JPH10272803A - 多色印字装置 - Google Patents

多色印字装置

Info

Publication number
JPH10272803A
JPH10272803A JP8128997A JP8128997A JPH10272803A JP H10272803 A JPH10272803 A JP H10272803A JP 8128997 A JP8128997 A JP 8128997A JP 8128997 A JP8128997 A JP 8128997A JP H10272803 A JPH10272803 A JP H10272803A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
correction
printing
correction data
correction chart
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8128997A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Ando
英樹 安藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd, Casio Electronics Manufacturing Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP8128997A priority Critical patent/JPH10272803A/ja
Publication of JPH10272803A publication Critical patent/JPH10272803A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fax Reproducing Arrangements (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)
  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Printers Or Recording Devices Using Electromagnetic And Radiation Means (AREA)
  • Color, Gradation (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は所謂タンデム方式を用いた多色(カ
ラー)のプリンタ装置に係り、特に高価な画像読み取り
装置を必要とすることなく、また従来のテストチャート
を使用することなく、正確な印字ずれ量を簡単に知るこ
とができる印字位置補正装置を提供するものである。 【解決手段】 ブラック(BK)の印字位置に対するイ
エロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)の印字位
置のズレを判断するため、ブラック(BK)の補正チャ
ート画像とイエロー(Y)等の他の色の補正チャート画
像を合成し、この合成画像をラインセンサ22で読み取
り、CPU24は両画像のズレ補正データをθ方向、Y
方向補正、X方向補正に対して抽出し、これらのデータ
をEEPROM27に記憶する。そして、実際の印字処
理の際、EEPROM27から各色のズレ補正データを
読み出し、ヘッド駆動部36を駆動してプリンタ印字部
37により正確な印字を記録紙に行うものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は所謂タンデム方式を
用いた多色(カラー)の印字装置に係り、特に各色の印
字位置の補正を行う多色印字装置に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー印刷を行う多色の画像形成装置と
して、例えばイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン
(C)、ブラック(BK)の印刷を行う画像形成ユニッ
トを配設し、各色の印刷を順次行うことにより、用紙に
印刷を行う所謂タンデム方式のプリンタ装置が知られて
いる。このような方式のプリンタ装置ではイエロー
(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(B
K)のトナーを用紙に順次転写し、カラー画像を作成す
るため、各色の画像形成ユニットの配設位置精度が重要
になる。すなわち、各色の画像形成ユニットの配設精度
が悪いと、形成する各色の画像に位置ずれを生じ、印刷
品質の悪い画像となる。
【0003】このため従来、上述の印字位置のずれを補
正する方式として、(イ)例えば、プリンタ装置内部に
高精度のカラー画像読み取り装置を取り付け、印字位置
のずれを検出する方式である。(ロ)また、印刷装置に
より実際に試し印字を行い、テストチャートを作成し、
目視による印字位置のずれ量の読み取り、印字位置の調
整を行う方式も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の方式では以
下の問題が発生する。例えば、上述の(イ)の方式では
高精度なカラー画像読み取り装置を必要とし、装置自体
が高価なものとなる。
【0005】また、上述の(ロ)の方式の場合、例えば
300DPI程度の解像度の装置であれば問題はない
が、今日のように400DPIや600DPI等の高解
像度の装置ではテストチャートに印字されたデータから
印字位置のずれを読みとることは困難である。特に、イ
エロー(Y)の場合、下地(白色用紙)に対する識別感
度が低く、印字ずれの読み取り処理は極めて困難であ
る。
【0006】本発明は、こうした実情に鑑みなされたも
のであり、高価な画像読み取り装置を必要とすることな
く、また従来のテストチャートを使用することなく、正
確な印字ずれ量を簡単に知ることができ、そのずれ量に
従った補正によって正確な印字処理を行うことができる
多色印字装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は請求項1記載
の発明によれば、複数の感光体に対峙して固定配置され
た複数の露光素子アレイを外部より入力する画像データ
に応じて選択的に発光させることにより感光体を選択的
に露光し、静電潜像を形成する画像露光部を複数有する
多色印字装置において、前記画像露光部によって色の異
