JPH10272992A - 電話機ホルダー - Google Patents

電話機ホルダー

Info

Publication number
JPH10272992A
JPH10272992A JP8035197A JP8035197A JPH10272992A JP H10272992 A JPH10272992 A JP H10272992A JP 8035197 A JP8035197 A JP 8035197A JP 8035197 A JP8035197 A JP 8035197A JP H10272992 A JPH10272992 A JP H10272992A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
holder
connector
screw
mobile phone
hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8035197A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Hirai
宏樹 平井
Masashi Sugimoto
雅司 杉本
Shigeki Sakai
茂樹 境
Yoshito Sakai
義人 酒井
Tsukasa Inoue
典 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd, Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP8035197A priority Critical patent/JPH10272992A/ja
Priority to US09/044,027 priority patent/US6215870B1/en
Priority to EP98105331A priority patent/EP0867340B1/en
Priority to DE69815425T priority patent/DE69815425T2/de
Priority to CN98105867A priority patent/CN1083358C/zh
Publication of JPH10272992A publication Critical patent/JPH10272992A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯電話機のサイズや外形にかかわらず、こ
れを着脱容易にかつ安定して保持する。 【解決手段】 アウターボックス10等からなるホルダ
ー本体と、このホルダー本体に挿入される携帯電話機T
と結合されるコネクタCとを備える。ボルト18,88
やナット21a,21b等を用い、上記ホルダー本体の
奥部に上記挿入方向と直交する方向に位置調節可能にコ
ネクタCを固定できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車内での携帯
電話機の使用および保管に供される電話機ホルダーに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近来、携帯電話機の普及に伴い、自動車
内での携帯電話機の使用および保管を行うための車載用
電話機ホルダーの開発が進められている。このような電
話機ホルダーとしては、携帯電話機を固定可能とする台
枠状等のホルダー本体と、カールコード等を介してホル
ダー本体もしくは車体に取り付けられたコネクタとを備
え、携帯電話機とコネクタとを接続するとともに、携帯
電話機をホルダー本体に位置合わせして載置し、この状
態で係止手段等により携帯電話機を保持するものが一般
に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の電
話機ホルダーでは、携帯電話機とコネクタとの接続作業
や、ホルダー本体に携帯電話機を位置合わせして固定す
る作業が容易でなく、このような作業を自動車の運転者
が運転中等に行うことは困難である。また、携帯電話機
の保持状態が安定しておらず、走行中の振動等によって
ホルダーから携帯電話機が脱落してしまうおそれもあ
る。
【0004】このような不都合を解消する手段として、
上記ホルダー本体を携帯電話機長手方向の一端側に開口
する形状とし、この開口から携帯電話機が挿脱できるよ
うに構成するとともに、このホルダー本体の携帯電話機
挿入方向奥部にコネクタを設け、携帯電話機の挿入によ
って自動的にこの携帯電話機とコネクタとが結合される
ようにすることが考えられる。しかし、上記携帯電話機
において、上記コネクタと結合されるコネクタ結合部が
設けられる位置は必ずしも一定していないため、このコ
ネクタ結合部の位置が異なる複数の携帯電話機について
単種の電話機ホルダーを共通使用することができない。
従って、ホルダーの汎用性及び量産性が著しく低下する
不都合が生じる。
【0005】本発明は、上記の事情に鑑み、携帯電話機
におけるコネクタ結合部の位置にかかわらず、携帯電話
機を着脱容易に保持することができる電話機ホルダーを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、本発明は、自動車に設置され、携帯電話
機を着脱可能に保持する電話機ホルダーであって、携帯
電話機長手方向の一端側に開口し、この開口から携帯電
話機が挿入される中空状のホルダー本体と、このホルダ
ー本体の携帯電話機挿入方向奥部に配され、当該ホルダ
ー本体内に挿入される携帯電話機に着脱可能に結合され
るコネクタと、このコネクタを上記携帯電話機の挿入方
向と直交する方向に位置調節可能に固定する固定手段と
を備えたものである。
【0007】この構成において、上記ホルダー本体に挿
入される携帯電話機のコネクタ結合部と結合可能な位置
に予めコネクタの位置を調節しておけば、上記コネクタ
結合部の位置にかかわらず、ホルダー本体に携帯電話機
を挿脱する作業だけでこの携帯電話機とコネクタとを結
合及び切離しすることが可能になる。
【0008】具体的に、上記固定手段としては、上記ホ
ルダー本体の側壁に内外を連通するボルト挿通孔を設け
るとともに、上記コネクタ側に設けられ、上記ボルト挿
通孔に向かって延びるねじ孔をもつコネクタ側ねじ部
と、上記ホルダー側において上記ボルト挿通孔に対応す
る位置に設けられ、上記コネクタ側ねじ部のねじ孔と同
じ向きの貫通ねじ孔をもつホルダー側ねじ部と、このホ
ルダー側ねじ部に螺合挿通可能でかつ上記コネクタ側ね
じ部のねじ孔に螺合挿入可能なボルトとを備えたものが
好適である。
【0009】この構成によれば、所望の位置にコネクタ
をセットした状態で、ホルダー側ねじ部にボルトを螺合
挿通し、かつ、このボルトをホルダー側ねじ部に螺合挿
入することにより、その挿入方向についてコネクタの位
置を固定することができる。しかも、上記ボルトの頭部
がホルダー本体の外面に当たるまでボルトをねじ込むこ
とにより、コネクタ位置にかかかわらず、ホルダー外部
へのボルト突出量を最小限に抑えることができ、コンパ
クトな構造を維持できる。
