JPH1027420A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH1027420A
JPH1027420A JP18079696A JP18079696A JPH1027420A JP H1027420 A JPH1027420 A JP H1027420A JP 18079696 A JP18079696 A JP 18079696A JP 18079696 A JP18079696 A JP 18079696A JP H1027420 A JPH1027420 A JP H1027420A
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JP
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focus
control
signal
digital
filter
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JP18079696A
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English (en)
Inventor
Takeshi Katayama
剛 片山
Masahito Nagasawa
雅人 長沢
Kouichi Komawaki
康一 駒脇
Sadanobu Ishida
禎宣 石田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク回転制御以外のフォーカスやトラッ
キング制御のソフトウェア処理時間を長く取ることので
きる光ディスク装置を得る。 【解決手段】 光ピックアップ16から再生された和信
号から、PLLデータ検出器27にてディスク回転制御
の誤差信号(CLVエラー信号)が計測(検出)され、
シリアルデータやパラレルデータの形でサーボ演算コア
部41に入力される。そして、ディジタルフィルタ34
を介して、レジスタ35に記憶される。DSP演算部3
6では、レジスタ35より入力される誤差信号に対し、
必要な所定のモータ制御の巡回サイクルで回転制御系の
演算を行う。このとき、ディジタルフィルタ34でフィ
ルタ処理したのち、遅い巡回サイクルでソフトウェア上
でレジスタ35を取り出しては演算を行う構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ディスク回転制
御並びにトラッキング・フォーカス制御及びステッピン
グモータ制御を行う光ディスク装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】光ディスク装置では、ディスクを回転さ
せるとともに光ヘッドを半径方向に移動させることによ
り、光スポットでディスクの記録面を走査している。そ
の回転や外部振動の影響、及びディスクやディスク装置
の機械精度のため、トラックは上下左右に激しく動いた
り、回転が揺らいだりする。そこで、光ディスクの場合
は光スポットをディスクのトラック上に高精度で保持
し、正しい信号再生を行うため、光スポットを走査を制
御している。トラッキング制御とは、光スポットがトラ
ック上を正しく走査しているかどうかを光学的に検出
し、その信号で光スポット駆動機構を動かし、常に正し
い走査を行うことである。また、フォーカス制御は、デ
ィスクの面振れに対し、対物レンズとディスク信号面と
の相対距離を一定に保ち、ディスク信号面がレーザのビ
ームウェストの範囲、いわゆる焦点深度内に位置するよ
うに対物レンズを制御するものである。このフォーカス
制御は、ディスクからの反射光の状態からフォーカス誤
差信号を検出し、これにより対物レンズを駆動する。
【0003】また、ディスクの回転制御においてディス
クから読み出された信号をほとんど単一周波数成分であ
るスペクトルを持つ連続クロックにするのがPLL(P
hase Locked Loop)の役目で、中心周
波数が少し可変の、狭い通過帯域をもつバンドパスフィ
ルタとして働く。このクロックと水晶発振子とを同期さ
せれば、モータのコントロールができたことになる。こ
こでモータは電圧制御発振器の代わりをしており、ディ
スクとピックアップは周波数を検出する装置となる。つ
まりPLLがロックしている限りCD方式のディスクと
ピックアップは極めて精密な回転検出器となり、PLL
の出力はFG(FrequencyGenerato
r)と同じ働きとなる。
【0004】送り制御にはスイングアーム、ラックピニ
オンまたは送りネジ方式、リニアモータ方式がある。こ
こで送りネジ方式とはトラッキングに二軸デバイスを用
い、その全体を送りネジにより移動させる機構である。
スライド送りにこの機構を用いる場合、二軸デバイスの
中性点支持のバネがDC分を出す働きをし、そのDC分
によりスライドを移動させ、二軸が常に光軸中心を保っ
てトラックを追いかけていけるように送り動作させる。
【0005】図19は従来の光ディスクを用いた記録再
生および再生装置の構成を示すブロック図である。図に
おいて、1は光ディスク、2はディスクモータ、3は光
ピックアップ、4はアナログ波形整形器、5はフォーカ
スサーボ回路、6はトラッキングサーボ回路、7はモー
タ回転サーボ回路、8は同期検出器、9はディジタル信
号処理部、10はPLLデータ検出器、11はX’ta
l(水晶)発振器、12はサブコーティング検出器、1
3はD/Aコンバータフィルタである。次に図をもとに
動作を説明する。まず、光ディスク1をディスクモータ
2によって回転させ、光ピックアップ3からフォーカス
エラー信号やトラッキングエラー信号等を得る。この信
号はそれぞれアナログ波形整形回路4、フォーカスサー
ボ回路5、及びトラッキングサーボ回路6に入力され
る。また、アナログ波形整形回路4から出力された信号
は同期検出回路8とPLL検出回路10に入力され、そ
れぞれディジタル信号処理回路9にてディジタル信号処
理され、D/Aコンバータフィルタ13からLch,R
ch再生信号として外部へ出力される。また、サブコー
ティング検出回路12はディジタル信号処理回路9より
出力される信号からサブコードを検出して、アクセス制
御信号を生成し、トラッキングサーボ回路6に入力す
る。さらに、X’tal発振器11からの基準クロック
は回転サーボ回路7とディジタル信号処理回路9に入力
される。このようにして、光ディスク1に対して回転制
御、フォーカス制御、及びトラッキング制御が行われ
る。なお、一般的にディジタル信号にて処理がなされる
ディジタル部分は図中点線で囲った部分で構成されてい
る。また、以上に示した構成は、光ディスク装置の制御
システムとして広く普及しているものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の光ディスクにお
ける制御システムは、一般的にアナログ回路もしくはハ
ードロジックから構成されたディジタル回路により構成
されていた。また、一般的には、フォーカスサーボやト
ラッキングサーボ等の補償フィルタを有するだけのシス
テムが多く、CLV (Constout Linea
r Velocity)制御やステッピングモータの駆
動回路等は含まれていなかった。そのため、次世代DV
D(Digital Video Disc)等におけ
る2層ディスクのフォーカスジャンプ動作や、狭トラッ
クピッチ時のトラックジャンプ動作や、高速なCLV引
き込み動作や高速シークを達成するためのステッピング
モータを用いた駆動機構には対応していなかった。ま
た、これらを実現するために以下のように構成されたソ
フトウェアアルゴリズムの巡回サイクル等を考慮したハ
ード構成が実現されていなかった。本発明は以上のよう
な課題を解決するためになされたもので、ディスク回転
制御以外のフォーカスやトラッキング制御のソフトウェ
ア処理時間を長く取ることのできる光ディスク装置を得
ることを目的とする。また、フォーカスジャンプやトラ
ックジャンプを安定して行える光ディスク装置を得るこ
とを目的とする。さらに、滑らかな送り動作を実現する
ことができるステッピングモータによる送り機構を用い
た光ディスク装置を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる光ディ
スク装置は、光ディスクのディスク回転を制御するため
の制御システムが、ディジタル回路およびソフトウェア
処理により行われる光ディスク装置において、光ディス
クのピット列を再生することで得られる上記変調信号の
読み出しクロックと基準クロックとの周波数および位相
比較を行った結果を所定の通信サイクルによりシリアル
データにて上記所定のディジタル回路に入力した後、上
記所定のディジタル回路内のディジタルフィルタにて平
均化するとともに、上記平均化したデータを上記制御演
算部に入力することにより、上記制御演算部におけるデ
ィスク回転に係わるプログラム命令巡回サイクルを、上
記所定の通信サイクルよりも低くしたものである。
【0008】また、ディジタル演算処理にて光ディスク
のフォーカス制御を行う光ディスク装置において、上記
ディジタル演算処理を行うディジタル演算回路と、上記
ディジタル演算回路に入力されるフォーカスエラー信号
に含まれるノイズ成分を除去するためのノイズフィルタ
と、制御ループの低域ゲインを確保するための低域補償
フィルタと、安定性を確保するための位相進み補償フィ
ルタとフォーカスジャンプパルス発生回路とを備え、フ