なる補正チャート画像を合成印字する補正チャート画像
印字手段と、該補正チャート画像印字手段によって印字
された合成画像をセンサで読み取り、θ方向、Y方向、
X方向の各方向に対するズレ補正データを各色毎に作成
する補正データ作成手段と、該補正データ作成手段で作
成したズレ補正データに従って印字データに補正処理を
施し、記憶紙に印字出力を行う印字手段とから成る多色
印字装置を提供することで達成できる。
【0008】すなわち、補正チャート画像印字手段によ
って印字される補正チャート画像は、各色毎に少しパタ
ーンが異なる構成であり、このように少しパターンの異
なる補正チャート画像を、例えば搬送ベルト等に印字
し、合成画像を作成することで合成画像のパターンは印
字位置ずれの状態によって異なったものとなり、このパ
ターンをラインセンサ等の単色光用のセンサで検出する
ことで、θ方向、Y方向、X方向の各方向に対するズレ
補正データを作成すものである。
【0009】したがって、このようにして作成したズレ
補正データを使用し、実際の印字処理の際、対応する補
正処理を施し画像を印刷することで各色毎に印字ズレの
ない印字を行うことができる。
【0010】請求項2の記載は、前記請求項1記載の発
明をより具体的に説明するものであり、前記補正データ
作成手段で作成したズレ補正データは、一旦記憶手段に
記憶された後、前記印字手段に出力され、印字データに
補正処理が施される構成である。
【0011】このように、上記補正データ作成手段で作
成したズレ補正データを、一旦記憶手段に記憶し、その
後印字データの補正処理に使用する構成とすることで、
ズレ補正データの更新が可能となり、複数回のズレ補正
データの作成処理により作成された、より正確なズレ補
正データを記憶手段に書き込み、以後行われる実際の印
字処理に使用することができる。
【0012】請求項3の記載は、前記請求項1又は2の
記載をより具体的に説明するものであり、前記補正デー
タ作成手段により作成されるθ方向のズレ補正データ
は、例えば前記センサからの出力レベルが所定範囲を越
える回数を計数して作成する構成である。
【0013】また、請求項4の記載も、前記請求項1又
は2記載の記載をより具体的に説明するものであり、前
記補正データ作成手段により作成されるY方向のズレ補
正データは、例えば前記センサで読み出されるブラック
(BK)の補正チャート画像と各色の補正チャート画像
の合成画像から補正チャート画像の左右端に設けられた
濃度に従って作成する構成である。
【0014】さらに、請求項5の記載も、前記請求項1
又は2記載の記載をより具体的に説明するものであり、
前記補正データ作成手段により作成されるX方向のズレ
補正データは、例えば前記センサで読み出されるブラッ
ク(BK)の補正チャート画像と各色の補正チャート画
像の合成画像から主走査方向の濃度差を判断し、作成す
る構成である。
【0015】上記目的は請求項6記載の発明によれば、
複数の感光体に対峙して固定配置された複数の露光素子
アレイを外部より入力する画像データに応じて選択的に
発光させることにより感光体を選択的に露光し、静電潜
像を形成する画像露光部を複数有する多色印字装置にお
いて、前記画像露光部によって色の異なる補正チャート
画像を合成印字する補正チャート画像印字手段と、該補
正チャート画像印字手段によって印字された合成画像を
センサで読み取り、該合成画像の濃度の明度差の最大位
置が移動することでブレを検出するブレ検出手段と、該
ブレ検出手段が検出した結果に基づき、該ブレを修正す
る修正手段とから成る多色印字装置を提供することで達
成できる。
【0016】すなわち、露光素子アレイや感光体ドラム
にブレが存在する場合、例えば上記補正チャート画像を
各色毎に所定角度ずらして配設することで、両補正チャ
ート画像の合成画像に明度差が発生し、その明度差のピ
ークが移動する。したがって、その移動に対応する補正
を行うことにより、対応するブレを補正することができ
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の多色印字装置の実
施形態例を図面を用いて詳細に説明する。 《第1実施形態例》図1は第1実施形態例の多色印字装
置の例として、所謂タンデム方式のカラープリンタ装置
を説明する。
【0018】同図において、プリンタ装置1は、用紙供
給/搬送機構2、画像形成ユニット部3、定着器4、及
び不図示の制御回路で構成されている。用紙供給/搬送
機構2は、用紙Pを積載収納した給紙カセット5と用紙
搬送系6で構成されている。また、用紙搬送系6は給紙
カセット5から用紙Pを搬出する給紙コロ7、用紙位置
をトナー像に一致させて供給するための待機ロール8、
搬送ベルト10、この搬送ベルト10を駆動する駆動ロ
ール11、12、及び補助ロール13で構成されてい
る。
【0019】ここで、簡単に用紙供給/搬送機構2の動
作を説明すると、給紙コロ7を駆動することにより、給
紙カセット5から用紙Pを搬出し、用紙搬送経路を通っ
て待機ロール8まで用紙Pを送り、後述する感光体ドラ
ムに形成されるトナー像と一致するタイミングで用紙P
を搬送ベルト10上に給紙する。また、用紙Pが搬送ベ
ルト10上を移動する間、搬送ベルト10上の用紙Pに
は画像形成ユニット部3によってトナー像が転写され、
用紙Pへの転写処理が行われる。その後、用紙Pには定
着器4で定着処理が施され、用紙Pは搬送ロール19
a、排紙ロール19bを通って機外に排出される。
【0020】尚、上述の定着器4は熱ロール4aと圧接
ロール4bで構成され、用紙Pがこの熱ロール4aと圧
接ロール4b間を挟持・搬送される間、用紙Pに転写さ
れた複数色のトナー像は溶融定着する。
【0021】一方、画像形成ユニット部3を構成する画
像形成ユニット15〜18はイエロー(Y)、マゼンダ
(M)、シアン(C)、ブラック(BK)の転写処理を
行う画像形成ユニットであり、この順序で配設されてい
る。この中で、3個の画像形成ユニット15〜17は、
イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)の各色
のトナーを用紙Pに転写し、減法混色に基づくカラー印
字を行う。また、ブラック(BK)の画像形成ユニット
18はモノクロ印字に使用するユニットである。
【0022】各画像形成ユニット15〜18は、現像容
器に収納された現像剤(の色)を除き、同じ構成であ
り、感光体ドラムの周面近傍に帯電器、LEDヘッド、
現像器、転写器を順次配置する。ここで、4個の画像形
