JP3190020U - Pop用伸縮フック - Google Patents
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Abstract
Description
また、多種類の商品を並べて陳列するときには、商品間を仕切ったり、一部商品を囲い込んだりするための仕切りPOPを設けることも必要になる。
特許文献1には、商品を吊り下げるためのバー部材と、当該バー部材の上部に位置し、バー部材先端位置近傍に位置するPOP支持バーと、当該POP支持バーの先端部にPOPを回動させることができる回転バインダーとを備えた商品陳列用フック(商品陳列バー)が開示されている。
しかしながら、特許文献1の商品陳列バーでは、POPの配置する位置はPOP支持バーの長さで決まっており、バー部材に吊り下げた商品の大きさや数とは無関係に、常に一定の位置にPOPが配置される。そのため、商品の大きさや数によってPOPの位置を変更することができず、商品に合わせてPOPの前後位置を変更するには、POP支持バーの長さが異なる複数種類の陳列用フックを用意しておき、必要に応じて交換する必要があった。
そして、ベース部材のベースアーム部に対し、スライドアームを引き出したり押し戻したりすることにより、スライドアーム先端に取り付けたPOP用具(訴求用印刷物、サンプル品、広告用POP・仕切りPOP等)を、適度な長さだけ陳列用フックに吊り下げられた商品よりも前方に突き出すようにして当該POP用具を目立たせて陳列することができ、例えば吊り下げている商品の数が減ってきたらスライドアームを縮め、吊り下げる商品の数を増やすときには再びスライドアームを伸ばすようにして、数量に合わせて長さを調整することができる。調整の際は鋸刃状の凹凸溝と係合爪との係合により、凹凸溝のピッチで長さを調整することができる。また、係合爪との係合によって前方から後方に押圧する力が働いても、押圧力が小さければ充分安定して固定できる。さらに、人の衝突等によって後方に強く押圧する力が働いたときには、係合爪が凹凸溝から跳ね上がって係合が解除されるため危害を与えることもない。
これによれば、複数の係合突起でベースアーム部を挟むようにして左右のスライド部材が一体に結合され、しかも1つの係合突起は長孔を貫通しているので、スライドアームは係合突起が貫通した長孔の範囲内でスライドすることになり、誤って引き出し過ぎてスライドアームが外れてしまうような不具合は生じない。
これによれば、長孔を貫通する2つの係合突起が係合爪の前後を挟むように離隔した位置で貫通しているので、重量物をPOP取付部に取り付けた場合でもベースアーム部に対するスライドアームの傾きが制限され、滑らかにスライドさせることができるとともに、係合爪と凹凸溝との係合も安定させることができる。
これによれば、H型のベースアーム部の採用によって鉛直方向の力に対して頑丈な形状になるだけではなく、スライドアームがベースアーム部の水平な下面によっても安定して支持されるようになる。また、前端のPOP取付部にスライドアームが屈曲しない程度の重量物を取り付けることも可能になる。
これによれば、3つの部材を、係合突起を対応する係合孔に係合させるだけで簡単に組み立てることができる。特に、鋸刃状凹凸溝と係合させる係合爪もスライド部材と一体に成型できるので、ネジなどで取り付ける必要もなくなる。さらに、合成樹脂で成型することにより、係合爪に適度の付勢力を与えることができるので、この付勢力によってスライドアームを引き出すときの抵抗力を調整したり、押し戻されるときに係合状態が解除されるための閾値を調整したりすることができる。
掛止部11は陳列棚の奥側に水平に架けられた角棒からなる掛止バーKに掛止できるよう、掛止バーKの幅に合わせたコの字状のフック機構からなり、前方に延びるベースアーム部12を片持ち状態で支持できるように、左右方向の横幅が板状のベースアーム部12の左右方向の板幅よりも幅広にするとともに強度補強のための補強部11a、11bが形成してある。
右スライド部材4の板状体部14aには左スライド部材3の係合突起15a〜15dと対応する位置に、各係合突起を嵌入させて固定するための係合孔18a〜18dが形成してあり、さらに切欠き17に対応する位置には切欠き19が形成してある。
そして、左スライド部材3と右スライド部材4とを、ベースアーム部12を左右から挟むようにして係合突起15a〜15dと係合孔18a〜18dとを係合して固定することにより、一体となったスライドアーム20が形成される。また、同時にスライドアーム20がベースアーム部12に対してスライド可能となったPOP用伸縮フック1の組み立てが完成する。
