JPH10268381A - フィルタ交換式カメラ - Google Patents
フィルタ交換式カメラInfo
- Publication number
- JPH10268381A JPH10268381A JP6852597A JP6852597A JPH10268381A JP H10268381 A JPH10268381 A JP H10268381A JP 6852597 A JP6852597 A JP 6852597A JP 6852597 A JP6852597 A JP 6852597A JP H10268381 A JPH10268381 A JP H10268381A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- filter
- lens
- mounting portion
- camera
- unit
- Prior art date
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- Blocking Light For Cameras (AREA)
- Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フィルタ未装着を検出して撮影者に報知す
る。 【解決手段】 フィルタ種類検出スイッチ11のスイッ
チ11a,11bは、突出したオフ位置とオフ位置から
押し込まれたオン位置との間で移動可能で、かつ付勢手
段により突出する方向に付勢されており、フィルタ保持
枠16のスイッチ11a,11bの対向位置にフィルタ
種類に応じて凹部を設けている。レンズマイコン14
は、スイッチ11a,11bの両方がオフ位置であれ
ば、フィルタ未装着と判別し、ボディマイコン28に送
信する未装着フラグを「1」にセットする。ボディマイ
コン26は、受信した未装着フラグが「1」であれば、
ボディ表示部26にフィルタ未装着である旨を警告表示
する。
る。 【解決手段】 フィルタ種類検出スイッチ11のスイッ
チ11a,11bは、突出したオフ位置とオフ位置から
押し込まれたオン位置との間で移動可能で、かつ付勢手
段により突出する方向に付勢されており、フィルタ保持
枠16のスイッチ11a,11bの対向位置にフィルタ
種類に応じて凹部を設けている。レンズマイコン14
は、スイッチ11a,11bの両方がオフ位置であれ
ば、フィルタ未装着と判別し、ボディマイコン28に送
信する未装着フラグを「1」にセットする。ボディマイ
コン26は、受信した未装着フラグが「1」であれば、
ボディ表示部26にフィルタ未装着である旨を警告表示
する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルタを着脱可
能に保持するフィルタ装着部を備えたフィルタ交換式カ
メラに関するものである。
能に保持するフィルタ装着部を備えたフィルタ交換式カ
メラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アポダイゼーションフィルタなど
の特殊効果フィルタが写真撮影に用いられることがあっ
た。アポダイゼーションフィルタは、光軸中心から光軸
と垂直な方向に離れるに従って透過率が低下するように
構成されたフィルタで、このアポダイゼーションフィル
タを用いて写真を撮影すると、焦点はずれ像が全体にふ
わりとボケて良好なボケ具合の像になる効果が得られ
る。
の特殊効果フィルタが写真撮影に用いられることがあっ
た。アポダイゼーションフィルタは、光軸中心から光軸
と垂直な方向に離れるに従って透過率が低下するように
構成されたフィルタで、このアポダイゼーションフィル
タを用いて写真を撮影すると、焦点はずれ像が全体にふ
わりとボケて良好なボケ具合の像になる効果が得られ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】アポダイゼーションフ
ィルタなどのフィルタを着脱可能に保持するフィルタ装
着部を備えたフィルタ交換式カメラが考えられるが、フ
ィルタ装着部を鏡筒内部、特に撮影レンズ間などの外部
から見えない位置に配設した場合には、フィルタの有無
や種類を容易に識別することができない。
ィルタなどのフィルタを着脱可能に保持するフィルタ装
着部を備えたフィルタ交換式カメラが考えられるが、フ
