JPH10270286A - 積層チップ部品の製造方法 - Google Patents

積層チップ部品の製造方法

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JPH10270286A
JPH10270286A JP7534597A JP7534597A JPH10270286A JP H10270286 A JPH10270286 A JP H10270286A JP 7534597 A JP7534597 A JP 7534597A JP 7534597 A JP7534597 A JP 7534597A JP H10270286 A JPH10270286 A JP H10270286A
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JP
Japan
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slit
green sheet
conductive paste
paste
chip component
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JP7534597A
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Hideaki Saito
秀昭 斎藤
Akira Yamada
亮 山田
Chikanori Akahori
新典 赤堀
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FDK Corp
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  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 内部電極の断面積を大きくして電流容量を確
保しつつ、インピーダンスを増大することができる積層
チップ部品の製造方法を提供する。 【解決手段】 第3グリーンシート30に、銀ペースト
14が塗布されるパターンPと合致してスリット32を
打ち抜き形成する(スリット形成工程)。スリット32
を形成した第3グリーンシート30の裏面30aに、ス
リットを形成しない他の第4グリーンシート34を裏打
ちし(シート裏打ち工程)、スリット32部分を所定深
さtをもった凹部36として構成する。凹部36内に銀
ペースト14を充填する(ペースト塗布工程)。第4グ
リーンシート34を裏打ちした第3グリーンシート30
の上下に、第5グリーンシート38を複数重ね合わせた
ものを積層して所定のチップ片に裁断した後に焼成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼成することによ
りセラミックとかフェライト等の絶縁固体となる可撓性
のグリーンシートを用い、このグリーンシートに導体ペ
ーストを塗布して、塗布した導体ペーストをグリーンシ
ートの内部に挟み込み、これを焼成することにより導体
ペーストを内部電極として形成するようにした積層チッ
プ部品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の積層チップ部品は、面実装用積
層チップ型電子部品で、例えば電子回路の放射ノイズを
吸収する部品として用いられ、その製造過程では焼成す
ることによりセラミックとかフェライトとなる謂わゆる
グリーンシートに、内部電極となる導電ペーストを印刷
して積層し、これを個別に裁断した後に焼成することに
より上記チップ部品が形成される。
【0003】即ち、従来の積層チップ部品は図11
(a)に示すように、グリーンシート1の片面にスクリ
ーン印刷により導体ペーストとしての銀ペースト2を所
定のパターンに沿って直線状に複数本塗布する。そし
て、図11(b)に示すように銀ペースト2を印刷した
上記グリーンシート1の両面に、四隅に形成した位置決
め穴3を基準として印刷されていないグリーンシート4
を複数枚重ねて圧着する。その後、図12に示すように
上記銀ペースト2が中央部に位置するようにして積層し
たグリーンシート1,4を裁断し、裁断したチップ片を
焼成するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来の積層チップ部品にあっては、銀ペースト2がグリ
