JPH10272214A - 軽量ゴルフクラブ用シャフト及びそれを用いたゴルフクラブ - Google Patents

軽量ゴルフクラブ用シャフト及びそれを用いたゴルフクラブ

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Publication number
JPH10272214A
JPH10272214A JP9096554A JP9655497A JPH10272214A JP H10272214 A JPH10272214 A JP H10272214A JP 9096554 A JP9096554 A JP 9096554A JP 9655497 A JP9655497 A JP 9655497A JP H10272214 A JPH10272214 A JP H10272214A
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JP
Japan
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shaft
fiber
fiber layer
resin composition
golf club
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Application number
JP9096554A
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English (en)
Inventor
Takashi Harada
敬 原田
Akiyoshi Suzawa
昭良 須澤
Yoshihiro Motoki
啓博 本木
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Somar Corp
Original Assignee
Somar Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 シャフトが均質で、周方向での曲げ剛性のバ
ラツキが少なく、ネジレ破壊強度及び曲げ強度に優れた
軽量ゴルフクラブ用シャフトに関する。 【解決手段】 1インチ当たりの平均重量が1.25g
以下のFRP中空管体であって、プリプレグシートをシ
ャフトのチップ側先端から20〜250mmの長さに、
繊維の配向角度がシャフト軸に対して±5°の範囲で形
成する繊維層Aと、この外側に樹脂組成物の含有量が2
3〜35重量%のヤーンプリプレグをほぼ全長に配向角
度がシャフト軸に対して±20〜±70°の範囲で繊維
層Bを形成する。繊維層Bの外側にヤーンプリプレグを
ほぼ全長に配向角度が±3〜±25°の範囲で繊維層C
を形成した順次積層のゴルフシャフトである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維強化プラスチ
ック(FRP)製中空管からなる1インチ当たりの平均
重量が1.25g以下の軽量ゴルフクラブ用シャフト及
びそれを用いたゴルフクラブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】FRP製中空管からなるゴルフクラブ用
シャフト(以下、FRPシャフトともいう)は、軽量で
ねじれ剛性が高く、打球の飛距離も大きいことから広く
普及している。FRPシャフトは、熱硬化性樹脂組成物
を含浸させたフィラメントをマンドレル上に巻成するフ
ィラメントワインディング法(以下、FW法ともいう)
や熱硬化性樹脂組成物を含浸させて形成したプリプレグ
シートをマンドレル上に巻成するシートワインディング
法(以下、SW法ともいう)により製造されている。S
W法は、マンドレル上に、熱硬化性樹脂組成物を含浸し
たプリプレグシートを巻回し、熱硬化性樹脂組成物を熱
硬化させてFRPシャフトを形成するものであるが、該
シートを周方向に正確に整数回巻くことは困難であり、
