JPH10268478A - ハロゲン化銀感光材料包装体 - Google Patents

ハロゲン化銀感光材料包装体

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JPH10268478A
JPH10268478A JP7143597A JP7143597A JPH10268478A JP H10268478 A JPH10268478 A JP H10268478A JP 7143597 A JP7143597 A JP 7143597A JP 7143597 A JP7143597 A JP 7143597A JP H10268478 A JPH10268478 A JP H10268478A
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JP
Japan
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silver halide
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photosensitive material
halide photosensitive
layer
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Application number
JP7143597A
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English (en)
Inventor
Takashi Uda
孝史 宇田
Hideo Ota
秀夫 太田
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、写真性能、特に耐熱性及び
耐湿性に優れたハロゲン化銀感光材料を提供できるハロ
ゲン化銀感光材料包装体を提供することにある。 【解決手段】 透明支持体上の一方の側に、少なくとも
一層のハロゲン化銀感光性層を有するハロゲン化銀感光
材料を、包装材料にて包装したハロゲン化銀感光材料包
装体において、該ハロゲン化銀感光材料が、水酸基を有
するビニルスルホン系硬膜剤によって硬膜されており、
該包装材料が、60℃48時間での透湿水分量が10m
g以上であることを特徴とするハロゲン化銀感光材料包
装体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真性能、特に耐
熱性及び耐湿性に優れたハロゲン化銀感光材料を提供で
きるハロゲン化銀感光材料包装体に関する。
【0002】
【従来の技術】写真フィルムは温度や水分により性能が
低下するため、一般にハロゲン化銀感光材料は、アルミ
コーティングされた樹脂のバリア包装材料又は、防湿機
能を有する樹脂缶等による包装体によって包装され高湿
環境下から写真フィルムを保護している。しかし60℃
以上の高温下では高度な防湿機能を有する包装体を使用
していると、写真フィルム自体が持つ水分のため、包装
体内が高温高湿下の密閉状態になってしまい写真性能を
劣化させてしまうことがある。また近年はカメラの小型
化、簡便化、携帯性の向上と共に、更なる小型化がユー
ザーから望まれている。そのためにパトローネの小型化
やレンズ付き写真フィルムの小型化と相まって包装体も
同様に小型化の方向となり、それによる写真性能への影
響を考慮する必要がある。
【0003】一方、一般にハロゲン化銀感光材料は硬膜
剤により架橋されて、現像時に溶解したり、ハロゲン化
銀感光層が傷つかないようにされている。硬膜剤による
架橋度は、ハロゲン化銀の写真性能に影響を及ぼすた
め、硬膜剤は基本的に水への溶解度が高く、親水性コロ
イド層内を均一に拡散する素材が望まれている。写真性
能への影響が少ないものとして、ビニルスルホン系の化
合物がよく知られており、例えば特開昭53−4122
1号、同61−128240号、同62−4275号で
は水溶性の高い化合物が公開されている。しかし、包装
体の小型化及び密閉系での写真性能への影響を硬膜剤だ
けでは補えず、さらなる改良が望まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、写真性能、特に耐熱性及び耐湿性に優れたハロゲン
化銀感光材料を提供できるハロゲン化銀感光材料包装体
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成された。
【0006】(1).透明支持体上の一方の側に、少な
くとも一層のハロゲン化銀感光性層を有するハロゲン化
銀感光材料を、包装材料にて包装したハロゲン化銀感光
材料包装体において、該ハロゲン化銀感光材料が、水酸
基を有するビニルスルホン系硬膜剤によって硬膜されて
おり、該包装体が、60℃48時間での透湿水分量が1
0mg以上であることを特徴とするハロゲン化銀感光材
料包装体。
