JPH10272042A - 商品陳列具 - Google Patents

商品陳列具

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JPH10272042A
JPH10272042A JP9831897A JP9831897A JPH10272042A JP H10272042 A JPH10272042 A JP H10272042A JP 9831897 A JP9831897 A JP 9831897A JP 9831897 A JP9831897 A JP 9831897A JP H10272042 A JPH10272042 A JP H10272042A
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Hideaki Kawamura
英明 河村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の商品を着脱可能に吊持する一本のフック
材を有する商品陳列具において、商品の前出しは、過度
の押圧による商品の変形又は破損を生じることのないも
のとし、前出し後は、手動又は自動的に押し付け体が元
に収納され、客の通行を妨げることのない、安全で簡易
な構造の商品陳列具を提供する。 【解決手段】商品陳列用枠体や壁面11に着脱可能又は
着脱不可能に取り付けられる係合片1と、この係合片1
に後端部が固定された複数の商品Aを着脱可能に吊持す
るフック部材2と、前記フック部材2にスライド移動可
能に取り付けられ該フック部材2に吊持された商品Aを
前方に押し付けることができる押し付け体3と、前記押
し付け体3に取り付けられ該押し付け体3をスライド移
動させる操作バー4と、前記押し付け体3を常時後方へ
付勢する付勢弾性体5と、備えることを特徴とする商品
陳列具12。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の商品を吊り
下げた状態に整列して陳列するのに好適な商品陳列具に
関する。
【0002】
【従来の技術】図10は、従来における商品陳列具の一
例を示している。図10において、商品陳列具51は、
店内に設置した商品陳列用の枠体や壁面等に固定された
取り付け部材(スライドレール)52と、定荷重バネ5
6の巻取りにより商品を前方へ押し出す商品押し付け体
55とから構成され、この取り付け部材52の先端に
は、商品の滑り落ちを防止するため突起状の係止部54
を設けた先端具53が取り付けられている。
【0003】このように構成された商品陳列具51を用
いて商品を陳列する場合は、図10に示すように商品3
0を収納した合成樹脂製容器30aの上端部に形成した
穴を2本の平行なスライドレール52に係合することに
より吊り下げ状態に保持し、この使用で多数の商品を取
り付け部材52の長手方向に整列させて吊り下げる。商
品陳列具51に保持されている商品を取り出す場合は、
先端側の商品を手で把持して先端具53の係止部54か
ら抜き取ることで行われる。この時、商品押し付け体5
5の作用により、商品群全体が前方に押され、先端の商
品は、常に商品陳列棚の最先端で整列することになる。
【0004】図8及び図9は、従来における商品の前出
し具の一例を示している。また、図9は図8のI−I線
に沿って見た図である。図8及び図9において、商品の
前出し具57は先端に下向きでかつ末広がり状となした
一対の係止爪58、58と突設した操作バー21を外筒
内に伸縮自在な状態に収納したもので、陳列商品30を
前出しする時にはポケット等よりこれを取り出し、操作
バー21を外筒より引き出して伸長させ、先端の係止爪
を吊り下げ商品相互間の隙間より後方に挿入させ、商品
の吊り下げ部材を引っ掛け手前に引っ張るようにして前
出し作業を行うものである。
【0005】しかしながら、上記のような従来の商品陳
列具では、商品を収納した合成樹脂製容器30aの上端
部の穴の形状を2本の平行な取り付け部材52と先端具
53の係止部54の形状を考慮した特定の形状とする必
要があり、歯ブラシ等の細身の商品陳列には不向きであ
る。また、先端具53の係止部54だけでは商品の滑り
落ちを防止することはできず、おのずと商品の重量に応
じた定荷重バネ56を選択する必要がある。更に、バネ
力の弱い定荷重バネ56を用い、商品押し付け体55を
円滑に摺動させるには、取り付け部材52と商品押し付
け体55の摺動部の加工精度を上げる必要がある等の問
題があった。また、上記のような従来の商品の前出し具
では、前出し具をいちいち保管管理する必要があるた
め、これを紛失するような事態ではもはや何の機能も果