上記の実施形態は、合成樹脂の射出成型によりベース部材および左右のスライド部材を加工しているので、3つの部材だけですべてを組み立てることができ、製造コストが安価で、しかも組み立て工数も少なくなるので望ましいが、係合突起をネジなどの別の締結部品に換えて、係合爪もバネ等の別部品で形成して組み立てるようにしてもよい。
また、上記実施形態では左スライド部材3に4つの係合突起15a〜15dと係合爪16とを設け、右スライド部材4に係合孔18a〜18eや切欠き19を設けた構成としたが、係合突起15a〜15d、係合爪16の一部または全部を右スライド部材4に設けるようにしてもよい。
2 ベース部材
3 左スライド部材
4 右スライド部材
11 掛止部
12 ベースアーム部
12a 鉛直面
12b 上面
12c 下面
12d 長孔
12e 鋸刃状凹凸溝
13a、14a 板状体部(スライドアーム)
14b POP取付部(スライドアーム)
15a〜15d 係合突起
16 係合爪
16a 支持部
16b 三角片
17 切欠き
18a〜18d 係合孔
20 スライドアーム
Claims (5)
- 後端に陳列棚の掛止バーに掛止する掛止部が設けられ、当該掛止部を基端として前方が長手方向となる板状のベースアーム部が延伸形成されたベース部材と、
前記ベースアーム部の長手方向に沿ってスライド可能に前記ベース部材に支持され、前記ベースアーム部の長手方向と同方向に長手方向を有し、前端にPOP用具を取り付けるPOP取付部を設けたスライドアームとからなるPOP用伸縮フックであって、
前記ベースアーム部には長手方向に沿って鋸刃状凹凸溝が形成され、
前記スライドアームには前記鋸刃状凹凸溝に係合する係合爪が設けられ、
前記スライドアームを後方に押し戻すときには前記係合爪と鋸刃状凹凸溝との係合状態を解除してスライドさせ、前方に引き出すときは前記鋸刃状凹凸溝に前記係合爪を接触させつつスライドさせて、前記鋸刃状凹凸溝との係合位置で前記スライドアームの位置を調整するようにしたPOP用伸縮フック。 - 前記ベースアーム部には長手方向に沿って長孔が形成されるとともに当該長孔の内面に前記鋸状凹凸溝が形成され、
前記スライドアームは、左スライド部材と右スライド部材とからなり、左スライド部材と右スライド部材とは、一方側に設けられた複数の係合突起を他方側の対応する位置に設けられた係合孔に係合させるとともに、少なくとも1つの前記係合突起を前記ベースアーム部の長孔を貫通させることにより、前記ベースアーム部を挟んで左右のスライド部材が一体となるように結合され、さらに前記長孔を貫通させた係合突起の近傍に前記係合爪が設けられる請求項1に記載のPOP用伸縮フック。 - 前記長孔には前記係合突起が2つ貫通させてあり、これらの係合突起の間に前記係合爪が配置されている請求項2に記載のPOP用伸縮フック。
- 前記ベースアーム部は、前記長孔が形成される鉛直面と、水平な上面と、水平な下面とにより断面がH型となるように形成され、前記スライドアームは前記長孔を貫通する前記係合突起で支持されるとともに、前記ベースアーム部の水平な下面によって支持される請求項2または請求項3に記載のPOP用伸縮フック。
- 前記ベース部材と、前記左スライド部材と、前記右スライド部材とは、いずれも合成樹脂の射出成型により一体に形成されている請求項2〜請求項4のいずれかに記載のPOP用伸縮フック。
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JP2014000441U JP3190020U (ja) | 2014-01-29 | 2014-01-29 | Pop用伸縮フック |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019162215A (ja) * | 2018-03-19 | 2019-09-26 | 棚橋工業株式会社 | 棚部材 |
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2014
- 2014-01-29 JP JP2014000441U patent/JP3190020U/ja not_active Expired - Lifetime
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