ィルタ装着部を鏡筒内部、特に撮影レンズ間などの外部
から見えない位置に配設した場合には、フィルタの有無
や種類を容易に識別することができない。
【0004】また、撮影レンズ間にフィルタ装着部を設
けた場合には、フィルタ未装着では光学条件がずれて正
常に撮影できなくなる。
けた場合には、フィルタ未装着では光学条件がずれて正
常に撮影できなくなる。
【0005】本発明は、上記問題を解決するもので、フ
ィルタ未装着を検出して撮影者に報知し得るフィルタ交
換式カメラを提供することを目的とする。
ィルタ未装着を検出して撮影者に報知し得るフィルタ交
換式カメラを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、鏡筒の内壁に
沿って移動可能に配設され、撮影レンズ群を保持するレ
ンズ枠を備えたカメラにおいて、上記レンズ枠に形成さ
れ、フィルタを着脱可能に保持するフィルタ装着部と、
このフィルタ装着部にフィルタが装着されているか否か
を検出するフィルタ検出手段と、上記フィルタ装着部に
フィルタが装着されていないときはその旨を報知する報
知手段とを備えたものである(請求項1)。
沿って移動可能に配設され、撮影レンズ群を保持するレ
ンズ枠を備えたカメラにおいて、上記レンズ枠に形成さ
れ、フィルタを着脱可能に保持するフィルタ装着部と、
このフィルタ装着部にフィルタが装着されているか否か
を検出するフィルタ検出手段と、上記フィルタ装着部に
フィルタが装着されていないときはその旨を報知する報
知手段とを備えたものである(請求項1)。
【0007】この構成によれば、フィルタ装着部にフィ
ルタが装着されているか否かが検出され、フィルタ装着
部にフィルタが装着されていないときはその旨が報知さ
れることにより、撮影者によってフィルタ未装着が確実
に識別される。
ルタが装着されているか否かが検出され、フィルタ装着
部にフィルタが装着されていないときはその旨が報知さ
れることにより、撮影者によってフィルタ未装着が確実
に識別される。
【0008】また、請求項1記載のフィルタ交換式カメ
ラにおいて、上記レンズ枠は、上記フィルタ装着部が上
記鏡筒内の没入位置と上記鏡筒外の露出位置との間を移
動可能なように構成されたものである(請求項2)。
ラにおいて、上記レンズ枠は、上記フィルタ装着部が上
記鏡筒内の没入位置と上記鏡筒外の露出位置との間を移
動可能なように構成されたものである(請求項2)。
【0009】この構成によれば、レンズ枠は、フィルタ
装着部が鏡筒内の没入位置と鏡筒外の露出位置との間を
移動可能なように構成されることにより、フィルタ装着
部が外部から見えない鏡筒内の没入位置にあるときで
も、フィルタ装着部にフィルタが装着されていないとき
はその旨が報知されることにより、撮影者によってフィ
ルタ未装着が確実に識別される。
装着部が鏡筒内の没入位置と鏡筒外の露出位置との間を
移動可能なように構成されることにより、フィルタ装着
部が外部から見えない鏡筒内の没入位置にあるときで
も、フィルタ装着部にフィルタが装着されていないとき
はその旨が報知されることにより、撮影者によってフィ
ルタ未装着が確実に識別される。
【0010】また、レンズ取付部を備えたボディ部と、
鏡筒の内壁に沿って移動可能に配設され、撮影レンズ群
を保持するレンズ枠を備え、上記レンズ取付部に着脱可
能に取り付けられるレンズ部とからなり、上記レンズ枠
に形成され、フィルタを着脱可能に保持するフィルタ装
着部を備えたフィルタ交換式カメラであって、上記レン
ズ部に配設され、上記フィルタ装着部にフィルタが装着
されているか否かを検出するフィルタ検出手段と、上記
レンズ部に配設され、上記フィルタ検出手段によりフィ
ルタ未装着が検出されると未装着信号を上記ボディ部に
送信する送信制御手段と、上記ボディ部に配設され、上
記フィルタ装着部にフィルタが装着されていない旨を報
知する報知手段と、上記ボディ部に配設され、上記未装
着信号を受信すると上記報知手段を動作させる報知制御
手段とを備えたものである(請求項3)。
鏡筒の内壁に沿って移動可能に配設され、撮影レンズ群
を保持するレンズ枠を備え、上記レンズ取付部に着脱可
能に取り付けられるレンズ部とからなり、上記レンズ枠
に形成され、フィルタを着脱可能に保持するフィルタ装
着部を備えたフィルタ交換式カメラであって、上記レン
