JPH10273093A - 船舶用居室の組立工法 - Google Patents

船舶用居室の組立工法

Info

Publication number
JPH10273093A
JPH10273093A JP9077624A JP7762497A JPH10273093A JP H10273093 A JPH10273093 A JP H10273093A JP 9077624 A JP9077624 A JP 9077624A JP 7762497 A JP7762497 A JP 7762497A JP H10273093 A JPH10273093 A JP H10273093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
room
size
ship
module
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9077624A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2934414B2 (ja
Inventor
Kosuke Nakamura
幸介 中村
Tomonori Ineji
知訓 稲次
Yoshioki Kikueda
喜興 菊枝
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAGASAKI SENPAKU SOBI CO Ltd
NAGASAKI SENPAKU SOBI KK
Original Assignee
NAGASAKI SENPAKU SOBI CO Ltd
NAGASAKI SENPAKU SOBI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NAGASAKI SENPAKU SOBI CO Ltd, NAGASAKI SENPAKU SOBI KK filed Critical NAGASAKI SENPAKU SOBI CO Ltd
Priority to JP9077624A priority Critical patent/JP2934414B2/ja
Publication of JPH10273093A publication Critical patent/JPH10273093A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2934414B2 publication Critical patent/JP2934414B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は船舶用居室の組立工法に関し、規格
化された所定の壁厚、幅を有する数種のモジュールパネ
ルを基準として船種、船型等によって異なる船殻寸法に
対して居室寸法を船舶内に割付け、船外で生産されるモ
ジュールパネルを船内に運搬して組合わせ使用すること
により居室を組付、施工を行うようにする。 【解決手段】 規格化された所定壁厚t、所定幅W1
有するモジュールパネル1を基準として船種、船型等に
より異なる船殻寸法に対して居室寸法を船舶2内に割付
け、モジュールパネルを所望数組合せて使用し、船舶内
に規定寸法の居室K1 ,K′1 ,K″1 ;K2
K′2 ;K3 を組付施工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は船舶用居室の組立工
法に関し、規格化された所定の壁厚、幅を有する数種の
モジュールパネルを基準として船種、船型、船の大きさ
等によって異なる船殻寸法に対して居室の居室寸法を船
舶内に割付け、適当なモジュールパネルを組合せ使用す
ることによって船舶内に規定寸法の居室を組付、施工す
るようにした。
【0002】
【従来の技術】船舶は浮力を受けて安全に航行するの
に、竜骨、肋骨等の骨組材や構造材が必要不可決であ
り、船殻内に縦横に組付けられている。また船舶には推
進のための運転機関、計測機器、空調機器、熱交換機器
等の各種機関が装備されている。しかも船舶は貨物を運
搬するための貨物船や石油や液化ガスを運搬するための
タンカー、さらには乗客を運搬するための客船やフェリ
ー船等、用途毎に船型や船種が異なり、大きさも大小様
々に形成される。従って船舶内に乗組員が寝起きする居
室やこの居室周りに設けられる公用施設を含む居住区等
の上部構造を構築する場合には、これらの骨組材や各種
機関、船舶内の船倉、階段やトランク等の構造物を避け
て船殻寸法に位置する鋼壁に制約を受けながら居室の形
状、配置等の居室寸法が計画され、決定されていた。す
なわち、船殻寸法と、船舶内を往来するための通路に沿
って配置される通路側隔壁材、居室間を仕切るための間
仕切材、居室内を内装するための内張り壁材、天井を内
装するための天井材等の各壁材の壁厚とを基準にして居
室寸法が決定されていた。そして、これらの通路側隔壁
材、間仕切材、内張り壁材、天井材等の各壁材を船舶内
の限られた空間としての船窟内に運び込み、暗くて狭い
船内において構築すべき居室寸法に応じて各壁材を所望
寸法に切断していた。その後切断されたこれらの通路側
隔壁材、間仕切材、内張り壁材、天井材等の各壁材を組
立、施工することにより居室等を構築していた。また各
壁材が組立、施工される進行度合いに伴ってバス、トイ
レ等に設備がされる上水を給水するための給水管や下水
を排水するための排水管等の配管作業や空調ダクトの敷
設作業、さらには照明、コンセント受栓等の電気配線作
業等が行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来、船
舶内に居室等の上部構造を構築する場合には、竜骨、肋
骨等の骨組材や梯子、トランク等の構造材、また運転機
関、計測機器、空調機器、熱交換機器等の各種機関や配
管を避け、しかも船体の船殻個所に位置する鋼壁に制約
を受けながら居室寸法が決定されていたので、構築され
る居室は変形な形状に形成され、また居室相互の配置が
よくないので、使い勝手が悪いものになっていた。しか
も居室を構築するには、通路側隔壁材、間仕切材、内張
り壁材、天井材等の各種壁材を長く、広いまま暗くて狭
い船窟内に運び込み、その後船窟内で実測される居室寸
法をもとに各種壁材を船窟内において組立、施工現場に
て所望寸法に切断していた。このようにして切断された
各種壁材を居室寸法をもとに建て込むことにより居室が
組立、施工されていた。このように狭くて暗い船窟内に
