JPH10273158A - 容 器 - Google Patents

容 器

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JPH10273158A
JPH10273158A JP9077474A JP7747497A JPH10273158A JP H10273158 A JPH10273158 A JP H10273158A JP 9077474 A JP9077474 A JP 9077474A JP 7747497 A JP7747497 A JP 7747497A JP H10273158 A JPH10273158 A JP H10273158A
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JP
Japan
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lid
pair
container
engagement
opening
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JP9077474A
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Hidetoshi Shigefuji
秀俊 重藤
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Ryobi Ltd
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Ryobi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なく、その製造・管理が容易で
あり、且つ、構造が簡単で、組立・加工が容易であり、
耐久性に優れ、蓋体の薄肉化を可能にし、しかも、蓋体
内に断熱材を装着することができ、更に、優れた意匠性
を維持することが可能な容器を提供する。 【解決手段】 上部に開口部5を有する筐体状の容器本
体1と、前記開口部5を開閉する蓋体6とからなる容器
において、開口部5を形成する、容器本体1の対向壁面
2の各々の少なくとも一端側に、対向する一対の係合孔
3、4を設け、蓋体6が閉じられた状態において、それ
ぞれの先端が、一対の係合孔3、4にそれぞれ係合する
ように、蓋体6に少なくとも一対の係合軸7、8を摺動
可能に設ける。一対の係合軸7、8が一対の係合孔3、
4に係合されているとき、蓋体6は、一対の係合軸7、
8を中心にして揺動可能に、容器本体1に連結され、一
対の係合軸7、8の先端を没入させて、一対の係合軸
7、8と一対の係合孔3、4との係合を解除することに
よって、蓋体6が容器本体1から離脱される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の物を収容す
るための、蓋体を有する容器、例えば、各種の物を保温
または保冷するための容器、特に、魚や生餌等を保冷す
るための釣り用保冷容器や、飼育器等に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、各種の物を保温または保冷するた
めの容器は、上部に開口部を有する筐体状の容器本体
と、この開口部を開閉する蓋体とからなっている。ま
た、釣り用保冷容器は、魚を投入したり、生餌を取り出
すための開口部を有するカバーが、開放された上部に開
閉可能に取り付けられた筐体状の容器本体と、その開口
部を開閉する蓋体とからなっている。
【0003】このような釣り用保冷容器に関して、実開
昭52−92462号公報には、開口部を開閉するため
の蓋体の対向する側壁に、一対の摺動子を出没可能にそ
れぞれ配置し、一方、上記開口部を形成する容器本体の
対向する側壁に、上記一対の摺動子の先端を受け入れる
ための凹部をそれぞれ形成し、上記摺動子を上記凹部に
係合することによって、蓋体を、容器本体に固定し、一
方、上記摺動子と上記凹部との係合を解除することによ
って、蓋体を容器本体から離脱することが可能な容器が
開示されている(以下、「先行技術1」という)。
【0004】しかしながら、先行技術1においては、蓋
