JPH10274273A - 車両用油圧緩衝器 - Google Patents

車両用油圧緩衝器

Info

Publication number
JPH10274273A
JPH10274273A JP9449497A JP9449497A JPH10274273A JP H10274273 A JPH10274273 A JP H10274273A JP 9449497 A JP9449497 A JP 9449497A JP 9449497 A JP9449497 A JP 9449497A JP H10274273 A JPH10274273 A JP H10274273A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
vehicle
working fluid
shock absorber
hydraulic shock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9449497A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Mori
信男 森
Nobuharu Kuriki
信晴 栗城
Koji Shibahata
康二 芝端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHOWA AUTO ENG
Honda Motor Co Ltd
Showa Corp
Original Assignee
SHOWA AUTO ENG
Honda Motor Co Ltd
Showa Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHOWA AUTO ENG, Honda Motor Co Ltd, Showa Corp filed Critical SHOWA AUTO ENG
Priority to JP9449497A priority Critical patent/JPH10274273A/ja
Publication of JPH10274273A publication Critical patent/JPH10274273A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fluid-Damping Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の操縦安定性及び乗り心地性を共に向上
させることができるとともに、油圧緩衝器の耐久性も向
上させることができるようにすること。 【解決手段】 シリンダ14とピストンロッド18との
相対移動に伴い両者間に摩擦力を発生可能とするフリク
ション発生装置50が設置された車両用油圧緩衝器10
において、フリクション発生装置は、ピストンロッドの
外周に固定されたプランジャケース52と、ピストンロ
ッドの外周に摺動自在に配設され、プランジャケースと
の間でプランジャ室57を構成するプランジャ53と、
ピストンロッドの外周に固定されて、拡径によりシリン
ダ14のインナチューブ12における内周面12Aに接
触可能な摺動部材54とを有し、外部に配置された作動
流体供給装置51から圧送された作動流体により、プラ
ンジャが摺動して摺動部材が拡径され、この摺動部材と
インナチューブ内周面との間に摩擦力が発生可能に構成
されたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動四輪車又は自
動二輪車に使用される車両用油圧緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】自動四輪車或いは自動二輪車に使用され
る車両用油圧緩衝器では、シリンダ内に作動油が充填さ
れるとともに、ピストンが摺動自在に配設され、このピ
ストンに減衰力を発生する減衰機構が設置されている。
ピストンには、ピストンロッドの一端が結合され、この
ピストンロッドの他端側がシリンダ外部へ延出される。
このピストンロッドと上記シリンダとの間に懸架ばねが
介装され、油圧緩衝器は車体側と車軸側に配設される。
懸架ばねにより路面からの衝撃が吸収され、上記油圧緩
衝器の減衰機構により車体の振動が制振される。
【0003】上述のような車両油圧緩衝器には、減衰機
構にて発生する減衰力を変更して、車両の操縦安定性と
乗り心地性を共に向上させるようにした減衰力可変の油
圧緩衝器がある。つまり、この減衰力可変の油圧緩衝器
は、シリンダに対するピストンの相対速度が遅い微低速
域で、図6(A)の破線aに示すように減衰力を高め
て、車両の操縦安定性を向上させている(第1従来技
術)。
【0004】一方、車両用油圧緩衝器には、実開昭62-6
3438号公報に示すように、シリンダの軸封部に、ピスト
ンロッドの外周面に摺接して油漏れを防止するシール部
を設置し、このシール部とピストンロッド外周面との間
で発生する摩擦力を調整して車両姿勢を制御し、車両の
操縦安定性と乗り心地性を共に向上させるようにしたも
のが提案されている(第2従来技術)。
【0005】更に、実開昭62-63437号公報には、シリン
ダの軸封部近傍に、ピストンロッドの外周面に摺接する
可変摩擦部材を設置し、この可変摩擦部材とピストンロ
ッド外周面との間で発生する摩擦力を変更して、同様に
車両の操縦安定性と乗り心地性を共に向上させるように
