JPH10274787A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

Info

Publication number
JPH10274787A
JPH10274787A JP8147697A JP8147697A JPH10274787A JP H10274787 A JPH10274787 A JP H10274787A JP 8147697 A JP8147697 A JP 8147697A JP 8147697 A JP8147697 A JP 8147697A JP H10274787 A JPH10274787 A JP H10274787A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor layer
layer
protective film
forming
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8147697A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Jinno
優志 神野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP8147697A priority Critical patent/JPH10274787A/ja
Priority to US09/049,313 priority patent/US6010923A/en
Publication of JPH10274787A publication Critical patent/JPH10274787A/ja
Priority to US09/428,819 priority patent/US6097038A/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Thin Film Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 a−Siを結晶化するためのレーザーアニー
ルを、均一に行い、均質なp−Siを得る。 【解決手段】 基板10上にa−Siと連続してSiO2
の保護膜14を成膜し、エキシマレーザーアニール(EL
A)を行ってa−Siを多結晶化し、p−Si13を形成
する。a−Siと保護膜14とは同様の膜厚のばらつきが
あり、保護膜14はあらかじめa−Siの最も厚く領域に
最適な膜厚に設定される。a−Siの厚い領域では保護
膜14に効率良くエネルギーが与えられ、比較的低いエネ
ルギー密度を上昇させ、a−Siのより薄い領域では保
護膜14により効率を落としてエネルギーが与えられるの
で、比較的高いエネルギー密度が低下し、全面にわたっ
て均一なレーザーアニールが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置、特
に、液晶表示装置(LCD:liquid crystaldisplay)
であって、多結晶半導体層を用いた薄膜トランジスタ
(TFT:thinfilm transistor)を表示部及び周辺部
に形成した周辺駆動回路一体型LCDの製造方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】基板上に半導体膜を作成する技術を用い
ることにより、集積回路の集積度を高めて大容量化を図
る、あるいは、液晶を間に挟持した一対の基板の一方
に、マトリクス画素部のスイッチング素子となるTFT
を作り込み、高精細の動画表示を可能とするアクティブ
マトリクス型のLCDの量産を行う等の開発が行われて
いる。
【0003】特に、シリコン基板に作製されたMOSF
ETに近い特性を得るTFTを絶縁基板上に形成するこ
とができれば、LCDのマトリクス画素部のスイッチン
グ素子のみならず、周辺にCMOSを形成してマトリク
ス画素部に所望の駆動信号電圧を供給するための周辺駆
動回路を一体的に作り込むことも可能となり、いわゆる
ドライバー内蔵型LCDの量産を行うことができるよう
になる。
【0004】ドライバー内蔵型LCDは、液晶パネルに
ドライバー素子の外付けを行うことが不要となるため、
工程の削減、狭額縁化が可能となる。特に、狭額縁化
は、近年の携帯情報端末あるいはハンディビデオカメラ
のモニター等の用途においては、製品自体の小型化が図
られる。このようなTFTとして、数百Åから数千Åの
粒径を有した多数の単結晶粒(グレイン)が互いに接触
した形で存在する多結晶半導体を、チャンネル層に用い
ることでドライバー部にも適用可能な高速素子とするこ
とができる。特に多結晶シリコン即ちポリシリコン(p
−Si)は、移動度が数十から数百cm2/V・s程度
が得られ、非晶質シリコン即ちアモルファスシリコン
(a−Si)よりも2桁大きい。このため、N−chT
FTとP−chTFTを作成することで、LCDのドラ
イバーとしては十分の速度を有したCMOSが形成され
る。
【0005】特に出願人は、以前より、コストを下げる
ために、プロセスの温度を最高でも600℃程度以下と
し、基板として、耐熱性の低い安価な無アルカリガラス
基板等の採用を可能とする方法を開発してきた。このよ
うな、全プロセスを基板の耐熱性の限界温度以下に抑え
たp−SiTFTLCDの製造プロセスは、低温プロセ
スと呼ばれれる。
【0006】図19に、このようなp−SiTFTの断
面構造を示した。図の左側がN−chTFTで、右側が
P−chTFTである。基板(50)上に、Cr等のメ
タルからなるゲート電極(51)が形成され、これを覆
ってSiNxまたは/及びSiO2等からなるゲート絶
縁膜(52)が形成されている。ゲート絶縁膜(52)
上には、p−Si(53)が形成されている。p−Si
(53)は、この上にゲート電極(51)の形状にパタ
ーニングされたSiO2等の注入ストッパー(54)を
利用して、N−chにおいては、N型不純物を低濃度に
含有した(N-)低濃度(LD:lightly doped)領域
(LD)、及び、その外側にN型不純物を高濃度に含有
した(N+)ソース及びドレイン領域(S、D)が形成
されている。P−chにおいては、P型の不純物を高濃
度に含有した(P+)ソース及びドレイン領域(S、
D)が形成されている。N−ch、P−chのいずれも
注入ストッパー(54)の直下は、実質的に不純物が含
有されない真性層であり、チャンネル領域(CH)とな
っている。これら、p−Si(53)を覆ってSiNx
等からなる層間絶縁膜(55)が形成され、層間絶縁膜
(55)上には、メタルからなるソース電極(56)及
びドレイン電極(57)が形成され、各々層間絶縁膜
(55)に開けられたコンタクトホールを介して、ソー
ス領域(S)及びドレイン領域(D)に接続されてい
る。ここでは、省略したが、画素部においては、更に、
ソース及びドレイン電極(56、57)を覆う層間絶縁