【0007】(2).前記包装体が、防湿部材の一部に
通気穴を設けたものである(1)記載のハロゲン化銀感
光材料包装体。
【0008】(3).前記包装体が、キャップ及びそれ
に係合する本体ケースからなり、60℃未満では該透湿
水分量が10mg未満であるが、60℃以上ではキャッ
プ及びそれに係合する本体ケースとの嵌合状態が変化し
て該透湿水分量が10mg以上となるものである(1)
記載のハロゲン化銀感光材料包装体。
【0009】(4).前記包装体が、前記ハロゲン化銀
感光材料を未露光で撮影可能な状態に装填した撮影ユニ
ットの包装体である(1)または(2)記載のハロゲン
化銀感光材料包装体。
【0010】(5).前記包装体が、前記ハロゲン化銀
感光材料をスプールに巻き、スプールを駆動することに
よって舌端部を外部に繰り出す遮光性カートリッジに収
納し、前記包装材料によって包装した(1)、(2)ま
たは(3)記載のハロゲン化銀感光材料包装体。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】本発明の水酸基を有するビニルスルホン系
硬膜剤としては、下記一般式(1)で表される硬膜剤が
好ましい。
【0013】一般式(1) (CH2=CHSO2)nA 〔式中、Aは少なくとも一個の水酸基を有するn価の基
でありnは2,3または4である。〕 一般式(1)において、Aはそれぞれn価の、炭素数1
〜10の非環状炭化水素基、窒素、酸素または硫黄原子
を含有する5または6員の複素環基、5または6員の脂
環式基、または7〜10の炭素原子を有するアラルキレ
ン基である。
【0014】非環状炭化水素基としては、好ましくは1
〜8の炭素原子を有するアルキレン基である。Aで表さ
れるそれぞれの基は、置換基を有してもよく、または、
ヘテロ原子(例えば窒素、酸素、及び/または硫黄原
子)、カルボニル基またはカルバミド基を介し相互に結
合してもよい。Aは、例えば、メトキシ基、エトキシ基
などの炭素数1〜4を有する1種以上のアルキル基、
(塩素原子、臭素原子など、ハロゲン原子(塩素原子、
臭素原子など)、アセトキシ基などで置換されていても
よい。
【0015】本発明の一般式(1)の硬膜剤は、例えば
米国特許第4,173,481号に記載と同様の方法で
得ることができる。
【0016】本発明の一般式(1)で表される硬膜剤
は、親水性コロイド1gに対し1〜25mg使用され、
好ましくは2〜20mgである。
【0017】また、他の硬膜剤と併用しても良く、併用
するものとしては、下記一般式(2)で表される硬膜剤
が好ましい。
【0018】
【化1】
【0019】式中、MとしてNaが好ましい。併用した
場合の重量比は15〜0.5であり、好ましくは10〜
0.7である。15を超える場合には、膨潤時の膜物性
は十分に改善されず、また0.5より小さい場合には、
必要とされる基本的な膜物性が得られない。
【0020】本発明の親水性コロイドとしては、特にゼ
ラチンが好ましい。ゼラチンはアルカリ処理ゼラチン及
び酸処理ゼラチンのいずれも好ましく用いることができ
る。ゼラチンはカルシウムなどの塩を取り除いたものが
好ましく、カルシウムの濃度として好ましくは100p
pm以下、より好ましくは50ppm以下である。その
他の親水性コロイドとしては、ポリアクリルアミド、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、デキスト
ランサルフェイトなどの水溶性ポリマーを挙げることが
できる。
【0021】親水性コロイド層にゼラチンを使用する場
合、該ゼラチンの量は2〜25g/m2であり、好まし
くは3〜20g/m2である。
【0022】一般式(1)で表される硬膜剤の例を挙げ
る。
【0023】
【化2】
【0024】
【化3】
【0025】本発明における包装体の透湿水分量の測定
について説明する。
【0026】〈透湿水分量の測定方法〉製品と同じ包装
材料を用いて、感光材料を入れないかわりに充分な量の
乾燥剤を、23℃20%RH雰囲気下で包装し、製品と
同様の包装体を作製し、総重量を測定する。(重量A) 該包装体を60℃80%RH下に48時間放置した後2
3℃に冷却して総重量を測定する。(重量B) 重量増加分C(C=B−Aとする)は、包装材料を通過
して、包装体内の乾燥剤が吸収した水分であると見な
し、これを透湿水分量とする。
【0027】上記透湿水分量は60℃48時間で10m
g以上であれば良いが、10mg以上150mg以下が
好ましい。
【0028】包装体の形態に制限はなく、上記透湿水分
量の条件を満たす通気穴を開けておいても良く、また通
気穴を開けなくても上記透湿水分量の条件を満たす素材
で包装体を作成してもよい。
【0029】通気穴を設ける場合、直径1mm以下のい
わゆるピンホールで良く、2カ所以上設けても良い。穴
をあける方法、手段はどのような方法でも良く、包装を
形成する工程であけても良い。また穴の位置はどこでも
