JPH10269747A - 磁気ディスク装置およびこれを用いた映像音響装置 - Google Patents

磁気ディスク装置およびこれを用いた映像音響装置

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JPH10269747A
JPH10269747A JP7701097A JP7701097A JPH10269747A JP H10269747 A JPH10269747 A JP H10269747A JP 7701097 A JP7701097 A JP 7701097A JP 7701097 A JP7701097 A JP 7701097A JP H10269747 A JPH10269747 A JP H10269747A
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JP
Japan
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magnetic disk
head
magnetic
disk
fixed
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Application number
JP7701097A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Takaso
高祖  洋
Tatsuhiko Inagaki
辰彦 稲垣
Toshiyuki Wada
敏之 和田
Makoto Kuwamoto
誠 桑本
Tsukasa Yoshiura
司 吉浦
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 雰囲気環境に対する信頼性の向上と騒音低減
の両方を実現できる磁気ディスク装置と、それを具備し
た映像音響装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は磁気ディスク装置であって、装
置内部を外気と遮断して密閉状態にする密閉カバー部
と、装置を取り付け固定するための固定ベース部と、磁
気ヘッドと磁気ディスクの相対位置を規定するために、
ディスク回転機構部とヘッド支持機構部と位置決め機構
部が固定されるヘッドディスク位置規定ベースと、密閉
カバー部、あるいは固定、あるいはその両方とヘッドデ
ィスク位置規定ベースとの間に配置される粘弾性部材と
を備えてたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像、音声、およ
び文字情報を処理する磁気ディスク装置と、その磁気デ
ィスク装置を内蔵した映像音響装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、マルチメディアという言葉が頻繁
に用いられている。マルチメディアのための機器では、
大容量の映像情報、音声情報、文字情報を即時あるいは
同時に処理し、情報の記録と情報の読み出しを高速かつ
ランダムに行うことが必要となってきている。
【0003】従来より、映像および音声信号の記録再生
には、ビテオテープレコーダ(以下、VTRとする。)
やオーディオテープレコーダ(以下、ATRとする。)
が広く用いられている。
【0004】しかしながら、VTRやATRは、録画番
組の再生中は再生動作のみを行うものであり、複数の装
置を有していない限り、同時に記録と再生を行うことは
不可能である。例えば、テレビやラジオの番組を視聴し
ている途中で、何らかの理由で視聴を中断しなければな
らない場合や、再度同じ部分を繰り返して視聴したい場
合などがある。このようなとき、VTRやATRで記録
している場合には、番組を放送されている順序で視聴し
たい時、番組終了まで待たなければならない。また、録
画した番組を再生して視聴しているときに、現在放送さ
れている番組の記録はできない。
【0005】そこで、上記のような動作を可能にするラ
ンダムアクセス可能なディスク装置を有する映像音響装
置が提案され、例えば(特公平6-245157号公報)や(特
公平8-30903号公報)に示されている。
【0006】第1の従来例として、(特公平6-245157号
公報)について説明する。チューナと表示器およびスピ
ーカを備えた映像音響装置に、記録と再生とを同時にか
つ独立に行える記録再生装置が設けられている。放送さ
れている番組を受信しながら、その番組を記録再生する
ことができ、また番組の進行を停止させたり、再開させ
たりすることができる。また、番組の進行を速めること
により、番組の中の興味のない部分を省略することがで
きる。さらに、逆戻りにより、番組の一部分を再度視聴
することもできる。
【0007】第2の従来例として、(特公平8-30903号
公報)について説明する。その原理図を、図9に示す。
図9は、エンコード回路11とデコード回路12とTV
モニタ13とを備えた映像音響装置に、記録と再生とを
同時にかつ独立に行える磁気ディスク装置20と、切り
換えスイッチ4と、制御部5が設けられている。この構
成によって、記録再生ヘッド2の状態を記録または再生
に切り換えスイッチと制御部で切り換えることによっ
て、入力信号を記録しながら、一つ以上の再生信号を出
力することが可能となり、低コストでタイムシフトを実
現できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような映像、音声、および文字などの記録再生装置を具
備した映像音響装置を構成する場合、例えば、テレビの
中に磁気ディスク装置を内蔵する場合、映像音響装置内
の磁気ディスク装置周辺の雰囲気や環境の状態、具体的
には温度、湿度、結露、振動、衝撃などによる磁気ディ