ォーカスジャンプを行う処理中においては、上記それぞ
れフィルタの内部変数をフリーズするようにしたもので
ある。
【0009】また、ディジタル演算処理にて光ディスク
のフォーカス制御を行う光ディスク装置において、上記
ディジタル演算処理を行うディジタル演算回路と、上記
ディジタル演算回路に入力されるトラックエラー信号に
含まれるノイズ成分を除去するためのノイズフィルタ
と、制御ループの低域ゲインを確保するための低域補償
フィルタと、安定性を確保するための位相進み補償フィ
ルタもしくは、上記演算処理に伴うサンプリングによる
位相遅れを補償するためのサンプリング補償フィルタを
含む位相進み補償フィルタとを備え、フォーカスジャン
プを行う処理中においては、上記位相進み補償フィルタ
およびサンプリング補償フィルタの内部変数を上記フォ
ーカスジャンプ前の値に再セットするようにしたもので
ある。
【0010】また、ディジタル演算処理にて光ディスク
のフォーカス制御を行う光ディスク装置において、上記
ディジタル演算処理を行うディジタル演算回路と、上記
ディジタル演算回路に入力されるトラックエラー信号に
含まれるノイズ成分と除去するためのノイズフィルタ
と、制御ループの低域ゲインを確保するための低域補償
フィルタと、安定性を確保するための位相進み補償フィ
ルタもしくは、上記演算処理に伴うサンプリングによる
位相遅れを補償するためのサンプリング補償フィルタを
含む位相進み補償フィルタとを備え、トラックジャンプ
を行う処理中においては、上記位相進み補償フィルタお
よびサンプリング補償フィルタの内部変数をフリーズす
るようにしたものである。
【0011】さらに、ディジタル演算処理により光ディ
スクのフォーカスアクチュエータに対してフォーカス制
御を行う装置において、上記フォーカス制御をかけるた
めのサーチ動作時に、フォーカスアクチュエータサーチ
印加電圧に対する上記光ヘッドの合焦点を記憶し、上記
合焦点が上記サーチ印加電圧の中央部にくるように上記
サーチ印加電圧のオフセットレベルを調整すると共に、
調整後は上記オフセットレベルを記憶した値においてサ
ーチ動作を行わせるようにしたものである。
【0012】また、上記合焦点の検出が光ヘッドからの
全反射光量検出信号が所定レベル以上の時に、フォーカ
ス誤差信号のゼロクロスタイミングを検出することによ
って行われると共に、光ヘッドからのセンサー信号に含
まれるノイズ成分を除去し、フォーカス方向の移動速度
に応じて発生する上記検出信号および誤差信号の信号変
化を十分に通過するディジタルフィルタを介した信号に
よって上記タイミングの検出が行われるようにしたもの
である。
【0013】また、光ヘッドのファインアクチュエータ
および前記光ヘッドをステッピングモータにて移動させ
る粗動機構にてトラッキング動作を行うためのディジタ
ル演算部を有するトラッキング制御回路において、上記
ディジタル演算部が、上記ファインアクチュエータを制
御するための制御補償フィルタと上記粗動機構を制御す
るための制御補償フィルタおよび上記ステッピングモー
タ駆動用の駆動パターンテーブルを有すると共に、上記
駆動パターンテーブルは、送り分配能を向上させるため
の出力信号の固定パルスパターンもしくはパルス幅変調
したパターンを含むようにしたものである。
【0014】また、光ヘッドのファインアクチュエータ
および前記光ヘッドをステッピングモータにて移動させ
る粗動機構にてトラッキング動作を行うためのディジタ
ル演算部を有するトラッキング制御回路において、上記
ディジタル演算部が、上記ファインアクチュエータを制
御するための制御補償フィルタと上記粗動機構を制御す
るための制御補償フィルタおよび上記ステッピングモー
タ駆動用の駆動パターンテーブルを有すると共に、信号
再生時の上記ステッピングモータ送りに際し、上記駆動
パターンを上記粗動機構用の補償フィルタの出力に基づ
き、インクリメントさせる時に次のパターンを出力後、
所定時間後に所定時間だけ1つ前のパターンを出力する
ようにしたものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は実施の形態1である光ディスク装
置の全体構成を示すブロック図であり、図において14
は光ディスク、15はディスクモータ、16は光ピック
アップ、17はステッピングモータ、18はディスクモ
ータドライバ、19はアクチュエータドライバ、20は
ステッピングモータドライバ、21はマトリクスアン
プ、22,23,24はフィルタ、25はコンパレー
タ、26はイコライザー、27はPLLデータ検出器、
28はスイッチ、29はA/D変換器、30はレジスタ
1、31はレジスタ2、32はレジスタ3、33は両エ
ッジカウンタ、34はディジタルフィルタ、35はレジ
スタ4、36はDSP(Digital Signal
Processor)演算部、37,38はD/A変
換器、39はPWM(Pulse Width Mod
ulation)変換器、40はフィルタ、41はサー
ボ演算コア部である。なお、図中点線で示した部分が、
ディジタル信号で処理を行う部分である。
【0016】次に、動作について図をもとに説明する。
まず、光ディスク14におけるトラック誤差信号(トラ
ックエラー信号)およびフォーカス誤差信号(フォーカ
スエラー信号)は光ピックアップ16を介し、マトリク
スアンプ21から得られる。ここで、本実施の形態にお
いてはサーボ演算はディジタル的に行うため、制御系の
ディジタルフィルタ特性はディジタルのサンプリングに
起因する演算サイクルにて制限を受け、特にサンプリン
グ周波数付近のローパスフィルタ特性がつくりにくい。
そこで、例えば、トラッキング信号およびフォーカス信
号のノイズ成分をできるだけ少なくするために、A/D
変換器29の手前に高周波ノイズを除去するフィルタ2
2,23を構成し、それらを介してトラッキング誤差信
号及びフォーカス誤差信号をサーボ演算コア部41に入
力する。サーボ演算コア部41の中では、変換周波数の
高いA/D変換器29をスイッチ28で切り換えること
によって、それぞれレジスタ1、レジスタ2、レジスタ
3に入力し、あたかもA/D変換器が複数存在するよう
に使用する。そして、各レジスタ30,31,32から
得られた誤差信号はDSP演算部36に入力され演算さ
れる。一方、光ディスク14からの反射光量もフィルタ
24にて高周波ノイズが除去されたのち、コンパレータ
25でコンパレートされ2値化した信号となり、フィル
タ22からのトラック誤差信号とともに両エッジカウン
タ33に入力される。両エッジカウンタ33は、早送り
時のトラックカウントを行い、このカウント信号によっ
てステッピングモータ17の速度制御を行ったり、シー
クしたときに所定のトラック本数移動したかをチェック
する。DSP演算部36での演算結果は、トラッキング
制御及びフォーカス制御については高い制御帯域が必要
なため、独立したD/A変換器37,38からそれぞれ
出力され、それぞれ光ピックアップ16を変位させるた
めのアクチュエータを駆動するためのアクチュエータド
ライバに入力される。一方、光ピックアップ16及びマ
トリックスアンプ21を介して得られるディスク再生信
号である和信号は、イコライザー26を介してPLLデ
ータ検出器27に入力され、2値化した再生データとし
て出力される。このとき2値化した再生データに含まれ
る変調信号のクロックからディスク回転制御の誤差信号
(CLVエラー信号)がディジタル的に計測(検出)さ
れ、その計測値が例えば、シリアルデータやパラレルデ
ータの形でサーボ演算コア部41に入力される。入力さ
れた誤差信号はハードウェアで構成されたディジタルフ
ィルタ34を介して、レジスタ35に記憶される。DS
P演算部36では、レジスタ35より入力される誤差信
号に対し、必要な所定のモータ制御の巡回サイクルで回
転制御系の演算を行う。ここで、CLVの誤差信号はフ
レーム同期単位である比較的高い繰り返し周波数で検出
されるが、これに対してディスクのモータの制御系は制
御帯域が低いため、上記フレーム同期単位で演算した場
合、DSP内部のプログラム処理を制御帯域に比し、余
分な速さで行わなければならない。そのため、一旦、ハ
ードウェアであるディジタルフィルタ34でフィルタ処
理したのち、遅い巡回サイクルでソフトウェア上でレジ
スタ4を取り出しては演算を行う構成とする。また、デ
ィスクモータ15の回転制御は低い制御帯域で十分であ
るため、DSP演算部PWM変換器39でPWM変換し
たのち出力される。そしてPWM変換された信号は、デ
ィジタル的に外付けしたフィルタ40で信号波形を滑ら
かにした後、ディスクモータドライバ18に入力され、
ディスクモータ15を回転させる。また、光ピックアッ
プ16の送り制御をステッピングモータ20で行うとき
はディジタル的な制御ラインがあればよいため、DSP
演算部36から例えば、直接4本の制御ライン(c)を
出力し、ステッピングモータドライバ20にて制御す
る。
【0017】図2はDSP演算部36内部のソフトウェ
アの動作を示したものである。図において42はトラッ
キング制御のためのトラッキングサブルーチン、43は
フォーカス制御のためのフォーカスサブルーチン、44
はその他のサブルーチンを示す。通常トラッキング制御
の制御帯域は3kHzであるが、DSP内部においては
トラッキング制御の制御帯域における位相まわりを無視
できるレベルにするため、制御帯域を100kHzにす
る必要がある。同様にフォーカス制御の制御帯域は1.