おいて各種壁材の計測作業、切断作業、組付作業、上水
や下水の配管作業、さらには照明等の電気配線作業等の
各作業を行わなければならないので、居室等の上部構造
の構築には工数が多くなって作業能率が低く、組立工期
も長くなり、しかも作業には熟練を必要としていた。ま
た船内での狭い空間で切断作業等が行われるため、作業
者同志が作業中に衝突する等、その行動範囲に制約を受
け、作業面での保守と安全とが損なわれていた。しかも
船内には壁材の切断時に端材を生じたり、粉塵が発生し
て空中に浮遊する等、作業環境が悪くなっていた。また
切断作業に伴って船内に生ずる端材等の廃材は作業者の
足場を確保すること等からまとめて船外に搬出しなけれ
ばならない等の余分な作業を必要としていた。
【0004】本発明は上記従来の不都合を解決し、同一
の規定形状、配置の居室を数多く製作するのに最適で使
い勝手が良く、組立、施工現場での工程数が省略化され
て作業能率が良く、未熟練者にも容易且つ確実に作業が
行えるとともに組立工期が短く、また保守と安全性に優
れ、しかも用材を切断した後の端材が船内に散在した
り、塵埃が空中に浮遊することがなく環境は良く、その
処理は必要ではなくなり、船舶内での足場を確保して安
全に作業が行える等製作コストおよび工事費を安価にす
ることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1は、規
格化された所定壁厚、所定幅を有する数種のモジュール
パネルを基準として船種、船型、船の大きさ等により異
なる船殻寸法に対して居室の居室寸法を船舶内に割付
け、前記モジュールパネルを所望数組合せて使用するこ
とにより船舶内に規定寸法の居室を組付、施工するとい
う手段を採用した。
【0006】また本発明の請求項2は、請求項1におい
て前記居室寸法は、モジュールパネルの規格化された幅
寸法を基準に50mmをモジュール単位寸法とし、その
整数倍により設定されるという手段を採用した。
【0007】また本発明の請求項3は、請求項1におい
て前記モジュールパネルを所望数組合せて使用すること
により前記居室寸法をもとに居室の周囲に規定の居住区
を組付、施工するという手段を採用した。
【0008】また本発明の請求項4は、請求項1、また
は請求項2、請求項3の何れかにおいてモジュールパネ
ルは、船舶外にて所望寸法にて製作されることにより船
舶内に通路側隔壁、間仕切壁、内張り壁、天井壁として
組付可能に使用されるという手段を採用した。
【0009】また本発明の請求項5は、請求項4におい
て居室間を仕切る前記間仕切壁は、内張り壁に対して突
き当てるかまたは差込んで居室を組付けるという手段を
採用した。
【0010】また本発明の請求項6は、請求項1におい
て扉または窓の開口寸法は、前記モジュールパネルの幅
寸法に相当するモジュール単位寸法の整数倍に設定され
るという手段を採用した。
【0011】また本発明の請求項7は、請求項1、また
は請求項2、請求項3、請求項4、請求項6の何れかに
おいて前記モジュールパネルは、幅寸法が150mm、
200mm、250mm、300mm、500mmのう
ち何れかと最大幅が600mmとの組合せ、または幅寸
法が150mm、200mm、250mm、300m
m、500mm、600mmのうち何れかと最大幅が7
50mmとが組合せ、使用されるという手段を採用し
た。
【0012】また本発明の請求項8は、請求項1、また
は請求項2、請求項3、請求項4、請求項6の何れかに
おいて前記モジュールパネルは、その板厚が略25mm
もしくは略50mmの何れかに形成されるという手段を
採用した。
【0013】また本発明の請求項9は、請求項1におい
てモジュールで設定される居室寸法を基準に船殻寸法を
決定するという手段を採用した。
【0014】
【発明の実施の形態】以下図面に従って本発明の実施の
形態の具体例を説明する。図1乃至図19は本発明の一
実施例であり、船舶がタンカーであるかまたは貨物船で
ある場合を示す。図3において1は工場において多量に
製作される所定壁厚t、所定幅M1 を有する数種類の規
格化されたモジュールパネルであり、このモジュールパ
ネル1を基準として図5、図6、図7、図14、図16
に示すように船種、船型、船の大きさ等に応じて異なる
船舶2の縦寸法L′1 、横寸法L′2 等の船殻寸法に対
して船舶2内に設ける居室K1 等の居室寸法を、縦寸法
1 、横寸法L2 についてピッチ割して割付けが行われ
る。また船殻寸法の高さH′に対して船の用途、船型、
船種、船の大きさを考慮してモジュールパネル1を所望
長さM2 に予め切断して居室の高さHの割付が行われ
る。
【0015】また前記モジュールパネル1は、幅M1
寸法が150mm、200mm、250mm、300m
m、500mmのうち何れかと最大幅が600mmとの
組合せ、または幅M1 の寸法が150mm、200m
m、250mm、300mm、500mm、600mm
のうちの何れかと最大幅が750mmとの組合せのよう
に50mmをモジュール単位としてその整数倍(N)と
なし、その中から適当なものを選択して所望数枚が選
択、使用される。このように50mmをモジュール単位
としてモジュールパネル1の幅M1 としたのは、船殻寸
法に対して居室寸法をきめ細かに設定することが可能に
なるのと、居室寸法をもとにモジュールパネル1を建て
込んだ場合に、端材が発生するのを極力抑えるためであ
る。また、規格化された数種類のモジュールパネル1
は、ロックボードまたはロックウール等の芯材を内部に
設けて表面を化粧鋼板にて覆うことによって形成され、
船舶2内に設ける通路3に沿って建て込まれる通路側隔
壁4、居室K1 等の間を仕切るための間仕切壁5A,5
B、内張り壁6A,6B,6C、天井壁7等の各用途毎
に使用される用材となる。またこのモジュールパネル1
は、その壁厚tが約50mmのものと、壁厚t′が約2
5mmのものとが選択使用される。
【0016】そして船外、例えば工場において生産され
る規格化された数種類の前記モジュールパネル1よりな
る通路側隔壁4、間仕切壁5A,5B、内張り壁6A,
6B,6C、天井壁7等の用材は船舶2内に所望枚数搬
入されることにより、そのままこれらの通路側隔壁4、
間仕切壁5A,5B、内張り壁6A,6B,6C、天井
壁7等を船舶2内に割付けられる居室寸法に応じて組
付、施工すると、船舶2内には規格化された同一寸法の
多数の居室が構築できる。この際、モジュールパネル1
相互の組付けは、図4に示すようにモジュールパネル1
の左右の衝合端に縦長に設けた溝1a内に継手sを挿入