ズ部に配設され、上記フィルタ装着部にフィルタが装着
されているか否かを検出するフィルタ検出手段と、上記
レンズ部に配設され、上記フィルタ検出手段によりフィ
ルタ未装着が検出されると未装着信号を上記ボディ部に
送信する送信制御手段と、上記ボディ部に配設され、上
記フィルタ装着部にフィルタが装着されていない旨を報
知する報知手段と、上記ボディ部に配設され、上記未装
着信号を受信すると上記報知手段を動作させる報知制御
手段とを備えたものである(請求項3)。
【0011】この構成によれば、フィルタ装着部にフィ
ルタが装着されているか否かが検出され、フィルタ未装
着が検出されると未装着信号がレンズ部からボディ部に
送信されて、ボディ部で未装着信号が受信されると、フ
ィルタが装着されていない旨がボディ部で報知されるこ
とにより、フィルタの未装着が撮影者に確実に報知され
る。
ルタが装着されているか否かが検出され、フィルタ未装
着が検出されると未装着信号がレンズ部からボディ部に
送信されて、ボディ部で未装着信号が受信されると、フ
ィルタが装着されていない旨がボディ部で報知されるこ
とにより、フィルタの未装着が撮影者に確実に報知され
る。
【0012】また、請求項3記載のフィルタ交換式カメ
ラにおいて、上記レンズ取付部に上記レンズ部が正常に
取り付けられているか否かを検出するレンズ検出手段を
備え、上記送信制御手段は、更に、上記レンズ部が正常
に取り付けられていないときに上記未装着信号を送信す
るものである(請求項4)。
ラにおいて、上記レンズ取付部に上記レンズ部が正常に
取り付けられているか否かを検出するレンズ検出手段を
備え、上記送信制御手段は、更に、上記レンズ部が正常
に取り付けられていないときに上記未装着信号を送信す
るものである(請求項4)。
【0013】この構成によれば、レンズ取付部にレンズ
部が正常に取り付けられているか否かが検出され、レン
ズ部が正常に取り付けられていないときに未装着信号が
送信されることにより、未装着信号がフィルタの未装着
及びレンズ部の取り付けに関する信号として兼用され
て、構成の簡素化が図られる。
部が正常に取り付けられているか否かが検出され、レン
ズ部が正常に取り付けられていないときに未装着信号が
送信されることにより、未装着信号がフィルタの未装着
及びレンズ部の取り付けに関する信号として兼用され
て、構成の簡素化が図られる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1、図2は本発明に係るフィル
タ交換式カメラの一実施形態の構成図で、図1は撮影レ
ンズ群が無限遠に合焦した状態、図2は撮影レンズ群が
最大寸法まで繰り出された状態を示している。このフィ
ルタ交換式カメラは、図1に示すように、レンズ部Lと
ボディ部Bとからなり、レンズ部Lはボディ部Bに設け
られたレンズ取付部20に着脱可能に取り付けられてい
る。
タ交換式カメラの一実施形態の構成図で、図1は撮影レ
ンズ群が無限遠に合焦した状態、図2は撮影レンズ群が
最大寸法まで繰り出された状態を示している。このフィ
ルタ交換式カメラは、図1に示すように、レンズ部Lと
ボディ部Bとからなり、レンズ部Lはボディ部Bに設け
られたレンズ取付部20に着脱可能に取り付けられてい
る。
【0015】レンズ部Lは、円筒形状の鏡筒1の内周に
隣接して配設された円筒形状のフォーカスカム環2と、
このフォーカスカム環2の内周に隣接して配設された円
筒形状の固定筒3と、フォーカスカム環2及び固定筒3
に支持された第1群移動枠4及び第2群移動枠5と、第
1群移動枠4に支持されたレンズ6,7、絞り8及びこ
の絞り8を操作するための絞り操作板9と、第2群移動
枠5に支持されたレンズ10とを備えるとともに、フィ
ルタ種類検出スイッチ11と、フォーカシングモータ1
2と、パルスモータからなる絞り駆動モータ13と、レ
ンズ部Lの上記各部の制御を行うレンズマイコン14と
を備えている。このレンズマイコン14は、後述する予
め設定されたデータを記憶するROM141を内蔵して
いる。
隣接して配設された円筒形状のフォーカスカム環2と、
このフォーカスカム環2の内周に隣接して配設された円
筒形状の固定筒3と、フォーカスカム環2及び固定筒3
に支持された第1群移動枠4及び第2群移動枠5と、第
1群移動枠4に支持されたレンズ6,7、絞り8及びこ
の絞り8を操作するための絞り操作板9と、第2群移動