5kHzであるがDSP内部においてはフォーカス制御
の制御帯域における位相まわりを無視できるレベルにす
るため、制御帯域を50kHzにする必要がある。DS
P内部は100kHz単位でトラッキングサブルーチン
とフォーカスサブルーチンとその他のサブルーチンを演
算するが、フォーカス制御の制御帯域はトラッキング制
御のそれの約1/2でよいため、フォーカスサブルーチ
ンに関しては2回に1回のサンプリング動作でよい。ま
た、その他のサブルーチン44(回転制御、メカコント
ロール動作等)はその残った分をその処理の種類に応じ
て10分割または20分割したタイミングで行えば良
い。
【0018】図3は上記トラッキング制御、フォーカス
制御、及びその他の制御を行うときの処理フローを示し
たフローチャートである。図に示すように、まず、光デ
ィスク装置自体の起動時に初期設定プログラムから全体
制御プログラムへと移行する。次に、トラッキングサブ
ルーチンへ移行してトラッキング制御を行い、分岐処理
にて2回に1回の割合でフォーカス制御を行う。そし
て、さらに分岐処理をすることでCLV制御、送り制
御、及びその他の制御を行うことことで全体の制御が行
われる。なお、図においてRETはリターンの動作を示
したものである。
【0019】図4はトラッキングサブルーチン、フォー
カスサブルーチン、CLVサブルーチン、送りサブルー
チン、その他のサブルーチンのプログラムの内部構成を
示した図である。トラッキングサブルーチンのプログラ
ム内部は、図中(a)に示すように、トラッキング補償
フィルタ処理を行うトラッキング補償フィルタ、トラッ
キングオフセットを自動調整する自動オフセット調整、
トラッキングゲインを自動調整する自動ゲイン調整、及
びトラックジャンプ時に処理を行うトラックジャンプ処
理といった各プログラムで構成されている。また、フォ
ーカスサブルーチンのプログラム内部は、図中(b)に
示すように、フォーカス補償フィルタ処理を行うフォー
カス補償フィルタ、フォーカスオフセットを自動調整す
る自動オフセト調整、フォーカスゲインを自動調整する
自動ゲイン調整、及びフォーカスジャンプ時に処理を行
うフォーカスジャンプ処理といった各プログラムで構成
されている。同様に、CLVサブルーチンのプログラム
内部は、図中(c)に示すように、FG回転制御、CL
V速度制御、及びCLV位相制御といった各プログラム
で構成され、送りサブルーチンのプログラム内部は、図
中(d)に示すように、送り補償フィルタ、ステッピン
グパルスを生成するステッピングパルス生成といった各
プログラムで構成され、その他のサブルーチンのプログ
ラム内部は、図中(e)に示すように、周辺ICのレジ
スタ設定を行う周辺ICレジスタ設定、ローディングメ
カを駆動させ、過電流検知を行うローディング/過電流
検知とディスクを判別するディスク判定、ピックアップ
のレンズ駆動を行うレンズキックと外部とのI/F(イ
ンターフェイス)といった各プログラムで構成されてい
る。
【0020】図5はDSP演算部36内のCLV制御ブ
ロックの構成を示すブロック図である。図において45
はFG速度カウンタ、46はディジタルフィルタ、47
はPG位相カウンタ、48は減算器、49,53,55
はウィンドコンパレータ、50,51,52はディジタ
ルフィルタ、54は切り換えスイッチ、56はゲイン可
変器(それぞれα、β、γはゲイン係数を表しておりシ
リアルデータにより設定変更可能であり、そのデフォル
ト値は実験によって決定する。)、59はPWM出力部
を示す。
【0021】次に動作について説明する。まず、CLV
制御をかけるまではディスクモータに取り付けられたエ
ンコーダによって速度制御をかける。これによりモータ
の立ち上がり時間を速くすることができる。ついで、F
G信号によるモータ速度制御を行う。すなわち、FG速
度カウンタ45は、ディスクモータからのFG信号から
回転速度を検出する。このようにして得られた回転速度
検出信号はラグフィルタであるディジタルフィルタ50
で位相補償が行われた後、切り換えスイッチ54、ゲイ
ン可変器56及びゲイン可変器58を介してPWM変換
部39より出力される。そしてPWM出力信号は図1を
もとに説明したようにディスクモータドライバ18へ入
力されディスクモータの速度制御がかけられる。このと
きゲイン可変器56のαの値は1に、またゲイン可変器
57のβの値は0になっている。一方、検出されたCL
Vの速度誤差信号はハードウェアで構成されるディジタ
ルフィルタ46により平均化され、ソフトウェアにおけ
るCLV制御の制御帯域よりは十分高く、ハードウェア
のディジタルフィルタの演算周期よりも低い巡回サイク
ルにて上記平均化された速度誤差信号をソフトウェアに
て処理する。また、ソフトウェア上では減算器48で所
定のレベルになるよう減算した後(減算比はICの仕様
によって決定される)、ディジタルフィルタ51により
位相補償(ラグフィルタ)され、スイッチ54を介し
て、ゲイン可変器56を介してPWM出力部59から外
部に出力される。ここで、ディスクモータの回転速度が
所定の範囲内かどうかがウィンドコンパレータ49にて
検出され、例えば、目標値の±30%以内にあると検出
された時に切り換えスイッチ54は図中下側に切り換わ
り、CLV速度誤差信号(CLVエラー信号)を導通さ
せる。このときディジタルフィルタ51から出力される
CLV速度誤差信号は、ウィンドコンパレータ55によ
り速度誤差が目標値の±10%に収まっているかをどう
かが検出され、10%以内であれば変調信号パターンの
6Tから速度情報が抽出され、10%以上であれば変調
信号パターンの16Tから抽出される。これは速度誤差
が大きい場合は、ピット長の長い16Tから取り出すこ
とによってある程度ディスク回転数がずれた状態でも速
度誤差情報が得られるからである。一方、6Tの成分は
最短ピット長を使っているため、ディスクの回転数が所
定の回転数に近い、もしくは十分に低くないと検出でき
ないが、周期が短いため高精度に検出することが可能で
ある。また、PG位相カウンタ47にて基準クロックと
CLV位相信号である変調信号から抽出されたフレーム
同期信号との位相比較を行うことにより位相誤差信号を
抽出する。この位相誤差信号はディジタルフィルタ52
にてラグリード補償されゲイン可変器57及び58を介
してPWM出力部39から外部に出力される。このとき
ゲイン可変器56や57のゲイン係数αやβの値を変更
することで速度系と位相系のゲイン比を変えることがで
きる。例えば、シーク中や引き込み前においてはゲイン
係数αを1とし、ゲイン係数βを0とする。CLV引き
込み動作中はαに比して、βを大きな値にすることによ
り引き込みをすばやく行うことができる。また、引き込
み終了後にはβを所定のゲインまで下げることによりジ
ッターを少なくすることができる。さらにモータのトル
ク定数のバラつきやディスクの大きさの違いから生じる
イナーシャの違いに対してはγを変更することにより、
常にトータルのループゲインが同じになるように調整す
る。これらの演算結果はPWM出力部39から出力さ
れ、外部のフィルタ40を介してディスクモータドライ
バ18に供給される。このとき位相誤差信号の時間変動
をウィンドコンパレータ53で監視することによりCL
Vがロックしているかどうか常にチェックすることがで
きる。このときロックしない状態で、CLVの引き込み
が悪い場合は上記αやβの加算比を変えたり、γを調整
することにより、ループゲインを変更する。
【0022】図6はCLV制御における既存のCD−D
SP回路とDVD専用R−ch(Read−chann
el)回路を用いた例を示した図である。図において6
0はR−ch回路、61はCD−DSP回路、62,6
3は切り換えスイッチ、36はDSP演算部、18はデ
ィスクモータドライバ、15はディスクモータを示す。
図5ではディジタル的にCLVエラーを出力し、DSP
演算部36の中に転送する構成を述べたが、既に市販さ
れているようなPWM出力のCLVエラー信号を用いる
場合は、図6のようになる。図6において、PWM出力
として得られるCLVエラーの速度情報(速度エラー)
や位相情報(位相エラー)は、DSP演算部36の中で
CD(Compact Disc)ディスクを使ってい
るか、DVDディスクを使っているかを自動判別した結
