JPH10269412A - 自動取引装置の運用システム - Google Patents

自動取引装置の運用システム

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JPH10269412A
JPH10269412A JP7375197A JP7375197A JPH10269412A JP H10269412 A JPH10269412 A JP H10269412A JP 7375197 A JP7375197 A JP 7375197A JP 7375197 A JP7375197 A JP 7375197A JP H10269412 A JPH10269412 A JP H10269412A
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monitor panel
transaction apparatus
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Kazuhiko Shigemi
和彦 重見
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動取引装置の状態を携帯用のモニタ盤で把
握し、自動取引装置の有効な運用を図る。 【解決手段】 モニタ盤10のカメラ11で撮影した操
作者の目の画像からアイリスによる識別情報を作成し、
自動取引装置1に対する指示情報と共に識別情報をモニ
タ盤10の無線通信機により自動取引装置1の無線通信
機7に送信し、自動取引装置1の制御部8により登録さ
れている識別情報と前記モニタ盤10から送られてきた
識別情報とを照合して、前記識別情報が正当な場合、前
記操作者のレベルに応じて、前記自動取引装置の状態に
関する情報の前記モニタ盤10への送信、及び前記自動
取引装置1の運用に関する装置動作、装置内の媒体への
人の接触に関する装置動作を実行する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金融機関の店舗の
自動化コーナーに設置される自動取引装置(ATM)の
状態を携帯用のモニタ盤で把握し、有効な運用を図るた
めのシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】金融機関においては、その店舗の自動化
コーナーに設置される自動取引装置にモニタ盤を接続
し、このモニタ盤を自動化コーナーとは別の場所に設置
して、自動取引装置の状態を担当の係員が確認するよう
なシステムが用いられている。このような従来のシステ
ムにおいて、自動取引装置内の紙幣や、自動取引装置で
発行する通帳、あるいはレシート用紙やジャーナル用紙
等の各種の媒体のニアエンド、プレニアエンドの状態、
自動取引装置の異常発生等の状態を自動取引装置自身が
検出して、その情報をモニタ盤に送り、モニタ盤はこの
ような自動取引装置の状態をランプの点灯,点滅等によ
り表示するもので、係員はこのランプの点灯や点滅等を
みて自動取引装置の状態を把握し、必要な処置を行って
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では、以下の問題がある。すなわち、自動
取引装置の状態を的確に把握するには、係員が常にモニ
タ盤を監視していることが必要であるが、一般に金融機
関においては人員の効率的な活用上、モニタ盤監視のた
めの専任の係員を配置することは少なく、他の業務との
兼任で行うことが多いため、係員がモニタ盤の設置場所
から離れているときに自動取引装置で媒体の不足等が生
じたり、あるいは異常の発生により運用が自動的に停止
した場合、その状態の把握が遅れて迅速な対応がとれな
いという問題があった。
【0004】また、自動取引装置の運用が停止された場
合、自動化コーナー付近にいる案内係はいち早くそれに
気づくことができるが、この案内係は装置の停止原因を
知ることができないので、結局のところ対処に遅れをき
たすというのが実情である。更に、媒体の補充、点検等
のための自動取引装置の操作を行った場合、セキュリテ
ィーの面から、誰が何時どんな操作をしたか等の記録を
取る必要があるが、従来のシステムにおけるモニタ盤側
にはログ機能がないため、所定の用紙にその都度記入す
る等の別途管理が必要であった。
【0005】これらの問題と、無人化コーナーの効率的
