JP3733439B2 - 自動取引装置の運用システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、金融機関の店舗の自動化コーナーに設置される自動取引装置(ATM)の状態を携帯用のモニタ盤で把握し、有効な運用を図るためのシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
金融機関においては、その店舗の自動化コーナーに設置される自動取引装置にモニタ盤を接続し、このモニタ盤を自動化コーナーとは別の場所に設置して、自動取引装置の状態を担当の係員が確認するようなシステムが用いられている。
このような従来のシステムにおいて、自動取引装置内の紙幣や、自動取引装置で発行する通帳、あるいはレシート用紙やジャーナル用紙等の各種の媒体のニアエンド、プレニアエンドの状態、自動取引装置の異常発生等の状態を自動取引装置自身が検出して、その情報をモニタ盤に送り、モニタ盤はこのような自動取引装置の状態をランプの点灯,点滅等により表示するもので、係員はこのランプの点灯や点滅等をみて自動取引装置の状態を把握し、必要な処置を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来の技術では、以下の問題がある。
すなわち、自動取引装置の状態を的確に把握するには、係員が常にモニタ盤を監視していることが必要であるが、一般に金融機関においては人員の効率的な活用上、モニタ盤監視のための専任の係員を配置することは少なく、他の業務との兼任で行うことが多いため、係員がモニタ盤の設置場所から離れているときに自動取引装置で媒体の不足等が生じたり、あるいは異常の発生により運用が自動的に停止した場合、その状態の把握が遅れて迅速な対応がとれないという問題があった。
【0004】
また、自動取引装置の運用が停止された場合、自動化コーナー付近にいる案内係はいち早くそれに気づくことができるが、この案内係は装置の停止原因を知ることができないので、結局のところ対処に遅れをきたすというのが実情である。
更に、媒体の補充、点検等のための自動取引装置の操作を行った場合、セキュリティーの面から、誰が何時どんな操作をしたか等の記録を取る必要があるが、従来のシステムにおけるモニタ盤側にはログ機能がないため、所定の用紙にその都度記入する等の別途管理が必要であった。
【0005】
これらの問題と、無人化コーナーの効率的運用、及び顧客サービスとを考えたとき、新たなシステムの開発が求められている。
従って、本発明は、携帯型モニター装置より係員が必要に応じて自動取引装置の状態を確認することが可能で、自動取引装置の媒体の不足等の予測や、異常の発生により運用が自動的に停止した場合に迅速な対応ができると共に、無人化コーナーの効率的運用、及び顧客サービスの向上を図ることが可能な自動取引装置の運用システムを実現することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明による自動取引装置の運用システムは、金融機関の自動化コーナーに設置される自動取引装置と、文字等による情報の表示が可能でかつ情報の入力が可能な携帯用のモニタ盤とを無線による情報の通信を可能にすると共に、前記携帯用のモニタ盤を操作する操作者の識別情報と、該操作者のレベルを前記自動取引装置に予め登録しておき、操作者が前記携帯用のモニタ盤により入力した識別情報と指示情報を無線により自動取引装置に送信し、前記自動取引装置で登録されている識別情報と前記モニタ盤から送られてきた識別情報とを照合して、前記識別情報が正当な場合、前記指示情報が前記操作者のレベルにマッチするかどうかを確認し、マッチした場合、その指示情報に基づいて、前記自動取引装置の状態に関する情報の前記モニタ盤への送信、及び前記自動取引装置の運用に関する装置動作、装置内の媒体への人の接触に関する装置動作を実行することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下に図面を参照して本発明による自動取引装置の運用システムの実施の形態について説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態を示す構成図である。
図において1は自動取引装置で、この自動取引装置1は、カードリーダライタとレシートプリンタとより成るCRP部2、通帳記帳機3、ジャーナルプリンタ4、紙幣入出金機5、硬貨入出金機6、無線通信機7、及びこれらを制御する制御部8を備えている。
【0008】
