JPH10278444A - 厚膜ペースト印刷用スクリーン及びその製造方法 - Google Patents

厚膜ペースト印刷用スクリーン及びその製造方法

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JPH10278444A
JPH10278444A JP8426297A JP8426297A JPH10278444A JP H10278444 A JPH10278444 A JP H10278444A JP 8426297 A JP8426297 A JP 8426297A JP 8426297 A JP8426297 A JP 8426297A JP H10278444 A JPH10278444 A JP H10278444A
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film
paste
screen
shielding film
opening
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JP8426297A
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Hiromi Tozaki
博己 戸▲崎▼
Kunihiro Yagi
邦博 矢木
Norio Sengoku
則夫 千石
Akihiro Yasuda
明弘 安田
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の目的は、印刷された膜の凹凸差が小さ
く、熱処理後の断線を低減する厚膜ペースト印刷用スク
リーン及びその製造方法を提供することにある。 【解決手段】スクリーン枠10に編込みメッシュ20が
貼り付けられる。編込みメッシュ20の中央部に、スク
リーンのペースト透過部100が貼り付けられる。スク
リーンのペースト透過部は、基板表面に形成される回路
パターンに応じた開口部130を有するペースト遮蔽膜
110と、ペースト遮蔽膜110を支持する遮蔽膜支持
部材120とから構成されている。遮蔽膜支持部材12
0は、開口部130に対応した位置において、基板表面
と平行であるとともに、開口部130の上面と接して、
開口部130を横切るように配設されているスリット状
の線状部140を有している。ペースト遮蔽膜110の
開口部130を透過して厚膜ペーストを基板表面に印刷
して回路パターンを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、厚膜ペースト印刷
用スクリーン及びその製造方法に係り、特に、基板上に
回路パターンを形成するため、ペーストの印刷塗布に用
いるのに好適な厚膜ペースト印刷用スクリーン及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】セラミックあるいはプラスチック板等の
基板上に、導電膜あるいは絶縁膜等の回路パターンを形
成するため、導電ペーストあるいは絶縁ペースト等の印
刷塗布用の厚膜ペースト印刷用スクリーンが知られてい
る。一般に用いられている印刷用スクリーンは、例え
ば、20μmから100μmの線径を有するステンレス
等の金属線材やポリエステル等のプラスチック線材を縦
横に編込んだメッシュを、スクリーン枠に貼り付け、メ
ッシュに感光性乳剤膜を塗布・乾燥し、印刷により形成
する膜パターンに対応し、ペーストが透過する開口部を
光プロセスにより乳剤膜に形成し、乳剤膜の非開口部を
硬化させてぺ-スト遮蔽膜とするものである。このよう
な一般にエマルジョンスクリーンと言われる印刷用スク
リーンは、電子回路基板や電子部品の製造において多用
されている。しかしながら、かかるエマルジョンスクリ
ーンは、寸法精度や位置合わせ精度が一般的に低いもの
である。
【0003】それに対して、10μm程度の高い寸法精
度や位置合わせ精度を必要とする高密度多層配線基板等
の製造においては、ペーストが透過する開口部が形成さ
れたメタル薄板によりペースト遮蔽膜を形成し、このメ
タル薄板を金属線の編込みメッシュにめっき接合したメ
タルスクリーンが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】最近、印刷により形成
する電子回路基板や電子部品においては、印刷膜の微細
化が益々進み、これに応じてスクリ-ンのぺ-スト透過部
の開口部の幅が狭くなってきている。例えば、100μ
m幅の微細な配線や絶縁膜を形成しなければならない状
況では、ペ-スト遮蔽膜に形成する開口部の幅は100
μmとなる。
【0005】一方、縦横に編込まれたメッシュ線は、メ
タル薄板のペースト遮蔽膜に形成されるペースト透過用
の開口部に重なって配設されるため、開口部を塞いでペ
ーストの透過を阻害して、印刷かすれ等の印刷膜欠陥を
生じる恐れがある。そこで、この欠陥を無くするため
に、スクリーンのメッシュ線材の線径としては、少なく
とも開口幅の1/2以下である20μmから50μmの
線径のメッシュを使用する。ここで、メッシュ線材の線
径が細くなるに従って低下する機械的強度を補うため、
メッシュの編込み密度を高め、印刷時のスキージの移動
によるスクリーン変形に対する耐性を得るようにしてい
る。一般に、工業的にはメッシュ番手として、250メ
ッシュ番手以上の線密度の高いメッシュを使用してい
る。