果に基づきロジック回路もしくはディジタル的なスイッ
チ62,63にて切り換えられた後、コンデンサと抵抗
によるフィルタによりアナログ信号に変換され、DSP
演算部36の入力段に設けられたA/D変換器からアナ
ログ信号として入力される。このときDSP演算部36
内の処理はすべてソフトウェアで行われ、これについて
のアルゴリズムは図5に示した通りである。また、演算
結果はPWMにより出力され、平滑化フィルタを介して
ディスクモータドライバ18へ供給される構成となって
いる。
【0023】図7はCLV制御におけるCLVエラーの
計測値をそのまま入力させる例を示した図である。図に
おいて、67はCD/DVD共通R−ch回路、68は
DSP演算部36、18はディスクモータドライバ、1
5はディスクモータを示す。図において、ディスク情報
としてCLVエラーが取り出されDSP演算部36に入
力される場合においては、速度情報なのか、位相情報な
のか、16Tに基づく信号なのか、6Tによる信号なの
か、を示す状態指令信号をCD/DVD共通R−ch回
路67に送る必要がある。ソフトウェア処理以降の構成
は図6で示したものと同じである。以上のように外部に
専用のディジタルフィルタ回路を構成することで、ソフ
トウェアにて制御系を構成するシステムにおいてフレー
ム単位で得られるCLV信号を上記フレーム単位で処理
する必要がなくなり、他のフォーカスやトラッキングの
ソフトウェア処理時間を長くとることが可能となる。
【0024】実施の形態2.図1に全体構成を示したデ
ィスク装置におけるフォーカス制御系補償回路を以下実
施の形態2として説明する。図8は実施の形態2である
フォーカス制御系補償回路の構成を示すブロック図であ
る。図において、71はA/D変換器、72はゲイン補
償器1、73はサーチIN差信号、74は3次のローパ
スフィルタ、75は低域補償フィルタ、76はゲイン補
償2、77はフォーカスON/OFFスイッチ、78は
進み補償フィルタ、79はフォーカスジャンプパルス発
生回路、80は加算器、81はサーチ電圧出力、82は
スイッチ、83はD/A変換器を示す。
【0025】次に動作について説明する。まず、入力さ
れたフォーカスエラー信号はA/D変換器71にてディ
ジタル信号に変換され、サーチIN差信号73とともに
ゲイン補償器(1)72(ゲインを例えば1倍〜5倍に
設定。)を介して、3次のローパスフィルタ74に入力
される。ここで3次のローパスフィルタ74はフォーカ
スエラー信号に含まれる変調信号の低域成分の外乱を除
去するために設けられたもので、例えばそのカットオフ
周波数は15kHzに設定される。3次のローパスフィ
ルタ74の出力信号は低域補償フィルタ75を介して、
ゲイン補償器(2)76(ゲインを例えば4倍〜10倍
に設定。)に入力される。ここでゲイン補償が2箇所に
存在するのは3次のローパスフィルタ74や低域補償フ
ィルタ75がディジタルフィルタで構成されており、か
つ、直流ゲインが存在するため、信号の飽和を防ぐため
である。さらにここでフォーカスON/OFFスイッチ
77を介して、進み補償フィルタ78に入力される。上
記フォーカスON/OFFスイッチ77が進み補償フィ
ルタ78の手前にあるのはフォーカスOFF時において
も前述の3次のローパスフィルタ74と低域補償フィル
タ75に信号を通しておくことにより、サーボON時に
ディジタルフィルタの挙動による引き込み動作が不安定
になることを防ぐためである。また、低域補償フィルタ
75はサーボループの低域ゲインを確保し、ディスク面
振れの追従能力を向上させるために挿入されている。そ
して、フォーカスが安定に追従されるように、進み補償
フィルタ78においてサーボループの位相補償が行われ
る。一方、サーチIN差信号73が入力されるフォーカ
スジャンプパルス発生回路79により2層ディスク再生
時における1層目から2層目へのジャンプ動作を行うこ
とができる。ここでフォーカスジャンプ処理中において
は、3次のローパスフィルタ74、低域補償フィルタ7
5、進み補償フィルタ78における内部変数をフリーズ
(保持)させる。そして、フォーカスジャンプ後の引き
込み動作終了後にフィルタ変数を上記フリーズした値か
らスタートさせ、追従動作を行う。2層ディスクにおい
ては1層目と2層目の偏心や面振れがほぼ等しいため、
1層目から2層目へジャンプした時においても、ジャン
プ前の偏心や面振れの状況が保持されている。したがっ
て、上記フォーカスやトラッキング制御フィルタの内部
変数をフリーズすることによって、ジャンプ前とジャン
プ後においてスムーズな過渡応答特性が実現できる。高
域での位相まわりの少ないアクチュエータを用いる場合
は、上記のフォカスジャンプパルス発生回路79を用い
なくてもよいため、スイッチ82にて、これを外部から
の例えば、シリアルコマンド等により、切り換えて使い
分けることができる。また、サーチ電圧OUT81はD
/A変換器83の手前に入力され、フォーカスサーボル
ープONと同時にスイッチ82が加算器80側に切り換
えられる。
【0026】実施の形態3.図1に全体構成を示したデ
ィスク装置におけるトラッキング制御系補償回路を以下
実施の形態3として説明する。図9は実施の形態3であ
るトラッキング制御系補償回路の構成を示すブロック図
である。図において、84はA/D変換器、85はゲイ
ン補償器1、86は3次のローパスフィルタ、87は低
域補償フィルタ、88はゲイン補償2、89はトラッキ
ングON/OFFスイッチ、90は進み補償フィルタ、
91はサンプリング補償器、92は切り換えスイッチ、
93はD/A変換器を示す。
【0027】次に動作を図をもとに説明する。まず、ト
ラッキングエラー信号はA/D変換器84に入力され、
ディジタル信号に変換されたエラー信号はゲイン補償
(1)85(ゲインを例えば1倍〜5倍に設定。)を介
して、3次のローパスフィルタ86に入力される。ここ
で、3次のローパスフィルタ86はトラッキングエラー
信号に含まれる変調信号の低域成分の外乱を除去するた
めに設けられたものである。3次のローパスフィルタ8
6の出力信号は低域補償フィルタ87を介して、ゲイン
補償(2)88(ゲインを例えば4倍〜10倍に設
定。)に入力される。ここでゲイン補償が2箇所に存在
するのは3次のローパスフィルタ86や低域補償フィル
タ87がディジタルフィルタで構成されており、かつ、
直流ゲインが存在するため、信号の飽和を防ぐためであ
る。さらにここでトラッキングON/OFFスイッチ8
9を介して、進み補償フィルタ90に入力される。上記
トラッキングON/OFFスイッチ89が進み補償フィ
ルタ90の手前にあるのはトラッキングOFF時におい
ても前述の3次のローパスフィルタ86と低域補償フィ
ルタ87に信号を通しておき、サーボON時にディジタ
ルフィルタの挙動による引き込み動作が不安定になるこ
とを防ぐためである。また、前述の低域補償フィルタ8
7はサーボループの低域ゲインを確保し、ディスク偏心
の追従能力を向上させるために挿入されている。そし
て、進み補償フィルタ90においてサーボループの位相
補償が行われ、安定に追従が行われる。さらに、サンプ
リング補償器91を介すことにより、トラッキングの演
算サイクルに起因する高域でも位相まわりを補償するこ
とが可能となる。高域での位相回りの少ないアクチュエ
ータを用いる場合は、上記のサンプリング補償器91を
用いなくてもよいため、スイッチ92にて、これを外部
からの例えば、シリアルコマンド等により、切り換えて
使い分けることができる。ここでフォーカスジャンプ処
理中においては、3次のローパスフィルタ86、低域補
償フィルタ87、進み補償フィルタ90における内部変
数をフォーカスジャンプ前の値に再セットする。これに
より、フォーカスジャンプ後のトラック引き込みにおい
ても、引き込み動作がスムーズに行われ、面振れの大き
なディスクにおいても安定なジャンプ動作が可能とな
る。また、トラックジャンプ処理中においては、3次の
ローパスフィルタ86、低域補償フィルタ87、進み補
償フィルタ90における内部変数をフリーズ(保持)さ
せる。これにより、ジャンプ動作直後のトラック引き込
みが安定に行われるようになった。
【0028】ここで、図1に全体構成を示したディスク
装置におけるトラックジャンプ部について説明してお