たさないという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、複数の商品を着脱可能に吊持する一本のフック材を
有する商品陳列具において、商品の前出しは、過度の押
圧による商品の変形又は破損を生じることのないものと
し、前出し後は、手動又は自動的に押し付け体が元に収
納され、客の通行を妨げることのない、安全で簡易な構
造の商品陳列具を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の請求
項1に記載の発明は、商品陳列用枠体や壁面に着脱可能
又は着脱不可能に取り付けられる係合片と、この係合片
に後端部が固定された複数の商品を着脱可能に吊持する
フック部材と、前記フック部材にスライド移動可能に取
り付けられ該フック部材に吊持された商品を前方に押し
付けることができる押し付け体と、前記押し付け体に取
り付けられ該押し付け体をスライド移動させる操作バー
と、前記押し付け体を常時後方へ付勢する付勢弾性体
と、を備えてなるものである。
【0008】本発明の請求項2に記載の発明は、商品陳
列用枠体や壁面に着脱可能又は着脱不可能に取り付けら
れる係合片と、この係合片に後端部が固定された複数の
商品を着脱可能に吊持するフック部材と、前記フック部
材にスライド移動可能に取り付けられ該フック部材に吊
持された商品を前方に押し付けることができる押し付け
体と、前記押し付け体に取り付けられ該押し付け体をス
ライド移動させる操作バーと、前記係合片と前記押し付
け体を着脱可能に連結する手段と、を備えてなるもので
ある。本発明の請求項3に記載の発明は、前記商品陳列
用枠体や壁面に着脱可能に取り付けられる係合片におい
て、前記商品陳列用枠体が線材で形成される網目状枠体
であり、前記係合片が前記線材に嵌着する鉤部を有する
ものである。本発明の請求項4に記載の発明は、前記商
品陳列用枠体や壁面に着脱可能に取り付けられる係合片
において、前記商品陳列用壁面が少なくとも一対の係合
溝を有する壁面であり、前記係合片が前記係合溝に係合
する一対の係合部を有するものである。本発明の請求項
5に記載の発明は、前記商品陳列用枠体や壁面に着脱可
能に取り付けられる係合片において、前記商品陳列用壁
面が少なくとも一個の係合孔を有する壁面であり、前記
係合片が前記係合孔に係合する係合部を有するものであ
る。
【0009】本発明においては、摺動自在な押し付け体
と係合片を弾性体で連結することにより、商品の前出し
は、該押し付け体に取り付けた操作バーを手動により引
き出すことにより行い、前出し後は、押し付け体が自動
的に元に戻るため、商品の過度の押圧による変形等も生
じることがなく、また、客の通行の妨げとなることもな
く安全である。また、本発明においては、摺動自在な押
し付け体と係合片を着脱可能に連結することにより、商
品の前出し及び元への押し戻しは、該押し付け体に取り
付けた操作バーで手動により行い、押し戻し後は、押し
付け体が係合片に連結されるため、商品の過度の押圧に
よる変形等も生じることがなく、また、客の通行の妨げ
となることもなく安全である。また、本発明において
は、商品陳列用枠体又は壁面が、線材で形成される網目
状の枠体、一対の係合溝を有する壁面又は係合穴を有す
る壁面に対し、これに係合する係合片が、それぞれ鉤
部、一対の係合片又は係合部とすることにより、如何な
る種類の商品陳列用枠体又は壁面にも取り付けが可能で
あり、汎用性が高まる。
【0010】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)本発明の実施の形態について、図
1を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形
態における商品陳列具を示す斜視図である。図1におい
て、11は商品陳列棚のバー部材、12は該バー部材1
1に着脱可能又は着脱不可能に取り付けられる商品陳列
具である。この商品陳列具12は上部に付勢コイルの一
端を固定する固定部32を有するチャンネル状の係合片
1と、この係合片1に後端部が溶接等によって固定さ
れ、先端部が上方へ傾斜された複数の商品Aを着脱可能
に吊持するフック部材2と、押し付け体3と、前記押し
付け体3に取り付けられ該押し付け体3をスライド移動
させる先端部が前記フック部材2の先端寄りの部位に位
置する操作バー4と、前記押し付け体3を常時後方へ付
勢する付勢コイル5と、を備える。押し付け体3は、前
記フック部材2を遊嵌する丸穴32を有する断面が略矩
形状であり、上部には付勢コイル5の一端を固定する固
定部31を備え、さらに、前記操作バー4の一端を固定
している。また、操作バー4の先端部には操作を容易に
する摘み部41が形成されている。
【0011】図1の商品陳列具12において、フック部
