JPH10277658A - 板材の逐次張り出し成形方法 - Google Patents
板材の逐次張り出し成形方法Info
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- JPH10277658A JPH10277658A JP9091060A JP9106097A JPH10277658A JP H10277658 A JPH10277658 A JP H10277658A JP 9091060 A JP9091060 A JP 9091060A JP 9106097 A JP9106097 A JP 9106097A JP H10277658 A JPH10277658 A JP H10277658A
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- plate
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Abstract
(57)【要約】
【課題】金属製の被加工板材に対して任意の凹凸模様を
逐次張り出し成形によって容易に、且つ安価に製造でき
るようにした板材の逐次張り出し成形方法を提供するこ
とにある。 【解決手段】本発明は、キャビテイ2内に多数の球状ボ
ール6を横方向に移動可能に並設して構成された下型1
に取り付けられた金属製の被加工板材7に対して、NC
制御に基いて棒状工具9を押しつけならが前記下型1と
共に前記被加工板材7をX、Y軸方向に移動させること
によって、前記棒状工具9が押しつけられて移動する被
加工板材の部分の裏面の両側に位置する球状ボール6e
または6p、6qによって被加工板材の逐次張り出し成
形部10の両側を支えて前記球状ボールの間に逐次張り
出し成形模様を形成することを特徴とする板材の逐次張
り出し成形方法である。
逐次張り出し成形によって容易に、且つ安価に製造でき
るようにした板材の逐次張り出し成形方法を提供するこ
とにある。 【解決手段】本発明は、キャビテイ2内に多数の球状ボ
ール6を横方向に移動可能に並設して構成された下型1
に取り付けられた金属製の被加工板材7に対して、NC
制御に基いて棒状工具9を押しつけならが前記下型1と
共に前記被加工板材7をX、Y軸方向に移動させること
によって、前記棒状工具9が押しつけられて移動する被
加工板材の部分の裏面の両側に位置する球状ボール6e
または6p、6qによって被加工板材の逐次張り出し成
形部10の両側を支えて前記球状ボールの間に逐次張り
出し成形模様を形成することを特徴とする板材の逐次張
り出し成形方法である。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板上に凹凸模
様を形成するための板材の逐次張り出し成形方法に関す
る。
様を形成するための板材の逐次張り出し成形方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、金属板上に凹凸模様を形成する成
形方法としては、絞り成形、張り出し成形、圧縮成形及
びスピニング成形がある。これらの成形は、いずれも高
価格の金型を使用する必要があり、特に多品種少量生産
においては製品価格に占める型費の割合が大きくなり問
題になっていた。張り出し成形は、金型に被加工材を取
り付け液圧または空圧で被加工材を張り出し、型に押し
つけ成形する方法である。一般的にはコア部とキャビテ
イ部を持つ一対の金型のうちキャビテイ部のみで成形で
きる。また、近年張り出し成形に関し、液圧または空圧
を用いないでバー状の上パンチと下パンチの組み合わせ
及び上パンチと下型枠との組み合わせにより成形する逐
次張り出し成形方法が報告されている。特開平7ー13
2329号公報において、被加工板材の周縁部を保持具
で保持し下パンチを被加工板材の肉厚方向の一方側から
当接させ、球面状の上パンチを被加工板材の肉厚方向の
他方側から当接させ、上パンチを下パンチの周りに移動
させながら、下パンチに対して上パンチと保持具を、被
加工板材の肉厚方向に相対移動させて前記被加工板材を
成形する逐次張り出し成形法が知られている。この成形
法では、対称形状の円錐台形及び角錐台形の製品は成形
可能である。また、上パンチと下型との組み合わせによ
る逐次張り出し成形法がある。さらに、下型の代わりに
弾性体を用い、この弾性体上に被加工材を取り付け上パ
ンチを押しつけ逐次張り出し成形する方法がある。
形方法としては、絞り成形、張り出し成形、圧縮成形及
びスピニング成形がある。これらの成形は、いずれも高
価格の金型を使用する必要があり、特に多品種少量生産
においては製品価格に占める型費の割合が大きくなり問
題になっていた。張り出し成形は、金型に被加工材を取
り付け液圧または空圧で被加工材を張り出し、型に押し
つけ成形する方法である。一般的にはコア部とキャビテ
イ部を持つ一対の金型のうちキャビテイ部のみで成形で
きる。また、近年張り出し成形に関し、液圧または空圧
を用いないでバー状の上パンチと下パンチの組み合わせ
及び上パンチと下型枠との組み合わせにより成形する逐
次張り出し成形方法が報告されている。特開平7ー13
2329号公報において、被加工板材の周縁部を保持具
で保持し下パンチを被加工板材の肉厚方向の一方側から
当接させ、球面状の上パンチを被加工板材の肉厚方向の
他方側から当接させ、上パンチを下パンチの周りに移動
させながら、下パンチに対して上パンチと保持具を、被
加工板材の肉厚方向に相対移動させて前記被加工板材を
成形する逐次張り出し成形法が知られている。この成形
法では、対称形状の円錐台形及び角錐台形の製品は成形
可能である。また、上パンチと下型との組み合わせによ
る逐次張り出し成形法がある。さらに、下型の代わりに
弾性体を用い、この弾性体上に被加工材を取り付け上パ
ンチを押しつけ逐次張り出し成形する方法がある。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】被加工板材の上面に上
パンチを下面に下パンチを当接させ、上パンチを下パン
チの周りに移動させながら成形する逐次張り出し成形で
は、対称形状の円錐台形及び角錐台形の成形が可能であ
る。しかしながら可動テーブルと下パンチを同期させて
X−X,Y−Y方向に移動することは困難であるため、
非対称で曲線部を持つ複雑形状の凹凸模様を形成した製
品の成形には適用できないという課題があった。また、
上パンチと下型との組み合わせによる逐次張り出し成形
では、型使用のためコスト高になる課題を有していた。
さらに、上パンチと弾性体との組み合わせによる逐次張
り出し成形では、弾性体の強度が弱い場合は上パンチの
押しつけ力によって被加工材の張り出し部以外の部分が
変形し、一方弾性体の強度が強い場合は張り出し成形量
が少ないという課題を有していた。
パンチを下面に下パンチを当接させ、上パンチを下パン
チの周りに移動させながら成形する逐次張り出し成形で
は、対称形状の円錐台形及び角錐台形の成形が可能であ
る。しかしながら可動テーブルと下パンチを同期させて
X−X,Y−Y方向に移動することは困難であるため、
非対称で曲線部を持つ複雑形状の凹凸模様を形成した製
品の成形には適用できないという課題があった。また、
上パンチと下型との組み合わせによる逐次張り出し成形
では、型使用のためコスト高になる課題を有していた。
さらに、上パンチと弾性体との組み合わせによる逐次張
り出し成形では、弾性体の強度が弱い場合は上パンチの
押しつけ力によって被加工材の張り出し部以外の部分が
変形し、一方弾性体の強度が強い場合は張り出し成形量
が少ないという課題を有していた。
【0004】本発明の目的は、上記課題を解決すべく、
金属製の被加工板材に対して任意の凹凸模様を逐次張り
出し成形によって容易に、且つ安価に製造できるように
した板材の逐次張り出し成形方法を提供するにある。ま
た本発明の他の目的は、必要最小限の下型を用いて、金
属製の被加工板材に対して任意の凹凸模様を逐次張り出
