JPH10278464A - クリップ - Google Patents

クリップ

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JPH10278464A
JPH10278464A JP11858397A JP11858397A JPH10278464A JP H10278464 A JPH10278464 A JP H10278464A JP 11858397 A JP11858397 A JP 11858397A JP 11858397 A JP11858397 A JP 11858397A JP H10278464 A JPH10278464 A JP H10278464A
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JP11858397A
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Hisao Sato
久夫 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ばね特性が低い金属板で作ることができ、最
大綴じ厚近くのシート状部材を綴じてもへたりの少ない
金属板製のクリップを提供する。 【解決手段】 ばね性を有する帯状の金属板で作られ、
長手方向中央部に最大綴じ厚にほぼ相当する厚みの背部
12を設け、この背部12から金属板の両端側を互い同
じ方向に折り曲げ、これらの両端縁を弾性的に当接さ
せ、端縁間で綴じるべきシート状部材10の縁部を挟持
する2つの当接部13とを有するクリップ11におい
て、背部12の両端とこれに続く各当接部13との境に
それぞれ形成された第1および第2の折り曲げ部16,
17と、これら第1および第2の折り曲げ部16,17
からそれぞれ等しい間隔をおいて各当接部13に形成さ
れた第3および第4の折り曲げ部18,19から構成さ
れている

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数枚の紙葉や薄
板状部材をとめるためのクリップに関し、特に詳しく言
うと、帯状の金属板をその両端部を相接するように折り
曲げ、この両端部間で複数枚の紙葉や薄板状部材を挟持
するクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】ばらばらな複数枚の資料やパンフレット
等の紙シートや合成樹脂等で作られた薄板状部材(以
下、単にシート状部材と称する)をとめる場合、金属線
等を2重に巻回してリング状部分を構成し、このリング
間に書類を挟むようにしたゼムクリップが広く使用され
ている。しかしながら、このようなゼムクリップは、枚
数の少ない書類をとめる場合は問題はないが、枚数が多
くなると書類が外れ易く、厚手の書類をとめるのには不
適当である。
【0003】そこではがねのような弾性薄板金属を帯状
にし、その中央部に最大綴じ厚にほぼ相当する厚みの背
部を設け、この背部から両端部を互いに同じ方向に折り
曲げて、これら両端部を弾性的に当接させた当接部とを
有する本体と、これら当接部の各端縁をリング状に曲げ
て構成された係止部にそれぞれ両端を回動自在に挿入し
た金属線で作られた2本のつまみとを有する、いわゆる
ダブルクリップと称されるつまみ付きクリップが提供さ
れている。このクリップは2本のつまみの自由端側を背
部側に回動し、指で2本のつまみの自由端側を相接する
ようにつまみ、当接部の端縁間を拡げ、この間に書類等
を挟持するようになっている。
【0004】また、本出願人は、先の実公昭58−46
98号において、一枚の弾性板状部材で作られ、長手方
向の中央に最大綴じ厚にほぼ相当する厚みの背部を設
け、この背部から長手方向両端部を互いに同じ方向に折
り曲げ、これら両端部を弾性的に当接させて一対の当接
部を形成し、各当接部の端縁部に長手方向に直交する方
向に突出するように耳部を設けたクリップを提案すると
ともに、このクリップの挟持部を開いてその間に書類等
を挟持させるためのクリップドライバを提案し、この考
案に基づくクリップおよびそのドライバは広く使用され
るに至っている。このクリップドライバは、後部にクリ
ップ挿入口が、そして先端に綴じるべきシート状部材の
端部を挿入する開口が形成され、複数のクリップが装着
されかつクリップ挿入口から開口に至るクリップ通路が
形成された本体ケースと、この本体ケースに摺動自在に
設けられ、スライドによりクリップを開口から押し出す