成ユニット15〜18を代表し、シアン用の画像形成ユ
ニット17の例でユニットの構成を説明する。感光体ド
ラム20は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成
され、感光体ドラム20の周面近傍には、帯電器21
a、LEDヘッド(印字ヘッド)21b、現像器21
c、転写ロール21dが順次配設されている。
【0023】感光体ドラム20は矢印方向に回動し、先
ず帯電器21aからの電荷付与により、感光体ドラム2
0の周面には一様な電荷が付与される。次に、印字ヘッ
ド21bからの露光により、感光体ドラム20の周面に
静電潜像を形成し、現像器21cによる現像処理により
トナー像が形成される。この時、感光体ドラム20の周
面に形成されるトナー像は、現像器21cに収納したシ
アン(C)色のトナーによって現像される。このように
して感光体ドラム20の周面に形成されたトナー像は、
感光体ドラム20の矢印方向の回動に伴って転写器21
dの位置に達し、転写ロール21dによって搬送ベルト
10上を搬送される用紙Pに転写される。
【0024】用紙Pの上面に転写されたトナー像は、搬
送ベルト10の移動と共に矢印方向に搬送され、上述と
同様の構成の他の画像形成ユニット15、16によっ
て、用紙P上に形成されたイエロー(Y)のトナー、マ
ゼンダ(M)のトナーと共に定着器4によって上述のよ
うに定着処理され、減法混色に基づくカラー印刷が行わ
れる。
【0025】尚、例えば、印刷画像が青色であれば、減
法混色の原理に基づき画像形成ユニット16からマゼン
タ(M)色のトナーを用紙Pに転写した後、画像形成ユ
ニット17からシアン(C)色のトナーを用紙Pに転写
し、青色画像を実現する。また、例えば、印刷画像が赤
色であれば、現像ユニット15からイエロー(Y)色の
トナーを用紙Pに転写した後、画像形成ユニット16か
らマゼンタ(M)色のトナーを用紙Pに転写し、赤色画
像を実現する。
【0026】ここで、本例で使用するプリンタ装置には
搬送ベルト10に印字されたテスト印字の情報を読み取
るためのラインセンサ22が設けられている。特にこの
ラインセンサ22は特定の波長域に光感度を有するカラ
ー用のセンサーではなく、イエロー、シアン、マゼン
ダ、ブラックのほぼ全波長域に光感度を有する単色用の
ラインセンサが用いられている。また、搬送ベルト10
の印字されたテスト印字のトナーを除去するためのベル
トクリーニング装置23も設けられている。尚、図2は
上述の搬送ベルト10に対するラインセンサ22とベル
トクリーニング装置23の配設構成を示す斜視図であ
る。
【0027】次に、図3は上述の構成のプリンタ装置の
具体的なシステム構成を説明する図である。同図におい
て、24はCPUであり、このCPU24にはインター
フェイスコントローラ(以下、I/Fコントローラとい
う)25、ROM26、EEPROM27、テスト印字
読み取り部28、プリンタエンジン部29、モータ駆動
部30が接続されている。
【0028】I/Fコントローラ25は不図示のホスト
機器(パーソナルコンピュータ等)から供給される印刷
情報を解析処理し、印刷情報に従ったビデオデータを作
成する。また、この時操作パネル31から供給されるキ
ー操作信号に従った制御も行う。CPU24はI/Fコ
ントローラ25から出力されるビデオデータをプリンタ
エンジン29に出力する。この出力処理はROM26に
記憶するプログラムに従って行われる。一方、EEPR
OM27には各色毎の印字位置のずれ量が記憶される。
【0029】一方、テスト印字読み取り部28は、ラン
プ駆動部32、前述のラインセンサ22、ランプ2
2’、増幅器33、アナログ/ デジタル変換部(以下、
A/ D変換器という)34で構成されている。尚、上述
のラインセンサ22とランプ22’はユニット構成であ
る。
【0030】テスト印字読み取り部28は、搬送ベルト
10に印字された補正チャート画像(テストチャート)
を読みとる機能を有し、ランプ駆動部32の制御により
ランプ22’を発光し、このランプ22’の発光を搬送
ベルト10に照射する。そして、その反射光をラインセ
ンサ22で受光することにより、搬送ベルト10上のテ
ストチャートをラインセンサ22で読み取り、増幅器3
3へ出力し、増幅器33によって所定レベルに増幅され
た印字データをA/ D変換器34を介してCPU24へ
出力する。尚、CPU24に出力されたテストチャート
の印字データは、CPU24が行うズレ補正データの作
成に使用される。
【0031】また、プリンタエンジン部29はヘッド駆
動部36とプリンタ印字部37で構成されている。ヘッ
ド駆動部36はイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シア
ン(C)、ブラック(BK)の各ヘッド駆動部36Y、
36M、36C、36BKを有し、CPU24から対応
するヘッド駆動部にビデオデータを出力する。各ヘッド
駆動部36Y、36M、36C、36BKは、例えばL
ED素子を駆動する駆動信号をプリンタ印字部37に出
力し、プリンタ印字部37内のLED素子(LEDアレ
ー)を発光し、対応する感光体ドラム20に光書き込み
を行う。
【0032】また、補正チャート画像を搬送ベルト10
に印字する場合にも、上述のヘッド駆動部36とプリン
タ印字部37が使用される。尚、モータ駆動部30は前
述の感光体ドラム20、駆動ローラ11、12、ベルト
クリーニング装置23のローラ等を回動するためのモー
タである。
【0033】以上の構成の多色印字装置において、印字
位置の調整処理を、以下に説明する。図4はこの処理動
作を説明する基本的なフローチャートである。例えば、
電源投入等の処理を行うと、初期設定処理としてズレ調
整処理がスタートする。先ず、CPU24は、ROM2
6に格納されたθ- Yの補正チャートをI/Fコントロ
ーラ25内の不図示のフレームメモリに展開する(ステ
ップ(以下、図4のフローチャートにおいてSで示す)
1)。次に、CPU24の制御により、ブラック(B
K)の補正チャート画像のデータを駆動部36BKを介
してプリンタ印字部37に出力し、前述のブラック(B
K)の画像形成ユニット18によって搬送ベルト10に
補正チャート画像を印字する(S2)。
【0034】上述のようにして搬送ベルト10に印字さ
れた補正チャート画像は黒色であり、搬送ベルト10の
回転に伴ってラインセンサ22の位置に達し、ラインセ
ンサ22によって黒色の補正チャート画像が読みとられ