く。図10は実施の形態4であるトラックジャンプ部の
構成を示すブロック図である。図において、94はレベ
ル検出器、95はレベル検出器、96はジャンプ本数指
令値、97は反転回路、98,99はフリップフロップ
動作ブロック、100は両エッジカウンタ、101はX
×Z処理ブロック、102は確認レジスタ、103はI
F=0でHとなる判定ブロック、104,107は立ち
上がり検出動作ブロック、105はXn処理ブロック、
108はパルス幅計測器、109はパルス幅発生器、1
10はAND回路、111,112はゲイン係数器、1
13はホールド部、114はD/A変換器を示す。
【0029】次の動作について説明する。まず、トラッ
クエラー信号をレベル検出器94でゼロクロスを検知
し、和信号をレベル検知器95でレベル検知することに
より、上記ゼロクロスがトラック中であるかトラック間
であるかを制御すると共に、上記和信号が所定レベル以
上の場合に、レベル検知器94からのゼロクロス信号が
立ち上がるか、立ち下がるかで前方向にカウントするか
後方向にカウントするかを後段のフリップフロップ動作
ブロック98,99で判断し、さらに後段の両エッジカ
ウンタ100にて立ち上がりエッジ数と立ち下がりエッ
ジ数をカウントしている。この時入力されるジャンプ本
数指令値96に対し、これをX×Z処理ブロック101
にて例えば、2倍した値と両エッジカウンタ100にて
検出した前方向のみのゼロクロス両エッジ検出値とを比
較することで所定通りジャンプが行われたかどうかの確
認を確認レジスタ102で行う。また、両エッジカウン
ト値とジャンプ本数を比較すれば中間点を検出すること
ができるため、目標中間点までの差信号をIF=0でH
の判定をするブロック103に入力し、この検出信号で
後段のフリップフロップ動作ブロック104,107を
動作させ、キックパルスを発生させる。また、ディスク
の傷や外乱や誤動作により、いつまでも中間点が検出で
きなかった場合にはXn処理ブロック105からのトラ
ック本数Xをn乗(一般的にはn=1/2)した値をタ
イマー106に入力し、フリップフロップ動作ブロック
104,107に信号を送り、トラックジャンプ動作を
強制的に終了させる。また、キックパルスの時間幅はパ
ルス幅計測によりカウントされ、上記パルス幅と同様も
しくは、少し短い(例えば90%)時間幅のブレーキパ
ルスをパルス幅発生回路109により発生させる。この
時は上記キックパルスやブレーキパルスは可変ゲインα
111,β112を介して、トラッキングエラーに加算
できる。また、ジャンプ中はホールド部113により、
上記エラー信号はホールドされる。このようにして、キ
ックブレーキパルスによりアクチュエータを微小変位さ
せ、トラックジャンプ動作を行わせる。
【0030】実施の形態4.フォーカス制御におけるサ
ーチ動作時にフォーカスアクチュエータに印加するサー
チ電圧を発生するサーチ電圧ブロックを実施の形態4と
して以下説明する。図11は実施の形態4であるサーチ
電圧ブロックの構成を示すブロック図である。図におい
て115はサーチ信号発生器、116は電圧可変制御部
でサーチ回数は複数回を1単位とし、サーチ中にクロス
信号が無い場合、1単位終了後に電圧レベルをupし、
もう1単位、さらに駄目な場合電圧レベルをさらにup
するものである。117はサーチIN差信号で、118
はサーチIN和信号、119,121は1kHZのロー
パスフィルタ、120,122はゼロクロス検出を行う
レベル検出器、124,125,130はAND回路、
126は300Hzのローパスフィルタ、127は10
Hzのローパスフィルタ、128はフォーカスON回
路、129はスイッチ、131はサーチ電圧、132は
サーボOK信号を示したものである。
【0031】また、図12は図11のサーチ電圧ブロッ
クを用いたときのフォーカスサーチの状態を示した図
で、図において133はフォーカスアクチュエータにお
けるサーチ波形、イは全く立ち上がらないときの波形、
ロはアクチュエータの機械摩擦が小さく摩擦の粘性が高
い時の波形、ハはアクチュエータに通常の機械摩擦があ
るときの波形、ニはアクチュエータの機械摩擦が大きい
ときの波形、134は合焦点、135はサーチIN差信
号、136はゼロクロス点、137は合焦点付近のサー
チIN和信号を示す。
【0032】次に動作について説明する。ます、フォー
カスON指令がサーチ信号発生器115に入力され、こ
こから、電圧可変制御部116とスイッチ129にサー
チ信号が送られる。さらに、サーチIN差信号がノイズ
成分を除去するための1kHzのローパスフィルタ11
9を通り、レベル検出器120によってサーチIN差信
号のゼロクロス点を得ることができる。このサーチIN
差信号の波形が図12の波形135で、この波形のゼロ
クロス点が合焦点となる。このクロス信号123が電圧
可変制御部116に入力されて、例えば、サーチ回数を
10回を1単位とすると、サーチ中にクロスが無い場
合、1単位終了後にサーチ信号発生器115から出力さ
れるオフセットレベルを2〜3Vから1.75〜3.2
5VにUPし、もう1単位、さらに駄目な場合は1.5
〜3.5VにUPするように電圧可変制御を行い、サー
チ信号発生器115と接続することでフォーカスONが
失敗しても、10回はトライするようにする。このよう
にして、上記合焦点が上記サーチ印加電圧の中央部にく
るようにサーチ電圧のオフセットレベルが調整される。
そして、調整後は、電圧可変制御部116は調整終了時
の出力電圧を保持する。そして調整後はこの保持した出
力電圧をサーチ電圧のオフセットレベルとしてサーチ動
作が行われる。また、サーチIN和信号118は図12
における波形137のような出力を得られる。ここでサ
ーチIN和信号118はローパスフィルタ121を介
し、上記レベル検出器122から出力された信号は上記
レベル検出器120からの信号とともにAND回路12
4に入力され、さらにこのAND回路124からの出力
とフォーカスON指令信号とがAND回路125に入力
され、AND回路125からの出力信号によりフォーカ
スON回路128でフォーカスがONされる。また、レ
ベル検出器122から出力される信号はローパスフィル
タ126とローパスフィルタ127に入力される。ロー
パスフィルタ126は300Hzのローパスフィルタで
フォーカスサーチ直後にフォーカスサーボが確実にかか
っているかを確認するものでフォーカスサーボがかかっ
ていない場合は、フォーカスON回路128をリセット
する働きがある。ローパスフィルタ127は10Hzの
ローパスフィルタで通常再生時にフォーカスサーボが安
定にかかっているかをチェックするものでディスクの傷
等により信号波形が乱れて、安定にフォーカスサーボが
かかっていても誤って反応しないように上述のローパス
フィルタ126よりも10Hzと低いカットオフ周波数
に設定している。ローパスフィルタ126,127とも
に制御の状態によって任意に設定できるものである。上
記フォーカスON回路128からの出力信号と上記ロー
パスフィルタ127の出力をAND回路130にかけて
サーボOK信号132を得ることができる。また、フォ
ーカスON回路128からの出力はスイッチ129によ
ってサーチ信号発生器115とサーチ電圧131がカッ
トされるため、フォーカスがONになった場合、サーチ
をOFFにする構成となっている。
【0033】なお、フォーカスサーチ時にトラッキング
アクチュエータにディザ信号を印加してなめらかに合焦
点にフォーカシングすることができる。図13(a)は
このようにディザ信号を印加するトラッキング制御シス
テムの構成を示すブロック図であり、同図(b)はサー
チ時の波形を示したものである。図において、138は
A/D変換器、139は合焦点検出回路、140はフォ
ーカス制御回路、141は切り換えスイッチ、142は
スイッチ、143,144はD/A変換器、145はフ
ォーカスアクチュエータドライバ、146はトラッキン
グアクチュエータドライバ、147はフォーカスアクチ
ュエータ、148はトラッキングアクチュエータ、14
9はサーチ波形、150はディザ印加区間、151はサ
ーチIN差信号である。
【0034】まず、アクチュエータを駆動させる場合
に、温度差や湿度差によってアクチュエータの初期動作