【0006】しかしながら、メタル薄板を編込みメッシ
ュにより支持したメタルスクリーンによって形成した微
細幅の印刷膜は、ペースト遮蔽膜に形成した開口部に存
在するメッシュ線によって、印刷膜の表面に凹凸を生じ
る。特に、メッシュの交点に対応する印刷膜部分では、
膜厚が極端に薄く、10μm以下となる場合がある。
【0007】セラミック基板上に形成した100μm以
下の微細幅の印刷膜では、回路パターンの印刷後の熱処
理により、凹凸部の中の凹部の膜厚の薄い部分で断線と
なり易いという問題があった。例えば、多層配線基板に
おいて、その内部に形成する配線膜においては、配線の
断線が生じると、修復不可能な致命的な欠陥となる。
【0008】ここで、例えば、250メッシュ番手で
は、線材の編込みピッチが102μmであり、線径が2
0μmの場合には、平面投影での開口幅は82μmとな
る。メッシュの線径が細くなれば、メッシュの開口寸法
(幅)は大きくなるが、ペースト遮蔽膜に形成する10
0μm幅の開口部に対し、いずれにしてもメッシュの一
個相当の開口が対応するレベルとなり、メッシュ線の寸
法や位置関係がペーストの透過に対して、大きな影響を
及ぼすようになってくる。
【0009】さらに、編込みメッシュは、縦方向の線材
と横方向の線材が交差する構成であるため、その厚さ
は、メッシュ線径の約2倍である。例えば、20μm線
材では40μmの厚さとなる。従って、メッシュ開口部
とメッシュ交点では、ペースト印刷時点で40μmの膜
厚差がある。100μmを超える線幅においては、交点
を囲む周囲の凸部の印刷ペーストが凹部を埋めるような
レベリングがある。しかし、100μm以下の微細印刷
膜ではメッシュ及びその交点に対応する凹部をメッシュ
開口部に対応する印刷膜の凸部で囲う状況にないため、
レべリングすることが困難となって、膜厚の凹凸が著し
く残留するようになってきているという問題があった。
【0010】本発明の目的は、印刷された膜の凹凸差が
小さく、熱処理後の断線の低減する厚膜ペースト印刷用
スクリーン及びその製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、基板表面に形成される回路パターンに応
じた開口部を有するペースト遮蔽膜と、このペースト遮
蔽膜を支持する遮蔽膜支持部材とからなり、上記ペース
ト遮蔽膜の上記開口部を透過して厚膜ペーストを基板表
面に印刷して回路パターンを形成する厚膜ペースト印刷
用スクリーンにおいて、上記遮蔽膜支持部材は、上記開
口部に対応した位置において、上記基板表面と平行であ
るとともに、上記開口部の上面と接して、上記開口部を
横切るように配設されている線状部を備えるようにした
ものであり、かかる構成により、印刷された膜の凹凸差
が小さく、熱処理後の断線を低減し得るものとなる。
【0012】上記厚膜ペースト印刷用スクリーンにおい
て、好ましくは、上記線状部の断面形状を半円形とし
て、その凸面側が上記開口部側に向くようにしたもので
あり、かかる構成により、印刷後のペーストの抜けを向
上し得るものとなる。
【0013】また、上記目的を達成するために、本発明
は、基板表面に形成される回路パターンに応じた開口部
を有するペースト遮蔽膜と、このペースト遮蔽膜を支持
する遮蔽膜支持部材とによりスクリーンのペースト透過
部を構成し、上記ペースト遮蔽膜の上記開口部を透過し
て厚膜ペーストを基板表面に印刷して回路パターンを形
成する厚膜ペースト印刷用スクリーンの製造方法におい
て、上記開口部の位置に対応して有機材を配設し、上記
開口部以外の位置に金属膜を配設して、上記ペースト遮
蔽膜の基材を形成し、上記有機材の上に、上記有機材を
横切るように線状部を配設して上記遮蔽膜支持部材を形
成し、上記有機材を除去して、上記ペースト遮蔽膜と上
記遮蔽膜支持部材からなるスクリーンのペースト透過部
を形成するようにしたものであり、かかる方法により、
印刷された膜の凹凸差が小さく、熱処理後の断線の低減
する厚膜ペースト印刷用スクリーンを容易に製造し得る
ものとなる。
【0014】上記厚膜ペースト印刷用スクリーンの製造
方法において、好ましくは、上記線状部に相当する位置
に余白部を有するレジスト膜を形成し、このレジスト膜
の余白部に上記線状部となるめっき膜を析出して上記遮
蔽膜支持部材の基材を形成し、上記レジスト膜を除去し
て、上記遮蔽膜支持部材を形成するようにしたものであ
る。
【0015】上記厚膜ペースト印刷用スクリーンの製造
方法において、好ましくは、金属膜の一部を除去して上
記線状部を形成して上記遮蔽膜支持部材を形成するよう
にしたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を用いて、本発
明の第1の実施形態による厚膜ペースト印刷用スクリー
ン及びその製造方法について説明する。最初に、図1を
用いて、本実施形態による印刷用スクリーンの断面構成
の概要について説明する。図1は、本発明の第1の実施
形態による厚膜ペースト印刷用スクリーンの断面構成の
概要説明図である。
【0017】スクリーン枠10は、500mm角であ
る。スクリーン枠10の底面側には、ポリエステル線の
編込みメッシュ20が貼り付けられている。ポリエステ
ル線の編込みメッシュ20の中央部は開口しており、こ
の開口部にスクリーンのペースト透過部100が接着剤
により貼り付けられている。
【0018】スクリーンのペースト透過部100は、3