し成形によって容易に、且つ安価に製造できるようにし
た板材の逐次張り出し成形方法を提供するにある。
金属製の被加工板材に対して任意の凹凸模様を逐次張り
出し成形によって容易に、且つ安価に製造できるように
した板材の逐次張り出し成形方法を提供するにある。ま
た本発明の他の目的は、必要最小限の下型を用いて、金
属製の被加工板材に対して任意の凹凸模様を逐次張り出
し成形によって容易に、且つ安価に製造できるようにし
た板材の逐次張り出し成形方法を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、キャビテイ内に多数の球状ボールを横方
向に移動可能に並設して構成された下型を準備し、該下
型に取り付けられた金属製の被加工板材に対して、NC
制御に基いて棒状工具(上パンチ)を押しつけならが前
記下型と共に前記被加工板材をX、Y軸方向に移動させ
ることによって、前記棒状工具が押しつけられて移動す
る被加工板材の部分の裏面の両側に位置する球状ボール
によって被加工板材の逐次張り出し成形部の両側を支え
て前記球状ボールの間に逐次張り出し成形模様を形成す
ることを特徴とする板材の逐次張り出し成形方法であ
る。また本発明は、キャビテイ内に、横方向から圧力を
付与して多数の球状ボールを積み重ねて横方向に移動可
能に並設して構成された下型を準備し、該下型に取り付
けた金属製の被加工板材に対して、NC制御に基いて棒
状工具(上パンチ)を押しつけならが前記下型と共に前
記被加工板材をX、Y軸方向に移動させることによっ
て、前記棒状工具が押しつけられて移動する被加工板材
の部分の裏面の両側に位置する球状ボールによって被加
工板材の逐次張り出し成形部の両側を支えて前記球状ボ
ールの間に逐次張り出し成形模様を形成することを特徴
とする板材の逐次張り出し成形方法である。
に、本発明は、キャビテイ内に多数の球状ボールを横方
向に移動可能に並設して構成された下型を準備し、該下
型に取り付けられた金属製の被加工板材に対して、NC
制御に基いて棒状工具(上パンチ)を押しつけならが前
記下型と共に前記被加工板材をX、Y軸方向に移動させ
ることによって、前記棒状工具が押しつけられて移動す
る被加工板材の部分の裏面の両側に位置する球状ボール
によって被加工板材の逐次張り出し成形部の両側を支え
て前記球状ボールの間に逐次張り出し成形模様を形成す
ることを特徴とする板材の逐次張り出し成形方法であ
る。また本発明は、キャビテイ内に、横方向から圧力を
付与して多数の球状ボールを積み重ねて横方向に移動可
能に並設して構成された下型を準備し、該下型に取り付
けた金属製の被加工板材に対して、NC制御に基いて棒
状工具(上パンチ)を押しつけならが前記下型と共に前
記被加工板材をX、Y軸方向に移動させることによっ
て、前記棒状工具が押しつけられて移動する被加工板材
の部分の裏面の両側に位置する球状ボールによって被加
工板材の逐次張り出し成形部の両側を支えて前記球状ボ
ールの間に逐次張り出し成形模様を形成することを特徴
とする板材の逐次張り出し成形方法である。
【0006】また本発明は、キャビテイ内に、横方向か
ら圧力を付与して多数の球状ボールを積み重ねて横方向
に移動可能に並設して構成された下型を準備し、該下型
に取り付けた金属製の被加工板材に対して、NC制御に
基いて棒状工具(上パンチ)を押しつけならが前記下型
と共に前記被加工板材をX、Y軸方向に移動させること
によって、前記棒状工具が押しつけられて移動する被加
工板材の部分の裏面に位置する球状ボールに作用する下
方への力によってその両側に位置する球状ボールへの上
方への押し上げ力によって被加工板材の逐次張り出し成
形部の両側を支えて前記球状ボールの間に逐次張り出し
成形模様を形成することを特徴とする板材の逐次張り出
し成形方法である。また本発明は、逐次張り出し成形模
様に沿って形成された溝内に多数の球状ボールを並設し
て構成された下型を準備し、該下型に取り付けた金属製
の被加工板材に対して、NC制御に基づいて棒状工具
(上パンチ)を押しつけならが前記下型と共に前記被加
工板材をX、Y軸方向に移動させることによって、前記
棒状工具が押しつけられて移動する被加工板材の部分の
裏面の両側に位置する球状ボールによって被加工板材の
逐次張り出し成形部の両側を支えて前記球状ボールの間
に前記逐次張り出し成形模様を形成することを特徴とす
る板材の逐次張り出し成形方法である。
ら圧力を付与して多数の球状ボールを積み重ねて横方向
に移動可能に並設して構成された下型を準備し、該下型
に取り付けた金属製の被加工板材に対して、NC制御に
基いて棒状工具(上パンチ)を押しつけならが前記下型
と共に前記被加工板材をX、Y軸方向に移動させること
によって、前記棒状工具が押しつけられて移動する被加
工板材の部分の裏面に位置する球状ボールに作用する下
方への力によってその両側に位置する球状ボールへの上
方への押し上げ力によって被加工板材の逐次張り出し成
形部の両側を支えて前記球状ボールの間に逐次張り出し
成形模様を形成することを特徴とする板材の逐次張り出
し成形方法である。また本発明は、逐次張り出し成形模
様に沿って形成された溝内に多数の球状ボールを並設し
て構成された下型を準備し、該下型に取り付けた金属製
の被加工板材に対して、NC制御に基づいて棒状工具
(上パンチ)を押しつけならが前記下型と共に前記被加
工板材をX、Y軸方向に移動させることによって、前記
棒状工具が押しつけられて移動する被加工板材の部分の
裏面の両側に位置する球状ボールによって被加工板材の
逐次張り出し成形部の両側を支えて前記球状ボールの間
に前記逐次張り出し成形模様を形成することを特徴とす
る板材の逐次張り出し成形方法である。
【0007】また本発明は、前記球状ボールを、鋼球ま
たは合成樹脂球またはセラミック球または石英ガラス球
であることを特徴とする。特に、本発明において、下型
に取り付けた金属製の被加工板材に対して、NC制御に
基づいて棒状工具(上パンチ)を押しつける際、その下
に位置する球状ボールの横方向への移動を容易にし、し
かも被加工板材の逐次張り出し成形部の両側を球状ボー
ルで支えるためには、球状ボールを複数段に積み重ねて
並設し、これらの球状ボールに対して横方向から所望の
圧力を付与することが望ましい。以上説明したように、
前記構成によれば、高価な下型を用いないで被加工板材
に対して任意の形状を有する凹凸模様を逐次張り出し成
形によって製造することができる。また前記構成によれ
ば、キャビテイ部に球状ボールをおいた下型を載置する
可動テーブルと上パンチ(棒状工具)とのNC制御によ
って、被加工板材に対して任意の形状を有する凹凸模様
を逐次張り出し成形によって製造することができる。
たは合成樹脂球またはセラミック球または石英ガラス球
であることを特徴とする。特に、本発明において、下型
に取り付けた金属製の被加工板材に対して、NC制御に
基づいて棒状工具(上パンチ)を押しつける際、その下
に位置する球状ボールの横方向への移動を容易にし、し
かも被加工板材の逐次張り出し成形部の両側を球状ボー
ルで支えるためには、球状ボールを複数段に積み重ねて
並設し、これらの球状ボールに対して横方向から所望の
圧力を付与することが望ましい。以上説明したように、
前記構成によれば、高価な下型を用いないで被加工板材
に対して任意の形状を有する凹凸模様を逐次張り出し成
形によって製造することができる。また前記構成によれ
ば、キャビテイ部に球状ボールをおいた下型を載置する
可動テーブルと上パンチ(棒状工具)とのNC制御によ
って、被加工板材に対して任意の形状を有する凹凸模様
を逐次張り出し成形によって製造することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る逐次張り出し成形方
法についての実施の形態を図面を用いて説明する。図1
は、本発明に係る逐次張り出し成形するための下型の一
実施の形態を示す斜視図である。図2は、本発明に係る