良いが、包装の熱溶着により重ね合わせた部分の一部に
設けることが好ましい。
【0030】包装体が135フォーマットで搬用されて
いる樹脂缶の場合は、上記透湿水分量の条件を満たせば
良いし、防湿性が高く耐衝撃性の強いポリオレフィン系
の樹脂を用いる場合は、本体とキャップの形状や両者の
線膨張係数を変えたりして、例えば特開平5−6652
1号に記載の樹脂缶などのように60℃以上でキャップ
とそれに係合する本体ケースとの嵌合状態が変化して、
透湿水分量を調整することが好ましい。
【0031】本発明において、包装体を形成する際、包
装内は温度25℃での相対湿度は30〜70%、好まし
くは40〜60%、特に好ましくは45〜55%であ
り、更に不活性ガスの充填によって酸素分圧を大気より
も低くすることが好ましい。
【0032】本発明において、ハロゲン化銀乳剤はリサ
ーチ・ディスクロージャーNo.308119(以下、
RD308119と略す)に記載されているものを用い
ることができる。
【0033】本発明において、ハロゲン化銀乳剤は物理
熟成化学熟成及び分光増感を行ったものを使用すること
が好ましい。化学増感剤としては、硫黄増感剤、セレン
増感剤、テルル増感剤などを用いることができる。本発
明に使用できる写真用添加剤も上記RD308119
や、RD17643、RD18716等に記載されてい
る。
【0034】本発明には種々のカプラーを使用すること
ができ、その具体例も、上記リサーチ・ディスクロージ
ャーに記載されている。
【0035】本発明に使用する添加剤は、RD3081
19 XIVに記載されている分散法などにより、添加す
ることができ、前述RD17643 28頁、RD18
716 647〜8頁及びRD308119のXIXに記
載されている支持体を使用することができる。
【0036】本発明の感光材料には、前述RD3081
19VII−K項に記載されているフィルター層や中間層
等の補助層を設けることができ、順層、逆層、ユニット
構成等の様々な層構成をとることができる。
【0037】本発明は、一般用もしくは映画用のカラー
ネガフィルム、スライド用もしくはテレビ用のカラー反
転フィルム、カラーポジフィルム、カラーペーパーに代
表される種々のカラー感光材料に適用することができ
る。
【0038】これらのカラー感光材料は、乳剤層を有す
る側の全親水性コロイド層の膜厚の総和が25μm以下
であることが好ましく、20μm以下がより好ましく、
18μm以下が更に好ましい。膜厚は25℃相対湿度5
5%調湿下(2hr)で測定した膜厚を意味する。
【0039】カラー感光材料は、前述のRD17643
の28、29頁及びRD18716の615頁左欄〜右
欄に記載された通常の方法によって現像処理することが
できる。
【0040】カラー感光材料をロール状の形態で使用す
る場合には、カートリッジに収納した形態を取るのが好
ましい。カートリッジとして最も一般的なものは、現在
の135のフォーマットのパトローネである。その他、
下記特許で提案されたカートリッジも使用できる。
【0041】実開昭58−67329号、特開昭58−
181035号、米国特許4,221,479号、特開
平1−231045号、同2−199451号、米国特
許4,846,418号、同4,848,693号、同
4,832,275号。
【0042】又、1992年1月31日出願(八木敏彦
他)の「小型の写真用ロールフィルムパトローネとフィ
ルムカメラ」に本発明を適用することができる。
【0043】本発明において、化学増感をハロゲン化銀
吸着性化合物の存在下で施すと、本発明の効果が一層増
す。該ハロゲン化銀吸着性化合物としては、本発明の一
般式(1)の化合物を含む増感色素、カブリ防止剤及び
安定剤などが使用できる。
【0044】増感色素としては、シアニン色素、メロシ
アニン色素、複合シアニン色素、複合メロシアニン色
素、ホロポーラーシアニン色素、ヘミシアニン色素、ス
チリル色素、ヘミオキソノール色素、オキソノール、メ
ロスチリルおよびストレプトシアニンを含むポリメチン
染料を挙げることができる。
【0045】カブリ防止剤、安定剤としては、例えばテ
トラザインデン類、アゾール類、例えばベンゾチアゾリ
ウム塩、ニトロインダゾール類、ニトロベンズイミダゾ
ール類、クロロベンズイミダゾール類、プロモベンズイ
ミダゾール類、メルカプトチアゾール類、メルカプトベ
ンズイミダゾール類、アミノトリアゾール類、ベンゾト
リアゾール類、ニトロベンゾトリアゾール類、メルカプ
トテトラゾール類(特に1−フェニル−5−メルカプト
テトラゾール)など、またメルカプトピリミジン類、メ
ルカプトトリアジン類、例えばオキサゾリチオンのよう
なチオケト化合物、更にはベンゼンチオスルフィン酸、
ベンゼンスルフィン酸、ベンゼンスルフォン酸アミド、
ハイドロキノン誘導体、アミノフェノール誘導体、没食
子酸誘導体、アスコルビン酸誘導体を挙げることができ
る。
【0046】ハロゲン化銀溶剤共存下で増感を施すとし
ばしば良い結果が得られる。
