JPH10271686A - 電力系統の安定化装置 - Google Patents

電力系統の安定化装置

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JPH10271686A
JPH10271686A JP9012397A JP9012397A JPH10271686A JP H10271686 A JPH10271686 A JP H10271686A JP 9012397 A JP9012397 A JP 9012397A JP 9012397 A JP9012397 A JP 9012397A JP H10271686 A JPH10271686 A JP H10271686A
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JP
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generator
power system
fluctuation
stabilizing device
unit
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Application number
JP9012397A
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English (en)
Inventor
Hisaya Shiyouji
寿哉 庄司
Shinichi Imai
伸一 今井
Masahiro Sato
正弘 佐藤
Yuji Ishihara
祐二 石原
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Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Tokyo Electric Power Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 将来の発電機の予測精度を向上し、信頼性の
高い安定化装置を得る。 【解決手段】 電力系統の任意測定点において電圧,電
流,電力を含む各種電気量を測定する系統状態測定部
と、前記系統状態測定部で測定された測定値のうち所定
時間内の測定値を用いて、系統電圧の変化が小さくなる
ように測定点から系統側を見たインピーダンスを推定す
る系統インピーダンス推定部と、前記測定点から見た発
電機側と系統側を夫々1機の等価発電機モデルで表し夫
々の等価発電機モデルについて発電機内部電圧の位相角
を含む状態量を推定する発電機動揺推定部と、推定した
状態量を用いて等価発電機モデルを表す微分方程式にお
ける制動係数,慣性定数を含むパラメータを演算する発
電機パラメータ演算部と、等価発電機モデルの微分方程
式を用いて将来の発電機の内部電圧の位相角を含む状態
量を予測する動揺予測部と、予測結果を用いて脱調判定
を行なう脱調判定部と、脱調判定部において発電機が将
来脱調すると判定した場合に脱調現象を防止するための
安定化制御を実施する安定化制御部とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力系統の事故に
よって複数の発電機が脱調する現象を検出し、一部の発
電機を電力系統から解列することにより、残りの発電機
を安定化する電力系統の安定化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の安定化装置(例えば特開平8−1
26205号「電力系統の安定化装置」)は、電力系統
の発電機端で測定した電気量を用いて等価発電機モデル
を推定し、この等価発電機モデルにおける発電機パラメ
ータを演算し、等価発電機モデルの微分方程式を計算す
ることにより将来の発電機の内部電圧の位相角の変化を
予測して、脱調判定及び安定化制御を実施するものであ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の安定化
装置は、発電機の振動現象の様相や発電機パラメータな
どの演算条件及び演算結果によって、予測精度が悪くな
る場合がある。本発明は上記課題を解決するためになさ
れたものであり、将来の発電機の動揺の予測精度を向上
し、信頼性の高い電力系統の安定化装置を提供すること
をを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の[請求項1]に
係る電力系統の安定化装置は、電力系統の任意測定点に
おいて電圧,電流,電力を含む各種電気量を測定する系
統状態測定部と、前記系統状態測定部で測定された測定
値のうち所定時間内の測定値を用いて、系統電圧の変化
が小さくなるように測定点から系統側を見たインピーダ
ンスを推定する系統インピーダンス推定部と、前記測定
点から見た発電機側と系統側を夫々1機の等価発電機モ
