JPH1027296A - 路車間通信システムおよびこの路車間通信システムにおける通信方法 - Google Patents

路車間通信システムおよびこの路車間通信システムにおける通信方法

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JPH1027296A
JPH1027296A JP8182234A JP18223496A JPH1027296A JP H1027296 A JPH1027296 A JP H1027296A JP 8182234 A JP8182234 A JP 8182234A JP 18223496 A JP18223496 A JP 18223496A JP H1027296 A JPH1027296 A JP H1027296A
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vehicle
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command
code
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Application number
JP8182234A
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English (en)
Inventor
Takaki Ootsuka
貴己 大塚
Masaru Iwata
勝 岩田
Hidetsugu Ojida
英嗣 王子田
Norihisa Sogo
紀久 十河
Takashi Yamaguchi
貴史 山口
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Toshiba Corp
Toshiba System Development Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba System Development Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】短時間で標識装置と車両との間の通信処理を完
了できる路車間通信システムおよびこの路車間通信シス
テムにおける通信方法を提供する。 【解決手段】標識装置と車両との間で無線通信を行う路
車間通信システムにおいて、標識装置側に保持された車
両に対して送信するためのデータを複数のデータに分割
し、この分割された分割データのコードの誤りをチェッ
クするチェックサムを数ビットごとに設け、この分割デ
ータに対応したコマンドを設け、車両側で必要とされる
分割データに対応したコマンドをこの車両側から送信
し、この車両側から送信されるコマンドを標識装置側で
受信し、この車両側から送信されるコマンドを受信した
標識装置からこのコマンドに対応した分割データを送信
し、この標識装置から送信される分割データを車両側で
受信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、路面に埋設され
各種データを保持する標識装置(ICネイル)と、この
路面上の車両との間で無線通信を行う路車間通信システ
ムに関する。特に、この路車間通信システムにおける通
信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、路面に埋設された標識装置と、路
面上の車両との間で無線通信を行う路車間通信システム
が提案され始めている。標識装置にはマイクロチップが
内蔵されており、このマイクロチップにはこの標識装置
の埋設位置を示すデータ、および道路状況を示すデータ
などが記憶されている。このようなデータを無線通信に
より車両側へ供給することにより、車両側において現在
位置を知ることができたり、車両の運動を制御したりす
ることができる。
【0003】この路車間通信システムにおける通信方法
の問題点を説明するにあたり、代表的な通信方法とし
て、コンピュータ同士を接続するためのモデム通信、携
帯電話を利用可能とする携帯電話通信について簡単に説
明する。
【0004】前者、モデム通信では、モデムは主に、R
S−232C(シリアル)コネクタと電話回線との間に
接続され、モデムが相手のモデムに電話をかけ、呼が張
られるとMNP(Microcom networking protocol)など
の手順でセッションが張られる。セッションが張られた
状態でモデムを通じて送受信されるデータは、CRC
(cyclic redundancy check )などのエラー訂正手段に
より信頼性が確保されている。
【0005】後者、携帯電話通信は、電波の送受信が行
われる携帯端末(電話機)と、携帯端末と送受信を行う
基地局と、基地局から情報を伝送する基幹装置などで構
成されている。端末に電源が投入されると、端末自身の
ID番号が放送される。このID番号が基地局に受信さ
れる。このとき、ID番号を受信した基地局が複数存在
する場合には、基幹装置が最も電波状態の良好な基地局
を選択し、自己のデータベースにその旨を記録する。仮
に、携帯端末が移動するなどの作用で、別の基地局との
電波状態が良好になった場合、基幹装置は新たに基地局
を選択し、自己のデータベースを更新する。セッション
が張られた状態で送受信されるデータが、音声の場合に
はエラーが発生しても問題ないが、それ以外の場合に
は、ビット化けなどのショートタームのエラー訂正だけ
でなく、数秒オーダの訂正手段も用いられている。上記
した二つの通信方法では、データの伝送速度の遅延さえ
許されれば、データの再送を繰り返すことにより、デー
タの信頼性を確保することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、路車間通信
システムでは、路面に埋設された標識装置と、この路面
上を高速で通過する車両との間で通信が行われるため、
短時間で通信処理を完了しなくてはならない。つまり、
データの信頼性を確保するためにデータの再送という手
段をとることはなかなか難しい。
【0007】この発明の目的は、上記したような事情に
鑑み成されたものであって、短時間で標識装置と車両と
の間の通信処理を完了できる路車間通信システムおよび
この路車間通信システムにおける通信方法を提供するこ
とにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、この発明は、路面に設置され
各種データを保持する標識装置と、この路面上を走行す
る車両に搭載された車載機との間で無線通信を行う路車
間通信システムにおいて、前記標識装置に設けられ、前
記車載機に対して送信するための複数のデータを記憶す
る記憶手段と、前記車載機に設けられ、この記憶手段に
記憶されたデータの中から特定のデータを選択する選択
手段と、前記標識装置に設けられ、この選択手段により
選択された特定のデータを車載機へ送信する送信手段と
を備えている。
【0009】この発明は、路面に設置され各種データを
保持する標識装置と、この路面上を走行する車両に搭載
された車載機との間で無線通信を行う路車間通信システ
ムにおいて、前記標識装置に設けられ、前記車両に対し
て送信するためのデータを複数に分割して記憶する記憶
手段と、前記車載機に設けられ、前記分割データの中か
ら前記車両側で必要とされる分割データに対応したコマ
ンドを送信する第1の送信手段と、前記標識装置に設け
られ、この第1の送信手段から送信されるコマンドを受
信する第1の受信手段と、前記標識装置に設けられ、こ
の第1の受信手段により受信されたコマンドに対応した
分割データを送信する第2の送信手段と、前記車載機に
設けられ、この第2の送信手段から送信される分割デー
