JPH10271878A - ブラシレスモータの制御装置 - Google Patents
ブラシレスモータの制御装置Info
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- JPH10271878A JPH10271878A JP9091670A JP9167097A JPH10271878A JP H10271878 A JPH10271878 A JP H10271878A JP 9091670 A JP9091670 A JP 9091670A JP 9167097 A JP9167097 A JP 9167097A JP H10271878 A JPH10271878 A JP H10271878A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ブラシレスモータの回転制御において、適切
な基準電圧を得ることができ、誤位置検出を防止して最
適な通電切り替えを可能とする。 【解決手段】 直流電源をインバータ回路３のスイッチ
ング素子でスイッチングしてブラシレスモータ４に印加
する際、制御回路１１は位置検出回路５からの位置検出
信号によりブラシレスモータ４の回転子の位置を検出
し、この位置検出をもとにしてブラシレスモータ４の電
機子巻線電流の通電を切り替える。この場合、基準電圧
発生回路１０は１つの抵抗Ｒ５と複数の抵抗Ｒ６ないし
Ｒ９とによる抵抗回路１０ａでインバータ回路３の電源
を分圧して複数の所定電圧を発生可能とし、かつ複数の
所定電圧のうち１つの所定電圧を選択回路１０ｂで選択
する。制御回路１１は選択回路１０ｂを制御して複数の
所定電圧を検出するとともに、１つの所定電圧を基準電
圧に決定する。ブラシレスモータの巻線電圧を抵抗回路
５ａで合成して得た合成電圧とその決定された基準電圧
とを比較回路５ｂで比較し、この比較結果を位置検出信
号とする。
な基準電圧を得ることができ、誤位置検出を防止して最
適な通電切り替えを可能とする。 【解決手段】 直流電源をインバータ回路３のスイッチ
ング素子でスイッチングしてブラシレスモータ４に印加
する際、制御回路１１は位置検出回路５からの位置検出
信号によりブラシレスモータ４の回転子の位置を検出
し、この位置検出をもとにしてブラシレスモータ４の電
機子巻線電流の通電を切り替える。この場合、基準電圧
発生回路１０は１つの抵抗Ｒ５と複数の抵抗Ｒ６ないし
Ｒ９とによる抵抗回路１０ａでインバータ回路３の電源
を分圧して複数の所定電圧を発生可能とし、かつ複数の
所定電圧のうち１つの所定電圧を選択回路１０ｂで選択
する。制御回路１１は選択回路１０ｂを制御して複数の
所定電圧を検出するとともに、１つの所定電圧を基準電
圧に決定する。ブラシレスモータの巻線電圧を抵抗回路
５ａで合成して得た合成電圧とその決定された基準電圧
とを比較回路５ｂで比較し、この比較結果を位置検出信
号とする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は空気調和機等に用
いる直流センサレスブラシレスモータ（以下ブラシレス
モータと記す）の制御技術に係り、特に詳しくは回転子
の位置検出ずれを抑え、効率的運転を行うブラシレスモ
ータの制御装置に関するものである。
いる直流センサレスブラシレスモータ（以下ブラシレス
モータと記す）の制御技術に係り、特に詳しくは回転子
の位置検出ずれを抑え、効率的運転を行うブラシレスモ
ータの制御装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種のブラシレスモータの回転制御で
は、回転子の位置を検出し、この位置検出をもとにして
電機子巻線電流の通電を切り替える。この位置検出の方
法としては、電機子巻線電圧（以下巻線電圧と略す）を
積分フィルタ等に通し、この積分結果を用いる方法いわ
ゆるアナログ方式と、巻線電圧と基準電圧とを比較し、
この比較結果を用いる方法いわゆるデジタル方式とがあ