材2に吊持された商品Aが売れてフック部材2の先端部
の商品がなくなった場合には、操作バー4の摘み部41
を摘み、付勢コイルの付勢力に抗して操作バー4を引き
出すことにより、押し付け体3が前方へスライド移動
し、商品Aを前方へ押し出す。次いで、押し付け体3は
摘み部41を離せば付勢コイル5のバネ付勢により後方
へ引っ張られ、係合片1の前面端で停止する。かかる構
成を採る商品陳列具12は、簡単な構造により、商品の
過度の押圧による変形を防止するとともに押し付け体が
すみやかに収納されるため、客の通行の妨げとなること
がない。
【0012】(第2の実施の形態)図2により本発明の
第2の実施の形態について説明する。図2は、本発明の
第2の実施の形態における商品陳列具を示す斜視図であ
る。図2において、図1と同一の構成要素には同一の符
号を付してその説明を省略し、図1と異なる部分を重点
に述べる。第2の実施の形態において、図1と異なる点
は、図2から明らかなように、付勢コイルを無くし、係
合片1と押し付け体3を着脱可能に連結するマグネット
6a、6bを設けた点にある。すなわち、マグネット6
aは係合片1の前面下方部及びマグネット6bは押し付
け体3の後面で該6aと対応する位置にそれぞれ貼付さ
れている。
【0013】図2の商品陳列具12において、フック部
材2に吊持された商品Aが売れてフック部材2の先端部
の商品がなくなった場合には、操作バー4の摘み部41
を摘み、マグネットの磁力に抗して引き出すことによ
り、押し付け体3が前方へスライド移動し、商品Aを前
方へ押し出す。次いで、押し付け体3を操作バー4を介
して後方へ押し戻し、マグネット6a、6bの磁力によ
り係合片1の前面端に固定する。かかる構成を採る商品
陳列具12は、簡単な構造により、商品の過度の押圧に
よる変形を防止するとともに押し付け体がすみやかに収
納されるため、客の通行の妨げとなることがない。
【0014】(第3の実施の形態)図3により本発明の
第3の実施の形態について説明する。図3は、本発明の
第3の実施の形態における商品陳列具を示す斜視図であ
る。図3において、図1と同一の構成要素には同一の符
号を付してその説明を省略し、図1と異なる部分を重点
に述べる。第3の実施の形態において、図1と異なる点
は、図3から明らかなように、係合片1及びこれが係合
する商品陳列用枠体又は壁面7の形態が異なる点にあ
る。すなわち、商品陳列用枠体7は線材で構成される網
目状のものであり、この網目状枠体7の横桟部材102
に係合片1の上部に形成される鉤部が嵌着し、固定され
る。また、図4及び図5から明らかなように(図5は図
4の取り付け後の一部の横断面を示す。)、ここでは、
商品陳列用壁面9は一対の係合溝8、8を有するもので
あり、この係合溝8、8に係合片1の上下端に形成され
る一対の係合部103a、103bが係合し、固定され
る。該係合溝8、8は係合の着脱をし易すく、また、固
定を安定させるため、入口部が突状部8aとなるように
奥が深く空けられている。また、図6及び図7(図7は
図6の取り付け後の一部の横断面を示す。)から明らか
なように、ここでは、商品陳列用壁面9は平板状の壁面
で、これに少なくとも1個の係合穴10を有するもので
あり、この係合穴10に係合片1に一体に連結されクラ
ンク状に曲げ加工される係合片104が係合し、固定さ
れる。 かかる構成を採る商品陳列具12は如何なる種
類の商品陳列用枠体又は壁面にも取り付けが可能であ
り、汎用性が高まる。
【0015】本発明において、前記弾性体としては、特
に制限されず、前記付勢コイルの他、板バネ、ゴム等を
使用することもできる。また、本発明において、前記操
作バー4は商品を陳列するため吊り下げる際の妨げとな
らないよう水平方向又は垂直方向に角度自在に動くよう
に押し付け体に固定してもよい。さらに、この角度自在
とする手段は操作バー4の一部に可撓性部材を装着する
ことにより行ってもよい。また、本発明において、前記
フック部材2は押し付け体3を安定に前出しするためそ
の断面形状を非円形、例えば、四角形、五角形等として
もよい。この場合、押し付け体3の遊嵌穴32はこの断
面形状に対応するように形成される。
【0016】
【発明の効果】本発明においては、摺動自在な押し付け
体と係合片を弾性体で連結することにより、商品の前出
しは、該押し付け体に取り付けた操作バーを手動により
引き出すことにより行い、前出し後は、押し付け体が自
動的に元に戻るため、商品の過度の押圧による変形等も
生じることがなく、また、客の通行の妨げとなることも
なく安全である。また、本発明においては、摺動自在な
押し付け体と係合片を着脱可能に連結することにより、
商品の前出し及び元への押し戻しは、該押し付け体に取