ーンシート1の表面に印刷により塗布されるため、その
塗布し得る銀ペースト2の厚みに限度があり50μm程
度が最大厚となる。このため、内部電極の電流容量を稼
ぐためには、銀ペースト2を印刷したグリーンシート1
を複数枚重ねて、銀ペースト2を複数並列配置して導電
部分の全体の断面積を大きくする必要がある。
【0005】ところが、このように単にグリーンシート
1を積層して銀ペースト2の断面積を大きくした場合に
あっても、積層された各銀ペースト2は、それぞれの間
にグリーンシート1が介在されて配置されているため、
内部電極のインピーダンスが低下されて、本来のノイズ
吸収効率が悪化してしまうという課題があった。
【0006】そこで、本発明はかかる従来の課題に鑑み
て、内部電極の断面積を大きくして電流容量を確保しつ
つ、インピーダンス特性を増大することができる積層チ
ップ部品の製造方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、請求項1に示す本発明の積層チップ部品の製造方
法では、焼成により絶縁固体化されるグリーンシートに
導体ペーストを所定のパターンに従って塗布すると共
に、該導体ペーストが内部に挟み込まれるようにグリー
ンシートを適宜枚数積層して焼成することで、該導体ペ
ーストを内部電極として形成するようにした積層チップ
部品の製造方法において、該導体ペーストを塗布する領
域内に該グリーンシートの表裏を貫通する開口部を予め
形成しておき、該導体ペーストの塗布時に該開口部内に
導体ペーストを充填させて、該充填された導体ペースト
を介して、上下に積層したグリーンシートに塗布されて
いる前記所定パターンの導体ペースト同士を相互に導通
させて厚肉化する。
【0008】また、請求項2に示す本発明の積層チップ
部品の製造方法では、焼成により絶縁固体化されるグリ
ーンシートに、導体ペーストを所定のパターンに従って
塗布すると共に、該導体ペーストが内部に挟み込まれる
ようにグリーンシートを適宜枚数積層した後に焼成する
ことで、該導体ペーストを内部電極として形成するよう
にした積層チップ部品の製造方法において、該グリーン
シートに上記パターンに従って所定幅のスリットを形成
するスリット形成工程と、上記スリットを形成したグリ
ーンシートの裏面に、スリットが形成されていない他の
グリーンシートを裏打ちすることにより、該スリットを
所定深さをもった凹部として構成するシート裏打ち工程
と、上記スリット内に導体ペーストを充填して内部電極
とするペースト塗布工程とを備える。
【0009】更に、請求項3に示す本発明の積層チップ
部品の製造方法では、上記スリットへの導体ペースト塗
布は、スクリーン印刷により行う。
【0010】更にまた、請求項4に示す本発明の積層チ
ップ部品の製造方法では、上記スリットへの導体ペース
ト塗布は、スリットを形成したグリーンシートの上面を
メタルマスクスクリーンで覆い、該メタルマスクスクリ
ーン上に導体ペーストを載置した後、スキージでメタル
マスクスクリーン上面の余分な導体ペーストを掻き取る
ことにより行う。
【0011】上記本発明の積層チップ部品の製造方法の
作用について以下に述べると、請求項1では、導体ペー
ストを所定のパターンに塗布したグリーンシートを複数
枚積層した場合に、その上下のグリーンシートに所定パ
ターンで塗布した導体ペーストはその塗布時に各グリー
ンシートの塗布領域内に形成した開口部内に充填された
導体ペーストを介して互いに導通される。即ち、グリー
ンシートを複数枚積層して導体ペーストを複層設け、そ
れらを相互に導通させることにより、内部電極の断面積
を増大して電流容量を充分に確保できると共に、上下の
導体ペーストを一体化させて内部電極のインピーダンス
を増大することができる。
【0012】また、請求項2では、スリット形成工程で
グリーンシートに形成したスリットは、シート裏打ち工
程でグリーンシートを裏打ちすることにより凹部とな
り、ペースト塗布工程によって当該凹部に導体ペースト
が充填されることにより、充填された導体ペーストは凹
部の深さ分の厚みをもって塗布されることになる。従っ
て、スリットを形成するグリーンシートを所定厚に形成
したり、薄いグリーンシートを複数枚重ねたりして、上
記凹部を所定の深さに設定しておくことで、導体ペース