デルで表し夫々の等価発電機モデルについて発電機内部
電圧の位相角を含む状態量を推定する発電機動揺推定部
と、推定した状態量を用いて等価発電機モデルを表す微
分方程式における制動係数,慣性定数を含むパラメータ
を演算する発電機パラメータ演算部と、等価発電機モデ
ルの微分方程式を用いて将来の発電機の内部電圧の位相
角を含む状態量を予測する動揺予測部と、予測結果を用
いて脱調判定を行なう脱調判定部と、脱調判定部におい
て発電機が将来脱調すると判定した場合に脱調現象を防
止するための安定化制御を実施する安定化制御部とを備
えた。
【0005】本発明の[請求項2]に係る電力系統の安
定化装置は、[請求項1]において、系統インピーダン
ス推定部は発電機の動揺が小さい場合には、過去の時点
に予め推定した系統インピーダンス又は予め設定した系
統インピーダンスを用いるようにした。
【0006】本発明の[請求項3]に係る電力系統の安
定化装置は、[請求項1]において、発電機動揺推定部
は電源遮断などの系統変化によって生ずる発電機の内部
電圧の角速度の推定値が急変する誤差を、発電機の運動
方程式から導いたしきい値を用いて除去するようにし
た。
【0007】本発明の[請求項4]に係る電力系統の安
定化装置は、[請求項1]において、発電機パラメータ
演算部は発電機の動揺の様相に応じて、等価発電機モデ
ルのパラメータの演算条件を調整するようにした。
【0008】本発明の[請求項5]に係る電力系統の安
定化装置は、[請求項1]において、発電機パラメータ
演算部は発電機の動揺が小さい場合には、過去の時点に
予め演算した又は予め設定した等価発電機モデルのパラ
メータ値を用いるようにした。
【0009】本発明の[請求項6]に係る電力系統の安
定化装置は、[請求項1]において、発電機パラメータ
演算部は等価発電機モデルのパラメータの演算結果がし
きい値を超える場合に、過去の時点に予め演算した又は
予め設定した等価発電機のパラメータ値を用いるように
した。
【0010】本発明の[請求項7]に係る電力系統の安
定化装置は、[請求項1]において、動揺予測部は予測
した将来の発電機の位相角を含む状態量の予測値に、平
滑化処理(フィルタリング)を含む誤差対策を施すよう
にした。
【0011】本発明の[請求項8]に係る電力系統の安
定化装置は、[請求項1]において、動揺予測部は予測
した将来の発電機の角速度が急変する誤差を、発電機の
運動方程式から導いたしきい値を用いて除去するように
した。
【0012】本発明の[請求項9]に係る電力系統の安
定化装置は、[請求項1]において、動揺予測部は等価
発電機モデルの機械入力の変化を考慮して動揺予測を行
なうようにした。
【0013】本発明の[請求項10]に係る電力系統の
安定化装置は、[請求項1]において、安定化制御部は
電力系統の複数の測定点に夫々安定化装置を設置し、同
時刻あるいはほぼ同時刻に複数の安定化装置が連続して
脱調判定した場合、複数の安定化装置間で協調して安定
化制御を実施するようにした。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る電力系統の安
定化装置の構成図であり、これによって全体構成を説明
する。即ち、電力系統の安定化装置は電力系統1に設け
た測定点において電圧,電流,電力を含む電力系統の状
態量を測定する系統状態測定部2と、この測定値を用い
て系統インピーダンスを推定する系統インピーダンス推
定部3と、系統状態測定部で測定した電圧,電流,電力
及び系統インピーダンス推定部で推定した系統インピー
ダンスなどを用いて等価発電機モデルの内部電圧の位相
角などの状態量を推定する発電機動揺推定部4と、等価
発電機モデルにおける発電機パラメータを演算する発電
機パラメータ演算部5と、発電機パラメータ演算部で求
めた発電機パラメータを用いた等価発電機モデルの微分
方程式を計算することにより将来の動揺を予測する動揺
予測部6と、発電機の内部電圧の位相角の予測値を用い
て発電機の脱調現象を検出する脱調判定部7と、脱調判
定部において発電機が将来脱調すると判定した場合に脱
調現象を防止するための安定化制御を実施する安定化制
御部8とからなる。
【0015】上記した各技術手段の機能及び考え方を図
1〜図11を参照しながら以下に説明する。系統状態測定
部2は電力系統1の発電機群と残りの電力系統との間の
連系線に設け測定点Nにおいて、母線電圧V* と送電線
を流れる電流I* 及び有効電力Pを一定時間間隔、例え
ば10ミリ秒間隔で測定する。なお、V* やI* などの
ように、スカラー量を表す記号の直後にアスタリスク記
号(* )を付した変数は、大きさと位相をもったベクト
ル量であることを示す(以下同様)。
【0016】本発明に係る電力系統の安定化装置では、
図2に示す多機系統において、特定の発電機群が系統側
の残りの発電機群に対して動揺する現象を、図3に示す
等価2機系統における動揺現象として考える。