したり、または根太材nを使用することによりモジュー
ルパネル1相互は接続される。また端部に位置するモジ
ュールパネル1の建て込みは、例えば断面コ状乃至は断
面L状の保持材hにモジュールパネル1の端部が建て込
まれ、必要に応じてボルト・ナット等を用いて保持材h
に取付けられる。この時、図には示さないが、端部に位
置するモジュールパネル1には、モジュールパネル1,
1が平面直角乃至は平面T字状に組付けられる一端部側
には溝1aを設けることなく、他端側にのみ継手sを挿
入するための溝1aが形成され、モジュールパネル1,
1相互を接続するようにしてもよい。またモジュールパ
ネル1は前述のように船舶2外、例えば工場において生
産されるので、従来の居室の組立工法のように用材から
切断される端材等の廃材が船舶2内の現場に散在するこ
とないため、作業者は足場の確保が充分になり、安全に
組付作業が行える。また用材の切断時に塵埃が空中に浮
遊して環境が悪化することはないとともにこれらの廃材
やゴミ等を船外に搬送処理するための作業は不用にな
る。
【0017】この際、居室K1 の居室空間の割付けは以
下のような計算式により算出される。例えば図6、図7
に示すように隣接される居室K1 ,K1 の間に対向して
配置される間仕切壁5A, 5B間に等しい通路側隔壁4
の敷設長さ、すなわち居室K 1 の縦寸法L1 は、
【0018】
【数1】L1 =b+t=b1 +b2 +t=50(mm)
×Nである。
【0019】ここにbは居室の間仕切壁5A,5Bの間
の距離、b1 は一側の間仕切壁5Bと内張り壁6Aとの
間の寸法、b2 は他方の間仕切壁5Aから内張り壁6A
までの寸法であり、Nは50(mm)の整数倍である。
また一側の間仕切壁5Bから内張り壁6Aまでの寸法b
1 は、
【0020】
【数2】b1 =b−b2 である。
【0021】ここにbは一側の間仕切壁5Aの内側から
他側の間仕切壁5Bの内側までの寸法であり、b2 は一
方の間仕切壁5Aから、内張り壁6Bの内張り壁6Aに
対する突き当て個所までの寸法である。また一方の間仕
切壁5Aから内張り壁6Aまでの寸法b2 は、
【0022】
【数3】b2 =E+e1 +e2 となる。
【0023】ここにEはユニット・ラバトリー15の長
さであり、e1 は内張り壁6Aからユニット・ラバトリ
ー15までの長さであり、またe2 は居室の間仕切壁5
Aからユニット・ラバトリー15までの長さである。
【0024】Uは居室扉17の壁開口寸法であり、mは
図1に示すように間仕切壁5Bの中心線乃至は図2に示
すように外側と、図1または図2に示すように内張り壁
6Aの内側間の寸法から居室扉17の壁開口寸法Uを減
じた値の長さであり、m=50(mm)×Nとなる。そ
してNは50(mm)の整数倍である。また居室K1
横寸法L2 は、次式により求まる。
【0025】
【数4】L2 =l1 +l2 +2×t′=50(mm)×
Nである。
【0026】ここにl2 は通路側隔壁4から該通路側隔
壁4に平行して配置される内張り壁6Bの内側までの寸
法であり、l1 は該内張り壁6Bからこの内張り壁6B
に平行に配置された内張り壁6Cまでの寸法、t′は内
張り壁6Cの壁厚であり、Nは50(mm)の整数倍で
ある。
【0027】図5においてAは甲板8に近いデッキであ
り、このデッキAには喫煙室9、事務室10、厨房11
のほか、作業室、会議室、食堂、娯楽室等の公用スペー
ス部分が配備されている。
【0028】図6はデッキAの上層階に設けたデッキB
を示し、このデッキBは中央に配置される通路3を隔て
てその左右に、例えば図8に示すような平面間取りの居
室寸法において縦寸法L1 が2650mm、横寸法L2
が4750mmの規定の同一寸法の多数の、図示では通
路3の右側に10室、また通路3の左側に8室の合計1
8室の部員用の居室K1 が設けられる。
【0029】また図7はデッキBの上層階に設けたデッ
キCを示し、このデッキCには通路3′を隔てて片側、
図では左側に部員用の8個の居室K1 が設けられ、通路
3′を隔てて対向側、図では右側にはキャプテン用の居
室K3 、なしは上級船員用の居室K2 ,K′2 が設けら
れる。
【0030】これらの居室K1 ,K′1 ,K″1
2 ,K′2 ;K3 は、甲板8からデッキB、またデッ
キBからデッキCへと上層階に向かって乗組員の等級
差、例えば図7および図8に示すように部員用の居室K
1 、図9に示すように下級船員用の居室K′1 、また図
10に示すように中級船員用の居室K″1 等に応じて居
室寸法における縦寸法L1 が、部員用では2650mm
であるが、下級船員用では2700mm、さらに中級船
員用では2950mmと長くなるようにして差をつけて
もよい。また図12、図13に示すように上級船員用の
居室K2 ,K′2 では5250+壁厚t×2mmであ
り、また図11に示すようにキャプテン用の居室K3
7800+壁厚t×2mmと幅広に割付けられる。部員
用の居室K1 、また下級船員用の居室K′1 、中級船員
用の居室K″1 、キャプテン用の居室K3、さらには上
級船員用の居室K2 ,K′2 の居室寸法における横寸法
2 は、何れも同一寸法の4750mmであるが、これ
らの居室K1 ,K′1 ,K″1 ;K 2 ,K′2 ;K3
居室寸法における縦寸法L1 が前述のように部員用では
2650mm、また下級船員用では2700mm、中級
船員用では2950mm、上級船員用では5250+壁
厚t×2mm、キャプテン用では7800+壁厚t×2
mmであるので、それぞれの居室K1 ,K′1
K″1 ;K2 ,K′2 ;K3のそれぞれの面積S1 ,S
2 ,S3 ,S4 ,S5 ,S6 は上級の乗組員に行くにつ
れて広くなる。
【0031】また前記居室K1 ,K′1 ,K″1
2 ,K′2 ;K3 は、ベッド12、椅子13、机14
等の家具類が、居室K1 ,K′1 ,K″1 ;K2 ,K′
2 ;K3の広さに応じて家具寸法が標準化されて定着化
が容易に行え、ユニット・ラバトリー15のような装備
品や装飾により等級差が付けられる。
【0032】また前記居室K1 ,K′1 ,K″1
2 ,K′2 ;K3 の間仕切壁5A,5Bは内張り壁6
A,6B,6Cと通路隔壁4に対して突き当てらること
により居室K1 ,K′1 ,K″1 ;K2 ,K′2 ;K3
は組付けられる(図1、図2、図8、図9、図10、図
11、図12、図13参照)。
【0033】また前記ユニット・ラバトリー15は通路
側隔壁4および間仕切壁5A,5Bの壁厚tの略1/2
の壁厚t′を有する前記内張り壁6A,6Bを介して居