体を容器本体に開閉可能に連結するという思想は存在せ
ず、一旦、上記摺動子と上記凹部との係合が解除された
後には、蓋体が容器本体から離脱するため、離脱した蓋
体を紛失する虞れがあり、その結果、釣行時に、蓋体を
海や川に落とし、蓋体の紛失によって、容器としての機
能を完全に発揮することができなくなる虞れがあった。
【0005】また、実開昭52−41797号公報およ
び実開昭54−73291号公報には、開口部を形成す
る容器本体の対向側壁の一端側に蓋体の一端側を開閉可
能に取り付ける一方、蓋体の他端側に係合片を出没操作
可能に設け、更に、容器本体の対向側壁の他端側に、上
記係合片を受け入れるための係止孔を形成し、上記係合
片を上記係止孔に係脱させることによって、蓋体の開閉
を可能にする容器が開示されている(以下、「先行技術
2」という)。
【0006】しかしながら、先行技術2においては、容
器本体の対向側壁の一端側に蓋体の一端側が開閉可能に
取り付けられているため、換言すれば、容器本体と蓋体
との連結部分が、容器本体の対向側壁の一端側のみに限
定されているため、蓋体の他端側からしか、同蓋体を開
閉することができない。従って、容器内への物の収納方
向や容器からの物の取出し方向において制約を受けるの
みならず、蓋体を開いた状態において、蓋体は起立し
て、容器の開口部を狭めるので、開口部からの物の取出
しや収納に難があるという問題があった。
【0007】上述した先行技術1および2の問題点を解
決するために、本出願人の出願にかかる実開平5−70
80号公報には、容器本体の対向側壁の各々の両端側に
支軸をそれぞれ設ける一方、蓋体の両端部に、上記支軸
に係合可能な逆U字形の溝をそれぞれ形成すると共に、
蓋体の側壁に出没可能に設けられた摺動子によって、上
記逆U字形の溝の嵌合口を開放・閉鎖することにより、
開口部の何れの側からでも選択的に蓋体を開閉可能にす
ると共に、必要時には、開口部から蓋体を離脱できる容
器が開示されている(以下、「先行技術3」という)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術3においては、部品点数が多く、その製造・管理にお
いて問題があり、構造が複雑であるために組立・加工に
おいても問題があった。また、蓋体を開く場合に、一方
の摺動子を操作して、一方の逆U字形の溝の開放端を開
放した後に、蓋体を他方の側の支軸を中心に回動するも
のであるため、当該支軸に比較的大きな強度が求められ
る傾向にあり、当該支軸の損壊時には、使用不能になる
虞れがあった。
【0009】また、操作片と摺動子とが、投入口上蓋の
凹部と投入口下蓋の凹部とに重畳して収納されるもので
あるため、蓋体が厚肉になる傾向があった。また、摺動
子は、投入口下蓋の凹部の底板上面と投入口上蓋の凹部
の底板下面とによって摺動可能に挟持する構造であるた
め、投入口下蓋と投入口上蓋との間に断熱材を装着する
ことができず、蓋体に断熱性を付与することが困難であ
った。更に、一対の操作片は、投入口上蓋の凹部内に所
定の間隔をあけて摺動可能に装着する構造であるため、
外部に露出して、意匠性を損なうのみならず、強度的に
も問題があった。
【0010】本発明は、上述した先行技術3が包蔵する
問題点を解決し、即ち、部品点数が少なく、その製造・
管理が容易であり、且つ、構造が簡単で、組立・加工が
容易であり、耐久性に優れ、蓋体の薄肉化を可能にし、
しかも、蓋体内に断熱材を装着することができ、更に、
優れた意匠性を維持することが可能な容器を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、上
部に開口部5を有する筐体状の容器本体1と、前記開口
部5を開閉する蓋体6とからなる容器において、前記開
口部5を形成する、前記容器本体1の対向壁面2の各々
の少なくとも一端側に、対向する一対の係合孔3を設け
ると共に、前記蓋体6が閉じられた状態において、それ
ぞれの先端が、前記一対の係合孔3にそれぞれ係合する
ように、前記蓋体6に少なくとも一対の係合軸7を摺動
可能に設け、前記一対の係合軸7が前記一対の係合孔3
に係合されているとき、前記蓋体6は、前記一対の係合
軸7を中心にして揺動可能に、前記容器本体1に連結さ