膜上に、ITO(indium tin oxide)等の透明導電膜か
らなる液晶駆動用の表示電極が形成され、ソース電極
(56)に接続される。
【0007】N−chにおいて、ソース及びドレイン領
域(S、D)とチャンネル領域(CH)の間にLD領域
(LD)が介在形成された構造は、LDD(lightly do
peddrain)と呼ばれる。LCDにおいては、このような
LDD構造は、オフ電流の抑制を目的として採用され
る。また、チャンネル領域(CH)は、あらかじめ、上
述の不純物を注入する前に各々逆の導電形を示す不純物
を注入しておくことにより、チャンネルドープ型として
も良い。
【0008】このTFTの製造は以下の如く行われる。
まず、Crのスパッタリングとエッチングによりゲート
電極(51)を形成した後、ゲート絶縁膜(52)とな
るSiNx及びSiO2とa−SiをプラズマCVDに
より一度も真空を破ることなく連続で成膜する。その
後、a−Siにレーザーアニールを施して多結晶化する
ことにより、p−Si(53)を形成する。更に、p−
Si(53)上にSiO2を成膜した後、この上にポジ
型レジストを形成し、これを基板(50)側より光を照
射する、いわゆる裏面露光により、ゲート電極(51)
のパターン形状を反転させて感光させる。続いて、レジ
ストを現像した後、これをマスクとして絶縁膜をエッチ
ングすることにより、注入ストッパー(54)をゲート
電極(51)と同じ形状に形成する。そして、注入スト
ッパー(54)(レジスト)をマスクとして、燐(P)
等のN型導電を示す不純物イオンを低濃度にドーピング
し、注入ストッパー(54)直下のチャンネル領域(C
H)とその両側に、LD領域(LD)を形成する。その
後、レジストを注入ストッパー(54)よりも大きな形
状に形成し、これをマスクとして、N型不純物のイオン
を高濃度のドーピングすることで、ソース及びドレイン
領域(S、D)を形成する。これにより、N−chに関
し、チャンネル領域(CH)とソース及びドレイン領域
(S、D)の間にLD領域(LD)が介在されたLDD
構造が完成される。
【0009】P−chに関しても、同様に、ゲート電極
(51)の形状を反映させて、チャンネル領域(CH)
の外側に、P型不純物が高濃度にドーピングされたソー
ス及びドレイン領域(S、D)が形成されている。但
し、P−chでは、LDD構造は採用されない。その
後、N−ch及びP−chのTFTを覆う層間絶縁膜
(55)を成膜し、コンタクトホール(CT)を開口
し、Al/Mo等のメタルの成膜及びエッチングにより
ソース及びドレイン電極(56、57)を形成し、各
々、コンタクトホール(CT)を介して、ソース及びド
レイン領域(S、D)に接続する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】p−Si(53)とな
る前段階のa−Si、及び、ゲート絶縁膜(52)であ
るSiNxとSiO2は、プラズマCVDにより成膜さ
れるが、基板の大型化に伴って、基板内での膜厚にばら
つきが生じやすくなっている。このようなプラズマ膜の
膜厚のばらつきは、成膜チャンバ内における電極による
放電分布、材料ガス分布、温度分布等により、不可避的
であり、再現性を有して生じる。
【0011】例えば、比処理基板の別の位置でa−Si
の膜厚が異なると、ELAにて結晶化する際、a−Si
の単位体積当たりの付与エネルギーが異なってしまう。
即ち、膜厚が厚い程、単位体積当たりのエネルギーが小
さくなり、a−Siの多結晶化が抑制され、p−Si
(53)のグレインサイズが小さくなる。このように、
基板面内において、p−Si(53)のグレインサイズ
にばらつきがあると、素子ごとに、閾値や、オンオフ比
が異なり、表示画素部にあっては輝度やコントラスト比
のばらつき、駆動回路部にあっては論理動作の誤作動等
の問題となっていた。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、この課題に鑑
みてなされ、基板上に半導体層と、絶縁層を挟んで前記
半導体層の能動領域に対向する電極を有した半導体素子
を複数有した半導体装置の製造方法において、絶縁性の
保護膜を、前記半導体層と連続的に、前記半導体層の膜
厚が最も厚い半導体素子に最適の膜厚に形成し、この保
護膜を有した半導体層にレーザーアニールを施す構成で
ある。
【0013】これにより、半導体層が厚く被着した領域
の素子に対しては、保護膜により効率的にレーザーエネ
ルギーが付与され、半導体層が薄く被着した領域の素子
に対しては、保護膜により効率を落としてレーザーエネ
ルギーが与えられる。従って、半導体層の厚みのばらつ
きによるレーザーアニールの付与エネルギー密度のばら
つきを、保護膜により吸収することで、全面にわたって
均一なレーザーアニールを行うことができ、全ての素子
の電気特性が揃えられる。
【0014】また、基板上に半導体層と、絶縁層を挟ん
で前記半導体層の能動領域に対向する電極を有した半導
体素子を複数有した半導体装置の製造方法において、基
板上に電極を形成する工程と、前記電極を覆って絶縁
層、絶縁層上に半導体層、及び、半導体層上に絶縁性の
保護膜を、前記半導体層の膜厚が最も厚くなる半導体素
子に最適な膜厚に形成する工程と、前記絶縁性の保護膜
が形成された側よりレーザー光を照射することにより、
前記半導体層にレーザーアニールを施す工程と、を有す
る構成である。
【0015】これにより、電極上に絶縁層および半導体
層を形成した構造において、半導体層が厚く被着した領
域でレーザーアニール時の付与エネルギー密度が下がっ
ても、保護膜により効率的にエネルギーが与えられると
ともに、半導体層が薄く被着した領域でレーザーアニー
ル時の付与エネルギー密度が上がっても、保護膜により
効率を落としてエネルギーが与えられる。従って、全面
にわたって均一なレーザーアニールが行われ、全ての素
子の電気特性が揃えられる。
【0016】また、基板上に半導体層と、絶縁層を挟ん
で前記半導体層の能動領域に対向する電極を有した薄膜
トランジスタを複数有した半導体装置の製造方法におい
て、基板上に、第1の導電層を形成する工程と、前記第
1の導電層をパターニングすることにより第1の電極を
形成する工程と、前記第1の電極を覆って絶縁層、絶縁
層上に非晶質半導体層、及び、非晶質半導体層上に、絶
縁性の保護膜となる材料膜を、前記半導体層の膜厚が最
も厚くなる半導体素子に最適な膜厚に形成する工程と、
前記材料膜をパターニングして前記非晶質半導体層の前
記第1の電極の上方の能動層となる領域に前記絶縁性の
保護膜を形成する工程と、前記絶縁性の保護膜が形成さ
れた非晶質半導体層にレーザーアニールを施すことによ
り、多結晶半導体層を形成する工程と、前記絶縁性の保
護膜が形成された多結晶半導体層上に、絶縁性の注入阻
止膜となる材料膜を形成する工程と、前記材料膜をパタ
ーニングして前記保護膜が形成された多結晶半導体層上
に、前記絶縁性の保護膜と概ね同じ形状の絶縁性の注入