タを受信する第2の受信手段とを備えている。
【0010】この発明は、路面に設置され各種データを
保持する標識装置と、この路面上を走行する車両に搭載
された車載機との間で無線通信を行う路車間通信システ
ムにおいて、前記標識装置で、前記車両に対して送信す
るためのデータを複数に分割して記憶し、前記車載機か
ら前記標識装置に対して、前記分割データの中から前記
車両側で必要とされる分割データに対応したコマンドを
送信し、前記標識装置で、前記車載機から送信されるコ
マンドを受信し、前記標識装置から前記車載機に対し
て、受信されたコマンドに対応した分割データを送信
し、前記車載機で、前記標識装置から送信される分割デ
ータを受信する。
【0011】この発明は、路面に設置され各種データを
保持する標識装置と、この路面上の車両との間で無線通
信を行う路車間通信システムにおいて、この無線通信に
おける通信データのコードの誤りのチェックを逐次行
う。
【0012】この発明は、路面に設置され各種データを
保持する標識装置と、この路面上の車両との間で無線通
信を行う路車間通信システムにおいて、前記標識装置
に、この無線通信における通信データのコードの誤りを
チェックするためのチェックサムを通信データのコード
の数十ビット〜数ビットごとに付与する付与手段を設け
ている。
【0013】この発明は、路面に設置され各種データを
保持する標識装置と、この路面上の車両との間で無線通
信を行う路車間通信システムにおいて、前記標識装置
に、この無線通信における通信データのコードの誤りを
チェックするためのチェックサムを通信データのコード
の3〜9ビットごとに付与する付与手段を設けている。
【0014】この発明は、路面に設置され各種データを
保持する標識装置と、この路面上の車両との間で無線通
信を行う路車間通信システムにおいて、前記標識装置側
に保持された前記車両に対して送信するための複数のデ
ータの中から特定のデータを選択して車両側で受け取る
際に、この特定のデータのコードの誤りのチェックを逐
次行う。
【0015】この発明は、路面に設置され各種データを
保持する標識装置と、この路面上の車両との間で無線通
信を行う路車間通信システムにおいて、前記標識装置側
に保持された前記車両に対して送信するためのデータを
複数のデータに分割して、この分割された分割データに
おいて、この分割データのコードの誤りをチェックする
ためのチェックサムを数十ビット〜数ビットごとに設
け、この分割データに対応したコマンドを設け、前記車
両側で必要とされる分割データに対応したコマンドをこ
の車両側から送信し、この車両側から送信されるコマン
ドを前記標識装置側で受信し、この車両側から送信され
るコマンドを受信した前記標識装置からこのコマンドに
対応した分割データを送信し、この標識装置から送信さ
れる分割データを前記車両側で受信する。
【0016】この発明は、路面に設置され各種データを
保持する標識装置と、この路面上を走行する車両に搭載
された車載機との間で無線通信を行う路車間通信システ
ムにおいて、前記標識装置に設けられ、前記車両に対し
て送信するためのデータを複数に分割して記憶する記憶
手段と、前記標識装置に設けられ、この記憶手段に記憶
されたデータのコードの誤りをチェックするためのチェ
ックサムをデータのコードの数十ビット〜数ビットごと
に付与する付与手段と、前記車載機に設けられ、前記分
割データの中から前記車両側で必要とされる分割データ
に対応したコマンドを送信する第1の送信手段と、前記
標識装置に設けられ、この第1の送信手段から送信され
るコマンドを受信する第1の受信手段と、前記標識装置
に設けられ、この第1の受信手段により受信されたコマ
ンドに対応した分割データを送信する第2の送信手段
と、前記車載機に設けられ、この第2の送信手段から送
信される分割データを受信する第2の受信手段とを備え
ている。
【0017】この発明は、路面に設置され各種データを
保持する標識装置と、この路面上の車両との間で無線通
信を行う路車間通信システムにおいて、前記標識装置側
に保持された前記車両に対して送信するためのデータを
複数のデータに分割して、この分割された分割データに
おいて、この分割データのコードの誤りをチェックする
ためのチェックサムをコードの3ビット〜9ビットごと
に設け、この分割データに対応したコマンドを設け、前
記車両側で必要とされる分割データに対応したコマンド
をこの車両側から送信し、この車両側から送信されるコ
マンドを前記標識装置側で受信し、この車両側から送信
されるコマンドを受信した前記標識装置からこのコマン
ドに対応した分割データを送信し、この標識装置から送
信される分割データを前記車両側で受信する。
【0018】上記手段を講じた結果、下記のような作用
が生じる。 (1)請求項1、請求項2、および請求項3に係るこの
発明の路車間通信システムおよび路車間通信システムに
おける通信方法では、車両側で必要とされるデータだけ
が標識装置側から送信され車両側で受け取られる。これ
により、標識装置と車両との間で送受信されるデータ量
を必要最小限に抑えることができ、短時間で通信処理を
完了することができる。
【0019】また、車両側で必要とされるデータが複数
存在する場合には、複数の標識装置からこの必要とされ
るデータを集めることができる。つまり、車両側で必要
とされるデータが複数存在する場合でも、標識装置と車
両との間で送受信されるデータ量を必要最小限に抑える
ことができるので、このような場合でも、短時間で通信
処理を完了することができる。このことは、標識装置と
車両との間の通信時のデータ量を飛躍的に増加させるこ
とができることをも意味する。
【0020】(2)請求項4、請求項5、および請求項
6に係るこの発明の路車間通信システムでは、通信デー
タのコードの誤りが逐次チェックされる。これにより、
通信処理が完了しなくても、途中まで受信されたデータ
の信頼性が確保されるので、この途中まで受信されたデ
ータだけを活用することができる。つまり、車両の走行
により、標識装置と車両との間の通信が途中で途絶えて
も、それまでに受信されたデータを無駄にせず活用する
ことができる。
【0021】(3)請求項7、請求項8、請求項9、お
よび請求項10に係るこの発明の路車間通信システムお
よび路車間通信システムにおける通信方法では、請求項
1、請求項2、または請求項3の作用・効果に加えて、
請求項4、請求項5、または請求項6の作用・効果を得
ることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図1は、この発明の一実
施の形態に係る路車間通信システムの概略を示す図であ
る。
【0023】この図1に示す路車間通信システムでは、
路面に所定の間隔で埋設されたICネイル1と、この路
面上を走行する車両40に搭載される車載機30との間
で無線通信が行われ、ICネイル1が保持する各種デー
タが車載機30(車両40側)に提供されるものであ
る。
【0024】次に、図2を参照して、ICネイル1の概
略構成について説明する。ICネイル1は、このICネ
イル1全体を制御する主制御部10、各種演算を行う演
算部2、車両40に搭載される車載機30からの信号を
受信する受信部3、車載機30に対して信号を送信する
送信部4、および受信部3と送信部4とに接続されるイ
ンターフェース5などで構成されている。
【0025】制御部10には、各種データが記憶される
記憶部14が設けられている。この記憶部14は、制御
手順を記憶する制御手順記憶部11、位置情報および道
路情報を記憶する位置/道路情報記憶部12、メモリと
して機能するRAM(ランダム・アクセス・メモリ)1
3などで構成されている。なお、位置情報および道路情
報については、後に詳しく説明する。