00mm角であり、ペースト遮蔽膜110と、遮蔽膜支
持部材120とから構成されている。ペースト遮蔽膜1
10は、印刷する厚膜ペーストが通過するための開口部
130を有している。図示の例では、開口部130は、
線幅50μmの開口部130Aと、線幅70μmの開口
部130Bと、線幅90μmの開口部130Cと、線幅
30μmの開口部130Dとを有している。これらの線
幅は、製造したスクリーンを評価するためのものであ
り、実際のスクリーンにあっては、印刷すべき回路パタ
ーンに応じた線幅の開口部が形成される。開口部130
は、実際の寸法よりも拡大して、模式的に図示してい
る。
【0019】遮蔽膜支持部材120は、開口部130を
有するペースト遮蔽膜110を支持する部材であり、従
来の編込みメッシュの代わりに本実施形態において用い
ているものである。遮蔽膜支持部材120は、図2,図
3,図4を用いて、詳細に後述するように、開口部13
0を幅方向に横切るように配設されたスリット状の線状
部140を備えている。
【0020】編込みメッシュ20には、スクリーン枠1
0との接合部より内周側で、かつ、スクリーンのペース
ト透過部100との接合部より外周側の部分に、目止め
膜30が形成されている。目止め膜30は、スクリーン
のペースト透過部100のペースト遮蔽膜110の開口
部130以外の不要な部分から印刷用のペーストが透過
しないようにするためのものである。
【0021】次に、図2及び図3を用いて、本実施形態
における遮蔽膜支持部材の形状について説明する。図2
は、本発明の第1の実施形態による厚膜ペースト印刷用
スクリーンに用いる遮蔽膜支持部材の平面図であり、図
3は、本発明の第1の実施形態による厚膜ペースト印刷
用スクリーンの部分断面を示す拡大斜視図である。
【0022】図2に示すように、線幅の異なる開口部1
30A,130B,130C,130Dは、細長いスリ
ット状となっている。これらのスリット状の開口部13
0A,130B,130C,130Dを幅方向に横切る
ように、遮蔽膜支持部材120の線状部140が等間隔
でスリット状に配設されている。線状部140のピッチ
は、100μmであり、線状部140の幅は、20μm
である。
【0023】図3に示すように、開口部130を有する
ペースト遮蔽膜110の上には、遮蔽膜支持部材120
が形成されている。遮蔽膜支持部材120は、開口部1
30を幅方向に横切るように、断面形状が矩形の線状部
140が等間隔でスリット状に配設されている。
【0024】次に、図4を用いて、本実施形態によるス
クリーンのペースト透過部100の製造方法について説
明する。図4は、本発明の第1の実施形態による厚膜ペ
ースト印刷用スクリーンのペースト透過部の製造におけ
る各工程を模式的に示した断面図であり、図2における
A−A’方向の断面図である。
【0025】(1)ペースト遮蔽膜の形成 ステンレス板を導電性下地板200とし、めっき膜の剥
離処理を施した後、その表面に感光性めっきレジスト材
を塗布し、仮硬化して300mm角で30μm厚さのレ
ジスト膜を形成する。線幅が30μm,50μm,70
μm,90μmのパターンを描いたホトマスクを介し、
露光と現像により膜幅が30μm,50μm,70μ
m,90μmのレジスト膜205を残した(図4
(a))。
【0026】次に、Ni電気めっき槽に浸漬し、導電性
下地板200を電極として電気めっきによりレジスト膜
間にレジスト膜と同じ高さまでNiめっき膜を電着析出
させ、Niめっき膜210とレジスト膜205とから成
る混成膜層215を形成した(図4(b))。
【0027】後述する処理を経て、最終的には、レジス
ト膜205の部分が、図1に示したペースト透過用の開
口部130となり、Niめっき膜210の部分が、ペー
スト遮蔽膜110となる。
【0028】(2)ペースト遮蔽膜の支持部材の形成 作製したNiめっき膜210とレジスト膜205とから
成る混成膜層215の表面全面に、蒸着等により金属薄
膜220を形成した(図4(c))。金属薄膜220と
しては、クロム(Cr)を用い、その膜厚は、0.1μ
mとしている。
【0029】金属薄膜220の表面に感光性めっきレジ
スト材を塗布し、仮硬化して300mm角で20μm厚
さのレジスト膜を形成する。最終的にペースト透過用開
口部に当たる下地混成膜層のレジスト膜の上で、100
μmピッチ(L1)で線幅(L2)が20μmのNiめ
っき膜が線状に残るようにパターンを形成したホトマス
クを介し、レジスト膜を露光・現像し、島状のレジスト
膜225を残した(図4(d))。島状のレジスト膜2
25のピッチL1が、100μmであり、レジスト膜が
除去された部分の幅L2が20μmである。
【0030】続いて、金属薄膜220を電極として、さ
らにNi電気めっき槽に浸漬して、厚さ20μmのNi
めっき膜230を、下地のNiめっき膜210とレジス
ト膜205とからなる混成膜層215の上に電着析出さ
せた(図4(e))。
【0031】次いで、ステンレス板からなる導電性下地
板200から、その表面に形成したNiめっき膜21
0,230とレジスト膜205,225の積層構成の膜
を剥がし、レジスト膜205,225及びこの間に形成
した金属薄膜220を溶解除去した。これによって、幅
が30μm,50μm,70μm,90μmの開口部1
30を有するペースト遮蔽膜110と、開口部130の
上方にNiめっき膜の線状物140を等間隔で配設され
