JPH10277319A - オイルフィルタ及びそれに用いる弁体 - Google Patents

オイルフィルタ及びそれに用いる弁体

Info

Publication number
JPH10277319A
JPH10277319A JP9091156A JP9115697A JPH10277319A JP H10277319 A JPH10277319 A JP H10277319A JP 9091156 A JP9091156 A JP 9091156A JP 9115697 A JP9115697 A JP 9115697A JP H10277319 A JPH10277319 A JP H10277319A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
valve body
casing
filter
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9091156A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuji Yamaguchi
修司 山口
Keizo Funae
敬三 船江
Yasuyoshi Suzuki
康義 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP9091156A priority Critical patent/JPH10277319A/ja
Publication of JPH10277319A publication Critical patent/JPH10277319A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D27/00Cartridge filters of the throw-away type
    • B01D27/10Safety devices, e.g. by-passes
    • B01D27/103Bypass or safety valves
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D27/00Cartridge filters of the throw-away type
    • B01D27/10Safety devices, e.g. by-passes
    • B01D27/106Anti-leakage or anti-return valves

Abstract

(57)【要約】 【課題】 逆止弁及び逃がし弁機構を有する弁体構成が
簡単で、周囲の材質や形状に左右されることなく所望の
開弁特性が得られること。 【解決手段】 オイルフィルタ100のケーシング内で
オイル入口21及びオイル出口22の近傍に配設される
複合弁体40は逆止弁部41と逃がし弁部44とが一体
成形されている。内燃機関停止時には、逆止弁部41に
よりオイルが内部に貯留される(図3(a))。通常使
用時には、逆止弁部41の先端がオイルの圧力で押上げ
られ、エレメントS/A(組立体)30を介して内燃機
関側に戻される(図3(b))。エレメントS/A30
が劣化するとオイルの圧力が所定圧以上となり逃がし弁
部44の先端が押上げられ、内燃機関側にバイパスされ
る(図3(c))。このように、複合弁体40は弁体構
成が簡単で安価なオイルフィルタ100を構築すること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オイルに混入する
不純物を濾過するオイルフィルタ及びそれに用いる弁体
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関の停止時に内部のオイル
を貯留しておくための逆止弁(アンチドレンバルブ)、
また、内蔵されているフィルタエレメントが目詰まり等
を起こし劣化したときにバイパスしてオイルを通過させ
るための逃がし弁(リリーフバルブ)が、それぞれ配設
されたオイルフィルタが知られている。
【0003】これに関連する先行技術文献としては、実
公平1−35215号公報、SU1808352A1公
報にて開示されたものが知られている。前者のもので
は、オイルフィルタ内に装着されたフィルタエレメント
下部のエンドプレートに設けられた透孔を利用して逃が
し弁機構を構成する技術が示されている。また、後者の
ものでは、オイルフィルタのケーシングを構成する底板
または補強板に設けられた穿孔の内側近傍に支持突起を
設け、その支持突起を利用してゴム膜のシール部材にて
穿孔を覆うと共に、そのシール部材をばね部材にて付勢
して逆止弁及び逃がし弁機構を構成する技術が示されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
にエンドプレートに透孔を設けて逃がし弁機構を構成す
ることは、エンドプレートの材質や形状によっては難し
いという不具合があった。また、シール部材をばね部材
にて付勢して逆止弁及び逃がし弁機構を構成し、両弁機
構でそれぞれ満足する開弁特性を得ることは、部品点数