【0026】このようなICネイル1は、例えば図3に
示すように、道路の車線内中央におよそ5m間隔で埋設
される。次に、図4を参照して、車両40における車載
機30の概略構成について説明する。
【0027】車載機30は、送受信部44、変復調増幅
器46、運転補助装置(カーナビゲーション、AHS中
央処理部)48、データ変換器50、ICネイル情報処
理部52、アクチュエータ制御部54、メモリ56、ス
テアリングアクチュエータ58、ブレーキアクチュエー
タ60、アクセスアクチュエータ62などで構成されて
いる。
【0028】送受信部44は、アンテナ44aを備えて
おり、車両側のデータをICネイル1側へ送信したり、
ICネイル1側のデータを車両側で受信するためのもの
である。変復調増幅器46は、信号を変調または復調さ
せ、増幅させるものである。
【0029】運転補助装置48は、地図上に自分の車両
位置を表示し運転者に対して道案内を行ったり、渋滞な
どの交通情報を案内したりする、いわゆるカーナビゲー
ションシステムである。また、この運転補助装置48
は、AHS(自動運転システム)における車両の運転制
御を行うAHS中央処理部を成す。さらに、運手補助装
置48は、この車載機30全体を制御すると共に、車載
機30の動作に必要な各種データを記憶するものであ
る。
【0030】データ変換器50は、デジタル/アナログ
変換、パラレル/シリアル変換などを行うものである。
ICネイル情報処理部52は、ICネイルに対して送信
するコマンドを生成したり、受信されるICネイルから
のデータを処理するものである。メモリ56は、運転補
助装置48が車両全体を制御するために必要な車両位置
などの各種データを記憶するものである。ステアリング
アクチュエータ58、ブレーキアクチュエータ60、ア
クセルアクチュエータ62は、それぞれ、アクチュエー
タ制御部54の指示に基づき、ステアリング、ブレー
キ、アクセルを制御するものである。
【0031】次に、ICネイル1と車載機30との間の
無線通信時のデータ量について説明する。例えば、IC
ネイル1の埋設間隔を5m、アンテナ44aの長さを3
0cm、このアンテナ44aの地上からの高さ、つまり
ICネイル1からの高さを15cmとする。
【0032】ICネイル1と車載機30との通信は、I
Cネイル1とアンテナ44aが路面に対して30度の地
点から可能であるとすると、アンテナ44aがICネイ
ル1にさしかかるまでに生じる通信可能な距離と、通り
過ぎてから継続される通信可能な距離はそれぞれ、 0.15[ m] /tan30°=0.26[ m] ゆえに有効なアンテナ長は、 0.3[ m] +( 0.26×2) =0.82[ m] このことから、車両が200km/hで走行していると
き、ICネイルと通信可能な時間は、 0.28[ m] ×( 60×60×103 [ ms])/( 2
00×103 [ m])=14.76[ ms] となる。
【0033】仮に、ICネイル1と送受信部44との通
信性能が10kbpsの場合には、理論的に通信可能な
通信量は、 10×103 [ bps] ×( 14.76/103 [ se
c])=147.6[ bit] となる。
【0034】ところが、下記の2点のことから、実際に
は車載機がICネイルから受けることができる情報量は
上記計算の数値よりも少なくなる。 (1)ICネイル1とアンテナ44aが路面に対して3
0度の地点から、強電力(電磁力)の車載機では容易に
送信が可能でも、ICネイル1からの微弱電力を受信で
きる角度は30度より高い。
【0035】(2)車載機からICネイルに対して後述
するコマンド送信後、ICネイルからレスポンスがある
までにはタイムラグが発生する(ICネイルの内部処理
時間)。
【0036】上記(1)、(2)の事情を加味した上
で、ICネイル1に保持される大量のデータを車載機側
で正確に受け取るには、各ICネイルから各ICネイル
が保持しているデータを全て受け取るのではなく、必要
とされるデータを分割してICネイルから受け取るよう
にする。例えば、あるICネイルからはデータAを受け
取り、次の下流側のICネイルからはデータBを受け取
り、さらに次の下流側のICネイルからはデータCを受
け取り、…、このようにして受け取られたデータA、
B、C、…、を車載機30側のメモリ56に設けられる
メモリテーブルにおいて組み合わせて利用するようにす
る。なお、メモリテーブルは後に詳しく説明するものと
する。
【0037】これを実現するにあたり、この発明では、
車載機とICネイルとの間で送受信されるデータを分割
して、これら分割された分割データそれぞれに対応した
コマンドを設ける。つまり、車載機側からは必要とされ
るデータに対応したコマンドが送信され、ICネイル側
からは受信されたコマンドに対応したデータ(レスポン
ス)が送信されることになる。
【0038】これにより、一つのICネイルから受け取
られるデータは少量でも、複数のICネイルから受け取
られるデータを組み合わせることにより、高速で移動す
る車両側において効率よく大量のデータを受け取ること
ができる。さらに、将来、ICネイルと車載機との間で
送受信されるデータが拡張されても柔軟に対応すること
ができる。
【0039】以下、コマンドに基づくデータの送受信に
ついて説明する。図5を参照して、ICネイルと車載機
との間のデータの送受信のタイミングについて簡単に説
明する。まず、車載機側からICネイル側に対してコマ
ンドが送信される(図5(a))。ICネイル側におい
て車載機側からのコマンドが受信されると、このコマン
ドに対応したデータ(レスポンス)が車載機に対して送
信される。つまり、車載機側においてICネイル側から
のレスポンスが受信される(図5(b))。その後、I
Cネイルと車載機との間の通信が切断される(図5
(c))。
【0040】次に、図6のフローチャートを参照してI
Cネイル側および車載機側の通信時の処理について説明
する。ICネイル側では、所定の初期処理が行われた後
(ST10)、車載機側から送信されるコマンドを待つ
コマンド待機となる(Sleep Mode)(ST12)。電波
が受信されると(ST14、YES)、Sleep Modeが解
除され(Wake Up 処理)(ST16)、コマンドの受信
が待たれる(ST18)。車載機側からのコマンドが受
信されると(ST20)、この受信されたコマンドに対
応したコード(レスポンス)が送信される(ST2
2)。そして、ログが記録される(ST24)。
【0041】車載機側では、まず、各ICネイルから送
信されるデータを保持するためのメモリテーブルが作成
される(ST30)。次に、運転補助装置48のステー
タスが確認され(ST32)、最も必要な情報が判断さ
れる(ST34)。そして、この最も必要であると判断
された情報を要求するためのコマンドが生成され(ST
36)、送信される(ST38)。この送信されたコマ
ンドに対応したコード(レスポンス)が受信される(S
T40)。引き続き送信電波があれば(ST42、YE
S)、コードの受信が継続され(ST40)、送信電波
がなくなり全コードが受け取らていれば、ICネイルと
の間の通信が通常に終了される(ST44)。送信電波
がなくなり全コードが受け取られていなければ、ICネ
イルとの間の通信が強制的に切断される(ST46)。
ICネイルとの間の通信処理が完了すると、後述するよ
うに、ICネイルから送信されたデータがメモリテーブ
ルに加えられる(メモリテーブル更新)(ST48)。
【0042】さらに、車載機側では次のようにしてメモ
リテーブルが活用される。まず、メモリテーブルが作成
され(ST50)、運転補助装置48からのメモリテー
ブルに記憶されているデータの受け渡し要求待ち状態と
なる(ST52)。このとき、メモリテーブルには、I