したものが提案されている(第3従来技術)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、第1従来技
術では、シリンダに対するピストンの相対速度が微低速
域で上述のように減衰力を高めると、図6(B)の破線
aに示すように、シリンダに対するピストンの相対速度
が中・高速域でも必然的に減衰力が大幅に上昇してしま
い、悪路や段差乗り越し時等に車両の乗り心地性が著し
く低下してしまう。
【0007】また、第2従来技術では、作動油の漏洩を
防止するためにシール部からピストンロッドに作用する
緊迫力が大きいことから、シール部の摩耗が著しく、こ
のため作動油の漏洩が発生して、油圧緩衝器の耐久性が
低下してしまう。
【0008】更に、第2及び第3従来技術では、可変摩
擦部材がピストンロッドの外周面に摺接するため、両者
の接触面積が小さく、従って、発生する摩擦力の可変幅
が小さく、車両の操縦安定性が必ずしも十分とはいえな
い。
【0009】本発明の課題は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、車両の操縦安定性及び乗り心地性を
共に向上させることができるとともに、油圧緩衝器の耐
久性も向上させることができる車両用油圧緩衝器を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、シリンダ内に作動油が充填されるとともに、減衰力
を発生可能な減衰機構を備えたピストンが上記シリンダ
内に摺動自在に配設され、ピストンロッドの一端が上記
ピストンに結合されるとともに、他端側が上記シリンダ
外へ突設され、上記シリンダと上記ピストンロッドとの
相対移動に伴い両者間に摩擦力を発生可能とするフリク
ション発生装置が設置された車両用油圧緩衝器におい
て、上記フリクション発生装置は、上記ピストンロッド
の外周に設置され、外部に配置された作動流体供給装置
から圧送された作動流体により拡径して上記シリンダ内
周面に摺接し、そのシリンダ内周面との間に摩擦力が発
生可能に構成されたものである。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記ピストンロッドは、中空形状に構
成されて内部に作動流体を流動可能とするロッド流路を
備え、このロッド流路を経て作動流体供給装置からの作
動流体がフリクション発生装置へ圧送されるものであ
る。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、上記フリクション発生装置は、
ピストンロッドの外周に固定されたプランジャケース
と、上記ピストンロッドの外周に摺動自在に配設され、
上記プランジャケースとの間でプランジャ室を構成する
プランジャと、上記ピストンロッドの外周に固定され
て、拡径によりシリンダ内周面に接触可能な摺動部材と
を有し、上記プランジャ室内へ圧送される作動流体によ
り上記プランジャが摺動して上記摺動部材が拡径され、
この摺動部材と上記シリンダ内周面との間に摩擦力が発
生可能に構成されたものである。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、上記摺動部材の外周には、耐摩耗性に
優れた摩擦材が設置されたものである。
【0014】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
いずれかに記載の発明において、上記作動流体供給装置
は、作動流体を供給する供給源と、この供給源とロッド
流路との間に配設された制御弁と、各種センサからの出
力信号に基づき車両姿勢の不安定を判定して上記制御弁
の開度を制御し、上記供給源からフリクション発生装置
へ供給される作動流体を制御する制御部と、を有して構
成されたものである。
【0015】請求項1又は3に記載の発明には、次の作
用がある。シリンダに対するピストンの相対速度が微低
速域にあるときに、フリクション装置によりシリンダ内
周面との間に摩擦力を発生可能とするので、ピストンの
微低速域で油圧緩衝器がハードに(硬く)なって、車両
の操縦安定性を向上させることができる。
【0016】また、フリクション発生装置にて発生する
摩擦力は、シリンダに対するピストンの相対速度に対し
依存性が殆どないので、ピストンのシリンダに対する相
対速度が中・高速域になっても増大しない。従って、こ
の中・高速域で油圧緩衝器の減衰力が過大とならないの
で、この減衰力により車両の振動を良好に減衰でき、車
両の乗り心地性を向上させることができる。
【0017】更に、フリクション発生装置は、シリンダ
内周面に摺接するものであり、軸封部に設置されてピス
トンロッドの外周面に摺接し、シリンダ内からの作動油
の漏洩を防止する機能を兼用するものではないので、万
一、フリクション発生装置が摩耗又は劣化しても、シリ
ンダ内から作動油が漏洩することがなく、油圧緩衝器の
耐久性を向上させることができる。
【0018】また、フリクション発生装置がシリンダの
内周面に接触して摩擦力を発生するので、両者の接触面
積を十分に確保でき、従って、摩擦力の可変幅を大きく
設定することができる。
【0019】また、フリクション発生装置が、ピストン
ロッドの外周においてピストンとリバウンドストッパと
の間に設置された場合には、フリクション発生装置が油
圧緩衝器の伸縮運動に支障を与えることがないので、油
圧緩衝器のシリンダを長大化させることなく、油圧緩衝
器のストロークを適正に確保できる。
【0020】請求項2に記載の発明には、次の作用があ