る。
は、回転子の位置を検出し、この位置検出をもとにして
電機子巻線電流の通電を切り替える。この位置検出の方
法としては、電機子巻線電圧（以下巻線電圧と略す）を
積分フィルタ等に通し、この積分結果を用いる方法いわ
ゆるアナログ方式と、巻線電圧と基準電圧とを比較し、
この比較結果を用いる方法いわゆるデジタル方式とがあ
る。
【０００３】このアナログ方式に比べてデジタル方式の
方が低コストが可能であるだけなく、正確な位置検出が
可能であるため、このデジタル方式が採用される傾向に
ある。このデジタル方式の制御装置は、図２に示すよう
に、交流電源１を交流／直流変換部２で直流に変換して
得た電源をインバータ回路３でスイッチングしてブラシ
レスモータ（例えば三相モータ）４に供給する。
方が低コストが可能であるだけなく、正確な位置検出が
可能であるため、このデジタル方式が採用される傾向に
ある。このデジタル方式の制御装置は、図２に示すよう
に、交流電源１を交流／直流変換部２で直流に変換して
得た電源をインバータ回路３でスイッチングしてブラシ
レスモータ（例えば三相モータ）４に供給する。
【０００４】この場合、制御装置は、ブラシレスモータ
４の巻線電圧Ｒ，Ｓ，Ｔを抵抗回路５ａで合成し、この
合成電圧（巻線の中性点電圧）と基準電圧ｋとを比較回
路５ｂで比較し、これら比較結果を位置検出信号として
出力する位置検出回路５と、この位置検出信号により各
巻線電圧Ｒ，Ｓ，Ｔに含まれている誘起電圧の１／２点
を検出し（回転子の位置を検出し）、この位置検出をも
とにして電機子巻線電流の通電を切り替え時刻を算出
し、この時刻で通電を切り替える駆動信号を出力する制
御回路（マイクロコンピュータ）６と、その駆動信号に
よりインバータ回路３のスイッチング素子を駆動する駆
動回路７とを備えている。
４の巻線電圧Ｒ，Ｓ，Ｔを抵抗回路５ａで合成し、この
合成電圧（巻線の中性点電圧）と基準電圧ｋとを比較回
路５ｂで比較し、これら比較結果を位置検出信号として
出力する位置検出回路５と、この位置検出信号により各
巻線電圧Ｒ，Ｓ，Ｔに含まれている誘起電圧の１／２点
を検出し（回転子の位置を検出し）、この位置検出をも
とにして電機子巻線電流の通電を切り替え時刻を算出
し、この時刻で通電を切り替える駆動信号を出力する制
御回路（マイクロコンピュータ）６と、その駆動信号に
よりインバータ回路３のスイッチング素子を駆動する駆
動回路７とを備えている。
【０００５】なお、抵抗回路５ａは３つの抵抗Ｒ１と抵
抗Ｒ２とを直列に接続し、抵抗Ｒ２の他端を接地したも
ので、巻線電圧Ｒ，Ｓ，Ｔを同じ比で合成する。これに
より、図３（ａ）に示すように、抵抗回路５ａで合成さ
れた電圧波形は巻線電圧Ｒ，Ｓ，Ｔに含まれる誘起電圧
波形となる。また、基準電圧ｋはインバータ回路３の電
源（駆動電圧）を基準電圧発生回路８の抵抗Ｒ３，Ｒ４
で分圧して得ており、図３（ａ）に示すように、各巻線
電圧Ｒ，Ｓ，Ｔの誘起電圧と基準電圧ｋとの交点が誘起
電圧の１／２点（位置検出点）となるようにしている。
抗Ｒ２とを直列に接続し、抵抗Ｒ２の他端を接地したも
ので、巻線電圧Ｒ，Ｓ，Ｔを同じ比で合成する。これに
より、図３（ａ）に示すように、抵抗回路５ａで合成さ
れた電圧波形は巻線電圧Ｒ，Ｓ，Ｔに含まれる誘起電圧
波形となる。また、基準電圧ｋはインバータ回路３の電
源（駆動電圧）を基準電圧発生回路８の抵抗Ｒ３，Ｒ４
で分圧して得ており、図３（ａ）に示すように、各巻線
電圧Ｒ，Ｓ，Ｔの誘起電圧と基準電圧ｋとの交点が誘起
電圧の１／２点（位置検出点）となるようにしている。
【０００６】したがって、図３（ｂ）に示すように、制
御回路６は、誘起電圧が下降時であれば通電切り替え後
の最初の位置検出信号の立ち下がりエッジにより、誘起
電圧が上昇時であれば通電切り替え後の最初の位置検出
信号の立ち上がりエッジにより、回転子の位置を検出す
ることができる。
御回路６は、誘起電圧が下降時であれば通電切り替え後
の最初の位置検出信号の立ち下がりエッジにより、誘起