Cネイルから送信された各種データが記憶されているも
のとする。運転補助装置48からメモリテーブルに記憶
されているデータの受け渡し要求がなされると(ST5
4、YES)、メモリテーブルの所定のデータが読み込
まれ(ST56)、運転補助装置48へデータが提供さ
れる(ST58)。
【0043】次に、ICネイルと車載機との間の通信時
のデータについて具体的に説明する。まず、車載機側か
らICネイルに対して送信されるコマンドの一例につい
て説明する。
【0044】この発明では、例えば、車載機側からIC
ネイルに対して送信されるコマンドとして、一般公開用
コマンドと管理用コマンドとを設ける。一般公開用コマ
ンドは道路を走行する一般車両に対して公開されるコマ
ンドであり、大位置コマンド、中位置コマンド、小位置
コマンド、極小位置コマンド、線形コマンド、および道
路構造コマンドなどがこれに該当する。管理用コマンド
はICネイルをメンテナンス管理する特定車両(道路保
守作業車など)のみに公開されるコマンドであり、メン
テナンスコマンド、救急コマンドなどがこれに該当す
る。
【0045】ここで、各コマンドにより得られるデータ
について簡単に説明する。車載機側から送信される大位
置コマンドのレスポンスとしてICネイルから送信され
るデータは、このICネイルの埋設位置を度、分、秒で
示す位置データである。この大位置コマンドは、自車両
の位置を大まかに把握する必要があるときに使われる。
例えば、カーナビゲーションシステムなどで必要とされ
る位置情報がこれに該当する。
【0046】車載機側から送信される中位置コマンドの
レスポンスとしてICネイルから送信されるデータは、
このICネイルの埋設位置を分、秒、さらにそれ以下を
小数点6桁で示すデータである。
【0047】車載機側から送信される小位置コマンドの
レスポンスとしてICネイルから送信されるデータは、
このICネイルの埋設位置を秒と、秒以下を小数点12
桁で示すデータである。
【0048】車載機側から送信される極小位置コマンド
のレスポンスとしてICネイルから送信されるデータ
は、このICネイルの埋設位置を秒以下の小数点18桁
で示すデータである。この極小位置コマンドは、自車両
の位置を極めて正確に把握する必要があるときに使われ
る。例えば、高度ナビゲーションシステムやAHSにて
必要とされるレーン認識などの位置情報がこれに該当す
る。即ち、自車両がどの道路のどの車線(例えば上り3
車線のうちの中央車線)を走行しているのかを把握する
ことができる。
【0049】車載機側から送信される線形コマンドのレ
スポンスとしてICネイルから送信されるデータは、こ
のICネイルの埋設付近の道路曲率(カーブ、直線な
ど)を示すデータである。
【0050】車載機側から送信される道路情報コマンド
のレスポンスとしてICネイルから送信されるデータ
は、このICネイルの埋設付近の車線状況(合流、分
流、車線数など)を示すデータである。
【0051】車載機側から送信されるメンテナンスコマ
ンドのレスポンスとしてICネイルから送信されるデー
タは、このICネイルで受け付けられたコマンドの状況
を示すデータである。
【0052】車載機側から送信される緊急コマンドのレ
スポンスとしてICネイルから送信されるデータは、こ
のICネイルの各部が正常に機能しているか否かを示す
データである。
【0053】続いて、上記説明した車載機側から送信さ
れるコマンド、およびこのコマンドに対応してICネイ
ル側から送信されるレスポンスの一例について具体的に
説明する。
【0054】第1に、大位置コマンドについて説明す
る。車載機側から大位置コマンドが送信され、ICネイ
ル側で受信されると、ICネイル側からはこれに対応し
た大位置レスポンスコード(レスポンス)が送信され
る。車載機から送信される大位置コマンドおよびICネ
イルから送信される大位置レスポンスコードは次のよう
な構成になっているものとする。
【0055】大位置コマンド:1101(スタートビッ
ト)+1000(大位置宣言コード) 大位置レスポンスコード=スタートビット列+大位置宣
言コード+大位置コード さらに、図7を参照して、大位置レスポンスコードに含
まれる大位置コードを詳細に説明する。大位置コード
は、4ビットのスタートビット、同じく4ビットの宣言
コード、さらには、大位置を示す大位置データで構成さ
れている。大位置データは、経度(X座標)がA度B分
C秒、緯度(Y座標)がD度E分F秒のようにA〜Fま
での6つの情報に分けて示される。つまり、大位置デー
タには、経度(度)を示す経度(度)コード、緯度
(度)を示す緯度(度)コード、経度(分)を示す経度
(分)コード、緯度(分)を示す緯度(分)コード、経
度(秒)を示す経度(秒)コード、緯度(秒)を示す緯
度(秒)コードが含まれることになる。また、度は0〜
360(10進数整数)を示すために9ビット(2進
数)で、分および秒は0〜60(10進数整数)を示す
ために6ビット(2進数)で表現される。
【0056】さらに、この大位置コードには、データの
やり取りをチェックするための1ビットのチェックサム
が設けられる。チェックサムとは、該当するビット列の
和を演算し、1の位が0か1かをチェックしてエラー訂
正を行うために用いられるものである。このチェックサ
ムは、例えば、4ビットのスタートビット+4ビットの
宣言コードの後、9ビットの経度(度)コードの後、9
ビットの緯度(度)コードの後、6ビットの経度(分)
コードの後、6ビットの緯度(分)コードの後、6ビッ
トの経度(秒)コードの後、6ビットの緯度(秒)コー
ドの後に設けられる。これらから、この大位置コード
は、例えば、57ビットで構成されることになる。
【0057】第2に、中位置コマンドについて説明す
る。車載機側から中位置コマンドが送信され、ICネイ
ル側で受信されると、ICネイル側からはこれに対応し
た中位置レスポンスコード(レスポンス)が送信され
る。車載機から送信される中位置コマンドおよびICネ
イルから送信される中位置レスポンスコードは次のよう
な構成になっているものとする。
【0058】中位置コマンド:1101(スタートビッ
ト)+1001(中位置宣言コード) 中位置レスポンスコード=スタートビット列+中位置宣
言コード+中位置コード さらに、図8を参照して、中位置レスポンスコードに含
まれる中位置コードを詳細に説明する。中位置コード
は、4ビットのスタートビット、同じく4ビットの宣言
コード、さらには、中位置を示す中位置データで構成さ
れている。中位置データは、経度(X座標)が分、秒、
さらにそれ以下が小数点6桁で示され、緯度(Y座標)
が分、秒、されらにそれ以下が小数点6桁で示される。
つまり、中位置データには、経度(分)を示す経度
(分)コード、緯度(分)を示す緯度(分)コード、経
度(秒)を示す経度(秒)コード、緯度(秒)を示す緯
度(秒)コード、経度(小数点以下)を示す経度(小数
点以下)コード、緯度(小数点以下)を示す緯度(小数
点以下)コードが含まれることになる。また、分および
秒は0〜60(10進数整数)を示すために6ビット
(2進数)で、小数点以下は経度および緯度がそれぞれ
3ビット刻みの計6ビットで表現される。
【0059】さらに、この中位置コードには、データの
やり取りをチェックするための1ビットのチェックサム
が設けられる。このチェックサムは、例えば、4ビット
のスタートビットの後+4ビットの宣言コードの後、6
ビットの経度(分)コードの後、6ビットの緯度(分)
コードの後、6ビットの経度(秒)コードの後、6ビッ
トの緯度(秒)コードの後、3ビットの経度(小数点以
下)コード+3ビットの緯度(小数点以下)コードの後
に設けられる。これらから、この中位置コードは、例え
ば、51ビットで構成されることになる。