る。ピストンロッド内に形成されたロッド流路を経て、
外部配置の作動流体供給装置から油圧緩衝器内のフリク
ション発生装置へ作動流体が供給されることから、油圧
緩衝器の外側に懸架スプリングが配設されていても、ピ
ストンロッドの先端部に、ロッド流路と作動流体供給装
置とを接続する配管を接続すればよいので、配管の取り
回しを容易化できる。
【0021】請求項4に記載の発明には、次の作用があ
る。油圧緩衝器内におけるフリクション発生装置の摺動
部材の外周に摩擦材が配設され、この摩擦材が耐摩耗性
に優れたものであることから、フリクション発生装置の
耐久性を向上させることができる。
【0022】請求項5に記載の発明には、次の作用があ
る。制御部が各種センサからの出力信号に基づき、車両
姿勢が不安定となるときに作動流体供給装置からの作動
流体をフリクション発生装置へ供給し、フリクション発
生装置とシリンダ内周面との間に摩擦力を発生するの
で、車両姿勢の不安定発生時に油圧緩衝器がハードに
(硬く)なって車両の操縦安定性が向上し、車両姿勢の
不安定を早期に解消することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る車両用油
圧緩衝器の一つの実施の形態を示す断面図である。図2
は、図1の部分拡大断面図である。図3は、図2のフリ
クション発生装置の作動状態を示す断面図である。図4
は、図2のIV-IV 線に沿う断面図である。図5は、図1
の作動流体供給装置の油圧回路を示す回路図である。図
6は、図1の車両用油圧緩衝器の減衰力特性を示し、
(A)がシリンダに対するピストンの相対速度が微低速
域の場合を、(B)が同相対速度が中・高速域の場合を
それぞれ示す。
【0024】図1に示すように、自動四輪車に使用され
る油圧緩衝器10は、懸架ばね11と一体化されてクッ
ションユニットを構成し、このクッションユニットが車
体側と車軸側に配置される。懸架ばね11が路面からの
衝撃を吸収し、油圧緩衝器10がクッションユニットの
振動を減衰して車体を制振させる。
【0025】油圧緩衝器10は、インナチューブ12と
一端閉塞構造のアウタチューブ13とによりシリンダ1
4が構成され、インナチューブ12内に作動油が充填さ
れるとともに、ピストン15が摺動自在に配設される。
このピストン15により、インナチューブ12内は、作
動油を充填し且つ後述のピストンロッド18を収容する
ロッド側室16Bと、作動油を充填し且つピストンロッ
ド18を収容しないピストン側室16Aとに区画され
る。
【0026】また、インナチューブ12とアウタチュー
ブ13とに囲まれて、作動油が充填され且つ気体が封入
されたリザーバ室17が設けられる。このリザーバ室1
7は、油圧緩衝器10の圧縮行程又は伸長行程で、シリ
ンダ14のインナチューブ12内へ侵入又は退出するピ
ストンロッド18の体積変化分の作動油を補償する機能
を有する。符号Hは、リザーバ室17内の作動油の油面
を示す。
【0027】ピストン15にはその中央位置に、ピスト
ンロッド18の一端に螺着されたロッドエンド19が挿
通される。このピストン15にはロッドエンド19の周
囲に、圧側流路20と伸側流路21とが交互に穿設され
る。更に、ピストン15の一側面に、圧側流路20を閉
止可能とする圧側減衰バルブ22が配設され、ピストン
15の他側面に、伸側流路21を閉止可能とする伸側減
衰バルブ23が配設される。ピストン15、圧側減衰バ
ルブ22及び伸側減衰バルブ23は、ナット24にてロ
ッドエンド19に一体化される。
【0028】一方、インナチューブ12の他端側開口部
にロッドガイド25が嵌装される。ピストンロッド18
は、このロッドガイド25に摺動自在に貫通され、他端
側がシリンダ14外に突設される。ロッドガイド25に
は、ピストンロッド18の外周面に摺接して作動油の漏
洩を防止するオイルシール26が配設される。また、こ
のロッドガイド25を覆うようにして、シリンダ14の
アウタチューブ13にシリンダキャップ27が装着され
る。
【0029】インナチューブ12の一端側にはベースバ
ルブ機構28が設置される。このベースバルブ機構28
は、バルブ機構本体29に圧側減衰バルブ30及び伸側
チェックバルブ31が装着されたものであり、バルブ機
構本体29がインナチューブ12の一端開口部に嵌装さ
れる。更に、このバルブ機構本体29に、ピストン側室
16Aとリザーバ室17とを連通する図示しない流路が
形成される。上述の圧側減衰バルブ22、伸側減衰バル
ブ23及び圧側減衰バルブ30が油圧緩衝器10の減衰
機構を構成する。
【0030】従って、油圧緩衝器10の圧縮行程では、
ピストン側室16A内の作動油がピストン15の圧側流
路20を通り圧側減衰バルブ22を撓み変形してロッド
側室16B内へ流入し、圧側減衰力を発生させる。更
に、この圧縮行程で、ピストンロッド18のインナチュ
ーブ12内への侵入体積相当分の作動油が、ピストン側
室16A内からベースバルブ機構28の圧側減衰バルブ
30を撓み変形させて圧側減衰力を発生させ、リザーバ
室17内へ流入する。このように、圧側減衰バルブ22
及び30により、油圧緩衝器10の圧縮行程において圧
側減衰力が発生する。
【0031】油圧緩衝器10の伸長行程では、ロッド側
室16B内の作動油が、ピストン15の伸側流路21を
通り伸側減衰バルブ23を撓み変形させて伸側減衰力を
発生させ、ピストン側室16A内へ流れる。また、この
伸長行程で、ピストンロッド18のインナチューブ12
内からの退出体積相当分の作動油がリザーバ室17から