が多いことも手伝って設定が極めて困難であるという不
具合があった。
【0005】そこで、この発明はかかる不具合を解決す
るためになされたもので、簡単な構成で所望の開弁特性
を得ることを目的とする。また、本発明の他の目的は、
比較的成形の容易な弁体の形状の改良によりケーシング
側に困難な加工を要することなく十分な開弁量を得るこ
とである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のオイルフィル
タによれば、ケーシング内のオイル入口及びオイル出口
の近傍に配設される弁体は逆止弁部と逃がし弁部とが一
体成形され構成されており、特に、ケーシング内面に向
けて延設された突起部を有するから、逆止弁部と逃がし
弁部とへのオイルの流路としての隙間を簡単な構成で確
保することができ所望の開弁特性を得ることができる。
【0007】請求項2のオイルフィルタでは、弁体とケ
ーシングとの間の突起部のみによってオイルの流路とし
ての隙間が確保されているから、比較的成形が容易な弁
体の形状により簡単にオイルの流路を確保でき、弁体に
おける逆止弁部及び逃がし弁部の両弁部で所望の開弁特
性が得られる。
【0008】請求項3のオイルフィルタでは、弁体の突
起部がエレメント組立体からの荷重を受ける位置に合わ
せて形成されており、組付状態における弁体に対する荷
重は突起部が受けるため両弁部の開弁特性を変化させる
ことがない。
【0009】請求項4のオイルフィルタでは、弁体の突
起部が間隔を有して複数形成されており、オイル入口側
にかかるオイルの圧力が複数の突起部の間を通ってオイ
ル出口側にも同様にかかるため、弁体の逆止弁部にかか
るオイルの圧力が所定圧以上となったときには逃がし弁
部が開状態とされ、オイル入口側からエレメント組立体
を通らず直接オイル出口側へオイルを通過させることが
できる。
【0010】請求項5のオイルフィルタでは、弁体の逆
止弁部及び逃がし弁部が外周側及び内周側で共に傘状に
形成されており、両弁部は単純な形状であるため弁体は
型構成が簡単で寸法安定性がよい。
【0011】請求項6のオイルフィルタ用の弁体によれ
ば、ケーシング内のオイル入口及びオイル出口の近傍に
配設される弁体は逆止弁部と逃がし弁部とが一体成形さ
れ構成されており、更に、突起部も一体に成形されオイ
ルの流路が確保されるため弁体構成が簡単であり安価な
ものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。
【0013】図1は本発明の実施の形態の一実施例にか
かるオイルフィルタ及びそれに用いる弁体を示す部分断
面図である。
【0014】図1において、100は内燃機関用スピン
オン式オイルフィルタであり、オイルフィルタ100は
有底円筒状で、その外周面にフィルタ着脱工具が取付け
られる多角部11を有する金属製のフィルタケース10
と、このフィルタケース10の開口端縁に外周縁が巻締
めされて一体化された金属製の底板12と、その底板1
2の内面に溶接等により固定された金属製の補強板20
とでケーシングが構成されている。フィルタケース10
内には、濾紙を折曲げて形成された略円筒状のフィルタ
エレメント31が上下の支持板32,33で支持された
エレメント組立体30が装着されている。なお、以下で
は、エレメント組立体30を『エレメントS/A(Sub-
Assembly:サブアッセンブリ)30』と記す。
【0015】エレメントS/A30の内筒端面には、後
述の逃がし弁一体型逆止弁としてのゴム製の複合弁体4
0が挿嵌されている。この複合弁体40はエレメントS
/A30側からの付勢力により補強板20の内面に当接
され所定寸法だけ変形されている。また、補強板20の
内周側には複数のオイル入口21が穿設され、中央には
バーリング加工により内側に突形状のオイル出口22が
形成されている。このオイル出口22の内周面はねじ加
工されスピンオン式の固定用ねじ部を兼ねている。そし
て、底板12の爪部(図示略)にはゴム製のガスケット
13が保持されている。なお、本実施例におけるオイル
出口22は、補強板20を内側に突形状として形成され
ているが外側に突形状であってもよい。
【0016】次に、図1のオイルフィルタ100におけ
る複合弁体40の詳細な形状を示す図2について説明す
る。なお、図2(a)は図1の複合弁体40の下面図、
図2(b)は図2(a)のA−A線に沿う断面図であ
る。
【0017】複合弁体40は、外周側で傘状に形成され
オイル入口21を覆って内部から外部へのオイルの通過
を阻止する逆止弁部41、逆止弁部41に続く基部4
2、基部42から補強板20の内面に向けて延設された
突起部43、基部42から内周側で傘状に形成されオイ
ル出口22への経路内面に当接する逃がし弁部44を有
している。この突起部43は、図2(a)に示すよう
に、4個(複数)の弧状突起として形成され、これらの
間に形成されたオイルの流路となるギャップ43aを介
して環状に配列されている。
【0018】また、複合弁体40の基部42に形成され
た突起部43と反対側には、エレメントS/A30の内
筒端面に挿嵌し位置決めするための円筒突部45が形成
