JPH10274285A - 回転軸用ダイナミックダンパ - Google Patents

回転軸用ダイナミックダンパ

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JPH10274285A
JPH10274285A JP9480797A JP9480797A JPH10274285A JP H10274285 A JPH10274285 A JP H10274285A JP 9480797 A JP9480797 A JP 9480797A JP 9480797 A JP9480797 A JP 9480797A JP H10274285 A JPH10274285 A JP H10274285A
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JP
Japan
Prior art keywords
damper
dynamic damper
damper mass
support part
vibration
Prior art date
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Pending
Application number
JP9480797A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiromichi Shimaguchi
裕道 島口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車のドライブシャフトの振動をダイナミ
ックダンパにより低減する。 【解決手段】 ドライブシャフト1を挿通する筒状の支
持部3を備え、支持部3外周にダンパーマス支持部4を
介して環状のダンパーマス5を一体に設けた回転軸用ダ
イナミックダンパ2において、ダンパーマス支持部4の
軸方向の厚さを周方向において厚肉部4aと薄肉部4b
とが交互に連続するように形成させた。厚肉部4aと薄
肉部4bとにより2つの異なる共振周波数のピーク値が
生じ、ドライブシャフト1の回転時に異なる共振周波数
の合成が起こり、ピーク値の帯域が広がるので、ダイナ
ミックダンパ2の公差範囲に影響されず振動低減の効果
が上がる。また、製作コストもダンパーマス支持部4の
型成形を行うだけであるので安価である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】自動車のエンジンを載置する
ときはエンジンマウントを介し、騒音を発生させるエン
ジン振動やトランスミッションのギヤ噛み合い振動等を
減少させている。また、ドライブシャフトやプロペラシ
ャフトのシャフト部が共振すると、この箇所が振動伝達
経路となって車体に伝搬され、室内騒音悪化の原因とな
るので、シャフト部も振動を抑えるようにしている。本
発明はこのドライブシャフト等の回転軸に装着される、
回転軸用ダイナミックダンパに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のドライブシャフトに装着される
ダイナミックダンパは、従来、振動する方向がどの方向
でも同じ周波数で共振するように設計されているため、
通常、振動周波数帯域において1つのピークを持ち、振
動低減効果のある周波数帯域は極めて狭いものとなって
いる。一例として、図8に示すように、ドライブシャフ
ト1に装着されるダイナミックダンパ2はゴム製の筒状
支持部3とその外周に形成したダンパーマス支持部4
と、ダンパーマス支持部4に結合されている重量のある
ダンパーマス5とからなっており、ダンパーマス5は同
質のゴムで覆われている。このダイナミックダンパ2の
ダンパーマス支持部4の軸方向の厚さは周方向に対して
一定であり、ダイナミックダンパ2を使用したときは図
9に示すように振動周波数帯域において1つのピークを
持っている。このような構造において、振動周波数帯域
において振動低減効果のある2つのピークを持たせよう
とする場合、異なる2つのダンパーマスを抱える必要が
あった(特開平7-208550号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ドライブシ
ャフト1などの金属部品は、その材料の剛性や密度が安
定しているため、共振周波数は形状により決定され、同
じ形状の部品であればその対応する周波数特性は1つの
共振周波数を有している。一方、ダイナミックダンパ2
はダンパーマス5とゴムの加硫成形により造られるた
め、寸法精度や、ゴム硬度の安定が困難で、完成品の共
振周波数は±10%の公差を持つ。したがって、ピーク
値の高いものを製作し基準レベルを確保する必要があっ
たが、製作コストがかかりあまり良い対策とはいえない
ものであった。また、ダンパーマスを2つ装着させ、2
つのピークを持たせて帯域を広くし共振周波数の公差を
カバーするものでは、コストアップ、重量アップ、製造
上の精度悪化等の問題が発生する。
【0004】本発明は、簡易な構造で振動低減の効果を
向上させる回転軸用ダイナミックダンパを提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、請求項1記載の発明では、シャフトを挿通
する筒状の支持部を備え、該支持部外周にダンパーマス
支持部を介して環状のダンパーマスを一体に設けた回転
軸用ダイナミックダンパにおいて、前記ダンパーマス支
持部の軸方向の厚さを周方向において厚肉部と薄肉部と
が交互に連続するように形成させたことを特徴とする。
【0006】また、請求項2記載の発明では、上記構成
において、ダンパーマス支持部の軸方向の肉厚を、周方
向に複数の上・下勾配を配して複数の厚肉部と薄肉部と
に形成したことを特徴とする。
【0007】また、請求項3記載の発明では、請求項1
記載の構成において、ダンパーマス支持部の軸方向の肉
厚を、均一な厚肉部と均一な薄肉部とを交互に配して複
数の凹凸に形成したことを特徴とする。
【0008】上記構成において、ダンパーマス支持部は
周方向において、軸方向から見た厚肉部と薄肉部とが交
互に形成され、エンジン稼働時のシャフトの回転時に
は、厚肉部と薄肉部とのピーク値の異なる振動周波数帯
域が合成され、結果的に2つのピーク値の間の値もアッ
プされ、共振周波数帯域が広くなる。これにより、ダイ
ナミックダンパの周波数特性の公差範囲を大きくカバー
でき、振動低減効果範囲が広がる。また、ダンパーマス
支持部は型で成形し、製作を容易にさせる。また、1部
品で複数の共振が得られるので生産コストを抑えること
ができる。なお、ダンパーマス支持部を放射状リムに形
成し、リムの弾性を異なるようにしてもピーク値の異な
る複数の振動周波数帯域が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。図1、図2に示すように、ダ