れ、前記一対の係合軸7の先端を没入させて、前記一対
の係合軸7と前記一対の係合孔3との係合を解除するこ
とによって、前記蓋体6が前記容器本体1から離脱され
ることを特徴としている。
【0012】本発明のこの特徴によれば、開口部を形成
する、容器本体の対向壁面間に掛け渡されていた、蓋体
の揺動およびロック用の軸が不要になり、容器本体の製
造・管理が容易になるのみならず、構造が簡単になり、
組立・加工も容易になる。
【0013】上述した本発明の特徴において、開口部を
形成する、容器本体の対向壁面の両端側に、対向する一
対の係合孔をそれぞれ設ける一方、これに対応する一対
の係合軸を、蓋体の両端側にそれぞれ設ければ、蓋体を
開く場合には、蓋体の一端側における一対の係合軸の先
端を没入させることによって、これと一対の係合孔との
係合を解除して、開蓋動作を行うのみで、蓋体の他端側
における、容器本体に形成された係合孔に係合した一対
の係合軸を中心にして、蓋体が揺動可能になり、かくし
て、極めて簡単に蓋体を開くことができる。
【0014】また、上記蓋体の他端側における一対の係
合軸の先端を没入させることによって、これと一対の係
合孔との係合を解除して、開蓋動作を行えば、蓋体の一
端側における、容器本体に形成された係合孔に係合した
一対の係合軸を中心にして、蓋体が揺動可能になり、か
くして、極めて簡単に蓋体を開くことができる。このよ
うに、蓋体を一端および他端の何れの側からでも簡単に
選択的に開くことができ、従って、容器内への物の収納
や容器内からの物の取り出しを、好みの側から行うこと
ができる。
【0015】また、開口部を大きく開放したい場合に
は、蓋体の両端側のそれぞれの一対の係合軸の先端を没
入させることによって、これと一対の係合孔との係合を
解除し、蓋体を上方に引き上げることによって、極めて
簡単に蓋体を開口部から離脱することができ、これによ
って、容器内への物の収納や容器内からの物の取り出し
を極めて容易に行うことができる。
【0016】更に、蓋体の揺動およびロックは、容器本
体の開口部を形成する対向側壁に形成された係合孔への
係合軸の係脱操作によって行われるため、その作動の安
定化がはかれ、当該部材の耐久性の向上も図れる。ま
た、係合軸の出没操作機構を平面的に配置できるため、
蓋体を薄肉にできる。
【0017】請求項2の本発明は、前記容器本体1の前
記対向壁面2は、少なくとも前記係合孔3付近の部分に
おいて、上方に向かって広がるテーパ面Tを有している
ことを特徴としている。
【0018】本発明のこの特徴によれば、容器の開口部
を蓋体によって閉じる場合において、蓋体の側壁から突
出した係合軸が上記テーパ面によって案内されて、係合
孔に自動的に係合され、閉蓋動作を極めて容易に行うこ
とができる。
【0019】請求項3の本発明は、前記蓋体を構成する
上蓋板と下蓋板との間に中蓋板を設け、前記上蓋板と中
蓋板との間に、前記係合軸のための操作機構を配置し、
前記中蓋板と前記下板蓋との間に、断熱材を配置したこ
とを特徴としている。
【0020】本発明のこの特徴によれば、開口部からの
蓋体を介しての熱の侵入や放射が防止されるので、蓋体
における断熱性の向上を図ることができる。更に、上蓋
板と下蓋板との間において、係合軸のための操作機構の
収納部と、断熱材の収納部とが、中蓋板によって隔離さ
れているので、断熱材収納部内への水の侵入を防止する
ことができ、断熱材の水による損傷を防止して、断熱材
の機能を長期間に亘って維持することができる。
【0021】以下、本発明の実施形態を示す図面に対応
付けて本発明を説明する。但し、本発明は図示の形態に
限定されない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の一実施形態を説明する。
【0023】釣り用保冷容器に適用された本発明の第1
実施態様の容器Aを、図1乃至図6を参照しながら詳細
に説明する。図1は、本発明の第1実施態様の容器Aの
斜視図、図2は、蓋体が離脱された状態における容器A
の部分斜視図、図3は、図2のIII−III線断面図、図4
は、図3の係合軸の周辺を示す拡大部分断面図、図5
は、図3のV−V線断面図、図6は、図3のVI−VI線断