た遮蔽膜支持部材120とからなるスクリーンのペース
ト透過部100が形成された(図4(f))。
【0032】(3)印刷用スクリーンの作製 図1に示したように、スクリーン枠10に貼り付けたポ
リエステルメッシュ20に、スクリーンのペースト透過
部100を接着する額縁状の余白を残して目止め膜30
を形成する。ペースト遮蔽膜110の開口部130の上
方に開口部130を横切る線状物140を配設した遮蔽
膜支持部材を有するスクリーンのペースト透過部100
を、ポリエステルメッシュ20に接着剤で貼り付け、ス
クリーンのペースト透過部100に重なるポリエステル
メッシュ20をカッター等を用いて切取り除去して、印
刷用スクリーンを作製する。
【0033】ここで、表1を用いて、本実施形態による
印刷用スクリーンを用いて印刷した印刷膜と、従来の印
刷用スクリーンを用いて印刷した印刷膜の品質の相違に
ついて説明する。ここで、従来の印刷用スクリーンは、
次のようにして製造したものである。即ち、20μmの
線径の250メッシュ番手のステンレス編込みメッシュ
をスクリーン枠に貼り付ける。そして、本実施形態と同
様にして、ステンレス板の上に、30μm,50μm,
70μm,90μmのレジスト膜とその間に厚さ30μ
mのNiめっき膜を形成した混成膜層(図4(b)と同
様の構造の混成膜層)を作製した。そして、電気Niめ
っきにより、ステンレス板上のNiめっき膜とステンレ
ス編込みメッシュとをめっき接合した。この接合めっき
により、編込みメッシュの線径は35μmに太まる。そ
の後ステンレス板を剥がし、レジスト膜を溶解除去し
て、幅が30μm,50μm,70μm,90μmの開
口部を有し、その開口部の上方に編込みメッシュを配設
したスクリーンのペースト透過部を形成した。なお、ペ
ースト遮蔽膜部以外のメッシュ部分には目止め膜を形成
した。即ち、従来の印刷スクリーンは、本実施形態にお
ける太さ20μの線状部140を有する遮蔽膜支持部材
120に代えて、太さが35μmとなった交点を有する
編込みメッシュによりペースト遮蔽膜を支持する構造と
なっている。
【0034】
【表1】
【0035】表1において、実施例1は、本実施形態に
よる印刷用スクリーンを用いてセラミックグリーンシー
トの上にパターンを印刷した印刷膜の状態を示してお
り、比較例は、上述した従来の印刷用スクリーンを用い
て印刷した印刷膜の状態を示している。
【0036】横軸には、実施例1及び比較例における開
口幅(30μm,50μm,70μm,90μm)をそ
れぞれ示している。開口部を透過して印刷される印刷膜
は、開口部に対応する位置の中で、本実施形態における
線状部若しくは比較例における編込みメッシュの下の位
置では、線状部若しくはメッシュによってペーストの透
過が阻害されるため、凹部となり、一方、線状部若しく
はメッシュによってペーストの透過が阻害されない部分
では、凸部となり、印刷膜は、凹凸部を有することにな
る。そこで、縦軸には、それぞれの開口幅に対して印刷
により形成された印刷膜の凸部の厚さ(μm),印刷膜
の凹部の厚さ(μm),膜厚さの凹凸差(μm),平均
の膜厚(μm),熱処理膜の断線比,評価を示してい
る。印刷膜の凹部の厚さが厚く、また、膜厚さの凹凸差
の少ないほど、熱処理後の断線の発生する比率は低下す
るものである。
【0037】ここで、熱処理膜の断線比は、基板上に形
成された複数の配線の両端の端子間の導通検査を行い、
断線の有無をそれぞれ調べた結果に基づくものである。
比較例の開口幅90μmの例において、全体の配線数に
対する断線の発生個数を「1」と規格化し、この基準と
なる発生割合に対する断線発生数の大小を数値化してい
る。即ち、熱処理膜の断線比が「1」より大きいもの
は、比較例の開口幅90μmの例よりも断線の発生数が
多いことを示しており、例えば、断線比「10」は、比
較例の開口幅90μmの例の10倍の断線発生数である
ことを示している。また、熱処理膜の断線比が「1」よ
り小さいものは、比較例の開口幅90μmの例よりも断
線の発生数が少ないことを示しており、例えば、断線比
「0.01」は、比較例の開口幅90μmの例の0.0
1倍の断線発生数であることを示している。なお、以下
に示す表2〜表6においても、横軸及び縦軸は、同じも
のを示している。
【0038】なお、以上の説明では、セラミックグリー
ンシート上に厚膜ペーストを印刷するものとして説明し
たが、セラミック等の絶縁基板上に厚膜ペーストを印刷
する場合にも適用できるものである。
【0039】表1の実施例1に示すように、本実施形態
においては、印刷膜の表面凹凸の差が小さくなり、平均
の膜厚ならびに凹部の厚さが厚くなる効果がある。さら
に熱処理膜における導通検査において、断線が大幅に低
減され、従来に比べて著しい膜質の向上が図れたもので
ある。
【0040】また、Niめっき膜に所定の幅の開口部を
設けるメタルスクリーンの構成としたため、寸法精度や
位置合わせ精度を向上することができる。
【0041】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、印刷された膜の凹凸差が小さく、熱処理後の断線を
低減することができる。
【0042】次に、図5を用いて、本発明の第2の実施
形態による厚膜ペースト印刷用スクリーン及びその製造
方法について説明する。なお、以下に説明する第2〜第
6の実施形態による印刷用スクリーンの断面構成の概要