る(S3)。このようにしてラインセンサ22によって
読みとられた補正チャート画像は、CPU24により平
均化され、記憶される。
【0035】以上のようにしてブラック(BK)の補正
チャート画像のイメージを記憶した後、以下にθ補正、
Y補正、X補正を順次実行する(S4〜S6)。 <θ補正>先ず、θ補正について説明する。
【0036】図5はθ補正を説明するフローチャートで
ある。先ず、CPU24はROM26に格納されたθ補
正チャート画像をフレームメモリに展開する(ステップ
(以下、図5のフローチャートにおいてSTで示す)
1)。そして、フレームメモリに展開したθ補正チャー
ト画像の中から、先ずシアン(C)のθ補正処理を行う
(ST2)。
【0037】CPU24はROM26に格納されたプロ
グラムに従って、EEPROM27から予め設定された
(初期時設定された)ズレ補正データを読み出し、その
ズレ補正データに従った補正処理を上述のθ補正チャー
ト画像に施し、シアン(C)のチャート画像を搬送ベル
ト10上に印字する(ST3)。次に、前述の図4の処
理(S3)によってメモリに記憶したブラック(BK)
の補正チャート画像を搬送ベルト10上に印字する(S
T4)。
【0038】図6はこの処理を説明するタイムチャート
である。例えば、同図にで示すθ補正のスタート処理
の後、シアン(C)の補正チャート画像をストローブ信
号と共に出力し(図6ののタイミング)、時間tc 経
過後、ブラック(BK)の補正チャート画像をストロー
ブ信号と共に出力する(図6ののタイミング)。すな
わち、上述のタイミングで出力されたブラック(BK)
の補正チャート画像はプリンタ印字部37に出力され、
対応する印字ヘッドより、搬送ベルト10に印字され
る。また、シアン(C)の補正チャート画像もプリンタ
印字部37へ出力され、対応する印字ヘッドにより、搬
送ベルト10に印字される。尚、図7は搬送ベルト10
上にブラック(BK)とシアン(C)の補正チャート画
像が印字された状態を示す模式図である。
【0039】その後、搬送ベルト10上の印字位置がラ
インセンサ22に達すると、搬送ベルト10上に印字さ
れたブラック(BK)とシアン(C)の補正チャート画
像はラインセンサ22によって読みとられる(図5のS
T5、図6ののタイミング)。この時、ランプ22’
が発光し、その発光を搬送ベルト10上に照射し、その
反射光に含まれる補正チャート画像をラインセンサ22
で検出する。このようにしてラインセンサ22によって
読みとられた補正チャート画像は、増幅器33で所定レ
ベルに増幅され、A/ D変換器34を介してCPU24
に取り込まれる。
【0040】次に、CPU24では供給されたデジタル
データが基準となる a−b (図12b参照)の範囲
に入っているか判断する(ST6)(ここで“a”は、
予め設定したセンサの検知光強度データのミニマム値で
あり、“b”は、“a”に許容値αを加えた値であ
る)。この判断は、ブラック(BK)とシアン(C)の
補正チャート画像の合成画像を判断するものである。
【0041】ここで、この点を具体的に説明すると、こ
のθ補正は図8(a)に示す如く、ブラック(BK)と
シアン(C)の印字位置の傾きであり(θズレであ
り)、以下同図(b)、(c)に示す主走査方向(X方
向)ズレ、副走査方向(Y方向)ズレを行う際の最初の
補正処理である。図9は上述の図8(a)を拡大して示
す図であり、ブラック(BK)に対するシアン(C)の
印字ラインが角度θだけ傾いていることを示す。尚、図
10は傾いたシアン(C)の斜線を印字する際のドット
印字例を示す。
【0042】上述のラインセンサ22が搬送ベルト10
上に印字された補正チャート画像を読みとる際、シアン
(C)印字位置の傾きの大きさにより、合成パターンが
異なる。例えば図11の(a)〜(c)に示すようなブ
ラック(BK)とシアン(C)の補正チャート画像の合
成パターンが印字されている場合を考える。例えば、同
図(a)は角度ズレがない場合であり、同図(b)は角
度ズレが0. 4度の場合であり、同図(c)は角度ズレ
が1. 0度の場合である。そこで、本例の場合、上述の
θ方向のズレを自動的に検出するため、補正チャート画
像の干渉パターンのデータが一定レベルを越える場合を
測定し、その数に対応する補正値を出力するものであ
る。
【0043】そこで、例えば図12の(a)に示すよう
な補正チャート画像の場合、同図(b)に示すように、
ラインセンサ22の出力が a−b の範囲から外れる
レベルがあり、本例では判断(ST6)がNOとなる。
尚、ラインセンサ22の出力が a−b の範囲から外
れることがない場合、ブラック(BK)に対するシアン
(C)の補正チャート画像はθ補正方向に対しては一致
しているものと判断し、ブラック(BK)に対するシア
ン(C)の印字位置補正処理を完了する(ST6がYE
S、ST7)。
【0044】しかし、上述のように図12の例では、
a−b の範囲から外れるレベルが存在するため(ST
6がNO)、次に、 a−b の範囲から外れるレベル
(波)の数をカウントする(ST8)。この値をC値と
すると、図12(a)の例ではC値は「3」となる。そ
して、補正チャート画像の両端に設けられた補正チャー
ト画像より、θずれの傾きを判断する(ST9)。すな
わち、上述の処理(ST8)により a−b の範囲か
ら外れる波の数をカウントしたとしても、θずれの傾き
の方向が判断できない場合には補正の方向が分からない
ため、この処理(ST9)を実行する。そこで、この処
理により、傾きの方向が時計方向であるか、又は反時計
方向であるか判断する。
【0045】次に、上述の処理により知ったシアン
(C)のチャート画像の傾きの方向と上記C値からθ補
正値を決定する(ST10)。そして、CPU24はこ
の補正値をEEPROM27に書き込む(ST11)。
すなわち、上述の処理(ST3)で使用したズレ補正デ
ータは初期設定値であり、新たなズレ補正データ(補正
値)に書き換える。
【0046】その後、上述と同じ処理であるブラック
(BK)とシアン(C)のチャート画像の印字処理、及
びラインセンサ22による読み取り処理を繰り返し(S
T3〜11)、 a−b の範囲から外れるレベル
(波)がなくなった時(ST6がYES)、ブラック
(BK)に対するシアン(C)のθ方向の傾きは解消す
るものと判断する。すなわち、最後にEEPROM27
に書き込んだズレ補正データを最終的な、シアン(C)
に対するθ補正データとする。
【0047】次に、他の色のθ補正が全て完了したか判