室K 1 ,K′1 ,K″1 ;K2 ,K′2 ;K3 の平面凹
所部k部分に居室K1 ,K′ 1 ,K″1 ;K2
K′2 ;K3 の全体形状が略矩形になるように接続され
る。またこのユニット・ラバトリー15には等級差に応
じて品質が高級化されるバスタブのほか、シャワー等の
浴用設備が備えられる。
【0034】17は前記各居室K1 ,K′1 ,K″1
2 ,K′2 ;K3 に通路3,3′に臨んで設けられる
居室扉であり、この居室扉17の壁開口寸法Uは図14
および図15に示すようにモジュールパネル1の規格化
された壁幅としての幅M1 を適用するように形成される
か、または大きめのモジュールパネル1を切欠いて幅M
1 に相当する開口寸法Uを確保することもできる。
【0035】18は居室K1 ,K′1 ,K″1 ;K2
K′2 ;K3 とユニット・ラバトリー15との境の前記
内張り壁6Aに開閉可能に設けられたラバトリー用の扉
である。
【0036】19は舷窓枠であり、この舷窓枠19の壁
開口寸法U′は図18および図19に示すようにモジュ
ールパネル1の規格化された壁幅としての幅M1 に相当
する寸法を適用するように形成されるか、または大き目
のモジュールパネル1を切欠いて幅M1 に相当する壁開
口寸法U′を確保することもできる。
【0037】20はユニット・ラバトリー15内に設備
される上水栓に接続される給水用の配管、21は浴槽や
トイレ、下水管等に接続される排水用の配管である。こ
れらの給水用の配管20および排水用の配管21は居室
1 ,K′1 ,K″1 ;K2,K′2 ;K3 に対する通
路3,3′側に沿って集中的に配管されることにより配
管作業の効率が向上されるとともに異物が詰まったり、
水漏れが生じた場合に対処して以後の修理、補修を容易
にすることができる。
【0038】22は照明に接続されたり、コンセントが
抜き差し可能になるコンセント受栓に接続される電気用
の配線であり、この配線22は通路3,3′に沿って集
中して配線されることにより、配線作業の効率が向上さ
れるとともに断線や漏電を生じた場合の修理、補修を容
易になした。
【0039】本発明の一実施例は以上の構成からなり、
船舶2内に居室K1 ,K′1 ,K″ 1 ;K2 ,K′2
3 を構築するのには、先ず50mmを基準のモジュー
ル単位寸法として所定幅M1 、所定壁厚tに規格化され
た幅寸法が異なる数種のモジュールパネル1のうちか
ら、適当なものを選択してその整数倍Nにより縦寸法
L′1 、横寸法L′2 の船殻寸法に対して船舶2内に設
ける居室K1 ,K′1 ,K″1 ;K2 ,K′2 ;K3
縦寸法L1 、横寸法L2 の居室寸法を割付ける。また居
室寸法の高さHについては、船の用途、船型、船種、船
の大きさを考慮して船殻寸法の高さH′に対して所望寸
法を選択して割付るようにモジュールパネル1を所望長
さM2 に調整する。
【0040】この際、船舶2には鋼壁よりなる船殻50
のほか、竜骨、肋骨等の骨組材や各デッキの階層間にか
けられる梯子やトランク等の構造材、また運転機関、計
測機器、空調機器、熱交換機器等の各種機関が存在した
り、配管設備等が存在するので、これらを避けて余裕の
空隙51をあけて居室寸法は割付けが行われる。また居
室K1 ,K′1 ,K″1 ;K2 ,K′2 ;K3 を構築す
るのに使用される数種のモジュールパネル1は、50m
mをモジュール単位寸法とする所定幅M1 にそれぞれ規
格化され、このうち適当なものを選択して組合せて使用
する場合に、その整数倍Nにより居室寸法が船舶2内に
割付けられるので、実際に居室K1 ,K′1 ,K″1
2 ,K′2 ;K3 を船舶2内に構築する事前に反対に
この居室寸法を基準にして船殻寸法を決定することもで
きる。このように、船舶2を建造する場合に、優先して
決定される居室寸法をもとに船殻寸法を決定することが
できるので、竜骨、肋骨等の骨組材や梯子、トランク等
の構造材の配置および構造設計、また船殻としての船殻
50や運転機関等の各種機関の配置や設計をするのに役
立つ。
【0041】このようにして居室寸法を割付後は、船舶
2の外、例えば工場にて所定寸法に製作される規格化さ
れたモジュールパネル1としての通路側隔壁4、間仕切
壁5A,5B、内張り壁6A,6B,6C、天井壁7を
所望数枚船内に搬入する。そして居室寸法の割付に従っ
てこれらの通路側隔壁4、間仕切壁5A,5B、内張り
壁6A,6B,6C、天井壁7を所定位置に所定数組付
けることによって居室を構築する。このように必要な通
路側隔壁4、間仕切壁5A,5B、内張り壁6A,6
B,6C、天井壁7等は工場において予め船殻寸法に対
して計測されて幅M1 を異にする複数種のモジュールパ
ネル1を得るので、用材として船舶2内に運搬されるの
に効率的に且つ精度が良い同一規格寸法の用材を多量に
得ることができるとともに船舶2内に搬入される用材は
必要枚数だけで済み、無駄な労力は省ける。しかも狭く
て暗い船内での作業はモジュールパネル1の組付作業だ
けで済む。このため従来のように船舶2内でパネルを計
測して切断したり、切断時に船内において他の作業を中
断したり、作業者同志が衝突することがなく保守と安全
とが確保されるとともに現場での作業者相互の行動範囲
は制限されずに済む。しかもモジュールパネル1の組付
作業は、熟練を要することなく効率良く行なえ、短い工
期で組付けが行える。
【0042】例えば、図5に示すように甲板8に近いデ
ッキA部分には、上部構造として喫煙室9、事務室1
0、厨房11のほか、作業室、会議室、食堂、娯楽室等
の公用スペース部分になる。
【0043】またデッキAの上層階に構築されるデッキ
Bは図6に示すように、中央に配置される通路3を隔て
てその左右に、例えば平面間取寸法において縦寸法L1
が2650mm、横寸法L2 が4750mmの居室寸法
での規格化された多数の、図では通路3の右側に10
室、また通路3の左側に8室の合計18室の部員用の居
室K1 が設けられる。
【0044】この居室K1 を具体的に組付、施工するに
は、図6に示すように通路3に沿って通路側隔壁4を所
望数枚建て込み、またこの通路側隔壁4に交叉する方向
に間仕切壁5A,5Bを対向して所望枚数組付けるとと
もに通路側隔壁4に平行する1面と、交叉する1面とに
直角に内張り壁6A,6Bを組付ける。これは例えば図
6において通路3の右側の居室K1 を構築する場合に
は、先ず1個の居室K1あてに通路3に沿って通路側隔
壁4を割付けられた居室寸法をもとに幅寸法M1が15