面図である。
【0024】図1から明らかなように、本発明の第1実
施態様の容器Aは、魚を投入したり、生餌を取り出すた
めの長方形状の開口部5を有するカバー1aが、開放さ
れた上部に開閉可能に取り付けられた筐体状の容器本体
1と、その開口部5を開閉する長方形状の蓋体6とから
なっている。
【0025】容器本体1は、従来の釣り用保冷容器の容
器本体と同様に、二重構造を有するケーシングからなっ
ており、その内部に断熱材が充填されている。容器本体
1のカバー1aも同様に、二重構造を有するケーシング
からなっており、その内部に断熱材が充填されている。
容器本体1のカバー1aには、魚を投入したり、生餌を
取り出すための開口部5が形成されている。
【0026】開口部5を形成する、容器本体1の対向壁
面2の両端側には、対向する二対の係合孔3、4がそれ
ぞれ一対ずつ設けられている。
【0027】蓋体6の両端部には、これが閉じられた状
態において、それぞれの先端が、上記二対の係合孔3、
4にそれぞれ係合するように、二対の係合軸7、8が出
没自在にそれぞれ設けられている。これ等の係合軸7、
8の出没操作によって、蓋体6は、二対の係合孔3、4
の何れか一方を中心にして揺動可能または開蓋可能に保
持される。
【0028】上述した係合軸7、8は、蓋体6の上面に
露出した一対の操作部12の操作によって、係合軸7、
8の各々の先端が蓋体6の長辺側の側壁から出没して、
上述した係合孔3、4に係合、離脱し得るように構成さ
れている。
【0029】即ち、蓋体6は、上蓋板6aと、一対の操
作部12と、操作部付勢用バネ14と、二対の係合軸
7、8と、係合軸付勢用バネ10と、下蓋板6bとから
構成されている。ここにおいて、一対の操作部12、操
作部付勢用バネ14、二対の係合軸7、8および係合軸
付勢用バネ10は、蓋体6のための開閉・ロック機構1
1を構成している。
【0030】一対の操作部12は、上蓋板6aと下蓋板
6bとによって、これ等の間に、容器本体1の対向壁面
2と実質的に平行な方向に摺動可能に挟持されている。
一対の操作部12は、操作部付勢用バネ14によって、
外側、即ち、係合軸7、8側にそれぞれ押圧されてい
る。操作部12は、一対の摺動片13を一体的に備えて
おり、各摺動片13の内側端部には、カム面13aが形
成されている。
【0031】係合軸7、8は、上蓋板6aと下蓋板6b
とによって、これ等の間に、容器本体1の対向壁面2と
実質的に直交する方向に摺動可能に挟持されている。即
ち、係合軸7、8は、図3および4から明らかなよう
に、その先端が蓋体6の長辺側の側壁を貫通するように
して、上蓋板6aと下蓋板6bとの間に挟持されてお
り、係合軸7、8の後端部は、蓋体6の短辺側の側壁か
ら一体的に伸びる一対の支持壁9にそれぞれ摺動可能に
支持されている。一対の支持壁9の間において、係合軸
7、8の後端部間には係合軸付勢用バネ10が配置され
ており、その弾発力によって、係合軸7、8の各々の先
端が蓋体6の長辺側の側壁から突出するように構成され
ている。
【0032】上述した係合軸7、8の各々は、図4から
最も良く理解されるように、その中央部に、上述した操
作部12の摺動片13に設けられたカム面13aに接触
するフランジ7aを備えている。
【0033】従って、蓋体6を開ける際に、何れか一方
の操作部12を、操作部付勢用バネ14に抗して、容器
本体1の対向側壁2と実質的に平行な方向に摺動操作す
ると、これに伴って、摺動片13が蓋体6の内側方向に
摺動し、摺動片13のカム面13aは、一対の係合軸7
のフランジ7aを、係合軸付勢用バネ10の弾発力に抗
して、一対の係合軸7を相互に近づけ、これによって、
一対の係合軸7の先端は、容器本体の対向側壁2に形成
された係合孔3から離脱する。その結果、蓋体6は、他
方の操作部12によって操作される一対の係合軸8を中
心にして開蓋される。
【0034】また、この状態から開口部5を閉蓋する時
は、前述と同様の操作を行って、係合軸7を蓋体6の長
辺側の側壁内に引っ込め、蓋体6を揺動させて閉蓋す
る。その後、操作部12から手を離すと、操作部付勢用
バネ14の弾発力によって操作部12が摺動復帰され、
カム面13aによる押圧が解除される。このようなカム