【0010】上記携帯電話機におけるコネクタ結合部の
位置のバラツキが多方向にわたる場合には、上記コネク
タを、上記ホルダー本体に対して携帯電話機挿入方向と
直交する第1の方向と、上記携帯電話機挿入方向と直交
しかつ上記第1の方向と異なる第2の方向とに移動可能
に構成するとともに、上記第1の方向についてコネクタ
位置を固定する第1の固定手段と、上記第2の方向につ
いてコネクタ位置を固定する第2の固定手段とを備える
のがよい。これにより、コネクタ位置を携帯電話機挿入
方向と直交する平面上で自在に調節することが可能にな
る。
【0011】この場合の第1の固定手段及び第2の固定
手段としては、上記ホルダー本体の側壁に、上記第2の
方向に延びてホルダー内外を連通する第1のボルト挿通
長孔と、上記第1の方向に延びてホルダー内外を連通す
る第2のボルト挿通長孔とを設けるとともに、上記コネ
クタ側に設けられ、上記第1のボルト挿通長孔に向かっ
て上記第1の方向に延びるねじ孔をもつ第1のコネクタ
側ねじ部と、上記コネクタ側に設けられ、上記第2のボ
ルト挿通長孔に向かって上記第2の方向に延びるねじ孔
をもつ第2のコネクタ側ねじ部と、上記ホルダー側にお
いて上記第1のボルト挿通孔に対応する位置に設けら
れ、上記第1のコネクタ側ねじ部のねじ孔と同じ向きの
貫通ねじ孔をもつ第1のホルダー側ねじ部と、上記ホル
ダー側において上記第2のボルト挿通孔に対応する位置
に設けられ、上記第2のコネクタ側ねじ部のねじ孔と同
じ向きの貫通ねじ孔をもつ第2のホルダー側ねじ部と、
上記第1のホルダー側ねじ部に螺合挿通可能でかつ上記
第1のコネクタ側ねじ部のねじ孔に螺合挿入可能な第1
のボルトと、上記第2のホルダー側ねじ部に螺合挿通可
能でかつ上記第2のコネクタ側ねじ部のねじ孔に螺合挿
入可能な第2のボルトとを備えたものが、好適である。
【0012】この場合、各ホルダー側ねじ部は、上記ホ
ルダー本体から完全に独立した(すなわちホルダー本体
に拘束されない)単なるナットとし、これらのナットを
ボルト操作と並行して操作するようにしてもよいが、第
1のホルダー側ねじ部及び第2のホルダー側ねじ部を上
記ホルダー本体と別の部材とした上で、このホルダー本
体に、上記第1のホルダー側ねじ部のねじ孔と第1のボ
ルト挿通長孔とが合致する位置で第1のホルダー側ねじ
部を第1のボルト挿通長孔に沿って移動可能にかつ回転
不能に保持する第1の保持部と、上記第2のホルダー側
ねじ部のねじ孔と第2のボルト挿通長孔とが合致する位
置で第2のホルダー側ねじ部を第2のボルト挿通長孔に
沿って移動可能にかつ回転不能に保持する第2の保持部
とを設けるようにすれば、ホルダー側ねじ部の操作は全
く不要になり、各ホルダー側ねじ部及びコネクタ側ねじ
部にボルトを螺合させるためのボルト回転操作だけでコ
ネクタの位置調節及び固定ができる。
【0013】上記コネクタ側ねじ部は、コネクタの表面
に直接形成するようにしてもよいが、上記コネクタを上
記携帯電話機挿入方向に移動可能に保持する保持用ハウ
ジングと、この保持用ハウジング内でコネクタを挿入入
口側に付勢する付勢手段とを備えた上で、この保持用ハ
ウジングを上記ホルダー本体に対して携帯電話機挿入方
向と直交する方向に移動可能に構成し、この保持用ハウ
ジングの位置を固定するように上記位置固定手段を構成
すれば、携帯電話機の後端とコネクタとの結合位置が携
帯電話機挿入方向にばらつく場合にも、このバラツキを
保持用ハウジングに対するコネクタの相対変位によって
不都合なく吸収することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施の形態を図1
〜図17に基づいて説明する。
【0015】この実施の形態にかかる電話機ホルダー
は、図1に示すように、アウターボックス10と、コネ
クタモジュール20と、電話機脱着モジュール30と、
内部底枠40と、内側壁対(可動部)50,60からな
るアジャストモジュール70と、天壁80とで構成され
ている。
【0016】アウターボックス10は、図2〜図7にも
示されるように、長手方向一端側(図1〜図3では右
側;以下、「電話機入口側」と称する。)及び上側に開
口する中空状をなしている。そして、このアウターボッ
クス10の上側開口を塞ぐように当該ボックス10に天
壁80が装着されることにより、本発明にいうホルダー
本体が形成され、このホルダー本体全体が自動車運転室
内の適所に固定されるようになっている。
【0017】アウターボックス10の左右両側壁には、
上記電話機入口側から順に、円形の貫通孔11及び切欠
12が設けられている。切欠12は、矩形状で上方にの
み開放される形状をなし、後述のコネクタモジュール2
0の配設個所のすぐ手前側(図1〜図3では右側)の個
所に形成されている。また、この切欠12の形成個所で
は、アウターボックス10の底壁の左右方向中央部に上
向きの突出部13(図5,図6)が設けられ、この突出
部13にはこれを幅方向(図5の左右方向)に貫通する
貫通孔13aが設けられている。
【0018】さらに、アウターボックス10の片側側壁
の後部には、図9に示すような上下方向(第2の方向)
の貫通長孔(第1のボルト挿通長孔)10aが設けられ
ている。この貫通長孔10aは、コネクタモジュール2
0の配設個所の側方の位置に設けられている。この貫通
長孔10aが形成されているボックス側壁の外側面に
は、当該長孔10aを四方から囲む形状の枠14が突設
されている。この枠14には、当該枠14を塞ぐように
カバー15が装着されており、このカバー15にもこれ
を貫通する上下方向の貫通長孔15aが形成されてい
る。そして、上記14及びカバー15で囲まれた空間1
6内に多角形状のナット(第1のホルダー側ねじ部)1
7が収納されている。
【0019】このナット17は、枠14によってホルダ
ー長手方向(図9では奥行き方向)両側から挟まれ、か
つ、ボックス側壁の外側面とカバー15の内側面とによ
って枠14の高さ方向(図9では左右方向)両側から挟
まれた状態となっており、このナット17のねじ孔と上
記貫通長孔10a,15aとが合致する位置でナット1
7が回転不能な状態で上記空間16内を上下方向にのみ
スライド移動できるようになっている。すなわち、上記
枠14及びカバー15によって、ナット17を保持する
第1の保持部が構成されている。
【0020】同様に、天壁80において上記コネクタモ
ジュール20の配設位置の上方の位置には、図9に示す
ような左右方向(第1の方向)の貫通長孔(第2のボル
ト挿通長孔)80aが設けられている。天壁80の上面
には、上記貫通長孔80aを四方から囲む形状の枠84
が突設され、この枠84に当該枠84を塞ぐようにカバ
ー85が装着されており、このカバー85にもこれを貫
通する左右方向の貫通長孔85aが形成されている。そ
して、上記84及びカバー85で囲まれた空間86内に
多角形状のナット(第2のホルダー側ねじ部)87が収
納されている。
【0021】このナット87は、枠84によってホルダ
ー長手方向両側から挟まれ、かつ、ボックス側壁の外側
面とカバー85の内側面とによって上下から挟まれた状