は、図1に示したものと同様であり、遮蔽膜支持部材の
形状は、図2及び図3に示したものと同様である。本実
施形態においては、線状物を有する遮蔽膜支持部材の製
造工程が、図4に示した製造工程と異なるものであるた
め、この相違する部分である線状物を有する遮蔽膜支持
部材の製造工程について説明する。
【0043】図5は、本発明の第2の実施形態による厚
膜ペースト印刷用スクリーンのペースト透過部の製造に
おける各工程を模式的に示した断面図である。
【0044】(2)ペースト遮蔽膜の支持部材の形成 作製したNiめっき膜210とレジスト膜205とから
成る混成膜層215の表面全面に、蒸着等により金属薄
膜220を形成した。金属薄膜220としては、クロム
(Cr)を用い、その膜厚は、0.1μmとしている。
金属薄膜220を電極として、さらにNi電気めっき槽
に浸漬して混成膜層215の表面全面に、厚さが20μ
mのNiめっき膜235を電着析出させた。次いで、そ
の表面に感光性のエッチングレジスト材を塗布し、仮硬
化して、混成膜層のレジスト膜205の上に20μm幅
の上層のめっき膜が100μm間隔で線状に残るように
パターンを形成したホトマスクを介し、エッチングレジ
スト膜238を残した(図5(c))。
【0045】次に、上層のNiめっき膜235をエッチ
ングし、線状のNiめっき膜235を形成した。線状の
Niめっき膜235は、幅が20μmであり、その間隔
は100μmである。さらに、エッチングレジスト膜2
38を除去した(図5(d))。
【0046】その後、ステンレス板からなる導電性下地
板200から、その表面に形成したNiめっき膜210
とレジスト膜205の混成膜層215とNiめっき膜2
35の積層構成の膜を剥がし、レジスト膜205及び金
属薄膜220を溶解除去した。これによって、幅が30
μm,50μm,70μm,90μmの開口部130を
有するペースト遮蔽膜110と、開口部130の上方に
Niめっき膜の線状物140を等間隔で配設された遮蔽
膜支持部材120とからなるスクリーンのペースト透過
部100が形成された(図5(e))。
【0047】ここで、表2を用いて、本実施形態による
印刷用スクリーンを用いて印刷した印刷膜と、従来の印
刷用スクリーンを用いて印刷した印刷膜の品質の相違に
ついて説明する。
【0048】
【表2】
【0049】表2に示すように、実施例2についても実
施例1と同様に、従来に比べて著しい膜質の向上が図れ
たものである。
【0050】次に、図6を用いて、本発明の第3の実施
形態による厚膜ペースト印刷用スクリーン及びその製造
方法について説明する。本実施形態においては、線状物
を有する遮蔽膜支持部材の製造工程が、図4に示した製
造工程と異なるものであるため、この相違する部分であ
る遮蔽膜支持部材の製造工程について説明する。
【0051】(2)ペースト遮蔽膜の支持部材の形成 作製したNiめっき膜210とレジスト膜205とから
成る混成膜層215の表面全面に、蒸着等により金属薄
膜220を形成した。金属薄膜220としては、クロム
(Cr)を用い、その膜厚は、0.1μmとしている。
金属薄膜220を電極として、さらにNi電気めっき槽
に浸漬して混成膜層215の表面全面に、厚さが20μ
mのNiめっき膜235を電着析出させた(図6
(c))。
【0052】次いで、最終的にペースト透過用開口部に
当たる下地混成膜層のレジスト膜205の上で、100
μmピッチで線幅20μmのNiめっき膜235が線状
に残るようレーザ加工し、矩形の空間235Aの列を新
たに電着したNiめっき膜235に形成した(図6
(d))。
【0053】その後、ステンレス板からなる導電性下地
板200から、その表面に形成したNiめっき膜210
とレジスト膜205の混成膜層215とNiめっき膜2
35の積層構成の膜を剥がし、レジスト膜205及び金
属薄膜220を溶解除去した。これによって、幅が30
μm,50μm,70μm,90μmの開口部130を
有するペースト遮蔽膜110と、開口部130の上方に
Niめっき膜の線状物140を等間隔で配設された遮蔽
膜支持部材120とからなるスクリーンのペースト透過
部100が形成された(図6(e))。
【0054】ここで、表3を用いて、本実施形態による
印刷用スクリーンを用いて印刷した印刷膜と、従来の印
刷用スクリーンを用いて印刷した印刷膜の品質の相違に
ついて説明する。
【0055】
【表3】
【0056】表3に示すように、実施例3についても実
施例1と同様に、従来に比べて著しい膜質の向上が図れ
たものである。
【0057】次に、図7を用いて、本発明の第4の実施
形態による厚膜ペースト印刷用スクリーン及びその製造
方法について説明する。本実施形態においては、ペース
ト遮蔽膜の製造工程が、図4に示した製造工程と異なる
ものであるため、この相違する部分であるペースト遮蔽
膜の製造工程について説明する。
【0058】(1)ペースト遮蔽膜の形成 ステンレス板を導電性下地板200とし、その表面にめ
っき膜の剥離処理を施し、下地板を電極として厚さ30
μmのNi電気めっき膜240を形成した(図7
(a))。
【0059】次に、エッチングレジスト膜を塗布・仮硬
化し、線幅が30μm,50μm,70μm,90μm
のパターンを描いたホトマスクを介し、レジスト膜24
5の露光と現像により、配線パターンに対応する部分の
レジスト膜245を除去した。次に、Niめっき膜24
0をエッチングし、線幅が30μm,50μm,70μ