0mmのもの1枚、300mmのもの1枚、500mm
のものを1枚、750mmのもの1枚を連続して立て込
み、居室扉17の壁開口寸法Uを開けて200mmのも
のを1枚立て込む。次いで居室扉17の吊元とは反対側
に位置する通路側隔壁4から内張り壁6Bまで寸法
2 、すなわち1850mm分、通路側隔壁4に交叉し
て幅寸法M1 が200mmのもの1枚、750mmのも
の1枚、ユニット・ラバトリー用の壁開口寸法700m
mをあけて200mmのもの1枚の内張り壁6Aを建て
込む。またこれらの内張り壁6Aの端から交叉して内張
り壁6Bをユニット・ラバトリー15の長さEと、内張
り壁6Aからユニット・ラバトリー15の長さe1 と、
間仕切壁5Aからユニット・ラバトリー15までの長さ
2 とに相当する寸法の合計として1350mm分建て
込む。これには例えばモジュールパネル1の幅M1 が例
えば300mmのもの2枚と750mmのもの1枚とを
建て込めば1350mmの内張り壁6Bが得られる。
【0045】次いで内張り壁6A,6Bは、通路隔壁4
と間仕切壁5Aとに突き当てるように内張り壁6Bは、
夫々該内張り壁6Bに間仕切壁5Aが、また通路側隔壁
4に間仕切壁5Bをそれぞれ交叉して突き当てるように
所望長さ平行に建て込む。この際、間仕切壁5Aと間仕
切壁5Bとは寸法b1 と寸法b2 との加算分をあけて建
て込まれる。しかも間仕切壁5Aが建て込まれる敷設長
さは、l1 分、すなわち内張り壁6Bから内張り壁6C
に至る寸法であり、本実施例では例えば2900mmで
ある。これには例えばモジュールパネル1の幅W1 が7
50mmのもの3枚、500mmのもの1枚、150m
mのもの1枚を使用すればよい。また建て込まれる間仕
切壁5Bの敷設長さは、寸法l1 に寸法l2 を加算した
長さである。すなわち前記寸法l1 にさらに通路側隔壁
4までの寸法l2 を加算した長さになる。これは本実施
例では寸法l2 に相当する1850mmを前記寸法l1
に加算した長さであり、寸法l2 は例えばモジュールパ
ネル1の幅M1 が500mmのものを2枚、750mm
のものを1枚、内張り壁6Cの2倍、すなわち100m
mのものを1枚使用すれば合計1850mmとなる。そ
して間仕切壁5Bの寸法L2 、すなわち寸法l1 と寸法
2 との合計が4750mmになる。
【0046】さらに内張り壁6Cを間仕切壁5A,5B
の端に内張り壁6Cを割り出された船殻寸法に対して所
定長さL1 、すなわち寸法bと間仕切壁5A(または間
仕切壁5B)の何れかの厚みtとを加算した長さを通路
側隔壁4に平行に間仕切壁5Aと間仕切壁5Bとの端部
に交叉して船殻寸法を考慮して建て込む。この寸法b
は、一側の間仕切壁5Bから内張り壁6Aまでの寸法b
1 と他側の間仕切壁5Aから内張り壁6Aまでの寸法b
2 とを加えた長さとなり、本実施例ではモジュールパネ
ル1の幅W1 が例えば150mmのもの1枚と、250
mmのもの1枚と、750mmのもの3枚との合計26
50mmの寸法の内張り壁6Cが建て込まれることによ
り平面略L字形の居室K1 を組付、施工する。そしてこ
の居室K1の平面凹所部kに内張り壁6A,6Bを介し
てユニット・ラバトリー15を接続することにより居室
1 部分とユニット・ラバトリー15部分との全体が略
矩形になるようにする。
【0047】このようにして50mmをモジュール単位
寸法として規格化された所定壁厚t、所定幅M1 を有す
る数種の、例えば幅M1 がそれぞれ150mm、200
mm、250mm、300mm、500mmのうち何れ
かと最大幅が600mmのモジュールパネル1を基準に
するか、または幅M1 寸法がそれぞれ150mm、20
0mm、250mm、300mm、500mm、600
mmのうち何れかと最大幅が750mmとのモジュール
パネル1を基準にしてこれらのモジュールパネル1の適
当なものを選択の上、組合せ、使用されることにより船
種、船型、船の大きさ等により異なる船舶2の縦寸法
L′1 、横寸法L′2 等よりなる船殻寸法に対して居室
寸法の縦寸法L1 、横寸法L2 は、50mmをモジュー
ル単位寸法としてその整数倍Nに設定されて割付けられ
る。そしてこの居室寸法をもとに船舶2外、例えば工場
において所定壁厚t、所定幅M1 に規格化された複数種
のモジュールパネル1が所望の組合せにて所望枚数用意
され、船舶2内に運び込まれることにより図6に示すB
デッキでは通路3の右側に10室、通路3の左側には8
室の居室K1 を建築することができる。また居室扉17
を開閉可能に通路側隔壁4に取付けるための壁開口寸法
Uやラバトリー用の扉18を内張り壁6Aに開閉可能に
取付けるための壁開口寸法Uや例えば内張り壁6Cに設
けられる窓の壁開口寸法U′は、50mmをモジュール
単位とするモジュールパネル1の幅M1 寸法の整数倍N
に設定される。
【0048】また図7に示すデッキCでは、通路3′を
隔てて同様の組立、施工により片側、図では左側に部員
用の8個の居室K1 が設けられる。これらの居室K1
既述のデッキBに設けた居室K1 は、その縦寸法L1
部員用では2650mmであるのに対して図9に示すよ
うな下級船員用の居室K′1 では居室寸法の縦寸法L 1
が2700mm、図10に示すような中級船員用の居室
K″1 では縦寸法L1が2950mmと長くなり、横寸
法L2 は下級船員用の居室K′1 でも中級船員用の居室
K″1 の何れも4750mmと同一寸法であるので、図
8、図9、図10に示すように居室K1 ,K′1 ,K″
1 の面積S1 ,S2 ,S3 は上級の乗組員になるのにつ
れて広くなる。
【0049】実際に規格化された所定壁厚、所定幅を有
する数種のモジュールパネル1を基準として船種、船
型、船の大きさ等により異なる船殻寸法に対して居室
K′1 と居室K″1 の居室寸法を船舶2内に割付け、組
付けられるモジュールパネル1の組合せは、下級船員用
の居室K′1 の縦寸法L1 は2700mmであるので、
例えば幅寸法が200mmのもの1枚、250mmのも
の1枚、750mmのもの3枚のモジュールパネル1を
組合せて使用することにより合計の長さが2700mm
の内張り壁6Cが得られる。また中級船員用の居室K″
1 の居室寸法における縦寸法L1 は2950mmである
ので、例えば幅寸法が150mmのもの1枚、250m
mのもの1枚、300mmのもの1枚、750mmのも
の3枚のモジュールパネル1を組合せて使用することに
より合計の長さが2950mmの内張り壁6Cが得られ
る。また通路3′を隔てて対向側、図7の右側に上級船
