JPH10268659A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH10268659A
JPH10268659A JP9074109A JP7410997A JPH10268659A JP H10268659 A JPH10268659 A JP H10268659A JP 9074109 A JP9074109 A JP 9074109A JP 7410997 A JP7410997 A JP 7410997A JP H10268659 A JPH10268659 A JP H10268659A
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亮 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 テンション機構をなくしても、中間転写ベル
トの周回速度の安定化が図れ、中間転写ベルトの周期が
一定化し、耐久による印字精度の変化のない、かつ中間
転写ベルト上でのトナー画像の重ね合わせ精度を良好な
ものとするようにした。 【解決手段】 駆動ローラ5b、2次転写対向ローラ5
c、従動ローラ5dのそれぞれの軸間距離が一定となる
ように側板5iに各ローラ間を固定配置させるととも
に、各ローラを回転自在に支承する。この場合、駆動ロ
ーラ5b、2次転写対向ローラ5cおよび従動ローラ5
dに弾性体ベルト41内に芯体40を内蔵させた中間転
写ベルト5aを張架させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式のカ
ラー複写機やカラープリンタなどの画像形成装置に係
り、詳しくはトナー画像を一括転写する中間転写ベルト
を用いる画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式の画像形成装置、特
にカラー画像形成装置には、同一の記録材である転写紙
に複数色のトナー画像を各色毎に転写してカラー画像を
得る方式のものが提案されている。
【0003】すなわち、この方式のカラー画像形成装置
は、像担持体である感光ドラムに各色毎に静電潜像を形
成し、この静電潜像を各色毎の現像器により各別に現像
してトナー画像を形成し、このトナー画像を中間転写体
に保持された転写紙に順次繰り返し転写してカラー画像
を形成するものである。
【0004】ところで、上述の転写紙に直に複数回転写
を行う画像形成装置では、転写紙の厚みや、大きさなど
に制限が多く、転写紙の搬送経路も複雑になる。このた
め、感光ドラムに形成されたトナー画像が転写される転
写紙に替えてベルトやフィルムなどで構成される中間転
写体に各色のトナー画像を一旦転写した後に、一括して
紙などの転写材に2次転写してカラー画像を得る方式の
カラー画像形成装置がある。
【0005】このカラー画像形成装置は、転写紙の搬送
経路が単色の画像形成装置と同様であり、画像形成に対
応できる転写材の種類も多く、しかも機構も単色の画像
形成装置を流用できる面も多いために、装置の小型化
や、低価格化に適している。
【0006】ところで、このような中間転写ベルトを用
いるカラー画像形成装置において、ベルトの材料として
フィルムなどのほとんど伸びのない材質のものを用いる
場合、中間転写ベルトの張力を維持するために、図9に
示すようなテンション機構が必要であった。
【0007】すなわち、このテンション機構は、中間転
写ベルト50の幅方向両側に配設される側板51に対し
て摺動自在にテンションプレート52を支持するととも
に、テンションプレート52の一端に支承された張架軸
53にテンションローラ54を軸支させ、スプリング5
5でテンションプレート52および張架軸53を介して
中間転写ベルト50に一定のテンションを与えるもので
ある。また、中間転写ベルト50は、張架軸53に回転
自在に支持されているテンションローラ54と、駆動ロ
ーラ56と、従動ローラ57とに張架されており、テン
ション機構によって適正な張力が作用させられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
伸縮しないベルトをローラに張架させる際に、テンショ
ン機構を付加することで中間転写ベルト50に適正な張
力を得ることができるが、駆動ローラ56を駆動させる
時に動的荷重変動が中間転写ベルト50に作用するの
で、例えばテンションローラ54が中間転写ベルト50
を持ち上げる方向に振れると、駆動ローラ56とテンシ
ョンローラ54との間のベルトテンションが大きくな
り、中間転写ベルト50が伸びることになるために、中