【0017】特定の発電機群と系統の間の連系線上の測
定点Nで測定した電圧V* ,電流I* ,電力Pなどの電
気量が時系列的に変化する様子は、その発電機群と系統
側に属する発電機群と負荷群を総合した群との間の相対
的な動揺を反映していると考えることができる。
【0018】そこで、特定の発電機群を等価発電機モデ
ルGとし、系統側の発電機群と負荷群をまとめたものを
等価発電機モデルSとして図3に示すような2機の等価
発電機から構成される等価2機系統で表現する。
【0019】図3の等価2機系統において、測定点Nか
ら等価発電機モデルGの内部電圧EG * までのインピー
ダンスXG は測定点Nから発電機端子までの線路インピ
ーダンスと等価発電機モデルGの内部インピーダンスの
和であり、予め計算しておく。
【0020】一方、測定点Nの母線電圧V* から等価発
電機モデルSの内部電圧ES * までのインピーダンスX
S については、測定点Nにおける測定値V* ,I* を用
いて推定する。このインピーダンスXS を系統インピー
ダンスと呼び、系統インピーダンス推定部3において推
定する。
【0021】XS は測定点Nにおける測定値V* ,I*
を用いて次のように推定する。等価発電機モデルSの内
部電圧ES * は、(1) 式で表される。ES * を過渡イン
ピーダンス(Xd ′)の背後電圧と想定すると、ES *
の大きさ|ES * |は数百ミリ程度の短時間ではその変
化分は小さいので、ある時間帯において測定したV*
* を用いて、ES * を推定したときの|ES * |の変
化が小さくなるXS が現実のモデルを表すのに適してい
る。
【数1】 ES * =V* −jXS ・I* ……………(1)
【0022】具体的には、図4に示すように現在時刻t
k から過去tk −TS の間(時間幅TS )において、い
くつかのXS を測定して順次(1) 式によりES * を計算
し、最も|ES * |の変化量ΔES * が小さくなるよう
なXS を選択する。
【0023】図4に示す例では|ES * |が最も一定な
のはXS がXS2のとき(ES(XS2))なので、時刻tk で
は系統インピーダンスに値XS2を選択する。なお、XS
は動揺開始後の時間帯の観測量を用いて推定し、その後
は一定値とする。あるいは、各時間ステップにおいて毎
回推定する。
【0024】図5は[請求項1]に係る電力系統の安定
化装置の処理内容を示す図である。ここで安定化装置の
系統インピーダンス推定部3では、図5に示すように測
定値V* を含む測定量の動揺周期TV を検出し、この動
揺周期TV に応じてXS を推定するための時間幅TS の
長さを調整する。
【0025】時間幅TS の長さを動揺周期TV の比率
(例えば1/5)で設定することにより、動揺周期TV
に応じて自動的に時間幅TS の長さを変更する。本実施
の形態によれば、発電機群の動揺の様相に応じて系統イ
ンピーダンスの推定条件を調整するので、精度良く系統
インピーダンスを推定できる。
【0026】図6は[請求項2]に係る電力系統の安定
化装置の処理内容を示す図である。図において安定化装
置の系統インピーダンス推定部3では、時間帯における
測定値V* を含む測定量の変化量ΔV* が予め設定した
しきい値εよりも小さい場合には、変化量ΔV* がしき
い値εよりも大きい過去の時間帯に選択した、あるいは
事前に設定した値をその時間のXS とする。
【0027】例えば、図6に示すように、時刻t1 にお
ける変化量ΔV1 * と時刻t2 における変化量ΔV2 *
の間に、ΔV1 * >ε、かつ、ΔV2 * <εの関係があ
るとき、時刻t2 においてはXS の推定は行なわず、時
刻t1 において推定したXSを時刻t2 における値とし
て用いる。又は予め設定した値を時刻t2 における値と
して用いる。
【0028】本実施の形態によれば、発電機群の動揺が
小さいとき又は動揺が発生していないときにでも系統イ
ンピーダンスの値を保持できるので、動揺予測と脱調判
定を中断することもなく継続して行なうことができる。
【0029】図3に示す等価2機系統における等価発電
機モデルGとSの動揺現象を、(2)式,(3) 式の微分方
程式で夫々表現する。なお、(2) 式,(3) 式は発電機の
電気的な運動特性を表すので発電機の運動方程式と呼ば
れる。
【0030】
【数2】
【0031】ここで、Pは動揺中における電力の測定
値、P0 は定常状態における電力の測定値、ωG とωS
は角速度の定常状態からの変化分、dωG /dtとdω
S /dtは夫々等価発電機モデルG,Sの角加速度、係
数MG ,DG ,MS ,DS は夫々発電機の慣性定数M、
制動係数Dに相当する等価発電機モデルG,Sのパラメ
ータである。
【0032】定常時における電圧V* ,電流I* ,電力
Pの測定値をV0 ∠0.0 ,I0 * ,P0 とする。即ち、
定常時に測定点において測定した電圧の位相角を基準0.