員用の居室K2 ,K′2 と、キャプテン用の居室K3
が設けられる。
【0050】これらの居室K2 ,K′2 ;K3 は、縦寸
法L1 がそれぞれ7900mmと、5350mmであ
り、また横寸法L2 は共通の4800mmである。また
上級船員用の居室K2 の7900mmの縦寸法L1 に対
する幅寸法が異なる数種のモジュールパネル1について
の組合せは、150mmのもの1枚、250mmのもの
1枚、750mmのもの10枚のモジュールパネル1を
組合せて使用すれば、合計7900mmの内張り壁6C
が得られる。またキャプテン用の居室K3 の5350m
mの縦寸法L1 に対する幅寸法が異なる数種のモジュー
ルパネル1についての組合せは、250mmのもの1
枚、600mmのもの1枚、750mmのもの6枚のの
モジュールパネル1を使用すれば、合計5350mmの
内張り壁6Cが得られる。従って部員用、下級船員用、
中級船員用等の各居室K1 、K′1 、K″1 よりも広い
面積S4 ,S5 ,S6 になる。
【0051】この際、部員用、下級船員用、中級船員
用、上級船員用、キャプテン用の居室K1 ,K′1
K″1 ;K2 ,K′2 ;K3 は、面積S1 ,S2
3 ,S4 ,S5 ,S6 の広狭により差を生ずるほか
に、ベッド12、椅子13、机14等の家具類やユニッ
ト・ラバトリー15内にトイレのほかにバスタブやシャ
ワーのような浴用設備や装備品が有るか否か、さらには
装飾により等級差を生ずる。
【0052】また居室寸法をもとに通路側隔壁4、間仕
切壁5A,5B、内張り壁6A,6B,6Cを組付ける
ことができるので、これらの通路側隔壁4、間仕切壁5
A,5B、内張り壁6A,6B,6Cを組付ける事前に
居室寸法をもとに天井壁7を組付けることもできる。
【0053】またユニット・ラバトリー15の上水道に
接続される給水管20や下水道に接続される排水管21
の配管を居室K1 ,K′1 ,K″1 ;K2 ,K′2 ;K
3 の建て込みの進行状況にとらわれずに居室K1 ,K′
1 ,K″1 ;K2 ,K′2 ;K3 に面して設ける通路
3,3′側に沿って集中して配管することができるの
で、配管作業は効率化され、異物が詰まったり、水漏れ
が生ずる時の保守および管理も容易である。
【0054】また照明に接続されたり、コンセントが抜
き差しされるコンセント受栓に接続される電気的配線も
居室K1 ,K′1 ,K″1 ;K2 ,K′2 ,K3 の各用
材の建て込みや天井材7の建て込みの進行状況にとらわ
れずに通路3,3′側に集中して配線されるので、配線
作業は効率化され、漏電や断線を生じた時の補修も容易
に行なえる。
【0055】しかも上記実施例においては、照明等に接
続する配線22を配線作業とする場合を説明したが、こ
の配線は電線に限らず、電話線等の通信線であってもよ
い。また通路3,3′を利用して空調ダクトも集中して
敷設することもできる。
【0056】また上記実施例においては、船舶2がタン
カーや貨物船のように船倉が船体内に設けられた場合に
ついて居室K1 ,K′1 ,K″1 ;K2 , K′2 ;K3
を建造する場合を説明したが、船舶2はタンカー等に限
らず、客船やフェリー等であってもよい。
【0057】また上記実施例では、所定壁厚、所定幅、
所定長さを有する数種のモジュールパネル1を船舶2の
船窟内に運搬して船殻寸法に対して割付けられた居室寸
法に応じて所望幅寸法のモジュールパネル1を所望枚数
組合せ使用することによって居室を組立、施工する場合
を代表的に説明しているが、これに限られはない。
【0058】
【発明の効果】以上のように本発明は、規格化された所
定壁厚、所定幅を有する数種のモジュールパネルを基準
として船種、船型、船の大きさ等により異なる船殻寸法
に対して居室の居室寸法を船舶内に割付け、しかもモジ
ュールパネルは船舶外にて規格化されて通路側隔壁、間
仕切壁、内張り壁、天井壁となした後に狭くて暗い船窟
内に運搬されてから、そのまま何らの加工を施すことな
く所望数組合せて使用することにより居室を組付、施工
することができるので、変形がない規定寸法をなし、配
置もよく使い勝手が優れた居室を数多く製作するのに最
適であり、しかも組付現場での工数が省略化されて作業
能率が高くなり、未熟練者にも容易且つ確実に作業が行
なえ、製作コストおよび工事費は安価になる。また用材
を切断した後の廃材が組立、施工現場としての船窟内に
散在しないで済むので、作業者の足場が確保され安全に
作業が行えるとともに保守も容易になり、しかも塵埃が
空中に浮遊することがなくそれら廃材等の処理は必要で
はなくなり、製作コストおよび工事費は安価になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した部員用の居室の居室寸法の一
例を示す拡大平面図である。
【図2】同じく他例を示す拡大平面図である。
【図3】本発明で使用するモジュールパネルの一例を示
す斜面図である。
【図4】本発明のモジュールパネルを居室寸法をもとに
建て込んで居室の構築状態を示す平面的な斜面図であ
る。
【図5】本発明を実施した船舶のデッキA部分を示す平
面図である。
【図6】同じく船舶のデッキB部分を示す平面図であ
る。
【図7】同じく船舶のデッキC部分を示す平面図であ
る。
【図8】図1に示した部員用の居室を示す平面図であ
る。
【図9】同じく下級船員用の居室を示す平面図である。
【図10】同じく中級船員用の居室を示す平面図であ
る。
【図11】同じくキャプテン用の居室を示す平面図であ
る。
【図12】同じく上級船員用の居室を示す平面図であ
る。
【図13】同じく上級船員用の他の居室を示す平面図で
ある。
【図14】本発明に使用する居室扉を示す正面図であ
る。
【図15】同じく図14のI−I線の拡大断面図であ
る。
【図16】同じく本発明のユニット・ラバトリーの割付
け寸法を示す平面図である。
【図17】図16に示す想像線で描かれた枠W内の拡大
断面図である。
【図18】本発明に使用する舷窓枠の割付け寸法を示す
正面図である。
【図19】図18のI′−I′線の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 モジュールパネル 2 船舶 4 通路側隔壁 5A 間仕切壁 5B 間仕切壁 6A 内張り壁 6B 内張り壁 6C 内張り壁 7 天井壁 15 ユニット・ラバトリー 17 居室扉 19 舷窓枠 M1 幅 M2 長さ K1 居室 K′1 居室 K″1 居室 K2 居室 K′2 居室 K3 居室 U 壁開口寸法 U′ 壁開口寸法