ベースバルブ機構28の伸側チェックバルブ31を開弁
させてピストン側室16A内へ流入し、このピストン側
室16A内の負圧を解消する。
【0032】この油圧緩衝器10は、アウタチューブ1
3の閉塞端部に不図示の車軸ブラケットが固着され、こ
の車軸ブラケットを介して車軸を支持する。また、ピス
トンロッド18の他端部が、後述のように車体(不図
示)に支持される。
【0033】つまり、ピストンロッド18の上端部に
は、ジョイントカラー32にて受座33及び34が位置
決めされ、これらの受座33、34間にマウントラバー
35A、35Bが配設され、このマウントラバー35
A、35B間に車体取付ブラケット37が挟持された状
態で、上記ピストンロッド18の上端部に取付ナット3
8が螺装され、ピストンロッド18の上端部は車体取付
ブラケット37に弾性的に取付けられる。この車体取付
ブラケット37が、後述の如く、車体取付ブラケット3
7に設置された取付ボルト39を用いて、車体の車体プ
レート(不図示)に取付けられて、油圧緩衝器10にお
けるピストンロッド18の上端部は、マウントラバー3
5A及び35B並びに車体取付ブラケット37を介し車
体に弾性支持される。
【0034】また、このピストンロッド18の他端側に
は、受座33をピストンロッド18に支持する受座スト
ッパ40と上記受座33との間に筒体41が挟持され
る。この筒体41は、シリンダ14のロッドガイド25
配置側近傍まで延び、ピストンロッド18の他端側で受
座33に当接して装着されたバンパストッパラバー42
を囲むようにして構成される。このバンパストッパラバ
ー42は、油圧緩衝器10の最圧縮時に、シリンダ14
の他端部に設置のバンパプレート43に当接して圧縮変
形され、直径方向外方へ膨出して、油圧緩衝器10の最
圧縮ストロークを規制するものである。上記筒体41
は、このバンパストッパ42が圧縮されて外方へ膨出変
形した時に、この膨出変形を規制可能として、油圧緩衝
器10の最圧縮時のばね特性を大きく設定する。
【0035】また、油圧緩衝器10のインナチューブ1
2内には、リバウンドストッパラバー44がピストンロ
ッド18に装着され、このリバウンドストッパラバー4
4がリバウンドストッパ45によりピストンロッド18
に支持される。油圧緩衝器10の最伸長時に、リバウン
ドストッパラバー44がロッドガイド25に当接して、
油圧緩衝器10の最伸長ストロークが規制される。
【0036】一方、前記懸架ばね11は、車体取付ブラ
ケット37に支持されたロッド側スプリングシート46
と、シリンダ14のアウタチューブ13外周に固着され
たシリンダ側スプリングシート47との間に介装され
る。この懸架ばね11は取付状態で、初期ばね荷重が一
定となるように保持される。
【0037】さて、上述の油圧緩衝器10には、その内
部にフリクション発生装置50が、外部に作動流体供給
装置51がそれぞれ配置される。フリクション発生装置
50は、インナチューブ12内でピストンロッド18の
外周に設置され、このフリクション発生装置50へ作動
流体供給装置51から作動流体が供給されることによ
り、フリクション発生装置50が拡径してインナチュー
ブ12の内周面12Aに摺接し、これらのフリクション
発生装置50とインナチューブ12の内周面12Aとの
間に摩擦力が発生可能に構成される。
【0038】つまり、フリクション発生装置50は、図
2に示すように、プランジャケース52、プランジャ5
3及び摺動部材54を有して構成される。更に、ピスト
ンロッド18は中空形状に構成されて、内部にロッド流
路55を備える。
【0039】プランジャケース52は、ストッパリング
56とロッドエンド19とにより、ピストンロッド18
の外周に固定される。
【0040】プランジャ53は、その基部53Bがピス
トンロッド18の外周に摺動自在に配設されるととも
に、プランジャケース52内に収容されて、このプラン
ジャケース52との間でプランジャ室57を液密に構成
する。プランジャ室57は、ピストンロッド18に穿設
された連通孔58を介してロッド流路55に連通する。
また、プランジャ53の基部53Bに一体成形される作
動部53Aと後述の支持リング60との間にリターンス
プリング59が介在されて、プランジャ53は、プラン
ジャケース52方向に付勢される。更に、プランジャ5
3の作動部53Aは、外周が基部53B側へ拡径するテ
ーパ面63を備える。
【0041】摺動部材54は、図2及び図4に示すよう
に、支持リング60の外周に耐油性ラバー等の弾性体6
1が片持ち状態で固着され、この弾性体61の外周に摩
擦材62が、弾性体61の外周に沿って複数枚固着され
たものである。
【0042】支持リング60は、ストッパリング64と
ともに加締められてピストンロッド18の外周に固定さ
れる。また、弾性体61は、プランジャ53の作動部5
3Aが、図3に示すように内周側へ侵入することによ
り、この作動部53Aのテーパ面63により拡径可能に
構成されて、摩擦材62がインナチューブ12の内周面
12Aに接触する。この摩擦材62は、摩擦係数が大き
く且つ耐摩耗性に優れた材質である。例えば、摩耗材6
2は、ガラス繊維及び摩耗調整材を樹脂やゴムで均質に
混合し、加熱成形したモールド材が好ましい。
【0043】尚、プランジャ53の作動部53Aには、
周方向に複数の連通流路69が開口され、更に摺動部材
54の支持リング60にも、周方向に複数の連通流路4
9が開口される。これらの連通流路69及び49は、油