における静止摩擦係数に違いがあることで、フォーカス
サーチ時に滑らかに合焦点を合わすことができない。そ
こで図13の動作について説明すると上記の静止摩擦係
数の違いの影響を除去するために、ディザ信号を入力す
る。このディザ信号はディザ印加区間150のようにサ
ーチ差信号151によって合焦点が検出されるまで印加
される。このことから静止摩擦がばらついてもサーチ波
形149に比例した安定なサーチ動作が実現される。合
焦点検出回路139は図11における合焦点を検出する
ための構成を内部に含むものである。ここで上記ディザ
信号を加えたサーチ信号はD/A変換器143を介し
て、フォーカスアクチュエータドライバ145に入力さ
れ、フォーカスアクチュエータ147を駆動させること
で初期動作における静止摩擦係数の影響を除去する事が
できる。 なお、上記のようにフォーカスアクチュエー
タ147に上記ディザ信号を与えなくてもトラッキング
アクチュエータ148にディザ信号を加えることで同様
に静止摩擦係数の影響を除去する事ができる。
【0035】実施の形態5.本実施の形態は、図1に全
体構成を示した光ディスク装置におけるステッピングモ
ータの送り制御部に関するものである。図14は実施の
形態5である光ヘッド(光ピックアップ)をステッピン
グモータで移動させる粗動機構におけるステッピングモ
ータの励磁方向を示した図である。ここでは、1−2相
励磁と2相励磁が選択される。なお、図中の表において
HはHigh、LはLow、FはForward、Rは
Reverse、SはStop、×はDon’t ca
re、H1F,H2F,H1R,H2Rは励磁方向、I
N1,IN2,IN3,IN4は入力電流の値を示す。
従来のステッピングモータ駆動においては励磁方向は図
14に示すH1FとH2FとH1RとH2Rの4方向で
しか設定できなかった。しかし、例えば、H1FとH2
Fの位置のコイルの両方に電流を流すと励磁方向はを
示す。同様にH2FとH1Rの位置のコイルに電流を流
すと励磁方向はを示す。このことから、となりあった
ステッピングコイルに同時に電流を流すことで励磁方向
の分解能は従来のステッピングモータの送りと比較して
倍になることがわかる。また、従来のステッピングモー
タの送りに用いるスッテピング送りネジのピッチを1ピ
ッチ100μmとした場合、図14における励磁方向
を得ることで送りピッチの分解能が倍に上がり従
来と比較して、50μmピッチでの制御が可能となる。
以上のようにステッピングモータを駆動するために、ト
ラッキング制御回路に、ステッピングモータ駆動用のパ
ターンテーブルを用意しておく。すなわち、この駆動用
パターンテーブルは、図14(a)及び(b)に示した
ように、ステッピングモータの励磁方向に対応したDS
P演算部からステッピングモータへの出力(図14のI
N1〜IN4に対応。)の関係を示すものであり、ステ
ッピングモータの励磁方向に対する送り分配能を向上さ
せるための出力信号の固定パルスパターンからなるテー
ブルである。そして、図1に示すDSP演算部36はこ
のテーブルを参照することにより、例えば直接4本の制
御ライン(c)を出力し、ステッピングモータドライバ
20に送り、ステッピングモータを制御する。なお、本
実施の形態においては、駆動用パターンテーブルはステ
ッピングモータの励磁方向に対する送り分配能を向上さ
せるための出力信号の固定パルスパターンとして説明し
たが、この固定パルスパターンによりパルス幅変調した
パターンとしてもよい。
【0036】次に図15は1−2相駆動方式に遷移領域
を設けたときの励磁方向を示した図である。また、図1
6は通常の1−2相駆動の場合のメカ共振と遷移領域を
含む場合のメカ共振の波形を示した図である。図15に
ついて説明すると、図において152,153,15
4,155,156は励磁方向を定めるために必要なコ
イルの位置方向と電流を流す期間であり、例えば、15
2の場合、励磁方向はHの方向を示している。157,
158,159,160はそれぞれ励磁方向切り換え時
にスッテッピングモータの送りを滑らかにするための遷
移領域を示したものである。図15において通常の1−
2相駆動の場合、AからB、BからC、CからDに3
回、励磁方向を切り換えた場合、ステッピングモータ駆
動のメカの共振から図16の(a)のようにステッピン
グ送り時に振動が発生する。これはステッピングモータ
の送りを不安定にさせるのみならず、再生時においては
トラッキング動作の追従が間に合わないためにトラック
ずれの原因となる。そこで図15において、例えばAか
らBに励磁方向を切り換える場合に遷移領域158を設
け、遷移領域においてBからAの順に瞬間的に電流を流
すことで図16(b)に示すように励磁方向の切り換え
におけるステッピングモータ駆動の振動を抑えることを
可能とした。ここでは、一旦、前の状態に戻すが、極め
て短い時間であるため、逆に上記の振動に対するブレー
キ動作となり、振動が抑制される。
【0037】また、図17はPWM駆動を用いることで
送りピッチの分解能をさらに上げたものについて説明す
る図である。図において、例えば、H1Fとの中間点
に励磁方向を定めるにはH1Fに電流を流すと共にに
流す電流を断続的なもの、つまり周期的に電流の入り切
りにすることでH1Fとの中間に励磁方向を定めるこ
とができる。同様にとH2F、H2Fと、とH1
R、H1Rと、とH2R、H2Rと、とH1Fそ
れぞれの中間に励磁方向を設けることで、従来の励磁方
向の数の4倍になることがわかる。よって、従来のステ
ッピングモータの送りに用いるスッテピング送りネジの
ピッチを1ピッチ100μmとした場合、図14におけ
るステッピングモータの制御を行うと25μmピッチで
の制御が可能となり、さらに滑らかなステッピングモー
タ駆動が可能となる。また、PWM駆動のHとLの電流
をかける時間の長さの比を変えることによってさらに分
解能を上げることが可能となる。
【0038】ここで、本実施の形態におけるディジタル
演算部を有するステッピングモータの送り制御部の構成
を図18に示す。図において161はサーボ演算部、1
62はトランジスタ、163はダイオード、164は低
電圧レギュレータ、165,166はHブリッジドライ
バ、167はステッピング駆動部を示す。次に動作につ
いて説明する。まず、サーボ演算部161から駆動電圧
制御信号が出力され、ステッピングモータの通常送りの
時はステッピングモータの回転数は低くてもよいため、
低電圧レギュレータ164とダイオード163を用いて
低い電圧でHブリッジドライバ165とHブリッジドラ
イバ166を駆動する。シーク時は高い電圧で高回転を
維持しないと脱調するため、トランジスタ162をON
させ、通常送り時より高い電圧Vccで駆動する。この
ように電圧駆動を切り換えて、それぞれの電圧でHブリ
ッジドライバ165,166を駆動させ、ステッピング
駆動部167の駆動を行う。また、通常再生の時はステ
ッピング駆動による振動が少ない。さらに、1−2相励
磁よりも2相励磁の方が高い回転数で駆動できる。図1
8においてシーク時の波形および低電圧PWM駆動波
形、Vcc1−2相駆動波形、Vcc2相駆動波形のそ
れぞれのタイミングを示す。図においてステッピングモ
ータの通常送りの時は低電圧PWM駆動を行い、電圧を
高くして1−2相励磁に切り換える場合は、Vcc1−
2相駆動を行い、さらに高い2相励磁に切り換えた場合
にVcc2相駆動を行う。このようにステッピングモー
タの駆動電圧を切り換えることで、通常再生時には低い
電圧で駆動し、次の相へ遷移するときにはゆっくりと振
動の少ないように動作させ、高速アクセス時においては
高い電圧で駆動することによってステッピングモータが
脱調しないようにする。
【0039】
【発明の効果】本発明に係る光ディスク装置において
は、外部に専用のディジタルフィルタ回路を構成し、変
調信号の読み出しクロックと基準クロックとの周波数お
よび位相比較を行った結果を入力するときに通信サイク
ルにより上記制御演算部におけるディスク回転に係わる
プログラム命令巡回サイクルを低くしたので、フレーム
単位で得られるCLV信号を上記フレーム単位にソフト
ウェアで処理する必要が無のくなり、他のフォーカスや
トラッキングのソフトウェア処理時間を長くとることが
可能となった。