枠5に支持されたレンズ10とを備えるとともに、フィ
ルタ種類検出スイッチ11と、フォーカシングモータ1
2と、パルスモータからなる絞り駆動モータ13と、レ
ンズ部Lの上記各部の制御を行うレンズマイコン14と
を備えている。このレンズマイコン14は、後述する予
め設定されたデータを記憶するROM141を内蔵して
いる。
【0016】第1群移動枠4及び第2群移動枠5は、そ
れぞれ固定筒3に穿設された直進溝及びフォーカスカム
環2に穿設されたカム溝に係合する案内ピン41,51
を備えている。また、第1群移動枠4には、絞り8の近
傍に、フィルタ15が配設されたフィルタ保持枠16を
着脱可能に保持するフィルタ装着部17(図3)が設け
られ、鏡筒1の表面には、後述するレンズ表示部18が
設けられている。フィルタ保持枠16は、フィルタ15
の中心がレンズ部Lの光軸に一致するように配設されて
いる。
れぞれ固定筒3に穿設された直進溝及びフォーカスカム
環2に穿設されたカム溝に係合する案内ピン41,51
を備えている。また、第1群移動枠4には、絞り8の近
傍に、フィルタ15が配設されたフィルタ保持枠16を
着脱可能に保持するフィルタ装着部17(図3)が設け
られ、鏡筒1の表面には、後述するレンズ表示部18が
設けられている。フィルタ保持枠16は、フィルタ15
の中心がレンズ部Lの光軸に一致するように配設されて
いる。
【0017】一方、ボディ部Bは、レンズ部Lの光軸上
に光軸に対して45°傾斜して配置されたハーフミラー2
1及び反射ミラー22と、上部にハーフミラー21と平
行に配置された反射ミラー23と、図略のファインダ光
学系とを備えるとともに、測距を行うためのAFモジュ
ール24と、絞り制御を行うための測光(AE)モジュー
ル25と、撮影者に後述する警告表示を行う液晶表示パ
ネルからなるボディ表示部26と、表面適所に配設され
たシャッターボタン27と、シャッターボタン27の半
押しでオンになるロックスイッチSW1と、このロック
スイッチSW1のオン状態からシャッターボタン27を
更に深く押し込むとオンになるレリーズスイッチSW2
と、ボディ部Bの上記各部の制御を行うボディマイコン
28とを備えている。
に光軸に対して45°傾斜して配置されたハーフミラー2
1及び反射ミラー22と、上部にハーフミラー21と平
行に配置された反射ミラー23と、図略のファインダ光
学系とを備えるとともに、測距を行うためのAFモジュ
ール24と、絞り制御を行うための測光(AE)モジュー
ル25と、撮影者に後述する警告表示を行う液晶表示パ
ネルからなるボディ表示部26と、表面適所に配設され
たシャッターボタン27と、シャッターボタン27の半
押しでオンになるロックスイッチSW1と、このロック
スイッチSW1のオン状態からシャッターボタン27を
更に深く押し込むとオンになるレリーズスイッチSW2
と、ボディ部Bの上記各部の制御を行うボディマイコン
28とを備えている。
【0018】そして、フォーカシング時にフォーカシン
グモータ12が回転すると、フォーカスカム環2が回転
し、固定筒3上の直進溝及びフォーカスカム環2のカム
溝に係合する案内ピン41,51によって、第1群移動
枠4及び第2群移動枠5がそれぞれ移動し、これによっ
てレンズ6,7及びフィルタ15は一体的に、レンズ1
0は独立に繰り出されて、図1の状態から図2の状態ま
で移動することができる。
グモータ12が回転すると、フォーカスカム環2が回転
し、固定筒3上の直進溝及びフォーカスカム環2のカム
溝に係合する案内ピン41,51によって、第1群移動
枠4及び第2群移動枠5がそれぞれ移動し、これによっ
てレンズ6,7及びフィルタ15は一体的に、レンズ1
0は独立に繰り出されて、図1の状態から図2の状態ま
で移動することができる。
【0019】そして、図2に示すように、レンズが最大
寸法まで繰り出された状態でフィルタ保持枠16がフォ
ーカスカム環2の外側に露出するように構成されてい
る。これによって、後述するように、フィルタ保持枠1
6の着脱をフォーカスカム環2に妨げられることなく行
うことができる。
寸法まで繰り出された状態でフィルタ保持枠16がフォ
ーカスカム環2の外側に露出するように構成されてい
る。これによって、後述するように、フィルタ保持枠1
6の着脱をフォーカスカム環2に妨げられることなく行
うことができる。
【0020】なお、マニュアルフォーカスは、フォーカ