スク装置の信頼性が問題となる。また、磁気ディスク装
置から発生する騒音による静寂性への妨害が問題とな
る。
【0009】一般的な映像音響装置であるテレビが使用
される雰囲気環境仕様は、温度の低温側が−20℃、高
温側が40℃である。テレビ内部は熱発生源があり、磁
気ディスク装置が設置される内部は、テレビ外部の雰囲
気温度より約+25℃高くなる。また、家庭環境では、
磁気ディスク装置の外部あるいは内部に結露が生じるよ
うな温度と湿度状態も、テレビの仕様に含まれている。
【0010】従来、記録再生可能な磁気ディスク装置や
光ディスク装置(光磁気、相変化)は、コンピュータな
どの情報機器内部に組み込まれて使用されている。その
雰囲気環境仕様での温度は、一般的に温度0℃〜55
℃、湿度5%〜85%RHであり、かつ結露の生じない
状態である。
【0011】すなわち、テレビなどに内蔵されて使用さ
れる場合、雰囲気温度、湿度、結露によるエラーレー
ト、アクセスタイムへの影響、すなわち信頼性への影響
が問題となる。また、電磁界、振動、衝撃についても同
様に仕様が異なる。よって、一般家庭環境では、磁気デ
ィスク装置を現在の雰囲気環境仕様外の範囲で使用せざ
るを得なくなり、エラーレート、アクセスタイムへの影
響、すなわち信頼性への影響が問題となる。
【0012】また、テレビの騒音仕様は、画面より50
cm離れたところで音圧レベル30dB・A以下であ
る。30dB・Aのとは、図書館なみの静かさである。
これに対して磁気ディスク装置では、スピンドルモータ
の振動や、ヘッド位置決め時のキャリッジやボイスコイ
ルモータの振動が磁気ディスク装置のベースを振動さ
せ、騒音を発生させている。その大きさは、50cm離
れたところで、最大50dB・Aである。50dB・A
の例とは、静かな工場程度の騒音である。すなわち、騒
音源である磁気ディスク装置を、一般家庭(約40dB
・A)で使用されるテレビなどの映像音響装置の内部に
組み込むためには、静寂性が問題となる。
【0013】騒音低減の従来例としては、磁気ディスク
装置の筐体を遮音材や制振材で覆う例がある。
【0014】しかしながら、上記のような磁気ディスク
装置では、放熱を妨げる作用もあるため、映像音響装置
内部で使用する場合、雰囲気環境の高温化(熱による高
温化)課題となる。
【0015】また、騒音低減の第2の従来例としては、
筐体を2重構造とし、第1の筐体と第2の筐体との間に
緩衝材を配置した例(特開平8−235846号公報)
がある。その原理図を、図10に示す。
【0016】しかしながら、この場合も、磁気ディスク
装置の発熱による雰囲気環境の高温化と磁気ディスク装
置の大型化が課題となる。
【0017】さらに、騒音低減の第3の従来例として、
ボイスコイルモータの2つのコイルを180°の角度を
成すように配置し、揺動軸への並進力を互いにキャンセ
ルし、トルクのみを発生させる構造のボイスコイルモー
タの例(特開平6−243604号公報)を示す。
【0018】第3の従来例では、内部加振力による揺動
軸の振動のなくすことにより、揺動軸からの振動伝達に
よって、カバー、ベースが振動し、音が発生することを
防止する。
【0019】しかしながら、磁気ディスクと磁気回路・
コイルとの干渉、すなわち装置の大型化が課題となる。
【0020】結露対策の従来例としては、コンタクトス
タート−ノンコンタクトストップ(以下、CS−NCS
とする。)方式にヘッドの接離方法がある(特公昭55
−26553号公報)。
【0021】動作開始時に、ヘッドを停止しているディ
スク面に押しつけ、その後ディスクを回転させる。動作
停止時は、定常状態で浮上しているヘッドを、浮上力が
発生しない距離までディスク面から切り離し、モータを
停止する。その時、ヘッドはディスク面より引き離した
状態を保持している。
【0022】しかしながら、起動回数毎に、ヘッドとデ
ィスクが衝突することによってヘッドとディスクの両方
にダメージが生じ、寿命および信頼性が課題となる。
【0023】すなわち、記録再生可能な磁気ディスク装
置を内蔵した映像音響装置を構成する場合、前記したよ
うに、磁気ディスク装置は、雰囲気環境に対する信頼性
と騒音(静粛性)という課題を有していた。
【0024】そこで、本発明は、前記課題に鑑み、雰囲
気環境(とくに、結露)に対する信頼性の向上と騒音低
減の両方を実現できる映像音響装置への応用が可能な磁
気ディスク装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明の磁気ディスク装
置は、データを記憶するためのトラックを有する磁気デ
ィスクと、前記磁気ディスクを回転させるディスク回転
機構部と、前記磁気ディスクに対してデータの読み出
し、および書き込みを行う磁気ヘッドと、前記磁気ディ
スクに近接して前記磁気ヘッドを支持するヘッド支持機
構部と、前記磁気ヘッドを任意のトラックへ位置決めす
る位置決め機構部と、データを処理する信号処理部と、
前記磁気ヘッドとディスク回転機構部と位置決め機構部
を制御する制御部と、データの入出力を行うインターフ
ェース部と、装置内部を外気と遮断して密閉状態にする
密閉カバー部と、装置を取り付け固定するための固定ベ
ース部と、前記磁気ヘッドと磁気ディスクの相対位置を
規定するために、前記ディスク回転機構部とヘッド支持
機構部と位置決め機構部が固定されるヘッドディスク位
置規定ベースと、前記密閉カバー部、あるいは固定、あ
るいはその両方とヘッドディスク位置規定ベースとの間
に配置される粘弾性部材とを備えている。
【0026】このような構成によって、雰囲気と環境の
変化による磁気ディスク装置の動作の性能と信頼性向上
を実現できるとともに、視聴者の感じる騒音の低減を図
ることのできる磁気ディスク装置、およびこれが内蔵さ