【0047】用いられるハロゲン化銀溶剤としては、米
国特許第3,271,157号、同3,531,289
1号、同3,574,628号各明細書、特開昭54−
1019号、同54−158917号各公報等に記載さ
れた(a)有機チオエーチル類、特開昭53−8240
8号、同55−77737号、同55−2982号各公
報等に記載された(b)チオ尿素誘導体、特開昭53−
144319号公報に記載された(c)酸素または硫黄
原子と窒素原子とに挟まれたチオカルボニル基を有する
ハロゲン化銀溶剤、特開昭54−100717号公報に
記載された(d)イミダゾール類、(e)亜硫酸塩、
(f)チオシアネート等が挙げられる。
【0048】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0049】実施例1 磁気記録媒体の作成 《支持体の作成》2,6−ナフタレンジカルボン酸ジメ
チル100重量部、エチレングリコール60重量部にエ
ステル交換触媒として酢酸カルシウム水和物0.1重量
部を添加し、常法に従ってエステル交換反応を行った。
得られた生成物に、三酸化アンチモン0.05重量部、
リン酸トリメチルエステル0.03重量部を添加した。
次いで徐々に昇温、減圧にし、290℃、0.05mm
Hgの条件で重合を行ない固有粘度0.60のポリエチ
レン−2,6−ナフタレートを得た。
【0050】これを、150℃で8時間真空乾燥した
後、300℃でTダイから層状に溶融押出し、50℃の
冷却ドラム上に静電印加しながら密着させ、冷却固化さ
せ、未延伸シートを得た。この未延伸シートをロール式
縦延伸機を用いて、135℃で縦方向に3.3倍延伸し
た。
【0051】得られた一軸延伸フィルムをテンター式横
延伸機を用いて、第一延伸ゾーン145℃で総横延伸倍
率の50%延伸し、更に第二延伸ゾーン155℃で総横
延伸倍率3.3倍となるように延伸した。次いで、10
0℃で2秒間熱処理し、更に第一熱固定ゾーン200℃
で5秒間熱固定し、第二熱固定ゾーン240℃で15秒
間熱固定した。次いで、横方向に5%弛緩処理しながら
室温まで30秒かけて徐冷して、厚さ85μmのポリエ
チレンナフタレートフィルムを得た。
【0052】これをステンレス製のコアに巻き付け、1
10℃で48時間熱処理(アニール処理)して支持体を
作成した。
【0053】この支持体の両面に12W/m2/min
のコロナ放電処理を施し、一方の面に下引塗布液B−1
を乾燥膜厚0.4μmになるように塗布し、その上に1
2W/m2/minのコロナ放電処理を施し、下引塗布
液B−2を乾燥膜厚0.06μmになるように塗布し
た。
【0054】12W/m2/minのコロナ放電処理を
施した他方の面には、下引塗布液B−3を乾燥膜厚0.
2μmになるように塗布し、その上に12W/m2/m
inのコロナ放電処理を施し、塗布液B−4を乾燥膜厚
0.2μmになるように塗布した。
【0055】各層はそれぞれ塗布後90℃で10秒間乾
燥し、4層塗布後引き続いて110℃で2分間熱処理を
行った後、50℃で30秒間冷却処理を行った。
【0056】 〈下引塗布液B−1〉 ブチルアクリレート30重量%,t−ブチルアクリレート20重量%, スチレン25重量%及び2−ヒドロキシエチルアクリレート25重量% の共重合体ラテックス液(固形分30%) 125g 化合物(UL−1) 0.4g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレン尿素) 0.05g 水で仕上げる 1000ml 〈下引塗布液B−2〉 スチレン−無水マレイン酸共重合体の水酸化ナトリウム水溶液 (固形分6%) 50g 化合物(UL−1) 0.6g 化合物(UL−2) 0.09g シリカ粒子(平均粒径3μ) 0.2g 水で仕上げる 1000ml 〈塗布液B−3〉 ブチルアクリレート30重量%、t−ブチルアクリレート20重量%、 スチレン25重量%及び2−ヒドロキシアクリレート25重量% の共重合体ラテックス液(固形分30%) 50g 化合物(UL−1) 0.3g ヘキサメチレン−1,6−ビス(エチレン尿素) 1.1g 水で仕上げる 1000ml
【0057】
【化4】
【0058】〈塗布液B−4〉ジカルボン酸成分として
テレフタル酸ジメチル60モル%、イソフタル酸ジメチ
ル30モル%、5−スルホイソフタル酸ジメチルのナト
リム塩10モル%、グリコール成分としてエチレングリ
コール50モル%、ジエチレングリコール50モル%を
常法により共重合した。この共重合体を95℃の熱水中
で3時間撹拌し、15重量%の水分散液Aとした。
【0059】 酸化スズ−酸化アンチモン複合微粒子(平均粒径0.2μ)の 水分散液(固形分40重量%) 109g 水分散液A 67g 水で仕上げる 1000ml 《磁気記録層の塗設》前記下引処理支持体の下引層U−
4塗布液を塗設した層上に下記組成の磁気記録層塗布液
を精密イクストルージョンコーターを用い乾燥膜厚0.