スカム環2の先端部に設けられた操作部2bを手動で回
転させることによって行うことができる。
スカム環2の先端部に設けられた操作部2bを手動で回
転させることによって行うことができる。
【0021】次に、図3〜図5を用いてフィルタの着脱
について説明する。図3、図4は第1群移動枠4に設け
られたフィルタ装着部17の正面図で、図3はフィルタ
未装着状態、図4はフィルタ装着状態を示している。図
5はフィルタ未装着状態における係止レバー171bの
係止解除部174bとフォーカスカム環2の位置関係を
示す部分断面図である。
について説明する。図3、図4は第1群移動枠4に設け
られたフィルタ装着部17の正面図で、図3はフィルタ
未装着状態、図4はフィルタ装着状態を示している。図
5はフィルタ未装着状態における係止レバー171bの
係止解除部174bとフォーカスカム環2の位置関係を
示す部分断面図である。
【0022】フィルタ装着部17が形成された位置の第
1群移動枠4には、図3に示すように、上部にスリット
状の開口部40が設けられ、この開口部40の左右ほぼ
中央部の対称位置に貫通孔42a,42bが穿設されて
おり、この貫通孔42a,42bの周囲には、貫通孔4
2a,42bより多少広い凹部が形成されている。
1群移動枠4には、図3に示すように、上部にスリット
状の開口部40が設けられ、この開口部40の左右ほぼ
中央部の対称位置に貫通孔42a,42bが穿設されて
おり、この貫通孔42a,42bの周囲には、貫通孔4
2a,42bより多少広い凹部が形成されている。
【0023】フィルタ装着部17は、図3に示すよう
に、第1群移動枠4の外周部で左右の対称位置に設けら
れた支持軸170a,170bと、この支持軸170
a,170bにより基端部が回動可能に支持された一対
の係止レバー171a,171bとを備え、支持軸17
0aには係止レバー171aを反時計回り方向に付勢す
るばね172aが配設され、支持軸170bには係止レ
バー171bを時計回り方向に付勢するばね172bが
配設されている。
に、第1群移動枠4の外周部で左右の対称位置に設けら
れた支持軸170a,170bと、この支持軸170
a,170bにより基端部が回動可能に支持された一対
の係止レバー171a,171bとを備え、支持軸17
0aには係止レバー171aを反時計回り方向に付勢す
るばね172aが配設され、支持軸170bには係止レ
バー171bを時計回り方向に付勢するばね172bが
配設されている。
【0024】係止レバー171a,171bは、先端部
に形成された係止部173a,173bと、係止部17
3a,173bから外方に延びた係止解除部174a,
174bと、この係止解除部174a,174bの基部
に形成された当接部175a,175bとを備えてい
る。また、第1群移動枠4の下部中央には、板ばね17
6が配設されている。
に形成された係止部173a,173bと、係止部17
3a,173bから外方に延びた係止解除部174a,
174bと、この係止解除部174a,174bの基部
に形成された当接部175a,175bとを備えてい
る。また、第1群移動枠4の下部中央には、板ばね17
6が配設されている。
【0025】フィルタ保持枠16は、図4に示すよう
に、フィルタ15の左右外側に形成された係合突起16
1a,161bを備えている。
に、フィルタ15の左右外側に形成された係合突起16
1a,161bを備えている。
【0026】そして、フィルタの未装着状態では、図3
に示すように、係止レバー171a,171bは、それ
ぞればね172a,172bに付勢されて当接部175
a,175bが第1群移動枠4の内壁に当接するととも
に、係止解除部174a,174bが貫通孔42a,4
2bに嵌合してその先端が第1群移動枠4の外壁から突
出している。
に示すように、係止レバー171a,171bは、それ
ぞればね172a,172bに付勢されて当接部175
a,175bが第1群移動枠4の内壁に当接するととも
に、係止解除部174a,174bが貫通孔42a,4
2bに嵌合してその先端が第1群移動枠4の外壁から突
出している。
【0027】このフィルタ未装着状態において、フィル
タを装着する際には、図2に示すようにレンズを繰り出
した状態で、フィルタ保持枠16を上方からフィルタ装
着部17に挿入して押し込むと、フィルタ保持枠16の