間転写ベルト50の速度が遅くなる。また、例えばテン
ションローラ54が中間転写ベルト50を下げる方向に
振れると、駆動ローラ56とテンションローラ54との
間のベルトテンションが小さくなり、中間転写ベルト5
0が縮むために、中間転写ベルトの速度が速くなる。こ
の場合のテンションローラ54の振れは約100μm程
度であるので、中間転写ベルト50の速度変動が生じ
る。
【0009】このため、中間転写ベルト50の速度が大
きく変動して、各色のトナー画像の中間転写ベルト50
上での重ね合わせ精度が悪くなり、色ずれが生じるとい
う問題があった。
【0010】また、長期間の使用により中間転写ベルト
50が伸びたとき、テンション機構があるため、テンシ
ョンローラ54と駆動ローラ56と従動ローラ57との
軸間距離が初期と比べ長くなるので、中間転写ベルト5
0の周期が変化し、プロセスシーケンス上の静電潜像の
形成や転写のタイミングがずれて、印字精度が劣化する
という問題もあった。
【0011】さらに、従来の中間転写体は、4色を順
次、1次転写する時の、各色の1次転写部における中間
転写ベルト50と感光ドラムとの速度差が必ずしも同じ
速度差であるとは限らず、したがって中間転写ベルト5
0上の1次転写された各色のトナー画像の色ずれを防ぐ
ことができないという問題があった。
【0012】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、中間転写ベルト上での複数色の
トナー画像の重ね合わせ精度が良好で、印字精度も良好
な画像形成装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明に係る画像形成装置は、像担
持体上に形成されたトナー画像を、該像担持体に同期し
て周回する中間転写ベルトに1次転写部において1次転
写した後、前記トナー画像を前記中間転写ベルトから記
録材に2次転写させるようにしたものであって、前記中
間転写ベルトが張架される複数のローラと、該複数のロ
ーラを回転自在に支承するとともに、該ローラの各軸間
距離を固定させた支持部材とを備えたことを特徴とす
る。
【0014】請求項2記載の発明によれば、少なくとも
1つの前記ローラは、軸間調整可能にテンションプレー
トに軸受を介して支承されているとともに、該軸受が前
記支持部材に形成されたローラ支承対応溝に配設されて
いる。
【0015】請求項3記載の発明によれば、前記中間転
写ベルトは、弾性体ベルト内に芯体を内蔵させて形成さ
れている。
【0016】請求項4記載の発明によれば、前記中間転
写ベルトは、前記支持部材に対する前記テンションプレ
ートの位置を調節して前記中間転写ベルトの周回方向の
1次転写部より上流側に配置される振れが30μm以下
のローラで張力が調節されて張架される。
【0017】請求項5記載の発明は、前記1次転写部よ
り上流側に配置されるローラの中心から前記ローラを巻
回している前記中間転写ベルトの厚み方向の前記中間転
写ベルトの直線部分の搬送速度と同じ速度の位置までを
半径とした円の周長と、前記中間転写ベルトの周長とを
整数比の関係に構成する。
【0018】請求項6記載の発明によれば、前記1次転
写部より上流側に配置されるローラは、テンションロー
ラである。
【0019】請求項7記載の発明によれば、前記弾性体
ベルトは、弾性率が厚み0.5〜1.0mmで、幅1mmあ
たりの伸び−荷重特性が0.004kg/mm〜0.06
kg/mmの範囲にある。
【0020】請求項8記載の発明によれば、前記芯体
は、弾性体ベルト内に納まるように線材を扁平スパイラ
ル状に形成した。
【0021】[作用]以上の構成に基づいて、支持部材
によって軸間距離が固定配置され、かつ回転自在に支承
された複数のローラに、弾性体ベルト内に芯体が内蔵さ
れた中間転写ベルトを張架させるようにする。
【0022】中間転写ベルトの1次転写部の周回方向の
上流側に配置されるローラの振れを抑え、1次転写部に
おける像担持体上と中間転写ベルトとの速度差のバラツ
キを抑え、色ずれを低減する。
【0023】前記中間転写ベルトの1次転写部の周回方
向の上流側に配置されるローラの中心から中間転写ベル
トの速度を支配している位置までの距離を半径とした円
の円周長を、前記中間転写ベルトの速度を支配している
位置での周長の整数倍とすることにより、色ずれを低減
したものである。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。 〈第1の実施の形態〉図1は、本発明の第1の実施の形
態に係る画像形成装置を示す全体の概略構成図、図2
は、同上の第1の実施の形態に係る中間転写体を示す概