8μmとなるように塗布し、乾燥と同時に塗膜が未乾の
うちに配向磁場中で塗布方向へ磁性体を配向させ、磁気
記録再生時の高出力化を図った。
【0060】 〔磁気記録層塗布液M−1の組成と調製〕 コバルト含有ガンマ酸化鉄 (平均長軸長0.12μm、短軸長0.015μm、 Fe2+/Fe3+=0.2、比表面積40m2/g、Hc=750Oe) 10重量部 アルミナ(α−Al23、平均粒径0.2μm) 3重量部 ジアセチルセルロース(帝人(株)製) 150重量部 ポリウレタン(N3132、日本ポリウレタン(株)製) 15重量部 ステアリン酸 2重量部 シクロヘキサノン 920重量部 アセトン 920重量部 上記を良く混合分散した後、サンドミルで分散後、ポリ
イソシアネートのコロネート−3041(日本ポリウレ
タン(株)製、固形分50%)を50重量部添加した
後、十分撹拌混合して磁性塗料M−1とした。
【0061】《潤滑層の塗設》前記磁気記録層の上にカ
ルナバワックスを0.1%含有するよう水/メタノール
混合溶液に分散した潤滑剤塗布液(下記ワックス液)を
調製し、該ワックスの付量が15mg/m2となるよう
に塗布した。ワックス塗布後の原反を100℃の熱処理
ゾーンに5分間通して乾かした後、40℃のオーブンで
5日間放置し、イソシアネートの架橋反応を充分に行っ
た。
【0062】(ワックス液の作成)90℃に加熱した水
100重量部にポリオキシエチレンラウリルエーテル4
重量部を混合し、別に90℃で熔融しておいたカルナバ
ワックス40重量部をこれに添加した後、高速撹拌式ホ
モジナイザーを用いて充分に撹拌し、カルナバワックス
の分散液(WAX1)を作成した。
【0063】次に水995重量部、メタノール900重
量部及びプロピレングリコールモノメチルエーテル10
0重量部を混合し、ここにWAX1を5重量部添加し、
撹拌してワックス液を作成した。
【0064】前記磁気記録媒体の、磁気記録層側とは反
対側に前記下引塗布液B−1及びB−2を同一条件で塗
設した下引層を設けた後、以下に示す組成のハロゲン化
銀カラー写真感光材料構成層を順次塗設して多層ハロゲ
ン化銀カラー写真感光材料の試料101を作成した。
【0065】なお、添加剤の使用量は感光材料1m2
たりのグラム数で示し、ハロゲン化銀乳剤及びコロイド
銀は銀換算値で示す。又、増感色素は同一層中に含まれ
るハロゲン化銀1モル当たりのモル数で示した。
【0066】 《ハロゲン化銀カラー写真感光材料構成層》 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.15 紫外線吸収剤(UV−1) 0.30 高沸点溶媒(Oil−1) 0.16 ゼラチン 1.64 第2層:中間層 ゼラチン 0.80 第3層:低感度赤感性層 沃臭化銀乳剤(A) 0.44 沃臭化銀乳剤(B) 0.11 増感色素(SD−1) 2.6×10-5 増感色素(SD−2) 2.6×10-5 増感色素(SD−3) 3.1×10-4 増感色素(SD−4) 2.3×10−5 増感色素(SD−5) 2.8×10−4 シアンカプラー(C−1) 0.35 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.065 化合物(GA−1) 2.0×10-3 高沸点溶媒(Oil−1) 0.33 ゼラチン 0.73 第4層:中感度赤感性層 沃臭化銀乳剤(B) 0.39 増感色素(SD−1) 1.3×10-4 増感色素(SD−2) 1.3×10-4 増感色素(SD−3) 2.5×10-4 増感色素(SD−4) 1.8×10-5 シアンカプラー(C−1) 0.24 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.040 DIR化合物(D−1) 0.025 化合物(GA−1) 1.0×10-3 高沸点溶媒(Oil−1) 0.30 ゼラチン 0.59 第5層:高感度赤感性層 沃臭化銀乳剤(E) 0.91 増感色素(SD−1) 8.5×10-5 増感色素(SD−2) 9.1×10-5 増感色素(SD−3) 1.7×10-4 増感色素(SD−4) 2.3×10-5 シアンカプラー(C−2) 0.10 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.014 DIR化合物(D−1) 7.5×10-3 化合物(GA−1) 1.4×10-3 高沸点溶媒(Oil−1) 0.12 ゼラチン 0.53 第6層:中間層 ゼラチン 1.14 第7層:低感度緑感性層 沃臭化銀乳剤(B) 0.32 沃臭化銀乳剤(A) 0.74 増感色素(SD−7) 5.5×10-4 増感色素(SD−1) 5.2×10-5 増感色素(SD−12) 4.8×10-5 マゼンタカプラー(M−1) 0.15 マゼンタカプラー(M−2) 0.37 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.20 DIR化合物(D−2) 0.020 化合物(GA−1) 4.0×10-3 高沸点溶媒(Oil−2) 0.65 ゼラチン 1.65 第8層:高感度緑感性層 沃臭化銀乳剤(D) 0.79 増感色素(SD−8) 1.4×10-4 増感色素(SD−9) 1.5×10-4 増感色素(SD−10) 1.4×10-4 増感色素(SD−12) 7.1×10-5 