断し(ST7)、最初のこの処理では全ての色に対する
θ補正処理が完了していないため(ST7がNO)、イ
エロー(Y)やマゼンダ(M)に対しても同様の処理を
行う(ST12)。
【0048】そして、最後にイエロー(Y)、マゼンダ
(M)、シアン(C)の全ての色に対するθ補正処理が
完了すると(ST7がYES)、θ補正処理を終了す
る。 <Y方向補正>次に、Y方向補正について説明する。
【0049】図13及び図14はY方向補正を説明する
フローチャートである。Y方向補正についても、先ずR
OM26に格納された補正チャート画像をフレームメモ
リに展開し(ステップ(以下、図13のフローチャート
においてSTPで示す)、先ずシアン(C)のY方向補
正を行う(STP2)。尚、ここでいう補正チャート画
像は、前述のθ補正で使用した補正チャート画像と同じ
である。
【0050】次に、CPU24はEEPROM27から
Y方向のズレ補正データを読み出し、その補正データに
合わせてシアン(C)のチャート画像を搬送ベルト10
上に描く(STP3)。尚、この時、EEPROM27
から読み出すズレ補正データは、前述と同様、初期設定
値である。次に、ブラック(BK)の補正チャート画像
を搬送ベルト10上に描く(STP4)。この印字タイ
ミングは、前述の図6に示したタイムチャートと同じタ
イミングである。
【0051】次に、ラインセンサ22によりブラック
(BK)とシアン(C)の合成印字パターンを読みとる
(STP5)。そして、ラインセンサ22で読みとった
補正チャート画像からY方向のずれ量をドット数で検出
する(STP6)。
【0052】ここで、Y方向のずれ量をどのようにして
ドット数として検出するか説明する。図15は補正チャ
ート画像の拡大図であり、同図(a)はブラック(B
K)の補正チャート画像であり、同図(b)はシアン
(C)の補正チャート画像である。また、同図(c)は
その合成チャート画像である。すなわち、図15は前述
の図11や図12(a)の要部拡大図であり、補正チャ
ート画像の両端の所定範囲を拡大して示す。
【0053】ここで、図16(a)は、特に補正チャー
ト画像の左側の所定範囲を拡大する図である。また、同
図(b)〜(d)はその断面図である。また、同図
(b)〜(d)に示す〜は、同図(a)の各断面位
置〜に対応した位置の断面図である。ここで、例え
ば同図(a)はY方向ずれがない場合の状態である。こ
の場合、断面ではブラック(BK)の補正チャート画
像(ライン状の画像)の脇からシアン(C)のライン画
像が見え、断面及びではシアン(C)のライン画像
はブラック(BK)のライン画像に隠れている状態であ
る。したがって、この場合、シアン(C)の印字データ
にY方向ずれはないものと判断する。
【0054】一方、ラインセンサ22が検出した合成画
像が同図(c)の場合、全ての断面〜においてシア
ン(C)のライン画像がブラック(BK)のライン画像
に隠れており、シアン(C)の印字位置が同図の上方向
に−2ドットずれていることを示す。したがって、この
場合Y方向のずれ補正値をEEPROM27に格納する
(STP6がYES、STP7)。尚、この場合にもC
PU24は予め格納されたY方向のズレ補正データを書
き換えるものである。
【0055】したがって、以下上述の処理及び判断(S
TP3〜STP7)を繰り返して行い、新たに書き換え
られたズレ補正データに従ってY方向補正を行う。尚、
図16(d)はラインセンサ22が検出した合成画像の
断面及びではシアン(C)のライン画像がブラック
(BK)のライン画像に隠れてしまうが、断面ではシ
アン(C)のライン画像がブラック(BK)のライン画
像の間から見える状態であり、かかる場合、シアン
(C)の印字位置が同図の下方向に2ドットずれている
ことを示す。したがって、この場合Y方向のずれ補正値
「−2」をEEPROM27に格納する。
【0056】以上のように処理することで、両補正チャ
ート画像にズレがなくなると(STP6がズレなし)、
中心部チャートのセンサ出力データを平均化処理し、平
均化データS. DATA1を作成する(STP8)。そ
して、予め設定された許容値βを越えないか判断する
(STP9)。すなわち、演算式S. DATA1+β≧
S. DATA1を実行する。この判断において(STP
9)がYESであれば、Y方向補正の処理を終了する。
すなわち、得られたズレ補正データが予め定めた許容値
β内にあるので、そのズレ補正データをY方向補正とす
る。
【0057】一方、上述の判断(STP9)がNOであ
る場合、上述の処理によって得たズレ補正データが許容
値βから外れているため、更に詳細なズレ補正データの
設定処理を行う(STP10以降)。すなわち、1/ n
ドット単位で(+)方向にY方向補正値を変更し、搬送
ベルト10上に補正チャート画像を描き(STP1
0)、更にブラック(BK)の補正チャート画像を描く
(STP11)。そして、ラインセンサ22により、搬
送ベルト10上に描いた補正チャート画像を読み取り
(STP12)、上述と同様、中心化処理し、平均化デ
ータS. DATA2を作成する(STP13)。そし
て、詳細補正前のS. DATA1>S. DATA2を判
断し(STP14)、S. DATA2がS. DATA1
より大きくなる場合には、調整方向が反対であると判断
し、1/ nドット単位の補正方向を(−)方向に変更し
(STP15)、上述の処理を繰り返す(STP10〜
STP15)。
【0058】また、判断(STP14)がYESである
場合、前述と同様、予め設定された許容値βを越えない
か判断する。すなわち、演算式S. DATA2+β≧
S. DATA2を実行する(STP16)。この判断に
おいて(STP16)がNOであれば、Y方向の(+)
方向に1/ nドットづつカウントアップし(STP1
7)、ズレ補正データの設定処理を繰り返す。このよう
にして得られるズレ補正データは、予め設定された許容
値β以内のズレ補正データとなり、この補正データを最
終的なY方向補正とする(STP16がYES)。 <X方向補正>次に、X方向補正について説明する。
【0059】図17はX方向補正を説明するフローチャ
ートである。X方向補正についても、前述と同様、先ず
ROM26に格納された補正チャート画像をフレームメ
モリに展開し(ステップ(以下、図17のフローチャー
トにおいてWで示す)、先ずシアン(C)のX方向補正
を行う(W2)。尚、ここでいう補正チャート画像は、
前述のθ補正及びY方向で使用した補正チャート画像と