0 °とする。それを基準にして電流I* ,等価発電機モ
デルの内部電圧EG * ,ES* の位相角を定義する。動
揺中のV∠θの位相角θは、定常時のV0 ∠0.0 からの
変化分である。
【0033】したがって、発電機動揺推定部4は、等価
発電機モデルG,Sの状態量である内部電圧EG ∠δG
,ES ∠δS を夫々(4) ,(5) 式で推定する。ここで
δG ,δS は夫々の位相角である。なお、(4) ,(5) 式
の関係は図7に示すようなベクトルで表すことができ
る。
【0034】
【数3】 EG ∠δG =V* +jXG ・I* ………………(4) ES ∠δS =V* −jXS ・I* ………………(5) ただし、EG * =EG ∠δG ,ES * =ES ∠δS であ
る。I* ,V* ,E* は複素数であることを示す。jは
複素数を示す。
【0035】又、連系線の電力Pと内部電圧の関係は
(6) 式で表される。等価発電機モデルGとSについてt
k 時点における内部電圧の位相角の推定値をδGk,δSk
とすると、各発電機の角速度ωGk,ωSkは測定間隔Δt
のδGk,δSkの偏差で表し、(7) ,(8) 式で計算する。
ここで、単位は全てPUに統一する。例えば、50Hzの
場合、1.0 [PU]=2×π×50.0[ラジアン]であ
る。
【0036】
【数4】
【0037】[請求項3]に係る電力系統の安定化装置
は、系統状態が急変した場合の対処に関するものであ
り、この場合であっても発電機の角速度を正しく推定し
ようとするものである。
【0038】この場合、安定化装置の発電機動揺推定部
4では、電源制限などにより系統状態が変化した際に、
(7) ,(8) 式で計算した等価発電機モデルG,Sの角速
度ωGk,ωSkが、1ステップ前の値ωGk-1,ωSk-1に対
して急激に変化する誤差(異常値)を、以下に示す発電
機の運動方程式(7) ,(8) 式の関係から導いたしきい値
を用いたリミット処理により除去する。
【0039】図8は系統状態の変化と角速度の急変の関
係を示す図であり、図8に示すように、系統状態が変化
したとき、位相角δはΔT間で不連続的に変化する。こ
のため、(7) ,(8) 式で計算される角速度ωは非常に大
きな値になる。しかし、発電機の角速度ωは(2) ,(3)
式で表されることから、物理的に変化し得るおよその範
囲が決まっている。
【0040】そこで、角速度ωがΔT間に変化し得る最
大の変化量Δωmax を、電力Pが最も大きく変化したと
きのΔωであると想定し、近似的に(9) 式で表す。(9)
式において、Pmax は電力Pの最大値であり、(10)式で
求められる。
【0041】
【数5】
【0042】時刻kにおいて、変化量Δωk がしきい値
Δωmaxkと(11)式の関係にあるとき、角速度ωk は物理
的に変化し得る範囲を超えていることを表す。そこで、
(11)式の関係が成り立つときには、(12)式を用いて角速
度ωk を計算することにより、系統状態が変化したとき
の急変値(異常値)を除去する。
【0043】
【数6】
【0044】上記実施の形態によれば、系統状態が急変
した場合でも、発電機の角速度を正しく推定できるの
で、精度よく発電機の動揺を予測することができる。
【0045】[請求項4]に係る電力系統の安定化装置
は、発電機の動揺に応じて発電機のパラメータの演算条
件を調整するようにしたものである。図9は安定化装置
のパラメータ推定のための測定区間と動揺の予測区間の
時間的関係を示す図である。
【0046】発電機パラメータ演算部5は図9に示すよ
うに、(t0 −TM )時点から現時点t0 までの測定区
間TM に測定したV* ,I* ,Pの時系列的な変化と、
等価発電機モデルを用いて動揺を予測した時に得られる
* ,I* ,Pの変化ができるだけ一致するように、系
統状態測定部2が測定したV* ,I* ,P及び発電機動
揺推定部4が推定したδ,ωなどを用いて、等価発電機
モデルにおけるパラメータM,Dを求める。
【0047】以下、等価発電機モデルGにおけるパラメ
ータMG ,DG の計算方法を述べる。ここで、添え字G
は省略する。又、等価発電機モデルSのパラメータMS
,DS の計算方法は電力Pの符号が逆になるが、等価
発電機モデルGの場合と同様に計算できるので説明を省