圧緩衝器10の伸縮両行程において、図2の矢印Aに示
すように、ピストン側室16A内の作動油を流出入可能
とする。
【0044】図1に示すように、ロッド流路55を備え
たピストンロッド18の他端部には、作動流体供給装置
51から延びる配管65の一端部に装着された配管ジョ
イント66が、ジョイントボルト67を用いて装着され
る。これらの配管ジョイント66及びジョイントボルト
67にも、ロッド流路55に連通可能な流路68が形成
される。
【0045】従って、図1の矢印Bに示すように、作動
流体供給装置51から配管65並びに配管ジョイント6
6及びジョイントボルト67の流路68を経てロッド流
路55内へ作動流体が供給されると、この作動流体は、
図2及び図3の矢印Cに示すように、連通孔58からフ
リクション発生装置50のプランジャ室57内へ圧送さ
れ、プランジャ53をリターンスプリング59の付勢力
に抗して摺動部材54方向へ移動させる。これにより、
プランジャ53の作動部53Aにおけるテーパ面63が
摺動部材54の弾性体61を拡径させて、摩擦材62が
インナチューブ12の内周面12Aに摺接し、これら摩
擦材62とインナチューブ12の内周面12Aとの間に
摩擦力が発生する。
【0046】作動流体供給装置51から配管65及びロ
ッド流路55とを介してプランジャ室57内への作動流
体の供給が停止すると、プランジャ53は、リターンス
プリング59の付勢力の作用でプランジャケース52方
向へ移動し、プランジャ53の作動部53Aによる摺動
部材54の弾性体61の拡径作用が解除される。これに
より、摺動部材54の摩擦材62がインナチューブ12
の内周面12Aから離れ、これら摩擦材62とインナチ
ューブ12の内周面12Aとの間で、摩擦力が発生しな
くなる。
【0047】上述のように、フリクション発生装置50
のプランジャ室57へ作動流体(作動油)を供給する作
動流体供給装置51は、供給源としてのパワーステアリ
ングアシスト装置70と、圧力制御弁71と、制御部7
2とを有して構成され、更に、車速センサ73、舵角セ
ンサ74、スロットルセンサ75、ブレーキセンサ76
及び加速度センサ77の各種センサを有してなる。
【0048】パワーステアリングアシスト装置70は、
図5に示すように、エンジン78稼動時に常に運転され
るポンプ79が、リザーバタンク80内の作動流体(作
動油)をオリフィス81を介して切換バルブ82へ導
き、この切換バルブ82により流路が切り換えられて、
上記作動流体がパワーシリンダ83の、ピストン87に
より区画されたA室83AとB室83Bとに択一に供給
され、これにより操舵アシスト力が発生する。
【0049】ポンプ79、オリフィス81間には流量コ
ンロトールバルブ84が配設されて、ポンプ79から切
換バルブ82へ流れる作動流体の流量が一定値になるよ
う制御される。また、オリフィス81、切換バルブ82
間には、オリフィス89を経てリリーフバルブ85が配
設され、パワーシリンダ83のA室83A又はB室83
B内へ過剰な作動流体が供給されないよう制御される。
更に、切換バルブ82とパワーシリンダ83のA室83
A、B室83Bとの間には、圧力制御弁86が配設され
る。この圧力制御弁86は、車速センサ73からの出力
信号に基づき制御部72によってその開度が制御され、
設定車速以上となったときに開弁されて、パワーシリン
ダ83のA室83A又はB室83B内へ流入する作動流
体量を制限し、パワーシリンダ83にて発生する操舵ア
シスト力を減少させる。
【0050】このパワーステアリングアシスト装置70
から、そのポンプ79にて吐出され流量コントロールバ
ルブ84にて流量が一定に制御された作動流体が、配管
65の他端部に接続された管路88を経て上記配管65
に導かれる。管路88には配管65との接続部近傍にオ
リフィス90が配設される。パワーステアリングアシス
ト装置70から管路88へは、エンジン78の稼動中、
常時作動流体が供給される。
【0051】圧力制御弁71は管路88に配設され、制
御部72の指令信号により開弁されて、パワーステアリ
ングアシスト装置70からの作動流体を、ロッド流路5
5を経てフリクション発生装置50のプランジャ室57
内へ供給可能とする。
【0052】制御部72は、CPU(中央処理演算装
置)であり、各種センサ73〜77からの出力信号を入
力して、車両の不安定姿勢を判定し、圧力制御弁71を
所定の一定開度に開弁可能とする。つまり、制御部72
は、車速センサ73及び舵角センサ74からの出力信号
に基づき、車速が設定車速α以上であり且つ舵角及び舵
角速度が所定値以上であるときに、車両にロール現象が
発生すると判定して圧力制御弁71を開弁させ、フリク
ション発生装置50のプランジャ室57内へパワーステ
アリングアシスト装置70からの作動油を供給する。
【0053】また、制御部72は、車速センサ73及び
スロットルセンサ75からの出力信号に基づき、車速が
設定車速β、γ間にあり且つスロットル開度及びスロッ
トル開速度が所定値以上であるときに、車両前方が上動
するスクォート現象が発生すると判定して圧力制御弁7
1を開弁させ、フリクション発生装置50のプランジャ
室57へパワーステアリングアシスト装置70からの作
動流体を供給する。
【0054】また、制御部72は、車速センサ73、ブ
レーキセンサ76及び加速度センサ77からの出力信号
に基づいて、車速が設定車速δ以上であり且つブレーキ
が作動したとき、或いは車速が設定車速δ以上であり且
つ加速度が所定値以上となったとき、車両前方が下動す