トを任意に厚肉化することができ、内部電極の電気容量
およびインピーダンスを増大することができる。特に、
内部電極の断面の縦横のアスペクト比が1となるように
設定することにより、最も有効なインピーダンス特性を
簡単に得ることができる。また、導体ペーストが凹部内
に収納されるため、スリットを形成したグリーンシート
の上側に他のグリーンシートを積層した場合にも、該グ
リーンシートに導体ペーストの厚みによる歪が発生する
のを防止することができる。
【0013】更に、請求項3では、上記スリットにスク
リーン印刷を用いて導体ペーストを塗布するようにした
ので、上記グリーンシートにはスリット部分のみに導体
ペーストを正確に充填することができる。
【0014】更にまた、請求項4では、上記スリットへ
の導体ペースト塗布は、スリットを形成したグリーンシ
ートの上面をメタルマスクスクリーンで覆い、該メタル
マスクスクリーン上に導体ペーストを載置した後、スキ
ージでメタルマスクスクリーン上面の余分な導体ペース
トを掻き取ることにより行うようにしたので、スキージ
で掻き取る際に導体ペーストをスリット内に押し込むこ
とができるので、導体スペースの充填効率を高めること
ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て添付図面を参照して詳細に説明する。図1から図4は
本発明にかかる積層チップ部品の製造方法の第1実施形
態を示し、図1は積層チップ部品の製造工程の要部を順
を追って示す説明図、図2は積層チップ部品の完成品の
拡大斜視図、図3は図2中A−A線の拡大断面図、図4
は図2中B−B線の拡大断面図である。
【0016】この第1実施形態に示す積層チップ部品1
0(図2参照)の基本的な製造工程を説明すると、まず
図1(b)に示すように第1グリーンシート12に導体
ペーストとしての銀ペースト14を、複数条の直線形状
となる所定のパターンPに従ってスクリーン印刷により
塗布する。
【0017】次に、図1(c)に示すように銀ペースト
14を塗布した上記第1グリーンシート12を複数枚
(本実施形態では3枚)を重ね合わせると共に、その上
下側に銀ペースト14が塗布されていない第2グリーン
シート16を複数枚重ね合わせたものを積層する。ここ
で、上記第1グリーンシート12および第2グリーンシ
ート16を積層するにあたっては、それぞれのシート1
2,14には四隅に位置決め穴18を形成しておき、こ
の位置決め穴18によってそれぞれの第1,第2グリー
ンシート12,16の位置合わせを行う。
【0018】そして、上記第1,第2グリーンシート1
2,16の積層体を圧着した後、図1(b)中二点鎖線
に示すように上記銀ペースト14が中央部に配置される
ように所定のチップ形状に裁断し、この裁断したチップ
片を焼成して第1,第2グリーンシート12,16およ
び銀ペースト14を硬化させる。このように焼成するこ
とにより、グリーンシート12,16はセラミックとか
フェライト等の絶縁固体となる。この焼成段階で第1,
第2グリーンシート12,16と銀ペースト14との収
縮率の相違から、銀ペースト14部分は両端部から若干
突出される。
【0019】次に、図2に示すように硬化したチップ片
の両端部に端子電極20を取り付けることにより上記積
層チップ部品10が完成され、この状態で硬化した上記
銀ペースト14は内部電極22として構成され、この内
部電極22の突出された両端部は上記端子電極20に接
続されることになる。
【0020】ここで本実施形態では、上記積層チップ部
品10を製造するにあたって、図1(b)の銀ペースト
14を印刷する前に第1グリーンシート12には、図1
(a)に示すように上記パターンPの領域内に開口部と
してのビアホール24を予め形成しておく。ビアホール
24は、例えば直径が0.1〜0.2mm程度の小孔と
して、裁断される各チップ片に対して1個以上が形成さ
れる。そして、上記図1(b)に示したように上記第1
グリーンシート12に銀ペースト14を上記パターンP
で塗布することにより、当該銀ペースト14は上記ビア
ホール24内に侵入して充填され、第1グリーンシート
12を重ね合わせした際に、図3,図4に示すように上
方に位置して所定パターンPに塗布されている銀ペース
ト14が上記ビアホール24を介して下方に位置して所
定パターンPに塗布されている銀ペースト14と相互に
導通される。