略構成図、図3は、中間転写ベルトが3軸に張架された
状態を示す説明図、図4は、中間転写ベルトを一部分を
抽出して示す断面図である。 (画像形成装置の全体説明)まず、画像形成装置の全体
の概略構成について説明する。なお、図1に示す画像形
成装置は、レーザービームプリンタを一例としたもので
ある。
【0025】同図において、像担持体としてのドラム型
電子写真感光体(以下「感光ドラム」という)1の周囲
には、これを所定の電位に均一に帯電する1次帯電手段
としての帯電装置2と、画像情報に基づいてレーザビー
ムを照射し、感光ドラム1上に静電潜像を形成する露光
手段としての露光装置3と、感光ドラム1に形成された
静電潜像にトナーを付着させてトナー画像を形成する現
像装置4と、感光ドラム1上のトナー画像が1次転写さ
れる中間転写体5と、1次転写後の感光ドラム1の表面
に残った転写残トナーを除去するクリーニング装置6な
どが配設されている。
【0026】また、中間転写体5の2次転写部よりも転
写紙Pの搬送方向上流側には、中間転写体5に繰り返し
転写された各色のトナー画像を2次転写部において転写
紙Pに一括転写させるために、2次転写部に搬送される
転写紙Pを貯蔵する給送部7が配設されている。
【0027】さらに、中間転写体5の2次転写部よりも
転写紙Pの搬送方向下流側には、転写紙Pに転写された
トナー画像を定着させる定着装置8が配設されている。
【0028】定着装置8のさらに下流側には、装置本体
9の上部の排出部9aへ転写紙Pを排出する排出ローラ
対9bが配設されている。
【0029】次に、画像形成装置の各部の構成について
順次詳細に説明する。 (像担持体ユニット)感光ドラム1は、直径約47mmの
アルミニウムシリンダの外周面に有機光導電体層を塗布
して構成されている。
【0030】感光ドラム1は、その回転軸が像担持体ユ
ニットカバー10に回動自在に軸支されたもので、上記
回転軸の一方端に図示しない駆動モータの駆動力を伝達
することにより、感光ドラム1を画像形成動作に応じて
図示矢印R1方向へ回転させるように構成している。な
お、感光ドラム1はアルミニウムシリンダの外周面にA
−Si、CdS、Seなどの光導電体を塗布して構成し
てもよい。また、像担持体ユニットは、装置本体9に対
し着脱自在であり、感光ドラム1の寿命に合わせて容易
に交換可能である。 (1次帯電手段)帯電装置2は、特開昭63−1496
69号公報に示すような所謂接触帯電方式の帯電手段を
用いたもので、導電性ローラを感光ドラム1に当接さ
せ、この導電性ローラに電圧を印加することによって感
光ドラム1の表面を一様に帯電させるものである。 (露光装置)露光装置3は、画像情報に基づいてレーザ
ビームなどを照射する不図示の光源と、スキャニングを
行うためのポリゴンミラー31と、ポリゴンミラー31
から反射した画像光を収束する結合レンズ32と、感光
ドラム1を選択的に露光して静電潜像を形成するために
画像光を反射する反射ミラー33とを備えている。 (給送部)給送部7は、画像形成部へ転写紙Pを給送す
るものであり、複数枚の転写紙Pを収納した給紙カセッ
ト7aを装置本体9の内底部に装填する。画像形成時に
は給送ローラ7bが画像形成動作に応じて駆動回転し、
給紙カセット7a内の転写紙Pを1枚ずつ分離給送する
とともに、ガイド板7cによって案内されながら、レジ
ストローラ7dを介して中間転写体5へ給送される。 (中間転写体)中間転写体5は、図1および図2に示す
ように中間転写ベルト5aに感光ドラム1で形成された
各色トナーを順次重ね合わせて転写するもので、トナー
画像を一括して転写紙Pに転写するために図示矢印R5
方向へ中間転写ベルト5aを周回搬送するである。
【0031】本実施の形態に係る中間転写体5は、周長
約440mmの中間転写ベルト5aを駆動ゴムローラ5
b、2次転写対向ローラ5cおよびテンションローラと
しての従動ローラ5dの3本のローラに張架するととも
に、中間転写ベルト5aを挟んで感光ドラム1に対向
し、1次転写部5Aが形成される1次転写ローラ5g
と、中間転写ベルト5aに対して接離可能なクリーニン
グユニット5eとを備えて形成されている。
【0032】駆動ローラ5b、2次転写対向ローラ5c
および従動ローラ5dは、不図示のステーによって結合
された支持部材としての両側板5iにそれぞれ軸受5
j,5k,5lにより回転可能に軸支されている。この
軸受5j,5k,5lは、両側板5i側に精度よく位置
決めされている。この場合、軸受5k,5lは、側板5
iに固定されており、軸受5jは、駆動ゴムローラ5
b、2次転写対向ローラ5cおよび従動ローラ5dに中