逐次張り出し成形する金属製の被加工板材を示す斜視図
である。図3は、下型のキャビテイ部上面に被加工板材
を固定するための取付け板を示す斜視図である。図4
は、本発明に係る逐次張り出し成形している状態を示す
斜視図である。図5は、上パンチ(棒状工具)9の径
(5〜20mm程度)より小さい径を有する多数の球状
ボール6をキャビテイ部2内に積み重ねて内蔵させた実
施の形態における逐次張り出し成形について示す図で、
(a)は逐次張り出し成形前の状態を示す断面図、
(b)は逐次張り出し成形時の状態を示す断面図であ
る。図6は、上パンチ(棒状工具)9の径(5〜20m
m程度)より小さい径を有する多数の球状ボール6をキ
ャビテイ部2内に積み重ねて内蔵させた実施の形態にお
ける逐次張り出し成形について拡大して示す図で、
(a)は逐次張り出し成形前の状態を示す拡大断面図、
(b)は逐次張り出し成形時の状態を示す拡大断面図で
ある。図7は、上パンチ(棒状工具)9の径(5〜15
mm程度)より小さい径を有する多数の球状ボール6を
キャビテイ部2内に積み重ねて内蔵させた実施の形態に
おいて、上パンチ9に押えリング12を取り付けた実施
例における逐次張り出し成形について拡大して示す図
で、(a)は逐次張り出し成形前の状態を示す拡大断面
図、(b)は逐次張り出し成形時の状態を示す拡大断面
図である。図8は、上パンチ(棒状工具)9の径(5〜
20mm程度)より小さい径を有する多数の球状ボール
6をキャビテイ部2内に積み重ねて内蔵させた実施の形
態における逐次張り出し成形する際の球状ボールに作用
する力の状態を示す図である。
法についての実施の形態を図面を用いて説明する。図1
は、本発明に係る逐次張り出し成形するための下型の一
実施の形態を示す斜視図である。図2は、本発明に係る
逐次張り出し成形する金属製の被加工板材を示す斜視図
である。図3は、下型のキャビテイ部上面に被加工板材
を固定するための取付け板を示す斜視図である。図4
は、本発明に係る逐次張り出し成形している状態を示す
斜視図である。図5は、上パンチ(棒状工具)9の径
(5〜20mm程度)より小さい径を有する多数の球状
ボール6をキャビテイ部2内に積み重ねて内蔵させた実
施の形態における逐次張り出し成形について示す図で、
(a)は逐次張り出し成形前の状態を示す断面図、
(b)は逐次張り出し成形時の状態を示す断面図であ
る。図6は、上パンチ(棒状工具)9の径(5〜20m
m程度)より小さい径を有する多数の球状ボール6をキ
ャビテイ部2内に積み重ねて内蔵させた実施の形態にお
ける逐次張り出し成形について拡大して示す図で、
(a)は逐次張り出し成形前の状態を示す拡大断面図、
(b)は逐次張り出し成形時の状態を示す拡大断面図で
ある。図7は、上パンチ(棒状工具)9の径(5〜15
mm程度)より小さい径を有する多数の球状ボール6を
キャビテイ部2内に積み重ねて内蔵させた実施の形態に
おいて、上パンチ9に押えリング12を取り付けた実施
例における逐次張り出し成形について拡大して示す図
で、(a)は逐次張り出し成形前の状態を示す拡大断面
図、(b)は逐次張り出し成形時の状態を示す拡大断面
図である。図8は、上パンチ(棒状工具)9の径(5〜
20mm程度)より小さい径を有する多数の球状ボール
6をキャビテイ部2内に積み重ねて内蔵させた実施の形
態における逐次張り出し成形する際の球状ボールに作用
する力の状態を示す図である。
【0009】図9は、上パンチ(棒状工具)9の径(5
〜20mm程度)より大きい径を有する多数の球状ボー
ル6をキャビテイ部2内に並べて配置させた実施の形態
における逐次張り出し成形について拡大して示す図で、
(a)は逐次張り出し成形前の状態を示す拡大断面図、
(b)は逐次張り出し成形時の状態を示す拡大断面図で
ある。図10は、逐次張り出し成形装置の全体の一実施
の形態を示す正面図、図11は、図10の側面図であ
る。図10および図11に示すように、張り出し成形装
置15は、下型1を載置して、X−X,Y−Y方向に動
作させる可動テーブル11と、該可動テーブル11をX
−X方向に動作させる駆動部16と、可動テーブル11
をY−Y方向に動作する駆動部17と、上パンチ(棒状
工具)9を取り付けた主軸13と、上パンチ(棒状工
具)9を取り付けた主軸13を上下方向に動作させる駆
動部14とから構成される。そして、各駆動部14、1
6、17は、NC制御装置によりNC制御される。下型
1は、容積を変更可能に形成されたキャビテイ部2に多
数の球状ボール6を内蔵して構成される。そして、多数
の球状ボール6が内蔵されるキャビテイ部2は、油圧制
御弁4によって油圧が制御される油圧シリンダー3の出
力に調整板5を取り付けることによって容量を変更可能
に構成している。図1および図4には、油圧制御弁4に
よって油圧が制御される油圧シリンダー3の出力に調整
板5を取り付けて、キャビテイ部2に設置することを一
軸方向について示したが、X、Yの2軸方向に設置して
もよいことは明らかである。
〜20mm程度)より大きい径を有する多数の球状ボー
ル6をキャビテイ部2内に並べて配置させた実施の形態
における逐次張り出し成形について拡大して示す図で、
(a)は逐次張り出し成形前の状態を示す拡大断面図、
(b)は逐次張り出し成形時の状態を示す拡大断面図で
ある。図10は、逐次張り出し成形装置の全体の一実施
の形態を示す正面図、図11は、図10の側面図であ
る。図10および図11に示すように、張り出し成形装
置15は、下型1を載置して、X−X,Y−Y方向に動
作させる可動テーブル11と、該可動テーブル11をX
−X方向に動作させる駆動部16と、可動テーブル11
をY−Y方向に動作する駆動部17と、上パンチ(棒状
工具)9を取り付けた主軸13と、上パンチ(棒状工
具)9を取り付けた主軸13を上下方向に動作させる駆
動部14とから構成される。そして、各駆動部14、1
6、17は、NC制御装置によりNC制御される。下型
1は、容積を変更可能に形成されたキャビテイ部2に多
数の球状ボール6を内蔵して構成される。そして、多数
の球状ボール6が内蔵されるキャビテイ部2は、油圧制
御弁4によって油圧が制御される油圧シリンダー3の出
力に調整板5を取り付けることによって容量を変更可能
に構成している。図1および図4には、油圧制御弁4に
よって油圧が制御される油圧シリンダー3の出力に調整
板5を取り付けて、キャビテイ部2に設置することを一
軸方向について示したが、X、Yの2軸方向に設置して
もよいことは明らかである。
【0010】なお、キャビテイ部2内に内蔵される多数
の球状ボール6として、図6および図7に示すように、
上パンチ(棒状工具)9の径(5〜20mm程度)より
小さい場合には、張り出し量との関係から積み重ねるこ
とが必要となる。この場合、多数の球状ボール6が横方
向に拡がらないように調整板5によって横方向から圧力
Pを加える必要がある。従って、調整板5を上記油圧シ
リンダー3等の圧力付与手段によって圧力を付与するこ
とが必要となる。またキャビテイ部2を構成する枠と調
整板5との間に圧力を付与する弾性体等の圧力付与手段
を設置してもよい。またキャビテイ部2を構成する枠の
内側に弾性体を設置し、この弾性体内に多数の球状ボー
ル6を収納するように構成してもよい。また、キャビテ
イ部2内に内蔵される多数の球状ボール6として、図9
に示すように、上パンチ(棒状部材)9の径(5〜15
mm程度)より大きい場合には、積み重ねることなく、
並べて配置させることになる。この場合、上パンチ(棒
状部材)9を押し下げて金属製の被加工材7に対して張
り出し成形する場合、球状ボール6が横方向に移動する
必要があるため、調整板5等によって球状ボール6が移
動できる空間を作っておくことが必要となる。
の球状ボール6として、図6および図7に示すように、
上パンチ(棒状工具)9の径(5〜20mm程度)より
小さい場合には、張り出し量との関係から積み重ねるこ
とが必要となる。この場合、多数の球状ボール6が横方
向に拡がらないように調整板5によって横方向から圧力