阻止膜を形成する工程と、少なくとも前記注入阻止膜を
マスクとして、前記多結晶半導体層に対する不純物のイ
オン注入を行うことにより、前記多結晶半導体層の前記
能動層の両側に不純物を含有した領域を形成する工程
と、前記多結晶半導体層を覆い、かつ、前記多結晶半導
体層の前記不純物を含有した領域上に開口部を有する層
間絶縁層を形成する工程と、前記層間絶縁層上に第2の
導電層を形成する工程と、前記第2の導電層をパターニ
ングすることにより、前記開口部を介して前記多結晶半
導体層の前記不純物を含有した領域に接続された第2の
電極を形成する工程と、を有する構成である。
【0017】これにより、半導体層が厚く被着された領
域には、保護膜により効率的にレーザーエネルギーが付
与され、半導体層が薄く被着された領域には、保護膜に
より効率を落としてレーザーエネルギーが付与されるの
で、半導体層に実際に付与されるエネルギー密度が均一
にされる。また、保護膜は、素子の電気特性に最も大き
な影響を及ぼす能動領域にのみ設けられているので、レ
ーザーアニール時に半導体層から不純物気体が離脱発生
しても、気体は保護膜のわきから抜け出られるので、不
純物が保護膜に飛び込んで、半導体層との界面に格子欠
陥等を生じさせ、界面準位密度を上昇させてしまうとい
ったことが防がれる。
【0018】また、基板上に半導体層と、絶縁層を挟ん
で前記半導体層の能動領域上に対向する電極を有した半
導体素子を複数有した半導体装置の製造方法において、
基板上に半導体層、及び、半導体層上に絶縁性の保護膜
を、前記半導体層の膜厚が最も厚くなる半導体素子に最
適な膜厚に形成する工程と、前記絶縁性の保護膜が形成
された側よりレーザー光を照射することにより、前記半
導体層にレーザーアニールを施す工程と、を有する構成
である。
【0019】これにより、半導体層上に絶縁層および電
極を形成した構造において、半導体層が厚く被着した領
域でレーザーアニール時の付与エネルギー密度が下がっ
ても、保護膜により効率的にエネルギーが与えられると
ともに、半導体層が薄く被着した領域でレーザーアニー
ル時の付与エネルギー密度が上がっても、保護膜により
効率を落としてエネルギーが与えられる。従って、全面
にわたって均一なレーザーアニールが行われ、全ての素
子の電気特性が揃えられる。
【0020】また、基板上に半導体層と、絶縁層を挟ん
で前記半導体層の能動領域上に対向する電極を有した薄
膜トランジスタを複数有した半導体装置の製造方法にお
いて、基板上に非晶質半導体層、及び、非晶質半導体層
上に、絶縁性の保護膜を、前記半導体層の膜厚が最も厚
くなる薄膜トランジスタに最適な膜厚に形成する工程
と、前記保護膜が形成された非晶質半導体層にレーザー
アニールを施すことにより、多結晶半導体層を形成する
工程と、所定の形状に形成された前記保護膜及び多結晶
半導体層上に、絶縁層及び第1の導電層を形成する工程
と、前記第1の導電層をパターニングすることにより、
第1の電極を形成する工程と、少なくとも前記第1の電
極をマスクとして、前記多結晶半導体層に対する不純物
のイオン注入を行うことにより、前記多結晶半導体層の
前記能動層の両側の所定の領域に所定の濃度の不純物を
含有した領域を形成する工程と、前記多結晶半導体層及
び第1の電極を覆い、かつ、前記多結晶半導体層の前記
不純物を含有した領域上に開口部を有する層間絶縁層を
形成する工程と、前記層間絶縁層上に第2の導電層を形
成する工程と、前記第2の導電層をパターニングするこ
とにより、前記開口部を介して前記多結晶半導体層の前
記不純物を含有した領域に接続された第2の電極を形成
する工程と、を有する構成である。
【0021】これにより、半導体層が厚く被着された領
域には、保護膜により効率的にレーザーエネルギーが付
与され、半導体層が薄く被着された領域には、保護膜に
より効率を落としてレーザーエネルギーが付与されるの
で、半導体層に実際に付与されるエネルギー密度が均一
にされる。
【0022】
【発明の実施の形態】図1から図8は、本発明の第1の
実施の形態にかかる製造方法を示す工程断面図である。
これらの図では、N−chについて示している。まず、
図1において、無アルカリガラス、ソーダガラス等の基
板(10)上に、Crを成膜しこれをエッチングするこ
とにより、ゲート電極(11)を形成する。ゲート電極
(11)は走査信号供給線であるゲートラインと一体で
形成される。
【0023】図2において、ゲート電極(11)を覆っ
て全面に、プラズマCVDによりSiNx及びSiO2
からなるゲート絶縁膜(12)を形成し、引き続き、連
続してプラズマCVDによりアモルファスシリコン(a
−Si)(13a)及びSiO2からなる保護膜(1
4)を一度も真空を破ることなく成膜する。a−Si
(13a)は、材料ガスであるモノシランSiH4、あ
るいは、ジシランSi2H4を熱及びプラズマにより分解
堆積することで形成される。
【0024】図3において、裏面露光法を用いて、保護
膜(14)をゲート電極(11)と同一形状に形成す
る。即ち、保護膜(14)上にポジ型レジストを塗布
し、これを基板(10)の下方より光を照射して、ゲー
ト電極(11)の影を転写し、ゲート電極(11)以外
の領域を感光して現像液に対して可溶に変性させる。そ
して、現像後レジストをマスクとしてSiO2のエッチ
ングを行うことにより、ゲート電極(11)上方のみに
保護膜(14)を残し、他の部分を除去する。この工程
で、露光は、後に説明するように、比較的弱い光、ある
いは、比較的短い時間で行われ、ゲート電極(11)の
影領域を比較的大きめに感光させる。即ち、保護膜(1
4)を後に述べるように注入ストッパ(15)よりも大
きく形成する。
【0025】図4において、ゲート電極(11)上方に
のみ保護膜(14)が形成された状態で、エキシマレー
ザーアニール(ELA)を行うことにより、a−Si
(13a)を結晶化して、p−Si(13)を形成す
る。この工程において、被処理基板は大気中に取り出さ
れ、ELA工程に搬送されるのであるが、a−Si(1
3a)表面の保護膜(14)が被覆された領域は、大気
中の汚染が防がれる。このため、不純物イオンがトラン
ジスタ素子内に存在して、これらの電荷により生ずる電
位によりフラットバンド電圧を変動させ、閾値を平行移
動させるといった問題が無くされる。また、a−Si
(13a)と保護膜(14)は連続CVDにより形成さ
れているので、両層の界面における格子欠陥が少なく、
界面準位密度が小さくされている。従って、トラップが
少なく、オンオフ比の高い電気特性が得られる。
【0026】また、保護膜(14)は、厚さ520Åの
SiO2により形成されており、ELA時のレーザー光
が、a−Si(13a)の表面での反射率が十分に低く
されている。保護膜(14)であるSiO2は空気より
も屈折率が大きく、かつ、a−Si(13a)よりも小
さい。従って、この保護膜(14)の表面で反射される
分が少なくされるとともに、保護膜(14)内で上面と