m,90μmのパターン開口部に相当するパターン溝2
40Aを形成した(図7(b))。
【0060】次に、レジスト膜245を除去後、パター
ン溝240Aを樹脂250で埋め、Niめっき膜9の表
面と溝に充填した樹脂250の表面が同一となるように
した(図7(c))。ここで、樹脂250としては、エ
ポキシ樹脂を用いている。
【0061】後述する処理を経て、最終的には、樹脂2
50の部分が、図1に示したペースト透過用の開口部1
30となり、Niめっき膜240の部分が、ペースト遮
蔽膜110となる。
【0062】ここで、表4を用いて、本実施形態による
印刷用スクリーンを用いて印刷した印刷膜と、従来の印
刷用スクリーンを用いて印刷した印刷膜の品質の相違に
ついて説明する。
【0063】
【表4】
【0064】表4に示すように、実施例4についても、
実施例1と同様に、従来に比べて著しい膜質の向上が図
れたものである。
【0065】次に、図8を用いて、本発明の第5の実施
形態による厚膜ペースト印刷用スクリーン及びその製造
方法について説明する。本実施形態においては、ペース
ト遮蔽膜の製造工程が、図5に示した製造工程と異なる
ものであるため、この相違点であるペースト遮蔽膜の製
造工程について説明する。
【0066】(1)ペースト遮蔽膜の形成 ステンレス板を導電性下地板200とし、その表面にめ
っき膜の剥離処理を施し、下地板を電極として厚さ30
μmのNi電気めっき膜240を形成した(図8
(a))。
【0067】次に、エッチングレジスト膜を塗布・仮硬
化し、線幅が30μm,50μm,70μm,90μm
のパターンを描いたホトマスクを介し、レジスト膜24
5の露光と現像により、配線パターンに対応する部分の
レジスト膜245を除去した。次に、Niめっき膜24
0をエッチングし、線幅が30μm,50μm,70μ
m,90μmのパターン開口部に相当するパターン溝2
40Aを形成した(図8(b))。
【0068】次に、レジスト膜245を除去後、パター
ン溝240Aを樹脂250で埋め、Niめっき膜240
の表面と溝に充填した樹脂250の表面が同一となるよ
うにした(図8(c))。ここで、樹脂250として
は、エポキシ樹脂を用いている。
【0069】最終的には、樹脂250の部分が、図1に
示したペースト透過用の開口部130となり、Niめっ
き膜240の部分が、ペースト遮蔽膜110となる。
【0070】ここで、表5を用いて、本実施形態による
印刷用スクリーンを用いて印刷した印刷膜と、従来の印
刷用スクリーンを用いて印刷した印刷膜の品質の相違に
ついて説明する。
【0071】
【表5】
【0072】表5に示すように、実施例5についても、
実施例4と同様に、従来に比べて著しい膜質の向上が図
れたものである。
【0073】次に、図9を用いて、本発明の第6の実施
形態による厚膜ペースト印刷用スクリーン及びその製造
方法について説明する。本実施形態においては、ペース
ト遮蔽膜の製造工程が、図6に示した製造工程と異なる
ものであるため、この相違点であるペースト遮蔽膜の製
造工程について説明する。
【0074】(1)ペースト遮蔽膜の形成 ステンレス板を導電性下地板200とし、その表面にめ
っき膜の剥離処理を施し、下地板を電極として厚さ30
μmのNi電気めっき膜240を形成した(図9
(a))。
【0075】次に、エッチングレジスト膜を塗布・仮硬
化し、線幅が30μm,50μm,70μm,90μm
のパターンを描いたホトマスクを介し、レジスト膜24
5の露光と現像により、配線パターンに対応する部分の
レジスト膜245を除去した。次に、Niめっき膜24
0をエッチングし、線幅が30μm,50μm,70μ
m,90μmのパターン開口部に相当するパターン溝2
40Aを形成した(図9(b))。
【0076】次に、レジスト膜245を除去後、パター
ン溝240Aを樹脂250で埋め、Niめっき膜9の表
面と溝に充填した樹脂250の表面が同一となるように
した(図9(c))。ここで、樹脂250としては、エ
ポキシ樹脂を用いている。
【0077】最終的には、樹脂250の部分が、図1に
示したペースト透過用の開口部130となり、Niめっ
き膜240の部分が、ペースト遮蔽膜110となる。
【0078】ここで、表6を用いて、本実施形態による
印刷用スクリーンを用いて印刷した印刷膜と、従来の印
刷用スクリーンを用いて印刷した印刷膜の品質の相違に
ついて説明する。
【0079】
【表6】
【0080】表6に示すように、実施例6についても、
実施例4と同様に、従来に比べて著しい膜質の向上が図
れるものである。
【0081】次に、図10及び図11を用いて、本発明
の第7の実施形態による厚膜ペースト印刷用スクリーン
及びその製造方法について説明する。なお、本実施形態
による印刷用スクリーンの断面構成の概要は、図1に示
したものと同様であり、遮蔽膜支持部材の平面形状は、
図2に示したものと同様である。本実施形態において
は、遮蔽膜支持部材の線状物の断面形状を半円形として
いる。この点について、図10を用いて説明する。
【0082】図10は、本発明の第7の実施形態による
厚膜ペースト印刷用スクリーンの部分断面を示す拡大斜
視図である。
【0083】図10に示すように、開口部130を有す
るペースト遮蔽膜110の上には、遮蔽膜支持部材12
0が形成されている。遮蔽膜支持部材120は、開口部
130を幅方向に横切るように、断面形状が半円形状の