略する。
【0048】(2) 式において角速度ωは、(4) 式で推定
した位相角δを用いて(7) 式でΔt間隔の差分を計算し
た値、更にω* はωの差分を計算した値である。そのた
め、動揺が小さい場合ω* は位相角δの差し引きを2回
行なうので、相対的な誤差の割合が大きくなる。そこ
で、誤差の影響を防止するために、差分の計算を1回少
なくするように(2) 式を積分した(14)式を用いてパラメ
ータM,Dを演算する。
【0049】図10は安定化装置のパラメータ推定におけ
る積分区間を示す図であり、図10に示すようにt1 から
t2 までの区間(積分区間)で(2) 式の両辺を積分す
る。(14)式は(15)式のように表すことができる。ここ
で、Δωは時刻t1 からt2 までの間に変化した角速度
の変化分、Δδは時刻t1 からt2 までの位相角の変化
分である。したがって、(14)式は時刻t1 とt2 の角速
度ωと位相角δを用いて(16)式で表される。ここで添え
字t2はt2 時点の値であることを示す。
【0050】
【数7】
【0051】次に、時間刻みをΔtとし、現在時点tk
の角速度をωk ,位相角をδk とおいて、(16)式を(17)
式で表す。ここで、mは積分区間TM におけるサンプリ
ングの数、(t2 −t1 )/Δt−1である。
【数8】
【0052】(17)式の関係を長さn・Δtの測定区間に
おけるtk ,tk-1 ,tk-2 ,…,tk-n+1 について求
めると、(18)式に示すn個の方程式が得られる。
【数9】
【0053】(17)式から最小二乗法を用いてパラメータ
M,Dを計算するための評価関数(19)式を定義する。
【数10】
【0054】最小二乗法により等価発電機モデルのパラ
メータM,Dを求める場合、(19)式の値が最小になる
M,D、つまり、測定区間の動揺を最も正確に表すこと
のできる方程式のM,Dは、(19)式をM,Dで偏微分し
て夫々0.0 とおいた方程式を解くことにより計算でき
る。即ち、(20)式,(21)式の連立方程式を解く。このと
き変数A11,A12,A21,A22,B1 ,B2 を(22)式〜
(27)式とすれば、(28)式の連立方程式を解けば、パラメ
ータM,Dを計算できる。
【0055】
【数11】
【0056】等価発電機モデルGの慣性定数に相当する
パラメータMG は、等価発電機モデルGに含まれる発電
機の特性定数から計算することも可能である。パラメー
タMが既知である場合、(2) 式において未知のパラメー
タはDG だけである。
【0057】パラメータMが既知の場合のパラメータD
G の計算方法について以下に示す。ここで、添え字Gは
省略する。Dだけを最小二乗法によって決める場合、(1
9)式をDで偏微分して0.0とおいた方程式を解くこと
により計算できる。
【0058】即ち、(29)式を解くことができる。ここ
で、A12,A22,B2 は(23),(25),(27)式で夫々表さ
れる。以上の計算式によりパラメータM,Dを計算しな
がら、測定時間帯をずらしていけば各時間帯におけるパ
ラメータM,Dを得ることができる。
【数12】
【0059】[請求項4]に係る電力系統の安定化装置
は、発電機パラメータ演算部5では、発電機の角速度ω
などの動揺を検出し、動揺の周期や振幅に応じて発電機
パラメータを計算するための条件である、積分区間の長
さやデータのサンプリング数nを調整する。
【0060】例えば、積分区間の長さを動揺周期の比率
(例えば1/5)で設定することにより、動揺周期に応
じて自動的に積分区間の長さを変更する。上記実施の形
態によれば、発電機群の動揺の様相に応じて発電機パラ
メータの演算条件を調整するので、精度よく発電機パラ
メータを演算できる。
【0061】[請求項5]に係る電力系統の安定化装置
は、発電機パラメータ演算部5において、発電機の角速
度ωなどの動揺を検出し、この動揺の振幅が予め設定し
たしきい値よりも小さい場合には、動揺の振幅が予め設
定したしき値よりも大きい過去の時間帯に演算した、あ
るいは事前に設定した値をその時間の発電機パラメータ
とするようにした。本実施の形態によれば、発電機の動
揺が小さいときにでも発電機パラメータの値を保持でき
るので、動揺推定を継続して行なうことができる。
【0062】[請求項6]に係る電力系統の安定化装置