ノブと、開口近傍のクリップ通路に設けられ、押し出さ
れるクリップの耳部間に挿入されて、耳部間から当接部
を拡げる拡開ばねとを有している。使用にあたっては、
綴じるべきシート状部材の端部を開口に差し込み、ノブ
を先端方向にスライドさせればよい。これにより、先頭
のクリップはノブにより開口方向に向けて押し出され、
拡開ばねによりクリップの当接部間を開放し、開口に差
し込まれたシート状部材の端部上面と下面とを当接部間
に位置させた後、更にノブを前進させて、クリップの耳
部を拡開ばねから離脱させる。そして開口からクリップ
を外せば、シート状部材の端部は当接部間に挟持された
状態になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前者のつまみ付きクリ
ップは、はがねで作られており、ばね特性に優れている
ため、折り曲げ部の復元力は強く、最大綴じ厚に近い多
数枚のシート状部材を長期間挟持した後でも、それらシ
ート状部材からクリップを外せば、当接部の端縁を再び
当接させるだけの弾性力を発揮することができる。しか
しながら、はがねはさびび易く、紙の湿気などで簡単に
さびが発生するため表面を例えばクロームメッキ処理な
どを施す必要があり、また、メッキ処理が不完全である
と、その部分からさびが発生し、長期間使用したままで
いると、綴じたシート状部材にさびが付着してしまう。
そのため、完全なメッキ処理が要求され、製造に手間取
り、製品が高価になってしまう。
【0006】一方、後者のドライバにより操作するクリ
ップは、さびの問題を回避するためステンレス鋼で作ら
れている。ステンレス鋼はさび難いという利点があり、
プレス加工などによりステンレス鋼の板を打ち抜き、場
合によっては切断面を研磨すればさび防止のための表面
処理を行なうことなく製品として出荷でき、はがねに比
べて製造が簡単であり、安価に提供できるという利点が
ある。しかしながら、ばね特性ははがねより低く、折り
曲げ部の復元力もはがねよりは弱い。そのために、最大
綴じ厚に近い多数枚のシート状部材を挟持した場合、折
り曲げ部にへたりが生じ、シート状部材を外すと当接部
の端縁間が接触せず、僅かな隙間が生じてしまい、その
クリップは2、3枚というような小数枚のシート状部材
は挟持できなくなることがある。
【0007】本発明はこのような従来技術の実情に鑑み
てなされたもので、その第1の目的は、ばね特性が低い
金属板で作ることができ、最大綴じ厚近くのシート状部
材を綴じてもへたりの少ない金属板製のクリップを提供
することである。
【0008】本発明の第2の目的は、開放操作が従来よ
り弱い力で行なうことができるクリップを提供すること
である。
【0009】本発明の第3の目的は、はがねよりばね特
性が低い金属板でも最大綴じ厚近くのシート状部材を綴
じることができ、かつシート状部材を外しても、当接部
が蜜に接触しているクリップを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記第1から第3の目的
を達成するため、第1の手段は、ばね性を有する帯状の
金属板で作られ、長手方向中央部に最大綴じ厚にほぼ相
当する厚みの背部を設け、この背部から前記金属板の両
端側を互い同じ方向に折り曲げ、これらの両端縁を弾性
的に当接させ、前記端縁間で綴じるべきシート状部材の
縁部を挟持する2つの当接部とを有するクリップにおい
て、前記当接部に弾性力を付与するための折り曲げ部を
少なくとも3つ形成したことを特徴としている。
【0011】前記第1から第3の目的を達成するため、
第2の手段は、第1の手段における折り曲げ部を、前記
背部の両端とこれに続く前記各当接部との境にそれぞれ
形成された第1および第2の折り曲げ部と、これら第1
および第2の折り曲げ部からそれぞれ等しい間隔をおい
て前記各当接部に形成された第3および第4の折り曲げ
部から構成することを特徴としている。
【0012】前記第1から第3の目的を達成するため、
第3の手段は、第1の手段における第3および第4の折
り曲げ部を構成する各内角を、前記第1および第2の折
り曲げ部を構成する内角より鈍角にしたことを特徴とし
ている。
【0013】第1から第3の目的を達成するため、第4
の手段は、第1の手段における折り曲げ部を、前記背部
の両端とこれに続く前記各当接部との境にそれぞれ形成
された第1および第2の折り曲げ部と、前記背部のほぼ
中央に間隔をおいて形成された第3および第4の折り曲
げ部から構成することを特徴としている。
【0014】第1から第3の目的を達成するため、第5