【0040】また、フォーカスジャンプを行う処理中に
おいては、それぞれフィルタの内部変数をフリーズする
ので、フォーカスジャンプ時において、ジャンプ後のフ
ォーカス制御の引き込みがスムーズに行われるようにな
り、面振れの大きなディスクにおいても安定なジャンプ
動作が可能となった。
【0041】また、上記位相進み補償フィルタおよびサ
ンプリング補償フィルタの内部変数を上記フォーカスジ
ャンプ前の値に再セットするので、フォーカスジャンプ
後のトラック引き込みにおいても、引き込み動作がスム
ーズに行われ、偏心の大きなディスクに対しても、引き
込み時のトラックはずれが防止される。
【0042】また、トラックジャンプを行う処理中にお
いては、上記位相進み補償フィルタおよびサンプリング
補償フィルタの内部変数をフリーズするので、トラック
ジャンプ時においても、ジャンプ動作直後のトラック引
き込みが安定に行われるようになった。
【0043】また、フォーカス制御をかけるためのサー
チ動作時に、フォーカスアクチュエータサーチ印加電圧
に対する光ヘッドの合焦点を記憶し、合焦点が上記サー
チ印加電圧の中央部にくるように上記サーチ印加電圧の
オフセットレベルを調整するとともに、調整後は上記オ
フセットレベルを記憶した値においてサーチ動作を行わ
せるので、フォーカスアクチュエータの軸摩擦の状態
が、温度、湿度経時変化等により変動しても安定な引き
込みが実現できるようになった。
【0044】さらに、フォーカス方向の移動速度に応じ
て発生する検出信号および誤差信号の信号変化を十分に
通過するディジタルフィルタを介した信号によってタイ
ミングの検出を行うので、フォーカスセンサ信号にディ
スクのピット列によるピット外乱が混入しても、安定な
引き込み動作を行うことができる。
【0045】また、ディジタル演算部が、ファインアク
チュエータを制御するための制御補償フィルタと粗動機
構を制御するための制御補償フィルタおよび上記ステッ
ピングモータ駆動用の駆動パターンテーブルを有すると
ともに、駆動パターンテーブルは、送り分配能を向上さ
せるための出力信号の固定パルスパターンもしくはパル
ス幅変調したパターンを含むようにしたので、ステッピ
ングモータによる送り機構を用いた場合でも、通常再生
時、直流モータの送り動作を実現すると共に、滑らかな
送り動作を行うことができる。
【0046】また、信号再生時のステッピングモータ送
りに際し、駆動パターンを粗動機構用の補償フィルタの
出力に基づき、インクリメントさせる時に次のパターン
を出力後、所定時間後に所定時間だけ1つ前のパターン
を出力させるようにしたので、ステッピングモータの送
りを滑らかにでき、ステッピングの相が切り替わるとき
の振動を防止し、トラックはずれ等が生じないシステム
を構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1である光ディスク装
置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態1である光ディスク装
置のDSP演算部内部のソフトウェア動作を示す図であ
る。
【図3】 この発明の実施の形態1である光ディスク装
置の制御システムのフローチャートを示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態1である光ディスク装
置の制御システムの内部プログラム構成を示す図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態1である光ディスク装
置におけるCLV制御ブロックの構成を示すブロック図
である。
【図6】 この発明の実施の形態1である光ディスク装
置のCLV制御において既存のCD−DSPICとDV
D専用R−chを用いた例を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態1である光ディスク装
置においてCLVエラーの計測値をそのまま入力させる
例を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態2である光ディスク装
置におけるフォーカス制御系補償回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図9】 この発明の実施の形態3である光ディスク装
置におけるトラッキング制御系補償回路の構成を示すブ
ロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態3である光ディスク
装置におけるトラッキングジャンプ部の構成を示すブロ
ック図である。
【図11】 この発明の実施の形態4である光ディスク
装置におけるサーチ電圧制御回路の構成を示すブロック
図である。
【図12】 この発明の実施の形態4である光ディスク
装置におけるサーチ電圧波形を示した図である。
【図13】 この発明の実施の形態4である光ディスク
装置においてディザ信号を印加するトラッキング制御シ
ステムの構成を示すブロック図及びサーチ時の波形を示
す図である。
【図14】 この発明の実施の形態5である光ディスク
装置における1−2相励磁選択時および2相励磁選択時
の励磁方向を示した図である。
【図15】 この発明の実施の形態5である光ディスク
装置における遷移領域を設けたときの励磁方向を示した
図である。
【図16】 この発明の実施の形態5である光ディスク
装置における通常の1−2相駆動の場合のメカ共振と遷
移領域を含む場合のメカ共振の波形を示した図である。
【図17】 この発明の実施の形態5である光ディスク
装置においてPWM駆動を用いることで送りピッチの分
解能をさらに上げたものを示す図である。
【図18】 この発明の実施の形態5である光ディスク
装置におけるステッピングモータの送り制御の構成を示
しすブロック図である。
【図19】 従来の光ディスク装置の全体構成を示すブ
ロック図である。
【符号の説明】
14は光ディスク、15はディスクモータ、16は光ピ
ックアップ、17はステッピングモータ、18はディス
クモータドライバ、19はアクチュエータドライバ、2
0はステッピングモータドライバ、21はマトリクスア
ンプ、22,23,24はフィルタ、25はコンパレー
タ、26はイコライザー、27はPLLデータ検出器、
28はスイッチ、29はA/D変換器、30はレジスタ
1、31はレジスタ2、32はレジスタ3、33は両エ
ッジカウンタ、34はディジタルフィルタ、35はレジ
スタ4、36はDSP演算部、37,38はD/A変換
器、39はPWM変換器、40はフィルタ、41はサー
ボ演算コア部、42はトラッキングサブルーチン、43
はフォーカスサブルーチン、44はその他のサブルーチ
ン、45はFG速度カウンタ、46はディジタルフィル
タ、47はPG位相カウンタ、48は減算器、49,5
3,55はウインドコンパレータ、50,51,52は
ディジタルフィルタ、54は切り換えスイッチ、56,
57,58はゲイン可変器、60はR−ch回路、61
はCD−DSP回路、62,63は切り換えスイッチ、
67はCD/DVD共通R−ch回路、71はA/D変
換器、72はゲイン補償器、73はサーチIN差信号、
74は3次のローパスフィルタ、75は低域補償フィル
タ、76はゲイン補償2、77はフォーカスON/OF
Fスイッチ、78は進み補償フィルタ、79はフォーカ
スジャンプパルス発生回路、80は加算器、81はサー
チ電圧出力、82は加算器、83はD/A変換器、84
はA/D変換器、85はゲイン補償器1、86は3次の
ローパスフィルタ、87は低域補償フィルタ、88はゲ
イン補償器2、89はトラッキングON/OFFスイッ
チ、90は進み補償フィルタ、91はサンプリング補償
器、92は切り換えスイッチ、93はD/A変換器、9
4はレベル検出器、95はレベル検出器、96はジャン
プ本数指令値、97は反転回路、98,99はフリップ
フロップ動作ブロック、100は両エッジカウンタ、1
01はX×Z処理ブロック、102は確認レジスタ、1
03は判定ブロック、104,107は立ち上がり検出
動作ブロック、105はXn処理ブロック、106はタ
イマー、108はパルス幅計測器、、109はパルス幅
発生器、110はAND回路、11,112はゲイン、
113はホールド部、114はD/A変換器、115は