は、発電機パラメータ演算部5において、演算により求
めた発電機パラメータM又はDが、予め設定したしきい
値を超える場合には、しきい値を超えないときの値、あ
るいは事前に設定した値をその時間の発電機パラメータ
とするようにした。本実施の形態によれば、発電機パラ
メータの演算結果に誤差が含まれる場合などであって
も、過去に演算した値を用いて精度よく発電機の動揺を
予測することができる。
【0063】[請求項7]に係る電力系統の安定化装置
は、発電機の動揺の予測結果に誤差が含まれる場合の対
処方策である。以下に動揺予測部6の機能について説明
する。図9に示すように、現時点t0 から将来時点(t
0 +TP )までの予測区間TP における動揺を、パラメ
ータM,Dを用いた微分方程式(2) ,(3) 式を解くこと
によって予測し、将来時点(t0 +TP )における予測
値を得る。
【0064】これは、測定区間と予測区間が短時間の場
合、動揺が同じパラメータで表すことができるこを前提
としている。なお、予測する状態量は等価発電機モデル
G,S双方の角速度ω,位相角δ,連系線を流れる電力
Pなどである。
【0065】時刻を現時点t0 から将来時点(t0 +T
P )までΔtの時間刻みで増加したときの発電機G,S
のωk ,δk を予測する。先ず、tk 時点において、発
電機G,S両方について(30)式で微係数を求め、更に(3
1),(32)式を用いてtk+1 時点のωG ,δG ,ωS ,δ
S を予測する。
【0066】
【数13】
【0067】次に、tk+1 時点における発電機GとSの
位相角を用いて、発電機出力Pk+1を(33)式から予測す
る。なお、Xは発電機G,Sの内部電圧間のインピーダ
ンスである。以下、時刻をt=t+Δtと進めて将来時
刻(t0 +TP )まで、(30)式から(33)式の計算を繰り
返す。
【数14】
【0068】ここで、現時点t0 から将来の(t0 +T
P )までの予測時間TP は数百ミリ秒と短時間であるた
め、その間の内部電圧の変化は小さい。そこで、その間
の内部電圧の大きさEG ,ES は現時点t0 の値を用い
て、一定であると近似することが可能である。
【0069】したがって具体的には動揺予測部6では、
計算誤差などにより位相角δGk,δSkの予測値が、1ス
テップ前の予測値δGk-1,δSk-1に対して急激に変化し
て不連続な値となった場合、過去の予測値(δGk-1,δ
Gk-2,δGk-3,…,δGk-1,δGk-2,δGk-3,…)の変
化から予測される値に置き換える平滑化処理(フィルタ
リング)を行なうことにより、不連続な値を除去するよ
うにした。
【0070】図11は安定化装置の処理内容を示す図であ
り、図11に示すように時刻tk の予測値δk が、過去の
時刻の予測値δk-1 ,δk-2 ,…,δk-n から予測され
る値δk **(予測値の予測値)と大きく異なる場合、時
刻tk の予測値としてδk **を採用する。δk とδk **
が大きく異なるか否かはしきい値により判定する。
【0071】本実施の形態によれば、発電機の動揺の予
測結果に誤差が含まれる場合でもその誤差を低減できる
ので、精度よく発電機の動揺を予測することができる。
【0072】[請求項8]に係る電力系統の安定化装置
は、発電機の動揺の予測結果に誤差が含まれる場合の他
の対処方策である。本実施の形態では安定化装置の動揺
予測部6において、計算誤差などにより角速度ωGk,ω
Skの予測値が、1ステップ前の予測値ωGk-1,ωSk-1に
対して急激に変化して大きな値となった場合、発電機の
運動方程式の関係から導いたしきい値を用いたリミット
処理により除去するようにした。
【0073】角速度ωk の変化量Δωk について(11)式
の関係が成り立つときには、(12)式でωk を計算するこ
とにより角速度ωk の急変(異常値)を除去する。ここ
で、角速度ωk は予測値である。本実施の形態によれ
ば、発電機の動揺の予測結果に誤差が含まれる場合でも
その誤差を低減できるので、精度よく発電機の動揺を予
測することができる。
【0074】[請求項9]に係る電力系統の安定化装置
は、実際の発電機の挙動に近似した動揺予測を可能にし
たものである。本実施の形態では安定化装置の動揺予測
部6において、発電機群の動揺が発生する前(定常状