の手段は、第1の手段における折り曲げ部を、前記背部
の両端とこれに続く前記各当接部との境にそれぞれ形成
された第1および第2の折り曲げ部と、前記背部のほぼ
中央に外方に突出するほぼ山形の突起をした第3の折り
曲げ部から構成することを特徴としている。
【0015】第1から第3の目的を達成するため、第6
の手段は、第1の手段における折り曲げ部を、前記背部
の両端とこれに続く前記各当接部との境にそれぞれ形成
された第1および第2の折り曲げ部と、前記背部のほぼ
中央に間隔をおいて形成された第3および第4の折り曲
げ部と、前記背部のほぼ中央に外方に突出するほぼ山形
の突起をした第5の折り曲げ部とから構成することを特
徴としている。
【0016】第3の目的を達成するため、第7の手段
は、第1の手段における金属板をステンレス鋼で構成す
ることを特徴としている。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照し、本発明の実
施の形態について説明する。なお、以下の各実施の形態
において、同等とみなせる各部には同一参照番号を付
し、重複する説明は適宜省略する。
【0018】最初に図1から図5に示す第1の実施の形
態について説明する。図1は第1の実施の形態のクリッ
プを示す斜視図、図2は第1の実施の形態のクリップの
平面図、図3は第1の実施の形態のクリップの側面図、
図4は第1の実施の形態のクリップの底面図、図5は第
1の実施の形態のクリップで書類をとめた状態を示す斜
視図である。
【0019】図1から図5に示す第1の実施の形態にお
けるクリップは、上述した実公昭58−4698号に示
されているクリップドライバに使用されるクリップの改
良型である。すなわち、クリップ11は、ステンレス鋼
製の帯状金属板を折り曲げて、その長手方向の中央に最
大綴じ厚にほぼ相当する幅を有しかつ内方に湾曲させた
の背部12と、この背部12から長手方向両端部を互い
に同じ方向に折り曲げ、これら両端部を弾性的に当接さ
せた一対の当接部13と、各当接部13の端縁部に長手
方向に直交する方向にそれぞれ突出するように設けた耳
部14とを有している。耳部14を含む各当接部13の
先端は、拡開しやすいように互いに外方に折り曲げられ
たガイド部15が形成されている。
【0020】各当接部13の端縁が相接するように各当
接部13に弾性力が付与されるように、この第1の実施
の形態においては4つの折り曲げ部が形成されている。
すなわち、背部12の両端とこれに続く各当接部13と
の境にそれぞれ形成された第1および第2の折り曲げ部
16,17と、これら第1および第2の折り曲げ部から
それぞれ等しい間隔をおいて前記各当接部に形成された
第3および第4の折り曲げ部18,19とが設けられて
いる。図3に詳細に示すように、これら4つの折り曲げ
部の内、第1および第2の折り曲げ部16,17を構成
する内角αは第3および第4の折り曲げ部18,19を
構成する内角βより鋭角になっており、第3および第4
の折り曲げ部18,19を構成する内角βは第1および
第2の折り曲げ部16,17を構成する内角αより鈍角
になっている。
【0021】これにより第1および第2の折り曲げ部1
6,17により各当接部13が相接するように強い弾性
力が付与され、第3および第4の折り曲げ部18,19
によって第1および第2の折り曲げ部16,17よりは
弱いが確実に各当接部13が相接するように弾性力が付
与される。このように一方の当接部13には第1および
第3の折り曲げ部16,18による2段階の弾性力が、
そして他方の当接部13には第2および第4の折り曲げ
部17,19による2段階の弾性力がそれぞれ付与さ
れ、当接部13間を開くときにはこれら折り曲げ部16
〜19をそれぞれ一杯に開かなくとも、背部12の厚み
により規制される最大綴じ厚にほぼ等しい厚さまで重ね
られたシート状部材10を挟持するに十分な間隙を形成
することができる。
【0022】以上のように構成することにより、各当接
部13が相接するための弾性力は、各当接部13にそれ
ぞれ2つ形成された合計4つの折り曲げ部により発生さ
せることができる。したがって、各折り曲げ部の弾性力
は4分の1あればよいことになる。そこで、各折り曲げ
部の弾性力を4分の1より強くなるように設定しておけ
ば、最大綴じ厚にほぼ等しい厚さまで重ねられたシート
状部材10を挟持するために、各当接部13がほぼ平行
に位置するように当接部13を開いても、各折り曲げ部
16〜19は余裕をもって開くので、各折り曲げ部にへ
たりを生じさせることはない。これにより、拡開する力