態となっており、このナット87のねじ孔と上記貫通長
孔80a,85aとが合致する位置でナット87が回転
不能な状態で上記空間86内を図9の左右方向にのみス
ライド移動できるようになっている。すなわち、上記枠
84及びカバー85によって、ナット87を保持する第
2の保持部が構成されている。
【0022】コネクタCは、携帯電話機Tの後端に組み
込まれた図略の電話機側コネクタと結合可能に構成さ
れ、コネクタモジュール20の保持用ハウジングによっ
て保持されている。この保持用ハウジングは、外側ハウ
ジング21と内側ハウジング22とからなる二重構造と
されている。
【0023】図9及び図10に示すように、上記外側ハ
ウジング21の片側側面(詳しくは上記貫通長孔10a
と対応する側の側面)には、左右方向に延びる円筒状の
ナット(第1のコネクタ側ねじ部)21aが形成されて
いる。このナット21aは、上記貫通長孔10aに向か
って開口し、その内面に前記ナット17のねじ孔と同じ
向きのねじ孔が形成されている。そして、ホルダー外側
から貫通長孔15aを通じてナット17に螺合挿通され
た(すなわちナット17と螺合する状態でこのナット1
7に挿通された)ボルト(第1のボルト)18の端部
が、さらに上記ナット21a内に螺合挿入できる(すな
わち螺合しながら挿入できる)ようになっている。すな
わち、この外側ハウジング21は、左右方向のボルト1
8を介してアウターボックス10の側壁に連結され、か
つ、このボルト18の回転操作により左右方向の位置が
調節できるようになっている。
【0024】同様に、上記外側ハウジング21の上面に
は、上下方向に延びる円筒状のナット(第2のコネクタ
側ねじ部)21bが形成され、このナット21bが上記
天壁80の貫通長孔80aに向かって開口している。そ
して、ホルダー外側から貫通長孔85aを通じてナット
87に螺合挿通されたボルト(第2のボルト)88の端
部がさらに上記ナット21b内に螺合挿入できるように
なっている。すなわち、この外側ハウジング21は、上
下方向のボルト88を介して天壁80に連結され、この
ボルト88の回転操作により上下方向の位置も調節でき
るようになっている。
【0025】図9及び図11〜図13に示すように、内
側ハウジング22は、コネクタCを前後方向(電話機挿
入方向)にスライド可能に保持する形状、詳しくは、前
側(図12及び図13では上側)に開口し、かつ、天壁
の左右方向中央部が除去されて当該部分が上向きに開放
された形状をなしている。
【0026】コネクタCの後端面(図12及び図13で
は下端面)からは後方に左右一対のピン23が突設さ
れ、これらのピン23が内側ハウジング22の奥側壁2
2bに設けられた貫通孔22aに挿通されている。さら
に、各ピン23の周囲にコイルばね(付勢手段)24が
設けられ、このコイルばね24の弾発力によってコネク
タCが前方(図12及び図13では上方)に付勢されて
いる。
【0027】なお、図10において21cは、上記ピン
23との干渉を避けるために外側ハウジング21の後壁
に形成された貫通孔である。
【0028】コネクタCのハウジング上には、上下方向
の回転軸25aが形成され、この回転軸25aを中心に
回転可能にピニオン25が取付けられている。一方、内
側ハウジング22の天壁の片側内縁部には、上記ピニオ
ン25と噛み合うラック22cが形成され、ピニオン2
5の回転に連動してコネクタCが内側ハウジング22に
対して前後方向にスライドするようになっている。
【0029】さらに、このコネクタモジュール20は、
連結棒26及び当接板27からなる駆動伝達部材を備え
ている。連結棒26は、前後方向に延び、その後半部に
ラック26a及び三角柱状の被案内部26bを有してお
り、上記ラック26aが上記ピニオン25に噛合される
一方、上記被案内部26bが外側ハウジング21側のV
字状案内溝21d(図9)に嵌入されることにより、連
結棒26全体が前後方向にスライド可能に案内されるよ
うになっている。
【0030】当接板27は、電話機挿入方向と直交する
向きで上記連結棒26の前端に一体につながっており、
コネクタCが通過可能な矩形状の貫通孔27aを有して
いる。そして、図12に示すように上記コイルばね24
の弾発力でコネクタCが最前端位置まで押し出された状
態では当接板27がコネクタCよりも前方に位置する一
方、図13に示すようにコイルばね24の弾発力に抗し
てコネクタCが最後端位置まで後退する位置の僅かに手
前で上記当接板27の貫通孔27aを通じてコネクタC
と携帯電話機Tの電話機側コネクタとの結合が完了する
ように、コネクタCのスライドストロークが設定されて
いる。
【0031】電話機脱着モジュール30は、ホルダーか
らの携帯電話機Tの脱着の際、この携帯電話機Tの電話
機側コネクタをコネクタCから切り離すために必要な押
出し力を携帯電話機Tに付与するためのものであり、図
14〜図16に示すようなベース31とスライダ32と
を備えている。
【0032】ベース31の適所には、上下方向のボルト
挿通孔31dを有する円筒状の取付部31eが形成され
ている。そして、各ボルト挿通孔31dにボルトが挿通
され、前記アウターボックス10の底壁側に設けられた
図略のねじ孔に上記ボルトが螺合されることにより、ベ
ース31がアウターボックス10の底部適所に固定され
るようになっている。
【0033】このベース31の上面上には、電話機挿入
方向(図14では左右方向)に延びるレール31aが形
成されている。このレール31aは、図16に示すよう
に略T字状の正面形状を有し、その中央部には、上方に
開放された断面略円状の溝31fが形成されている。
【0034】スライダ32は水平な本体板32bを有
し、この本体板32bの下面に左右一対の垂直壁32c
が突設されている。両垂直壁32cは電話機挿入方向に
延び、各垂直壁32cの内側面から内側に突条32dが
突設されており、これら垂直壁32c及び突条32dと
上記レール31aの上端部とが嵌合されることにより、
スライダ32がベース31上にスライド可能(電話機挿
入方向にスライド可能)に支持されている。また、スラ
イダ32の本体板32b上には、後端部が上方に突出す
る側面視略L字状のアーム32aが固定されており、こ
のアーム32aの後端に電話機Tの後端面が当接可能と
されている。
【0035】ベース31の後端(図14では左端)では
後壁31bが立ち上がっており、この後壁31bの中央
部から前方に円柱状のばね支持軸31cが突出してい
る。このばね支持軸31cにはコイルばね33の後部が
外嵌されており、このコイルばね33の前部は前記レー
ル31aの溝31f内に嵌入されている。一方、前記ス
ライダ32の下面にはばね支持板32dが当接され、こ
のばね支持板32dが前記溝31f内に嵌入されてい
る。そして、このばね支持板32dと前記後壁31bと
の間に前記コイルばね33が挟み込まれており、このコ
イルばね33の弾発力でスライダ32が前方(図14及
び図15では右方)に付勢されるようになっている。ま
た、ベース31の前部の両端にはストッパ31cが突設
される一方、スライダ32の垂直壁32cからは両外側