この制御部8は前記構成要素2〜6に含まれる図示しないセンサー等により検出される通帳,レシート用紙,ジャーナル用紙,紙幣,硬貨等の各種の媒体の現在量や、プレニアエンド,ニアエンド,エンド等の状態、及び媒体に対する処理エラー、ジャム等の異常の発生等を把握し、これらの情報を図示しないメモリ等に記憶させて管理する機能を有している他、次に述べるモニタ盤から入力される操作者の識別情報とレベルの登録,管理、及びチェックを行って自動取引装置1の状態の情報を無線通信機7から送る機能や、モニタ盤との間の通信情報を暗号化,復号化する機能等も有している。
【0009】
また、自動取引装置1には図示しないロック機構付きの扉が設けられ、この扉を開くことで前記媒体への人の接触(アクセス)が可能になっているが、紙幣入出金機5及び硬貨入出金機6にはこれとは別にロック機構が設けられ、扉を開いた上でそのロック機構を開放することで現金(紙幣,硬貨)へのアクセス可能となっている。
【0010】
更に、扉には特定の係員や保守員が媒体の補充や、装置内の保守等を行った際に、その枚数等の情報等を入力したり、自動取引装置1が保有する情報を出力させる操作等を行う係員操作部が設けられている。
10は携帯用のモニタ盤で、自動取引装置1の無線通信機7と無線で通信を行うための無線通信機が組み込まれている。
【0011】
この携帯用のモニタ盤10はLCD(液晶表示部)上に透明な入力キーを配したタッチパネルを有し、自動取引装置1から送られてくる装置状態の表示や、その装置状態情報を送信させるためにに必要な情報の入力、及びその入力操作のための誘導表示を行うものとなっている。
また、モニタ盤10には、その操作者の目を撮影する小型のカメラ(ビデオカメラ)11が設けられ、この小型のカメラ11で撮影した目の画像からアイリス(虹彩)を取得して識別情報を作成する識別情報作成部を備えている他、自動取引装置1との間の通信情報を暗号化,復号化する機能等も有している。
【0012】
12はモニタ盤10の操作者の識別情報を自動取引装置1に登録する際に使用する監査キーで、普段は監査権を有する責任者が保有している。
13は自動取引装置1に接続した上位装置で、キーボード等の入力部、CRTディスプレイ等の表示部、容量の大きい記憶手段、及びこれらを制御する制御部から成り、この上位装置13には必要に応じて自動取引装置1からの情報が集められ、その保存、解析等が行われるようにようになっている。
【0013】
14は上位装置13に接続された無線通信機である。
次に上述した構成の作用について説明する。
まず、モニタ盤10により操作者を登録する場合、監査権を有する責任者の立会いのもとで監査キー12をモニタ盤10に差し込み、操作者登録が可能なモードにした後、カメラ11により登録すべき操作者の目を撮影する。
【0014】
撮影した目の画像はモニタ盤10の識別情報作成部に送られ、この識別情報作成部で目の画像からアイリス(虹彩)の特徴抽出等が行われて、最終的にアイリスの特徴をデジタルデータ化した識別情報(アイリスパターンデータ)が作成される。
作成された識別情報は暗号化され、モニタ盤10の無線通信機を通じて自動取引装置1の無線通信機7に送られる。
【0015】
自動取引装置1では、送られてきた識別情報を復号化し、制御部8により図示しないメモリ等の登録部に登録されるが、その際、モニタ盤10により操作者の氏名やレベルを入力させ、識別情報と共に登録しておく。
このレベルはモニタ盤10の操作者の権限を特定するもので、例えば、操作者が、自動化コーナー付近にいる案内係である場合は、紙幣や硬貨の支払い残高情報、通帳やレシート等の残量とその媒体切れ予測情報、自動取引装置1の障害の種類や発生個所情報の表示等、自動取引装置1の状態に関する情報を送信させる行為のみ可能なレベル(第1のレベル)が与えられる。
【0016】
また、操作者が、自動取引装置1の管理者の場合は、前記の情報表示の他に、自動取引装置1の取引種類の制限とその解除等の自動取引装置1の運用に関する行為、及びモニタ盤10の操作による自動取引装置1の扉のロック解除や、紙幣入出金機5や硬貨入出金機6のロック解除等、装置内部や各種媒体へのアクセスに関する行為が可能なレベル(第2のレベル)が与えられる。
【0017】
識別情報及びレベルの登録後、自動取引装置1の状態を知りたい場合、あるいは自動取引装置1へのアクセスを行う場合、モニタ盤10の操作者はカメラ11により自身の目を撮影する。
撮影した目の画像はモニタ盤10の識別情報作成部に送られ、この識別情報作成部により前記と同様にアイリスの特徴をデジタルデータ化した識別情報が作成される。
【0018】