されている。また、エレメントS/A30からの押圧力
により突起部43を補強板20側に当接させ逆止弁部4
1及び逃がし弁部44のそれぞれの先端を付勢するため
の端部46を有する。したがって、突起部43にて両弁
部41,44がケーシングから離して保持され、両弁部
41,44に油圧を作用させるためのオイルの流路とし
ての隙間が形成されている。更に、この突起部43はエ
レメントS/A30とケーシングとの間に介装されてお
り、エレメントS/Aが弾性的に保持されている。な
お、この複合弁体40は上下2面の安価な型構成にて一
体成形されているが、部分的に材料を代えた多色成形と
することもできる。
【0019】次に、図1のオイルフィルタ100の内燃
機関のシリンダブロック取付座50への取付状態におけ
る複合弁体40の作動について、図3を参照して説明す
る。なお、図3(a)は内燃機関停止時、図3(b)は
通常使用時、図3(c)はオイルの圧力が所定圧以上と
なった時をそれぞれ示す。ここで、オイルフィルタ10
0はオイル出口22の雌ねじ部を利用して内燃機関のシ
リンダブロック取付座50のオイル入口を兼ねた雄ねじ
部と螺合され、同時に、底板12に保持されたガスケッ
ト13がシリンダブロック取付座50に押付けられ弾性
変形され、オイルフィルタ100とシリンダブロック取
付座50とのシール状態が確保される。
【0020】図3(a)は、内燃機関停止時であり、内
燃機関側から補強板20のオイル入口21側にオイルの
圧力がかかっていないため、複合弁体40は図1と同様
に逆止弁部41及び逃がし弁部44が補強板20の内面
に付勢され密着されており、オイルフィルタ100内に
貯留されているオイルがオイル入口21側に戻ることが
防止される。
【0021】図3(b)は、通常使用時であり、このと
きのオイルの流れを矢印にて示すように、内燃機関側か
ら吐出されたオイルは補強板20のオイル入口21を通
り、その圧力が複合弁体40の逆止弁部41の先端を押
上げる。そして、オイルフィルタ100内に導入された
汚オイルはエレメントS/A30のフィルタエレメント
31を濾過し浄オイルとされたのち補強板20のオイル
出口22を通って内燃機関側に戻される。なお、このと
き複合弁体40の逃がし弁部44は補強板20の内面に
付勢され密着されたままである。
【0022】図3(c)は、オイルの圧力が所定圧以上
となった時であり例えば、エレメントS/A30のフィ
ルタエレメント31が目詰まり等にて劣化したような場
合であり、このときのオイルの流れを矢印にて示すよう
に、内燃機関側から吐出されたオイルは補強板20のオ
イル入口21を通り、複合弁体40の逆止弁部41の先
端を押上げることができないため、複合弁体40に対す
る圧力が上昇し所定圧以上となると、複合弁体40の逃
がし弁部44の先端を押上げる。そして、オイルフィル
タ100内に導入された汚オイルはエレメントS/A3
0のフィルタエレメント31を通ることなくそのまま補
強板20のオイル出口22を通って内燃機関側に戻され
る。なお、複合弁体40の逆止弁部41及び逃がし弁部
44が開弁状態となるときの所定圧は、肉厚等の寸法形
状、装着時の弾性変形における変位量、材質等によって
それぞれ適宜設定される。
【0023】このように、本実施例のオイルフィルタ1
00は、オイルを濾過するフィルタエレメント31を有
するエレメントS/A30が装着され、その底面にオイ
ル入口21及びオイル出口22を有するフィルタケース
10、底板12及び補強板20からなるケーシングと、
前記ケーシング内のオイル入口21及びオイル出口22
の近傍に配設される複合弁体40とを具備し、複合弁体
40は、前記ケーシング内でオイル入口21を覆って内
部から外部へのオイルの通過を阻止する弾性体の逆止弁
部41と、逆止弁部41からオイル出口22への経路に
沿って形成された基部42から前記ケーシング内面に向
けて延設された突起部43と、基部42からオイル出口
22への経路内面に当接しオイル入口21のオイルの圧
力が所定圧以上となるとオイル入口21側からオイル出
口22側へのオイルの通過を許容する弾性体の逃がし弁
部44とを有し、一体成形されているものである。
【0024】即ち、フィルタケース10、底板12及び
補強板20からなるケーシング内のオイル入口21及び
オイル出口22の近傍に配設される複合弁体40は逆止
弁部41と逃がし弁部44とが一体成形され構成されて
おり、特に、ケーシング内面に向けて延設された突起部
43を有している。このため、複合弁体40における逆
止弁部41と逃がし弁部44とへのオイルの流路として
の隙間を簡単な構成で確保することができ、オイルフィ
ルタ100の複合弁体40は両弁部41,44で所望の
開弁特性を得ることができる。
【0025】また、本実施例のオイルフィルタ100
は、複合弁体40とフィルタケース10、底板12及び
補強板20からなるケーシングとの間には、突起部43
のみによってオイルの流路としての隙間が形成されてい
るものである。このため、複合弁体40の突起部43の
みによりオイルの流路が確保されるから比較的成形が容