巻始め及び巻終わりの部分とその他の部分では、該シー
トが連続か非連続かの違いがあり、周方向の構造が均質
なシャフトが得られないという問題があり、周方向の剛
性、ネジレ破壊強度等の特性にバラツキを生じやすかっ
た。FW法は、マンドレル上に、熱硬化性樹脂組成物を
含浸したフィラメントを巻回し、熱硬化性樹脂組成物を
熱硬化させてFRPシャフトを形成するものであるが、
熱硬化性樹脂組成物を未反応のまま含浸させて加熱硬化
するために、加熱硬化中に熱硬化性樹脂組成物が流れだ
すという問題があり、常に一定の樹脂含有量のシャフト
を得ることが困難であるばかりでなく、樹脂が流れる際
に繊維の配向角をずらすために、品質にバラツキを生じ
やすかった。また、ヤーンプリプレグを使用した場合で
も、その樹脂組成物の含有量が35重量%以上のもの
は、従来のFW法と同様に加熱硬化中に熱硬化性樹脂組
成物が流れだすという問題があった。しかしながら、F
RPシャフトの周方向の構造が均質でなく、品質、特性
にバラツキを生じても、1インチ当たりの平均重量が
1.25gより重いFRPシャフトの場合、肉厚が十分
にあるので、シャフトが折れたり、割れたりするという
問題が生じることは少なかった。最近、ゴルフクラブの
軽量化の面から、1インチ当たりの重量が1.25g以
下の軽量FRPシャフトが望まれており、肉厚も薄くな
る傾向にある。SW法や従来の熱硬化性樹脂組成物を含
浸したフィラメントを用いたFW法で製造したFRPシ
ャフトは、周方向又は長手方向の構造が均質でないため
に、1インチ当たりの重量を1.25g以下とした場
合、肉厚が薄くなり、特性のバラツキが問題となり、周
方向での曲げ剛性のバラツキが大きく、ネジレ破壊強度
及び曲げ強度を満足できない部分が生じ、シャフトが折
れたり、割れたりという問題が生じやすい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、繊維強化プ
ラスチック製中空管からなる1インチ当たりの平均重量
が1.25g以下の軽量ゴルフクラブ用シャフトにおい
て、シャフトが均質で、周方向での曲げ剛性のバラツキ
が少なく、ネジレ破壊強度及び曲げ強度に優れた、軽量
ゴルフクラブ用シャフト及びそれを用いたゴルフクラブ
を提供することをその課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明を完成する
に至った。即ち、本発明によれば、1インチ当たりの平
均重量が1.25g以下のFRP製中空管からなる軽量
ゴルフクラブ用シャフトであって、(A)一方向引揃え
繊維に熱硬化性樹脂組成物を含浸させたプリプレグシー
トを、シャフトのチップ側先端から20〜250mmの
長さに、繊維の配向角度がシャフトの軸に対して±5°
の範囲で、シートワインディング法により形成した繊維
層Aと、(B)該繊維層Aの外側に、繊維に熱硬化性樹
脂組成物を含浸し、半硬化させたもので、該樹脂組成物
の含有量が23〜35重量%のヤーンプリプレグを、シ
ャフトの略全長に、繊維の配向角度がシャフトの軸に対
して±20〜±70°の範囲で、フィラメントワインデ
ィング法により形成した繊維層Bと、(C)更に、該繊
維層Bの外側に、繊維に熱硬化性樹脂組成物を含浸し、
半硬化させたもので、該樹脂組成物の含有量が23〜3
5重量%のヤーンプリプレグを、シャフトの略全長に、
繊維の配向角度がシャフトの軸に対して±3〜±25°
の範囲で、フィラメントワインディング法により形成し
た繊維層Cとを、順次積層してなることを特徴とする軽
量ゴルフクラブ用シャフトが提供される。また、本発明
によれば、前記ゴルフクラブ用シャフトを有するゴルフ
クラブが提供される。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明のゴルフクラブ用FRPシ
ャフトは、シャフトの内側から外側に向けて繊維層A、
繊維層B及び繊維層Cを順次有する。繊維層Aは、ゴル