【0060】第3に、小位置コマンドについて説明す
る。車載機側から小位置コマンドが送信され、ICネイ
ル側で受信されると、ICネイル側からはこれに対応し
た小位置レスポンスコード(レスポンス)が送信され
る。車載機から送信される小位置コマンドおよびICネ
イルから送信される小位置レスポンスコードは次のよう
な構成になっているものとする。
【0061】小位置コマンド:1101(スタートビッ
ト)+1011(小位置宣言コード) 小位置レスポンスコード=スタートビット列+小位置宣
言コード+小位置コード さらに、図9を参照して、小位置レスポンスコードに含
まれる小位置コードを詳細に説明する。小位置コード
は、4ビットのスタートビット、同じく4ビットの宣言
コード、さらには、小位置を示す小位置データで構成さ
れている。小位置データは、経度(X座標)が秒、さら
にそれ以下が小数点12桁で示され、緯度(Y座標)が
秒、されらにそれ以下が小数点12桁で示される。つま
り、小位置データには、経度(秒)を示す経度(秒)コ
ード、緯度(秒)を示す緯度(秒)コード、経度(小数
点以下)を示す経度(小数点以下)コード、緯度(小数
点以下)を示す緯度(小数点以下)コードが含まれるこ
とになる。また、分および秒は0〜60(10進数整
数)を示すために6ビット(2進数)で、小数点以下は
経度および緯度がそれぞれ3ビット刻みの計6ビットで
表現される。
【0062】さらに、この小位置コードには、データの
やり取りをチェックするための1ビットのチェックサム
が設けられる。このチェックサムは、例えば、4ビット
のスタートビット+4ビットの宣言コードの後、6ビッ
トの経度(秒)コードの後、6ビットの緯度(秒)コー
ドの後、3ビットの経度(小数点以下)コード+3ビッ
トの緯度(小数点以下)コードの後に設けられる。これ
らから、この小位置コードは、例えば、51ビットで構
成されることになる。
【0063】第4に、極小位置コマンドについて説明す
る。車載機側から極小位置コマンドが送信され、ICネ
イル側で受信されると、ICネイル側からはこれに対応
した極小位置レスポンスコード(レスポンス)が送信さ
れる。車載機から送信される極小位置コマンドおよびI
Cネイルから送信される極小位置レスポンスコードは次
のような構成になっているものとする。
【0064】極小位置コマンド:1101(スタートビ
ット)+1111(極小位置宣言コード) 極小位置レスポンスコード=スタートビット列+極小位
置宣言コード+極小位置コード さらに、図10を参照して、極小位置レスポンスコード
に含まれる極小位置コードを詳細に説明する。極小位置
コードは、4ビットのスタートビット、同じく4ビット
の宣言コード、さらには、極小位置を示す極小位置デー
タで構成されている。極小位置データは、経度(X座
標)が小数点以下18桁で示され、緯度(Y座標)が小
数点以下18桁で示される。つまり、極小位置データに
は、経度(小数点以下)を示す経度(小数点以下)コー
ド、緯度(小数点以下)を示す緯度(小数点以下)コー
ドが含まれることになる。また、小数点以下は経度およ
び緯度がそれぞれ3ビット刻みの計6ビットで表現され
る。
【0065】さらに、この極小位置コードには、データ
のやり取りをチェックするための1ビットのチェックサ
ムが設けられる。このチェックサムは、例えば、4ビッ
トのスタートビット+4ビットの宣言コードの後、3ビ
ットの経度(小数点以下)コード+3ビットの緯度(小
数点以下)コードの後に設けられる。これらから、この
極小位置コードは、例えば、51ビットで構成されるこ
とになる。
【0066】第5に、線形コマンドについて説明する。
車載機側から線形コマンドが送信され、ICネイル側で
受信されると、ICネイル側からはこれに対応した線形
レスポンスコード(レスポンス)が送信される。車載機
から送信される線形コマンドおよびICネイルから送信
される線形レスポンスコードは次のような構成になって
いるものとする。
【0067】線形コマンド:1101(スタートビッ
ト)+0101(線形宣言コード) 線形レスポンスコード=スタートビット列+線形宣言コ
ード+線形コード さらに、図11を参照して、線形レスポンスコードに含
まれる線形コードを詳細に説明する。線形コードは、4
ビットのスタートビット、同じく4ビットの宣言コー
ド、さらには、線形を示す線形データで構成されてい
る。線形データには、道路カーブの状態を11ビットで
示す道路カーブコード、道路勾配を9ビットで示す道路
勾配コード、将来のデータの拡張に対応するための予備
コードなどが含まれる。
【0068】道路カーブコードは、前半の2ビットで右
カーブ(01)、直線(00)、または左カーブ(1
0)を示し、後半の9ビットでカーブ径(2.0m単位
で0R〜1024R)、または直線距離(直線残り距離
を0.5m単位で0m〜256m)を示す。なお、この
直線距離はハンドルを切る操作が少なくとも何m必要で
はない旨の情報を意味し、本実施形態ではICネイルの
データの冗長性を考慮して、256m以上の直線距離は
256mと表現するようにしている。道路勾配コード
は、平たんを0度とし、−32度(下り)〜32度(登
り)までを小数点以下を含めて示す。予備コードには、
例えば、道路の段差または急激な落差のある道路等のに
さしかかった場合、ハンドルを切ってはいけないといっ
たデータを持たせることができる。
【0069】さらに、この線形コードには、データのや
り取りをチェックするための1ビットのチェックサムが
設けられる。このチェックサムは、例えば、4ビットの
スタートビット+4ビットの宣言コードの後、11ビッ
トの道路カーブコードの後、9ビットの道路勾配コード
の後、9ビットの予備コードの後に設けられる。これら
から、この極小位置コードは、例えば、51ビットで構
成されることになる。なお、予備のデータ領域は9ビッ
トに限定されるものではない。
【0070】第6に、道路情報コマンドについて説明す
る。車載機側から道路情報コマンドが送信され、ICネ
イル側で受信されると、ICネイル側からはこれに対応
した道路情報レスポンスコード(レスポンス)が送信さ
れる。車載機から送信される道路情報コマンドおよびI
Cネイルから送信される道路情報レスポンスコードは次
のような構成になっているものとする。
【0071】道路情報コマンド:1101(スタートビ
ット)+0011(道路情報宣言コード) 道路情報レスポンスコード=スタートビット列+道路情
報宣言コード+道路情報コード さらに、図12を参照して、道路情報レスポンスコード
に含まれる道路情報コードを詳細に説明する。道路情報
コードは、4ビットのスタートビット、同じく4ビット
の宣言コード、さらには、道路情報を示す道路情報デー
タで構成されている。道路情報データには、車線の合流
の状態を11ビットで示す合流コード、車線の分流の状
態を11を示す分流コード、車線数を8ビットで示す車
線数コード、将来のデータの拡張に対応するための予備
コードなどが含まれる。
【0072】合流コードは、前半の2ビットで右合流
(01)、合流なし(00)、または左合流(10)を
示し、後半の9ビットで合流までの距離または合流なし
の距離(1.0m単位で0m〜512m)を示す。分流
コードは、前半の2ビットで右分流(01)、分流なし
(00)、または左分流(10)を示し、後半の9ビッ
トで分流までの距離または分流なしの距離(1.0m単
位で0m〜512m)を示す。なお、この分流までの距
離は、ハンドルを切る操作があと何m必要ではない旨の
情報を意味し、ICネイルのデータの冗長性を考慮して
512m以上の距離は512mと表現するようにしてい
る。車線数コードは、前半の4ビットで車線数を示し、
後半の4ビットで自車両の走行車線を示す。予備コード