運用、及び顧客サービスとを考えたとき、新たなシステ
ムの開発が求められている。従って、本発明は、携帯型
モニター装置より係員が必要に応じて自動取引装置の状
態を確認することが可能で、自動取引装置の媒体の不足
等の予測や、異常の発生により運用が自動的に停止した
場合に迅速な対応ができると共に、無人化コーナーの効
率的運用、及び顧客サービスの向上を図ることが可能な
自動取引装置の運用システムを実現することを課題とし
ている。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明による
自動取引装置の運用システムは、金融機関の自動化コー
ナーに設置される自動取引装置と、文字等による情報の
表示が可能でかつ情報の入力が可能な携帯用のモニタ盤
とを無線による情報の通信を可能にすると共に、前記モ
ニタ盤を操作する操作者の識別情報と、該操作者のレベ
ルを前記自動取引装置に予め登録しておき、操作者が前
記モニタ盤により入力した識別情報を無線により自動取
引装置に送信し、前記自動取引装置で登録されている識
別情報と前記モニタ盤から送られてきた識別情報とを照
合して、前記識別情報が正当な場合、前記操作者のレベ
ルに応じて、前記自動取引装置の状態に関する情報の前
記モニタ盤への送信、及び前記自動取引装置の運用に関
する装置動作、装置内の媒体への人の接触に関する装置
動作を実行することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して本発明によ
る自動取引装置の運用システムの実施の形態について説
明する。図1は本発明の第1の実施の形態を示す構成図
である。図において1は自動取引装置で、この自動取引
装置1は、カードリーダライタとレシートプリンタとよ
り成るCRP部2、通帳記帳機3、ジャーナルプリンタ
4、紙幣入出金機5、硬貨入出金機6、無線通信機7、
及びこれらを制御する制御部8を備えている。
【0008】この制御部8は前記構成要素2〜6に含ま
れる図示しないセンサー等により検出される通帳,レシ
ート用紙,ジャーナル用紙,紙幣,硬貨等の各種の媒体
の現在量や、プレニアエンド,ニアエンド,エンド等の
状態、及び媒体に対する処理エラー、ジャム等の異常の
発生等を把握し、これらの情報を図示しないメモリ等の
記憶させて管理する機能を有している他、次に述べるモ
ニタ盤から入力される操作者の識別情報とレベルの登
録,管理、及びチェックを行って自動取引装置1の状態
の情報を無線通信機7から送る機能や、モニタ盤との間
の通信情報を暗号化,復号化する機能等も有している。
【0009】また、自動取引装置1には図示しないロッ
ク機構付きの扉が設けられ、この扉を開くことで前記媒
体への人の接触(アクセス)が可能になっているが、紙
幣入出金機5及び硬貨入出金機6にはこれとは別にロッ
ク機構が設けられ、扉を開いた上でそのロック機構を開
放することで現金(紙幣,硬貨)へのアクセス可能とな
っている。
【0010】更に、扉には特定の係員や保守員が媒体の
補充や、装置内の保守等を行った際に、その枚数等の情
報等を入力したり、自動取引装置1が保有する情報を出
力させる操作等を行う係員操作部が設けられている。1
0は携帯用のモニタ盤で、自動取引装置1の無線通信機
7と無線で通信を行うための無線通信機が組み込まれて
いる。
【0011】この携帯用のモニタ盤10はLCD(液晶
表示部)上に透明な入力キーを配したタッチパネルを有
し、自動取引装置1から送られてくる装置状態の表示
や、その装置状態情報を送信させるためにに必要な情報
の入力、及びその入力操作のための誘導表示を行うもの
となっている。また、モニタ盤10には、その操作者の
目を撮影する小型のカメラ(ビデオカメラ)11が設け
られ、この小型のカメラ11で撮影した目の画像からア
イリス(虹彩)を取得して識別情報を作成する識別情報
作成部を備えている他、自動取引装置1との間の通信情
報を暗号化,復号化する機能等も有している。
【0012】12はモニタ盤10の操作者をの識別情報
を自動取引装置1に登録する際にしようする監査キー
で、普段は監査権を有する責任者が保有している。13
は自動取引装置1に接続した上位装置で、キーボード等
の入力部、CRTディスプレイ等の表示部、容量の大き
い記憶手段、及びこれらを制御する制御部から成り、こ
の上位装置13には必要に応じて自動取引装置1からの
情報が集められ、その保存、解析等が行われるようによ
うになっている。