Pを加える必要がある。従って、調整板5を上記油圧シ
リンダー3等の圧力付与手段によって圧力を付与するこ
とが必要となる。またキャビテイ部2を構成する枠と調
整板5との間に圧力を付与する弾性体等の圧力付与手段
を設置してもよい。またキャビテイ部2を構成する枠の
内側に弾性体を設置し、この弾性体内に多数の球状ボー
ル6を収納するように構成してもよい。また、キャビテ
イ部2内に内蔵される多数の球状ボール6として、図9
に示すように、上パンチ(棒状部材)9の径(5〜15
mm程度)より大きい場合には、積み重ねることなく、
並べて配置させることになる。この場合、上パンチ(棒
状部材)9を押し下げて金属製の被加工材7に対して張
り出し成形する場合、球状ボール6が横方向に移動する
必要があるため、調整板5等によって球状ボール6が移
動できる空間を作っておくことが必要となる。
【0011】いずれにしても、金属製の被加工板材7
は、取付け板8によって下型1のキャビテイ部2の上面
に固定される。上パンチ(棒状部材)9は、金属製の被
加工板材7に対して逐次張り出し成形するためのもの
で、NC制御される。即ち、各駆動部14、16、17
がNC制御装置に基づいてNC制御されことによって、
上パンチ(棒状工具)9は、金属製の被加工板材7に対
してNC制御されることになる。
は、取付け板8によって下型1のキャビテイ部2の上面
に固定される。上パンチ(棒状部材)9は、金属製の被
加工板材7に対して逐次張り出し成形するためのもの
で、NC制御される。即ち、各駆動部14、16、17
がNC制御装置に基づいてNC制御されことによって、
上パンチ(棒状工具)9は、金属製の被加工板材7に対
してNC制御されることになる。
【0012】次に本発明に係る金属製の被加工材7に対
して複雑な形状の凹凸模様を形成する逐次張り出し成形
方法について詳しく説明する。先ず、図1において球状
ボール6を内蔵した下型キャビテイ部2の容積の変更
は、前記下型キャビテイ部2に備えた調整板5により行
い、この調整板5は下型1の両側に取り付けた油圧シリ
ンダー3の出力に固定され、油圧シリンダー3の運動に
より移動する。油圧シリンダー3の制御は油圧制御弁4
で行う。調整板5を移動する動力源としてエアシリンダ
ーを採用しても特に問題はない。この球状ボール6の直
径、材質及びキャビテイ部への挿入量、並び上パンチ
(棒状工具)9の直径は、逐次張り出し成形の条件に応
じて最適な組み合わせを選択するものとする。例えば、
上パンチ(棒状工具)9の直径を8mmとし、金属製等
の硬質の球状ボール6として約上パンチの直径以下の直
径を有するもの(例えば直径が約8mm以下である6〜
4mm)を使用する場合、図6および図7に示すよう
に、多数の球状ボール6をキャビテイ部2内に多数段に
積み重ねて収納する必要がある。即ち、球状ボール6の
直径を例えば6mmとし、凹部10の張り出し量hを1
0mm以上とする場合球状ボール6の積み重ね数を3段
以上にする必要がある。この場合、多数の球状ボール6
が横方向に拡がらないように調整板5によって横方向か
ら圧力Pを加える必要がある。
して複雑な形状の凹凸模様を形成する逐次張り出し成形
方法について詳しく説明する。先ず、図1において球状
ボール6を内蔵した下型キャビテイ部2の容積の変更
は、前記下型キャビテイ部2に備えた調整板5により行
い、この調整板5は下型1の両側に取り付けた油圧シリ
ンダー3の出力に固定され、油圧シリンダー3の運動に
より移動する。油圧シリンダー3の制御は油圧制御弁4
で行う。調整板5を移動する動力源としてエアシリンダ
ーを採用しても特に問題はない。この球状ボール6の直
径、材質及びキャビテイ部への挿入量、並び上パンチ
(棒状工具)9の直径は、逐次張り出し成形の条件に応
じて最適な組み合わせを選択するものとする。例えば、
上パンチ(棒状工具)9の直径を8mmとし、金属製等
の硬質の球状ボール6として約上パンチの直径以下の直
径を有するもの(例えば直径が約8mm以下である6〜
4mm)を使用する場合、図6および図7に示すよう
に、多数の球状ボール6をキャビテイ部2内に多数段に
積み重ねて収納する必要がある。即ち、球状ボール6の
直径を例えば6mmとし、凹部10の張り出し量hを1
0mm以上とする場合球状ボール6の積み重ね数を3段
以上にする必要がある。この場合、多数の球状ボール6
が横方向に拡がらないように調整板5によって横方向か
ら圧力Pを加える必要がある。
【0013】図6および図7に示すように、金属製等の
硬質の球状ボール6として約上パンチの直径以下の直径
を有するものを使用し、多数の球状ボール6が横方向に
拡がらないように横方向から圧力Pを加える実施例にお
いて、図2に示す被加工板材7を、図3に示す取り付け
板8を用いて下型1の上面に固定し、図4及び図5に示
すように張り出し成形装置の主軸13に固定した上パン
チ(棒状工具)9をNC制御に基づいて前記被加工板材
2に逐次押し付けながら、可動テーブル11をX−X,
Y−Y方向に移動させることによって、上パンチ(棒状
工具)9により被加工板材面に軌跡を描きながら逐次張
り出し成形して凹形状の張り出し部10を形成する。具
体的には、NC制御される上パンチ(棒状工具)9によ
って、被加工板材2には図6(a)および図7(a)に
示す状態から図6(b)および図7(b)に示す状態へ
と逐次張り出し成形されて凹形状の張り出し部10が形
成される。即ち、まず、図8(a)に示す状態から、図
8(b)に示す状態へとNC制御される上パンチ(棒状
工具)9が押し下がると、その下にある球状ボール6a
には下への力が作用してその下の球状ボール6bを押し
拡げるように作用し、その下の球状ボール6cを横方向
に移動させ、その結果その上の球状ボール6dを上方向
に押し上げてその上の内側の球状ボール6eを押し上げ
るように作用し、球状ボール6eは、上パンチ(棒状工
具)9による被加工板材の張り出し成形の支える支点と
なる。更に、図8(b)に示す状態から、図8(c)に
示す状態へとNC制御される上パンチ(棒状工具)9が
押し下がると、その下にある球状ボール6aには下への
力が作用して更にその下の球状ボール6bを押し拡げる
ように作用し、その下の球状ボール6cを横方向に移動
させ、その結果その上の球状ボール6dを上方向に押し
上げと球状ボール6bの横方向の拡げとによってその上
の内側の球状ボール6eを横方向に拡げながら押し上げ
るように作用し、球状ボール6eは、上パンチ(棒状工
具)9による被加工板材の張り出し成形の支える支点と
なる。更に、図8(c)に示す状態から、図8(d)に
示す状態へとNC制御される上パンチ(棒状工具)9が
押し下がると、その下にある球状ボール6a、6bには
下への力が作用して更にその下の球状ボール6cを横方
向に移動させ、その結果その上の球状ボール6b、6d
を上方向に押し上げるように作用し、球状ボール6e
は、上パンチ(棒状工具)9による被加工板材の張り出
し成形の支える支点となる。以上説明したように、被加
工板材7の裏面において上パンチ(棒状工具)9の両側
に位置する球状ボール6eが被加工板材7の張り出し成
形の両側(肩部)を支持することによって、被加工板材
7が球状ボール6eを支点にして曲げ張り出されて凹形
状の張り出し部10が形成されることになる。
硬質の球状ボール6として約上パンチの直径以下の直径
を有するものを使用し、多数の球状ボール6が横方向に
拡がらないように横方向から圧力Pを加える実施例にお
いて、図2に示す被加工板材7を、図3に示す取り付け
板8を用いて下型1の上面に固定し、図4及び図5に示
すように張り出し成形装置の主軸13に固定した上パン
チ(棒状工具)9をNC制御に基づいて前記被加工板材
2に逐次押し付けながら、可動テーブル11をX−X,
Y−Y方向に移動させることによって、上パンチ(棒状
工具)9により被加工板材面に軌跡を描きながら逐次張
り出し成形して凹形状の張り出し部10を形成する。具
体的には、NC制御される上パンチ(棒状工具)9によ