に当接片32eが突設されており、この当接片32eと
ストッパ31cとが当接する位置にスライダ32の最前
端位置(図14の二点鎖線位置)が設定されている。
【0036】ベース31の後部には、スライダ32を係
止するための係止棒34が設けられている。この係止棒
34は、電話機幅方向(図14では上下方向)に延びる
基軸部34aと、この基軸部34aの両端から前方に延
びる一対のアーム部34bと、各アーム部34bの前端
から内側に延びる有端の係止部34cとからなり、基軸
部34aが前記後壁31bに回動可能に支持されてい
る。また、係止部34cの先端同士の離間寸法は、スラ
イダ32の両垂直壁32cの外側面同士の離間寸法より
も僅かに大きく設定されている。
【0037】これに対し、両垂直壁32cの後部の外側
面には、図17にも示すような被係止突起32f及び案
内突起32gが形成されている。被係止突起32fは、
後端(図17では左端)の上下方向略中央部に単一の頂
点F1を有し、前端の上下方向両端に2つの頂点F2,
F3を有し、かつ、両頂点F2,F3間の外周面が凹ん
だ略ハート状をなし、案内突起32gの下面は、前方
(図17では右方)に向かうに従って下がる方向に傾斜
する案内面G1とされている。
【0038】そして、ホルダー本体内に挿入される電話
機Tにアーム32aの後端が押されてスライダ32がコ
イルばね33の弾発力に抗して後退するのに伴い、この
スライダ32側の被係止突起32fの上面に係止棒34
の係止部34cが乗り上げ(図17の矢印A1)、さら
にこの係止部34cが被係止突起32fの後側頂点F2
を越えた時点で、上記コイルばね33の弾発力で係止部
34cが両頂点F2,F3間の凹部に嵌まり込み(図1
7の実線位置)、これによりスライダ32が図14及び
図15に実線で示された係止位置に係止されるようにな
っている。また、この位置からスライダ32がさらに後
方の最後端位置まで押し込まれることにより、係止部3
4cが上記凹部から前方の案内突起32gの案内面G1
の案内を受けて下方に逸脱し(矢印A2,A3)、これ
により上記係止が解除されてスライダ32がコイルばね
33の弾発力で前方に押し出されるようになっている。
【0039】ここで、上記スライダ32の係止位置は、
当該スライダ32のアーム32aに当接している携帯電
話機Tと前記コネクタモジュール20のコネクタCとの
結合が完了する位置に設定されており、同スライダ32
の最後端位置は、上記電話機Tと結合されているコネク
タCが前記図13に示したような最後端位置まで後退す
るような位置に設定されている。
【0040】図1に戻り、前記内側底枠40は、アウタ
ーボックス10の底壁上に敷設されるものである。この
内側底枠40は、左右方向に延びる単一の前骨41と、
この前骨41の中央部から後方に延びる左右一対の本体
骨42とを有し、両本体骨42同士の間には、前記スラ
イダ32のアーム32aの後端突出部が通過するための
空間43が確保されている(図4参照)。
【0041】両本体骨42の前部には、これを左右に貫
通する貫通孔42aが設けられ、これらの貫通孔42a
の位置は前記アウターボックス10の貫通孔11と並ぶ
位置に設定されている。両本体骨42の後部からは左右
両外側に支持板部44が張り出し、この支持板部44と
前記前枠41との間に空間46が確保されるとともに、
上記支持板部44の前後方向中間部に、左右両外側に開
放された矩形状の切欠45が形成されている。この切欠
45は、前記アウターボックス10の切欠12と同一の
幅寸法を有し、かつ、この切欠12と合致する位置に形
成されている。
【0042】内側壁対50は、立直状態で配される左右
一対の側板52A,52Bからなり、各側板52A,5
2Bの下端には、互いに逆向きの貫通ねじ孔が電話機幅
方向に貫設されたナット部53A,53Bが形成されて
いる。各ナット部53A,53Bの前後方向の寸法は、
前記内側底枠40の空間46内にほぼ隙間なく嵌入され
る寸法とされており、この嵌入によって各側壁52A,
52Bがアウターボックス10の内側に電話機幅方向に
移動可能に収容されるようになっている。また、上記嵌
入状態で各ナット部53A,53Bの貫通ねじ孔と貫通
孔42a,11とが合致するように、当該貫通ねじ孔の
位置が設定されている。
【0043】さらに、この電話機ホルダーでは、両側板
52A,52Bの位置を調節する手段として、ねじ軸5
4が具備されている。このねじ軸54は、その中央部が
上記貫通孔42aに挿通可能とされ、左右両側部が、各
ナット部53A,53Bに螺合される雄ねじ部54A,
54Bとされており、片側端面(貫通孔11に臨む側の
端面)にはドライバー等の工具により回転操作される被
操作部54cが形成されている。そして、このねじ軸5
4の回転操作によって、両側板52A,52Bが互いに
接離する方向に同時移動するようになっている。
【0044】前記内側壁対50と同様、内側壁対60
も、立直状態で配される左右一対の側板62A,62B
からなり、各側板62A,62Bの下端には、互いに逆
向きの貫通ねじ孔が電話機幅方向に貫設されたナット部
63A,63Bが形成されている。各ナット部63A,
63B及び側板62A,62Bの前後方向の寸法は、前
記内側底枠40の切欠45内及びアウターボックス10
の切欠12内にそれぞれほぼ隙間なく嵌入される寸法と
されており、この嵌入によって各側壁62A,62Bが
アウターボックス10に電話機幅方向に移動可能にセッ
トされるようになっている。また、上記嵌入状態で各ナ
ット部63A,63Bの貫通ねじ孔とアウターボックス
10の底壁突出部13の貫通孔13aとが合致するよう
に、当該貫通ねじ孔の位置が設定されている。
【0045】そして、両側板62A,62Bの位置を調
節する手段として、ねじ軸64が具備されている。この
ねじ軸64は、その中央部が上記貫通孔13aに挿通可
能とされ、左右両側部が、各ナット部63A,63Bに
螺合される雄ねじ部64A,64Bとされており、片側
端面(前記ねじ軸54の被操作部54cと同じ側の端
面)にはドライバー等の工具により回転操作される被操
作部64cが形成されている。そして、このねじ軸64
の回転操作によって、両側板62A,62Bが互いに接
離する方向に同時移動するようになっている。また、各
側板62A,62Bの内側面は、電話機入口側に向かう
に従って携帯電話機Tからその幅方向外側に離間する向
きのテーパー面62cとされている。
【0046】さらに、各側板62A,62Bには、携帯
電話機Tの位置を上から規制するための規制突起(副可
動部)65A,65Bが上下動可能に設けられている。
詳しくは、各側板62A,62Bの後部に図6に示され
るような上向きに開口する筒部62a,62bが形成さ
れる一方、各規制突起65A,65Bから下方に柱部6
6A,66Bが延設されており、これらの柱部66A,
66Bが上記筒部62a,62b内に嵌入されている。
各筒部62a,62b内には、柱部66A,66Bを取
り巻くコイルばね67が収納され、このコイルばね67
の弾発力によって各規制突起65A,65Bが上向きに