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 規格化された所定壁厚、所定幅を有する
    数種のモジュールパネルを基準として船種、船型、船の
    大きさ等により異なる船殻寸法に対して居室の居室寸法
    を船舶内に割付け、前記モジュールパネルを所望数組合
    せて使用することにより船舶内に規定寸法の居室を組
    付、施工することを特徴とした船舶用居室の組立工法。
  2. 【請求項2】 前記居室寸法は、モジュールパネルの規
    格化された幅寸法を基準に50mmをモジュール単位寸
    法とし、その整数倍により設定されることを特徴とした
    請求項1に記載の船舶用居室の組立工法。
  3. 【請求項3】 前記モジュールパネルを所望数組合せて
    使用することにより前記居室寸法をもとに居室の周囲に
    規定の居住区を設定して組付、施工することを特徴とす
    る請求項1に記載の船舶用居室の組立工法。
  4. 【請求項4】 前記モジュールパネルは、船舶外にて所
    望寸法にて製作されることにより船舶内に通路側隔壁、
    間仕切壁、内張り壁、天井壁として組付可能に使用され
    ることを特徴とする請求項1、または請求項2、請求項
    3の何れかに記載の船舶用居室の組立工法。
  5. 【請求項5】 居室間を仕切る前記間仕切壁は、内張り
    壁に対して突き当てられるかまたは差込んで居室を組付
    けることを特徴とする請求項4に記載の船舶用居室の組
    立工法。
  6. 【請求項6】 扉または窓の開口寸法は、前記モジュー
    ルパネルの幅寸法に相当するモジュール単位寸法の整数
    倍に設定されることを特徴とする請求項1に記載の船舶
    用居室の組立工法。
  7. 【請求項7】 前記モジュールパネルは、幅寸法が15
    0mm、200mm、250mm、300mm、500
    mmのうちの何れかと最大幅が600mmまたは幅寸法
    が150mm、200mm、250mm、300mm、
    500mm、600mmのうち何れかと最大幅が750
    mmとが組合せ、使用されることを特徴とする請求項
    1、または請求項2、請求項3、請求項4、請求項6の
    何れかに記載の船舶用居室の組立工法。
  8. 【請求項8】 前記モジュールパネルは、その板厚が略
    25mmもしくは略50mmの何れかに形成されること
    を特徴とする請求項1、または請求項2、請求項3、請
    求項4、請求項6の何れかに記載の船舶用居室の組立工
    法。
  9. 【請求項9】 モジュールで設定される居室寸法を基準
    に船殻寸法を決定可能にすることを特徴とする請求項1
    に記載の船舶用居室の組立工法。
JP9077624A 1997-03-28 1997-03-28 船舶用居室の組立工法 Expired - Lifetime JP2934414B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9077624A JP2934414B2 (ja) 1997-03-28 1997-03-28 船舶用居室の組立工法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9077624A JP2934414B2 (ja) 1997-03-28 1997-03-28 船舶用居室の組立工法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10273093A true JPH10273093A (ja) 1998-10-13
JP2934414B2 JP2934414B2 (ja) 1999-08-16