って、被加工板材2には図6(a)および図7(a)に
示す状態から図6(b)および図7(b)に示す状態へ
と逐次張り出し成形されて凹形状の張り出し部10が形
成される。即ち、まず、図8(a)に示す状態から、図
8(b)に示す状態へとNC制御される上パンチ(棒状
工具)9が押し下がると、その下にある球状ボール6a
には下への力が作用してその下の球状ボール6bを押し
拡げるように作用し、その下の球状ボール6cを横方向
に移動させ、その結果その上の球状ボール6dを上方向
に押し上げてその上の内側の球状ボール6eを押し上げ
るように作用し、球状ボール6eは、上パンチ(棒状工
具)9による被加工板材の張り出し成形の支える支点と
なる。更に、図8(b)に示す状態から、図8(c)に
示す状態へとNC制御される上パンチ(棒状工具)9が
押し下がると、その下にある球状ボール6aには下への
力が作用して更にその下の球状ボール6bを押し拡げる
ように作用し、その下の球状ボール6cを横方向に移動
させ、その結果その上の球状ボール6dを上方向に押し
上げと球状ボール6bの横方向の拡げとによってその上
の内側の球状ボール6eを横方向に拡げながら押し上げ
るように作用し、球状ボール6eは、上パンチ(棒状工
具)9による被加工板材の張り出し成形の支える支点と
なる。更に、図8(c)に示す状態から、図8(d)に
示す状態へとNC制御される上パンチ(棒状工具)9が
押し下がると、その下にある球状ボール6a、6bには
下への力が作用して更にその下の球状ボール6cを横方
向に移動させ、その結果その上の球状ボール6b、6d
を上方向に押し上げるように作用し、球状ボール6e
は、上パンチ(棒状工具)9による被加工板材の張り出
し成形の支える支点となる。以上説明したように、被加
工板材7の裏面において上パンチ(棒状工具)9の両側
に位置する球状ボール6eが被加工板材7の張り出し成
形の両側(肩部)を支持することによって、被加工板材
7が球状ボール6eを支点にして曲げ張り出されて凹形
状の張り出し部10が形成されることになる。
【0014】以上説明したように、積み重ねられた多数
の球状ボール6は、横方向から圧力Pが付与され、球状
ボール6同志、球状ボール6とキャビテイ部2の底2a
との間、球状ボール6と被加工板材7の裏面との間に摩
擦抵抗を有することから、被加工板材7の裏面において
上パンチ(棒状工具)9の両側に位置する球状ボール6
eによって張り出し成形の両側(肩部)が支持されるこ
とによって、上パンチ(棒状工具)9をNC制御に基づ
いて被加工板材2に逐次押し付けながら、可動テーブル
11をX−X,Y−Y方向に移動させることによって、
上パンチ(棒状工具)9により被加工板材面に軌跡を描
きながら逐次張り出し成形して凹形状の張り出し部10
が円滑に形成されることになる。なお、図7に示す実施
例の場合には、上パンチ(棒状工具)9がNC制御に基
づいて被加工板材2に押し付ける前に、押えリング12
が下降して被加工板材7の表面の両側を押しつけるた
め、押えリング12に対向する被加工板材7の裏面に位
置する球状ボールによって被加工板材7の裏面の両側を
確実に支えられることによって、図6に示す実施例に比
べて、上パンチ(棒状工具)9により円滑に逐次張り出
し成形が行われて凹形状の張り出し部10が円滑に形成
される。
の球状ボール6は、横方向から圧力Pが付与され、球状
ボール6同志、球状ボール6とキャビテイ部2の底2a
との間、球状ボール6と被加工板材7の裏面との間に摩
擦抵抗を有することから、被加工板材7の裏面において
上パンチ(棒状工具)9の両側に位置する球状ボール6
eによって張り出し成形の両側(肩部)が支持されるこ
とによって、上パンチ(棒状工具)9をNC制御に基づ
いて被加工板材2に逐次押し付けながら、可動テーブル
11をX−X,Y−Y方向に移動させることによって、
上パンチ(棒状工具)9により被加工板材面に軌跡を描
きながら逐次張り出し成形して凹形状の張り出し部10
が円滑に形成されることになる。なお、図7に示す実施
例の場合には、上パンチ(棒状工具)9がNC制御に基
づいて被加工板材2に押し付ける前に、押えリング12
が下降して被加工板材7の表面の両側を押しつけるた
め、押えリング12に対向する被加工板材7の裏面に位
置する球状ボールによって被加工板材7の裏面の両側を
確実に支えられることによって、図6に示す実施例に比
べて、上パンチ(棒状工具)9により円滑に逐次張り出
し成形が行われて凹形状の張り出し部10が円滑に形成
される。
【0015】次に、キャビテイ部2内に内蔵される多数
の球状ボール6として、上パンチ(棒状部材)9の径
(5〜15mm程度)より大きい場合の実施例について
図9および図10を用いて説明する。例えば、上パンチ
(棒状工具)9の直径を8mmとし、直径10mm以上
の球状ボール6を使用する場合、キャビテイ部2への配
列は一段重ねとした。この実施例において、図2に示す
被加工板材7を、図3に示す取り付け板8を用いて下型
1の上面に固定し、図4及び図5に示すように張り出し
成形装置の主軸13に固定した上パンチ(棒状工具)9
をNC制御に基づいて前記被加工板材2に逐次押し付け
ながら、可動テーブル11をX−X,Y−Y方向に移動
させることによって、上パンチ(棒状工具)9により被
加工板材面に軌跡を描きながら逐次張り出し成形して凹
形状の張り出し部10を形成する。この実施例の場合、
上パンチ(棒状工具)9の中心とその下の被加工板材7
の裏面に位置する球状ボール6の中心とが一致した場
合、上パンチ(棒状工具)9を押し下げて被加工板材2
の裏面が球状ボールと接触しても球状ボールを横方向に
移動させる力が働かないとそれ以上上パンチ9を下降さ
せることが不可能となる。そこで、常時球状ボール6に
対して横方向の動きを与えるように、キャビテイ内2に
流体を流したり、或いは超音波振動を付与することが必
要となる。また、図9に示すように、上パンチ(棒状工
具)9の中心が、その下の被加工板材7の裏面に位置す
る球状ボール6pと球状ボール6qとの間に位置したと
しても、上パンチ(棒状工具)9を押し下げて被加工板
材2の裏面が球状ボール6p、6qと接触すると、球状
ボール6p、6qはキャビテイ部2の底2aと被加工板
材2との間に挾まれることになり、その結果上パンチ
(棒状工具)9が下降して被加工板材2の張り出し部1
0が球状ボール6pと球状ボール6qとの間に形成され
て球状ボール6p、6qを横方向に拡げるように球状ボ
ール6p、6qに対して力が作用したとしても円滑に球
状ボール6p、6qを横方向に移動することが難しくな
る。そこで、球状ボール6p、6qとキャビテイ部2の
底2aおよび被加工板材7との摩擦抵抗を低下させて、
球状ボール6p、6qを容易に横方向に移動可能なよう
に構成する必要がある。即ち、キャビテイ部2の底2a
および被加工板材7の裏面に潤滑膜を形成するか、ある
いはキャビテイ部2に潤滑剤を満たすように構成すれば
よい。
の球状ボール6として、上パンチ(棒状部材)9の径
(5〜15mm程度)より大きい場合の実施例について
図9および図10を用いて説明する。例えば、上パンチ
(棒状工具)9の直径を8mmとし、直径10mm以上
の球状ボール6を使用する場合、キャビテイ部2への配
列は一段重ねとした。この実施例において、図2に示す
被加工板材7を、図3に示す取り付け板8を用いて下型
1の上面に固定し、図4及び図5に示すように張り出し
成形装置の主軸13に固定した上パンチ(棒状工具)9
をNC制御に基づいて前記被加工板材2に逐次押し付け
ながら、可動テーブル11をX−X,Y−Y方向に移動
させることによって、上パンチ(棒状工具)9により被
加工板材面に軌跡を描きながら逐次張り出し成形して凹
形状の張り出し部10を形成する。この実施例の場合、
上パンチ(棒状工具)9の中心とその下の被加工板材7
の裏面に位置する球状ボール6の中心とが一致した場
合、上パンチ(棒状工具)9を押し下げて被加工板材2
の裏面が球状ボールと接触しても球状ボールを横方向に