り付けた操作バーで手動により行い、押し戻し後は、押
し付け体が係合片に連結されるため、商品の過度の押圧
による変形等も生じることがなく、また、客の通行の妨
げとなることもなく安全である。また、本発明において
は、商品陳列用枠体又は壁面が、線材で形成される網目
状の枠体、一対の係合溝を有する壁面又は係合穴を有す
る壁面に対し、これに係合する係合片が、それぞれ鉤
部、一対の係合片又は係合部とすることにより、如何な
る種類の商品陳列用枠体又は壁面にも取り付けが可能で
あり、汎用性が高まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における商品陳列具
の斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態における商品陳列具
の斜視図である。
【図3】本発明の第3の実施の形態における商品陳列具
の斜視図である。
【図4】本発明の商品陳列具の商品陳列用壁面に係合す
る状態を示す斜視図である。
【図5】図4の取り付け後の一部を示す断面図である。
【図6】本発明の商品陳列具の商品陳列用壁面に係合す
る状態を示す斜視図である。
【図7】図6の取り付け後の一部を示す断面図である。
【図8】従来の商品陳列具の左側面図である。
【図9】図8のI−I線から見た一部の断面図である。
【図10】従来の商品陳列具の斜視図である。
【符号の説明】
1 係合片 2、20 フック部材 3 押し付け体 4、21 操作バー 5 付勢コイル 6a、6b マグネット 7 網目状の商品陳列用枠体 9 商品陳列用壁面 10 係合穴 11 バー部材 12 商品陳列具 30、A 商品 57 前出し具 58 一対の係止爪 101 鉤部 103a、103b 一対の係合部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】商品陳列用枠体や壁面に着脱可能又は着脱
    不可能に取り付けられる係合片と、この係合片に後端部
    が固定された複数の商品を着脱可能に吊持するフック部
    材と、 前記フック部材にスライド移動可能に取り付けられ該フ
    ック部材に吊持された商品を前方に押し付けることがで
    きる押し付け体と、 前記押し付け体に取り付けられ該押し付け体をスライド
    移動させる操作バーと、 前記押し付け体を常時後方へ付勢する付勢弾性体と、を
    備えることを特徴とする商品陳列具。
  2. 【請求項2】商品陳列用枠体や壁面に着脱可能又は着脱
    不可能に取り付けられる係合片と、この係合片に後端部
    が固定された複数の商品を着脱可能に吊持するフック部
    材と、 前記フック部材にスライド移動可能に取り付けられ該フ
    ック部材に吊持された商品を前方に押し付けることがで
    きる押し付け体と、前記押し付け体に取り付けられ該押
    し付け体をスライド移動させる操作バーと、 前記係合片と前記押し付け体を着脱可能に連結する手段
    と、を備えることを特徴とする商品陳列具。
  3. 【請求項3】前記商品陳列用枠体や壁面に着脱可能に取
    り付けられる係合片において、前記商品陳列用枠体が線
    材で形成される網目状枠体であり、前記係合片が前記線
    材に嵌着する鉤部を有するものである請求項1又は2記
    載の商品陳列具。
  4. 【請求項4】前記商品陳列用枠体や壁面に着脱可能に取
    り付けられる係合片において、前記商品陳列用壁面が少
    なくとも一対の係合溝を有する壁面であり、前記係合片
    が前記係合溝に係合する一対の係合部を有するものであ
    る請求項1又は2記載の商品陳列具。
  5. 【請求項5】前記商品陳列用枠体や壁面に着脱可能に取
    り付けられる係合片において、前記商品陳列用壁面が少
    なくとも一個の係合孔を有する壁面であり、前記係合片
    が前記係合孔に係合する係合部を有するものである請求
    項1又は2記載の商品陳列具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017071013A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 株式会社アサヒ 工具収納方法、工具収納装置及び工具収納ワゴン

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017071013A (ja) * 2015-10-06 2017-04-13 株式会社アサヒ 工具収納方法、工具収納装置及び工具収納ワゴン

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