るダイブ現象が発生すると判定して圧力制御弁71を開
弁させ、プランジャ室57へパワーステアリングアシス
ト装置70からの作動油を供給する。
【0055】更に、制御部72は、車速センサ73から
の出力信号に基づき、車速が設定車速ε以上となったと
きに、高速走行時の、例えば車線変更における車両姿勢
を安定化させるべく圧力制御弁71を開弁して、プラン
ジャ室57へパワーステアリングアシスト装置70から
の作動流体を供給する。
【0056】また、制御部72は、車速センサ73及び
加速度センサ77からの出力信号に基づき、車速が設定
車速ζ以上であり且つ加速度が所定値以上となったとき
に、悪路でのあおり現象が車両に発生すると判定して圧
力制御弁71を開弁し、プランジャ室57へパワーステ
アリングアシスト装置70からの作動流体を供給する。
【0057】上述のように、作動流体供給装置51の制
御部72が車両不安定姿勢を判定して圧力制御弁71を
開弁し、パワーステアリングアシスト装置70からの作
動流体をフリクション発生装置50のプランジャ室57
へ供給すると、図3に示すように、プランジャ53の作
動部53Aが摺動部材54の弾性体61を拡径して摩擦
材62をインナチューブ12の内周面12Aに接触さ
せ、これら摩擦材62とインナチューブ12の内周面1
2Aとの間に摩擦力を発生させる。
【0058】この摩擦力は、図6(A)の実線b及びc
に示すように、油圧緩衝器10におけるピストン15の
シリンダ14に対する相対速度が微低速域(0.01〜0.03
m/s)から発生し、このため、ピストン15の上記微低
速域で油圧緩衝器10が硬く(ハードに)なって、車両
の操縦安定性が向上し、車両の不安定姿勢を抑制でき
る。
【0059】また、上述の摩擦材62とインナチューブ
12の内周面12Aとの間に発生する摩擦力は、ピスト
ン15のシリンダ14に対する相対速度が中・高速域に
なっても増大しない(つまり速度依存性がない)ので、
図6(A)及び(B)の実線b及びcに示すように、ピ
ストン15の上記中・高速域で減衰力が過大とならな
い。このため、この減衰力により、悪路走行時又は段差
乗り越し時等の車両姿勢の振動を良好に制振でき、車両
の乗り心地性を向上させることができる。
【0060】また、作動流体供給装置51のパワーステ
アリングアシスト装置70からフリクション発生装置5
0のプランジャ室57内へ作動油が供給されないときに
は、フリクション発生装置50における摺動部材54の
摩擦材62とインナチューブ12の内周面12Aとの間
に摩擦力が発生せず、油圧緩衝器10は、圧側減衰バル
ブ22、伸側減衰バルブ23及び圧側減衰バルブ30に
よって図6(A)及び(B)の実線d、eに示す減衰力
を発生し、車両を制振させる。
【0061】従って、上記実施の形態によれば、次の
〜の効果を奏する。 油圧緩衝器10のシリンダ14に対するピストン15
の相対速度が微低速域にあるときに、フリクション発生
装置50における摺動部材54の摩擦材62によりイン
ナチューブ12の内周面12Aとの間に摩擦力を発生可
能とするので、ピストン15の微低速域で油圧緩衝器1
0が硬く(ハードに)なって、車両安定性を向上させる
ことができる。
【0062】また、フリクション発生装置50にてイ
ンナチューブ12の内周面12Aとの間に発生する摩擦
力は、シリンダ14に対するピストン15の相対速度に
対し依存性が殆どないので、このピストン15のシリン
ダ14に対する相対速度が中・高速域になっても摩擦力
が増大しない。従って、この中・高速域で油圧緩衝器1
0の減衰力が過大とならないので、この減衰力により車
両の振動を良好に減衰でき、車両の乗り心地性を向上さ
せることができる。
【0063】更に、フリクション発生装置50は、イ
ンナチューブ12の内周面12Aに摺接するものであ
り、軸封部に設置されてピストンロッド18の外周面に
摺接し、シリンダ14内からの作動油の漏洩を防止する
機能を兼用するものではないので、万一、フリクション
発生装置50における摺動部材54の弾性体61、摩擦
材62が摩耗又は劣化しても、シリンダ14内から作動
油が漏洩することがなく、油圧緩衝器10の耐久性を向
上させることができる。
【0064】また、フリクション発生装置50の摺動
部材54における摩擦材62がインナチューブ12の内
周面12Aに接触して摩擦力を発生するので、摩擦材6
2、インナチューブ12の接触面積を十分に確保でき、
従って摩擦力の可変幅を大きく設定できる。
【0065】ピストンロッド18内に形成されたロッ
ド流路55を経て、外部配置の作動流体供給装置51の
パワーステアリングアシスト装置70から油圧緩衝器1
0内のフリクション発生装置50のプランジャ室57内
へ作動流体が供給されることから、油圧緩衝器10の外
側に懸架ばね11が配置されていても、ピストンロッド
18の先端に、ロッド流路55と作動流体供給装置51
の管路88とを接続する配管65を配設すれば良いの
で、配管65の取り回しを容易化できる。
【0066】また、油圧緩衝器10内におけるフリク
ション発生装置50の摺動部材54の外周に摩擦材62
が配設され、この摩擦材62が対摩耗性に優れたもので
あることから、フリクション発生装置50の耐久性を向
上させることができる。
【0067】更に、作動流体供給装置51の制御部7
2が各種センサ73〜77からの出力信号に基づき、車
両姿勢が不安定となるときに作動流体供給装置51から
の作動流体をフリクション発生装置50のプランジャ室