間転写ベルト5aを張架させる際の組立を考慮して側板
5iの長孔5qにスライド可能に支持されている。ま
た、中間転写ベルト5aの周長は、感光ドラム1の外周
長のほぼ整数倍となっている。
【0033】これにより繰り返し中間転写ベルト5aに
1次転写されるトナー画像が感光ドラム1の回転むらお
よび中間転写ベルト5aの回転むらでずれることなく重
ね合わされる。
【0034】さらに、中間転写ベルト5aは、回転むら
をなくすために張力を所定の範囲に維持する必要があ
り、本実施の形態の中間転写ベルト5aは、図4に示す
ように厚み方向ほぼ中央にポリエステルなどの無端状の
芯体40を備え、この芯体40を弾性体ベルト41によ
って被覆してものである。
【0035】この弾性体ベルト41の弾性率は、厚み
0.5〜1.0mmで、伸び−荷重特性が幅1mmあたり
で、0.004kg/mm〜0.06kg/mmとなり、例
えば幅245mmのときの伸び−荷重特性は1kg/mm〜
15kg/mmが適正である。そして、芯体40は、弾性
体ベルト41内に納まるように線材を扁平スパイラル状
に形成したものである。
【0036】また、2次転写対向ローラ5cに対向して
中間転写ベルト5aの外側には、2次転写ローラ5hが
配設されている。上記クリーニングユニット5eは帯電
ローラ5fを中間転写ベルト5aに当接させ、トナーの
転写時と逆の電圧を印加し、感光ドラム1に静電的に残
トナーを吸着させるようにしたもので、後述する感光ド
ラム1aのクリーニング装置6により残トナーを回収さ
せる。
【0037】なお、上記中間転写ベルト5aのクリーニ
ング方法としては、静電クリーニングに限らず、ブレー
ドやファーブラシなどの機械的な方法によって、あるい
はこれらを併用した方法によって構成してもよい。 (現像手段)現像装置4は、感光ドラム1に形成された
静電潜像を可視画像化するイエロー、マゼンタ、シア
ン、ブラックなどのトナーを収容する現像器4Y,4
M,4C,4Bkと、これら現像器4Y,4M,4C,
4Bkを支持させた支持体4dとを備え、軸4eを中心
に支持体4dを回転移動させ、所定の現像器4Y,4
M,4C,4Bkの現像スリーブ4bが感光ドラム1に
対して300μm程度の微小間隔をもって対向すること
により、感光ドラム1に上記トナーによる可視画像が順
次形成される。
【0038】すなわち、所定の現像器4Y,4M,4
C,4Bkによる感光ドラム1上へのトナー画像の形成
は、現像する色に対応するトナーを容器内より送り機構
によって塗布ローラ4aへ送り込み、回転する塗布ロー
ラ4aおよびブレード4cによって回転する現像スリー
ブ4bの外周に薄層塗布するとともに、摩擦帯電により
トナーヘ電荷を付与する。この現像スリーブ4bと、静
電潜像が形成された感光ドラム1との間に現像バイアス
を印加することにより、静電潜像に応じて感光ドラム1
にトナー現像を行うものである。
【0039】また、現像スリーブ4bは、各現像器4
Y,4M,4C,4Bkが回転して現像位置に移動され
たとき装置本体9に設けられた各色現像用高圧電源と接
続され、各色の現像毎に選択的に電圧が印加される。 (クリーニング手段)クリーニング装置6は、現像装置
4によって感光ドラム1に可視像化されたトナーが転写
紙Pに転写された後、感光ドラム1上に残ったトナーを
除去するもので、感光ドラム1上にカウンター方向に設
置されたブレード6aと、このブレード6aによってク
リーニングされた廃トナーを貯留する廃トナー容器6b
とを備えたもので、廃トナー容器6bの廃トナーが満杯
になると、取り外して交換できるようになっている。 (定着装置)次に、定着装置8は、トナー画像を転写紙
Pに定着させるもので、図1に示すように駆動回転する
駆動ローラ8aと、この駆動ローラ8aに圧接して転写
紙Pに熱および圧力を印加する定着ローラ8bとを備え
ている。すなわち、中間転写ベルト5aと2次転写ロー
ラ5hとが当接する2次転写部でトナー画像が一括転写
された転写紙Pは、定着装置8を通過する際に、駆動ロ
ーラ8aで搬送されるとともに、定着ローラ8bによっ
て熱および圧力が印加される。これにより画像形成トナ
ーが転写紙Pに定着される。
【0040】(画像形成動作)次に、画像形成を行う場
合の動作について説明する。
【0041】中間転写ベルト5aの回転と同期して感光
ドラム1を図示矢印R1方向へ回転させ、帯電装置2に
よって感光ドラム1の表面を均一に帯電する。そして、
露光装置3により、まずイエローの画像情報に従った光
照射を行い、感光ドラム1上にイエローの静電潜像を形
成する。
【0042】この静電潜像の形成と同時に現像器4Yを