Family

ID=13639067

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9077624A Expired - Lifetime JP2934414B2 (ja) 1997-03-28 1997-03-28 船舶用居室の組立工法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2934414B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2154974A1 (es) * 1998-04-30 2001-04-16 Oliver Desing S L Sistema de habilitacion en buques.

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2154974A1 (es) * 1998-04-30 2001-04-16 Oliver Desing S L Sistema de habilitacion en buques.

Also Published As

Publication number Publication date
JP2934414B2 (ja) 1999-08-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4477934A (en) Modular bathroom installation
EP1019588B1 (en) Method of installation of modular ship's cabins
US4622911A (en) Plumbing installation
KR101292110B1 (ko) 룸 배열, 선박, 빌딩 및 룸 배열을 건축하기 위한 방법
KR970010825B1 (ko) 선실유니트구조체 및 그의 구축방법
RU2712845C1 (ru) Способ изготовления крупногабаритного готового объемного модуля и способ строительства здания из крупногабаритных готовых объемных модулей
JP4980340B2 (ja) 浮動構造体を製作する方法と構築システム
US5233808A (en) Method of constructing a building
US6260496B1 (en) Prefabricated cabin for a ship, and a method of installing such cabins in a ship
JP2934414B2 (ja) 船舶用居室の組立工法
WO2017090357A1 (ja) 海洋構造物における居住区構造体、海洋構造物、海洋構造物における居住区構造体の建造方法、海洋構造物の建造方法、海洋構造物における居住区構造体の設計方法、及び、海洋構造物の設計方法
JP3105945B2 (ja) 建物の内部を作る方法
KR20040079333A (ko) 대형 여객선내의 선실갑판 배치구조 및 배치방법
GB1600110A (en) Shipfitting
JP4632275B2 (ja) Si集合住宅
KR20110118409A (ko) 화장실 유닛을 장착한 데크 하우스
KR101066308B1 (ko) 사전에 제작되는 룸유니트를 포함하는 부유 구조물, 그 생산방법과, 사전에 제작되는 룸유니트 및 그 형성방법
TWI783442B (zh) 衛生單元結構體及其施工方法
CA2278210A1 (en) Construction method
GB2188346A (en) Frameless partitioning
JPS6241082Y2 (ja)
KR100261951B1 (ko) 선박의거주용선실유닛
CA3194109A1 (en) Methods of implementing mep-f in prefabricated modules
WO2022025805A1 (ru) Модуль санитарно-технический
JP2003343096A (ja) 集合住宅

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990427

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090528

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100528

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110528

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110528

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120528

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120528

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130528

Year of fee payment: 14

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term