異なる。この補正チャート画像については後述する。
【0060】次に、CPU24はEEPROM27から
X方向のズレ補正データを読み出し、その補正データに
合わせてシアン(C)のチャート画像を搬送ベルト10
上に描く(W3)。尚、この時、EEPROM27から
読み出すズレ補正データも前述と同様、初期設定値であ
る。次に、ブラック(BK)の補正チャート画像を搬送
ベルト10上に描く(W4)。
【0061】次に、ラインセンサ22によりブラック
(BK)とシアン(C)の合成印字パターンを読みとる
(W5)。そして、ラインセンサ22で読みとった補正
チャート画像のデータを平均化し(W6)、この平均値
の最大チャートブロックを抽出し(W7)、X方向の補
正量を補正ドット量として検出する。
【0062】ここで、X方向のずれ量をどのようにして
検出するか説明する。図18(a)は搬送ベルト10に
印字される補正チャート画像の例である。尚、同図
(a)はブラック(BK)とシアン(C)の補正チャー
ト画像の合成画像である。また、同図の(b)は印字ず
れがない場合であり、同図(c)はシアン(C)が同図
の紙面右側に1ドットずれている場合の例であり、同図
(d)はシアン(C)が同図の紙面右側に2ドットずれ
ている場合の例である。すなわち、それぞれの場合、ず
れ量に従ってブラック(BK)とシアン(C)のチャー
ト画像が重複しない箇所が生じる。そして、同図(a)
の状態となる位置を検出し、その位置が求めるズレ補正
データである。
【0063】したがって、例えば同図(b)の位置が、
調度同図(a)の合成画像の状態であり、この同図
(b)は補正なし印字状態を示し、同図(a)の合成画
像の場合、ズレ補正データは「0」ドットである。
【0064】図19は搬送ベルト10に形成された合成
画像の状態から対応するズレ補正データを読み出すパタ
ーンを示す。すなわち、上述の図18(a)の表示状態
が現れる位置の補正チャート画像の下に示す補正値のデ
ータが求めるズレ補正データである。例えば、図19
(a)の合成画像が搬送ベルト10に形成される場合、
ズレ補正データは「0」であり、同図(b)の合成画像
の場合、ズレ補正データは「+1」であり、同図(c)
の合成画像の場合、ズレ補正データは「+2」であり、
同図(d)の合成画像の場合、ズレ補正データは「−
1」である。
【0065】すなわち、搬送ベルト10に形成される上
述の合成画像をラインセンサ22で読み取り、CPU2
4は図18(a)の合成画像の位置に対応する補値をズ
レ補正データとするものである。
【0066】上述のようにして検出されたズレ補正デー
タは、CPU24の制御によりEEPROM27に書き
込まれる(W8)。尚、図17のフローチャートには示
さないが、上述のX方向補正についてはイエロー(Y)
とマゼンダ(M)に対しても同様の処理を行い、それぞ
れのY方向補正のズレ補正データをEEPROM27に
書き込む。
【0067】以上の処理により、θ方向、Y方向、X方
向に対する補正処理が完了し、それぞれの方向のズレ補
正データは、各色毎にEEPROM27に記憶される。
すなわち、前述の図8に示す(a)から(c)までの補
正が行われ、対応するズレ補正データがEEPROM2
7に書き込まれる。
【0068】このようにしてEEPROM27に記憶さ
れたズレ補正データは、実際の印字処理の際、I/Fコ
ントローラ25から出力されるビデオデータにズレ補正
データとして使用され、各方向に対して印字位置を補正
し正確な位置に印字出力することができる。例えば、図
20に示すように、同じ印字位置に印字すべきブラック
(BK)とイエロー(Y)のラインが、印字ヘッド等の
実質的な誤差によりずれている場合、前述の処理により
そのずれ量に対するズレ補正データがEEPROM27
に記憶され、ブラック(BK)に対するイエロー(Y)
のラインが、例えば図21に示すプラス(+)方向にず
れている場合、マイナス(−)補正する必要があり、図
20に示すように−5ドット補正することにより、一致
した位置に印字できる。但し、同図にはX方向の補正に
ついて触れていないが、同様にしてEEPROM27に
記憶するズレ補正データに基づく補正処理を行うことが
できる。 《第2実施形態例》次に、本発明の第2実施形態例につ
いて説明する。
【0069】本例は感光体ドラム等の振動ブレを補正す
るものであり、図22に処理を説明するフローチャート
を示す。また、図23は本例に使用する補正チャート画
像の例を示す。すなわち、同図(a)に示すブラック
(BK)の補正チャート画像に対し、同図(b)に示す
シアン(C)の補正チャート画像が傾いており、その傾
き角(θ)に対する合成パターンは同図(c)〜(f)
のようになる。例えば、同図(c)はズレがない場合で
あり、同図(d)はズレが1/ 6の場合であり、同図
(e)はズレが3/ 6の場合であり、同図(f)はズレ
が−2/ 6の場合である。
【0070】したがって、このような補正チャート画像
を搬送ベルト10に印字し(ステップ(以下、以下図2
2のフローチャートにおいてUで示す)1〜3)、ライ
ンセンサ22が搬送ベルト10上に印字された補正チャ
ート画像を読みとる際(U4)、シアン(C)印字位置
の傾きの大きさにより、合成画像に濃度差が生じ、例え
ばその濃度のピークが所定の周期で移動する。尚、図2
4は合成画像に濃度差が生じた状態を実測するものであ
る。
【0071】次に、上述のピーク値のデータをEEPR
OM27に格納し(U5)、この処理を複数回(n回)
繰り返す(U6)。このようにして得られるデータの時
間を横軸にとり、そのレベル差を縦軸にとると、図25
に示す如く変化する。尚、同図に示すt1、t2、t
3、・・・は駆動ブレの測定間隔であり、時間の経過に
従って周期的に変化する。したがって、このように駆動
ブレを起こす状態の駆動系に対し、そのブレを補正する
場合、図25に点線で示す補正波形に対応する補正デー
タを付加すればよい。具体的には、 同図に点線で示す補正波形に対応するタイミングで垂
直同期信号を出力する。
【0072】1ドットを何分割かして印字データをシ
フトする制御を行う。 以上のように本例によれば、例えばブラック(BK)に
対する他の色の画像にブレが生じていたとしても、その
ブレを容易に補正し、ブレのない印字を行うことができ
る。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
タンデム方式のプリンタ装置のように、複数の画像形成
ユニットによる色別の転写処理に基づく多色印字装置に