れた映像音響装置が実現できる。
【0027】また、ヘッド支持機構部は、一端側でヘッ
ドをディスクの記録層形成面に対向させてスライダを支
持するアームと、前記スライダに前記記録層形成面への
押圧力を加えるとともに、前記スライダを支持し、ディ
スクの振動に追従させるジンバルばねを有するサスペン
ションと、吸湿伸長材とを備えている。
【0028】また、ヘッド支持機構は、筐体内の温度、
湿度を計測する温度センサ、湿度センサと、吸湿伸長材
の伸長に対応して、前記スライダに前記記録層形成面へ
の押圧力を加えるヘッド荷重アクチュエータと、ヘッド
荷重制御部とを有している。
【0029】また、ヘッド荷重制御部は、筐体内の温
度、湿度を計測する温度センサと、湿度センサの信号よ
り、筐体内の雰囲気環境を推定する雰囲気推定器を有
し、特定の雰囲気状態に達した回数を計数するカウンタ
を有し、前記カウンタの回数によって磁気ディスク装置
の動作を制限、あるいは状態を使用者に伝達するドライ
ブ診断部とを有している。
【0030】さらに、本発明の磁気ディスク装置は、デ
ータを記憶するためのトラックを有するディスクと、前
記ディスクを回転させるディスク回転機構部と、前記デ
ィスクに対してデータの読み出し、および書き込みを行
うヘッドと、前記ディスクに近接して前記ヘッドを支持
するヘッド支持機構部と、前記ヘッドを任意のトラック
へ位置決めする位置決め機構部と、データを処理する信
号処理部と、前記ヘッドとディスク回転機構部と位置決
め機構部を制御する制御部と、入出力を行うインターフ
ェース部と、装置内部を外気と遮断して密閉状態にする
密閉カバー部と、装置を取り付け固定するための固定ベ
ース部と、前記磁気ヘッドと磁気ディスクの相対位置を
規定するために、前記ディスク回転機構部とヘッド支持
機構部と位置決め機構部が固定されるヘッドディスク位
置規定ベースと、前記密閉カバー部、あるいは固定、あ
るいはその両方とヘッドディスク位置規定ベースとの間
に配置される粘弾性部材とを備えている磁気ディスク装
置において、前記ヘッドディスク位置規定ベース部と固
定ベース部は、前記ディスク回転機構部を配置する部分
と前記位置決め機構部を配置する部分で厚みが異なり、
前記信号処理部と制御部とインターフェース部は、前記
固定ベース部の前記ディスク回転機構部が配置される裏
側に配置されている。
【0031】また、密閉カバー部は、振動センサと、前
記振動センサと振幅が同等で、位相が反対の入力信号で
振動を発生するカバー加振部とを備えている。
【0032】さらに、本発明の映像音響装置は、放送あ
るいは再生された番組の映像信号と音声信号と文字信号
とを受信する映像音声入力手段と、再生された映像信号
と文字信号より映像および文字を表示させる映像出力手
段と、再生された音声信号より音声を出力させる音声出
力手段と、映像音響装置筐体と、映像データ、音声デー
タ、および文字データの記録再生を行う磁気ディスク装
置と、映像音響情報の圧縮伸長を行い、前記磁気ディス
ク装置に対して記録再生を行う画像処理回路と、電磁シ
ールドケースとを有し、前記電磁シールドケースは一方
が厚板で、他方が薄板であり、前記磁気ディスク装置
は、カバー側に粘弾性材が配置されて前記厚板側に固定
され、前記画像処理回路は、前記ディスク装置と対向し
て、前記厚板側に固定され、前記電磁シールドケースの
厚板は、映像音響装置側のフレームに固定されている。
【0033】また、磁気ディスク装置はカバーが振動セ
ンサを有し、映像音響装置は前記振動センサと振幅が同
等で、位相が反対の入力信号で振動を発生する加振装置
を備えている。
【0034】
【発明の実施の形態】本発明の実施例を図1〜図8を参
照して説明する。
【0035】(第1の実施例)以下、第1の実施例につ
いて図1〜図4を参照して説明する。
【0036】第1の実施例の目的は、映像、音声、およ
び文字データの記録再生を行う磁気ディスク装置におい
て、雰囲気環境の変化による結露発生時においても信頼
性を確保するとともに、使用者の感じる騒音の低減を図
り、この磁気ディスク装置を内蔵した信頼性の高い、低
騒音な映像音響装置を実現することである。
【0037】図1は、第1の実施例における磁気ディス
ク装置の全体構成を示す概略構成図である。
【0038】図1において、第1の実施例の磁気ディス
ク装置は、データを記憶するためのトラックを有する磁
気ディスク1、磁気ディスク1を回転させるディスク回
転機構部2、磁気ディスク1に対してデータの読み出
し、および書き込みを行う磁気ヘッド3、磁気ディスク
1に近接してヘッド3を支持するヘッド支持機構部4、
磁気ヘッド3を任意のトラックへ位置決めする位置決め
機構部5、電子回路6であるデータを処理する信号処理
部7、磁気ヘッド3とディスク回転機構部2と位置決め
機構部5を制御する制御部8、データの入出力を行うイ
ンターフェース部9とを備えていて、装置内部を外気と
遮断して密閉状態にする密閉カバー部10と、装置を取
り付け固定するための固定ベース部11と、前記磁気ヘ
ッドと磁気ディスクの相対位置を規定するために、前記
ディスク回転機構部とヘッド支持機構部と位置決め機構
部が固定されるヘッドディスク位置規定ベース12と、
前記密閉カバー部、あるいは固定、あるいはその両方と
ヘッドディスク位置規定ベースとの間に配置される粘弾
性部材13と、ガスケット15とを備えている。
【0039】従来例で述べたように、一般に磁気ディス
ク装置は、ディスク回転機後部であるスピンドルモータ
と、位置決め機構部であるボイスコイルモータおよびキ
ャリッジの振動が音源となり、筐体のベースやカバーに
振動が伝達され、音圧レベルで最高約50dB・Aの音
響ノイズを発生する。
【0040】磁気ディスク装置の筐体には、次の3つの
機能要素が必要とされる。 (1)装置内部を外気と遮断して密閉状態にする。