【0021】従って、本実施形態の製造方法により得ら
れる積層チップ部品10は、銀ペースト14を塗布した
第1グリーンシート12を複数枚積層した場合に、所定
パターンPに塗布されている上下の銀ペースト14がビ
アホール24を介して互いに導通されて、積層チップ部
品内部で一体化される。すなわち、第1グリーンシート
12を複数枚積層して所定パターンPの銀ペースト14
が複層設けられたことにより、内部電極22の断面積を
増大して電流容量を充分に確保できると共に、上下の銀
ペースト14が一体化されたことにより、内部電極22
のインピーダンスを増大して、放射ノイズの吸収効率を
向上させることができる。
【0022】図5から図9は本発明の第2実施形態を示
し、上記第1実施形態と同一構成部分に同一符号を付し
て重複する説明を省略して述べる。図5は積層チップ部
品の製造工程の要部を順を追って示す説明図、図6は図
5(b)中のC−C線に対応する部分からの要部拡大断
面図、図7は積層チップ部品の完成品の拡大斜視図、図
8は図7中D−D線の拡大断面図、図9は図7中E−E
線の拡大断面図である。
【0023】この第2実施形態の積層チップ部品10a
の製造方法は、上記第1実施形態に示したビアホール2
2を拡大して、銀ペースト14を塗布するパターンP全
体を打ち抜くようにしたものである。つまり、図5
(a)に示すように第3グリーンシート30に、銀ペー
スト14が塗布されるパターンPと合致して所定幅の開
口部としてのスリット32を打ち抜き形成する(スリッ
ト形成工程)。そして、図5(b)に示すように上記ス
リット32を形成した第3グリーンシート30の裏面3
0aに、スリットを形成しない他の第4グリーンシート
34を裏打ちする(シート裏打ち工程)。このシート裏
打ち工程により上記第3グリーンシート30は、図6に
示すようにスリット32部分が所定深さtをもった凹部
36として構成される。次に、図5(c)に示すように
上記凹部36内に銀ペースト14を充填する(ペースト
塗布工程)。
【0024】そして、スリット32内に銀ペースト14
を充填した後、図5(d)に示すように第4グリーンシ
ート34を裏打ちした第3グリーンシート30の上下に
は、スリット32が形成されない第5グリーンシート3
8を複数重ね合わせたものを積層する。このように第
3,第4,第5グリーンシート30,34,38を積層
したものを圧着した後、上記凹部36に充填した銀ペー
スト14が中央部に位置するようにして所定のチップ片
に裁断する。
【0025】そして、裁断したチップ片を焼成すること
により、上記銀ペースト14は上記第1実施形態と同様
に第3,第4,第5グリーンシート30,34,38の
両端部から若干突出され、図7および図9に示すように
チップ片の両端部に取り付けた端子電極20に短絡され
る。
【0026】従って、この第2実施形態の積層チップ部
品10aでは、スリット形成工程で第3グリーンシート
30にスリット32を形成すると共に、スリット32は
シート裏打ち工程で第4グリーンシート34を裏打ちし
て凹部36を形成するようになっている。そして、ペー
スト塗布工程によって上記凹部36に銀ペースト14を
充填することにより、充填された銀ペースト14は凹部
36の深さt分の厚みをもって塗布されることになる。
このため、所定のパターンPに塗布する銀ペースト14
の厚さを上記凹部36の深さtに応じて容易に厚肉化す
ることができ、内部電極22の電気容量およびインピー
ダンスを簡単に増大することができる。特に、内部電極
22の断面の縦tと横wのアスペクト比がw/t=1と
なるように設定することにより、最も有効なインピーダ
ンス特性を簡単に得ることができる。
【0027】ここで、上記凹部36の深さtは、スリッ
ト32を形成した第3グリーンシート30の厚さをtに
形成して、この第3グリーンシート30を1枚設けても
よく、また、第3グリーンシート30を薄く形成してt
/nの厚さに形成し、この第3グリーンシート30をn
枚重ねて全体的にtの厚さとなるようにしてもよい。
【0028】また、本実施形態では銀ペースト14が凹
部36内に収納されるので、スリット32を形成した第
3グリーンシート30の上側に第5グリーンシート38
を積層した場合にも、これら第3,第5グリーンシート
30,38には、圧着した際の銀ペースト14の厚みに
よる歪が発生するのを防止することができる。従って、