下面の間にて複数回反射する。この際、レーザー光の波
長をλ、SiO2の屈折率をn、保護膜の膜厚をdとす
ると、
【0027】
【数1】
【0028】の式が成り立つが、λが308nm、nが
1.46の時、d=527nmが得られる。従って、保
護膜(14)の膜厚をこのように設定することにより、
保護膜(14)とa−Si(13a)との界面を固定端
として保護膜(14)内で反射光が互いに干渉して強め
合う。保護膜(14)であるSiO2の表面での反射率
は、p−Si(13)表面での反射率よりも小さいの
で、p−Si(13)の上に保護膜(14)を形成する
ことで、p−Si(13)へ照射される光の割合が高め
られる。
【0029】そして本発明では、このような保護膜(1
4)の膜厚によって、照射レーザーエネルギーに対し
て、実際にa−Si(13a)に付与されるエネルギー
の割合を制御している。通常、被処理基板の大型化に伴
って、プラズマCVDにより成膜された膜の厚さには不
可避的なばらつきが生ずる。特に、a−Si(13a)
の膜厚が異なると、付与されるエネルギー密度が異な
り、膜厚の厚い領域は薄い領域よりも、より強度の低い
レーザーアニールがされたと等価となり、p−Si(1
3)のグレインサイズが小さくなる。
【0030】このため、本発明では、プラズマCVDに
より成膜された膜のばらつきの再現性から先算的に、a
−Si(13a)の厚く被着する領域について、(1)
式に基づいた最適な膜厚に設定された保護膜(14)を
形成する。例えば、本実施の形態において、a−Si
(13a)の膜厚は400Åに設定しているが、この
時、実際の膜厚のばらつきによって、最も厚く被着する
領域は、440Å程度となる。従って、保護膜(14)
をこのような領域において、最適となる膜厚になるよう
に形成することで、他の、よりa−Si(13a)の膜
厚の薄い領域において、保護膜(14)の膜厚も同様の
ばらつきのため、最適の膜厚とは異なった厚さになる。
そして、保護膜(14)の膜厚が(1)式で指定される
値が離れ、保護膜(14)内での反射光が互いに干渉し
て弱め合う。このため、a−Si(13a)が厚く被着
した領域においては、保護膜(14)により、照射レー
ザーエネルギーが効率よくa−Si(13a)に付与さ
れ、逆に、a−Si(13a)が薄く被着した領域に
は、保護膜(14)により照射レーザーエネルギーが減
衰されて付与される。この結果、a−Si(13a)の
膜厚が厚く付与エネルギー密度の小さい領域においては
高めのエネルギーが与えられ、a−Si(13a)の膜
厚が薄く付与エネルギー密度の大きい領域においては低
めのエネルギーが与えられ、a−Si(13a)の膜厚
のばらつきによる付与エネルギー密度のばらつきを吸収
する形で、全面にわたって、均一なレーザーアニールが
行われ、均質なp−Si(13)を得ることができる。
【0031】また、このレーザーアニールにおいて、a
−Si(13a)中に多量に含まれた水素が離脱する
が、保護膜(14)がチャンネル領域(CH)上にのみ
形成されているので、水素は保護膜(14)のわきから
抜け出ていく。即ち、保護膜(14)が全面に設けられ
た場合、水素が離脱する際に、保護膜(14)に飛び込
み、p−Si(13)と保護膜(14)との良好な界面
に、再び格子欠陥が生じるといった問題が防がれる。
【0032】図5において、p−Si(13)が形成さ
れた基板上に、SiO2を成膜し、これを図3の工程と
同じ裏面露光法を用いてエッチングすることにより、保
護膜(14)と同様に、ゲート電極(11)の上方に注
入ストッパ(15)を形成する。この時の露光は、図3
の工程よりも、強い光、または、長い時間で行い、光の
回り込み効果等を利用して、ゲート電極(11)の影を
小さめに感光する。即ち、注入ストッパ(15)を保護
膜(14)よりも小さめに形成する。そして、注入スト
ッパ(15)をエッチングする際、同じ、SiO2から
なる保護膜(14)の飛び出た部分(E)もエッチング
することにより、保護膜(14)を注入ストッパ(1
5)と同一の形状に再形成する。
【0033】そして、この注入ストッパ(15)をマス
クとして、p−Si(13)に対して、N型の導電形を
示す燐(P)のイオン注入を、10の13乗程度の低ド
ーズ量で行い、注入ストッパー(15)以外の領域を低
濃度にドーピングする(N-)。この時、注入ストッパ
(15)直下即ちゲート電極(11)の直上領域は真性
層に維持され、TFTのチャンネル領域(CH)とな
る。注入ストッパ(15)をエッチングしたときのレジ
ストはイオン注入時には残しておき、イオン注入後に剥
離してもよい。
【0034】この時、再エッチングされる前に保護膜
(14)により保護されたチャンネル領域(CH)の両
端は、再エッチングされた注入ストッパ(15)および
保護膜(14)からはみ出される。従って、注入ストッ
パ(15)および保護膜(14)のエッジにより、エッ
ジが規定された低濃度領域(N-)は、膜質の良好なチ
ャンネル領域(CH)から離間されることなく形成され
る。
【0035】通常、チャンネル領域(CH)において、
可動イオンや界面準位が閾値特性に影響を及ぼすのであ
るが、LD領域(LD)や、ソースおよびドレイン領域
(S、D)では、不純物イオンの濃度が電気抵抗に大き
な影響を与える。従って、チャンネル領域(CH)の端
部で、保護膜(14)よって保護されない領域が存在し
て電気特性に影響を与えることを防ぐことにより、良好
な電気特性を有した素子を得ることができる。
【0036】図6において、ゲート電極(11)よりも
少なくともチャンネル長方向に大きなレジスト(R)を
形成し、これをマスクとして、p−Si(13)に対す
る燐(P)のイオン注入を、10の15乗程度の高ドー
ズ量で行い、レジスト(R)以外の領域を高濃度にドー
ピングする(N+)。この時、レジスト(R)の直下領
域には、低濃度領域(N-)及びチャンネル領域(C
H)が維持されている。これにより、チャンネル領域
(CH)の両側に各々低濃度のLD領域(LD)を挟ん
で高濃度のソース及びドレイン領域(S、D)が存在し
たLDD構造が形成される。
【0037】レジスト(R)の剥離後、不純物イオンの
ドーピングを行ったp−Si膜の結晶性の回復と、不純
物の格子置換を目的として、加熱、あるいはレーザー照
射等の活性化アニールを行う。続いて、このp−Si
(14)をエッチングすることによりTFTの必要領域
にのみ残し島状化する。
【0038】図7において、SiNx等からなる層間絶
縁層(16)を形成し、ソース及びドレイン領域(S、
D)に対応する部分をエッチングで除去することにより
コンタクトホール(CT)を形成し、p−Si(13)
を一部露出させる。図8において、Al/Mo等を成膜
し、これをエッチングすることにより、各々コンタクト
ホール(CT)を介してソース領域(S)に接続するソ
ース電極(17)、及び、ドレイン領域(D)に接続す
るドレイン電極(18)を形成し、TFTが完成する。