電圧が上昇時であれば通電切り替え後の最初の位置検出
信号の立ち上がりエッジにより、回転子の位置を検出す
ることができる。
【０００７】また、前述したように、回転子の位置検出
（位置検出間隔等の時間および位置検出時刻）をもとに
して通電切り替え時刻を予測し、この予測時刻で電機子
巻線電流の通電を切り替えることにより、ブラシレスモ
ータ４を回転制御することができる。
（位置検出間隔等の時間および位置検出時刻）をもとに
して通電切り替え時刻を予測し、この予測時刻で電機子
巻線電流の通電を切り替えることにより、ブラシレスモ
ータ４を回転制御することができる。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記ブ
ラシレスモータの制御装置にあっては、インバータ回路
３の電源（駆動電圧）を基準として抵抗器等の基準電圧
発生回路８を用いて基準電圧ｋを発生しているため、そ
の基準電圧発生回路８の定数の誤差（各抵抗器の誤差）
により位置検出にずれが生じ、精度を必要とする位置検
出にとっては好ましくない。
ラシレスモータの制御装置にあっては、インバータ回路
３の電源（駆動電圧）を基準として抵抗器等の基準電圧
発生回路８を用いて基準電圧ｋを発生しているため、そ
の基準電圧発生回路８の定数の誤差（各抵抗器の誤差）
により位置検出にずれが生じ、精度を必要とする位置検
出にとっては好ましくない。
【０００９】例えば、前記ブラシレスモータを空気調和
機の圧縮機モータに適用した場合、１つの空気調和機に
おいて基準電圧発生回路８の基準電圧ｋが正規な値より
高めであると、図３（ｃ）に示すように、誘起電圧の下
降時においては位置検出が早くなる一方、誘起電圧の上
昇時においては位置検出が遅れる。また、他の空気調和
機において基準電圧発生回路８の基準電圧ｋが正規な値
より低めであると、図３（ｄ）に示すように、誘起電圧
の下降時においては位置検出が遅れる一方、誘起電圧の
上昇時においては位置検出が早くなる。
機の圧縮機モータに適用した場合、１つの空気調和機に
おいて基準電圧発生回路８の基準電圧ｋが正規な値より
高めであると、図３（ｃ）に示すように、誘起電圧の下
降時においては位置検出が早くなる一方、誘起電圧の上
昇時においては位置検出が遅れる。また、他の空気調和
機において基準電圧発生回路８の基準電圧ｋが正規な値
より低めであると、図３（ｄ）に示すように、誘起電圧
の下降時においては位置検出が遅れる一方、誘起電圧の
上昇時においては位置検出が早くなる。
【００１０】このように、前記ブラシレスモータ４の回
転制御が全く同じであっても、各空気調和機毎の位置検
出回路５の位置検出信号の幅が異なり、つまり誤位置検
出が生じることとなり（図３（ｃ）および（ｄ）参
照）、通電切り替え時刻の予測に影響を与え、最適な通
電切り替えが行われなくなり、最悪ブラシレスモータの
脱調等に陥ることもある。
転制御が全く同じであっても、各空気調和機毎の位置検
出回路５の位置検出信号の幅が異なり、つまり誤位置検
出が生じることとなり（図３（ｃ）および（ｄ）参
照）、通電切り替え時刻の予測に影響を与え、最適な通
電切り替えが行われなくなり、最悪ブラシレスモータの
脱調等に陥ることもある。
【００１１】この発明は前記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的は適切な基準電圧を得ることができ、位
置検出のずれを抑えて最適な通電切り替えを可能とし、
脱調等を防止して回転の効率向上を図るようにしたブラ
シレスモータの制御装置を提供することにある。
あり、その目的は適切な基準電圧を得ることができ、位
置検出のずれを抑えて最適な通電切り替えを可能とし、
脱調等を防止して回転の効率向上を図るようにしたブラ
シレスモータの制御装置を提供することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明はブラシレスモータを回転制御する際、前