易な弁体形状により簡単にオイルの流路が確保でき、オ
イルフィルタ100の複合弁体40は両弁部41,44
で所望の開弁特性が得られる。
【0026】そして、本実施例のオイルフィルタ100
は、複合弁体40の突起部43がエレメントS/A30
とフィルタケース10、底板12及び補強板20からな
るケーシング内面との間で、エレメントS/A30から
の荷重を受ける位置に複数形成されているものである。
つまり、エレメントS/A30からの荷重を受ける位置
に合わせて複合弁体40の突起部43が複数形成されて
おり、組付状態における複合弁体40に対する荷重は突
起部43が受けるため両弁部41,44の開弁特性への
影響をなくすことができる。
【0027】更に、本実施例のオイルフィルタ100
は、複合弁体40の突起部43がオイル入口21側から
オイル出口22側へのオイルの流路を確保しつつ間隔を
有して形成されているものである。したがって、複合弁
体40はオイル入口21側にかかるオイルの圧力が突起
部43の間を通ってオイル出口22側にも同様にかか
る。このため、オイル入口21側の複合弁体40の逆止
弁部41にかかるオイルの圧力が所定圧以上となったと
きには逃がし弁部44が開状態とされ、オイル入口21
側からエレメントS/A30を通らず直接オイル出口2
2側へオイルをバイパスすることが可能となる。
【0028】また、本実施例のオイルフィルタ100
は、複合弁体40の逆止弁部41が外周側で傘状に形成
され、逃がし弁部44が内周側で傘状に形成されている
ものである。このため、逆止弁部41及び逃がし弁部4
4を有していても単純な形状であるため複合弁体40は
型構成が簡単で、寸法安定性がよいこととなる。
【0029】そして、本実施例のオイルフィルタ100
用の複合弁体40は、オイルを濾過するフィルタエレメ
ント31を有するエレメントS/A30を収容するフィ
ルタケース10、底板12及び補強板20からなるケー
シング内のオイル入口21及びオイル出口22の近傍に
配設されるものであって、前記ケーシング内でオイル入
口21を覆って内部から外部へのオイルの通過を阻止す
る弾性体の逆止弁部41と、逆止弁部41からオイル出
口22への経路に沿って形成された基部42から前記ケ
ーシング内面に向けて延設された突起部43と、基部4
2からオイル出口22への経路内面に当接しオイル入口
21のオイルの圧力が所定圧以上となるとオイル入口2
1側からオイル出口22側へのオイルの通過を許容する
弾性体の逃がし弁部44とを有し、一体成形されている
ものである。即ち、フィルタケース10、底板12及び
補強板20からなるケーシング内のオイル入口21及び
オイル出口22の近傍に配設される複合弁体40は逆止
弁部41及び逃がし弁部44に加えて突起部43も一体
成形されて構成されている。これにより、オイルフィル
タ100用の複合弁体40は弁体構成が簡単となり安価
なものとすることができる。
【0030】ところで、上記実施例では、複合弁体40
の逃がし弁部44が、補強板20のオイル入口21から
オイル出口22への経路内面で逆止弁部41の当接面と
ほぼ同一面に当接するように形成されているが、本発明
を実施する場合には、これに限定されるものではなく、
図4に図3(a)に対応する要部構成図を示すように、
補強板20のオイル出口22の突形状の外周面に当接さ
れ付勢されるような逃がし弁部44′を有し一体成形さ
れた複合弁体40′としてもよい。なお、図中、上述の
実施例と同様の構成または相当部分からなるものについ
ては同一符号及び同一記号を付し、また、内燃機関停止
時及び通常使用時の作動は上述の実施例と同様であり、
その説明を省略する。
【0031】図4において、エレメントS/A30のフ
ィルタエレメント31が目詰まり等にて劣化しオイルの
圧力が所定圧以上となると、内燃機関側から吐出された
オイルは補強板20のオイル入口21を通り、複合弁体
40′の逆止弁部41の先端を押上げることができない
ため、複合弁体40′に対する圧力が上昇し所定圧以上
となると、複合弁体40′の逃がし弁部44′の先端を
押上げる。そして、オイルフィルタ100内に導入され
た汚オイルはエレメントS/A30のフィルタエレメン
ト31を通ることなくそのまま補強板20のオイル出口
22を通って内燃機関側に戻される。このため、このよ
うな複合弁体40′を用いたオイルフィルタにおいて
も、上述の実施例と同様の効果が期待できる。
【0032】また、上記実施例では、複合弁体40の逆
止弁部41及び逃がし弁部44が共に傘状で全周囲とな
るように形成されているが、本発明を実施する場合に
は、これに限定されるものではなく、オイル入口21等
に対応して部分的に突出された舌形状であってもよい。
【0033】そして、上記実施例では、複合弁体40の
突起部43が補強板20の内側平面に当接するように形
成されているが、本発明を実施する場合には、これに限
定されるものではなく、複合弁体40の突起部43に対
して補強板20側も突出されているような構成であって
もよい。
【0034】更に、上記実施例では、ケーシングが一体
化されエレメントS/Aが交換できないカートリッジ式