駆動して感光ドラム1に対向させるとともに、上記感光
ドラム1上の静電潜像にイエロートナーが付着するよう
に感光ドラム1の帯電極性と同極性でほぼ同電位の電圧
を現像器4Yに印加してイエローの現像を行う。その
後、1次転写ローラ5gに上記トナーと逆極性の電圧を
印加して感光ドラム1上のイエロートナーを中間転写ベ
ルト5aに転写する。
【0043】また、感光ドラム1上の転写残トナーはク
リーニング装置6によって除去される。
【0044】このようにしてイエロートナーの中間転写
ベルト5aへの転写が終了すると、次の現像器4M,4
C,4Bkを順次感光ドラム1に対向させ、イエローと
同様にしてマゼンタ、シアンおよびブラックの静電潜像
の形成およびトナーの転写を順次行い、中間転写ベルト
5a上にカラー画像を形成する。そして、中間転写ベル
ト5a上のカラー画像の形成と同期して給送部7より給
送された転写紙Pに2次転写ローラ5hによってカラー
画像を一括転写する。
【0045】その後、カラー画像が一括転写された転写
紙Pを定着装置8へ搬送し、この定着装置8でトナー定
着を行った後に、排出ローラ対9bによって排出部9a
へ転写紙Pを排出して画像形成を終了させる。
【0046】中間転写ベルト5a上の転写残トナーもク
リーニングユニット5eによって除去される。
【0047】中間転写ベルト5aは、芯体40をスパイ
ラル状に構成する他に、織布などを周方向全体に弾性体
ベルト41によって挟み込むように入れ込んでもよい。
このように弾性体ベルト41内部にこれより伸びの少な
い芯体40、例えばポリエステル、綿糸などを入れるこ
とにより、軸間を固定して中間転写ベルト5aを張架し
たときの張力の弛緩が抑えられ、装置寿命まで適正張力
を保持できるようになった。 〈第2の実施の形態〉次に、第2の実施の形態を図5お
よび図6に基づいて説明する。
【0048】本実施の形態の中間転写体5は、図5およ
び図6に示すようにローラ支承対応溝5sを有する両側
板5iにテンションプレート5mをねじ5nによって止
着するとともに、このテンションプレート5mに従動ロ
ーラ5dの軸受5lを保持させた付加したもので、上記
軸受5lは図6に示すようにローラ支承対応溝5sに沿
って軸間移動可能に配設されている。
【0049】なお、側板5iに螺子止めされるテンショ
ンプレート5mは側板5iに対してスライド可能となる
ように長孔5oが穿設されている。また、1次転写ロー
ラ5gは、テンションプレート5mに回転自在に支承さ
れているために、感光ドラム1と中間転写ベルト5aを
介して対向する1次転写ローラ5gは、その中心が感光
ドラム1の中心と常に対向している必要があり、そのた
め1次転写ローラ5gの中心には、長孔5pが穿設され
てテンションプレート5mをスライドさせても1次転写
ローラ5gは中間転写ベルト5aを挟んで感光ドラム1
と対向するように配設させている。
【0050】すなわち、中間転写ベルト5aの張力は強
力であるため、中間転写ベルト5aを駆動ローラ5b、
2次転写対向ローラ5cおよび従動ローラ5dに張架さ
せるときに、駆動ローラ5b、2次転写対向ローラ5c
または従動ローラ5dの少なくともいずれか1本のロー
ラを移動可能とさせることによりローラに対する張架操
作が容易にできることとなる。また、適正な張力をより
正確に得ようとしたときに、それぞれの中間転写ベルト
5aに対して軸間距離の微調整ができる。 〈第3の実施の形態〉次に、第3の実施の形態を図7に
基づいて説明する。
【0051】図7は、第3の実施の形態に係る中間転写
体を示す側面図である。
【0052】図7に示すように軸間調整可能のテンショ
ンプレート5mに従動ローラ5dが回転自在に支承され
るとともに、その軸受5lが前記側板5iのローラ支承
対応位置に形成されたローラ支承対応溝5sを貫通して
配設されている構成は、上述の第2の実施の形態と同様
である。
【0053】すなわち、この従動ローラ5dは、中間転
写ベルト5aの周回方向の1次転写部5Aより上流側に
配置されている。
【0054】ところで、従動ローラ5dは、中間転写ベ
ルト5aの周回によって図示矢印5k−1あるいは図示
矢印5k−2方向に移動可能であるが、駆動ゴムローラ
5b、2次転写対向ローラ5cおよび従動ローラ5dを
張架している中間転写ベルト5aの張力が弱いと、各色
を順次、1次転写する際の中間転写ベルト5aの伸縮が
大きくなる。例えば、従動ローラ5dの振れF5が約1
00μmである場合は、図7に示すように中間転写ベル
ト5aの1次転写部5Aでの速度v5に影響を与えるた
め、感光ドラム1の回転速度v1と中間転写ベルト5a
の速度v5との間の速度差にばらつきが生じる。その結