マゼンタカプラー(M−2) 0.065 マゼンタカプラー(M−3) 0.025 カラードマゼンタカプラー(CM−2) 0.025 DIR化合物(D−3) 7.0×10-4 化合物(GA−1) 1.8×10-3 高沸点溶媒(Oil−2) 0.15 ゼラチン 0.46 第9層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 0.10 化合物(SC−1) 0.14 化合物(FS−1) 0.20 高沸点溶媒(Oil−2) 0.18 ゼラチン 1.20 第10層:低感度青感性層 沃臭化銀乳剤(B) 0.17 沃臭化銀乳剤(A) 0.20 増感色素(SD−11) 5.4×10-4 増感色素(SD−12) 2.0×10-4 イエローカプラー(Y−1) 0.62 イエローカプラー(Y−2) 0.31 化合物(GA−1) 4.5×10-3 高沸点溶媒(Oil−2) 0.20 ゼラチン 1.27 第11層:高感度青感性層 沃臭化銀乳剤C 0.66 イエローカプラー(Y−1) 0.10 化合物(GA−1) 2.0×10-3 高沸点溶媒(Oil−2) 0.04 ゼラチン 0.57 第12層:第1保護層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.04μm、沃化銀含有率4.0モル%) 0.30 紫外線吸収剤(UV−2) 0.030 紫外線吸収剤(UV−3) 0.015 紫外線吸収剤(UV−4) 0.015 紫外線吸収剤(UV−5) 0.015 紫外線吸収剤(UV−6) 0.10 化合物(FS−1) 0.25 高沸点溶媒 (Oil−1) 0.07 高沸点溶媒 (Oil−3) 0.07 ゼラチン 1.04 第13層:第2保護層 ポリマー(メチルメタクリレート−エチルメタクリ レート−メタクリル酸)マット剤(平均粒径2μm) 0.15 ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.04 滑り剤(WAX−1) 0.04 フッソ系界面活性剤F−1、F−2 各々0.01 ゼラチン 0.55 尚、上記の組成物の他に、塗布助剤Su−1,分散助剤
Su−2,粘度調整剤,染料AI−1,AI−2,安定
剤ST−1,カブリ防止剤AF−1,AF−2,及び防
腐剤DI−1を適宜添加した。
【0067】また、硬膜剤VS−1を全層の固形ゼラチ
ン総量に対し、2.0wt%になるように添加した。
【0068】上記試料の作成に用いた化合物の構造を以
下に示す。
【0069】
【化5】
【0070】
【化6】
【0071】
【化7】
【0072】
【化8】
【0073】
【化9】
【0074】
【化10】
【0075】
【化11】
【0076】
【化12】
【0077】
【化13】
【0078】上記試料に用いた乳剤は、下記の通りであ
る。尚、平均粒径は立方体に換算した粒径で示した。ま
た、各乳剤は、金、硫黄、セレン増感を最適に施した。
【0079】 乳剤名 平均AgI含有率 平均粒径 晶癖 直径/厚み比 (モル%) (μm) 沃臭化銀乳剤A 2.0 0.32 正常晶 1.0 沃臭化銀乳剤B 6.0 0.42 双晶平板 4.0 沃臭化銀乳剤C 8.0 0.70 双晶平板 5.0 沃臭化銀乳剤D 6.0 0.60 双晶平板 4.0 沃臭化銀乳剤E 6.0 0.54 双晶平板 4.0 上記で試料101を作成した。
【0080】次に、感光材料に添加する硬膜剤を、下記
表1に記載のように試料101と等モル量にしたまま種
類を変えた他は試料101と同様にして試料102〜1
05を作成した。更に、硬膜剤をH−1とVS−1を重
量比が1:1.2の割合になるようにし、全硬膜剤量が
試料101と等モル量になるように硬膜剤を変えた他は
試料101と同様にして試料106を作成した。
【0081】
【表1】
【0082】
【化14】
【0083】各々の試料について、APS(Advan
ced Photo System)のフィルムフォー
マットに基づいて25枚撮りの感光材料を作成し、温度
25℃、相対湿度60%の環境下でIX240の規格の
カートリッジに装填した。次に、同環境下でコニカカラ
ーJX400(コニカ社製)の包装に使用している防湿
部材を袋状にし、その中に感光材料を装填したカートリ
ッジを入れ密閉したもの(内装品)と、該防湿部材の溶
着部に直径0.5mmのピンホールを1つ開けたものの
中に感光材料を装填したカートリッジを入れ密閉したも
の(内装品)、との2種類即ち、内装品本発明試料10
1〜106、比較例試料101〜106を準備した。こ
うして出来上がった内装品を下記に示す温湿度条件に晒
した。
【0084】 A:温度60℃、相対湿度10%環境下で1日 B:温度50℃、相対湿度80%環境下で1日 なお、内装品試料101について、上記温湿条件(A,
B)での感光材料の含水率を測ったところ下記表2のよ
うになった。
【0085】〈含水率の測定〉 含水率=(a/b) 但し、a:A、B条件処理後の感光材料の重量 b:125℃,3hrで乾燥状態にした感光材料の重量
【0086】
【表2】
【0087】また、尚、内装品試料101について、ピ
ンホールの有無による密閉性の測定も行った。
【0088】〈密閉性の測定〉シリカゲル5gを包装体
内に封じ込め、40℃、相対湿度80%の環境下に48
時間晒し、シリカゲルの吸湿水分量を測定したところ下