線状部140が等間隔で、かつ半円面が開口部130に
向くように配設されている。
【0084】次に、図11を用いて、本発明の第7の実
施形態による厚膜ペースト印刷用スクリーンの製造方法
について説明する。図11は、本発明の第7の実施形態
による厚膜ペースト印刷用スクリーンのペースト透過部
の製造における各工程を模式的に示した断面図である。
【0085】ここでは、初めに遮蔽膜支持部材を形成
し、その上にパターン開口部を有する遮蔽膜を形成する
工程とすることが、第1〜第6の実施形態におけるスク
リーンのペースト遮蔽膜の製造方法と異なっている。
【0086】以下、その製造方法について説明する。 (1)ペースト遮蔽膜支持部材の形成 ステンレス板を導電性下地板200とし、その表面にめ
っき膜の剥離処理を施した後、感光性めっきレジスト材
を薄く塗布し、仮硬化して、300mm角で3μm厚さ
の薄いレジスト膜を形成する。そして、最終的にペース
ト透過用開口部を形成する位置においては、その開口部
に対して、100μmピッチで20μm幅のめっき膜が
線状に残るようにパターンを形成したホトマスクを介し
て、薄いレジスト膜を露光・現像し、島状のレジスト膜
260を列状に残した。
【0087】続いて、ステンレス板200を電極とし、
Ni電気めっき槽に浸漬して、厚さが20μmの第1層
目のNiめっき膜210A,210Bを、レジスト膜2
60の余白部に電着析出させた。ここで、島状の薄いレ
ジスト膜260の間に析出する第1層目のNiめっき膜
210Aは、その断面が上に凸となるような半円状の形
状となり、またその他のレジスト膜の縁面部分では、曲
面となる断面形状のNiめっき膜210Bとなる(図1
1(a))。
【0088】次いで、第1層目のNiめっき膜210A
の頭頂部が露出するように樹脂250を塗布・硬化し
て、第1層目のNiめっき膜210A,210Bとレジ
スト膜260と樹脂膜250とからなる第1層目の混成
層215を形成した(図11(b))。
【0089】(2)ペースト遮蔽膜の形成 作製したNiめっき膜とレジスト膜と樹脂膜とからなる
第1層目の混成層215の表面全面に、蒸着により金属
薄膜220を形成した。金属薄膜220は、0.1μm
厚さのクロム膜とした。次いで、金属薄膜220の全面
に第2層目の感光性めっきレジスト材を塗布し、仮硬化
して300mm角で45μm厚さの第2層目レジスト膜
を形成する。そして、ペースト透過用の開口部パターン
を描いたホトマスクを介し、露光と現像によりそれぞれ
のペースト開口部のパターンに対応する第2層目のレジ
スト膜225を残した(図11(c))。
【0090】続いて、Ni電気めっき槽に浸漬し、金属
薄膜220を電極として、電気めっきにより第2層目レ
ジスト膜225の余白部に第2層目レジスト膜と同じ高
さまで第2層目Niめっき膜230を析出させ、Niめ
っき膜230とレジスト膜225とからなる第2層目の
混成層252を形成した(図11(d))。
【0091】後述する処理を経て、最終的には、第2層
目のレジスト膜225の部分が、図10に示したペース
ト透過用の開口部130に対応し、第2層目のNiめっ
き膜230の部分が、ペースト遮蔽膜110に対応し、
そして、第1層目のNiめっき膜210Aが遮蔽膜支持
部材に形成される断面形状が半円形の線状物140とな
る。
【0092】次いで、ステンレス板からなる導電性下地
板200から、その表面に形成したNiめっき膜21
0,230と、レジスト膜260,225と、樹脂膜2
50とからなる積層構成の膜を剥し、レジスト膜26
0,225と樹脂膜250とを溶解除去し、さらに、第
1層目と第2層目の混成層間に形成し、開口部を塞いで
露出している金属薄膜220を溶解除去した(図11
(e))。
【0093】これによって、線幅が30μm,50μ
m,70μmそして90μmの開口部130を有するペ
ースト遮蔽膜110と、そして、線状開口部130で
は、その上方にNiめっき膜の線状部140を配設した
遮蔽膜支持部材120とからなるスクリーンのペースト
透過部が形成された。
【0094】印刷用スクリーンでは、作製したスクリー
ンのペースト透過部の上下を反転した状態(図11
(f))で、スクリーン枠に貼り付けた編込みメッシュ
に接着する。
【0095】(3)印刷用スクリーンの作製 図1に示したように、第1及び第6の実施形態と同様に
して印刷用スクリーンを作製した。
【0096】本実施形態においては、線状部140の断
面形状は、半円形状であり、しかも、半円面が開口部1
30に向くように配設することにより、厚膜ペーストを
印刷した後スクリーンを基板から離す際、スクリーンの
ペースト透過部からのペーストの抜け性を向上すること
ができる。
【0097】また、実施例1〜実施例6と同様にして、
印刷膜の表面凹凸の差が小さくなり、平均の膜厚ならび
に凹部の厚さが厚くなる効果がある。さらに熱処理膜に
おける導通検査において、断線が大幅に低減され、従来
に比べて著しい膜質の向上が図れたものである。
【0098】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、印刷された膜の凹凸差が小さく、熱処理後の断線を
低減することができる。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば、厚膜ペースト印刷用ス
クリーンの印刷された膜の凹凸差が小さく、熱処理後の