57内へ供給し、フリクション発生装置50の摺動部材
54における摩擦材62とインナチューブ12の内周面
12Aとの間に摩擦力を発生するので、車両姿勢の不安
定発生時に油圧緩衝器10が硬く(ハードに)なって車
両の操縦安定性が向上し、車両姿勢の不安定を早期に解
消することができる。
【0068】また、フリクション発生装置50が、ピ
ストンロッド18の外周においてピストン15とリバウ
ンドストッパ45との間に設置されたので、フリクショ
ン発生装置50が油圧緩衝器10の伸縮運動に支障を与
えることがないので、油圧緩衝器のシリンダ14を長大
化させることなく、油圧緩衝器10のストロークを適正
に確保できる。
【0069】尚、上記実施の形態において、作動流体供
給装置51の制御部72は圧力制御弁71を所定の一定
開度に開弁させるものを述べたが、圧力制御弁71を、
制御部72からの指令信号の電流値に比例してその開度
が調整される比例電磁弁とし、制御部72が各種センサ
73〜77からの出力信号値の大小に応じて圧力制御弁
71の開度を調整し、パワーステアリングアシスト装置
70からプランジャ室57内へ供給される作動流体の供
給量を変更させて、フリクション発生装置50の摩擦材
62とインナチューブ12の内周面12Aとの間に発生
させる摩擦力の大きさを制御しても良い。例えば、制御
部72は、車速センサ73及び舵角センサ74からの出
力信号に基づき、車速が設定車速α以上であるとき、舵
角及び舵角速度の大きさに応じて圧力制御弁71の開度
を調整し、これによりパワーステアリングアシスト装置
70からプランジャ室57内への作動流体の供給量を変
更して、フリクション発生装置50とインナチューブ1
2との間で発生する摩擦力を制御しても良い。
【0070】また、作動流体供給装置51の供給源はパ
ワーステアリングアシスト装置70に限らず、他の供給
源、例えば専用のオイルポンプでも良い。更に、作動流
体は作動油等の液体に限らず、気体であっても良い。
【0071】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る車両用油圧
緩衝器によれば、車両の操縦安定性及び乗り心地性を共
に向上させることができるとともに、油圧緩衝器の耐久
性も向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る車両用油圧緩衝器の一つ
の実施の形態を示す断面図である。
【図2】図2は、図1の部分拡大断面図である。
【図3】図3は、図2のフリクション発生装置の作動状
態を示す断面図である。
【図4】図4は、図2のIV-IV 線に沿う断面図である。
【図5】図5は、図1の作動流体供給装置の油圧回路を
示す回路図である。
【図6】図6は、図1の車両用油圧緩衝器の減衰力特性
を示し、(A)がシリンダに対するピストンの相対速度
が微低速域の場合を、(B)が同相対速度が中・高速域
の場合をそれぞれ示す。
【符号の説明】
10 油圧緩衝器 12 インナチューブ 13 アウタチューブ 14 シリンダ 15 ピストン 18 ピストンロッド 22 圧側減衰バルブ 23 伸側減衰バルブ 30 圧側減衰バルブ 50 フリクション発生装置 51 作動流体供給装置 52 プランジャケース 53 プランジャ 54 摺動部材 55 ロッド流路 57 プランジャ室 60 支持リング 61 弾性体 62 摩擦材 65 配管 70 パワーステアリングアシスト装置(供給源) 71 圧力制御弁 72 制御部 73 車速センサ 74 舵角センサ 75 スロットルセンサ 76 ブレーキセンサ 77 加速度センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 芝端 康二 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内に作動油が充填されるととも
    に、減衰力を発生可能な減衰機構を備えたピストンが上
    記シリンダ内に摺動自在に配設され、 ピストンロッドの一端が上記ピストンに結合されるとと
    もに、他端側が上記シリンダ外へ突設され、 上記シリンダと上記ピストンロッドとの相対移動に伴い
    両者間に摩擦力を発生可能とするフリクション発生装置
    が設置された車両用油圧緩衝器において、 上記フリクション発生装置は、上記ピストンロッドの外
    周に設置され、外部に配置された作動流体供給装置から
    圧送された作動流体により拡径して上記シリンダ内周面
    に摺接し、そのシリンダ内周面との間に摩擦力が発生可
    能に構成されたことを特徴とする車両用油圧緩衝器。
  2. 【請求項2】 上記ピストンロッドは、中空形状に構成
    されて内部に作動流体を流動可能とするロッド流路を備
    え、このロッド流路を経て作動流体供給装置からの作動
    流体がフリクション発生装置へ圧送されるものである請
    求項1に記載の車両用油圧緩衝器。
  3. 【請求項3】 上記フリクション発生装置は、 ピストンロッドの外周に固定されたプランジャケース
    と、 上記ピストンロッドの外周に摺動自在に配設され、上記
    プランジャケースとの間でプランジャ室を構成するプラ
    ンジャと、 上記ピストンロッドの外周に固定されて、拡径によりシ
    リンダ内周面に接触可能な摺動部材とを有し、 上記プランジャ室内へ圧送される作動流体により上記プ
    ランジャが摺動して上記摺動部材が拡径され、この摺動