を解除すれば直ちに元の弾性力を付与することができ、
最大綴じ厚にほぼ等しい厚さのシート状部材10を挟持
させた後に外しても、クリップ11の各当接部13の端
縁は再びしっかりと相接し、その間に隙間を生じること
はない。したがって、へたりのないクリップをはがねよ
り弾性力が低いが後処理が楽なステンレス鋼で作ること
ができ、安価に提供することができる。
【0023】また、1つ当たりの折り曲げ部が必要とす
る弾性力は約4分の1強でよくなるので、各当接部13
がほぼ平行に位置するように拡開するための力も従来の
クリップより弱くて済み、クリップドライバの拡開ばね
に対する拡開抵抗が小さくなり、拡開ばねの疲労を低減
させることができる。更に、第3および第4の折り曲げ
部18,19を構成する各内角βを第1および第2の折
り曲げ部16,17を構成する内角αより鈍角に形成す
ることにより、当接部13の端縁はやわらかい弾性力を
もってシート状部材10の表面を押さえることができ、
傷を付けることなく挟持することができる。
【0024】次に図6により第2の実施の形態を説明す
る。図6は第2の実施の形態のクリップを示す斜視図で
ある。第2の実施の形態によるクリップ21は、背部1
2のほぼ中央に頂点部が外方に突出しかつその頂点は平
坦な山形を形成することにより、この山形の頂点部と傾
斜辺との境界部に第3および第4の折り曲げ部22,2
3を形成している。この第3および第4の折り曲げ部2
2,23も上記第1の実施の形態のクリップと同様に、
第1および第2の折り曲げ部16,17を構成する内角
を第3および第4の折り曲げ部22,23を構成する内
角よりも鋭角にしている。この構成によっても、上記第
1の実施の形態と同様な作用効果を奏することができ
る。
【0025】図7に示す第3の実施の形態を次に説明す
る。図7は第3の実施の形態のクリップを示す斜視図で
ある。この第3の実施の形態によるクリップ31は、背
部12の略中央部に山形の外方に突出する突条32を設
けるとともに、この突条32から第1および第2の折り
曲げ部16,17にかけて谷状の凹条33,34を形成
している。これにより背部12には3つの波状体が形成
された形になり、これら3つの波状体によって各当接部
13が相接するための弾性力を付与することになる。し
たがって、各波状体にはほぼ3分の1の弾性力があれば
よく、各波状体をほぼ3分の1強の弾性力が生じるよう
に折り曲げておけば、各当接部13をほぼ平行に位置す
るような拡開力が加わっても、各折り曲げ部は余裕をも
って開くので、各折り曲げ部にへたりを生じさせること
はない。
【0026】図8に示す第4の実施の形態を説明する。
図7は第4の実施の形態のクリップを示す斜視図であ
る。この第3の実施の形態によるクリップ41は、上記
第1の実施の形態におけると同様に第1ないし第4の折
り曲げ部16〜19を形成すると同時に、背部12のほ
ぼ中央にも第5の折り曲げ部42を形成している。これ
により5つの折り曲げ部16〜19,42によって各当
接部13が相接するための弾性力を付与することにな
り、各折り曲げ部にはほぼ5分の1の弾性力があればよ
いことになる。したがって、各折り曲げ部をほぼ5分の
1強の弾性力が生じるように折り曲げておけば、各当接
部13をほぼ平行に位置するような拡開力が加わって
も、各折り曲げ部は余裕をもって開くので、各折り曲げ
部にへたりを生じさせることはなくなり、かつ拡開する
ための力も上記の実施の形態よりさらに弱くてよい。
【0027】次に、図9に示す第5の実施の形態を説明
する。図9は第5の実施の形態のクリップを示す斜視図
である。この第5の実施の形態によるクリップは、上述
したつまみ付きクリップの改良型で、このつまみ付きク
リップ51は、中央部に最大綴じ厚にほぼ相当する厚み
を有しその幅方向の略中央を内方に湾曲させた背部52
と、この背部52から両端部を互い同じ方向に折り曲
げ、これら両端の端縁を弾性的に当接させた当接部53
とが帯状の金属板を折り曲げ加工等により形成されてい
る。当接部53の端縁の両側部には、リング状に折り曲
げることにより形成された係止部54がそれぞれ形成さ
れ、これら係止部54間に位置する当接部53の端縁5
5も従来のこの種のクリップと同様に折り曲げられてい
る。各当接部53の係止部54には、硬質の金属線で作
られたつまみ56の両端部57が回動自在にそれぞれ挿
入されている。すなわち、一方のつまみ56の両端部5
7を一方の面側の当接部53の両係止部54に挿入し、
他方のつまみ56の両端部57を他方の面側の当接部5