果、各色毎に順次1次転写する際に、4色のうねりの位
相が一致せず、色ずれが発生してしまう。また、中間転
写ベルト5aの張力をある程度以上強くしてしまうと、
中間転写体の剛性が不十分となり、色ずれが発生する。
【0055】そのため、中間転写ベルト5aの張力を1
0〜20kg程度、さらに好ましくは15kg程度に適
宜調節する。このように調節することにより、振れF5
を30μm以下にした従動ローラ5dを予め配置でき、
感光ドラム1と中間転写ベルト5aとの速度差のばらつ
きを抑えることが可能となり、各色間の色ずれ量を抑え
ることが可能となる。
【0056】そのために、中間転写ベルト5aを図示矢
印5k−1方向に約15kgで張架するように側板5i
に対してテンションプレート5mを移動させて螺子止め
した後、テンションプレート5mの図示矢印5k−1お
よび図示矢印5k−2方向への移動が不可能なように固
定する。 〈第4の実施の形態〉次に、第4の実施の形態を図8に
基づいて説明する。
【0057】図8は、本発明の第4の実施の形態に係る
中間転写ベルトの要部を抽出して示す側面図である。
【0058】また、中間転写ベルト5aの厚みの半分に
おける周長と、従動ローラ5dの中心から中間転写ベル
ト5aの厚みの半分までの距離を半径とした円の円周長
とが整数比となっていないと、従動ローラ5dの振れな
どの位相が各色で合わず、1次転写時に色ずれが生じる
ことがあった。
【0059】図8に示すように、駆動ローラ5bに巻回
された中間転写ベルト5aの厚さの外周側と中間部分と
内周側とで速度に差がある(v1,v2,v3)。
【0060】1次転写部における中間転写ベルト5aの
速度v5と、駆動ゴムローラ5bに巻回された部分にお
ける中間転写ベルト5aの外周側と中間部分と内周側と
の速度v1,v2,v3とにおいて、速度v5となる速
度v2の位置での距離l1の中間転写ベルト5aの周長
L1(点線部での周長)と、従動ローラ5dの中心から
速度v5となる速度v2の位置までの距離l2を半径と
した円の円周長との間に整数比の関係をもたせること
で、中間転写ベルト5aが1周して次の色を1次転写す
る時の従動ローラ5dの振れる方向を一致させることが
できる。つまり、各色毎、同じ位置で、中間転写ベルト
5aと感光ドラム1との速度差を一致させる(振れの位
相を一致させる)ことが可能で、トナー画像の伸びや縮
みが一致して色ずれを抑えることができる。
【0061】例えば、半径l2である円の円周長と周長
L1との間に、例えば円の8回転分の円周長が周長L1
と等しい場合、1次転写部において、各色における速度
差を同じくすることができる。
【0062】なお、上述の実施の形態では、各色におけ
る中間転写ベルト5aと感光ドラム1との速度差を一致
させる(振れの位相を一致させる)ために、円8回転分
の円周長が周長L1と等しい場合を説明したが、中間転
写ベルトの周長や従動ローラの径などによって整数のあ
らゆる比を考えることができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、側
板に回転自在に支承されている複数のローラの軸間距離
を固定配置させ、該ローラに弾性体ベルト内に芯体を内
蔵させた中間転写ベルトを張架させるようにしたので、
テンション機構を省くことができ、中間転写ベルトの周
回速度の安定化が図れ、中間転写ベルトの周期が一定化
し、耐久によって中間転写ベルトの印字精度に変化が生
ぜず、かつ中間転写ベルト上での色重ね精度の良好な中
間転写体が得られた。
【0064】また、中間転写ベルトの周回方向に対して
1次転写部より上流側に配置されるローラの振れを、中
間転写ベルトの振れを30μm以下にしたローラを用い
てベルト張力を掛けたことで速度変動を抑えるようにし
たので、中間転写ベルトの速度変動を抑えることがで
き、よって各色のトナー画像の中間転写ベルト上での重
ね合わせ精度を向上でき、色ずれを抑えることができ
る。
【0065】前記中間転写ベルトの1次転写部の周回方
向の上流側に配置されるローラの中心から中間転写ベル
トの速度を支配している位置までの距離を半径とした円
の円周長を、前記中間転写ベルトの速度を支配している
位置での周長の整数倍とすることにより、1次転写部に
おける転写画像への機械的影響を与えなくなり、より質
の高い画像が得られる。すなわち、前記円の周長の整数
倍が中間転写ベルトの周長とすることにより、中間転写
ベルトが1周して次の色を1次転写する時、ローラの振
れる方向を一致させることができる。各色を同じ位置で
の中間転写ベルトと像担持体との速度差を一致させるこ
とが可能で、画像の伸び縮みが一致して色ずれを抑える