記表3のようになった。
【0089】
【表3】
【0090】このようにして作った各試料(即ち、上記
の如く内装品本発明試料101〜106、比較例試料1
01〜106を温湿度条件A、Bにそれぞれ別に晒した
試料)について下記に示す評価を行った。
【0091】相対感度 カブリ濃度+1.10の光学濃度を与える露光量の逆数
を各試料の濃度とし、各々の試料の未サーモ状態のBl
ue感度を100とした相対値で変動幅を評価した。な
お現像処理の処理液組成及び方法は下記現像処理に従っ
て行った。
【0092】カブリ 各々の試料の未加熱状態のBlueカブリ濃度と加熱条
件A,Bに試料を晒した時のBlueカブリ濃度との差
を算出し、変化幅で評価した。(値が高いほど、劣化し
ていることを示す。) 《現像処理》 処理内容 処理時間 処理温度 補充量* (℃) (ミリリットル) 発色現像 3分15秒 38±0.3 780 漂白 6分30秒 38±2.0 150 水洗 3分15秒 20±10 200 定着 6分30秒 38±2.0 830 水洗 3分15秒 20±10 200 安定 1分30秒 38±5.0 830 乾燥 2分 55±5.0 − 補充量*は写真感光材料1m2当たりの値である。発色現像液、漂白液、定着 液、安定液及びその補充液は、下記のようにして調製されたものを使用した。
【0093】 〈発色現像液〉 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシルエチル) アニリン硫酸塩 4.75g 無水亜硫酸ナトリウム 4.25g ヒドロキシルアミン1/2硫酸塩 2.0g 無水炭酸カリウム 37.5g 臭化ナトリウム 1.3g ニトリロ三酢酸・3ナトリウム塩(1水塩) 2.5g 水酸化カリウム 1.0g 水を加えて1リットルとし、pH10.1(処理1)及びpH9.9(処理2 )にそれぞれ調製した。
【0094】 〈漂白液〉 エチレンジアミン四酢酸鉄(III)アンモニウム 100g エチレンジアミン四酢酸2アンモニウム塩 10.0g 臭化アンモニウム 150g 氷酢酸 10ml 水を加えて1リットルとし、アンモニア水を用いてpH6.0に調整した。
【0095】 〈定着液〉 チオ硫酸アンモニウム 175g 無水亜硫酸ナトリウム 8.5g メタ亜硫酸ナトリウム 2.3g 水を加えて1リットルにし、酢酸を用いてpH6.0に調製した。
【0096】 〈安定液〉 ホルマリン(37%水溶液) 1.5ml コニダックス(コニカ(株)製) 7.5ml 水を加えて1リットルとした。
【0097】 〈発色現像補充液〉 水 800ml 炭酸カリウム 35g 炭酸水素ナトリウム 3g 亜硫酸カリウム 5g 臭化ナトリウム 0.4g ヒドロキシルアミン硫酸塩 3.1g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシルエチル) アニリン乳酸塩 6.3g 水酸化カリウム 2g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウムまたは20%硫酸を用いてpH1 0.18に調製した。
【0098】 〈漂白補充液〉 水 700ml 1/3ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 175g エチレンジアミン四酢酸 2g 硝酸ナトリウム 50g 臭化アンモニウム 200g 氷酢酸 56g アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH4.0に調整した後に水を加えて1リッ トルにした。
【0099】 〈定着補充液〉 水 800ml チオシアン酸アンモニウム 150g チオ硫酸アンモニウム 180g 亜硫酸ナトリウム 20g エチレンジアミン四酢酸 2g アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH6.5に調整した後に水を加えて1リッ トルにした。
【0100】〈安定補充液〉定着液に同じ。
【0101】以上の結果を表4に示す。
【0102】
【表4】
【0103】上記表4の結果から明らかなように、本発
明は比較よりもカブリ濃度の変動幅や相対感度の変動幅
が小さくなっており、特に耐熱性能の差異が顕著である
ことがわかる。更に、硬膜剤と防湿部材の相互作用で、
予想外の大きな効果が得られた。
【0104】実施例2 110μmセルロースアセテート支持体の背面に、下記
組成の各層を順次塗設した。
【0105】 第1層 アルミナゾルAS100(日産化学工業株式会社) 0.8g/m2 ジアセチルセルロース 1.5g/m2 第2層 ジアセチルセルロース 20g/m2 SiO2微粒子(平均粒径3μm) 0.4g/m2 第3層 カラナバワックス(融点83℃) 0.1g/m2 上記背面加工を施した側と反対の支持体側に、酢酸ビニ
ル−無水マレイン酸から成る下塗り層を施し、実施例1
と同様な感光性層を順次塗設し、表5に示すように試料
201〜206を作成した。
【0106】
【表5】
【0107】そして、各々の試料を通常の135サイズ
24枚撮りの規格に裁断し、フィルムパトローネに収納
し、さらに温度25℃、相対湿度60%の環境下で「撮
りっ切りコニカMiNi」(コニカ社製)に装填してレ
ンズ付きフィルム(防湿部材で密封)を作成した。次に