面13aによる押圧が解除されると、係合軸7は、係合
軸付勢用バネ10の弾発力によって蓋体6の長辺側の側
壁から突出する方向に摺動され、係合軸7の先端が、容
器本体1の対向側壁2に形成された係合孔3に係合し、
これによって、蓋体6は、閉蓋状態でロックされる。
【0035】蓋体6を他の側から開・閉蓋する場合は、
他方の操作部11を上述と同様に操作することによって
行われる。
【0036】容器本体1の開口部5からの蓋体6の取り
外し、または、装着は、蓋体6の一対の操作部12の操
作を同時に、上述と同様の方法で行うことによって行わ
れる。
【0037】本発明の上述した第1実施態様の容器Aに
おいては、図5および図6から明らかなように、蓋体6
を構成する上蓋板6aと下蓋板6bとの間に、中蓋板6
cを設け、上蓋板6aと中蓋板6cとの間に、蓋体6の
ための、操作部11等を含む上述した開閉・ロック機構
11が配置され、中蓋板6cと下蓋板6bとの間に、断
熱材15が配置されている。
【0038】このような特別な構造を採用することによ
って、蓋体6における断熱性の向上を図ることができ、
しかも、断熱材収納部内への水の侵入を防止することが
でき、断熱材の水による損傷を防止して、断熱材の機能
を長期間に亘って維持することができる。
【0039】更に、本発明の上述した第1実施態様の容
器Aにおいては、図6から明らかなように、容器本体1
の対向壁面2は、係合孔3付近の部分において、上方に
向かって広がる、所定の角度αを有するテーパ面Tが形
成されている。
【0040】このような特別な構造を採用することによ
って、開口部5の閉蓋時または開口部5への蓋体6の装
着時に、操作部12を操作しなくても、係合軸7、8の
先端がテーパ面Tによって押圧されて、係合軸付勢用バ
ネ10の弾発力に抗して、蓋体6の長辺側の側壁から引
っ込む。その後、係合軸7、8の先端が容器本体1の対
向側壁2の係合孔3、4に至ると、その先端は係合軸付
勢用バネ10の弾発力によって、蓋体6の長辺側の側壁
から突出して、容器本体1の対向側壁2の係合孔3、4
に係合される。従って、開口部5の閉蓋または開口部5
への蓋体6の装着の操作を極めて簡易化することができ
る。
【0041】次に、釣り用保冷容器に適用された本発明
の第2実施態様の容器Bを、図7乃至図11を参照しな
がら詳細に説明する。図7は、蓋体が離脱された状態に
おける,本発明の第2実施態様の容器Bの部分斜視図、
図8は、図7のVIII−VIII線断面図、図9は、図8の係
合軸の周辺を示す拡大部分断面図、図10は、図8のX
−X線断面図、図11は、図8のXI−XI線断面図で
ある。
【0042】図7から明らかなように、本発明の第2実
施態様の容器Bは、上述した本発明の第1実施態様の容
器Aと同様に、魚を投入したり、生餌を取り出すための
開口部5を有するカバー1aが、開放された上部に開閉
可能に取り付けられた筐体状の容器本体1と、その開口
部5を開閉する蓋体6とからなっている。
【0043】容器本体1は、上述した本発明の第1実施
態様の容器Aのそれ等と同様に構成されるため、同一の
構成要素に同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0044】蓋体6の両端部には、これが閉じられた状
態において、それぞれの先端が、容器本体1の対向側壁
2の両端側にそれぞれ一対ずつ形成された二対の係合孔
3、4にそれぞれ係合するように、二対の係合軸7、8
が出没自在にそれぞれ設けられている。二対の係合軸
7、8の各対は、これ等に揺動可能に取り付けられ、蓋
体6の上面に延設された操作部17によって、蓋体6の
長辺側の側壁から出没して、上記係合孔3、4に係合・
離脱し得るように構成されている。
【0045】即ち、蓋体6は、上蓋板6aと、一対の操
作部17と、操作部付勢用バネ18と、二対の係合軸
7、8と、係合軸付勢用バネ10と、下蓋板6bとから
構成されている。ここにおいて、一対の操作部17、操
作部付勢用バネ18、二対の係合軸7、8および係合軸
付勢用バネ10は、蓋体6のための開閉・ロック機構1
6を構成している。
【0046】操作部17は、一端側の下面に間隔をあけ
て配置された一対の脚部17aを一体的に有している。