サーチ信号発生器、116は電圧可変制御部、117は
サーチIN差信号、118はサーチIN和信号、11
9,121はローパスフィルタ、120,122はレベ
ル検出器、124,125,130はAND回路、12
6はローパスフィルタ、127はローパスフィルタ、1
28はフォーカスON回路、129はスイッチ、131
はサーチ電圧、132はサーボOK信号、138はA/
D変換器、139は合焦点検出器、140はフォーカス
制御回路、141は切り換えスイッチ、142はスイッ
チ、143,144はD/A変換器、145はフォーカ
スアクチュエータドライバ、147はトラッキングアク
チュエータドライバ、148はフォーカスアクチュエー
タ、157,158,159,160は遷移領域、16
1はサーボ演算部、162はトランジスタ、163はダ
イオード、164は低電圧レギュレータ、165,16
6はHブリッジドライバ、167はステッピング駆動
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石田 禎宣 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ディスクのディスク回転を制御するた
    めの制御システムが、ディジタル回路およびソフトウェ
    ア処理により行われる光ディスク装置において、 光ディスクのピット列を再生することで得られる上記変
    調信号の読み出しクロックと基準クロックとの周波数お
    よび位相比較を行った結果を所定の通信サイクルにより
    シリアルデータにて上記所定のディジタル回路に入力し
    た後、上記所定のディジタル回路内のディジタルフィル
    タにて平均化するとともに、上記平均化したデータを上
    記制御演算部に入力することにより、上記制御演算部に
    おけるディスク回転に係わるプログラム命令巡回サイク
    ルを、上記所定の通信サイクルよりも低くしたことを特
    徴とする光ディスク装置。
  2. 【請求項2】 ディジタル演算処理にて光ディスクのフ
    ォーカス制御を行う光ディスク装置において、 上記ディジタル演算処理を行うディジタル演算回路と、 上記ディジタル演算回路に入力されるフォーカスエラー
    信号に含まれるノイズ成分を除去するためのノイズフィ
    ルタと、 制御ループの低域ゲインを確保するための低域補償フィ
    ルタと、 安定性を確保するための位相進み補償フィルタとフォー
    カスジャンプパルス発生回路とを備え、 フォーカスジャンプを行う処理中においては、上記それ
    ぞれフィルタの内部変数をフリーズすることを特徴とす
    る光ディスク装置。
  3. 【請求項3】 ディジタル演算処理にて光ディスクのフ
    ォーカス制御を行う光ディスク装置において、 上記ディジタル演算処理を行うディジタル演算回路と、 上記ディジタル演算回路に入力されるトラックエラー信
    号に含まれるノイズ成分を除去するためのノイズフィル
    タと、 制御ループの低域ゲインを確保するための低域補償フィ
    ルタと、 安定性を確保するための位相進み補償フィルタもしく
    は、上記演算処理に伴うサンプリングによる位相遅れを
    補償するためのサンプリング補償フィルタを含む位相進
    み補償フィルタとを備え、 フォーカスジャンプを行う処理中においては、上記位相
    進み補償フィルタおよびサンプリング補償フィルタの内
    部変数を上記フォーカスジャンプ前の値に再セットする
    ことを特徴とする光ディスク装置。
  4. 【請求項4】 ディジタル演算処理にて光ディスクのフ
    ォーカス制御を行う光ディスク装置において、 上記ディジタル演算処理を行うディジタル演算回路と、 上記ディジタル演算回路に入力されるトラックエラー信
    号に含まれるノイズ成分と除去するためのノイズフィル
    タと、 制御ループの低域ゲインを確保するための低域補償フィ
    ルタと、 安定性を確保するための位相進み補償フィルタもしく
    は、上記演算処理に伴うサンプリングによる位相遅れを
    補償するためのサンプリング補償フィルタを含む位相進
    み補償フィルタとを備え、 トラックジャンプを行う処理中においては、上記位相進
    み補償フィルタおよびサンプリング補償フィルタの内部
    変数をフリーズすることを特徴とする光ディスク装置。
  5. 【請求項5】 ディジタル演算処理により光ディスクの
    フォーカスアクチュエータに対してフォーカス制御を行
    う装置において、 上記フォーカス制御をかけるためのサーチ動作時に、フ
    ォーカスアクチュエータサーチ印加電圧に対する上記光
    ヘッドの合焦点を記憶し、上記合焦点が上記サーチ印加
    電圧の中央部にくるように上記サーチ印加電圧のオフセ
    ットレベルを調整すると共に、調整後は上記オフセット
    レベルを記憶した値においてサーチ動作を行わせること
    を特徴とする光ディスク装置。
  6. 【請求項6】 上記合焦点の検出が光ヘッドからの全反
    射光量検出信号が所定レベル以上の時に、フォーカス誤
    差信号のゼロクロスタイミングを検出することによって
    行われると共に、光ヘッドからのセンサー信号に含まれ
    るノイズ成分を除去し、フォーカス方向の移動速度に応
    じて発生する上記検出信号および誤差信号の信号変化を
    十分に通過するディジタルフィルタを介した信号によっ
    て上記タイミングの検出が行われることを特徴とする請
    求項5記載の光ディスク装置。
  7. 【請求項7】 光ヘッドのファインアクチュエータおよ
    び前記光ヘッドをステッピングモータにて移動させる粗
    動機構にてトラッキング動作を行うためのディジタル演
    算部を有するトラッキング制御回路において、 上記ディジタル演算部が、上記ファインアクチュエータ
    を制御するための制御補償フィルタと上記粗動機構を制
    御するための制御補償フィルタおよび上記ステッピング
    モータ駆動用の駆動パターンテーブルを有すると共に、
    上記駆動パターンテーブルは、送り分配能を向上させる
    ための出力信号の固定パルスパターンもしくはパルス幅
    変調したパターンを含むことを特徴とする光ディスク装
    置。
  8. 【請求項8】 光ヘッドのファインアクチュエータおよ
    び前記光ヘッドをステッピングモータにて移動させる粗
    動機構にてトラッキング動作を行うためのディジタル演
    算部を有するトラッキング制御回路において、 上記ディジタル演算部が、上記ファインアクチュエータ
    を制御するための制御補償フィルタと上記粗動機構を制
    御するための制御補償フィルタおよび上記ステッピング
    モータ駆動用の駆動パターンテーブルを有すると共に、
    信号再生時の上記ステッピングモータ送りに際し、上記
    駆動パターンを上記粗動機構用の補償フィルタの出力に
    基づき、インクリメントさせる時に次のパターンを出力
    後、所定時間後に所定時間だけ1つ前のパターンを出力
    することを特徴とする光ディスク装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100457519B1 (ko) * 2002-05-17 2004-11-17 삼성전자주식회사 틸트 보정 장치 및 방법
US6915517B1 (en) 1999-07-06 2005-07-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Digital signal processor

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6915517B1 (en) 1999-07-06 2005-07-05 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Digital signal processor
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