フクラブ用シャフトのヘッド側先端部の曲げ強度及び衝
撃強度を向上させるために用いられる。繊維層Aがない
と、打球時のシャフトにかかる応力に耐えられず折損事
故を起こすという問題がある。繊維層Aは、繊維層Bの
内側にある必要がある。繊維層Aが繊維層Bと繊維層C
との間にあると製造工程上非効率的になるばかりでな
く、繊維層A巻回時に繊維層Bが巻乱れて所定の巻き角
度からずれるという問題があり、繊維層Cの外側にある
と、シャフトの仕上げ時に成形品の表面を切削して外径
調整を行なうために繊維層Aの肉厚が薄くなり曲げ及び
衝撃強度が低下するという問題がある。繊維層Aを形成
するプリプレグシートの繊維としては、炭素繊維、ガラ
ス繊維、金属繊維、セラミック繊維等が用いられるが、
シャフトの軽量化の面から、炭素繊維が好ましい。繊維
層Aにおける繊維の引張り弾性率としては、7000〜
65000Kgf/mm2、好ましくは、23000〜
35000Kgf/mm2である。また、繊維の引張り
強度としては、150〜650Kgf/mm2、好まし
くは170〜550Kgf/mm2である。熱硬化性樹
脂組成物としては、プリプレグ製造に用いられる各種の
熱硬化性樹脂組成物が用いられるが、作業性及び成形後
の強度、さらにはプリプレグの保存安定性の面から、エ
ポキシ樹脂組成物が好ましい。繊維層Aは、チップ側先
端から20〜200mmの長さである。20mmより短
いと、補強部分がヘッドのホーゼル部(挿入部)より短
くなり補強効果がなくなり打球時のシャフトにかかる応
力に耐えられず折損事故を起こすという問題があり、2
00mmより長いと、シャフトのヘッド側先端部の剛性
が高くなりフィーリングが悪くなるばかりでなく、しな
りが小さくなり飛距離が小さくなるという問題があり、
好ましくは30〜180mmである。繊維層Aのシャフ
トの軸に対する配向角度は、±5°である。配向角度が
この範囲をはずれると、シャフトのヘッド側先端部の曲
げ強度及び衝撃強度が低下するという問題がある。好ま
しい配向角度は、±4°以下である。繊維層A肉厚は、
0.2〜1.5mmである。肉厚が0.2mmより少な
いと曲げ強度及び衝撃強度が低下するという問題があ
り、1.5mmより多いと、シャフトのヘッド側先端部
の剛性が高くなりフィーリングが悪くなるばかりでな
く、しなりが小さくなり飛距離が小さくなるという問題
がある。好ましい肉厚は、0.3〜1.2mmである。
【0006】繊維層Bを形成するヤーンプリプレグの繊
維としては、炭素繊維、ガラス繊維、金属繊維、セラミ
ック繊維等が用いられるが、シャフトの軽量化の面か
ら、炭素繊維が好ましい。繊維層Bにおける繊維の引張
り弾性率としては、16000〜65000Kgf/m
2、好ましくは23000〜40000Kgf/mm2
である。また、繊維の引張り強度としては、250〜6
50Kgf/mm2、好ましくは350〜550Kgf
/mm2である。熱硬化性樹脂組成物としては、プリプ
レグ製造に用いられる各種の熱硬化性樹脂組成物が用い
られるが、作業性及び成形後の強度、さらには、プリプ
レグの保存安定性の面から、エポキシ樹脂組成物が好ま
しい。ヤーンプリプレグの熱硬化性樹脂組成物は、半硬
化させて用いる。半硬化していないと、フィラメントを
巻回し、熱硬化性樹脂組成物を熱硬化させてFRPシャ
フトを形成する過程で、熱硬化性樹脂組成物が流れだす
という問題がある。繊維層Bの樹脂組成物の含有量は、
23〜35重量%である。樹脂組成物の含有量が23重
量%より少ないと、成形後にボイド等の欠陥を増大する
という問題があり、35重量%より多いと熱硬化させて
FRPシャフトを形成する過程で、熱硬化性樹脂組成物
が流れだすという問題があり、常に一定の樹脂含有量の
シャフトを得ることが困難であるばかりでなく、樹脂が
流れる際に繊維の配向角をずらすために、品質にバラツ
キを生じやすい、という問題がある。繊維層Bの配向角
度は、±20〜±70°である。配向角度が前記範囲か