各脚部17aは、係合軸7、8が挿入される貫通孔17
cを有しており、その内側端には、カム面17bが形成
されている。操作部17の一対の脚部17aは、上蓋板
6aの切り欠き部6dから蓋体6内に挿入され、その他
端、即ち、操作端側は、上蓋板6a側に露出している。
操作部17は、その脚部17aに挿入される係合軸7、
8を介して揺動可能に支持されるが、一対の脚部17a
間には、一端を操作部17の下面に固定し、他端を蓋体
6に固定した操作部付勢用バネ18が配置され、これの
弾発力によって、操作部17の操作端を上蓋板6a側に
押し付けている。
【0047】係合軸7、8は、上蓋板6aと下蓋板6b
とによって、これ等の間に、容器本体1の対向壁面2と
実質的に直交する方向に摺動可能に挟持されている。即
ち、係合軸7、8は、操作部17の脚部17aにおける
貫通孔17c、蓋体6の短辺側の側壁から一体的に伸び
る支持壁9、および、蓋体6の長辺側の側壁を貫通し
て、その先端が、容器本体1の開口部5を形成する対向
側壁に形成された係合孔3、4に係脱可能に配置されて
いる。図9から明らかなように、係合軸7、8の各々の
中間部には、上記操作部17の脚部17aのカム面17
bに接触するカム受け部7aが形成されている。また、
一対の係合軸7、8の後端間には、係合軸付勢用バネ1
0が配置され、その弾発力によって、係合軸7、8の先
端は蓋体6の長辺側の側壁から突出している。
【0048】即ち、係合軸7、8の中間部に形成された
カム受け部7aを、操作部17の脚部17aのカム面1
7bに接触させ、操作部17の回動操作によって、係合
軸7、8の先端が蓋体6の長辺側の側壁内に引っ込めら
れて、容器本体1の開口部5を形成する対向側壁に形成
された係合孔3、4から離脱するように構成されてい
る。
【0049】従って、開蓋時には、蓋体6の何れか一方
の操作部17を操作部付勢用バネ18の弾発力に抗して
蓋体6の上面から離れる方向に回動操作すると、係合軸
7は、係合軸付勢用バネ10の弾発力に抗して、蓋体6
の長辺側の側壁内に引っ込む。これによって、係合軸7
の先端が容器本体の対向側壁における係合孔3から離脱
する。その結果、蓋体6は、他方の操作部17によって
操作される一対の係合軸8を中心にして開蓋される。
【0050】また、この状態から開口部5を閉蓋する時
は、前述と同様の操作を行って、係合軸7を蓋体6の長
辺側の側壁内に引っ込め、蓋体6を揺動させて閉蓋す
る。その後、操作部17から手を離すと、操作部付勢用
バネ18の弾発力によって操作部17が回転復帰され、
カム面17bによる押圧が解除される。このようなカム
面17bによる押圧が解除されると、係合軸7は、係合
軸付勢用バネ10の弾発力によって蓋体6の長辺側の側
壁から突出する方向に摺動され、係合軸7の先端が、容
器本体1の対向側壁2に形成された係合孔3に係合し、
これによって、蓋体6は、閉蓋状態でロックされる。
【0051】蓋体6を他の側から開・閉蓋する場合は、
他方の操作部17を上述と同様に操作することによって
行われる。
【0052】容器本体1の開口部5からの蓋体6の取り
外し、または、装着は、蓋体6の一対の操作部12の操
作を同時に、上述と同様の方法で行うことによって行わ
れる。
【0053】本発明の第2実施態様の容器Bにおいて
も、本発明の上述した第1実施態様の容器Aにおけると
同様に、蓋体6を構成する上蓋板6aと下蓋板6bとの
間に、中蓋板6cを設け、上蓋板6aと中蓋板6cとの
間に、蓋体6のための、操作部17等を含む上述した開
閉・ロック機構16が配置され、中蓋板6cと下蓋板6
bとの間に、断熱材15が配置されている(図10およ
び図11参照)。
【0054】このような特別な構造を採用することによ
って、蓋体6における断熱性の向上を図ることができ、
しかも、断熱材収納部内への水の侵入を防止することが
でき、断熱材の水による損傷を防止して、断熱材の機能
を長期間に亘って維持することができる。
【0055】更に、本発明の第2実施態様の容器Bにお
いても、本発明の上述した第1実施態様の容器Aにおけ
ると同様に、容器本体1の対向壁面2は、係合孔3付近
の部分において、上方に向かって広がる、所定の角度α
を有するテーパ面Tが形成されている(図11参照)。