イナミックダンパ2はドライブシャフト1を支持する筒
状支持部3の外周に、径方向に一定の厚みを有し、周方
向に対し軸方向に厚みを変化させたダンパーマス支持部
4が形成され、その外周に同質のゴムで覆ったダンパー
マス5を備えている。ドライブシャフト1の振動はダン
パーマス5が振動することにより吸収され、ダンパーマ
ス支持部4の軸方向肉厚tおよびゴム硬度により、吸収
する振動周波数が決定される。
【0010】ダンパーマス支持部4の軸方向肉厚tは周
方向に90°ごとに厚肉部4aと薄肉部4bを繰り替え
させ、図3に示すように、各角度と肉厚tとの関係はこ
の境界線(稜線)を三角波形に形成させている。t寸法
は0°,180°において極小にし、90°,270°
において極大にすることにより、ダンパーマス5の共振
周波数特性はY方向に振動するときは低い周波数、X方
向に振動するときは高い周波数でピークが得られる。な
お、境界線は図1に見られるように滑らかな曲線で構成
しても良い。
【0011】走行中、ドライブシャフト1の回転と共に
ダイナミックダンパ2が回転するので、全方向の共振周
波数特性が振動低減に関与する。全方向特性aは図4の
ようにx方向特性bとy方向特性cが合成されて幅の広
いピーク値を持つ。したがって、全方向特性aが±10
%の公差を持っていても、振動を減衰させるのに十分な
減衰特性がその守備範囲に入ることになる。
【0012】次に、ダンパーマス支持部4の他の実施の
形態を図5ないし図7を参照して説明する。図5、図6
に示すように、ダンパーマス支持部4の軸方向肉厚tを
薄肉部と厚肉部の2つで構成し、90°ごとにt寸法が
瞬時に入れ替わるように凹凸状に形成する。回転角度と
t寸法との関係は図6に示すように、45°を起点とし
て90°ごとに急激に瞬時に厚さが変化するようになっ
ている。これにより、図7に示すように、X方向特性b
とY方向特性cの周波数帯域のピークは際立って大きく
なり、合成された全方向特性aは2つのピーク値が離れ
ているのでそのまま2つのピーク値を持つことになる。
したがって、カバーする周波数帯域も広がるので振動低
減の効果が向上し、ダイナミックダンパ2の製作精度を
上げなくても所定の振動低減効果を得るものである。
【0013】以上説明したダイナミックダンパ2は、構
造的にいえば、1つのダイナミックダンパに1つのダン
パーマスを使用しながら2つの共振周波数を得ることが
できる。そして、回転するダイナミックダンパ2の振動
する方向に対して周波数特性が変化するように構成し、
振動低減効果の有用な周波数帯域を広げることができ
る。また、ダンパーマス支持部4は型による成形のため
コスト面で有利である。
【0014】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したもので
あり、従来、ダイナミックダンパの共振周波数特性の公
差範囲が大きく、製品の歩留りが多かったが、ダンパー
マス支持部の軸方向肉厚を変化させることにより、1つ
のダイナミックダンパで複数の周波数特性を安定した状
態で得られることになり、ダイナミックダンパの公差範
囲に影響されずに効果のある周波数帯域が広がり、十分
に振動低減効果が得られるものである。また、ダンパー
マス支持部を型成形するだけで良いので、コストを維持
して製作できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるダイナミックダンパの斜視図であ
る。
【図2】図1に示すダイナミックダンパの断面図であ
る。
【図3】図1に示すダンパーマス支持部の周方向の肉厚
を示すグラフである。
【図4】図1のダイナミックダンパの共振周波数特性を
示すグラフである。
【図5】他の実施の形態のダイナミックダンパの斜視図
である。
【図6】図5に示すダンパーマス支持部の周方向の肉厚
を示すグラフである。
【図7】図5のダイナミックダンパの共振周波数特性を
示すグラフである。
【図8】従来のダイナミックダンパの断面図である。
【図9】従来のダイナミックダンパの共振周波数特性を
示すグラフである。
【符号の説明】
1 シャフト 2 ダイナミックダンパ 3 支持部 4 ダンパーマス支持部 4a 厚肉部 4b 薄肉部 5 ダンパーマス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シャフトを挿通する筒状の支持部を備
    え、該支持部外周にダンパーマス支持部を介して環状の
    ダンパーマスを一体に設けた回転軸用ダイナミックダン
    パにおいて、 前記ダンパーマス支持部の軸方向の厚さを周方向におい
    て厚肉部と薄肉部とが交互に連続するように形成させた
    ことを特徴とする回転軸用ダイナミックダンパ。
  2. 【請求項2】 ダンパーマス支持部の軸方向の肉厚を、
    周方向に複数の上・下勾配を配して複数の厚肉部と薄肉
    部とに形成したことを特徴とする請求項1記載の回転軸
    用ダイナミックダンパ。
  3. 【請求項3】 ダンパーマス支持部の軸方向の肉厚を、
    均一な厚肉部と均一な薄肉部とを交互に配して複数の凹
    凸に形成したことを特徴とする請求項1記載の回転軸用
    ダイナミックダンパ。
JP9480797A 1997-03-28 1997-03-28 回転軸用ダイナミックダンパ Pending JPH10274285A (ja)

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JP9480797A JPH10274285A (ja) 1997-03-28 1997-03-28 回転軸用ダイナミックダンパ

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JP (1) JPH10274285A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008015710A1 (de) 2007-03-28 2008-11-27 Tokai Rubber Industries, Ltd., Komaki Vibrationsdämpfende Vorrichtung
JP2011058529A (ja) * 2009-09-08 2011-03-24 Fuji Latex Kk 制振用ダンパ及び建築構造物の制振構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102008015710A1 (de) 2007-03-28 2008-11-27 Tokai Rubber Industries, Ltd., Komaki Vibrationsdämpfende Vorrichtung
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