ら逸脱した場合、シャフトのネジレ剛性が低くなり打球
時打球の方向性が悪くなるばかりでなくネジレ破壊強度
についても低下するために折損事故を起こすという問題
がある。繊維層Bのヘッド側先端部肉厚は、0.2〜
0.8mmであり、グリップ側先端部肉厚は、0.05
〜0.6mmである。前記範囲より薄い場合、シャフト
のネジレ剛性が低く又、ネジレ破壊強度が弱くなるとい
う問題があり、前記範囲より厚い場合、シャフト重量が
増加するという問題がある。好ましい肉厚は、ヘッド側
先端部で0.2〜0.5mmであり、グリップ側先端部
で0.1〜0.5mmである。
【0007】繊維層Cを形成するヤーンプリプレグの繊
維としては、炭素繊維、ガラス繊維、金属繊維、セラミ
ック繊維等が用いられるが、シャフトの軽量化の面か
ら、炭素繊維が好ましい。繊維層Cにおける繊維の引張
り弾性率としては、16000〜65000Kgf/m
2、好ましくは23000〜40000Kgf/mm2
である。また、繊維の引張り強度としては、250〜6
50Kgf/mm2、好ましくは350〜550Kgf
/mm2である。熱硬化性樹脂組成物としては、プリプ
レグ製造に用いられる各種の熱硬化性樹脂組成物が用い
られるが、作業性及び成形後の強度、さらには、プリプ
レグの保存安定性の面から、エポキシ樹脂組成物が好ま
しい。ヤーンプリプレグの熱硬化性樹脂組成物は、半硬
化させて用いる。半硬化していないと、フィラメントを
巻回し、熱硬化性樹脂組成物を熱硬化させてFRPシャ
フトを形成する過程で、熱硬化性樹脂組成物が流れだす
という問題がある。繊維層Cの樹脂組成物の含有量は、
23〜35重量%である。樹脂組成物の含有量が23重
量%より少ないと、成形後にボイド等の欠陥を増大する
という問題があり、35重量%より多いと熱硬化させて
FRPシャフトを形成する過程で、熱硬化性樹脂組成物
が流れだすという問題があり、常に一定の樹脂含有量の
シャフトを得ることが困難であるばかりでなく、樹脂が
流れる際に繊維の配向角をずらすために、品質にバラツ
キを生じやすい、という問題がある。繊維層Cの配向角
度は、±3〜±25°である。±3°より小さい配向角
度だと、フィラメントワインディングの製法上巻くこと
ができず、±25°より大きい配向角度だと、シャフト
の曲げ剛性が低下するために折損事故を起こすという問
題がある。繊維層Cのヘッド側先端部肉厚は、0.6〜
2.0mmであり、グリップ側先端部肉厚は、0.3〜
1.5mmである。前記範囲より薄い場合、シャフトの
曲げ強度が低くなるという問題があり、前記範囲より厚
い場合、シャフト重量が増加するという問題がある。好
ましい肉厚は、ヘッド側先端部で0.7〜1.8mmで
あり、グリップ側先端部で0.4〜1.0mmである。
本発明の軽量ゴルフクラブ用シャフトは、従来公知のS
W法で繊維層Aを巻成し、その外側に、従来公知のFW
法で熱硬化性樹脂組成物の含有量が23〜35重量%の
ヤーンプリプレグを用いて繊維層Bと繊維層Cとを順次
積層し、製造することができる。
【0008】
【発明の効果】本発明の軽量ゴルフクラブ用シャフト
は、FRP製中空管からなる1インチ当たりの平均重量
が1.25g以下のものであり、熱硬化性樹脂組成物の
含有量が23〜35重量%のヤーンプリプレグからなる
繊維層Bと繊維層CとをFW法で形成したことから、周
方向の構造、特性が均質であり、ネジレ破壊強度が強く
更に、チップ側先端部分に、補強層として、繊維層Aを
SW法で形成したことから、肉厚が薄いにもかかわら
ず、周方向での曲げ剛性のバラツキが少なく、ネジレ破
壊強度及び曲げ強度等の特性を十分に満足するものであ
る。
【0009】
【実施例】次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明
する。
【0010】実施例1(アイアンゴルフクラブ用シャフ
トの製造例) 下記No.1のプリプレグシート及びNo.2〜No.