付勢されている。各規制突起65A,65Bの内側面
は、側板62A,62Bの内側面から連続し、携帯電話
機Tに対して側面上部から上面にかけて当接可能な形状
の曲面とされている(図5及び図6参照)。
【0047】これに対し、前記天壁80には、上記両規
制突起65A,65Bを上から押え込むための内側天板
68が連結されるようになっている。この内側天板68
は、図3にも示すように、天壁80と略平行な状態で電
話機挿入方向に延び、その上面には上向きに開口する円
筒状のナット68aが形成されている。
【0048】一方、天壁80には、円形状の貫通孔80
bが形成されるとともに、この貫通孔80bを囲む形状
の枠81が上面に形成され、この枠84内に回転不能に
ナット82が収容されており、このナット82のねじ孔
は上記貫通孔80bと合致し、かつ、上方に露出した状
態となっている。そして、このナット82に対して上か
らボルト83が螺合挿通され、かつ、このボルト83の
下端部が上記ナット68a内に螺合挿入されることによ
り、このボルト83を介して天壁80と内側天板68と
が上下方向に連結されるとともに、ボルト83の回転操
作によって内側手板68の高さ位置を調節できるように
なっている。
【0049】次に、この電話機ホルダーの組立要領及び
各部調節要領、並びに調節後の使用時の作用を説明す
る。
【0050】1)アウターボックス10の底壁上に脱着
モジュール30のベース31をボルトで固定する。スラ
イダ32は、図14及び図15に実線で示される係止位
置に係止しておく。すなわち、図17の実線に示すよう
に、ベース31側の係止棒34の係止部34cを被係止
突起32fの後側凹部に係合させておく。
【0051】2)内側底枠40の貫通穴42にねじ軸5
4を挿通し、センタリングする。そして、このねじ軸5
4の両雄ねじ部54a,54bに各側板52A,52B
のナット部53A,53Bのねじ孔を同量だけ螺合し、
さらに、両側板52A,52Bが立直した状態でねじ軸
54を回すことにより、側板52A,52B同士を引き
寄せて空間46内に誘い込む。このとき、側板54A,
54B同士の離間寸法は、携帯電話機Tの幅寸法よりも
大きくしておく。
【0052】3)内側底枠40をアウターボックス10
の底壁上に固定する。これにより、両側板52A,52
Bはアウターボックス10の内部に収納されることにな
る。
【0053】4)アウターボックス10の底壁突出部1
3の貫通孔13aにねじ孔64を挿通し、センタリング
する。そして、このねじ軸64の両雄ねじ部64a,6
4bに各側板62A,62Bのナット部63A,63B
のねじ孔を同量だけ螺合し、さらに、両側板62A,6
2Bが立直した状態でねじ軸64を回すことにより、側
板62A,62B同士を引き寄せて切欠12,45内に
誘い込む。このとき、側板64A,64B同士の離間寸
法も、携帯電話機Tの幅寸法より大きくしておく。
【0054】5)図12に示す状態から、携帯電話機T
の後端部で当接板27を後方(図では下方)に押すよう
にしながら、上記当接板27の貫通孔27aを通じてコ
ネクタCと携帯電話機Tとを結合する。この結合操作の
際、上記当接板27とつながっている連結棒26が内側
ハウジング22に対して後退することにより、この連結
棒26のラック26aと噛み合っているコネクタ側ピニ
オン25が回転し、このピニオン25の回転に伴ってコ
ネクタCが前記当接板27の後退速度の半分の速度で内
側ハウジング22内に入り込む(図12の状態)。
【0055】6)上記携帯電話機Tをアウターボックス
10内の所定の位置、すなわち、携帯電話機Tの後端面
が脱着モジュール30のスライダ32に設けられたアー
ム32aの後端と当接する位置にセットする。
【0056】7)ねじ軸54を回して側板52A,52
B同士をさらに引き寄せ、両側板52A,52Bをその
内側面が携帯電話機Tの両側面に当接した段階(すなわ
ち両側板52A,52Bが携帯電話機Tを挟んだ段階)
でねじ軸54の回転操作を止める。同様に、ねじ軸54
を回して側板62A,62B同士をさらに引き寄せ、両
側板62A,62Bの内側面が携帯電話機Tの両側面に
当接した段階でねじ軸64の回転操作を止める。これに
より、各側板52A,52B,62A,62Bは携帯電
話機Tの外面に当接する位置に固定されることになる。
【0057】8)天壁80のナット82にボルト83を
螺合挿通し、かつ、このボルト83の下端部を内側天板
68のナット68aに螺合挿入した状態でこの天壁80
をアウターボックス10に装着する。そして、上記内側
天板68の下面が規制突起65A,65Bを押し下げて
携帯電話機Tの外面に当接させる位置まで当該内側天板
68が下がり、かつ、ボルト83の頭部が枠81の上面
に当たる状態(図3の状態)となるまで、ボルト83を
ねじ込む。これにより、各規制突起65A,65Bはそ
の内側面が携帯電話機Tの外側面に当接する高さ位置で
固定されることになる。
【0058】9)枠14及びカバー15内のナット17
に貫通長孔15a側から(すなわち外側から)ボルト1
8を螺合挿通し、さらに、このボルト18の先端部をコ
ネクタモジュール20側のナット21a内に螺合挿入す
る。そして、このボルト18の頭部がカバー15の外面
に当たる位置(図9の位置)までボルト18をねじ込
む。これにより、コネクタモジュール20の左右方向の
位置が固定されたことになる。
【0059】10)9)と同様に、枠84及びカバー85
内のナット87に貫通長孔85a側から(すなわち上側
から)ボルト88を螺合挿通し、さらに、このボルト8
8の先端部をコネクタモジュール20側のナット21b
内に螺合挿入する。そして、このボルト88の頭部がカ
バー85の上面に当たる位置(図9の位置)までボルト
88をねじ込む。これにより、コネクタモジュール20
の上下方向の位置が固定され、すべての位置調節が完了
する。
【0060】以上のような調節の後、携帯電話機Tを挿
入方向にさらに押し込み、この携帯電話機Tと当接して
いるアーム32aをもつスライダ32をコイルばね33
の弾発力に抗してさらに奥へスライドさせると、それま
で被係止突起32fの両頂点F2,F3間の凹部に嵌ま
り込んでいた係止部34cが案内突起32gの案内で上
記凹部から下方に脱落し、この係止部34cによるスラ
イダ32の係止が解除される。これにより、上記コイル
ばね33の弾発力でスライダ32が前進し、このスライ
ダ32のアーム32aによって携帯電話機Tが入口側へ
押し出される。
【0061】この時、携帯電話機Tと結合しているコネ
クタCも内側ハウジング22内を前進するが、このコネ
クタCに設けられたピニオン25がラック22cと噛合
しながら回転することにより、このピニオン25と噛合
しているラック26aをもつ連結棒26、さらには当該
連結棒26とつながる当接板27がコネクタCの前進速
度の倍の速度で前進し、この当接板27に押出されるよ
うにして携帯電話機TがコネクタCから切り離される
(図12の状態)。この状態で携帯電話機Tをホルダー
内から簡単に取り出すことができる。
【0062】再度携帯電話機Tをホルダーにセットした