断線を低減することができる。また、かかる厚膜ペース
ト印刷用スクリーンを容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による厚膜ペースト印
刷用スクリーンの断面構成の概要説明図である。
【図2】本発明の第1の実施形態による厚膜ペースト印
刷用スクリーンに用いる遮蔽膜支持部材の平面図であ
る。
【図3】本発明の第1の実施形態による厚膜ペースト印
刷用スクリーンの部分断面を示す拡大斜視図である。
【図4】本発明の第1の実施形態による厚膜ペースト印
刷用スクリーンのペースト透過部の製造における各工程
を模式的に示した断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態による厚膜ペースト印
刷用スクリーンのペースト透過部の製造における各工程
を模式的に示した断面図である。
【図6】本発明の第3の実施形態による厚膜ペースト印
刷用スクリーンのペースト透過部の製造における各工程
を模式的に示した断面図である。
【図7】本発明の第4の実施形態による厚膜ペースト印
刷用スクリーンのペースト透過部の製造における各工程
を模式的に示した断面図である。
【図8】本発明の第5の実施形態による厚膜ペースト印
刷用スクリーンのペースト透過部の製造における各工程
を模式的に示した断面図である。
【図9】本発明の第6の実施形態による厚膜ペースト印
刷用スクリーンのペースト透過部の製造における各工程
を模式的に示した断面図である。
【図10】本発明の第7の実施形態による厚膜ペースト
印刷用スクリーンの部分断面を示す拡大斜視図である。
【図11】本発明の第7の実施形態による厚膜ペースト
印刷用スクリーンのペースト透過部の製造における各工
程を模式的に示した断面図である。
【符号の説明】
10…スクリーン枠 20…枠貼り付けメッシュ 30…目止め膜 100…スクリーンのペースト透過部 110…ペースト遮蔽膜 120…遮蔽膜支持部材 130…開口部 140…開口部の上の線状物 200…導電性下地板 205,225,260…レジスト膜 210,230,235,240…めっき膜 215,252…混成膜層 220…金属薄膜 238,245…エッチングレジスト膜 250…樹脂
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安田 明弘 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社日 立製作所汎用コンピュータ事業部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板表面に形成される回路パターンに応じ
    た開口部を有するペースト遮蔽膜と、このペースト遮蔽
    膜を支持する遮蔽膜支持部材とからなり、上記ペースト
    遮蔽膜の上記開口部を透過して厚膜ペーストを基板表面
    に印刷して回路パターンを形成する厚膜ペースト印刷用
    スクリーンにおいて、 上記遮蔽膜支持部材は、上記開口部に対応した位置にお
    いて、上記基板表面と平行であるとともに、上記開口部
    の上面と接して、上記開口部を横切るように配設されて
    いる線状部を備えたことを特徴とする厚膜ペースト印刷
    用スクリーン。
  2. 【請求項2】請求項1記載の厚膜ペースト印刷用スクリ
    ーンにおいて、 上記線状部の断面形状を半円形として、その凸面側が上
    記開口部側に向いていることを特徴とする厚膜ペースト
    印刷用スクリーン。
  3. 【請求項3】基板表面に形成される回路パターンに応じ
    た開口部を有するペースト遮蔽膜と、このペースト遮蔽
    膜を支持する遮蔽膜支持部材とによりスクリーンのペー
    スト透過部を構成し、上記ペースト遮蔽膜の上記開口部
    を透過して厚膜ペーストを基板表面に印刷して回路パタ
    ーンを形成する厚膜ペースト印刷用スクリーンの製造方
    法において、 上記開口部の位置に対応して有機材を配設し、上記開口
    部以外の位置に金属膜を配設して、上記ペースト遮蔽膜
    の基材を形成し、 上記有機材の上に、上記有機材を横切るように線状部を
    配設して上記遮蔽膜支持部材を形成し、 上記有機材を除去して、上記ペースト遮蔽膜と上記遮蔽
    膜支持部材からなるスクリーンのペースト透過部を形成
    することを特徴とする厚膜ペースト印刷用スクリーンの
    製造方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の厚膜ペースト印刷用スクリ
    ーンの製造方法において、 上記線状部に相当する位置に余白部を有するレジスト膜
    を形成し、このレジスト膜の余白部に上記線状部となる
    めっき膜を析出して上記遮蔽膜支持部材の基材を形成
    し、 上記レジスト膜を除去して、上記遮蔽膜支持部材を形成
    することを特徴とする厚膜ペースト印刷用スクリーンの
    製造方法。
  5. 【請求項5】請求項3記載の厚膜ペースト印刷用スクリ
    ーンの製造方法において、 金属膜の一部を除去して上記線状部を形成して上記遮蔽
    膜支持部材を形成することを特徴とする厚膜ペースト印
    刷用スクリーンの製造方法。
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