おいて、補正チャート画像に従ってズレ補正データを作
成し、このズレ補正データによって印字処理を行うこと
で印字ズレのない印刷画像を作成することができる。
【0074】また、各色毎に印字ブレのない画像を作成
することもできる。更に、高価なカラー用の光センサを
用いず単色用のラインセンサを用いるだけで、正確にカ
ラー画像の重なり状態を識別することができる安価な印
字位置調整装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例の印字位置調整装置を具備するプリ
ンタの概略断面構成図である。
【図2】搬送ベルトに対するラインセンサとベルトクリ
ーニング装置の配設構成を示す斜視図である。
【図3】プリンタの具体的なシステム構成を説明する図
である。
【図4】実施形態例の処理動作を説明する基本的なフロ
ーチャートである。
【図5】θ補正を説明するフローチャートである。
【図6】本実施形態例の処理を説明するタイムチャート
である。
【図7】搬送ベルト上にブラック(BK)とシアン
(C)の補正チャート画像が印字された状態を示す模式
図である。
【図8】(a)はブラック(BK)とシアン(C)の印
字位置の傾きであり(θズレであり)、(b)は主走査
方向(X方向)のズレを示し、(c)は副走査方向(Y
方向)のズレを示す。
【図9】図8(a)の拡大図である。
【図10】第1実施形態例の処理動作を説明する概念図
である。
【図11】(a)〜(c)はブラック(BK)とシアン
(C)の補正チャート画像の干渉パターンが印字される
例を示す。
【図12】(a)は補正チャート画像の一例を示し、
(b)はその補正チャート画像の出力レベルを示す。
【図13】Y方向補正を説明するフローチャートであ
る。
【図14】Y方向補正を説明するフローチャートであ
る。
【図15】補正チャート画像の拡大図であり、(a)は
ブラック(BK)の補正チャート画像であり、(b)は
シアンの補正チャート画像であり、(C)は両補正チャ
ートの合成画像である。
【図16】(a)は補正チャート画像の左側の所定範囲
を拡大する図であり、(b)〜(d)はその断面図であ
る。
【図17】X方向補正を説明するフローチャートであ
る。
【図18】(a)は搬送ベルトに印字される補正チャー
ト画像の例であり、(b)は印字ずれがない場合であ
り、(c)はシアン(C)が同図の紙面右側に1ドット
ずれている場合の例であり、(d)はシアン(C)が同
図の紙面右側に2ドットずれている場合の例である
【図19】搬送ベルトに形成された合成画像の状態から
対応するズレ補正データを読み出すパターンを示す。
【図20】同じ印字位置に印字すべきブラック(BK)
とイエロー(Y)のラインが、印字ヘッド等の実質的な
誤差によりずれている場合の例である。
【図21】ドットのズレ方向に対する補正方向を説明す
る図である。
【図22】第2実施形態例の処理を説明するフローチャ
ートである。
【図23】(a)はブラック(BK)の補正チャート画
像を示し、(b)はシアン(C)の補正チャート画像を
示し、(c)は両補正チャート画像にズレがない場合で
あり、(d)はズレが1/ 6の場合であり、(e)はズ
レが3/ 6の場合であり、(f)はズレが−2/ 6の場
合である。
【図24】合成画像に濃度差が生じた状態を実測するも
のである。
【図25】時間を横軸にとり、そのレベル差を縦軸にと
る場合の駆動ブレの測定結果を示す。
【符号の説明】
1 プリンタ装置 2 用紙供給/搬送機構 3 画像形成ユニット 4 定着器 5 給紙カセット 6 用紙搬送系 7 給紙コロ 8 待機ロール 10 搬送ベルト 11、12 駆動ロール 13 補助ロール 15〜18 画像形成ユニット 20 感光体ドラム 21a 帯電器 21b 印字ヘッド 21c 現像器 21d 転写ロール 22 ラインセンサ 22’ランプ 23 ラインセンサ 24 CPU 25 I/Fコントローラ 26 ROM 27 EEPROM 28 テスト印字読み取り部 29 プリンタエンジン部 30 モータ駆動部 31 操作パネル 32 ランプ駆動部 33 増幅器 34 A/ D変換器 36、36Y、36M、36C、36B ヘッド駆動部 37 プリンタ印字部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04N 1/29 H04N 1/46 Z 1/60 1/46

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の感光体に対峙して固定配置された
    複数の露光素子アレイを外部より入力する画像データに
    応じて選択的に発光させることにより感光体を選択的に
    露光し、静電潜像を形成する画像露光部を複数有する多
    色印字装置において、 前記画像露光部によって色の異なる補正チャート画像を
    合成印字する補正チャート画像印字手段と、 該補正チャート画像印字手段によって印字された合成画
    像をセンサで読み取り、θ方向、Y方向、X方向の各方
    向に対するズレ補正データを各色毎に作成する補正デー
    タ作成手段と、 該補正データ作成手段で作成したズレ補正データに従っ
    て、印字データに補正処理を施し、記憶紙に印字出力を
    行う印字手段と、 から成ることを特徴とする多色印字装置。
  2. 【請求項2】前記補正データ作成手段で作成したズレ補
    正データは、一旦記憶手段に記憶された後、前記印字手
    段に出力され、印字データに補正処理が施されることを
    特徴とする請求項1記載の多色印字装置。
  3. 【請求項3】前記補正データ作成手段により作成される
    θ方向のズレ補正データは、前記センサからの出力レベ
    ルが所定範囲を越える回数を計数して作成することを特
    徴とする請求項1又は2記載の多色印字装置。
  4. 【請求項4】前記補正データ作成手段により作成される
    Y方向のズレ補正データは、前記センサで読み出される
    ブラック(BK)の補正チャート画像と各色の補正チャ
    ート画像の合成画像から補正チャート画像の左右端に設
    けられた濃度に従って作成することを特徴とする請求項
    1又は2記載の多色印字装置。
  5. 【請求項5】前記補正データ作成手段により作成される
    X方向のズレ補正データは、前記センサで読み出される
    ブラック(BK)の補正チャート画像と各色の補正チャ
    ート画像の合成画像から主走査方向の濃度差を判断し、