また、操作者はモニタ盤10のタッチパネルに入力画面を呼び出し、自動取引装置1に対する指示を入力する。
例えば、操作者が自動化コーナー付近の案内係の場合、自動取引装置1の紙幣や硬貨の有高、あるいは支払い可能残高の情報を要求する旨の指示情報を入力する。
【0019】
この識別情報と指示情報は操作履歴としてモニタ盤10内の所定の記録部に記録され保存されると共に、モニタ盤10で暗号化され、無線通信機により自動取引装置1の無線通信機7に送信される。
自動取引装置1では、モニタ盤10から送られてきた識別情報と指示情報を復号化し、制御部8によりにその識別情報と登録部に登録されている識別情報とを照合して、正当な識別情報であれば、レベルのチェック行って指示情報がそのレベルにマッチするかどうか確認される。
【0020】
その結果、OKであれば、指示情報に対応して現時点での紙幣や硬貨の有高、あるいは支払い可能残高の情報が制御部8によりメモリ等から読み出され、暗号化されて無線通信機7からモニタ盤10の無線通信機に送られる。
そしてモニタ盤10で自動取引装置1からの情報が復号化されタッチパネルにに表示される。
【0021】
これを見て操作者は必要な処置をとることができる。
例えば、この場合、操作者は自動化コーナー付近の案内係であるから、自動化コーナーの込み具合や自動取引装置1の利用頻度を直接把握することができ、従って操作者は通常より利用頻度が高く、現在の紙幣や硬貨の有高、あるいは支払い可能残高からいつ頃紙幣の補充が必要になるか、あるいは予め紙幣や硬貨を何時どれだけの量を補充すれば今日1日分の支払い取引が可能になるか等を判断して、自動取引装置1の管理者に知らせる等の処置をとることができ、自動取引装置1の効率のよい運用を可能にすることができる。
【0022】
また、紙幣,硬貨という媒体だけでなく、通帳,レシート用紙,ジャーナル用紙等の媒体に対しても、同様の処置を行うことが可能になる。
この場合、操作者はモニタ盤10のカメラ11で目を撮影し、そのアイリスによる識別情報を自動取引装置1に送って前記媒体の情報をモニタ盤10のタッチパネルに表示させることは無論である。
【0023】
また、自動取引装置1に何らかの障害が発生して、運用が自動的に停止した場合、自動取引装置1からモニタ盤10に運用停止の情報を送って操作者に知らせる。
この場合も、前記と同様に識別情報をモニタ盤10から自動取引装置1に送ってその障害の情報をモニタ盤10タッチパネルに表示させることで、その障害の種類や発生原因を把握し、保守員等に知らせることで迅速な対応が可能となる。
【0024】
更に、自動取引装置1において紙幣やカード等の媒体が排出されてから一定時間顧客が抜き取らず、取り忘れを生じる恐れがあるとき、自動取引装置1からモニタ盤10に自動的にアラーム通知を出すことで、モニタ盤10の操作者がその顧客に媒体の抜き取りを促すことができ、これにより媒体の取り忘れを未然に防止するというような使用方法も可能である。
【0025】
一方、モニタ盤1の操作者が自動取引装置1の管理者である場合、前記案内係の場合と同様の情報を自動取引装置1から得られる他、モニタ盤10を操作することで以下のことも可能になる。
すなわち、操作者は識別情報の入力のためにカメラ11による目の撮影を行うと共に、直接現金の取り扱いに係わる動作の要求情報、例えば、紙幣や硬貨の補充,回収、あるいは保守、障害復旧のために自動取引装置1の扉の開閉を要求する情報、及び紙幣入出金機5や硬貨入出金機6へのアクセスを要求する指示情報を入力する。
【0026】
これらの識別情報と指示情報は、モニタ盤10内の所定の記録部に記録され保存されると共に、モニタ盤10で暗号化され、モニタ盤10の無線通信機から自動取引装置1の無線通信機7に送信される。
自動取引装置1では、モニタ盤10から送られてきた識別情報を指示情報が復号化され、制御部8によりにその復号化された識別情報と登録部に登録されている識別情報とを照合し、正当な識別情報であれば、レベルをチェック行って指示情報がそのレベルにマッチするかどうか調べられる。
【0027】
その結果、OKであれば、要求情報に対応して自動取引装置1は、その扉のロック機構を解除して開くことが可能にしたり、また紙幣入出金機5や硬貨入出金機6のロック機構を解除して、紙幣入出金機5や硬貨入出金機6へのアクセスを可能にする等し、更には作業後の閉じた扉にロックをかける等、要求に応じた動作を行う。
【0028】
また、要求情報として、モニタ盤10により自動取引装置1の運用に係わる要求の情報、例えば、自動取引装置1の取引種類の制限とその解除や、自動取引装置1の扉の内側に設けられている係員操作部の操作を可能にするためのアクセス要求情報が入力された場合も、自動取引装置1はそれを実行する。