【0039】続いて、本発明の第2の実施の形態につい
て説明する。図9から図17は製造工程を示す断面図で
ある。まず図9において、無アルカリガラス、ソーダガ
ラス等の基板(20)上に、プラズマCVDにより、a
−Si(21a)、及び、保護膜(22)となるSiO
2を各々500〜600Åの厚さに成膜する。この時、
a−Si(21a)と保護膜(22)は一度も真空を破
ることなく、連続で形成する。
【0040】図10で、ELAによりa−Si(21
a)を多結晶化し、p−Si(21)を形成する。ここ
で被処理基板は大気中に取り出され、ELA工程に搬送
されるのであるが、前述の図4の工程と同様、p−Si
(21)表面の保護膜(22)が被覆されているので大
気中の汚染が防がれるとともに、界面の格子欠陥が少な
くされている。
【0041】また、保護膜(22)は、第1の実施例に
おける図4の工程と同様、あらかじめ、a−Si(21
a)が最も厚く被着する領域に関して、前述の如く、
(1)式に基づいて最適の膜厚、例えば、520Åに設
定される。保護膜(22)もa−Si(21a)と似た
膜厚のばらつきが生じているので、a−Si(21a)
の膜厚のばらつきによる照射レーザーエネルギーに対す
る実際のエネルギーの付与効率が調整されて、全面にわ
たって均一なレーザーアニールが行われる。
【0042】図11で、反応性イオンエッチング即ちR
IE(reactive ion etching)等により、p−Si(2
1)及び保護膜(22)をTFTに必要な島状にパター
ニングした後、400℃の減圧CVDにより、保護膜
(21)とともに2層絶縁膜を構成するゲート絶縁膜と
なるLTO( low temperature oxide)膜を1000
〜1500Åの厚さに形成し、引き続き、ゲート電極と
なるポリサイドを積層する。即ち、ドープトa−Si
(24a)を450℃の減圧CVD等により2000Å
の厚さに積層し、続いて、タングステンシリサイドWS
ixを(25)をスパッタリングにより1000Åの厚
さに積層する。ここで、a−Si(24a)は後に結晶
化アニールが施されれて、ドープトp−Si(24)と
なり、WSi(25)との積層体により、ゲート電極及
びその配線となるポリサイドを形成するものであり、n
型不純物が、成膜時、あるいは、成膜後にドーピングさ
れる。
【0043】WSix(25)上には、更に、注入スト
ッパー(26)となるSiO2を430℃のCVDによ
り形成している。図12で、注入ストッパー(26)、
WSix(25)及びa−Si(24a)を、RIEに
より同一形状にパターニングすることで、ゲート電極と
その配線、及び、この上に注入ストッパーを形成する。
【0044】図13で、SiO2を430℃のCVDに
より成膜した後、RIE等の異方性エッチングにより、
全面エッチバックすることで、ゲート電極(24a,2
5)及び注入ストッパー(26)の側壁にサイドウォー
ル(27)を被着形成する。図14で、ゲート電極(2
4a,25)及びサイドウォール(27)をマスクに、
p−Si(21)へ、n型不純物である燐のイオン注入
を、低ドーズ量で行うことにより、ゲート電極(24
a,25)直下領域の両側に低濃度にドーピングされた
LD領域(LD)を形成する。サイドウォール(27)
は、後の活性化アニールにおいて燐イオンが横方向に拡
散するため、セルフアライン関係を維持するためのもの
である。また、ゲート電極(24a,25)直下領域は
ノンドープのチャンネル領域(CH)となる。
【0045】図15で、ゲート電極(24a,25)及
びサイドウォール(27)を覆うレジスト(R)を形成
し、このレジスト(R)をマスクに、p−Si(21)
への燐のイオンドーピングを、高ドーズ量で行い、高濃
度にドーピングされたドレイン及びソース領域(D,
S)を形成する。この時、レジスト(R)の直下領域
は、低濃度のLD領域(LD)が残り、ここに、チャン
ネル領域(CH)の両側に低濃度LD領域(LD)、更
にその外側に高濃度のドレイン及びソース領域(D,
S)が形成され、LDD構造が完成される。
【0046】そして、レジスト(R)の剥離後、全面
に、発熱源である線状ランプを近接し高速走査するRT
A(rapid thermal annealing)法、あるいは、ELA
法により、不純物の活性化アニールを行う。同時に、ゲ
ート電極の下層であるa−Si(24a)が多結晶化さ
れ、p−Si(24)となって低抵抗化され、WSi
(25)との積層構造によりポリサイドゲートが形成さ
れる。また、この時、p−Si(21)にドーピングさ
れた燐イオンの横方向拡散が生じるが、前述の如く、サ
イドウォール(27)により、あらかじめ、LD領域
(LD)端がゲート電極(24,25)から離されて形
成されており、この横方向拡散により、LD領域(L
D)端がゲート電極(24,25)エッジ部にまで広げ
られるようにされている。
【0047】図16で、全面に、430℃の常圧CVD
によりSiO2を積層し、600℃のアニールの後、4
00℃のプラズマCVDによりSiO2を積層すること
で、層間絶縁膜(28)を形成している。そして、RI
Eにより、ドレイン及びソース領域(D,S)上の層間
絶縁膜(28)、ゲート絶縁膜(23)及び保護膜(2
2)にコンタクトホール(CT)を形成する。
【0048】図17で、Ti/AlSiをスパッタリン
グにより、1000Å/6000Åの厚さに積層し、こ
れをRIEによりパターニングすることにより、コンタ
クトホール(CT)を介して各々ドレイン領域(D)及
びソース領域(S)に接続するドレイン電極(29)及
びソース電極(30)を形成し、TFTが完成される。
【0049】図18は、本発明に関し、図4及び図10
のELA工程における被処理基板(1)の様子を示す平
面図である。即ち、被処理基板(1)は、無アルカリガ
ラス等の基板(10)上に、a−Si(13a)(21
a)と保護膜(14)(22)が形成されたものであ
る。そして、表示画素がマトリクス状に配置形成される
予定の表示画素部(2)と、その周辺に配置形成される
予定のゲートドライバー(3)及びドレインドライバー
(4)とからなるLCD(5)が6枚含まれている。表
示画素部(5)では、前述のTFTがマトリクス状に配
置形成され、各々、液晶駆動用の画素容量の一方の電極
に接続されている。後に完成されるTFTのゲート電極
(11)(24,25)は図の横方向の同一行に関し
て、同一のラインに接続され、ドレイン電極(18)
(29)は図の縦方向の同一列に関して同一のラインに
接続されている。ゲートドライバー(4)は主にシフト
レジスタからなり、ドレインドライバー(5)は主にシ
フトレジスタ及びサンプル回路からなり、これらのドラ
イバーは、N−chおよびP−chTFTからなるCM
OSにより構成されている。
【0050】ELAは、シートビーム状のパルスレーザ
ー照射であり、図のCで示すようなライン状のエッジラ