3の両係止部54に挿入する。
【0028】各当接部53の端縁が相接するように各当
接部13に弾性力を付与するため、上記第1の実施の形
態と同様に背部52の両端とこれに続く各当接部53と
の境にそれぞれ形成された第1および第2の折り曲げ部
16,17と、これら第1および第2の折り曲げ部から
それぞれ等しい間隔をおいて各当接部に形成された第3
および第4の折り曲げ部18,19の4つの折り曲げ部
が設けられている。
【0029】したがって、この実施の形態においても、
当接部53が相接するための弾性力は、4つの折り曲げ
部16〜19により発生させることになる。したがっ
て、各折り曲げ部の弾性力は4分の1あればよく、各折
り曲げ部の弾性力を4分の1より強くなるように設定し
ておけば、最大綴じ厚にほぼ等しい厚さまで重ねられた
シート状部材10を挟持するために、図9に示すよう
に、つまみ56を背部52側に回動し、両つまみ56を
指で挟むようにして各当接部53がほぼ平行に位置する
ように開いても、各折り曲げ部16〜19は余裕をもっ
て開くので、各折り曲げ部にへたりを生じさせることは
ない。これにより、拡開する力を解除すれば直ちに元の
弾性力を付与することができ、最大綴じ厚にほぼ等しい
厚さのシート状部材10を挟持させた後に外しても、ク
リップ11の各当接部13の端縁は蜜に創設し、その間
に隙間が生じることはない。したがって、へたりのない
クリップをはがねより弾性力が低いが後処理が楽なステ
ンレス鋼でもつまみ付きクリップを作ることができ、安
価に提供することができる。また、1つ当たりの折り曲
げ部が必要とする弾性力は約4分の1強でよくなるの
で、各当接部13がほぼ平行に位置するように開くため
につまみ56に加える挟持力も従来のつまみ付きクリッ
プより弱くて済む。
【0030】次に図10により第6の実施の形態を説明
する。図10は第6の実施の形態のクリップを示す斜視
図である。第6の実施の形態によるクリップも上述した
つまみ付きクリップの改良型で、このつまみ付きクリッ
プ61は、上記第2の実施の形態と同様に、背部52の
ほぼ中央に頂点部が外方に突出しかつその頂点は平坦な
山形を形成し、この山形の頂点部と傾斜辺との境界部に
第3および第4の折り曲げ部22,23を形成してい
る。この構成によっても、上記第5の実施の形態と同様
な作用効果を奏することができる。
【0031】図11に示す第7の実施の形態を次に説明
する。図11は第7の実施の形態のクリップを示す斜視
図である。この第7の実施の形態によるつまみ付きクリ
ップ71は、上記第2の実施の形態と同様に、背部52
の略中央部に山形の外方に突出する突条32を設けると
ともに、この突条32から第1および第2の折り曲げ部
16,17にかけて谷状の凹条33,34を形成したも
のである。これにより背部52には3つの波状体で折り
曲げ部を形成した形になり、これら3つの波状体によっ
て各当接部53が相接するための弾性力を付与すること
になる。したがって、各波状体にはほぼ3分の1の弾性
力があればよく、各波状体をほぼ3分の1強の弾性力が
生じるように折り曲げておけば、各当接部53をほぼ平
行に位置させるような拡開力が加わっても、各波状体は
余裕をもって拡開し、各波状体にへたりを生じさせるこ
とはなく、拡開操作も弱い力でよい。
【0032】図12に示す第8の実施の形態を説明す
る。図12は第8の実施の形態のクリップを示す斜視図
である。この第8の実施の形態によるつまみ付きクリッ
プ81は、上記第4の実施の形態と同様に、第1ないし
第4の折り曲げ部16〜19を形成すると同時に、背部
12のほぼ中央にも第5の折り曲げ部42を形成してい
る。これら5つの折り曲げ部16〜19,42によって
各当接部53が相接するための弾性力を付与することに
なり、各折り曲げ部にはほぼ5分の1の弾性力があれば
よいことになる。したがって、各折り曲げ部をほぼ5分
の1強の弾性力が生じるように折り曲げておけば、各当
接部53をほぼ平行に位置するような拡開力が加わって
も、各折り曲げ部は余裕をもって拡開するので、各折り
曲げ部にへたりを生じさせることはなくなり、かつ拡開
するための力も上記の第5ないし第7の実施の形態より
さらに弱くてよい。
【0033】
【発明の効果】これまでの説明から明らかなように、請
求項1記載の発明によれば、当接部に弾性力を付与する
ために折り曲げ部を少なくとも3つ形成しているので、
これら折り曲げ部によって当接部が相接するための弾性
力を付与することになり、各折り曲げ部にはそれぞれほ
ぼ3分の1の弾性力があればよく、各折り曲げ部をほぼ