このように歪の発生が防止されることにより、積層チッ
プ部品10を製品化した後に剥離とか歪が生ずるのを避
けることができる。
【0029】ところで、上記スリット32によって形成
される凹部36に銀ペースト14を充填する際、上記ス
リット32にスクリーン印刷を用いて銀ペースト14を
塗布することができる。このようにスクリーン印刷を用
いることにより、上記第3グリーンシート30にはスリ
ット32部分のみに銀ペースト14を正確に充填するこ
とができる。
【0030】また、このようにスクリーン印刷に限るこ
となく、図10に示すようにスリット32を形成した第
3グリーンシート30の上面をメタルマスクスクリーン
40で覆い、このメタルマスクスクリーン40上に導体
ペースト14を載置した後、スキージ42でメタルマス
クスクリーン40上面の余分な導体ペースト14を掻き
取ることもできる。このようにスキージ42を用いた場
合には、銀ペースト14を掻き取る際に当該銀ペースト
14をスリット32内に押し込むことができるので、銀
ペースト14の充填効率を高めることができる。
【0031】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように本発明の請
求項1に示す積層チップ部品の製造方法にあっては、導
体ペーストを所定パターンで塗布したグリーンシートを
複数枚積層する場合に、上下の所定パターンの導体ペー
スト同士を、当該導体ペーストの塗布領域内に予め形成
してあるグリーンシートの表裏を貫通する開口部に充填
させた導体ペーストを介して互いに導通させるようにし
たので、各グリーンシートに塗布した所定パターンの導
体ペーストは当該開口部で導通されて一体化されたもの
となる。従って、グリーンシートを複数枚積層して導体
ペーストが複層設けられたことにより、内部電極の断面
積を増大して電流容量を充分に確保できると共に、上下
の導体ペーストが一体化されたことにより、内部電極の
インピーダンスを増大することができる。
【0032】また、本発明の請求項2に示す積層チップ
部品の製造方法にあっては、スリットを形成したグリー
ンシートにスリットを形成していないグリーンシートを
裏打ちして凹部を形成し、この凹部に導体ペーストを充
填するようにしたので、充填された導体ペーストを凹部
の深さ分の厚みをもって所定パターンに塗布することが
できる。従って、スリットを形成するグリーンシートを
所定厚に形成したり、薄いグリーンシートを複数枚重ね
たりして、上記凹部を所定の深さに設定しておくことに
より、導体ペーストを任意に厚肉化することができ、内
部電極の電気容量およびインピーダンスを増大すること
ができる。特に、内部電極の断面の縦横のアスペクト比
が1となるように設定することにより、最も有効なイン
ピーダンス特性を簡単に得ることができる。また、導体
ペーストが凹部内に収納されるため、グリーンシートを
上下に積層した場合にも、該グリーンシートに導体ペー
ストの厚みによる歪が発生するのを防止して、剥離とか
歪を生ずるのを避けることができる。
【0033】更に、本発明の請求項3に示す積層チップ
部品の製造方法にあっては、上記スリットにスクリーン
印刷を用いて導体ペーストを塗布するようにしたので、
上記グリーンシートにはスリット部分のみに導体ペース
トを正確に充填することができる。
【0034】更にまた、本発明の請求項4に示す積層チ
ップ部品の製造方法にあっては、上記スリットへの導体
ペースト塗布は、スリットを形成したグリーンシートの
上面をメタルマスクスクリーンで覆い、該メタルマスク
スクリーン上に導体ペーストを載置した後、スキージで
メタルマスクスクリーン上面の余分な導体ペーストを掻
き取ることにより行うようにしたので、スキージで掻き
取る際に導体ペーストをスリット内に押し込むことがで
きるので、導体スペースの充填効率を高めることができ
るという各種優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態における積層チップ部品
の製造工程の要部を(a)から(c)によって順を追っ
て示す説明図である。
【図2】本発明の第1実施形態における積層チップ部品
の完成品の拡大斜視図である。
【図3】図2中A−A線の拡大断面図である。
【図4】図2中B−B線の拡大断面図である。
【図5】本発明の第2実施形態における積層チップ部品