インを有したシートビームを順次ずらしていくことで全
面をアニールするものである。前述の如く、プラズマC
VDにより形成されたa−Si(13a)(21a)、
及び、保護膜(14)(22)は、装置に固有的な膜厚
のばらつきが生成している。例えば、a−Si(13
a)(21a)が、図の2点鎖線で囲まれた領域に厚く
被着し、その他の領域では薄く被着しているとする。こ
の時、ELAを均一に行っても、a−Si(13a)
(21a)の膜厚が厚い領域については、a−Si(1
3a)(21a)に実際に与えられるエネルギー密度が
小さく、逆に、膜厚が薄い領域についてはエネルギー密
度が大きくなる。このように実際に与えられるエネルギ
ーが異なると、p−Si(13)(21)のグレインサ
イズも異なってしまう。図に示すように、1枚のLCD
(5)に関して、p−Si(13)(21)のグレイン
サイズが異なった領域が存在すると、TFTの電気特性
が不均一となり、表示画素部(5)で輝度やコントラス
ト比の分布が生じたり、ドライバー(4、5)の動作不
良となったりする。このため、本発明では、あらかじめ
a−Si(13a)(21a)の膜厚のばらつきの再現
性を調べ、図の2点鎖線で囲まれた、a−Si(13
a)(21a)が厚く被着する領域において、保護膜
(14)(22)の膜厚を前記(1)式に基づいて最適
に設定する。保護膜(14)(22)であるSiO2は
a−Si(13a)(21a)と同じプラズマCVDに
より成膜されるので、a−Si(13a)(21a)と
同様の膜厚のばらつきが生じる。このため、2点鎖線で
囲まれた領域は、膜厚が最適設定された保護膜(14)
(22)により、高い割合でレーザーエネルギーが与え
られて付与エネルギー密度えを比較的高めるように作用
し、逆に、2点鎖線で囲まれた以外の領域では、膜厚が
最適値からずれてレーザーエネルギーを減衰させて与え
られる。このため、被処理基板(1)の全域にわたって
均一なレーザーアニールが行われ、均質なp−Si(1
3)(21)が得られる。
【0051】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本発明
で、基板上に、電極と半導体層を形成した半導体装置の
製造において、能動層となる半導体層上に、半導体層と
同様の方法で成膜した絶縁性の保護膜を配する構造とす
ることにより、半導体層へレーザーアニールを行う際、
半導体層の膜厚のばらつきによるアニールの実効性の差
異が、保護膜の同様の膜厚のばらつきにより逆転的に吸
収される。このため、全域にわたって均一なレーザーア
ニールが成されて均質な半導体層が得られ、全面の半導
体素子の電気特性が統一され、高品質な半導体装置が作
製される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装置
の製造方法を示す工程断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装置
の製造方法を示す工程断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装置
の製造方法を示す工程断面図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装置
の製造方法を示す工程断面図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装置
の製造方法を示す工程断面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装置
の製造方法を示す工程断面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装置
の製造方法を示す工程断面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態にかかる半導体装置
の製造方法を示す工程断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態にかかる半導体装置
の製造方法を示す工程断面図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態にかかる半導体装
置の製造方法を示す工程断面図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態にかかる半導体装
置の製造方法を示す工程断面図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態にかかる半導体装
置の製造方法を示す工程断面図である。
【図13】本発明の第2の実施の形態にかかる半導体装
置の製造方法を示す工程断面図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態にかかる半導体装
置の製造方法を示す工程断面図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態にかかる半導体装
置の製造方法を示す工程断面図である。
【図16】本発明の第2の実施の形態にかかる半導体装
置の製造方法を示す工程断面図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態にかかる半導体装
置の製造方法を示す工程断面図である。
【図18】本発明の作用効果実施を示す工程平面図であ
る。
【図19】従来の半導体装置の断面図である。
【符号の説明】
10,20 基板 11,24,25 ゲート電極 12,23 ゲート絶縁膜 13,21 p−Si 14,22 保護膜 15,26 注入ストッパ 16,28 層間絶縁層 18,29 ソース電極 19,30 ドレイン電極

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に半導体層と、絶縁層を挟んで前
    記半導体層の能動領域に対向する電極を有した半導体素
    子を複数有した半導体装置の製造方法において、 絶縁性の保護膜を、前記半導体層と連続的に、前記半導
    体層の膜厚が最も厚い半導体素子に最適の膜厚に形成
    し、この保護膜を有した半導体層にレーザーアニールを
    施すことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 基板上に半導体層と、絶縁層を挟んで前
    記半導体層の能動領域に対向する電極を有した半導体素
    子を複数有した半導体装置の製造方法において、 基板上に電極を形成する工程と、 前記電極を覆って絶縁層、絶縁層上に半導体層、及び、
    半導体層上に絶縁性の保護膜を、前記半導体層の膜厚が
    最も厚くなる半導体素子に最適な膜厚に形成する工程
    と、 前記絶縁性の保護膜が形成された側よりレーザー光を照
    射することにより、前記半導体層にレーザーアニールを