【0013】14は上位装置13に接続された無線通信
機である。次に上述した構成の作用について説明する。
まず、モニタ盤10により操作者を登録する場合、監査
権を有する責任者の立会いのもとで監査キー12をモニ
タ盤10に差し込み、操作者登録を可能なモードにした
後、カメラ11により登録すべき操作者の目を撮影す
る。
【0014】撮影した目の画像はモニタ盤10の識別情
報作成部に送られ、この識別情報作成部で目の画像から
アイリス(虹彩)の特徴抽出等が行われて、最終的にア
イリスの特徴をデジタルデータ化した識別情報(アイリ
スパターンデータ)が作成される。作成された識別情報
は暗号化され、モニタ盤10の無線通信機を通じて自動
取引装置1の無線通信機7に送られる。
【0015】自動取引装置1では、送られてきた識別情
報を復号化し、制御部8により図示しないメモリ等の登
録部に登録されるが、その際、モニタ盤10により操作
者の氏名やレベルを入力させ、識別情報と共に登録して
おく。このレベルはモニタ盤10の操作者の権限を特定
するもので、例えば、操作者が、自動化コーナー付近に
いる案内係である場合は、紙幣や硬貨の支払い残高情
報、通帳やレシート等の残量とその媒体切れ予測情報、
自動取引装置1の障害の種類や発生個所情報の表示等、
自動取引装置1の状態に関する情報を送信させる行為の
み可能なレベル(第1のレベル)が与えられる。
【0016】また、操作者が、自動取引装置1の管理者
の場合は、前記の情報表示の他に、自動取引装置1の取
引種類の制限とその解除等の自動取引装置1の運用に関
する行為、及びモニタ盤10の操作による自動取引装置
1の扉のロック解除や、紙幣入出金機5や硬貨入出金機
6のロック解除等、装置内部や各種媒体へのアクセスに
関する行為が可能なレベル(第2のレベル)が与えられ
る。
【0017】識別情報及びレベルの登録後、自動取引装
置1の状態を知りたい場合、あるいは自動取引装置1へ
のアクセスを行う場合、モニタ盤10の操作者はカメラ
11により自身の目を撮影する。撮影した目の画像はモ
ニタ盤10の識別情報作成部に送られ、この識別情報作
成部により前記と同様にアイリスの特徴をデジタルデー
タ化した識別情報が作成される。
【0018】また、操作者はモニタ盤10のタッチパネ
ルに入力画面を呼び出し、自動取引装置1に対する指示
を入力する。例えば、操作者が自動化コーナー付近の案
内係の場合、自動取引装置1の紙幣や硬貨の有高、ある
いは支払い可能残高の情報を要求する旨の指示情報を入
力する。
【0019】この識別情報と指示情報は操作履歴として
モニタ盤10内の所定の記録部に記録され保存されると
共に、モニタ盤10で暗号化され、無線通信機により自
動取引装置1の無線通信機1に送信される。自動取引装
置1では、モニタ盤10から送られてきた識別情報と指
示情報を復号化し、制御部8によりにその識別情報と登
録部に登録されている識別情報とを照合して、正当な識
別情報であれば、レベルのチェック行って指示情報がそ
のレベルにマッチするかどうか確認される。
【0020】その結果、OKであれば、指示情報に対応
して現時点での紙幣や硬貨の有高、あるいは支払い可能
残高の情報が制御部8によりメモリ等から読み出され、
暗号化されて無線通信機7からモニタ盤10の無線通信
機に送られる。そしてモニタ盤10で自動取引装置1か
らの情報が復号化されタッチパネルにに表示される。
【0021】これを見て操作者は必要な処置をとること
ができる。例えば、この場合、操作者は自動化コーナー
付近の案内係であるから、自動化コーナーの込み具合や
自動取引装置1の利用頻度を直接把握することができ、
従って操作者は通常より利用頻度が高く、現在の紙幣や
硬貨の有高、あるいは支払い可能残高からいつ頃紙幣の
補充が必要になるか、あるいは予め紙幣や硬貨を何時ど
れだけの量を補充すれば今日1日分の支払い取引が可能
になるか等を判断して、自動取引装置1の管理者に知ら
せる等の処置をとることができ、自動取引装置1の効率
のよい運用を可能にすることができる。
【0022】また、紙幣,硬貨という媒体だけでなく、
通帳,レシート用紙,ジャーナル用紙等の媒体に対して
も、同様の処置を行うことが可能になる。この場合、操
作者はモニタ盤10のカメラ11で目を撮影し、そのア
イリスによる識別情報を自動取引装置1に送って前記媒
体の情報をモニタ盤10のタッチパネルに表示させるこ
とは無論である。
【0023】また、自動取引装置1に何らかの障害が発