のオイルフィルタに適用された複合弁体について説明し
たが、本発明を実施する場合には、これに限定されるも
のではなく、ケーシングが分割できエレメントS/Aが
交換自在なエレメント交換型オイルフィルタにも適用で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかか
るオイルフィルタ及びそれに用いる弁体を示す部分断面
図である。
【図2】 図2は図1のオイルフィルタにおける複合弁
体を示す詳細図である。
【図3】 図3は図1のオイルフィルタの内燃機関のシ
リンダブロック取付座への取付状態における複合弁体の
作動を示す説明図である。
【図4】 図4は本発明の実施の形態の一実施例にかか
るオイルフィルタに用いる弁体の変形例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
10 フィルタケース(ケーシング) 12 底板(ケーシング) 20 補強板(ケーシング) 21 オイル入口 22 オイル出口 30 エレメントS/A(エレメント組立体) 31 フィルタエレメント 40 複合弁体 41 逆止弁部 42 基部 43 突起部 44 逃がし弁部 100 オイルフィルタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイルを濾過するフィルタエレメントを
    有するエレメント組立体が装着され、その底面にオイル
    入口及びオイル出口を有するケーシングと、 前記ケーシング内の前記オイル入口及び前記オイル出口
    の近傍に配設される弁体とを具備し、 前記弁体は、前記ケーシング内で前記オイル入口を覆っ
    て内部から外部へのオイルの通過を阻止する弾性体の逆
    止弁部と、前記逆止弁部から前記オイル出口への経路に
    沿って形成された基部から前記ケーシング内面に向けて
    延設された突起部と、前記基部から前記オイル出口への
    経路内面に当接し前記オイル入口のオイルの圧力が所定
    圧以上となると前記オイル入口側から前記オイル出口側
    へのオイルの通過を許容する弾性体の逃がし弁部とを有
    し、一体成形されていることを特徴とするオイルフィル
    タ。
  2. 【請求項2】 前記弁体と前記ケーシングとの間には、
    前記突起部のみによってオイルの流路としての隙間が形
    成されていることを特徴とする請求項1に記載のオイル
    フィルタ。
  3. 【請求項3】 前記弁体は、前記突起部が前記エレメン
    ト組立体と前記ケーシング内面との間で、前記エレメン
    ト組立体からの荷重を受ける位置に形成されていること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のオイルフ
    ィルタ。
  4. 【請求項4】 前記弁体は、前記突起部が前記オイル入
    口側から前記オイル出口側へのオイルの流路を確保しつ
    つ間隔を有して複数形成されていることを特徴とする請
    求項1乃至請求項3の何れか1つに記載のオイルフィル
    タ。
  5. 【請求項5】 前記弁体は、前記逆止弁部が外周側で傘
    状に形成され、前記逃がし弁部が内周側で傘状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れ
    か1つに記載のオイルフィルタ。
  6. 【請求項6】 オイルを濾過するフィルタエレメントを
    有するエレメント組立体を収容するケーシング内のオイ
    ル入口及びオイル出口の近傍に配設されるオイルフィル
    タ用の弁体において、 前記ケーシング内で前記オイル入口を覆って内部から外
    部へのオイルの通過を阻止する弾性体の逆止弁部と、前
    記逆止弁部から前記オイル出口への経路に沿って形成さ
    れた基部から前記ケーシング内面に向けて延設された突
    起部と、前記基部から前記オイル出口への経路内面に当
    接し前記オイル入口のオイルの圧力が所定圧以上となる
    と前記オイル入口側から前記オイル出口側へのオイルの
    通過を許容する弾性体の逃がし弁部とを有し、一体成形
    されていることを特徴とするオイルフィルタ用の弁体。
JP9091156A 1997-04-09 1997-04-09 オイルフィルタ及びそれに用いる弁体 Pending JPH10277319A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9091156A JPH10277319A (ja) 1997-04-09 1997-04-09 オイルフィルタ及びそれに用いる弁体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9091156A JPH10277319A (ja) 1997-04-09 1997-04-09 オイルフィルタ及びそれに用いる弁体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10277319A true JPH10277319A (ja) 1998-10-20