5のヤーンプリプレグを用意した。No.1のプリプレ
グシートは、一方向引揃え炭素繊維にエポキシ樹脂組成
物を含浸させて形成したプリプレグシートである。な
お、以下において示す繊維配向角度は、マンドレルの軸
方向中心線に対する角度であって、+は、シャフトのチ
ップ側先端からグリップ側先端に向けてマンドレルの軸
方向中心線に対して右廻りの角度であることを示し、−
は左廻りの角度であることを示す。
【0011】No.1プリプレグシート (1)形状及び寸法:図1 (2)引張り弾性率:23500Kgf/mm2 (3)引張り強度 :500Kgf/mm2 (4)補強繊維 :炭素繊維 (5)プリプレグ目付け重量:224g/m2 (6)厚さ :0.14mm (7)繊維含有量 :67wt% (8)商品名 :P3052S−15(東レ社製)
【0012】No.2ヤーンプリプレグ 東邦レーヨン社製炭素繊維IM−600−12Kにエポ
キシ樹脂組成物を含浸、半硬化して得られたヤーンプリ
プレグ (1)引張り弾性率:29000Kgf/mm2 (2)引張り強度 :590Kgf/mm2 (3)イールド :410g/Km (4)繊維含有量 :70wt%
【0013】No.3ヤーンプリプレグ 東邦レーヨン社製炭素繊維UT−500−12Kにエポ
キシ樹脂組成物を含浸、半硬化して得られたヤーンプリ
プレグ (1)引張り弾性率:24500Kgf/mm2 (2)引張り強度 :490Kgf/mm2 (3)イールド :800g/Km (4)繊維含有量 :70wt%
【0014】No.4ヤーンプリプレグ 東邦レーヨン社製炭素繊維IM−600−12Kにエポ
キシ樹脂組成物を含浸、半硬化して得られたヤーンプリ
プレグ (1)引張り弾性率:29000Kgf/mm2 (2)引張り強度 :590Kgf/mm2 (3)イールド :410g/Km (4)繊維含有量 :60wt%
【0015】No.5ヤーンプリプレグ 東邦レーヨン社製炭素繊維UT−500−12Kにエポ
キシ樹脂組成物を含浸、半硬化して得られたヤーンプリ
プレグ (1)引張り弾性率:24500Kgf/mm2 (2)引張り強度 :490Kgf/mm2 (3)イールド :800g/Km (4)繊維含有量 :60wt%
【0016】No.6プリプレグシート (1)引張り弾性率:30000Kgf/mm2 (2)引張り強度 :450Kgf/mm2 (3)補強繊維 :炭素繊維 (4)プリプレグ目付け重量:143g/m2 (5)厚さ :0.09mm (6)繊維含有量 :70wt% (7)商品名 :MR330E100S(三菱レイ
ヨン社製)
【0017】No.7プリプレグシート (1)引張り弾性率:24000Kgf/mm2 (2)引張り強度 :450Kgf/mm2 (3)補強繊維 :炭素繊維 (4)プリプレグ目付け重量:250g/m2 (5)厚さ :0.16mm (6)繊維含有量 :70wt% (7)商品名 :TR330E175S(三菱レイ
ヨン社製)
【0018】No.1のプリプレグシートを、繊維配向
角度0゜で、細径側先端の外径1.8mm、太径側先端
の外径15.8mm、全長1350mm、細径側端部〜
250mmまでの第1のテーパー度が26/1000、
250mm〜太径側先端までの第2のテーパー度が6.