い場合には、ホルダー内の側壁52A,52Bさらには
側壁62A,62Bに沿って当該ホルダー内に携帯電話
機Tを挿入すればよい。この携帯電話機Tの挿入によ
り、当該携帯電話機Tの後端と当接するアーム32aさ
らにはスライダ32全体がコイルばね33の弾発力に抗
してベース31上を後退し、このベース31側の係止棒
34の係止部34cが被係止突起32fの後側頂点F2
を乗り越えてその下方の凹部に嵌まり込むことにより、
スライダ32がベース31に係止される。一方、コネク
タモジュール20では、当接板27が携帯電話機Tの後
端に押されて後退し、この当接板27の後退速度の半分
の速度でコネクタCが後退しながら当該コネクタCと携
帯電話機Tとの結合が行われる。
【0063】以上のように、この電話機ホルダーでは、
使用前の段階で、携帯電話機Tと結合可能な位置にコネ
クタCの位置を調節しておくことが可能であり、これに
より、上記携帯電話機Tの電話機側コネクタの位置に関
わらず携帯電話機Tを挿脱容易に保持することができ
る。
【0064】さらに、この実施の形態では、コネクタモ
ジュール20の内側ハウジング21及び外側ハウジング
22からなる保持用ハウジングにコネクタCを携帯電話
機挿入方向に移動可能に保持し、上記内側ハウジング2
1の外面に設けたナット21a,21bとボルト18,
88との螺合によって位置調節するようにしているの
で、上記電話機側コネクタの位置が携帯電話機挿入方向
に多少ばらつく場合でもこれを吸収することが可能とな
っている。
【0065】なお、本発明の実施の形態は以上のものに
限らず、例えば次のような実施形態をとることも可能で
ある。
【0066】(1) 前記第1の実施の形態では、ホルダー
本体側の枠14,84及びカバー15,85によってナ
ット17,87を保持するようにしているが、第2の実
施の形態として図18に示すように、上記ナット17,
87をホルダー本体から完全に独立させ、ホルダー本体
の裏面(図ではアウターボックス10の側壁内面及び天
壁80の下面)に密着する位置に装着するようにしても
よい。ただし、この実施の形態では、ボルト18,88
の操作とナット17,87の操作の双方を行わなければ
ならず、作業が煩雑となるのに対し、第1の実施の形態
ではボルト18,88を操作するだけのより簡単な作業
でコネクタCの位置を固定できる利点がある。
【0067】(2) 第3の実施の形態として図19に示す
ように、前記図9に示したナット21a,21bに代え
て同方向に延びるねじ軸21a´,21b´を外側ハウ
ジング21から突出させ、これらねじ軸21a´,21
b´をそれぞれ貫通長孔10a,80aに内側から挿通
させて、アウターボックス10の側壁の左右両側及び天
壁80の上下両側からそれぞれナット17,17´及び
ナット87,87´で締め付けることによっても、コネ
クタ位置の固定が可能である。ただし、この実施の形態
ではコネクタ位置によってねじ軸21a´,21b´の
端部が外方に大きく突出してしまうおそれがあるのに対
し、前記第1の実施の形態では、コネクタ位置にかかわ
らずボルト18,88をその頭部がホルダー外面に接触
する位置にセットできるため、ホルダー全体を常にコン
パクトに維持することができる利点がある。
【0068】(3) 本発明において、例えば携帯電話機T
の厚み方向(図9では上下方向)もしくは幅方向(同図
左右方向)についてコネクタ結合位置のバラツキがほと
んどない場合には、バラツキのある一方向にのみコネク
タCを移動可能に構成し、当該方向についてのみ位置固
定手段を設ければよい。例えば前記図9に示した実施形
態において左右方向にのみコネクタCを移動可能にする
場合、同図の貫通長孔10aを単なる円形状のボルト挿
通孔とし、これと合致する位置にナット17を固定した
り、ボルト挿通孔自体をボルト18と螺合可能な貫通ね
じ孔とすればよい。
【0069】
【発明の効果】以上のように本発明は、携帯電話機が長
手方向に挿入されるホルダー本体の奥部に配されるコネ
クタと、このコネクタを携帯電話機の挿入方向と直交す
る方向に位置調節可能に固定する固定手段とを備えたも
のであるので、携帯電話機におけるコネクタ結合部の位
置にかかわらず、この携帯電話機を挿脱容易に保持でき
る効果がある。
【0070】具体的に、上記固定手段として、上記ホル
ダー本体の側壁に内外を連通するボルト挿通孔を設ける
とともに、上記コネクタ側に設けられ、上記ボルト挿通
孔に向かって延びるねじ孔をもつコネクタ側ねじ部と、
上記ホルダー側において上記ボルト挿通孔に対応する位
置に設けられ、上記コネクタ側ねじ部のねじ孔と同じ向
きの貫通ねじ孔をもつホルダー側ねじ部と、このホルダ
ー側ねじ部に螺合挿通可能でかつ上記コネクタ側ねじ部
のねじ孔に螺合挿入可能なボルトとを備えたものによれ
ば、簡素な構造で、また、ボルトと各ねじ部とを螺合さ
せるだけの簡単な作業で、コネクタ位置を固定できる効
果がある。
【0071】また、上記コネクタを、上記ホルダー本体
に対して携帯電話機挿入方向と直交する第1の方向と、
上記携帯電話機挿入方向と直交しかつ上記第1の方向と
異なる第2の方向とに移動可能に構成するとともに、上
記第1の方向についてコネクタ位置を固定する第1の固
定手段と、上記第2の方向についてコネクタ位置を固定
する第2の固定手段とを備えたものによれば、コネクタ
位置を一方向に限らず多方向にわたって自在に調節で
き、汎用性をさらに高めることができる効果が得られ
る。
【0072】この場合、上記第1の固定手段及び第2の
固定手段として、上記ホルダー本体の側壁に、上記第2
の方向に延びてホルダー内外を連通する第1のボルト挿
通長孔と、上記第1の方向に延びてホルダー内外を連通
する第2のボルト挿通長孔とを設けるとともに、上記コ
ネクタ側に設けられ、上記第1のボルト挿通長孔に向か
って上記第1の方向に延びるねじ孔をもつ第1のコネク
タ側ねじ部と、上記コネクタ側に設けられ、上記第2の
ボルト挿通長孔に向かって上記第2の方向に延びるねじ
孔をもつ第2のコネクタ側ねじ部と、上記ホルダー側に
おいて上記第1のボルト挿通孔に対応する位置に設けら
れ、上記第1のコネクタ側ねじ部のねじ孔と同じ向きの
貫通ねじ孔をもつ第1のホルダー側ねじ部と、上記ホル
ダー側において上記第2のボルト挿通孔に対応する位置
に設けられ、上記第2のコネクタ側ねじ部のねじ孔と同
じ向きの貫通ねじ孔をもつ第2のホルダー側ねじ部と、
上記第1のホルダー側ねじ部に螺合挿通可能でかつ上記
第1のコネクタ側ねじ部のねじ孔に螺合挿入可能な第1
のボルトと、上記第2のホルダー側ねじ部に螺合挿通可
能でかつ上記第2のコネクタ側ねじ部のねじ孔に螺合挿
入可能な第2のボルトとを備えることにより、簡素な構
造で上記多方向のコネクタ位置調節ができる効果が得ら
れる。
【0073】さらに、第1のホルダー側ねじ部及び第2
のホルダー側ねじ部を上記ホルダー本体と別の部材とし
た上で、このホルダー本体に、上記第1のホルダー側ね
じ部のねじ孔と第1のボルト挿通長孔とが合致する位置
で第1のホルダー側ねじ部を第1のボルト挿通長孔に沿
って移動可能にかつ回転不能に保持する第1の保持部