【0041】(2)装置を外部装置に取り付け固定する。 (3)磁気ヘッドと磁気ディスクの相対位置を規定する。
【0042】従来の筐体は、この3つの機能要素を2つ
の物体要素で解決しようとしていた。すなわち、それぞ
れの機能要素が独立して、解決されるような手段がとら
れていなかった。
【0043】そこで、本発明は、この3つの機能要素
を、独立した3つの物体要素で解決する。以下、図1に
ついて説明する。
【0044】はじめに、ヘッドディスク位置規定ベース
12に磁気ディスク1の取り付けられたスピンドルモー
タ2と磁気ヘッド3を任意の位置へ位置決めするボイス
コイルモータ51およびキャリッジ52を固定し、磁気
ヘッドと磁気ディスクの相対位置関係を規定して固定す
る。
【0045】次に、このヘッドディスク位置規定ベース
12を制振材13を介して固定ベース部10に固定す
る。スピンドルモータ2、ボイスコイルモータ51、お
よびキャリッジ52の振動はヘッドディスク位置規定ベ
ース12には伝達するが、制振材13のダンピング効果
によって、装置への振動伝達を小さく押さえることが可
能となる。また、スピンドルモータ2とキャリリッジ5
2は直接密閉カバー部10とは接しておらず、固定ベー
ス部11より伝達される振動のみが、密閉カバー部10
に伝達される。
【0046】さらに、図2は密閉カバー部10の詳細構
成図である。密閉カバー部10は、複数の柱で構成され
る柱状構造体10Aと、粘弾性板材10Bとを備えてい
る。密閉カバー部10をこのような構造とすることによ
って、振動するカバーの振幅が小さくなるため、伝搬す
る空気振動の振幅も小さくなり、音圧レベルを低下させ
ることが可能となる。
【0047】また、振動センサ16によって密閉カバー
部の振動振幅と位相を検出し、圧電素子であるカバー加
振器17は、位相の180°ズレた振動を密閉カバーに
に与える。よって、振動するカバーの振幅が小さくなる
ため、伝搬する空気振動の振幅も小さくなり、音圧レベ
ルを低下させることが可能となる。
【0048】また、図3はヘッド支持機構部4の詳細構
成図である。ヘッド支持機構部4は、一端側で磁気ヘッ
ド3を磁気ディスク1の記録層形成面に対向させてスラ
イダ31を支持するアーム41と、前記スライダに前記
記録層形成面への押圧力を加えるとともに、前記スライ
ダ31を支持し、磁気ディスク1の振動に追従させるジ
ンバルばね42を有するサスペンション43と、吸湿伸
長材20とを備えている。
【0049】いま、磁気ディスク装置内の温度および湿
度が、(温度30℃、湿度75%RH)であると仮定す
る。
【0050】飽和水蒸気の密度は30℃の時0.030
4g/cm3、10℃の時0.0094g/cm3であ
る。
【0051】この磁気ディスク装置を空調中の部屋(温
度10℃、湿度30%RH)へ持ち運んで使用した場
合、装置内の容積を150cm3と仮定すると、空気中
の蒸気量は装置内の30℃で3.42g、10℃で0.
41gとなる。すなわち、装置内で約3gの水分が結露
することになる。
【0052】結露発生状態になれば、一般的なコンタク
トスタートストップ(以下、CSSと称する。)の磁気
ディスク装置では、磁気ヘッド3と磁気ディスク1が吸
着する。吸着により、スピンドルモータ2が起動しな
い、あるいは起動しても、磁気ヘッド3と磁気ディスク
1が破損してしまう事態が発生する。
【0053】しかしながら、本発明の磁気ディスク装置
では、ヘッド支持機構部4のアーム41に吸水ポリマー
で構成される吸湿伸長材20が配置されており、結露し
た水分を吸水し、伸長することによってスライダ31と
磁気ディスク1との間に微小な隙間を生じさせ、吸着現
象を防止することが可能である。
【0054】すなわち、電源投入以前であっても、スラ
イダ31をリフトさせる機構を有している。
【0055】また、図4は、磁気ディスク装置の動作を
説明するためのブロック図である。以下、図4について
説明する。装置内と装置外側に温度センサ21と、湿度
センサ22とを有している。また、ヘッド支持機構部4
はヘッド荷重アクチュエータ24を有し、温度センサ2
1と湿度センサ22の信号をもとにヘッド荷重アクチュ
エータ24を制御するヘッド荷重制御部25とを備えて
いる。
【0056】ヘッド荷重アクチュエータ24は形状記憶
合金で構成され、ヘッド荷重アクチュエータ241は電
圧印加でスライダ31をリフトし、ヘッド荷重アクチュ
エータ242は電圧印加でヘッド荷重を加える。
【0057】さらにヘッド荷重制御部25は、装置内の
温度、湿度を計測する温度センサ21と、湿度センサ2
2の信号より、装置内の雰囲気環境を推定する雰囲気推
定器251と、特定の雰囲気状態である結露の発生する
状態に達した回数を計数する結露カウンタ252を有
し、前記カウンタの回数によって磁気ディスク装置の動
作を制限、あるいは状態を使用者に伝達するドライブ診
断部26とを備えている。
【0058】以下、動作のシーケンスを説明する。電源
投入後、装置内と装置外側に取り付けられた温度センサ
21と、湿度センサ22によって、現在装置内が結露発
生状態にあるか、動作可能状態にあるかどうかをヘッド
荷重制御部25の雰囲気推定器251で判別する。
【0059】結露発生状態と判定した場合、吸湿伸長材
によるヘッドリフトに加え、さらにヘッド荷重アクチュ
エータ242でスライダをリフトする。その後、スピン
ドルモータ2を回転させ、磁気ディスク装置を温めて、
結露の発生しない状態にする。
【0060】また、結露発生状態でないと判定した場
合、ヘッド荷重制御部25は、ヘッド荷重アクチュエー
タ242をオフにして、スピンドルモータ2を回転さ
せ、ヘッド3によってリードを行う。その時、信号の振
幅が小さい場合、ヘッド荷重アクチュエータ241を回