記ブラシレスモータの巻線電圧に含まれている誘起電圧
と基準電圧とを比較し、該比較結果の位置検出信号によ
り回転子の位置を検出し、該回転子の位置検出をもとに
して前記ブラシレスモータの電機子巻線の通電を切り替
えるブラシレスモータの制御装置において、複数の所定
電圧を発生可能とし、かつ該複数の所定電圧のうち１つ
の所定電圧を選択可能とする基準電圧発生手段と、前記
複数の所定電圧を検出して１つの所定電圧のみを決定す
る制御手段とを備え、該決定された所定電圧を基準電圧
として前記誘起電圧と比較して位置検出信号を得るよう
にしたことを特徴としている。
に、この発明はブラシレスモータを回転制御する際、前
記ブラシレスモータの巻線電圧に含まれている誘起電圧
と基準電圧とを比較し、該比較結果の位置検出信号によ
り回転子の位置を検出し、該回転子の位置検出をもとに
して前記ブラシレスモータの電機子巻線の通電を切り替
えるブラシレスモータの制御装置において、複数の所定
電圧を発生可能とし、かつ該複数の所定電圧のうち１つ
の所定電圧を選択可能とする基準電圧発生手段と、前記
複数の所定電圧を検出して１つの所定電圧のみを決定す
る制御手段とを備え、該決定された所定電圧を基準電圧
として前記誘起電圧と比較して位置検出信号を得るよう
にしたことを特徴としている。
【００１３】この発明は直流電源をインバータ手段でス
イッチングしてブラシレスモータに印加して同ブラシレ
スモータを回転制御する際、前記ブラシレスモータの巻
線電圧を合成した電圧（巻線の中性点電圧）と基準電圧
とを比較し、該比較結果の位置検出信号により回転子の
位置を検出し、該回転子の位置検出をもとにして前記ブ
ラシレスモータの電機子巻線の通電を切り替えるブラシ
レスモータの制御装置において、前記インバータ手段の
電源を１つの抵抗と複数の抵抗とにより複数の所定電圧
を発生可能とし、かつ前記複数の所定電圧のうち１つの
所定電圧を選択可能とする基準電圧発生手段と、前記複
数の所定電圧を検出して１つの所定電圧のみを決定する
制御手段とを備え、該決定所定電圧を基準電圧として前
記合成した電圧と比較し、該比較結果を位置検出信号と
したことを特徴としている。
イッチングしてブラシレスモータに印加して同ブラシレ
スモータを回転制御する際、前記ブラシレスモータの巻
線電圧を合成した電圧（巻線の中性点電圧）と基準電圧
とを比較し、該比較結果の位置検出信号により回転子の
位置を検出し、該回転子の位置検出をもとにして前記ブ
ラシレスモータの電機子巻線の通電を切り替えるブラシ
レスモータの制御装置において、前記インバータ手段の
電源を１つの抵抗と複数の抵抗とにより複数の所定電圧
を発生可能とし、かつ前記複数の所定電圧のうち１つの
所定電圧を選択可能とする基準電圧発生手段と、前記複
数の所定電圧を検出して１つの所定電圧のみを決定する
制御手段とを備え、該決定所定電圧を基準電圧として前
記合成した電圧と比較し、該比較結果を位置検出信号と
したことを特徴としている。
【００１４】この場合、前記制御手段は予め設定値を記
憶しており、前記複数の所定電圧と前記設定値とを比較
して１つの所定電圧を決定する。また、前記ブラシレス
モータは空気調和機のモータとして用いるとよい。
憶しており、前記複数の所定電圧と前記設定値とを比較
して１つの所定電圧を決定する。また、前記ブラシレス
モータは空気調和機のモータとして用いるとよい。
【００１５】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
１を参照して説明する。なお、図中、図２と同一部分に
は同一符号を付して重複説明を省略する。
１を参照して説明する。なお、図中、図２と同一部分に
は同一符号を付して重複説明を省略する。
【００１６】この発明のブラシレスモータの制御装置
は、インバータの電源（駆動電圧）を用いて基準電圧を
発生する回路を複数個備え、各回路で発生した所定電圧
のうち最適なものを選択し、この選択した所定電圧を基