と、上記第2のホルダー側ねじ部のねじ孔と第2のボル
ト挿通長孔とが合致する位置で第2のホルダー側ねじ部
を第2のボルト挿通長孔に沿って移動可能にかつ回転不
能に保持する第2の保持部とを設けるようにすれば、ホ
ルダー側ねじ部の操作を不要にでき、ボルトを回転操作
するだけのきわめて簡単な作業でコネクタの位置調節及
び固定ができる効果が得られる。
【0074】また、上記コネクタを上記携帯電話機挿入
方向に移動可能に保持する保持用ハウジングと、この保
持用ハウジング内でコネクタを挿入入口側に付勢する付
勢手段とを備えた上で、この保持用ハウジングを上記ホ
ルダー本体に対して携帯電話機挿入方向と直交する方向
に移動可能に構成し、この保持用ハウジングの位置を固
定するように上記位置固定手段を構成したものによれ
ば、保持用ハウジングに対するコネクタの相対変位によ
って携帯電話機挿入方向についての携帯電話機とコネク
タとのバラツキも不都合なく吸収できる効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電話機ホルダーの分解斜視図で
ある。
【図2】上記電話機ホルダーの組立斜視図である。
【図3】上記電話機ホルダーの一部断面側面図である。
【図4】図3のA−A線断面図である。
【図5】図3のB−B線断面図である。
【図6】図3のC−C線断面図である。
【図7】上記電話機ホルダーから天壁を除去した状態を
示す斜視図である。
【図8】上記電話機ホルダーから天壁及びアウターボッ
クスを除去した状態を示す斜視図である。
【図9】図3のD−D線断面図である。
【図10】上記電話機ホルダーのコネクタモジュールを
示す斜視図である。
【図11】上記コネクタモジュールから外側ハウジング
を除去した状態を示す斜視図である。
【図12】上記コネクタモジュールのコネクタに電話機
が結合される前の状態を示す平面図である。
【図13】上記コネクタモジュールのコネクタに電話機
が結合された後の状態を示す平面図である。
【図14】上記電話機ホルダーの脱着モジュールを示す
平面図である。
【図15】上記脱着モジュールの側面図である。
【図16】上記脱着モジュールの正面図である。
【図17】上記脱着モジュールのスライダに形成された
被係止突起及び案内突起を示す側面図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態にかかる電話機ホ
ルダーの要部を示す断面正面図である。
【図19】本発明の第3の実施の形態にかかる電話機ホ
ルダーの要部を示す断面正面図である。
【符号の説明】
10 アウターボックス(ホルダー本体) 14 枠(第1の保持部) 15 カバー(第1の保持部) 17,17´ ナット(第1のホルダー側ねじ部) 18 ボルト(第1のボルト) 20 コネクタモジュール 21 外側ハウジング(保持ハウジング) 21a ナット(第1のコネクタ側ねじ部) 21a´ ねじ軸(第1のコネクタ側ねじ部) 21b ナット(第2のコネクタ側ねじ部) 21b´ ねじ軸(第2のコネクタ側ねじ部) 22 内側ハウジング(保持ハウジング) 80 天壁(ホルダー本体) 84 枠(第2の保持部) 85 カバー(第2の保持部) 87,87´ ナット(第2のホルダー側ねじ部) 88 ボルト(第2のボルト) C コネクタ T 携帯電話機
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 雅司 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 境 茂樹 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 酒井 義人 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内 (72)発明者 井上 典 三重県四日市市西末広町1番14号 住友電 装株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車に設置され、携帯電話機を着脱可
    能に保持する電話機ホルダーであって、携帯電話機長手
    方向の一端側に開口し、この開口から携帯電話機が挿入
    される中空状のホルダー本体と、このホルダー本体の携
    帯電話機挿入方向奥部に配され、当該ホルダー本体内に
    挿入される携帯電話機に着脱可能に結合されるコネクタ
    と、このコネクタを上記携帯電話機の挿入方向と直交す
    る方向に位置調節可能に固定する固定手段とを備えたこ
    とを特徴とする電話機ホルダー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電話機ホルダーにおい
    て、上記ホルダー本体の側壁に内外を連通するボルト挿
    通孔を設けるとともに、上記コネクタ側に設けられ、上
    記ボルト挿通孔に向かって延びるねじ孔をもつコネクタ
    側ねじ部と、上記ホルダー側において上記ボルト挿通孔
    に対応する位置に設けられ、上記コネクタ側ねじ部のね
    じ孔と同じ向きの貫通ねじ孔をもつホルダー側ねじ部
    と、このホルダー側ねじ部に螺合挿通可能でかつ上記コ
    ネクタ側ねじ部のねじ孔に螺合挿入可能なボルトとを備
    えたことを特徴とする電話機ホルダー。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電話機ホルダーにおい
    て、上記コネクタを、上記ホルダー本体に対して携帯電
    話機挿入方向と直交する第1の方向と、上記携帯電話機
    挿入方向と直交しかつ上記第1の方向と異なる第2の方
    向とに移動可能に構成するとともに、上記第1の方向に
    ついてコネクタ位置を固定する第1の固定手段と、上記
    第2の方向についてコネクタ位置を固定する第2の固定
    手段とを備えたことを特徴とする電話機ホルダー。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の電話機ホルダーにおい
    て、上記ホルダー本体の側壁に、上記第2の方向に延び
    てホルダー内外を連通する第1のボルト挿通長孔と、上
    記第1の方向に延びてホルダー内外を連通する第2のボ
    ルト挿通長孔とを設けるとともに、上記コネクタ側に設
    けられ、上記第1のボルト挿通長孔に向かって上記第1
    の方向に延びるねじ孔をもつ第1のコネクタ側ねじ部
    と、上記コネクタ側に設けられ、上記第2のボルト挿通
    長孔に向かって上記第2の方向に延びるねじ孔をもつ第
    2のコネクタ側ねじ部と、上記ホルダー側において上記
    第1のボルト挿通孔に対応する位置に設けられ、上記第
    1のコネクタ側ねじ部のねじ孔と同じ向きの貫通ねじ孔
    をもつ第1のホルダー側ねじ部と、上記ホルダー側にお
    いて上記第2のボルト挿通孔に対応する位置に設けら
    れ、上記第2のコネクタ側ねじ部のねじ孔と同じ向きの
    貫通ねじ孔をもつ第2のホルダー側ねじ部と、上記第1