【0056】このような特別な構造を採用することによ
って、開口部5の閉蓋時または開口部5への蓋体6の装
着時に、操作部12を操作しなくても、係合軸7、8の
先端がテーパ面Tによって押圧されて、係合軸付勢用バ
ネ10の弾発力に抗して、蓋体6の長辺側の側壁から引
っ込む。その後、係合軸7、8の先端が容器本体1の対
向側壁2の係合孔3、4に至ると、その先端は係合軸付
勢用バネ10の弾発力によって、蓋体6の長辺側の側壁
から突出して、容器本体1の対向側壁2の係合孔3、4
に係合される。従って、開口部5の閉蓋または開口部5
への蓋体6の装着の操作を極めて簡易化することができ
る。
【0057】なお、上述した第1および第2実施態様に
おいては、本発明を釣り用保冷容器に適用したものとし
て説明したが、これに限定されるものではなく、各種の
物を収容するための如何なる容器にも適用することがで
き、例えば、飼育器等に適用することも可能である。
【0058】
【発明の効果】上述した本発明によれば、部品点数が少
なく、その製造・管理が容易であり、且つ、構造が簡単
で、組立・加工が容易であり、耐久性に優れ、蓋体の薄
肉化を可能にし、しかも、蓋体内に断熱材を装着するこ
とができ、更に、優れた意匠性を維持することが可能な
容器を提供することができ、かくして、産業上有用な効
果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施態様の容器Aの斜視図であ
る。
【図2】蓋体が離脱された状態における、本発明の第1
実施態様の容器Aの部分斜視図である。
【図3】図2のIII−III線断面図である。
【図4】図3の係合軸の周辺を示す拡大部分断面図であ
る。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】図3のVI−VI線断面図である。
【図7】蓋体が離脱された状態における,本発明の第2
実施態様の容器Bの部分斜視図である。
【図8】図7のVIII−VIII線断面図である。
【図9】図8の係合軸の周辺を示す拡大部分断面図であ
る。
【図10】図8のX−X線断面図である。
【図11】図8のXI−XI線断面図である。
【符号の説明】
A:本発明の第1実施態様の容器 B:本発明の第2実施態様の容器 1:容器本体 2:対向壁面 3、4:係合孔 5:開口部 6:蓋体 6a:上蓋板 6b:下蓋板 6c:中蓋板 7、8:係合軸 15:断熱材 T:テーパ面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に開口部を有する筐体状の容器本体
    と、前記開口部を開閉する蓋体とからなる容器におい
    て、 前記開口部を形成する、前記容器本体の対向壁面の各々
    の少なくとも一端側に、対向する一対の係合孔を設ける
    と共に、 前記蓋体が閉じられた状態において、それぞれの先端
    が、前記一対の係合孔にそれぞれ係合するように、前記
    蓋体に少なくとも一対の係合軸を摺動可能に設け、 前記一対の係合軸が前記一対の係合孔に係合されている
    とき、前記蓋体は、前記一対の係合軸を中心にして揺動
    可能に、前記容器本体に連結され、前記一対の係合軸の
    先端を没入させて、前記一対の係合軸と前記一対の係合
    孔との係合を解除することによって、前記蓋体が前記容
    器本体から離脱されることを特徴とする容器。
  2. 【請求項2】 前記容器本体の前記対向壁面は、少なく
    とも前記係合孔付近の部分において、上方に向かって広
    がるテーパ面を有していることを特徴とする請求項1に
    記載した容器。
  3. 【請求項3】 前記蓋体を構成する上蓋板と下蓋板との
    間に中蓋板を設け、 前記上蓋板と中蓋板との間に、前記係合軸のための操作
    機構を配置し、 前記中蓋板と前記下板蓋との間に、断熱材を配置したこ
    とを特徴とする請求項1に記載した容器。
JP9077474A 1997-03-28 1997-03-28 容 器 Pending JPH10273158A (ja)

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