生して、運用が自動的に停止した場合、自動取引装置1
からモニタ盤10に運用停止の情報を送って操作者に知
らせる。この場合も、前記と同様に識別情報をモニタ盤
10から自動取引装置1に送ってその障害の情報をモニ
タ盤10タッチパネルに表示させることで、その障害の
種類や発生原因を把握し、保守員等に知らせることで迅
速な対応が可能となる。
【0024】更に、自動取引装置1において紙幣やカー
ド等の媒体が排出されてから一定時間顧客が抜き取ら
ず、取り忘れを生じる恐れがあるとき、自動取引装置1
からモニタ盤10に自動的にアラーム通知を出すこと
で、モニタ盤10の操作者がその顧客に媒体の抜き取り
を促すことができ、これにより媒体の取り忘れを未然に
防止するというような使用方法も可能である。
【0025】一方、モニタ盤1の操作者が自動取引装置
1の管理者である場合、前記案内係の場合と同様の情報
を自動取引装置1から得られる他、モニタ盤10を操作
することで以下のことも可能になる。すなわち、操作者
は識別情報の入力のためにカメラ11による目の撮影を
行うと共に、直接現金の取り扱いに係わる動作の要求情
報、例えば、紙幣や硬貨の補充,回収、あるいは保守、
障害復旧のために自動取引装置1の扉の開閉を要求する
情報、及び紙幣入出金機5や硬貨入出金機6へのアクセ
スを要求する指示情報を入力する。
【0026】これらの識別情報と指示情報は、モニタ盤
10内の所定の記録部に記録され保存されると共に、モ
ニタ盤10で暗号化され、モニタ盤10の無線通信機か
ら自動取引装置1の無線通信機1に送信される。自動取
引装置1では、モニタ盤10から送られてきた識別情報
を指示情報が復号化され、制御部8によりにその復号化
された識別情報と登録部に登録されている識別情報とを
照合し、正当な識別情報であれば、レベルをチェック行
って指示情報がそのレベルにマッチするかどうか調べら
れる。
【0027】その結果、OKであれば、要求情報に対応
して自動取引装置1は、その扉のロック機構を解除して
開くことが可能にしたり、また紙幣入出金機5や硬貨入
出金機6のロック機構を解除して、紙幣入出金機5や硬
貨入出金機6へのアクセスを可能にする等し、更にある
いは作業後の閉じた扉にロックをかける等、要求に応じ
た動作を行う。
【0028】また、要求情報として、モニタ盤10によ
り自動取引装置1の運用に係わる要求の情報、例えば、
自動取引装置1の取引種類の制限とその解除や、自動取
引装置1の扉の内側に設けられている係員操作部の操作
を可能にするためのアクセス要求情報が入力された場合
も、自動取引装置1はそれを実行する。このように本実
施の形態は、モニタ盤10の操作者のレベルに応じて自
動取引装置1の状態を表示したり、自動取引装置1の運
用に関する装置動作や自動取引装置1内の媒体へのアク
セスのための装置動作を実行させたりするが、この他に
も、以下の利用形態が可能である。
【0029】例えば、自動取引装置1での取引に際し
て、カードが利用されるが、顧客がカードをカードリー
ダ・ライタに挿入すると、そのカードの情報が読み取ら
れる。この情報は上位装置13に送られて、上位装置1
3で顧客が当該金融機関にとって重要な顧客かどうかが
判断され、重要な顧客の場合、その旨の情報が上位装置
13の表示部に表示され、付近にいる係員に知らせる。
【0030】また、上位装置13から現在重要な顧客が
自動取引装置1で取引中であるという情報を無線通信機
14によりモニタ盤10の無線通信機に自動送信して表
示させ、モニタ盤10の操作者に重要な顧客の存在を知
らせることで、その顧客に対してより丁寧な応対を行う
にする。また、上位装置13には自動取引装置1からの
各種の情報が集められるので、一定期間の情報を解析す
ることで、長期的な観点からの媒体切れの予測を行い、
その予測結果を無線通信機14によりモニタ盤10の無
線通信機に送信して表示させ、それによりモニタ盤の操
作者に通帳、レシート用紙の補充時期等を事前に把握さ
せて対処させる。
【0031】以上説明した第1の実施の形態によれば、
携帯用のモニタ盤10により必要に応じて自動取引装置
1の状態の把握することができ、自動取引装置1で媒体
の不足等が生じる前に対処することができるので、自動
取引装置1の円滑な運用を行うことができると共に、自
動取引装置1に異常が発生して運用が停止された場合で
も、自動化コーナー付近にいる案内係はモニタ盤10に
より装置の停止原因を知ることができるので、迅速な対