    施す工程と、を有する半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 基板上に半導体層と、絶縁層を挟んで前
    記半導体層の能動領域に対向する電極を有した薄膜トラ
    ンジスタを複数有した半導体装置の製造方法において、 基板上に、第1の導電層を形成する工程と、 前記第1の導電層をパターニングすることにより第1の
    電極を形成する工程と、 前記第1の電極を覆って絶縁層、絶縁層上に非晶質半導
    体層、及び、非晶質半導体層上に、絶縁性の保護膜とな
    る材料膜を、前記半導体層の膜厚が最も厚くなる薄膜ト
    ランジスタに最適な膜厚に形成する工程と、 前記材料膜をパターニングして前記非晶質半導体層の前
    記第1の電極の上方の能動層となる領域に前記絶縁性の
    保護膜を形成する工程と、 前記絶縁性の保護膜が形成された非晶質半導体層にレー
    ザーアニールを施すことにより、多結晶半導体層を形成
    する工程と、 前記絶縁性の保護膜が形成された多結晶半導体層上に、
    絶縁性の注入阻止膜となる材料膜を形成する工程と、 前記材料膜をパターニングして前記保護膜が形成された
    多結晶半導体層上に、前記絶縁性の保護膜と概ね同じ形
    状の絶縁性の注入阻止膜を形成する工程と、 少なくとも前記注入阻止膜をマスクとして、前記多結晶
    半導体層に対する不純物のイオン注入を行うことによ
    り、前記多結晶半導体層の前記能動層の両側に不純物を
    含有した領域を形成する工程と、 前記多結晶半導体層を覆い、かつ、前記多結晶半導体層
    の前記不純物を含有した領域上に開口部を有する層間絶
    縁層を形成する工程と、 前記層間絶縁層上に第2の導電層を形成する工程と、 前記第2の導電層をパターニングすることにより、前記
    開口部を介して前記多結晶半導体層の前記不純物を含有
    した領域に接続された第2の電極を形成する工程と、を
    有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記絶縁性の保護膜は、あらかじめ前記
    絶縁性の注入阻止膜よりも少なくとも電気的能動方向に
    関して大きく形成され、前記注入阻止膜を形成すると同
    時に、前記絶縁性の保護膜は前記注入阻止膜と同じ大き
    さに再形成されていることを特徴とする請求項3記載の
    半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記絶縁性の保護膜、及び、前記絶縁性
    の注入阻止膜は、各々の材料膜上にレジストを形成する
    工程と、前記基板の裏面から光を照射することで、前記
    レジストの前記第1の電極上方領域以外の領域を感光さ
    せて前記第1の電極上方領域以外の領域を現像液に対し
    て可溶に変性させる工程と、前記レジストを現像する工
    程と、このレジストをマスクとして前記材料膜をエッチ
    ングすることにより前記レジストが形成されていない領
    域を除去する工程とにより形成され、 前記絶縁性の保護膜となる材料膜上のレジストを感光さ
    せるために前記基板の裏面から光を照射する工程におけ
    る光の強度または/および照射時間は、前記絶縁性の注
    入阻止膜となる材料膜上のレジストを感光させるために
    前記基板の裏面から光を照射する工程における光の強度
    または/および照射時間は、弱いまたは/および短いこ
    とを特徴とする請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 基板上に半導体層と、絶縁層を挟んで前
    記半導体層の能動領域上に対向する電極を有した半導体
    素子を複数有した半導体装置の製造方法において、 基板上に半導体層、及び、半導体層上に絶縁性の保護膜
    を、前記半導体層の膜厚が最も厚くなる半導体素子に最
    適な膜厚に形成する工程と、 前記絶縁性の保護膜が形成された側よりレーザー光を照
    射することにより、前記半導体層にレーザーアニールを
    施す工程と、を有することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  7. 【請求項7】 基板上に半導体層と、絶縁層を挟んで前
    記半導体層の能動領域上に対向する電極を有した薄膜ト
    ランジスタを複数有した半導体装置の製造方法におい
    て、 基板上に非晶質半導体層、及び、非晶質半導体層上に、
    絶縁性の保護膜を、前記半導体層の膜厚が最も厚くなる
    薄膜トランジスタに最適な膜厚に形成する工程と、 前記保護膜が形成された非晶質半導体層にレーザーアニ
    ールを施すことにより、多結晶半導体層を形成する工程
    と、 所定の形状に形成された前記保護膜及び多結晶半導体層
    上に、絶縁層及び第1の導電層を形成する工程と、 前記第1の導電層をパターニングすることにより、第1
    の電極を形成する工程と、 少なくとも前記第1の電極をマスクとして、前記多結晶
    半導体層に対する不純物のイオン注入を行うことによ
    り、前記多結晶半導体層の前記能動層の両側の所定の領
    域に所定の濃度の不純物を含有した領域を形成する工程
    と、 前記多結晶半導体層及び第1の電極を覆い、かつ、前記
    多結晶半導体層の前記不純物を含有した領域上に開口部
    を有する層間絶縁層を形成する工程と、 前記層間絶縁層上に第2の導電層を形成する工程と、 前記第2の導電層をパターニングすることにより、前記
    開口部を介して前記多結晶半導体層の前記不純物を含有
    した領域に接続された第2の電極を形成する工程と、を
    有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP8147697A 1997-03-31 1997-03-31 半導体装置の製造方法 Pending JPH10274787A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8147697A JPH10274787A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 半導体装置の製造方法
US09/049,313 US6010923A (en) 1997-03-31 1998-03-27 Manufacturing method of semiconductor device utilizing annealed semiconductor layer as channel region
US09/428,819 US6097038A (en) 1997-03-31 1999-10-28 Semiconductor device utilizing annealed semiconductor layer as channel region