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置
を示す概略構成図である。
【図2】同上の第1の実施の形態に係る中間転写体を示
す概略構成図である。
【図3】中間転写ベルトが3軸に張架された状態を示す
説明図である。
【図4】中間転写ベルトを一部分を抽出して示す断面図
である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係る中間転写体を
示す概略構成図である。
【図6】同上の要部を抽出して示す動作説明図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係る中間転写体を
示す側面図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係る中間転写体の
要部を抽出して示す側面図である。
【図9】従来の中間転写体の1例を示す概略構成図であ
る。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム) 5a 中間転写ベルト 5b 駆動ローラ 5c 2次転写対向ローラ 5d テンションローラ(従動ローラ) 5i 支持部材(側板) 5s ローラ支承対応溝 5j 軸受 5k 軸受 5l 軸受 5m テンションプレート 40 芯体 41 弾性体ベルト

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成されたトナー画像を、
    該像担持体に同期して周回する中間転写ベルトに1次転
    写部において1次転写した後、前記トナー画像を前記中
    間転写ベルトから記録材に2次転写させるようにした画
    像形成装置において、 前記中間転写ベルトが張架される複数のローラと、 該複数のローラを回転自在に支承するとともに、該ロー
    ラの各軸間距離を固定させた支持部材とを備えた、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 少なくとも1つの前記ローラは、軸間調
    整可能にテンションプレートに軸受を介して支承されて
    いるとともに、該軸受が前記支持部材に形成されたロー
    ラ支承対応溝に配設されている、 ことを特徴とする請求項1の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記中間転写ベルトは、弾性体ベルト内
    に芯体を内蔵させて形成されている、 ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記中間転写ベルトは、前記支持部材に
    対する前記テンションプレートの位置を調節して前記中
    間転写ベルトの周回方向の1次転写部より上流側に配置
    される振れが30μm以下のローラで張力が調節されて
    張架される、 ことを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記1次転写部より上流側に配置される
    ローラの中心から前記ローラを巻回している前記中間転
    写ベルトの厚み方向の前記中間転写ベルトの直線部分の
    搬送速度と同じ速度の位置までを半径とした円の周長
    と、前記中間転写ベルトの周長とを整数比の関係に構成
    する、 ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1
    記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記1次転写部より上流側に配置される
    ローラは、テンションローラである、 ことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項4または
    請求項5記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記弾性体ベルトは、弾性率が厚み0.
    5〜1.0mmで、幅1mmあたりの伸び−荷重特性が0.
    004kg/mm〜0.06kg/mmの範囲にある、 ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
  8. 【請求項8】 前記芯体は、弾性体ベルト内に納まるよ
    うに線材を扁平スパイラル状に形成した、 ことを特徴とする請求項3記載の画像形成装置。
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