8/1000であるマンドレルの細径側先端から115
〜250mmの部分に肉厚が0.6〜0mmになるよう
に巻成し、繊維層Aを形成した。その外側に、No.2
のヤーンプリプレグを、略全長に、細径側先端部(0〜
115mm)の繊維配向角度が+45°、中間部(11
5〜500mm)の繊維配向角度が+50°、太径側先
端部(500mm〜1125mm)の繊維配向角度が+
60°になるように細径側先端から太径側先端の方向に
行くに従って繊維配向角度が徐々に増加するように巻角
度を調整して巻成し、次いで、太径側先端部(1125
〜500mm)の繊維配向角度が−60゜、中間部(5
00〜115mm)の繊維配向角度が−50゜、細径側
先端部(115〜0mm)の繊維配向角度が−45゜に
なるように太径側先端から細径側先端の方向に行くに従
って繊維配向角度が徐々に減少するように巻角度を調整
して巻成する工程を1工程として細径側先端で0.4m
m、太径側先端で0.2mmの肉厚になるように前記工
程を繰り返し、繊維層Bを形成した。更に、その外側に
No.3のヤーンプリプレグを、略全長に、細径側先端
部(0〜115mm)の繊維配向角度が+4.2°、中
間部(115〜500mm)の繊維配向角度が+7.5
°、太径側先端部(500mm〜1125mm)の繊維
配向角度が+10.0°になるように細径側先端から太
径側先端の方向に行くに従って繊維配向角度が徐々に増
加するように巻角度を調整して巻成し、次いで、太径側
先端部(1125〜500mm)の繊維配向角度が−1
0.0゜、中間部(500〜115mm)の繊維配向角
度が−7.5゜、細径側先端部(115〜0mm)の繊
維配向角度が−4.2゜になるように太径側先端から細
径側先端の方向に行くに従って繊維配向角度が徐々に減
少するように巻角度を調整して巻成する工程を1工程と
して細径側先端で1.9mm、太径側先端で0.8mm
の肉厚になるように前記工程を繰り返し、繊維層Cを形
成した。次に、得られた積層体を135℃、3時間、加
熱硬化し、マンドレルを除去し、図2に示す外半径分布
線1を有するFRP製中空管からなる素管を得た。素管
の細径側先端10mmと太径側先端10mmを切断し、
FRP製中空管の細径側先端の外径を9.4mm、太径
側先端の外径を15.5mmになるように外周面を切削
研磨し、外半径分布線2を有するFRP製中空管からな
る軽量ゴルフクラブ用シャフトを得た。
【0019】比較例1 実施例1において、繊維層BをNo.6のプリプレグで
実施例1の繊維層Bと同じ肉厚になるように繊維配向角
度+45°と−45゜でSW法にて形成し、さらに繊維
層CをNo.7のプリプレグで実施例1の繊維層Cと同
じ肉厚になるように繊維配向角度0°でSW法形成した
以外は、実施例1と同様にして軽量ゴルフクラブ用シャ
フトを得た。
【0020】比較例2 実施例1において、繊維層Aを形成しない以外は、実施
例1と同様にして軽量ゴルフクラブ用シャフトを得た。
【0021】比較例3 実施例1において、繊維層BをNo.4のヤーンプリプ
レグで形成し、繊維層CをNo.5のヤーンプリプレグ
で形成した以外は、実施例1と同様にして軽量ゴルフク
ラブ用シャフトを得た。
【0022】次に、実施例1、比較例1〜3で得られた
軽量ゴルフクラブ用シャフトを、以下の評価方法で評価
した。その結果を表1に示す。 (シャフトの評価方法) (1)3点曲げ破壊テスト 図3(a)、(b)に示すように、シャフトのヘッド側
先端から175mm、525mm及びグリップ側先端か
ら175mmの位置を荷重点として、スパン300mm
で支持し、20mm/minの荷重速度で図示の様に荷
重(l=300mm、圧子半径R1=75mm)をかけ
て3点曲げ試験を行なった時の最大破壊荷重(N)を測
定。 (2)ネジレ破壊テスト 図4に示すように、シャフトのヘッド側先端部及びグリ
ップ側先端部の両端に長さ50mmの治具をエポキシ樹
脂で接着固定し、グリップ側の治具を回転しないように
固定しヘッド側先端部の治具を右又は左方向に720゜
/minの速度で回転させた時に、シャフトがねじ切れ
る時の最大破壊トルク(Nm)を測定しネジレ破壊強度
とした。 (3)片持ち曲げ破壊テスト 図5に示すように、シャフトのヘッド側先端部a(a=
38mm)をヘッドホーゼル部分の形状に似せた専用治
具に挿入し、5mm/minの荷重速度で治具先端から