準電圧として誘起電圧と比較して位置検出信号を得る。
は、インバータの電源（駆動電圧）を用いて基準電圧を
発生する回路を複数個備え、各回路で発生した所定電圧
のうち最適なものを選択し、この選択した所定電圧を基
準電圧として誘起電圧と比較して位置検出信号を得る。
【００１７】そのため、図１に示すように、このブラシ
レスモータの制御装置は、抵抗Ｒ５と４つの抵抗Ｒ６，
Ｒ７，Ｒ８，Ｒ９とをそれぞれ直列に接続し、インバー
タ回路３の電源（駆動電圧）をそれぞれ分圧して複数の
所定電圧を発生可能とする抵抗回路１０ａおよび各抵抗
Ｒ６，Ｒ７，Ｒ８，Ｒ９の他端を選択して接地する選択
回路（スイッチ回路）１０ｂからなる基準電圧発生回路
１０と、選択回路１０ｂを制御するとともに、この選択
によって発生した所定電圧を検出し、この所定電圧のう
ち最適な基準電圧を決定する制御回路１１とを備えてい
る。なお、制御回路１１は図３に示す制御回路６の機能
も備えている。
レスモータの制御装置は、抵抗Ｒ５と４つの抵抗Ｒ６，
Ｒ７，Ｒ８，Ｒ９とをそれぞれ直列に接続し、インバー
タ回路３の電源（駆動電圧）をそれぞれ分圧して複数の
所定電圧を発生可能とする抵抗回路１０ａおよび各抵抗
Ｒ６，Ｒ７，Ｒ８，Ｒ９の他端を選択して接地する選択
回路（スイッチ回路）１０ｂからなる基準電圧発生回路
１０と、選択回路１０ｂを制御するとともに、この選択
によって発生した所定電圧を検出し、この所定電圧のう
ち最適な基準電圧を決定する制御回路１１とを備えてい
る。なお、制御回路１１は図３に示す制御回路６の機能
も備えている。
【００１８】次に、前記構成の制御装置の動作を説明す
ると、まずブラシレスモータ４を回転制御する初期化処
理において、制御回路１１は選択回路１０ｂを制御し、
基準電圧発生回路１０で発生された所定電圧の値を検出
し、この検出所定電圧の値と予め内部に記憶している設
定値（正規の基準電圧としての理想値）と比較する。ま
た、この動作を繰り返し、各所定電圧のうち理想値に近
いもの（正規の基準電圧として最適なもの）を決定す
る。なお、設定値としては、例えば入力交流電源の状態
やインバータ回路３の電源等を参照して決めるようにし
てもよい。
ると、まずブラシレスモータ４を回転制御する初期化処
理において、制御回路１１は選択回路１０ｂを制御し、
基準電圧発生回路１０で発生された所定電圧の値を検出
し、この検出所定電圧の値と予め内部に記憶している設
定値（正規の基準電圧としての理想値）と比較する。ま
た、この動作を繰り返し、各所定電圧のうち理想値に近
いもの（正規の基準電圧として最適なもの）を決定す
る。なお、設定値としては、例えば入力交流電源の状態
やインバータ回路３の電源等を参照して決めるようにし
てもよい。
【００１９】ここで、抵抗回路１０ａの抵抗Ｒ５ないし
Ｒ９としては、例えば許容誤差±５％の抵抗であればそ
の５％の範囲内の値で微妙に異なるものを用いるとよ
い。すると、基準電圧発生回路１０においては微妙に異
なる所定電圧を発生するため、これら所定電圧のうち理
想値に最も近いのもを選択することができる。なお、抵
抗Ｒ５に接続する抵抗の数が４つであるが、それ以上で
あってもよく、また例えば許容誤差±１％の抵抗を用い
てもよい。
Ｒ９としては、例えば許容誤差±５％の抵抗であればそ
の５％の範囲内の値で微妙に異なるものを用いるとよ
い。すると、基準電圧発生回路１０においては微妙に異
なる所定電圧を発生するため、これら所定電圧のうち理
想値に最も近いのもを選択することができる。なお、抵
抗Ｒ５に接続する抵抗の数が４つであるが、それ以上で
あってもよく、また例えば許容誤差±１％の抵抗を用い
てもよい。
【００２０】これにより、前記ブラシレスモータ４を空
気調和機のモータ（例えば圧縮機モータ）として用いた
場合、各空気調和機の圧縮機モータの制御装置で発生さ
れる基準電圧が理想的な値（正規の基準電圧）に近く、
あるいはほぼ正規の基準電圧と見なせ、つまり基準電圧
を自動的に補正する形になる。そして、前記決定された