態)の電力P0 、即ち、等価発電機モデルの機械入力P
m も予測区間の間で変化するものとして扱う。つまり、
(30)式の代りに(34)式を用いる。発電機の機械入力Pm
は、例えば(35)式により推定できる。
【0075】
【数15】
【0076】脱調判定部7は動揺予測部6において予測
した等価発電機モデルG,Sの予測先時点での内部電圧
の位相角差|δG −δS |が脱調判定基準値δC よりも
大きい場合、将来脱調すると判定する。脱調判定部7に
おいて脱調すると判定された場合、安定化制御部8は発
電機群が残りの電力系統に対して脱調することを防止す
るために、等価発電機モデルGに含まれる一部の発電機
を解列(遮断)する。
【0077】本実施の形態によれば、実際の発電機の挙
動に近似した動揺予測が可能になるので、精度よく発電
機の動揺を予測することができる。
【0078】[請求項10]に係る電力系統の安定化装
置は、複数の安定化装置が協調して電力系統の安定化制
御をするようにした。本実施の形態では安定化制御部8
において、電力系統の複数個所の発電機群に夫々[請求
項1]〜[請求項9]のいずれかに関する安定化装置が
設置されている場合であって、複数の安定化装置で相互
に安定化制御に関する情報を共有し、電力系統の安定化
に効果的な制御を実施する。
【0079】例えば、近接した地域に設置されていた複
数の安定化装置がほぼ同時刻に発電機の解列を行なおう
としたとき、最も制御量(この場合は解列する発電機
数)が大きい安定化装置の信号を優先させるようにす
る。本実施の形態によれば、複数の安定化装置が協調し
て電力系統を制御するため、適切な制御量により安定化
を図ることができる。又、安定化に必要な台数以上の発
電機を解列することを防止できる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば電
力系統の安定化装置においては、信頼性の高い動揺予測
と脱調判定及び適切な制御量の安定化制御を実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電力系統の安定化装置の構成図。
【図2】本発明に係る安定化装置が脱調判定の対象とす
る発電機群と残りの系統及び系統状態の測定点の関係を
示す図。
【図3】本発明に係る安定化装置が扱う等価2機系統モ
デルを示す図。
【図4】本発明に係る安定化装置が系統パラメータを推
定するロジックを示す図。
【図5】本発明の[請求項1]に係る安定化装置の処理
内容を示す図。
【図6】本発明の[請求項2]に係る安定化装置の処理
内容を示す図。
【図7】測定値と等価発電機モデルの状態量の関係を示
すベクトル図。
【図8】系統状態の変化と角速度の急変の関係を示す
図。
【図9】本発明に係る安定化装置のパラメータ推定のた
めの測定区間と動揺の予測区間の時間的関係を示す図。
【図10】本発明に係る安定化装置のパラメータ推定にお
ける積分区間を示す図。
【図11】本発明の[請求項7]に係る安定化装置の処理
内容を示す図。
【符号の説明】
1 電力系統 2 系統状態測定部 3 系統インピーダンス推定部 4 発電機動揺推定部 5 発電機パラメータ演算部 6 動揺予測部 7 脱調判定部 8 安定化制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 正弘 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内 (72)発明者 石原 祐二 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東芝 府中工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電力系統の任意測定点において電圧,電
    流,電力を含む各種電気量を測定する系統状態測定部
    と、前記系統状態測定部で測定された測定値のうち所定
    時間内の測定値を用いて、系統電圧の変化が小さくなる
    ように測定点から系統側を見たインピーダンスを推定す
    る系統インピーダンス推定部と、前記測定点から見た発
    電機側と系統側を夫々1機の等価発電機モデルで表し夫
    々の等価発電機モデルについて発電機内部電圧の位相角
