回
路ブロック説明図である。
【図2】本発明の従来例の回路説明図である。
【図3】図2に示す従来の乗員保護装置から容易に考え
つく先行例の回路ブロック説明図である。
【図4】図3に示す乗員保護装置から発明された先行例
の回路ブロック説明図である。
【図5】図4における電源ライン36、47の波形図で
ある。
【符号の説明】
24,24’ 加速度センサ 25,25’ マイクロコンピュータ 26,26’,32,48 スイッチ回路 28,28’ 雷管 33,33’ 通信回路 34,42,49,53,57,59 抵抗 31,41,56,58 スイッチングトランジスタ 40 加速度スイッチ 50 駆動用トランジスタ 51,60 制御用スイッチングトランジスタ 52,54,55 ダイオード

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バッテリ電圧を昇圧するDC/DCコン
    バータと、該DC/DCコンバータの出力端子に並列接
    続されて、それぞれ異なる負荷に前記DC/DCコンバ
    ータの昇圧出力を供給する複数の第1スイッチ手段と、
    前記バッテリの出力端子に並列接続された複数の第2ス
    イッチ手段とを備え、前記複数の第2スイッチ手段のそ
    れぞれの出力側を、前記複数の第1スイッチ手段のうち
    の対応する第1スイッチ手段のそれぞれの出力側に接続
    し、かつ前記第1スイッチ手段と第2スイッチ手段とを
    動作が互いに反対になるように設定されてなることを特
    徴とする電源回路。
JP8292036A 1996-11-01 1996-11-01 電源回路 Pending JPH10129407A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012206687A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Seiko Instruments Inc 信号処理回路、振動検出回路及び電子装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012206687A (ja) * 2011-03-30 2012-10-25 Seiko Instruments Inc 信号処理回路、振動検出回路及び電子装置

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