の距離がb(b=150mm)の位置に荷重(圧子半径
R=5mm)をかけて曲げ試験を行なった時の最大破壊
荷重(N)を測定。 (4)アイゾット衝撃試験 図6に示す様にシャフトのヘッド側先端から30mmの
位置に印を付け、60mmの位置にてシャフトを切断し
た試験片を図7に示す方法でアイゾット衝撃試験を行な
い、その時の衝撃吸収エネルギー(kg・cm)をシャ
フトのヘッド側先端のアイゾット衝撃強度とした。 (5)シャフトの曲げ剛性特性 シャフト長さ991mmのシャフトにおいて、そのグリ
ップ側先端から83mmの位置までを固定し、285g
の荷重を有するモデルヘッドをシャフトヘッド側先端部
に取り付けて、シャフトの曲げ剛性を自由振動の振動数
として測定した。測定装置としては、Brunswic
k社製振動測定機(PrecisionFM)を用い
た。単位は、cpm(サイクル/分)である。
【0023】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1で用いたNo.1プリプレグシートの
形状説明図である。
【図2】実施例1で得たFRP製中空間の管壁部の説明
図である。
【図3】3点曲げ破壊テストの説明図である。 a:荷重点位置の説明図である。b:3点曲げ破壊テス
トの説明図ある。
【図4】ネジレ破壊強度テストの説明図である。
【図5】片持ち曲げテストの説明図である。
【図6】アイゾット衝撃試験の説明図である。
【図7】アイゾット衝撃試験の説明図である。
【符号の説明】
1 外半径分布線(研磨前) 2 外半径分布線(研磨後) 3 内半径分布線 4 内層Bと外層Cとの間の境界線 5 補強層Aと内層Bとの間の境界線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B32B 5/12 B29C 67/14 R // B29L 23:00 31:52

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1インチ当たりの平均重量が1.25g
    以下の繊維強化プラスチック製中空管からなる軽量ゴル
    フクラブ用シャフトであって、 (A)一方向引揃え繊維に熱硬化性樹脂組成物を含浸さ
    せたプリプレグシートを、シャフトのチップ側先端から
    20〜250mmの長さに、繊維の配向角度がシャフト
    の軸に対して±5°の範囲で、シートワインディング法
    により形成した繊維層Aと、 (B)該繊維層Aの外側に、繊維に熱硬化性樹脂組成物
    を含浸し、半硬化させたもので、該樹脂組成物の含有量
    が23〜35重量%のヤーンプリプレグを、シャフトの
    略全長に、繊維の配向角度がシャフトの軸に対して±2
    0〜±70°の範囲で、フィラメントワインディング法
    により形成した繊維層Bと、 (C)更に、該繊維層Bの外側に、繊維に熱硬化性樹脂
    組成物を含浸し、半硬化させたもので、該樹脂組成物の
    含有量が23〜35重量%のヤーンプリプレグを、シャ
    フトの略全長に、繊維の配向角度がシャフトの軸に対し
    て±3〜±25°の範囲で、フィラメントワインディン
    グ法により形成した繊維層Cとを、順次積層してなるこ
    とを特徴とする軽量ゴルフクラブ用シャフト。
  2. 【請求項2】 前記繊維層B及び繊維層Cのシャフトの
    軸に対する繊維の配向角度が、シャフトチップ側からシ
    ャフトグリップ側の方向に行くに従って順次増加してい
    ることを特徴とする請求項1のゴルフクラブ用シャフ
    ト。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2のゴルフクラブ用シャフ
    トを有するゴルフクラブ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000189547A (ja) * 1998-12-28 2000-07-11 Daiwa Seiko Inc ゴルフクラブ
JP2002067176A (ja) * 2000-08-29 2002-03-05 Mitsubishi Rayon Co Ltd 繊維強化樹脂製管状体

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