このように本実施の形態は、モニタ盤10の操作者のレベルに応じて自動取引装置1の状態を表示したり、自動取引装置1の運用に関する装置動作や自動取引装置1内の媒体へのアクセスのための装置動作を実行させたりするが、この他にも、以下の利用形態が可能である。
【0029】
例えば、自動取引装置1での取引に際して、カードが利用されるが、顧客がカードをカードリーダ・ライタに挿入すると、そのカードの情報が読み取られる。この情報は上位装置13に送られて、上位装置13で顧客が当該金融機関にとって重要な顧客かどうかが判断され、重要な顧客の場合、その旨の情報が上位装置13の表示部に表示され、付近にいる係員に知らせる。
【0030】
また、上位装置13から現在重要な顧客が自動取引装置1で取引中であるという情報を無線通信機14によりモニタ盤10の無線通信機に自動送信して表示させ、モニタ盤10の操作者に重要な顧客の存在を知らせることで、その顧客に対してより丁寧な応対を行うようにする。
また、上位装置13には自動取引装置1からの各種の情報が集められるので、一定期間の情報を解析することで、長期的な観点からの媒体切れの予測を行い、その予測結果を無線通信機14によりモニタ盤10の無線通信機に送信して表示させ、それによりモニタ盤の操作者に通帳、レシート用紙の補充時期等を事前に把握させて対処させる。
【0031】
以上説明した第1の実施の形態によれば、携帯用のモニタ盤10により必要に応じて自動取引装置1の状態の把握することができ、自動取引装置1で媒体の不足等が生じる前に対処することができるので、自動取引装置1の円滑な運用を行うことができると共に、自動取引装置1に異常が発生して運用が停止された場合でも、自動化コーナー付近にいる案内係はモニタ盤10により装置の停止原因を知ることができるので、迅速な対処が可能となる。
【0032】
また、自動取引装置1の運用に関する装置動作や自動取引装置1内の媒体へのアクセスのための装置動作をモニタ盤10の操作により実行させることができるので、自動取引装置1の柔軟な運用が可能になり、自動化コーナーの効率的運用が可能になると共に、これらの権限を自動取引装置1の管理者等に限定しているため、セキュリティー性も確保できる。
【0033】
更に、自動取引装置1の状態把握のための操作や、自動取引装置1の運用に関する装置動作や自動取引装置1内の媒体へのアクセスのための装置動作を指示する操作を行った場合、その操作履歴をモニタ盤10内に記録しているので、必要に応じてその操作履歴をモニタ盤10に表示させることが可能となり、管理が容易になると共に、セキュリティー性も向上する。
【0034】
また、案内係にモニタ盤10を携帯させることで、その利用いかんによっては顧客サービスの向上を図ることも可能になる。
図2は本発明の第2の実施の形態を示す構成図で、この実施の形態は複数の自動取引装置1に対して無線通信機15を一台設けたもので、モニタ盤10と複数の自動取引装置1とを無線で通信できるようにしたものである。
【0035】
この場合、各自動取引装置1に識別番号を設定し、その番号をモニタ盤10で指定することで通信を行うことが可能であり、その外の作用については第1の実施の形態と同様である。
このようにした第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様の効果が得られると共に、複数の自動取引装置1に対して無線通信機15を一台設けるだけなので、設置コストの上昇をおさえることができ、しかも設置形態によっては自動取引装置1から離れた場所でモニタ盤10と通信できるので、自動取引装置1の管理者がモニタ盤10を形態する場合に有利なものとなる。
【0036】
尚、上述した各実施の形態において、モニタ盤10の操作者の識別情報としてアイリスを利用するするものとして説明したが、暗証番号や、指紋を利用することも可能である、指紋の場合は指紋認識装置をモニタ盤10に組み込むことで実施することができる。
また、モニタ盤10に各種のアプリケーションを搭載可能にする機能を持たせれば、そのアプリケーションに応じた機能拡張が可能になる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、携帯用のモニタ盤により必要に応じて自動取引装置の状態の把握することができ、自動取引装置で媒体の不足等が生じる前に対処することができるので、自動取引装置の円滑な運用を行うことができると共に、自動取引装置に異常が発生して運用が停止された場合でも、自動化コーナー付近にいる案内係はモニタ盤により装置の停止、及びその停止原因を知ることができるので、迅速な対処が可能になるという効果が得られる。