の製造工程の要部を(a)から(d)によって順を追っ
て示す説明図である。
【図6】図5(c)中C−C線の要部拡大断面図であ
る。
【図7】本発明の第2実施形態における積層チップ部品
の完成品の拡大斜視図である。
【図8】図7中D−D線の拡大断面図である。
【図9】図7中E−E線の拡大断面図である。
【図10】本発明の第2実施形態における銀ペーストの
塗布状態の他の実施形態を示す断面図である。
【図11】従来の積層チップ部品の製造方法を(a),
(b)によって示す説明図である。
【図12】従来の製造方法により形成された積層チップ
部品の断面図である。
【符号の説明】
10,10a 積層チップ部品 12 第1グリーンシート 14 銀ペースト(導体ペースト) 16 第2グリーンシート 22 内部電極 24 ビアホール(開口部) 30 第3グリーンシート 32 スリット(開口部) 34 第4グリーンシート 36 凹部 38 第5グリーンシート 40 メタルマスクスクリーン 42 スキージ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼成により絶縁固体化されるグリーンシ
    ート(12,30)に導体ペースト(14)を所定のパ
    ターン(P)に従って塗布すると共に、該導体ペースト
    (14)が内部に挟み込まれるようにグリーンシート
    (16,38)を適宜枚数積層して焼成することで、該
    導体ペースト(14)を内部電極(22)として形成す
    るようにした積層チップ部品(10)の製造方法におい
    て、該導体ペースト(14)を塗布する領域内に該グリ
    ーンシート(12,30)の表裏を貫通する開口部(2
    4,32)を予め形成しておき、該導体ペースト(1
    4)の塗布時に該開口部(24,32)内に導体ペース
    ト(14)を充填させて、該充填された導体ペースト
    (14)を介して、上下に積層したグリーンシート(1
    2,30)に塗布されている前記所定パターン(P)の
    導体ペースト(14)同士を相互に導通させて厚肉化す
    ることを特徴とする積層チップ部品の製造方法。
  2. 【請求項2】 焼成により絶縁固体化されるグリーンシ
    ート(30)に、導体ペースト(14)を所定のパター
    ン(P)に従って塗布すると共に、該導体ペースト(1
    4)が内部に挟み込まれるようにグリーンシート(3
    8)を適宜枚数積層して焼成することで、該導体ペース
    ト(14)を内部電極(22)として形成するようにし
    た積層チップ部品の製造方法において、該グリーンシー
    ト(30)に上記パターン(P)に従って所定幅のスリ
    ット(32)を形成するスリット形成工程と、上記スリ
    ット(32)を形成したグリーンシート(30)の裏面
    に、スリットが形成されていない他のグリーンシート
    (34)を裏打ちすることにより、該スリット(32)
    を所定深さをもった凹部(36)として構成するシート
    裏打ち工程と、上記スリット(32)内に導体ペースト
    (14)を充填して内部電極(22)とするペースト塗
    布工程と、を備えたことを特徴とする積層チップ部品の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 上記スリット(32)への導体ペースト
    (14)塗布は、スクリーン印刷により行うことを特徴
    とする請求項2に記載の積層チップ部品の製造方法。
  4. 【請求項4】 上記スリット(32)への導体ペースト
    (14)塗布は、スリット(32)を形成したグリーン
    シート(30)の上面をメタルマスクスクリーン(4
    0)で覆い、該メタルマスクスクリーン(40)上に導
    体ペースト(14)を載置した後、スキージ(42)で
    メタルマスクスクリーン(40)上面の余分な導体ペー
    スト(14)を掻き取ることにより行うことを特徴とす
    る請求項2に記載の積層チップ部品の製造方法。
JP7534597A 1997-03-27 1997-03-27 積層チップ部品の製造方法 Pending JPH10270286A (ja)

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