同環境下で実施例1の場合と同じ防湿部材で密封し、実
施例1の場合と同じように溶着部分にピンホールを開け
たものと開けないものの2種類準備した。
【0108】そして実施例1と同様に温湿度条件下に晒
し、同様な評価を行った所、表6のような結果になっ
た。
【0109】
【表6】
【0110】上記結果より、実施例1と同様の効果が得
られた。
【0111】実施例3 実施例2で作成した試料201、205、206の3種
類を感光材料を通常の135サイズ24枚撮りの規格に
裁断し、フィルムパトローネに収納して、温度25℃、
相対湿度60%の環境下で特開平5−66521号の実
施例に記載の樹脂缶AとB(Aは60℃以上で密閉性が
低下する容器、Bは60℃以上でも密閉性が高い容器で
ある。)に各々内装し、各々実施例1と同様な温湿度条
件に晒し、同様な評価を行ったところ、表7のような結
果になった。
【0112】
【表7】
【0113】このときの透湿水分量を測定したところ、
A:21mg、B:7.8mgであった。
【0114】上記表7の結果から、本発明は比較例より
もカブリ濃度と相対感度の変動幅が小さくなっており、
特に耐熱性能の差異が顕著であることがわかる。また本
発明の硬膜剤と本発明外の硬膜剤を併用した場合でも、
同様に効果が得られることがわかる。
【0115】以下図面を参照して、本発明を説明する。
【0116】図1及び図2は本発明の感光材料包装体の
一例を示す構成図である。図1はレンズ付き写真フィル
ムユニット収容体を構成するバリア包装の裏側から見た
図、図2は図1のA−A′断面を示す断面図である。折
り返し部32の外側32aと熱溶着部33との境界付近
(折り返し部32の根元付近)の熱溶着を他の部分の溶
着より弱めることで、非溶着部35を設けるようにして
いる。同様にして、他端の熱溶着部34にも折り返し部
32の根元付近に非溶着部36を設けている。このよう
にすることによって、非溶着部35,36から外気と連
絡され湿度を調整することができる。
【0117】図3、図4は本発明の感光材料包装体の別
の一例を示す構成図である。この図では、折り返し部3
2の一部を説明のために切り欠いてある。実際には折り
返し部32に隠れる部分の端部近くに、通気穴37及び
通気穴38が設けられている。この通気穴37,38の
直径は0.5mmの、いわゆるピンホールである。この
通気穴37,38は、バリア包装30を形成する工程で
開けるようにする。このようにすることによって、通気
穴37,38が透湿水分量を調整することができる。
【0118】
【発明の効果】本発明により、写真性能、特に耐熱性及
び耐湿性に優れたハロゲン化銀感光材料を提供できるハ
ロゲン化銀感光材料包装体を提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の感光材料包装体の一例を示す構成図で
ある。
【図2】本発明の感光材料包装体の一例を示す構成図で
ある。
【図3】本発明の感光材料包装体の別の一例を示す構成
図である。
【図4】本発明の感光材料包装体の別の一例を示す構成
図である。
【図5】レンズ付きフィルムユニットの外観斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 レンズ付きフィルム 12 パトローネ 14 電池 21 フィルム室 30 バリア包装 31 吊り下げ穴 32 折り返し部 33,34 熱溶着部 35,36 非溶着部 37,38 通気穴 112 撮影レンズ 120 前カバー 130 裏蓋 180 紙カバー

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明支持体上の一方の側に、少なくとも
    一層のハロゲン化銀感光性層を有するハロゲン化銀感光
    材料を、包装材料にて包装したハロゲン化銀感光材料包
    装体において、該ハロゲン化銀感光材料が、水酸基を有
    するビニルスルホン系硬膜剤によって硬膜されており、
    該包装体が、60℃48時間での透湿水分量が10mg
    以上であることを特徴とするハロゲン化銀感光材料包装
    体。
  2. 【請求項2】 前記包装体が、防湿部材の一部に通気穴
    を設けたものである請求項1記載のハロゲン化銀感光材
    料包装体。
  3. 【請求項3】 前記包装体が、キャップ及びそれに係合
    する本体ケースからなり、60℃未満では該透湿水分量
    が10mg未満であるが、60℃以上ではキャップ及び
    それに係合する本体ケースとの嵌合状態が変化して該透
    湿水分量が10mg以上となるものである請求項1記載
    のハロゲン化銀感光材料包装体。
  4. 【請求項4】 前記包装体が、前記ハロゲン化銀感光材
    料を未露光で撮影可能な状態に装填した撮影ユニットの
    包装体である請求項1または2記載のハロゲン化銀感光
    材料包装体。
  5. 【請求項5】 前記包装体が、前記ハロゲン化銀感光材
    料をスプールに巻き、スプールを駆動することによって
    舌端部を外部に繰り出す遮光性カートリッジに収納し、
    前記包装材料によって包装した請求項1、2または3記
    載のハロゲン化銀感光材料包装体。
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