3分の1強の弾性力が生じるように折り曲げておけば、
各当接部に対してそれらがほぼ平行に位置するような拡
開力が加わっても、各折り曲げ部は余裕をもって拡開す
るので、各折り曲げ部にへたりを生じさせることはな
い。
【0034】請求項2記載の発明によれば、折り曲げ部
は4つ形成されているので、各折り曲げ部にはそれぞれ
ほぼ4分の1の弾性力があればよく、各折り曲げ部をほ
ぼ4分の1強の弾性力が生じるように折り曲げておけ
ば、各当接部に対してそれらがほぼ平行に位置するよう
な拡開力が加わっても、各折り曲げ部は更に余裕をもっ
て拡開すればよく、折り曲げ部におけるへたりの発生も
確実に抑えることができる。
【0035】請求項3記載の発明によれば、第3および
第4の折り曲げ部を構成する各内角を第1および第2の
折り曲げ部を構成する内角より鈍角にしており、これに
より当接部の端縁はやわらかい弾性力をもって綴じるべ
きシート状部材の表面を傷付けることなく押さえること
ができる。
【0036】請求項4記載の発明によれば、背部のほぼ
中央に間隔をおいて2つの折り曲げ部を構成し、背部の
両端とこれに続く各当接部との境にそれぞれ形成された
2つの折り曲げ部とで4つの折り曲げ部を構成してい
る。この構成によっても請求項2の発明と同等な効果を
得ることができる。
【0037】請求項5記載の発明によれば、3つの折り
曲げ部を背部の両端とこれに続く各当接部との境にそれ
ぞれ形成された2つの折り曲げ部と、背部のほぼ中央に
外方に突出するほぼ山形の突起で作った1つの折り曲げ
部とで構成しており、この構成によっても請求項1の発
明と同等な効果を得ることができる。
【0038】請求6記載の発明によれば、折り曲げ部は
5つ形成されているので、各折り曲げ部にはそれぞれほ
ぼ5分の1の弾性力があればよく、各折り曲げ部をほぼ
5分の1強の弾性力が生じるように折り曲げておけば、
各当接部に対してそれらがほぼ平行に位置するような拡
開力が加わっても、各折り曲げ部は更に一層の余裕をも
って拡開すればよく、折り曲げ部におけるへたりの発生
も確実に抑えることができる。
【0039】請求7記載の発明によれば、金属板はステ
ンレス鋼でつくられているので、さびに強く、またメッ
キなど表面処理を行なうことなく製品として出荷でき、
安価に提供することができる。
【0040】請求8記載の発明によれば、当接部の端縁
に耳部を有しているので、上記のクリップドライバに使
用可能で、最大綴じ厚のシート状部材を綴じても、へた
りが生じることがなく、またクリップドライバの拡開ば
ねに対する負荷を軽減したクリップを提供することがで
きる。
【0041】請求9記載の発明によれば、各当接部の端
縁に当接部を開くためのつまみの両端が回動自在に挿入
されているので、当接部間を開くためのつまみによる拡
開力は従来のつまみ付きクリップより少なくて済み、折
り曲げ部は余裕をもって拡開するので、各折り曲げ部に
へたりを生じさせることはない。したがって、金属板に
はメッキなど表面処理を行なうことなく製品として出荷
できるステンレス鋼も使用でき、安価に提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のクリップを示す斜
視図である。
【図2】第1の実施の形態のクリップの平面図である。
【図3】第1の実施の形態のクリップの側面図である。
【図4】第1の実施の形態のクリップの底面図である。
【図5】第1の実施の形態のクリップで書類をとめた状
態を示す斜視図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態のクリップを示す斜
視図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態のクリップを示す斜
視図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態のクリップを示す斜
視図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態のクリップを示す斜
視図である。
【図10】本発明の第6の実施の形態のクリップを示す
斜視図である。
【図11】本発明の第7の実施の形態のクリップを示す
斜視図である。
【図12】本発明の第8の実施の形態のクリップを示す
斜視図である。
【符号の説明】