転数よりも低い周波数で上下振動させ、信号振幅の極大
値となる位置でスライダを固定する。
【0061】ここで、ヘッド荷重アクチュエータ242
を動作させた回数を、結露カウンタ252で計数する。
この回数は、推定器が結露を状態と判断した回数と、実
際に吸水によって吸水伸長材が動作した回数の和であ
る。
【0062】すなわち、結露したであろう回数を意味す
ることになる。結露は、吸着によるヘッドの破損以外に
も、磁気ディスクにディフェクトを作る原因となる。す
なわち、信頼性が低下することになる。そこで、結露カ
ウンタ252の計数が10になった場合、ドライブ診断
部26より、磁気ディスク装置が内蔵されたAV機器、
あるいはコンピュータ側にデータバックアップの要請を
警告することが可能となり、信頼性を向上させることが
できる。
【0063】(第2の実施例)以下、第2の実施例につ
いて図5および図6を参照しながら説明する。
【0064】第2の実施例の目的は、映像、音声、およ
び文字データの記録再生を行う磁気ディスク装置におい
て、使用者の感じる騒音の低減を図ることのできる磁気
ディスク装置とそれが内蔵された映像音響装置を実現す
ることである。
【0065】図5は、第2の実施例における磁気ディス
ク装置の全体構成を示す概略構成図である。
【0066】図5において、第2の実施例の磁気ディス
ク装置は、データを記憶するためのトラックを有する磁
気ディスク1、磁気ディスク1を回転させるディスク回
転機構部2、磁気ディスク1に対してデータの読み出
し、および書き込みを行う磁気ヘッド3、磁気ディスク
1に近接してヘッド3を支持するヘッド支持機構部4、
ヘッド3を任意のトラックへ位置決めする位置決め機構
部5、電子回路6であるデータを処理する信号処理部
7、磁気ヘッド3とディスク回転機構部2と位置決め機
構部5を制御する制御部8、データの入出力を行うイン
ターフェース部9とを備えていて、装置内部を外気と遮
断して密閉状態にする密閉カバー部10と、装置を取り
付け固定するための固定ベース部11と、前記磁気ヘッ
ドと磁気ディスクの相対位置を規定するために、前記デ
ィスク回転機構部とヘッド支持機構部と位置決め機構部
が固定されるヘッドディスク位置規定ベース12と、前
記密閉カバー部、あるいは固定、あるいはその両方とヘ
ッドディスク位置規定ベースとの間に配置される粘弾性
部材13とを備えている。
【0067】第1の実施例と異なる点は、固定ベース部
は前記ディスク回転機構部を配置する部分と前記位置決
め機構部を配置する部分で厚みが異なり、前記電子回路
6は、前記固定ベース部の前記ディスク回転機構部が配
置される裏側に配置されている点である。
【0068】音響ノイズが発生する主要因について、図
6を用いて説明する。磁気ヘッド3が位置決め機構部5
によってシークするとき、大きな加速度が磁気ヘッドに
かかる。キャリッジの揺動軸には、並進加振力Ftが作
用する。
【0069】また、固定磁気回路側には推力Fと向きが
反対の反力Frを受ける。さらには、コイルの電磁共振
による振動も発生する。これらの内部加振力が振動源、
音源となる。
【0070】特に、騒音の要因としては、揺動軸の振動
が支配的と考えられる。そこで、駆動力が揺動軸に並進
力として作用しない構成にすることが必要となる。例え
ば、従来例で示したように、2つのコイルを180°の
角度を成すように配置すれば、純粋にトルクのみを発生
させることができる。
【0071】そこで、図5に示すように本発明では、上
記ボイスコイルモータあるいは回転型のモータを筐体内
に設けるとともに、揺動側に磁石を配置する。固定側の
コイルは、コイルの電磁共振の振動がヘッドディスク位
置規定ベースに伝達しないように粘弾性材を介して取り
付ける。また、ヘッドディスク位置規定ベースと固定ベ
ース部の厚みには段差を設ける。ボイスコイルモータ構
成部分を厚くし、電子回路部はスピンドルモータ下側に
配置する。
【0072】スピンドルモータについてもステータ側を
ベースに直接構成するのであれば、同一工程でボイスコ
イルモータとスピンドルモータの固定側を組み立てるこ
とが可能となり、生産性向上にもつながる。
【0073】(第3の実施例)以下、第3の実施例につ
いて図7および図8を参照しながら説明する。
【0074】第3の実施例の目的は、映像、音声、およ
び文字データの記録再生を行う磁気ディスク装置におい
て、使用者の感じる騒音の低減を図ることのできる磁気
ディスク装置とそれが内蔵された映像音響装置を実現す
ることである。
【0075】図7は、第3の実施例における磁気ディス
ク装置の全体構成を示す概略構成図である。
【0076】図7において、第3の実施例の磁気ディス
ク装置は、磁気ディスク装置と、映像音響情報の圧縮伸
長を行う画像処理回路と、電磁シールドケースを有して
いる。
【0077】電磁シールドケースは一方が厚板で、他方
が薄板であり、磁気ディスク装置は、カバー側に粘弾性
材が配置されて厚板側に固定され、画像処理回路は、磁
気ディスク装置と対向して、前記厚板側に固定されてい
る。
【0078】電磁シールドケースの厚板は、映像音響装
置側のフレームに固定される。磁気ディスク装置と画像
処理回路は、電磁シールドケース内で接続され、画像処
理回路より、電磁シールドケース外へはアナログ信号が
出力されている。
【0079】また、磁気ディスク装置は、カバー側に粘
弾性材が配置されていて、カバー側が厚板側に固定され
る。画像処理回路は、磁気ディスク装置の回路側と対向
して、厚板側に固定される。
【0080】以下、この電磁シールドケースと磁気ディ
スク装置と画像処理回路の集合体を磁気ディスク装置パ
ッケージ200とする。
【0081】磁気ディスク装置1は、粘弾性体を介し
て、磁気ディスク装置パッケージ内で固定されており、