処が可能となる。
【0032】また、自動取引装置1の運用に関する装置
動作や自動取引装置1内の媒体へのアクセスのための装
置動作をモニタ盤10の操作により実行させることがで
きるので、自動取引装置1の柔軟な運用が可能になり、
自動化コーナーの効率的運用が可能になると共に、これ
らの権限を自動取引装置1の管理者等に限定しているた
め、セキュリティー性も確保できる。
【0033】更に、自動取引装置1の状態把握のための
操作や、自動取引装置1の運用に関する装置動作や自動
取引装置1内の媒体へのアクセスのための装置動作を指
示する操作を行った場合、その操作履歴をモニタ盤10
内に記録しているので、必要に応じてその操作履歴をモ
ニタ盤10に表示させることが可能となり、管理か容易
になると共に、セキュリティー性も向上する。
【0034】また、案内係にモニタ盤10を携帯させる
ことで、その利用いかんによっては顧客サービスの向上
を図ることも可能になる。図2は本発明の第2の実施の
形態を示す構成図で、この実施の形態は複数の自動取引
装置1に対して無線通信機15を一台設けたもので、モ
ニタ盤10と複数の自動取引装置1とを無線で通信でき
るようにしたものである。
【0035】この場合、各自動取引装置1に識別番号を
設定し、その番号をモニタ盤10で指定することで通史
を行うことが可能であり、その外の作用については第1
の実施の形態と同様である。このようにした第2の実施
の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果が得
られると共に、複数の自動取引装置1に対して無線通信
機15を一台設けるだけなので、設置コストの上昇をお
さえることができ、しかも設置形態によっては自動取引
装置1から離れた場所でモニタ盤10と通信できるの
で、自動取引装置1の管理者がモニタ盤10を形態する
場合に有利なものとなる。
【0036】尚、上述した各実施の形態において、モニ
タ盤10の操作者の識別情報としてアイリスを利用する
するものとして説明したが、暗証番号や、指紋を利用す
ることも可能である、指紋の場合は指紋認識装置をモニ
タ盤10に組み込むことで実施することができる。ま
た、モニタ盤10に各種のアプリケーションを搭載可能
にする機能を持たせれば、そのアプリケーションに応じ
た機能拡張が可能になる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、携帯用
のモニタ盤により必要に応じて自動取引装置の状態の把
握することができ、自動取引装置で媒体の不足等が生じ
る前に対処することができるので、自動取引装置の円滑
な運用を行うことができると共に、自動取引装置に異常
が発生して運用が停止された場合でも、自動化コーナー
付近にいる案内係はモニタ盤により装置の停止、及びそ
の停止原因を知ることができるので、迅速な対処が可能
になるという効果が得られる。
【0038】また、自動取引装置の運用に関する装置動
作や自動取引装置内の媒体へのアクセスのための装置動
作をモニタ盤の操作により実行させることができるの
で、自動取引装置の柔軟な運用が可能になり、自動化コ
ーナーの効率的運用が可能になると共に、これらの権限
を自動取引装置の管理者等に限定しているため、セキュ
リティー性も確保できるという効果も得られる。
【0039】更に、自動取引装置の状態の把握のための
操作や、現金の取り扱いに関する自動取引装置の操作
や、運用に係わる変更等の操作を行った場合、その操作
履歴をモニタ盤内に記録しているので、必要に応じてそ
の操作履歴をモニタ盤に表示させることが可能となり、
管理か容易になると共に、セキュリティー性も向上する
という効果も得られる。
【0040】また、案内係にモニタ盤を携帯させること
で、その利用いかんによっては顧客サービスの向上を図
ることも可能になるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動取引装置のモニタシステムの
第1の実施の形態を示す構成図である。
【図2】第2の実施の形態を示す構成図である。
【符号の説明】
1 自動取引装置 2 CRP部 3 通帳記帳機 4 ジャーナルプリンタ 5 紙幣入出金機 6 硬貨入出金機 7 無線通信機 8 制御部 10 モニタ盤 11 カメラ 12 監査キー 13 上位装置 14 無線通信機 15 無線通信機