10 シート状部材 11,21,31,41 クリップ 12,52 背部 13,53 当接部 14 耳部 16 第1の折り曲げ部 17 第2の折り曲げ部 18,22 第3の折り曲げ部 19,23 第4の折り曲げ部 32 突条 33,34 凹条 42 第5の折り曲げ部 51,61,71,81 つまみ付きクリップ 54 係止部 56 つまみ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ばね性を有する帯状の金属板で作られ、
    長手方向中央部に最大綴じ厚にほぼ相当する厚みの背部
    を設け、この背部から前記金属板の両端側を互い同じ方
    向に折り曲げ、これらの両端縁を弾性的に当接させ、前
    記端縁間で綴じるべきシート状部材の縁部を挟持する2
    つの当接部とを有するクリップにおいて、前記当接部に
    弾性力を付与するための折り曲げ部を少なくとも3つ形
    成したことを特徴とするクリップ。
  2. 【請求項2】 前記折り曲げ部は、前記背部の両端とこ
    れに続く前記各当接部との境にそれぞれ形成された第1
    および第2の折り曲げ部と、これら第1および第2の折
    り曲げ部からそれぞれ等しい間隔をおいて前記各当接部
    に形成された第3および第4の折り曲げ部から構成され
    ていることを特徴とする請求項1記載のクリップ。
  3. 【請求項3】 前記第3および第4の折り曲げ部を構成
    する各内角は、前記第1および第2の折り曲げ部を構成
    する内角より鈍角になっていることを特徴とする請求項
    1記載のクリップ。
  4. 【請求項4】 前記折り曲げ部は、前記背部の両端とこ
    れに続く前記各当接部との境にそれぞれ形成された第1
    および第2の折り曲げ部と、前記背部のほぼ中央に間隔
    をおいて形成された第3および第4の折り曲げ部から構
    成されていることを特徴とする請求項1記載のクリッ
    プ。
  5. 【請求項5】 前記折り曲げ部は、前記背部の両端とこ
    れに続く前記各当接部との境にそれぞれ形成された第1
    および第2の折り曲げ部と、前記背部のほぼ中央に外方
    に突出するほぼ山形の突起をした第3の折り曲げ部から
    構成されていることを特徴とする請求項1記載のクリッ
    プ。
  6. 【請求項6】 前記折り曲げ部は、前記背部の両端とこ
    れに続く前記各当接部との境にそれぞれ形成された第1
    および第2の折り曲げ部と、前記背部のほぼ中央に間隔
    をおいて形成された第3および第4の折り曲げ部と、前
    記背部のほぼ中央に外方に突出するほぼ山形の突起をし
    た第5の折り曲げ部とから構成されていることを特徴と
    する請求項1また2記載のクリップ。
  7. 【請求項7】 前記金属板はステンレス鋼であることを
    特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項記載のクリ
    ップ。
  8. 【請求項8】 前記当接部の前記端縁には前記長手方向
    に直交する方向に突出する耳部を有することを特徴とす
    る請求項1ないし7のいずれか1項記載のクリップ。
  9. 【請求項9】 前記各当接部の前記端縁には前記長手方
    向に直交する方向に間隔をおいて係止部がそれぞれ設け
    られ、これら係止部には線状部材で作られた当接部を開
    くためのつまみの両端が回動自在に挿入されていること
    を特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項記載のク
    リップ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5215499B1 (ja) * 2012-10-05 2013-06-19 等 川上 ダブルクリップ
JP2018535109A (ja) * 2016-08-15 2018-11-29 ジェラティ,エルエルシー アパチャ開口手段を備えたクリップ

Cited By (3)

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JP2014073641A (ja) * 2012-10-05 2014-04-24 Hitoshi Kawakami ダブルクリップ
JP2018535109A (ja) * 2016-08-15 2018-11-29 ジェラティ,エルエルシー アパチャ開口手段を備えたクリップ

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