磁気ディスク装置1から発生する騒音がテレビ筐体30
の外(視聴者側)へ伝わるのを低減することができる。
【0082】図8は、第3の実施例における磁気ディス
ク装置を内蔵した映像音響装置(テレビ)の全体構成を
示す概略構成図である。
【0083】図8において、映像音声データの記録再生
が可能なディスク装置である磁気ディスク装置100、
放送された番組の映像と音声データを含むテレビ信号を
受信する映像音声入力手段であるチューナ101、記録
処理回路102、映像出力手段と音声出力手段である再
生処理回路201と、映像回路202と、音声回路20
3と、TVモニタ204と、スピーカ205で構成され
る。
【0084】30はテレビ筐体、40は遮音材、50は
ディスク装置固定フレームである。テレビ筐体は、ブラ
ウン管のある前キャビネット301と、後部側カバーで
ある後キャビネット302と、電源、受信回路、再生回
路などが配置されているベース303で構成される。
【0085】テレビ筐体30のキャビネット301、3
02の内側は、熱放出のための穴以外には遮音材40が
張り付けられている。また、磁気ディスク装置パッケー
ジは、質量の比較をすると十分に大きいベース303に
固定されている。これによって、自己振動も含めて、磁
気ディスク装置1への振動を防止すると共に、振動によ
るアクセスタイムへの影響を小さくしている。よって、
磁気ディスク装置1から発生する騒音がテレビ筐体30
の外(視聴者側)へ伝わるのを低減することができる。
【0086】さらに、磁気ディスク装置パッケージをテ
レビ後部側に配置することによって、視聴者の感じる騒
音を小さくしている。
【0087】また、振動センサによって磁気ディスク装
置の密閉カバー部の振動振幅と位相を検出し、加振装置
は、位相の180°ズレた振動によって、位相が180
ズレた音を映像音響装置内部に発生させる。よって、伝
搬する空気振動の振幅が小さくなり、音圧レベルを低下
させることが可能となる。
【0088】なお、本実施例では、スピンドルモータ、
および位置決め機構部のキャリッジが、ヘッドディスク
位置規定ベースに対して、片持ち支持であるが、両端支
持構成であっても同様の効果が得られる。
【0089】また、本実施例では、粘弾性部材をスピン
ドルモータとキャリッジまわりに配置したが、締結部分
であれば、どのような配置、構成でも同様の効果が得ら
れる。
【0090】また、本実施例では、スピンドルモータは
ヘッドディスク位置規定ベースと一体型となっている
が、分離型であってもよい。
【0091】また、第1の実施例では、ボイスコイルモ
ータはムービングコイル型であるが、ムービングマグネ
ット型でもよい。
【0092】また、第2の実施例では、位置決め機構部
のアクチュエータは回転型であるが、従来例の2つコイ
ルのボイスコイルモータなど、内部加振力がゼロになる
構成であれば、同様の効果が得られる。
【0093】また、第1の実施例では、吸湿伸長材とし
て、吸水ポリマーを使用したが、吸湿、吸水によって、
形状の変化するものであれば、同様の効果が得られる。
【0094】また、第1の実施例では、NCSSのため
のアクチュエータとして、形状記憶合金を使用したが、
電磁変換型アクチュエータなど他のアクチュエータでも
同様の効果が得られる。
【0095】また、第1の実施例では吸水ポリマーをヘ
ッド支持機構部のアームに配置したが、スライダがリフ
トされる機構であれば、他の場所に配置されても、同様
の効果が得られる。
【0096】また、本実施例の柱状構造体はリブであっ
てもよい。また、本実施例では、カバー加振器として、
圧電素子を使用したが。他の加振器であっても同様の効
果が得られる。
【0097】また、本実施例では、映像音響装置とし
て、テレビを用いたが他の映像音響装置であっても同様
の効果が得られる。
【0098】また、磁気ディスク装置パッケージの固定
位置は、本実施例の位置に限定されるものではない。
【0099】また、本実施例では、ディスク装置を磁気
ディスク装置(ハードディスク装置)としているが、光
磁気ディスク装置や相変化型光ディスク装置などであっ
ても同様の効果が得られる。
【0100】
【発明の効果】本発明は、以上に説明したような形態で
実施され、以下に記載されるような効果を秦する。
【0101】ヘッドディスク位置規定ベースと固定ベー
ス部と密閉カバー部は独立した機能を有し、ヘッドディ
スク位置規定ベーススと粘弾性部材はヘッドとディスク
の相対位置を規定するとともに、音源となる振動の伝達
を遮断し、固定ベース部は、高剛性に装置を取り付けら
れ、密閉カバー部は、装置内部の密閉を行うことが可能
であるため、磁気ディスク装置の低騒音化を実現するこ
とができる。
【0102】密閉カバー部の柱状構造体と粘弾性部材
は、密閉カバー部の振動振幅を小さくすることが可能で
あるため、磁気ディスク装置の低騒音化を実現すること
ができる。
【0103】吸湿伸長材は、装置内部の水分を吸水する
ことによって、スライダをリフトすることが可能出るた
め、、磁気ディスク装置の耐環境性(結露)に対する信
頼性を向上させることができる。
【0104】ヘッド荷重アクチュエータと、ヘッド荷重
制御部、および雰囲気推定器は、装置内部の結露状態を
推定するとともに、スライダを上下動させることが可能
であるため、磁気ディスク装置の耐環境性(結露)に対
する信頼性を向上させることができる。
【0105】計数カウンタ、およびドライブ診断部は、
装置内部の結露回数を推定するとともに、ホスト側のA
V機器やコンピュータにその情報を送ることが可能であ
り、磁気ディスク装置の耐環境性(結露)に対する信頼
性を向上させることができる。
【0106】厚みに段差のあるヘッドディスク位置規定
ベースは、ベース一体型の位置決め機構部を構成するこ