基準電圧が位置検出回路５に入力することにより、位置
検出回路５の比較回路５ｂはその基準電圧と合成電圧
（巻線の中性点電圧）とを比較し、この比較結果を位置
検出信号として出力する。
気調和機のモータ（例えば圧縮機モータ）として用いた
場合、各空気調和機の圧縮機モータの制御装置で発生さ
れる基準電圧が理想的な値（正規の基準電圧）に近く、
あるいはほぼ正規の基準電圧と見なせ、つまり基準電圧
を自動的に補正する形になる。そして、前記決定された
基準電圧が位置検出回路５に入力することにより、位置
検出回路５の比較回路５ｂはその基準電圧と合成電圧
（巻線の中性点電圧）とを比較し、この比較結果を位置
検出信号として出力する。
【００２１】したがって、各ブラシレスモータの制御装
置においては、理想的な基準電圧を低コストの抵抗回路
１０ａおよび選択回路１０ｂで得ることができ、位置検
出のずれを抑え、最適な通電切り替えが可能となり、結
果脱調等を防止するとともに、回転の効率運転の向上が
図れる。また、各ブラシレスモータの制御装置の信頼性
の向上、ひいては空気調和機の信頼性の向上にもなる。
置においては、理想的な基準電圧を低コストの抵抗回路
１０ａおよび選択回路１０ｂで得ることができ、位置検
出のずれを抑え、最適な通電切り替えが可能となり、結
果脱調等を防止するとともに、回転の効率運転の向上が
図れる。また、各ブラシレスモータの制御装置の信頼性
の向上、ひいては空気調和機の信頼性の向上にもなる。
【００２２】なお、前記実施の形態ではブラシレスモー
タ４の巻線電圧を合成した電圧（合成電圧）と決定した
基準電圧とを比較して位置検出信号を得、この位置検出
信号により回転子の位置を検出するが、ブラシレスモー
タ４の３つの端子電圧と決定した基準電圧とを比較して
３つの位置検出信号を得、この３つの位置検出信号によ
り回転子の位置を検出する場合にも適用可能であること
は明かである。
タ４の巻線電圧を合成した電圧（合成電圧）と決定した
基準電圧とを比較して位置検出信号を得、この位置検出
信号により回転子の位置を検出するが、ブラシレスモー
タ４の３つの端子電圧と決定した基準電圧とを比較して
３つの位置検出信号を得、この３つの位置検出信号によ
り回転子の位置を検出する場合にも適用可能であること
は明かである。
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように、このブラシレスモ
ータの制御装置の請求項１記載の発明によると、複数の
所定電圧を発生可能とし、かつ該複数の所定電圧のうち
１つの所定電圧を選択可能とする基準電圧発生手段と、
前記複数の所定電圧を検出して１つの所定電圧のみを決
定する制御手段とを備えたので、複数の所定電圧のなか
ら基準電圧として最適な所定電圧を決定することがで
き、この決定所定電圧の基準電圧と巻線電圧の誘起電圧
との比較結果の位置検出信号が得られるため、位置検出
のずれを抑えることができ、つまり最適な通電切り替え
が可能となりし、結果脱調等を防止して回転の効率向上
を図れるという効果がある。
ータの制御装置の請求項１記載の発明によると、複数の
所定電圧を発生可能とし、かつ該複数の所定電圧のうち
１つの所定電圧を選択可能とする基準電圧発生手段と、
前記複数の所定電圧を検出して１つの所定電圧のみを決
定する制御手段とを備えたので、複数の所定電圧のなか
ら基準電圧として最適な所定電圧を決定することがで
き、この決定所定電圧の基準電圧と巻線電圧の誘起電圧
との比較結果の位置検出信号が得られるため、位置検出
のずれを抑えることができ、つまり最適な通電切り替え
が可能となりし、結果脱調等を防止して回転の効率向上
を図れるという効果がある。
【００２４】請求項２記載の発明によると、ブラシレス
モータの巻線電圧を合成した電圧（巻線の中性点電圧）
と基準電圧とを比較し、この比較結果の位置検出信号に
より回転子の位置を検出し、この回転子の位置検出をも
とにしてブラシレスモータの電機子巻線の通電を切り替