には、例えば、道路種(高速/首都高速/自動者専用道
路などの高速道路、国道/県道などの一般道路)、車線
増減少、中央分離帯の有無、中央分離帯の形状、車線変
更禁止区域、駐停車禁止、制限速度、道幅、踏切の有
無、踏切の幅、交差点の有無、右左折禁止、進入禁止、
信号の有無などのデータを持たせることができる。
【0073】さらに、この道路情報コードには、データ
のやり取りをチェックするための1ビットのチェックサ
ムが設けられる。このチェックサムは、例えば、4ビッ
トのスタートビット+4ビットの宣言コードの後、11
ビットの合流コードの後、11ビットの分流コードの
後、8ビットの車線数コードの後、各9ビットの予備コ
ードの後に設けられる。これらから、この道路情報コー
ドは、50ビット以上で構成されることになる。なお、
予備のデータ領域は9ビットに限定されるものではな
い。
【0074】第7に、メンテナンスコマンドについて説
明する。車載機側からメンテナンスコマンドが送信さ
れ、ICネイル側で受信されると、ICネイル側からは
これに対応したメンテナンスレスポンスコード(レスポ
ンス)が送信される。車載機から送信されるメンテナン
スコマンドおよびICネイルから送信されるメンテナン
スレスポンスコードは次のような構成になっているもの
とする。
【0075】メンテナンスコマンド:1101(スター
トビット)+0001(メンテナンス宣言コード) メンテナンスレスポンスコード=スタートビット列+メ
ンテナンス宣言コード+メンテナンスコード さらに、図13を参照して、メンテナンスレスポンスコ
ードに含まれるメンテナンスコードを詳細に説明する。
メンテナンスコードは、4ビットのスタートビット、同
じく4ビットの宣言コード、さらには、メンテナンスを
示すメンテナンスデータで構成されている。メンテナン
スデータには、メンテナンスに役立つ各種データが含ま
れる。
【0076】メンテナンスに役立つデータとは、例え
ば、ICネイルにおいて受け付けられたコマンドの履歴
である。具体例を説明すると、極小位置コマンドが24
時間の間で2800回、1時間の間で180回受信さ
れ、大位置コマンドが8時間の間に280回、1時間の
間に50回受信され、線形コマンドが1時間の間に25
0回受信されたなどである。これらのコマンド履歴が、
メンテナンスデータとして、9ビット刻みで示される。
【0077】さらに、このメンテナンスコードには、デ
ータのやり取りをチェックするための1ビットのチェッ
クサムが設けられる。このチェックサムは、例えば、4
ビットのスタートビット+4ビットの宣言コードの後、
各9ビット刻みのメンテナンスデータの後に設けられ
る。これらから、この道路情報コードは、例えば、51
ビットで構成されることになる。
【0078】また、メンテナンスコマンドその2によ
り、ICネイルのログ(大量データ)を抽出できるよう
にしてもよい。これらログ情報を保守作業車で処理、加
工、するこにより次のような情報を得ることができる。
例えば、ICネイルがクロックを持つ場合、送信タイム
の関係から、特定時間以内に通過した車載機30を搭載
した車両の台数をカウントすることができる。また、レ
スポンスのタイムテーブルにより車間距離を知ることが
できる。また、連なるICネイル同士のレスポンスタイ
ムの相関関係から車速を知ることができる。さらに、I
Cネイルが車両を感知する感知器を持つ場合、車載機を
搭載した車両と車載機を搭載していない車両の割合を知
ることができる。
【0079】第8に、緊急コマンドについて説明する。
車載機側から緊急コマンドが送信され、ICネイル側で
受信されると、ICネイル側からはこれに対応した緊急
レスポンスコード(レスポンス)が送信される。車載機
から送信される緊急コマンドおよびICネイルから送信
される緊急レスポンスコードは次のような構成になって
いるものとする。
【0080】緊急コマンド:1101(スタートビッ
ト)+0010(緊急宣言コード) 緊急レスポンスコード=スタートビット列+緊急宣言コ
ード+緊急コード さらに、図14を参照して、緊急レスポンスコードに含
まれる緊急コードを詳細に説明する。緊急コードは、4
ビットのスタートビット、同じく4ビットの宣言コー
ド、さらには、緊急を示す緊急データで構成されてい
る。緊急データには、緊急に役立つ各種データが含まれ
る。
【0081】緊急に役立つデータとは、例えば、ICネ
イルの自己診断結果である。具体例を説明すると、IC
ネイルの電源部が正常か否か、メモリ(RAM13)は
正常か否か、ROM(制御手順記憶部11)は正常か否
か、送受信部は正常か否か、OSは正常か否か、ソフト
は正常か否か等である。これらの自己診断結果が、3ビ
ット刻みで、正常、やや難、異常として示される。
【0082】さらに、この緊急コードには、データのや
り取りをチェックするための1ビットのチェックサムが
設けられる。このチェックサムは、例えば、4ビットの
スタートビット+4ビットの宣言コードの後、各3ビッ
ト刻みの緊急データの後に設けられる。
【0083】これまでの説明では、各コード中に1ビッ
トのチェックサムが設けられるものとして説明したが、
チェックサムを2ビット以上にしてもよい。例えば、チ
ェックサムを2ビットしたときには、該当するビット列
の和を演算し、演算結果の下2桁がチェックサム2ビッ
トと同一であるか否かを判断して、エラーチェックを行
う。また、チェックサムは3〜9ビットごとに設けられ
るものとして説明したが、コード中数十ビットごとにチ
ェックサムを設けるようにしてもよい。
【0084】この発明では、上記したように各コード
(大位置コード、中位置コードなど)において数十から
数ビットごとにチェックサムを設けているので、逐次エ
ラーチェックを行うことができる。これに加えて、各コ
ードにはストップビットを持たせていないので、全ての
データを受信しなくても、受け取られたデータの一部だ
けを活用することもできる。
【0085】また、データの信頼性を向上させるため
に、特定のICネイルとの間で複数回、同一コマンドで
通信を行い、ICネイルから送信される複数回分のレス
ポンスを相互参照するようにしてもよい。例えば、車載
機側からあるコマンドを3回送信し、このコマンドに対
するレスポンスが3回返されたとする。この3回のレス
ポンスのうち、2番目に返されたレスポンスだけが、1
番目および3番目に返されたレスポンスと異なるときに
は、1番目または3番目のレスポンスを信頼するように
する。
【0086】以下、図15を参照して、上記説明したコ
マンドの使い分け方の一例について説明する。まず、最
初に図15について簡単に説明する。図15の「ICネ
イル」の欄は、車両が走行するに従って無線通信の対象
となるICネイルが変化していることを示す。つまり、
ある地点(0m)におけるICネイルを基準ICネイル
とし、1個前のICネイル(5m前)、2個前のICネ
イル(10m前)、…、8個前のICネイル(40m
前)と順に無線通信が行われてきたことを示している。
「ICネイルから得た情報」の欄は、上記した各ICネ
イルから得られた情報を示している。車載機のメモリ5
6には、ICネイルから得られるデータを格納するため
のメモリテーブルが設けられているものとし、図15の
「メモリテーブル」の欄は、車載機側から送信されるコ
マンドのレスポンスとして得られるデータがこのメモリ
テーブル上で更新されていく状態を示している。
【0087】また、「メモリテーブル」の欄における
「実1」、「実2」、「実3」とは、ICネイルから得
られたデータ(実測)であって、それぞれ1回、2回、
3回の受信実績があることを示している。さらに、「演
算」とは、ソフトウェア上でシュミレートされ予測され
たデータを示している。このような「実1」、「実