    のホルダー側ねじ部に螺合挿通可能でかつ上記第1のコ
    ネクタ側ねじ部のねじ孔に螺合挿入可能な第1のボルト
    と、上記第2のホルダー側ねじ部に螺合挿通可能でかつ
    上記第2のコネクタ側ねじ部のねじ孔に螺合挿入可能な
    第2のボルトとを備えたことを特徴とする電話機ホルダ
    ー。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の電話機ホルダーにおい
    て、上記第1のホルダー側ねじ部及び第2のホルダー側
    ねじ部を上記ホルダー本体と別の部材とし、かつ、この
    ホルダー本体に、上記第1のホルダー側ねじ部のねじ孔
    と第1のボルト挿通長孔とが合致する位置で第1のホル
    ダー側ねじ部を第1のボルト挿通長孔に沿って移動可能
    にかつ回転不能に保持する第1の保持部と、上記第2の
    ホルダー側ねじ部のねじ孔と第2のボルト挿通長孔とが
    合致する位置で第2のホルダー側ねじ部を第2のボルト
    挿通長孔に沿って移動可能にかつ回転不能に保持する第
    2の保持部とを設けたことを特徴とする電話機ホルダ
    ー。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の電話機
    ホルダーにおいて、上記コネクタを上記携帯電話機挿入
    方向に移動可能に保持する保持用ハウジングと、この保
    持用ハウジング内でコネクタを挿入入口側に付勢する付
    勢手段とを備えるとともに、この保持用ハウジングを上
    記ホルダー本体に対して携帯電話機挿入方向と直交する
    方向に移動可能に構成し、この保持用ハウジングの位置
    を固定するように上記位置固定手段を構成したことを特
    徴とする電話機ホルダー。
JP8035197A 1997-03-25 1997-03-31 電話機ホルダー Withdrawn JPH10272992A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8035197A JPH10272992A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 電話機ホルダー
US09/044,027 US6215870B1 (en) 1997-03-25 1998-03-19 Phone holder
EP98105331A EP0867340B1 (en) 1997-03-25 1998-03-24 Phone holder
DE69815425T DE69815425T2 (de) 1997-03-25 1998-03-24 Telefonhalterung
CN98105867A CN1083358C (zh) 1997-03-25 1998-03-25 电话机保持器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8035197A JPH10272992A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 電話機ホルダー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10272992A true JPH10272992A (ja) 1998-10-13

Family

ID=13715842

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8035197A Withdrawn JPH10272992A (ja) 1997-03-25 1997-03-31 電話機ホルダー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10272992A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004202023A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Mamiya Op Co Ltd 遊技台用台間機
JP2015100010A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 株式会社カーメイト 車両用の携帯端末ホルダ装置及びこの装置による携帯端末の保持方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004202023A (ja) * 2002-12-26 2004-07-22 Mamiya Op Co Ltd 遊技台用台間機
JP2015100010A (ja) * 2013-11-19 2015-05-28 株式会社カーメイト 車両用の携帯端末ホルダ装置及びこの装置による携帯端末の保持方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6215870B1 (en) Phone holder
RU2697641C2 (ru) Держатель электронного устройства (варианты) и электрический разъем для него
JPH10272992A (ja) 電話機ホルダー
US7463253B2 (en) On-vehicle electronic equipment, display panel, and panel mounting base
JPH10264733A (ja) 電話機ホルダー
JPH10309998A (ja) 電話機ホルダー
JPH1155377A (ja) 電話機ホルダー
JPH10309997A (ja) 電話機ホルダー
JPH10329619A (ja) 電話機ホルダー
JP2002154382A (ja) 車載用表示マウント装置
JP3456943B2 (ja) ジャックユニット及びこれを備える机
JPH11354207A (ja) コネクタ装置
JPH10315874A (ja) 車載用携帯電話機ホルダー
JP3103871B2 (ja) 周辺機器脱着機構
JP3285328B2 (ja) ドアクローザ及びドアクローザ取付具並びにドアクローザ取付方法
KR200284028Y1 (ko) 차량용 액정 모니터 거치대
JPH05266869A (ja) 電池パック着脱構造
JPH10291445A (ja) 電話機ホルダー
JP2974140B1 (ja) ベッド等における付属品の取付機構
JPH10129365A (ja) 電話機ホルダー
JP3354495B2 (ja) 車両スライド扉の動力スライド装置におけるテンション付与方法とその機構
JPH09276507A (ja) パチンコ機
JP2005195985A (ja) 表示パネル
JPH06231859A (ja) コネクタ受け具
JPS6224371Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040601