移動させる力が働かないとそれ以上上パンチ9を下降さ
せることが不可能となる。そこで、常時球状ボール6に
対して横方向の動きを与えるように、キャビテイ内2に
流体を流したり、或いは超音波振動を付与することが必
要となる。また、図9に示すように、上パンチ(棒状工
具)9の中心が、その下の被加工板材7の裏面に位置す
る球状ボール6pと球状ボール6qとの間に位置したと
しても、上パンチ(棒状工具)9を押し下げて被加工板
材2の裏面が球状ボール6p、6qと接触すると、球状
ボール6p、6qはキャビテイ部2の底2aと被加工板
材2との間に挾まれることになり、その結果上パンチ
(棒状工具)9が下降して被加工板材2の張り出し部1
0が球状ボール6pと球状ボール6qとの間に形成され
て球状ボール6p、6qを横方向に拡げるように球状ボ
ール6p、6qに対して力が作用したとしても円滑に球
状ボール6p、6qを横方向に移動することが難しくな
る。そこで、球状ボール6p、6qとキャビテイ部2の
底2aおよび被加工板材7との摩擦抵抗を低下させて、
球状ボール6p、6qを容易に横方向に移動可能なよう
に構成する必要がある。即ち、キャビテイ部2の底2a
および被加工板材7の裏面に潤滑膜を形成するか、ある
いはキャビテイ部2に潤滑剤を満たすように構成すれば
よい。
【0016】また上パンチ9による逐次張り出し成形が
進行するにしたがって、被加工板材面7に形成された凹
形状の張り出し部10の体積が増加していっても、キャ
ビテイ内2において球状ボール6が移動できる間隙を確
保させる必要がある。即ち、NC制御によって、上パン
チ(棒状工具)9による被加工板材への軌跡が与えられ
るので、被加工板材面7に形成された凹形状の張り出し
部10の体積の増加はNC制御データと相関関係がある
ことになる。従って、キャビテイ部2に備えた調整板8
をNC制御データに基づいて油圧シリンダー3により移
動するよう制御することによって、新たに凹形状の張り
出し部10を形成するために球状ボール6p、6qの横
方向に移動できる間隙を確保することができる。即ち、
上パンチ9による逐次張り出し成形が進行するにしたが
って、被加工板材面7に形成された凹形状の張り出し部
10の体積が増加していっても、球状ボールの移動を可
能にするように、NC制御データに基づいて調整板8を
油圧シリンダー3により移動制御して常に一定のキャビ
テイ容量を確保するように構成した。これによってキャ
ビテイ部2内蔵の球状ボール6は、張り出し成形時であ
っても自由に移動できる。即ち、図9(a)に示す状態
から、図9(b)に示す如く凹形状の張り出し部10が
成形される時及びその成形後その直下の球状ボール6
p、6qは両側にずれ込み、容易に成形が可能になる。
また被加工板材の凹形状の張り出し部10以外の未加工
部分は、球状ボールによって支えられているため上パン
チ9の押しつけ力によってたわみなどの変形は発生しな
い。
進行するにしたがって、被加工板材面7に形成された凹
形状の張り出し部10の体積が増加していっても、キャ
ビテイ内2において球状ボール6が移動できる間隙を確
保させる必要がある。即ち、NC制御によって、上パン
チ(棒状工具)9による被加工板材への軌跡が与えられ
るので、被加工板材面7に形成された凹形状の張り出し
部10の体積の増加はNC制御データと相関関係がある
ことになる。従って、キャビテイ部2に備えた調整板8
をNC制御データに基づいて油圧シリンダー3により移
動するよう制御することによって、新たに凹形状の張り
出し部10を形成するために球状ボール6p、6qの横
方向に移動できる間隙を確保することができる。即ち、
上パンチ9による逐次張り出し成形が進行するにしたが
って、被加工板材面7に形成された凹形状の張り出し部
10の体積が増加していっても、球状ボールの移動を可
能にするように、NC制御データに基づいて調整板8を
油圧シリンダー3により移動制御して常に一定のキャビ
テイ容量を確保するように構成した。これによってキャ
ビテイ部2内蔵の球状ボール6は、張り出し成形時であ
っても自由に移動できる。即ち、図9(a)に示す状態
から、図9(b)に示す如く凹形状の張り出し部10が
成形される時及びその成形後その直下の球状ボール6
p、6qは両側にずれ込み、容易に成形が可能になる。
また被加工板材の凹形状の張り出し部10以外の未加工
部分は、球状ボールによって支えられているため上パン
チ9の押しつけ力によってたわみなどの変形は発生しな
い。
【0017】以上説明したように、被加工板材7を取り
付けた下型1をNC制御される可動テーブル11上に載
置し、NC制御される主軸13に固定した上パンチ(棒
状工具)9を上記前記被加工板材7上に押しつけながら
上記可動テーブル11をX−X,Y−Y方向に移動さ
せ、上記被加工板材7の裏側において上記上パンチ(棒
状工具)9の両側に位置する球状ボール6e、または6
pおよび6qにおいて被加工板材7を支えてこれら支点
を中心にして逐次曲げ張り出し成形を任意の軌跡に沿っ
て行うことにより、任意の形状の凹凸模様を成形するこ
とが可能となる。即ち、準備された一つの下型を可動テ
ーブル上に載置し、上パンチ(棒状工具)および可動テ
ーブルをNC制御するのみで、被加工板材に対して曲線
部を持つ任意の複雑な形状をした凹凸模様を逐次張り出
し成形によって実現することが可能となり、安価に補強
機能を有する凹凸模様を製造することが可能となる。
付けた下型1をNC制御される可動テーブル11上に載
置し、NC制御される主軸13に固定した上パンチ(棒
状工具)9を上記前記被加工板材7上に押しつけながら
上記可動テーブル11をX−X,Y−Y方向に移動さ
せ、上記被加工板材7の裏側において上記上パンチ(棒
状工具)9の両側に位置する球状ボール6e、または6
pおよび6qにおいて被加工板材7を支えてこれら支点
を中心にして逐次曲げ張り出し成形を任意の軌跡に沿っ
て行うことにより、任意の形状の凹凸模様を成形するこ
とが可能となる。即ち、準備された一つの下型を可動テ
ーブル上に載置し、上パンチ(棒状工具)および可動テ
ーブルをNC制御するのみで、被加工板材に対して曲線
部を持つ任意の複雑な形状をした凹凸模様を逐次張り出
し成形によって実現することが可能となり、安価に補強
機能を有する凹凸模様を製造することが可能となる。
【0018】図12には、本発明に係る被加工板材に逐
次張り出し成形によって凹凸模様を形成する他の実施の
形態を説明するための断面図である。即ち、図10およ
び図11に示す張り出し成形装置の主軸13に切削工具
または研磨工具を取り付け、上記可動テーブル11上に
被加工板材7が取り付けてない下型1aを設置し、被加
工板材7に対して張り出し成形するNC制御データを用
いて上記主軸13および上記可動テーブル11を駆動制
御して、上記切削工具または研磨工具により下型1aの
底部に球状ボール20a、20bを設置する対なる溝1
9a、19bを上パンチ(棒状甲具)9の軌跡の両側に
形成し、該対なる溝19a、19b内に多数の球状ボー
ル20a、20bを並べて置いて下型1aを得る。次
に、この得られた下型1aに被加工板材7を取り付けて
上記可動テーブル11上に載置し、上記主軸13に上パ
ンチ(棒状工具)9を取り付け、上記NC制御データを
用いて上記主軸13および上記可動テーブル11を駆動
制御して、上記上パンチ(棒状工具)9を図12(a)
に示す状態から、図12(b)に示す状態へと押し下げ
ることにより被加工板材7の両側が溝19a、19b内
に設置された球状ボール20a、20bで支えられてこ
の球状ボール20a、20bを支点として曲げ張り出し
成形され、球状ボール20aと球状ボール20bとの間
の上記軌跡に凹形状の張り出し部10からなる凹凸模様
が形成される。この実施の形態の場合、下型1aとして
多数の球状ボール20a、20bが並べられる溝19
a、19bを、上記主軸13に切削工具または研磨工具
を取り付けるだけで、逐次張り出し成形するNC制御デ
ータを用いることによって、容易に製作することがで