2」、「実3」、「演算」以外のステータスとして、
「NOT USE 」などがある。また、この受信実績は、ある
一定時間経過するとそのフィールドより消滅するものと
して、「実1」の後、演算ステータスに切り換える。
【0088】また、「入手目的」の欄に記載されている
ように、(n−1)個前のICネイルから得られたデー
タを基にして、n個前のICネイルで得られたデータチ
ェック(データの更新)が行われる。例えば、3個前の
ICネイルで得られた(X、Y位置:秒、小数点以下1
2桁)のデータを基にして、4個前のICネイルで得ら
れたデータ(X、Y位置:分、秒、小数点以下6桁)の
うちの、両ICネイルから得られたデータの重複部分で
ある秒、小数点以下6桁のデータチェックが行われる。
これにより、データの信憑性を一段と向上させることが
できる。
【0089】次にコマンドの使い分け方について説明す
る。コマンドの使い分けは、メモリテーブルと相関関係
にある。メモリテーブルの各フィールドに格納されてい
るデータのステータスは、コマンド送信の動機付けとな
る優先度を提供する。次回送信されるコマンドは、コマ
ンド毎の優先度を比較して、最も優先度が高いコマンド
を送信するようにする。つまり、コマンドの使いわけ
は、メモリーブルに記録されているデータを基にして行
われることになる。
【0090】ここで、いくつかの例を基にしてコマンド
の優先度について説明する。例えば、極小位置コマンド
により得られる極小位置データは、最も短時間でデータ
が変化するため、極小位置データは頻繁に受け取る必要
がある。そのため、極小位置コマンドには高い優先度が
与えられることになる。
【0091】また、以下のようなケースでは次のように
してコマンドの優先度が決定される例えば、車載機側か
ら送信される中位置コマンドがICネイル側で受信さ
れ、ICネイル側からこれに対応したレスポンスが送信
されるとする。このとき、チェックサムから、このレス
ポンスに含まれる中位置コードの中の経度(分)コード
にエラーが見つかったとする。しかし、他のフィールド
にはエラーはないため、この経度(分)コード以外は正
常に利用することができる。また、エラーの見つかった
経度(分)コードは、メモリテーブルのデータと比較さ
れ、メモリテーブルに格納されている経度(分)のデー
タより信頼性が低いと判断された場合、この経度(分)
コードは破棄される。もし、メモリテーブルに経度
(分)のデータが無いときには、このエラーを含む経度
(分)コードに「NOT USE 」のステータスが付加され、
メモリテーブルに一応格納される。そして、この「NOT
USE 」のステータスが格納されているフィールドを更新
するためのコマンドの優先度が上げられる。
【0092】さらに、以下のようなケースでは次によう
にしてコマンドの優先度が決定される。例えば、車載機
側から送信される中位置コマンドがICネイル側で受信
され、ICネイル側からこれに対応したレスポンスが送
信されるとする。このとき、小数点以下のデータ以外だ
けが、正常に受信できたとする。つまり、小数点以下の
データ以外は正常に利用することができる。もし、メモ
リテーブルに格納されている秒以下のデータで、「NOT
USE 」または演算のステータスが付加されている場合、
秒以下のデータを更新するためのコマンドの優先度が上
げられることになる。この場合、極小位置コマンドの優
先度が上げられる。
【0093】続いて、図15における7個前のICネイ
ルにおける状況を簡単に説明する。この7個前のICネ
イルから得られたデータは、「200m先に左から合流
あり」と「分流なし」の2点である。前者は、ICネイ
ルからそのデータを得たことで、そのステータスが演算
から実測1に切り換えられる。これにより、メモリテー
ブルの合流フィールドに格納されたデータの信憑性が向
上される。後者も同様にして、ステータスが実測1から
実測2に切り換えられ、分流フィールドのデータの信憑
性が向上される。
【0094】なお、データの信憑性を示すステータス
は、優先度を(実測3)>(実測2)>(実測1)>
(演算)としている。また、実測以下の数値は一定時間
が経過することによりその数値は(実測3)→(実測
2)のように低くなり、最後に演算となる(演算ステー
タスにもレベルを付ける)。
【0095】続いて、図15における1個前〜基準のI
Cネイルにおける状況を簡単に説明する。この1個前の
ICネイルからのデータが得られ、メモリテーブルが更
新された結果、直線の残りが5mであることが示されて
いる。つまり、直線がまもなく終了することが示されて
おり、車載機側では道路形状を示す線形情報が必要とさ
れる。つまり、次のICネイルから線形情報を得るため
に、次のICネイルである基準のICネイルに対しては
線形コマンドが送信される。
【0096】また、基準のICネイルからデータが得ら
れ、メモリテーブルが更新された結果、右カーブが35
0Rであることが示されている。つまり、右カーブ(3
50R)を認識し、ステアリングを右に切るための情報
がアクチュエータ制御部54に提供され、アクチュエー
タ制御部54からの制御指令に基づき、車両の運動が制
御されることになる。
【0097】なお、ここでは、1個のICネイルから1
回の情報を得るという形で記載したが、自動車の走行速
度が遅い場合など、車両より1個のICネイルへ複数の
コマンドを送信し、複数のレスポンスコードを受付する
ことは可能である。
【0098】
【発明の効果】この発明によれば下記の効果を奏する路
車間通信システムおよびこの路車間通信システムにおけ
る通信方法が提供できる。 (1)ICネイルから送信される非常に少量のデータだ
けで、車両側において精密な車両の位置情報および安全
走行に必要なだけの情報を得ることができる。
【0099】(2)コマンドを増やすだけで、将来のデ
ータ拡張時にも柔軟に対応することができる。 (3)ICネイルから送信される通信データのコードの
誤りが逐次チェックされ、また、通信データにストップ
ビットを持たせないことにより、一連の通信データを全
て受信しなくても、受信された一部のデータだけを活用
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態に係る路車間通信シス
テムの概略を示す図。
【図2】ICネイルの概略構成を示す図。
【図3】ICネイルの設置例を示す図。
【図4】車載機の概略構成を示す図。
【図5】ICネイルと車載機との間のデータの送受信の
タイミングを説明する図。
【図6】ICネイルと車載機との間の通信処理を説明す
るフローチャート。
【図7】大位置コードを説明する図。
【図8】中位置コードを説明する図。
【図9】小位置コードを説明する図。
【図10】極小位置コードを説明する図。
【図11】線形コードを説明する図。
【図12】道路情報コードを説明する図。
【図13】メンテナンスコードを説明する図。
【図14】緊急コードを説明する図。
【図15】車載機のメモリテーブルの更新状況を示すと
ともに、各コマンドの使い分け方を説明する図。
【符号の説明】
1…ICネイル(標識装置) 2…演算部 3…受信部(受信手段) 4…送信部(送信手段) 5…インターフェイス 10…制御部 11…制御手順記憶部 12…位置/道路情報記憶部(記憶手段) 13…RAM 14…記憶部(記憶手段) 30…車載機 44…送受信部(送信手段、受信手段) 44a…アンテナ 46…変復調増幅器 48…運転補助装置 50…データ変換器 52…ICネイル情報処理部(選択手段) 54…アクチュエータ制御部 56…メモリ 58…ステアリングアクチュエータ 60…ブレーキアクチュエータ 62…アクセルアクチュエータ