    を含む状態量を推定する発電機動揺推定部と、推定した
    状態量を用いて等価発電機モデルを表す微分方程式にお
    ける制動係数,慣性定数を含むパラメータを演算する発
    電機パラメータ演算部と、等価発電機モデルの微分方程
    式を用いて将来の発電機の内部電圧の位相角を含む状態
    量を予測する動揺予測部と、予測結果を用いて脱調判定
    を行なう脱調判定部と、脱調判定部において発電機が将
    来脱調すると判定した場合に脱調現象を防止するための
    安定化制御を実施する安定化制御部とを備えたことを特
    徴とする電力系統の安定化装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の電力系統の安定化装置に
    おいて、系統インピーダンス推定部は発電機の動揺が小
    さい場合には、過去の時点に予め推定した系統インピー
    ダンス又は予め設定した系統インピーダンスを用いるこ
    とを特徴とする電力系統の安定化装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の電力系統の安定化装置に
    おいて、発電機動揺推定部は電源遮断などの系統変化に
    よって生ずる発電機の内部電圧の角速度の推定値が急変
    する誤差を、発電機の運動方程式から導いたしきい値を
    用いて除去することを特徴とする電力系統の安定化装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の電力系統の安定化装置に
    おいて、発電機パラメータ演算部は発電機の動揺の様相
    に応じて、等価発電機モデルのパラメータの演算条件を
    調整することを特徴とする電力系統の安定化装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の電力系統の安定化装置に
    おいて、発電機パラメータ演算部は発電機の動揺が小さ
    い場合には、過去の時点に予め演算した又は予め設定し
    た等価発電機モデルのパラメータ値を用いることを特徴
    とする電力系統の安定化装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の電力系統の安定化装置に
    おいて、発電機パラメータ演算部は等価発電機モデルの
    パラメータの演算結果がしきい値を超える場合に、過去
    の時点に予め演算した又は予め設定した等価発電機のパ
    ラメータ値を用いることを特徴とする電力系統の安定化
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の電力系統の安定化装置に
    おいて、動揺予測部は予測した将来の発電機の位相角を
    含む状態量の予測値に、平滑化処理(フィルタリング)
    を含む誤差対策を施すことを特徴とする電力系統の安定
    化装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の電力系統の安定化装置に
    おいて、動揺予測部は予測した将来の発電機の角速度が
    急変する誤差を、発電機の運動方程式から導いたしきい
    値を用いて除去することを特徴とする電力系統の安定化
    装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の電力系統の安定化装置に
    おいて、動揺予測部は等価発電機モデルの機械入力の変
    化を考慮して動揺予測を行なうことを特徴とする電力系
    統の安定化装置。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の電力系統の安定化装置
    において、安定化制御部は電力系統の複数の測定点に夫
    々安定化装置を設置し、同時刻あるいはほぼ同時刻に複
    数の安定化装置が連続して脱調判定した場合、複数の安
    定化装置間で協調して安定化制御を実施することを特徴
    とする電力系統の安定化装置。
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