き、その結果逐次張り出し成形するための下型1aを安
価に、容易に準備することが可能となる。なお、球状ボ
ール20a、20bの直径、材質及びキャビテイ部への
挿入量、並び上パンチ(棒状工具)9の直径は、逐次張
り出し成形の条件に応じて最適な組み合わせを選択する
ものとする。従って、溝19a、19bの深さおよび幅
は、選択された球状ボール20a、20bの直径に適合
する寸法で形成する。またこの実施の形態においても、
押えリング12で、被加工板材7に対して上パンチ(棒
状工具)9で押しつける周囲を押さえつけても良い。即
ち、この実施の形態においては、球状ボール20a、2
0bが殆ど横方向に移動する必要がないので、押えリン
グ12で被加工板材7に対して上パンチ(棒状工具)9
で押しつける周囲を押えても良く、その結果張り出し形
成部10の周囲における被加工板材の変形を防止するこ
とができる。
次張り出し成形によって凹凸模様を形成する他の実施の
形態を説明するための断面図である。即ち、図10およ
び図11に示す張り出し成形装置の主軸13に切削工具
または研磨工具を取り付け、上記可動テーブル11上に
被加工板材7が取り付けてない下型1aを設置し、被加
工板材7に対して張り出し成形するNC制御データを用
いて上記主軸13および上記可動テーブル11を駆動制
御して、上記切削工具または研磨工具により下型1aの
底部に球状ボール20a、20bを設置する対なる溝1
9a、19bを上パンチ(棒状甲具)9の軌跡の両側に
形成し、該対なる溝19a、19b内に多数の球状ボー
ル20a、20bを並べて置いて下型1aを得る。次
に、この得られた下型1aに被加工板材7を取り付けて
上記可動テーブル11上に載置し、上記主軸13に上パ
ンチ(棒状工具)9を取り付け、上記NC制御データを
用いて上記主軸13および上記可動テーブル11を駆動
制御して、上記上パンチ(棒状工具)9を図12(a)
に示す状態から、図12(b)に示す状態へと押し下げ
ることにより被加工板材7の両側が溝19a、19b内
に設置された球状ボール20a、20bで支えられてこ
の球状ボール20a、20bを支点として曲げ張り出し
成形され、球状ボール20aと球状ボール20bとの間
の上記軌跡に凹形状の張り出し部10からなる凹凸模様
が形成される。この実施の形態の場合、下型1aとして
多数の球状ボール20a、20bが並べられる溝19
a、19bを、上記主軸13に切削工具または研磨工具
を取り付けるだけで、逐次張り出し成形するNC制御デ
ータを用いることによって、容易に製作することがで
き、その結果逐次張り出し成形するための下型1aを安
価に、容易に準備することが可能となる。なお、球状ボ
ール20a、20bの直径、材質及びキャビテイ部への
挿入量、並び上パンチ(棒状工具)9の直径は、逐次張
り出し成形の条件に応じて最適な組み合わせを選択する
ものとする。従って、溝19a、19bの深さおよび幅
は、選択された球状ボール20a、20bの直径に適合
する寸法で形成する。またこの実施の形態においても、
押えリング12で、被加工板材7に対して上パンチ(棒
状工具)9で押しつける周囲を押さえつけても良い。即
ち、この実施の形態においては、球状ボール20a、2
0bが殆ど横方向に移動する必要がないので、押えリン
グ12で被加工板材7に対して上パンチ(棒状工具)9
で押しつける周囲を押えても良く、その結果張り出し形
成部10の周囲における被加工板材の変形を防止するこ
とができる。
【0019】図13および図14の各々は、球状ボール
を備えた下型に被加工板材7を設置してNC制御される
上パンチ(棒状工具)を用いて被加工板材7に対して逐
次張り出し成形される凹凸模様を形成した被加工板材を
示した図である。なお、球状ボール6、20a、20b
としては、鋼球または合成樹脂球またはセラミック球ま
たは石英ガラス球を用いることができ、しかも大きさと
しては上パンチ(棒状工具)9の直径に応じて直径が1
〜50mmから最適なものを選択するのがよい。
を備えた下型に被加工板材7を設置してNC制御される
上パンチ(棒状工具)を用いて被加工板材7に対して逐
次張り出し成形される凹凸模様を形成した被加工板材を
示した図である。なお、球状ボール6、20a、20b
としては、鋼球または合成樹脂球またはセラミック球ま
たは石英ガラス球を用いることができ、しかも大きさと
しては上パンチ(棒状工具)9の直径に応じて直径が1
〜50mmから最適なものを選択するのがよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、高価な下型を用いない
で被加工板材に対して任意の形状を有する凹凸模様を逐
次張り出し成形によって製造することができる効果を奏
する。また本発明によれば、キャビテイ部に球状ボール
をおいた下型を載置する可動テーブルと上パンチ(棒状
工具)とのNC制御によって、被加工板材に対して任意
の形状を有する凹凸模様を逐次張り出し成形によって製
造することができる効果を奏する。
で被加工板材に対して任意の形状を有する凹凸模様を逐
次張り出し成形によって製造することができる効果を奏
する。また本発明によれば、キャビテイ部に球状ボール
をおいた下型を載置する可動テーブルと上パンチ(棒状
工具)とのNC制御によって、被加工板材に対して任意
の形状を有する凹凸模様を逐次張り出し成形によって製
造することができる効果を奏する。
【図1】本発明に係るキャビテイ部に多数の球状ボール
を並設した下型の一実施の形態を示す斜視図である。
を並設した下型の一実施の形態を示す斜視図である。
【図2】本発明に係る金属製の被加工板材を示す斜視図
である。
である。
【図3】図1に示す下型に、図2に示す金属製の被加工
板材を取り付けるための取付け板を示す斜視図である。
板材を取り付けるための取付け板を示す斜視図である。
【図4】主軸に取り付けられた上パンチ(棒状工具)に
より下型上に取り付けられた金属製の被加工板材に対し
て逐次張り出し成形して行く軌跡を示す斜視図である。
より下型上に取り付けられた金属製の被加工板材に対し
て逐次張り出し成形して行く軌跡を示す斜視図である。
【図5】主軸に取り付けられた上パンチ(棒状工具)に
より下型上に取り付けられた金属製の被加工板材に対し
て逐次張り出し成形する状態を示す図で、(a)は逐次
張り出し成形前を示す断面図、(b)は逐次張り出し成
形時を示す断面図である。
より下型上に取り付けられた金属製の被加工板材に対し
て逐次張り出し成形する状態を示す図で、(a)は逐次
張り出し成形前を示す断面図、(b)は逐次張り出し成
形時を示す断面図である。
【図6】上パンチ(棒状工具)の径より小さい径を有す
る多数の球状ボールをキャビテイ部内に積み重ねて内蔵
させた実施の形態における逐次張り出し成形について拡
大して示す図で、(a)は逐次張り出し成形前の状態を
示す拡大断面図、(b)は逐次張り出し成形時の状態を
示す拡大断面図である。
る多数の球状ボールをキャビテイ部内に積み重ねて内蔵
させた実施の形態における逐次張り出し成形について拡
大して示す図で、(a)は逐次張り出し成形前の状態を
示す拡大断面図、(b)は逐次張り出し成形時の状態を
示す拡大断面図である。
【図7】上パンチ(棒状工具)の径より小さい径を有す
る多数の球状ボールをキャビテイ部内に積み重ねて内蔵
させた実施の形態において、上パンチに押えリングを取
り付けた実施例における逐次張り出し成形について拡大
して示す図で、(a)は逐次張り出し成形前の状態を示
す拡大断面図、(b)は逐次張り出し成形時の状態を示
す拡大断面図である。
る多数の球状ボールをキャビテイ部内に積み重ねて内蔵
させた実施の形態において、上パンチに押えリングを取
り付けた実施例における逐次張り出し成形について拡大
して示す図で、(a)は逐次張り出し成形前の状態を示
す拡大断面図、(b)は逐次張り出し成形時の状態を示
す拡大断面図である。
【図8】上パンチ(棒状工具)の径より小さい径を有す
る多数の球状ボールをキャビテイ部内に積み重ねて内蔵