フロントページの続き (72)発明者 岩田 勝 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 王子田 英嗣 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 十河 紀久 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内 (72)発明者 山口 貴史 東京都港区芝浦一丁目1番1号 株式会社 東芝本社事務所内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】路面に設置され各種データを保持する標識
    装置と、この路面上を走行する車両に搭載された車載機
    との間で無線通信を行う路車間通信システムにおいて、 前記標識装置に設けられ、前記車載機に対して送信する
    ための複数のデータを記憶する記憶手段と、 前記車載機に設けられ、この記憶手段に記憶されたデー
    タの中から特定のデータを選択する選択手段と、 前記標識装置に設けられ、この選択手段により選択され
    た特定のデータを車載機へ送信する送信手段と、 を備えたことを特徴とする路車間通信システム。
  2. 【請求項2】路面に設置され各種データを保持する標識
    装置と、この路面上を走行する車両に搭載された車載機
    との間で無線通信を行う路車間通信システムにおいて、 前記標識装置に設けられ、前記車両に対して送信するた
    めのデータを複数に分割して記憶する記憶手段と、 前記車載機に設けられ、前記分割データの中から前記車
    両側で必要とされる分割データに対応したコマンドを送
    信する第1の送信手段と、 前記標識装置に設けられ、この第1の送信手段から送信
    されるコマンドを受信する第1の受信手段と、 前記標識装置に設けられ、この第1の受信手段により受
    信されたコマンドに対応した分割データを送信する第2
    の送信手段と、 前記車載機に設けられ、この第2の送信手段から送信さ
    れる分割データを受信する第2の受信手段と、 を備えたことを特徴とする路車間通信システム。
  3. 【請求項3】路面に設置され各種データを保持する標識
    装置と、この路面上を走行する車両に搭載された車載機
    との間で無線通信を行う路車間通信システムにおいて、 前記標識装置で、前記車両に対して送信するためのデー
    タを複数に分割して記憶し、 前記車載機から前記標識装置に対して、前記分割データ
    の中から前記車両側で必要とされる分割データに対応し
    たコマンドを送信し、 前記標識装置で、前記車載機から送信されるコマンドを
    受信し、 前記標識装置から前記車載機に対して、受信されたコマ
    ンドに対応した分割データを送信し、 前記車載機で、前記標識装置から送信される分割データ
    を受信することを特徴とする路車間通信システムにおけ
    る通信方法。
  4. 【請求項4】路面に設置され各種データを保持する標識
    装置と、この路面上の車両との間で無線通信を行う路車
    間通信システムにおいて、 この無線通信における通信データのコードの誤りのチェ
    ックを逐次行うことを特徴とする路車間通信システム。
  5. 【請求項5】路面に設置され各種データを保持する標識
    装置と、この路面上の車両との間で無線通信を行う路車
    間通信システムにおいて、 前記標識装置に、この無線通信における通信データのコ
    ードの誤りをチェックするためのチェックサムを通信デ
    ータのコードの数十ビット〜数ビットごとに付与する付
    与手段を設けたことを特徴とする路車間通信システム。
  6. 【請求項6】路面に設置され各種データを保持する標識
    装置と、この路面上の車両との間で無線通信を行う路車
    間通信システムにおいて、 前記標識装置に、この無線通信における通信データのコ
    ードの誤りをチェックするためのチェックサムを通信デ
    ータのコードの3〜9ビットごとに付与する付与手段を
    設けたことを特徴とする路車間通信システム。
  7. 【請求項7】路面に設置され各種データを保持する標識
    装置と、この路面上の車両との間で無線通信を行う路車
    間通信システムにおいて、 前記標識装置側に保持された前記車両に対して送信する
    ための複数のデータの中から特定のデータを選択して車
    両側で受け取る際に、この特定のデータのコードの誤り
    のチェックを逐次行うことを特徴とする路車間通信シス
    テム。
  8. 【請求項8】路面に設置され各種データを保持する標識
    装置と、この路面上の車両との間で無線通信を行う路車
    間通信システムにおいて、 前記標識装置側に保持された前記車両に対して送信する
    ためのデータを複数のデータに分割して、この分割され
    た分割データにおいて、この分割データのコードの誤り
    をチェックするためのチェックサムを数十ビット〜数ビ
    ットごとに設け、 この分割データに対応したコマンドを設け、 前記車両側で必要とされる分割データに対応したコマン
    ドをこの車両側から送信し、 この車両側から送信されるコマンドを前記標識装置側で
    受信し、 この車両側から送信されるコマンドを受信した前記標識
    装置からこのコマンドに対応した分割データを送信し、 この標識装置から送信される分割データを前記車両側で
    受信することを特徴とする路車間通信システムにおける
    通信方法。
  9. 【請求項9】路面に設置され各種データを保持する標識
    装置と、この路面上を走行する車両に搭載された車載機
    との間で無線通信を行う路車間通信システムにおいて、 前記標識装置に設けられ、前記車両に対して送信するた
    めのデータを複数に分割して記憶する記憶手段と、 前記標識装置に設けられ、この記憶手段に記憶されたデ
    ータのコードの誤りをチェックするためのチェックサム
    をデータのコードの数十ビット〜数ビットごとに付与す
    る付与手段と、 前記車載機に設けられ、前記分割データの中から前記車
    両側で必要とされる分割データに対応したコマンドを送
    信する第1の送信手段と、 前記標識装置に設けられ、この第1の送信手段から送信
    されるコマンドを受信する第1の受信手段と、 前記標識装置に設けられ、この第1の受信手段により受
    信されたコマンドに対応した分割データを送信する第2
    の送信手段と、 前記車載機に設けられ、この第2の送信手段から送信さ
    れる分割データを受信する第2の受信手段と、 を備えたことを特徴とする路車間通信システム。
  10. 【請求項10】路面に設置され各種データを保持する標
    識装置と、この路面上の車両との間で無線通信を行う路
    車間通信システムにおいて、 前記標識装置側に保持された前記車両に対して送信する
    ためのデータを複数のデータに分割して、この分割され
    た分割データにおいて、この分割データのコードの誤り
    をチェックするためのチェックサムをコードの3ビット
    〜9ビットごとに設け、 この分割データに対応したコマンドを設け、 前記車両側で必要とされる分割データに対応したコマン
    ドをこの車両側から送信し、 この車両側から送信されるコマンドを前記標識装置側で
    受信し、 この車両側から送信されるコマンドを受信した前記標識
    装置からこのコマンドに対応した分割データを送信し、 この標識装置から送信される分割データを前記車両側で
    受信することを特徴とする路車間通信システムにおける
    通信方法。
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