えるブラシレスモータの制御装置において、直流電源を
スイッチングしてブラシレスモータに印加するためのイ
ンバータ手段の電源を１つの抵抗と複数の抵抗とにより
複数の所定電圧を発生可能とし、かつ前記複数の所定電
圧のうち１つの所定電圧を選択可能とする基準電圧発生
手段と、前記複数の所定電圧を検出して１つの所定電圧
のみを決定する制御手段とを備えたので、低コストで複
数の所定電圧を発生することができ、またこの複数の所
定電圧のなから基準電圧として最適な所定電圧を決定
し、この決定所定電圧の基準電圧と巻線電圧の誘起電圧
との比較結果の位置検出信号が得られるため、請求項１
と同じ効果を奏する。
モータの巻線電圧を合成した電圧（巻線の中性点電圧）
と基準電圧とを比較し、この比較結果の位置検出信号に
より回転子の位置を検出し、この回転子の位置検出をも
とにしてブラシレスモータの電機子巻線の通電を切り替
えるブラシレスモータの制御装置において、直流電源を
スイッチングしてブラシレスモータに印加するためのイ
ンバータ手段の電源を１つの抵抗と複数の抵抗とにより
複数の所定電圧を発生可能とし、かつ前記複数の所定電
圧のうち１つの所定電圧を選択可能とする基準電圧発生
手段と、前記複数の所定電圧を検出して１つの所定電圧
のみを決定する制御手段とを備えたので、低コストで複
数の所定電圧を発生することができ、またこの複数の所
定電圧のなから基準電圧として最適な所定電圧を決定
し、この決定所定電圧の基準電圧と巻線電圧の誘起電圧
との比較結果の位置検出信号が得られるため、請求項１
と同じ効果を奏する。
【００２５】請求項３記載の発明によると、請求項１ま
たは２における制御手段は予め設定値を記憶しており、
前記複数の所定電圧と前記設定値とを比較して１つの所
定電圧を決定するようにしたので、請求項１または２の
効果に加え、理想的な所定電圧を基準電圧に決定するこ
とができ、最適な回転制御を行うことができ。
たは２における制御手段は予め設定値を記憶しており、
前記複数の所定電圧と前記設定値とを比較して１つの所
定電圧を決定するようにしたので、請求項１または２の
効果に加え、理想的な所定電圧を基準電圧に決定するこ
とができ、最適な回転制御を行うことができ。
【００２６】請求項４記載の発明によると、請求項１，
２または３におけるブラシレスモータを空気調和機のモ
ータとして用いたので、請求項１，２または３の効果に
加え、空気調和機の信頼性の向上が図れる。
２または３におけるブラシレスモータを空気調和機のモ
ータとして用いたので、請求項１，２または３の効果に
加え、空気調和機の信頼性の向上が図れる。
【図１】この発明の一実施の形態を示すブラシレスモー
タの制御装置の概略的ブロック線図。
タの制御装置の概略的ブロック線図。
【図２】従来のブラシレスモータの制御装置の概略的ブ
ロック線図。
ロック線図。
【図３】図２に示す制御装置の動作を説明するための概
略的タイムチャート図。
略的タイムチャート図。
１ 交流電源 ２ 交流／直流変換部 ３ インバータ回路 ４ ブラシレスモータ（直流ブラシレスモータ） ５ 位置検出回路 ６，１１ 制御回路（マイクロコンピュータ） １０ 基準電圧発生回路 １０ａ 抵抗回路 １０ｂ 選択回路 ｋ 基準電圧 Ｒ，Ｓ、Ｔ 電機子巻線電圧（巻線電圧）
Claims (4)
- 【請求項１】 ブラシレスモータを回転制御する際、前
記ブラシレスモータの巻線電圧に含まれている誘起電圧
と基準電圧とを比較し、該比較結果の位置検出信号によ
り回転子の位置を検出し、該回転子の位置検出をもとに
して前記ブラシレスモータの電機子巻線の通電を切り替
えるブラシレスモータの制御装置において、複数の所定
電圧を発生可能とし、かつ該複数の所定電圧のうち１つ
の所定電圧を選択可能とする基準電圧発生手段と、前記
複数の所定電圧を検出して１つの所定電圧のみを決定す
る制御手段とを備え、該決定された所定電圧を基準電圧
として前記誘起電圧と比較して位置検出信号を得るよう