Family

ID=14018656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9091156A Pending JPH10277319A (ja) 1997-04-09 1997-04-09 オイルフィルタ及びそれに用いる弁体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10277319A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006226289A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Mann & Hummel Gmbh 流体フィルタ
US20090178962A1 (en) * 2008-01-14 2009-07-16 Purolator Filters Na Llc Single Piece Resilient Combination Bottom Support and Relief Valve End Seal Element for Fluid Filters
DE102010063161A1 (de) * 2010-12-15 2012-06-21 Mahle International Gmbh Filtereinrichtung
JP2013238113A (ja) * 2012-05-11 2013-11-28 Hino Motors Ltd ベンチレータ

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006226289A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Mann & Hummel Gmbh 流体フィルタ
US20090178962A1 (en) * 2008-01-14 2009-07-16 Purolator Filters Na Llc Single Piece Resilient Combination Bottom Support and Relief Valve End Seal Element for Fluid Filters
CN101939071A (zh) * 2008-01-14 2011-01-05 普瑞雷特飞尔特北美有限责任公司 流体过滤器用底支承部和安全阀端密封部的单件式弹性组合件
US8361314B2 (en) 2008-01-14 2013-01-29 Purolator Filters Na Llc Single piece resilient combination bottom support and relief valve end seal element for fluid filters
DE102010063161A1 (de) * 2010-12-15 2012-06-21 Mahle International Gmbh Filtereinrichtung
JP2013238113A (ja) * 2012-05-11 2013-11-28 Hino Motors Ltd ベンチレータ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0783913B1 (en) Casing for exchangable cartridge filter
JPS5936685Y2 (ja) エアクリ−ナ
US8778044B2 (en) Compact filter element
JP3834445B2 (ja) 流体フィルタ
JP3687256B2 (ja) エレメント交換型フィルタ
JP3653837B2 (ja) エレメント交換型フィルタ
JPH10277319A (ja) オイルフィルタ及びそれに用いる弁体
JP2000279711A (ja) フィルタ装置
JPH10159530A (ja) オイルフィルターのリリーフ弁構造
JP3529522B2 (ja) リリーフチェックバルブ
US6413421B1 (en) Filter device with magnetic member
JP3767126B2 (ja) エレメント交換型フィルタ
US20040173512A1 (en) Washer relief valve assembly
JP3076495B2 (ja) フィルタ
JPH116575A (ja) 弁装置及びその製造方法
JPH11197411A (ja) フィルタ装置及びエレメント交換用組立体
JP4502905B2 (ja) リッド分離型容器
JP2000140525A (ja) オイルフィルタ及びそれに用いる弁体
JP4457062B2 (ja) リッド分離型容器
JPS5842010Y2 (ja) 潤滑油のこし器
JPH0346816Y2 (ja)
JPH1190117A (ja) 車両用の流体フィルタ装置
JPS6227204Y2 (ja)
JP3304204B2 (ja) ろ過器
JPH11114328A (ja) フィルタ装置のドレンバルブ及びハウジング