させた実施の形態における逐次張り出し成形する際の球
状ボールに作用する力の状態を示す図である。
る多数の球状ボールをキャビテイ部内に積み重ねて内蔵
させた実施の形態における逐次張り出し成形する際の球
状ボールに作用する力の状態を示す図である。
【図9】上パンチ(棒状工具)の径より大きい径を有す
る多数の球状ボールをキャビテイ部内に並べて配置させ
た実施の形態における逐次張り出し成形について拡大し
て示す図で、(a)は逐次張り出し成形前の状態を示す
拡大断面図、(b)は逐次張り出し成形時の状態を示す
拡大断面図である。
る多数の球状ボールをキャビテイ部内に並べて配置させ
た実施の形態における逐次張り出し成形について拡大し
て示す図で、(a)は逐次張り出し成形前の状態を示す
拡大断面図、(b)は逐次張り出し成形時の状態を示す
拡大断面図である。
【図10】本発明に係る逐次張り出し成形装置の一実施
の形態を示す全体正面図である。
の形態を示す全体正面図である。
【図11】図10の側面図である。
【図12】本発明に係る被加工板材に逐次張り出し成形
によって凹凸模様を形成する他の実施の形態を説明する
ための断面図である。
によって凹凸模様を形成する他の実施の形態を説明する
ための断面図である。
【図13】本発明に係る被加工板材に形成された逐次張
り出し模様の一実施例を示す図である。
り出し模様の一実施例を示す図である。
【図14】本発明に係る被加工板材に形成された逐次張
り出し模様の他の一実施例を示す図である。
り出し模様の他の一実施例を示す図である。
1、1a…下型、 2…キャビテイ部、 3…油圧シリ
ンダー、 4…油圧制御弁、 5…調整板、 6、20
a、20b…球状ボール、 6e、6p、6q、20
a、20b…被加工板材の張り出し成形部の両側を支え
る球状ボール、7…被加工板材、 8…取り付け板、
9…上パンチ(棒状工具)、 10…張り出し成形部、
11…可動テーブル、 12…押えリング、 13…
主軸、14、16、17…駆動部、 15…逐次張り出
し成形装置
ンダー、 4…油圧制御弁、 5…調整板、 6、20
a、20b…球状ボール、 6e、6p、6q、20
a、20b…被加工板材の張り出し成形部の両側を支え
る球状ボール、7…被加工板材、 8…取り付け板、
9…上パンチ(棒状工具)、 10…張り出し成形部、
11…可動テーブル、 12…押えリング、 13…
主軸、14、16、17…駆動部、 15…逐次張り出
し成形装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島 昭夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所生産技術研究所内 (72)発明者 遠藤 秀則 茨城県ひたちなか市市毛1070番地株式会社 日立製作所水戸工場内 (72)発明者 田島 泰彦 茨城県ひたちなか市市毛1070番地株式会社 日立製作所水戸工場内
Claims (4)
- 【請求項1】キャビテイ内に多数の球状ボールを横方向
に移動可能に並設して構成された下型に取り付けられた
金属製の被加工板材に対して、NC制御に基いて棒状工
具を押しつけならが前記下型と共に前記被加工板材を
X、Y軸方向に移動させることによって、前記棒状工具
が押しつけられて移動する被加工板材の部分の裏面の両
側に位置する球状ボールによって被加工板材の逐次張り
出し成形部の両側を支えて前記球状ボールの間に逐次張
り出し成形模様を形成することを特徴とする板材の逐次
張り出し成形方法。 - 【請求項2】キャビテイ内に横方向から圧力を付与して
多数の球状ボールを積み重ねて横方向に移動可能に並設
して構成された下型に取り付けた金属製の被加工板材に
対して、NC制御に基いて棒状工具を押しつけならが前
記下型と共に前記被加工板材をX、Y軸方向に移動させ
ることによって、前記棒状工具が押しつけられて移動す
る被加工板材の部分の裏面の両側に位置する球状ボール
によって被加工板材の逐次張り出し成形部の両側を支え
て前記球状ボールの間に逐次張り出し成形模様を形成す
ることを特徴とする板材の逐次張り出し成形方法。 - 【請求項3】キャビテイ内に横方向から圧力を付与して
多数の球状ボールを積み重ねて横方向に移動可能に並設
して構成された下型に取り付けた金属製の被加工板材に
対して、NC制御に基いて棒状工具を押しつけならが前
記下型と共に前記被加工板材をX、Y軸方向に移動させ
ることによって、前記棒状工具が押しつけられて移動す
る被加工板材の部分の裏面に位置する球状ボールに作用
する下方への力によってその両側に位置する球状ボール
への上方への押し上げ力によって被加工板材の逐次張り
出し成形部の両側を支えて前記球状ボールの間に逐次張
り出し成形模様を形成することを特徴とする板材の逐次
張り出し成形方法。 - 【請求項4】逐次張り出し成形模様に沿って形成された
溝内に多数の球状ボールを並設して構成された下型に取
り付けた金属製の被加工板材に対して、NC制御に基づ
いて棒状工具を押しつけならが前記下型と共に前記被加
工板材をX、Y軸方向に移動させることによって、前記
棒状工具が押しつけられて移動する被加工板材の部分の
裏面の両側に位置する球状ボールによって被加工板材の
逐次張り出し成形部の両側を支えて前記球状ボールの間
に前記逐次張り出し成形模様を形成することを特徴とす
る板材の逐次張り出し成形方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9091060A JPH10277658A (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 板材の逐次張り出し成形方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9091060A JPH10277658A (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 板材の逐次張り出し成形方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10277658A true JPH10277658A (ja) | 1998-10-20 |
Family
ID=14015967
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9091060A Pending JPH10277658A (ja) | 1997-04-09 | 1997-04-09 | 板材の逐次張り出し成形方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10277658A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200123901A (ko) * | 2019-04-22 | 2020-11-02 | 서울과학기술대학교 산학협력단 | 형상 처짐을 방지할 수 있는 점진 성형 장치 |
CN114904803A (zh) * | 2022-05-12 | 2022-08-16 | 陈祥 | 一种电子元件制造用高温监测及警报一体式装置 |
-
1997
- 1997-04-09 JP JP9091060A patent/JPH10277658A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200123901A (ko) * | 2019-04-22 | 2020-11-02 | 서울과학기술대학교 산학협력단 | 형상 처짐을 방지할 수 있는 점진 성형 장치 |
CN114904803A (zh) * | 2022-05-12 | 2022-08-16 | 陈祥 | 一种电子元件制造用高温监测及警报一体式装置 |
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