【0038】
また、自動取引装置の運用に関する装置動作や自動取引装置内の媒体へのアクセスのための装置動作をモニタ盤の操作により実行させることができるので、自動取引装置の柔軟な運用が可能になり、自動化コーナーの効率的運用が可能になると共に、これらの権限を自動取引装置の管理者等に限定しているため、セキュリティー性も確保できるという効果も得られる。
【0039】
更に、自動取引装置の状態の把握のための操作や、現金の取り扱いに関する自動取引装置の操作や、運用に係わる変更等の操作を行った場合、その操作履歴をモニタ盤内に記録しているので、必要に応じてその操作履歴をモニタ盤に表示させることが可能となり、管理が容易になると共に、セキュリティー性も向上するという効果も得られる。
【0040】
また、案内係にモニタ盤を携帯させることで、その利用いかんによっては顧客サービスの向上を図ることも可能になるという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動取引装置のモニタシステムの第1の実施の形態を示す構成図である。
【図2】第2の実施の形態を示す構成図である。
【符号の説明】
1 自動取引装置
2 CRP部
3 通帳記帳機
4 ジャーナルプリンタ
5 紙幣入出金機
6 硬貨入出金機
7 無線通信機
8 制御部
10 モニタ盤
11 カメラ
12 監査キー
13 上位装置
14 無線通信機
15 無線通信機
Claims (7)
- 金融機関の自動化コーナーに設置される自動取引装置と、文字等による情報の表示が可能でかつ情報の入力が可能な携帯用のモニタ盤とを無線による情報の通信を可能にすると共に、
前記携帯用のモニタ盤を操作する操作者の識別情報と、該操作者のレベルを前記自動取引装置に予め登録しておき、
操作者が前記携帯用のモニタ盤により入力した識別情報と指示情報を無線により自動取引装置に送信し、
前記自動取引装置で登録されている識別情報と前記モニタ盤から送られてきた識別情報とを照合して、前記識別情報が正当な場合、前記指示情報が前記操作者のレベルにマッチするかどうかを確認し、マッチした場合、前記指示情報に応じて、前記自動取引装置の状態に関する情報の前記モニタ盤への送信や、前記自動取引装置の運用に関する装置動作、装置内の媒体への人の接触に関する装置動作を実行することを特徴とする自動取引装置の運用システム。 - 請求項1記載の自動取引装置の運用システムにおいて、
モニタ盤を操作する操作者の権限を、第1と第2のレベルに定め、
前記第1のレベルは、自動取引装置の状態に関する情報をモニタ盤に送信するものとし、
第2のレベルは、前記自動取引装置の状態に関する情報をモニタ盤に送信することに加えて、自動取引装置の運用に関する装置動作や、装置内の媒体への人の接触に関する装置動作として、
操作者の権限が第1のレベルで、指示情報が前記自動取引装置の状態に関する情報の前記モニタ盤への送信の要求であれば、それを実行し、
操作者のレベルが第2のレベルで、指示情報が前記自動取引装置の状態に関する情報の前記モニタ盤への送信や、前記自動取引装置の運用や装置内の媒体への人の接触に関する装置動作であれば、それを実行することを特徴とする自動取引装置の運用システム。 - 請求項1記載の自動取引装置の運用システムにおいて、
モニタ盤に監査キーを差し込んで、操作者を登録するモードを設定し、
当該モードでモニタ盤により入力した操作者の識別情報とレベルを自動取引装置に送信して登録することを特徴とする自動取引装置の運用システム。 - 請求項1記載の自動取引装置の運用システムにおいて、
モニタ盤の操作履歴を、モニタ盤内に記録、保存し、必要に応じて前記操作履歴を表示することを特徴とする自動取引装置の運用システム。 - 請求項1記載の自動取引装置の運用システムにおいて、
自動取引装置とモニタ盤のそれぞれに無線通信機を備えたことを特徴とする自動取引装置の運用システム。 - 請求項1記載の自動取引装置の運用システムにおいて、
モニタ盤に無線通信機を備え、この無線通信機と通信を行う無線通信機を複数の自動取引装置に接続したことを特徴とする自動取引装置の運用システム。 - 請求項1記載の自動取引装置の運用システムにおいて、
自動取引装置とモニタ盤との間で無線通信される情報を互いに暗号化,復号化することを特徴とする自動取引装置の運用システム。
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