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8147697A JPH10274787A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 半導体装置の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10274787A true JPH10274787A (ja) 1998-10-13

Family

ID=13747468

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8147697A Pending JPH10274787A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 半導体装置の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10274787A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007073559A (ja) * 2005-09-02 2007-03-22 Kochi Prefecture Sangyo Shinko Center 薄膜トランジスタの製法
JP2007073560A (ja) * 2005-09-02 2007-03-22 Kochi Prefecture Sangyo Shinko Center 薄膜トランジスタの製法
JP2011040593A (ja) * 2009-08-12 2011-02-24 Seiko Epson Corp 半導体装置ならびに半導体装置の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007073559A (ja) * 2005-09-02 2007-03-22 Kochi Prefecture Sangyo Shinko Center 薄膜トランジスタの製法
JP2007073560A (ja) * 2005-09-02 2007-03-22 Kochi Prefecture Sangyo Shinko Center 薄膜トランジスタの製法
JP2011040593A (ja) * 2009-08-12 2011-02-24 Seiko Epson Corp 半導体装置ならびに半導体装置の製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6010923A (en) Manufacturing method of semiconductor device utilizing annealed semiconductor layer as channel region
KR100515279B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조방법
JP4372993B2 (ja) アクティブマトリックス液晶表示装置の製造方法
US20010003659A1 (en) Method of manufacturing a semiconductor device
US20010019860A1 (en) Semiconductor device and method for manufacturing the same
JPH11204435A (ja) 半導体装置及びその作製方法
JP4436469B2 (ja) 半導体装置
KR20000075031A (ko) 탑 게이트 방식 티에프티 엘시디 및 제조방법
US7011911B2 (en) Mask for polycrystallization and method of manufacturing thin film transistor using polycrystallization mask
US7309625B2 (en) Method for fabricating metal oxide semiconductor with lightly doped drain
KR100928490B1 (ko) 액정표시패널 및 그 제조 방법
KR100333276B1 (ko) 액정표시장치의 tft 및 그 제조방법
KR20050029512A (ko) 다결정 실리콘 박막 트랜지스터 및 그 제조 방법
JP4115153B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP4209619B2 (ja) 半導体装置の作製方法
US6534350B2 (en) Method for fabricating a low temperature polysilicon thin film transistor incorporating channel passivation step
US20020192882A1 (en) Method of fabricating thin film transistor
JPH10274787A (ja) 半導体装置の製造方法
US7026201B2 (en) Method for forming polycrystalline silicon thin film transistor
JP4514862B2 (ja) 半導体装置の作製方法
US6482685B1 (en) Method for fabricating a low temperature polysilicon thin film transistor incorporating multi-layer channel passivation step
JP3827180B2 (ja) 半導体装置の製造方法
JP2776411B2 (ja) 順スタガ型薄膜トランジスタ及びその製造方法
JP2000036602A (ja) 薄膜トランジスタ及びその製造方法と表示装置
JPH11168215A (ja) アクティブマトリクス基板およびその製造方法、並びに液晶表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040326

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040326

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051012

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051122

RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20051227

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20060314