にしたことを特徴とするブラシレスモータの制御装置。 - 【請求項２】 直流電源をインバータ手段でスイッチン
グしてブラシレスモータに印加して同ブラシレスモータ
を回転制御する際、前記ブラシレスモータの巻線電圧を
合成した電圧（巻線の中性点電圧）と基準電圧とを比較
し、該比較結果の位置検出信号により回転子の位置を検
出し、該回転子の位置検出をもとにして前記ブラシレス
モータの電機子巻線の通電を切り替えるブラシレスモー
タの制御装置において、前記インバータ手段の電源を１
つの抵抗と複数の抵抗とにより複数の所定電圧を発生可
能とし、かつ前記複数の所定電圧のうち１つの所定電圧
を選択可能とする基準電圧発生手段と、前記複数の所定
電圧を検出して１つの所定電圧のみを決定する制御手段
とを備え、該決定所定電圧を基準電圧として前記合成し
た電圧と比較し、該比較結果を位置検出信号としたこと
を特徴とするブラシレスモータの制御装置。 - 【請求項３】 前記制御手段は予め設定値を記憶してお
り、前記複数の所定電圧と前記設定値とを比較して１つ
の所定電圧を決定するようにした請求項１または２記載
のブラシレスモータの制御装置。 - 【請求項４】 前記ブラシレスモータは空気調和機のモ
ータとして用いている請求項１，２または３記載のブラ
シレスモータの制御装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9091670A JPH10271878A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | ブラシレスモータの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9091670A JPH10271878A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | ブラシレスモータの制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10271878A true JPH10271878A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=14032927
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9091670A Pending JPH10271878A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | ブラシレスモータの制御装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH10271878A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101422936B1 (ko) * | 2012-11-30 | 2014-07-23 | 삼성전기주식회사 | 모터 구동 제어 장치, 모터 구동 제어 방법 및 그를 이용한 모터 |
-
1997
- 1997-03-26 JP JP9091670A patent/JPH10271878A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101422936B1 (ko) * | 2012-11-30 | 2014-07-23 | 삼성전기주식회사 | 모터 구동 제어 장치, 모터 구동 제어 방법 및 그를 이용한 모터 |
| US8829834B2 (en) | 2012-11-30 | 2014-09-09 | Samsung Electro-Mechanics Co., Ltd. | Motor driving control apparatus and method, and motor using the same |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040414 |