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金融機関の自動化コーナーに設置される
    自動取引装置と、文字等による情報の表示が可能でかつ
    情報の入力が可能な携帯用のモニタ盤とを無線による情
    報の通信を可能にすると共に、 前記モニタ盤を操作する操作者の識別情報と、該操作者
    のレベルを前記自動取引装置に予め登録しておき、 操作者が前記モニタ盤により入力した識別情報を無線に
    より自動取引装置に送信し、 前記自動取引装置で登録されている識別情報と前記モニ
    タ盤から送られてきた識別情報とを照合して、前記識別
    情報が正当な場合、前記操作者のレベルに応じて、前記
    自動取引装置の状態に関する情報の前記モニタ盤への送
    信、及び前記自動取引装置の運用に関する装置動作、装
    置内の媒体への人の接触に関する装置動作を実行するこ
    とを特徴とする自動取引装置の運用システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動取引装置の運用シス
    テムにおいて、 モニタ盤を操作する操作者のレベルを、第1と第2のレ
    ベルに定め、、 前記第1のレベルは、自動取引装置の状態に関する情報
    をモニタ盤に送信するものとし、 第2のレベルは、前記自動取引装置の状態に関する情報
    をモニタ盤に送信することに加えて、自動取引装置の運
    用に関する装置動作や、装置内の媒体への人の接触に関
    する装置動作とし、 操作者が前記モニタ盤により入力した識別情報を無線に
    より自動取引装置に送信し、 前記自動取引装置で登録されている識別情報と前記モニ
    タ盤から送られてきた識別情報とを照合して、前記識別
    情報が正当な場合、前記操作者の権限が第1のレベルで
    あれば、その要求に応じて前記自動取引装置の状態に関
    する情報を前記モニタ盤に送信し、前記操作者の権限が
    第2のレベルであれば、その要求に応じて前記自動取引
    装置の状態に関する情報の前記モニタ盤への送信、及び
    前記自動取引装置の運用や装置内の媒体への人の接触に
    関する装置動作を実行することを特徴とする自動取引装
    置の運用システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動取引装置の運用シス
    テムにおいて、 モニタ盤に監査キーを差し込んで、操作者を登録するモ
    ードを設定し、 当該モードでモニタ盤により入力した操作者の識別情報
    とレベルを自動取引装置に送信して登録することを特徴
    とする自動取引装置の運用システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の自動取引装置の運用シス
    テムにおいて、 モニタ盤の操作履歴を、モニタ盤内に記録、保存し、必
    要に応じて前記操作履歴を表示することを特徴とする自
    動取引装置の運用システム。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の自動取引装置の運用シス
    テムにおいて、 自動取引装置とモニタ盤のそれぞれに無線通信機を備え
    たことを特徴とする自動取引装置の運用システム。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の自動取引装置の運用シス
    テムにおいて、 モニタ盤に無線通信機を備え、この無線通信機と通信を
    行う無線通信機を複数の自動取引装置に接続したことを
    特徴とする自動取引装置の運用システム。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の自動取引装置の運用シス
    テムにおいて、 自動取引装置とモニタ盤との間で無線通信される情報を
    互いに暗号化,復号化することを特徴とする自動取引装
    置の運用システム。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006067858A1 (ja) * 2004-12-24 2006-06-29 Glory Ltd. 貨幣入出金機

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