    部材と上記シリンダ内周面との間に摩擦力が発生可能に
    構成されたものである請求項1又は2に記載の車両用油
    圧緩衝器。
  4. 【請求項4】 上記摺動部材の外周には、耐摩耗性に優
    れた摩擦材が設置された請求項3に記載の車両用油圧緩
    衝器。
  5. 【請求項5】 上記作動流体供給装置は、 作動流体を供給する供給源と、 この供給源とロッド流路との間に配設された制御弁と、 各種センサからの出力信号に基づき車両姿勢の不安定を
    判定して上記制御弁の開度を制御し、上記供給源からフ
    リクション発生装置へ供給される作動流体を制御する制
    御部と、 を有して構成された請求項1〜4のいずれかに記載の車
    両用油圧緩衝器。
JP9449497A 1997-03-31 1997-03-31 車両用油圧緩衝器 Withdrawn JPH10274273A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9449497A JPH10274273A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 車両用油圧緩衝器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9449497A JPH10274273A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 車両用油圧緩衝器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10274273A true JPH10274273A (ja) 1998-10-13

Family

ID=14111860

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9449497A Withdrawn JPH10274273A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 車両用油圧緩衝器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10274273A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007270921A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Showa Corp 減衰力調整ダンパ
JP2007321824A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Showa Corp 減衰力調整ダンパ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007270921A (ja) * 2006-03-30 2007-10-18 Showa Corp 減衰力調整ダンパ
JP2007321824A (ja) * 2006-05-30 2007-12-13 Showa Corp 減衰力調整ダンパ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5924528A (en) Load depending damping assembly
US6290035B1 (en) Acceleration sensitive damping for automotive dampers
JP3321739B2 (ja) 減衰力調整式油圧緩衝器
US6321887B1 (en) Suspension control apparatus
JP5519502B2 (ja) ショックアブソーバ
JPS5981290A (ja) 自動二輪車の制動時姿勢制御装置
US6332622B1 (en) Suspension apparatus having two interconnected shock absorbers
US20080000738A1 (en) Shock absorber
US20060219506A1 (en) Shock absorber including supplemental friction generating device
KR101518097B1 (ko) 유공압 서스펜션 유닛
JPH0672127A (ja) 4輪車用懸架装置
JP2010084831A (ja) 緩衝器
JP2008298138A (ja) 油圧緩衝器
JP2985707B2 (ja) セルフポンピング式ショックアブソーバ
US8820494B2 (en) Hydraulic shock absorbing apparatus of vehicle
JPH03172639A (ja) 油圧緩衝器
JPH10274273A (ja) 車両用油圧緩衝器
JPH04337137A (ja) 油圧緩衝器
JP2003042215A (ja) 車両用エアサスペンション装置
JP3988143B2 (ja) 油圧緩衝器
JP3062992B2 (ja) 油圧緩衝器
JP3988090B2 (ja) 油圧緩衝器
JP2000097277A (ja) 減衰力可変ダンパ
JP2000186735A (ja) 減衰力可変制御式緩衝器
JPH02109713A (ja) サスペンション装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040601