とができるため、磁気ディスク装置の小型化、低騒音化
を実現することができる。
【0107】振動センサとカバー加振器は、密閉カバー
部の振動を抑制することが可能であるため、磁気ディス
ク装置の小型化、低騒音化を実現することができる。
【0108】磁気ディスクパッケージは、ホスト側のA
V機器への音源となる振動の伝達を遮断できるため、磁
気ディスク装置内蔵型の映像音響装置の低騒音化を実現
することができる。
【0109】振動センサと映像音響装置内部の加振装置
は、磁気ディスク装置のカバー振動から発生する音を、
映像音響装置内部でキャンセルすることが可能であり、
磁気ディスク装置内蔵型の映像音響装置の低騒音化を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の磁気ディスク装置の第1の実施例にお
ける構成を示す概略構成図
【図2】第1の実施例における磁気ディスク装置の密閉
カバー部の詳細構成図
【図3】第1の実施例における磁気ディスク装置のヘッ
ド支持機構部の詳細構成図
【図4】第1の実施例における磁気ディスク装置の動作
を示すブロック図
【図5】第2の実施例における磁気ディスク装置の構成
を示す概略構成図
【図6】第2の実施例における磁気ディスク装置を騒音
発生の原理図
【図7】第3の実施例のおける磁気ディスク装置の構成
を示す概略構成図
【図8】第3の実施例における映像音響装置の構成を示
す概略構成図
【図9】第1の従来例の原理図
【図10】第2の従来例の原理図
【符号の説明】
1 磁気ディスク 2 ディスク回転機構部 3 磁気ヘッド 4 ヘッド支持機構部 5 位置決め機構部 6 電子回路 7 信号処理部 8 制御部 9 インターフェース部 10 密閉カバー部 11 固定ベース部 12 ヘッドディスク位置規定ベース 13 粘弾性部材 15 ガスケット 16 振動センサ 17 カバー加振器 20 吸湿伸長材 21 温度センサ 22 湿度センサ 24 ヘッド荷重アクチュエータ 25 ヘッド荷重制御部 26 ドライブ診断部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桑本 誠 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉浦 司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データを記憶するためのトラックを有す
    る磁気ディスクと、前記磁気ディスクを回転させるディ
    スク回転機構部と、前記磁気ディスクに対してデータの
    読み出し、および書き込みを行う磁気ヘッドと、前記磁
    気ディスクに近接して前記磁気ヘッドを支持するヘッド
    支持機構部と、前記磁気ヘッドを任意のトラックへ位置
    決めする位置決め機構部と、データの処理や前記ディス
    ク回転機構部と位置決め機構部の制御、あるいはデータ
    入出力を行う電子回路と、装置内部を外気と遮断して密
    閉状態にする密閉カバー部と、装置を取り付け固定する
    ための固定ベース部と、前記磁気ヘッドと磁気ディスク
    の相対位置を規定するために、前記ディスク回転機構部
    とヘッド支持機構部と位置決め機構部が固定されるヘッ
    ドディスク位置規定ベースと、前記密閉カバー部、ある
    いは固定、あるいはその両方とヘッドディスク位置規定
    ベースとの間に配置される粘弾性部材とを備えたことを
    特徴とする磁気ディスク装置。
  2. 【請求項2】 データを記憶するためのトラックを有す
    る磁気ディスクと、前記磁気ディスクを回転させるディ
    スク回転機構部と、前記磁気ディスクに対してデータの
    読み出し、および書き込みを行う磁気ヘッドと、前記磁
    気ディスクに近接して前記磁気ヘッドを支持するヘッド
    支持機構部と、前記磁気ヘッドを任意のトラックへ位置
    決めする位置決め機構部と、データを処理する信号処理
    部と、前記ディスク回転機構部と位置決め機構部を制御
    する制御部と、データの入出力を行うインターフェース
    部と、装置内部を外気と遮断して密閉状態にする密閉カ
    バー部と、装置を取り付け固定するための固定ベース部
    と、前記磁気ヘッドと磁気ディスクの相対位置を規定す
    るために、前記ディスク回転機構部とヘッド支持機構部
    と位置決め機構部が固定されるヘッドディスク位置規定
    ベースと、前記密閉カバー部、あるいは固定、あるいは
    その両方とヘッドディスク位置規定ベースとの間に配置
    される粘弾性部材とを有し、前記ヘッドディスク位置規
    定ベース部と固定ベース部は、前記ディスク回転機構部
    を配置する部分と前記位置決め機構部を配置する部分で
    厚みが異なり、前記信号処理部と制御部とインターフェ
    ース部は、前記固定ベース部の前記ディスク回転機構部
    が配置される裏側に配置されることを特徴とする磁気デ
    ィスク装置。
  3. 【請求項3】 位置決め機構部は、ヘッド支持機構部を
    支持するとともに揺動運動するキャリッジ機構部と、駆
    動力を発生するアクチュエータ部とを有し、前記アクチ
    ュエータ部は、ヘッドディスク位置規定ベース部内に一
    体型で配置されることを特徴とする請求項2記載の磁気
    ディスク装置。
  4. 【請求項4】 アクチュエータ部は、粘弾性部材を介し
    て、ヘッドディスク位置規定ベース部に配置されること
    を特徴とする請求項3記載の磁気ディスク装置。
  5. 【請求項5】 ヘッドディスク位置規定ベースは、導電
    性のアース部材を有し、前記アース部材を介して、固定