    作成することを特徴とする請求項1又は2記載の多色印
    字装置。
  6. 【請求項6】 複数の感光体に対峙して固定配置された
    複数の露光素子アレイを外部より入力する画像データに
    応じて選択的に発光させることにより感光体を選択的に
    露光し、静電潜像を形成する画像露光部を複数有する多
    色印字装置において、 前記画像露光部によって色の異なる補正チャート画像を
    合成印字する補正チャート画像印字手段と、 該補正チャート画像印字手段によって印字された合成画
    像をセンサで読み取り、該合成画像の濃度の明度差の最
    大位置が移動することでブレを検出するブレ検出手段
    と、 該ブレ検出手段が検出した結果に基づき、該ブレを修正
    する修正手段と、 から成ることを特徴とする多色印字装置。
JP8128997A 1997-03-31 1997-03-31 多色印字装置 Withdrawn JPH10272803A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8128997A JPH10272803A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 多色印字装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8128997A JPH10272803A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 多色印字装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10272803A true JPH10272803A (ja) 1998-10-13

Family

ID=13742231

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8128997A Withdrawn JPH10272803A (ja) 1997-03-31 1997-03-31 多色印字装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10272803A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004287089A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Fuji Xerox Co Ltd カラーレジずれ検出用チャート及びこれを用いたカラーレジずれ補正装置、並びにカラー画像形成装置
JP2012181376A (ja) * 2011-03-01 2012-09-20 Brother Ind Ltd 画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004287089A (ja) * 2003-03-20 2004-10-14 Fuji Xerox Co Ltd カラーレジずれ検出用チャート及びこれを用いたカラーレジずれ補正装置、並びにカラー画像形成装置
JP2012181376A (ja) * 2011-03-01 2012-09-20 Brother Ind Ltd 画像形成装置
US8514259B2 (en) 2011-03-01 2013-08-20 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7663654B2 (en) Image formation device and method for correcting periodic variations
US8036552B2 (en) Method for correcting registration errors by superimposing a black developer on a background of a color
CN102375367B (zh) 图像形成装置
JPH06278323A (ja) カラーレジストレーション誤差補正方法
US20060017802A1 (en) Method and apparatus for compensating for scanning skew
CN100561368C (zh) 成像设备
US20130242318A1 (en) Image forming apparatus and method for controlling the same
JP2006187993A (ja) 光量調整装置、色ずれ量検出装置及び画像形成装置
US6687472B2 (en) Image forming apparatus and color-shift control method
US7652790B2 (en) Image forming apparatus, gradation correction method and control method of image forming apparatus
JP4311753B2 (ja) 画像形成装置及びその制御方法
US20130016365A1 (en) Image forming apparatus forming images in accordance with image forming conditions
JP2002072612A (ja) カラー画像形成位置調整装置
JP2002040746A (ja) カラー画像形成装置
JP2002014505A (ja) 画像形成装置並びに画像形成装置の制御方法および記憶媒体
JP2004188665A (ja) 画像形成装置、補正データ生成装置および光プリントヘッドの光量補正方法
JP3293060B2 (ja) カラー画像形成位置調整装置、及びその調整方法
JPH10272803A (ja) 多色印字装置
JP2000258972A (ja) カラー画像形成装置
JP2007030302A (ja) 画像形成装置、色変換パラメータ作成装置、テスト画像形成方法及びプログラム
JP2004117385A (ja) 画像形成装置
JP2008122566A (ja) 画像形成装置
JPH06266197A (ja) 色ずれ補正装置
JPH11119480A (ja) 画像形成装置
JP2004330585A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040601