    ベース部と電気的に接続されている請求項1または2に
    記載の磁気ディスク装置。
  6. 【請求項6】 密閉カバー部は、装置の骨組み構造で、
    複数の柱で構成される柱状構造体と、前記柱状構造体に
    配置される複数の粘弾性板とを備えたことを特徴とする
    請求項1または2に記載の磁気ディスク装置。
  7. 【請求項7】 密閉カバー部は、振動センサと、前記振
    動センサと振幅が同等で、位相が反対の入力信号で振動
    を発生するカバー加振部とを備えたことを特徴とする請
    求項1または2に記載の磁気ディスク装置。
  8. 【請求項8】 密閉カバー部は、鉄材あるいは鉛材であ
    ることを特徴とする請求項1または2記載の磁気ディス
    ク装置。
  9. 【請求項9】 ヘッド支持機構部は、一端側でヘッドを
    ディスクの記録層形成面に対向させてスライダを支持す
    るアームと、前記スライダに前記記録層形成面への押圧
    力を加えるとともに、前記スライダを支持し、ディスク
    の振動に追従させるジンバルばねを有するサスペンショ
    ンと、吸湿伸長材とを備えたことを特徴とする請求項1
    または2に記載の磁気ディスク装置。
  10. 【請求項10】 ヘッド支持機構部は、装置内外の温
    度、湿度を計測する温度センサと、湿度センサと、吸湿
    伸長材の伸長に対応して、前記スライダに前記記録層形
    成面への押圧力を加えるヘッド荷重アクチュエータと、
    前記ヘッド荷重アクチュエータを制御駆動するヘッド荷
    重制御部とを有していることを特徴とする請求項1また
    は2に記載の磁気ディスク装置。
  11. 【請求項11】 ヘッド荷重制御部は、装置内外の温
    度、湿度を計測する温度センサと、湿度センサの信号よ
    り、装置内の雰囲気環境を推定する雰囲気推定器と、特
    定の雰囲気状態に達した回数を計数するカウンタと、前
    記カウンタの回数によって磁気ディスク装置の動作を制
    限、あるいは状態を使用者に伝達するドライブ診断部と
    を有していることを特徴とする請求項1または2に記載
    の磁気ディスク装置。
  12. 【請求項12】 放送あるいは再生された番組の映像信
    号と音声信号と文字信号とを受信する映像音声入力手段
    と、再生された映像信号と文字信号より映像および文字
    を表示させる映像出力手段と、再生された音声信号より
    音声を出力させる音声出力手段と、筐体と、映像デー
    タ、音声データ、および文字データの記録再生を行う磁
    気ディスク装置と、映像音響情報の圧縮伸長を行い、前
    記磁気ディスク装置に対して記録再生を行う画像処理回
    路と、電磁シールドケースとを有し、前記電磁シールド
    ケースは一方が厚板で、他方が薄板であり、前記磁気デ
    ィスク装置は、粘弾性部材が配置されて前記厚板側に固
    定され、前記画像処理回路は、前記ディスク装置と対向
    して、前記電磁シールドケースに固定され、前記電磁シ
    ールドケースの厚板は、映像音響装置側のフレームに固
    定され、前記磁気ディスク装置と、画像処理回路と、電
    磁シールドケースは電気的に接続されていることを特徴
    とする映像音響装置。
  13. 【請求項13】 磁気ディスク装置と画像処理回路は、
    電磁シールドケース内で接続され、前記画像処理回路よ
    り、電磁シールドケース外へはアナログ信号が出力され
    ることを特徴とする請求項12に記載の映像音響装置。
  14. 【請求項14】 磁気ディスク装置は、カバー側に粘弾
    性部材が配置され、かつカバー側が電磁シールドケース
    の厚板側に固定され、画像処理回路は、前記磁気ディス
    ク装置の回路側と対向して、前記厚板側に固定されるこ
    とを特徴とする請求項12に記載の映像音響装置。
  15. 【請求項15】 磁気ディスク装置は、回路側が電磁シ
    ールドケースの厚板側に固定され、画像圧縮回路は、前
    記ディスク装置のカバー側に配置された粘弾性体と対向
    して、前記厚板側に固定されることを特徴とする請求項
    12に記載の映像音響装置。
  16. 【請求項16】 磁気ディスク装置は、映像音声入力手
    段と一体であることを特徴とする請求項12に記載の映
    像音響装置。
  17. 【請求項17】 密閉カバー部が振動センサを有する磁
    気ディスク装置と、前記振動センサと振幅が同等で、位
    相が反対の入力信号で振動を発生する加振装置とを備え
    たことを特徴とする請求項12に記載の映像音響装置。
JP7701097A 1997-03-28 1997-03-28 磁気ディスク装置およびこれを用いた映像音響装置 Pending JPH10269747A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002163885A (ja) * 2000-11-22 2002-06-07 Nec Corp ドライブ装置収納ケース
CN1307642C (zh) * 2003-12-31 2007-03-28 深圳易拓科技有限公司 硬盘减振装置
US7372662B2 (en) * 2003-08-14 2008-05-13 Seagate Technology Llc Base deck with formed-in-place gaskets and impact dissipation members for a data storage device

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