係合突起161a,161bが係止レバー171a,1
71bの係止部173a,173bに係合してフィルタ
保持枠16が係止される。
タを装着する際には、図2に示すようにレンズを繰り出
した状態で、フィルタ保持枠16を上方からフィルタ装
着部17に挿入して押し込むと、フィルタ保持枠16の
係合突起161a,161bが係止レバー171a,1
71bの係止部173a,173bに係合してフィルタ
保持枠16が係止される。
【0028】このフィルタ装着状態では、図4に示すよ
うに、係止レバー171a,171bの係止解除部17
4a,174bの先端及びフィルタ保持枠16の外周壁
は、第1群移動枠4の外壁から突出しておらず、その外
径が固定筒3やフォーカスカム環2の内径より小さいの
で、レンズの繰り出し動作及び繰り込み動作が正常に行
われる。
うに、係止レバー171a,171bの係止解除部17
4a,174bの先端及びフィルタ保持枠16の外周壁
は、第1群移動枠4の外壁から突出しておらず、その外
径が固定筒3やフォーカスカム環2の内径より小さいの
で、レンズの繰り出し動作及び繰り込み動作が正常に行
われる。
【0029】一方、フィルタを取り外す際には、図2に
示すようにレンズを最大寸法まで繰り出した状態で、係
止レバー171a,171bの係止解除部174a,1
74bを貫通孔42a,42bの凹部の表面まで同時に
押し込むと、係合突起161a,161bと係止部17
3a,173bの係合が外れ、板ばね176によりフィ
ルタ保持枠16が上方に付勢されて、フィルタ保持枠1
6の上部外周壁が第1群移動枠4の外壁から突出するこ
とにより、取り外すことができる。
示すようにレンズを最大寸法まで繰り出した状態で、係
止レバー171a,171bの係止解除部174a,1
74bを貫通孔42a,42bの凹部の表面まで同時に
押し込むと、係合突起161a,161bと係止部17
3a,173bの係合が外れ、板ばね176によりフィ
ルタ保持枠16が上方に付勢されて、フィルタ保持枠1
6の上部外周壁が第1群移動枠4の外壁から突出するこ
とにより、取り外すことができる。
【0030】このように、レンズを最大寸法まで繰り出
した状態でフィルタ保持枠16がフォーカスカム環2の
外側に露出するように構成し、この露出状態で係止解除
部174a,174bを同時に押し込むことによって、
フィルタ保持枠16を取外し可能に構成したので、フィ
ルタ保持枠16の着脱を容易に、かつ確実に行うことが
できる。
した状態でフィルタ保持枠16がフォーカスカム環2の
外側に露出するように構成し、この露出状態で係止解除
部174a,174bを同時に押し込むことによって、
フィルタ保持枠16を取外し可能に構成したので、フィ
ルタ保持枠16の着脱を容易に、かつ確実に行うことが
できる。
【0031】ここで、フィルタ15は、図1、図2に示
すように、レンズ6,7に挾まれて配置されており、撮
影光学系の一部を構成しているため、フィルタ未装着状
態ではピントその他の光学的性能が維持できない。
すように、レンズ6,7に挾まれて配置されており、撮
影光学系の一部を構成しているため、フィルタ未装着状
態ではピントその他の光学的性能が維持できない。
【0032】しかしながら、フィルタ未装着状態では、
図3に示すように、係止レバー171a,171bの係
止解除部174a,174bの先端が第1群移動枠4の
外周壁から突出している。従って、図5に示すように、
この係止解除部174a(図略),174bがフォーカス
カム環2に当接することによって、レンズを繰り込むこ
とが不可能に構成されている。
図3に示すように、係止レバー171a,171bの係
止解除部174a,174bの先端が第1群移動枠4の
外周壁から突出している。従って、図5に示すように、
この係止解除部174a(図略),174bがフォーカス
カム環2に当接することによって、レンズを繰り込むこ
とが不可能に構成されている。
【0033】これによって、フィルタ装着時のみ撮影を
可能とし、フィルタ未装着状態での撮影を確実に防止す
ることができる。
可能とし、フィルタ未装着状態での撮影を確実に防止す
ることができる。
【0034】なお、フィルタ保持枠16を着脱する着脱
部材としての係止レバー171a,171bは、いずれ
か一方のみを備えるようにしてもよい。
部材としての係止レバー171a,171bは、いずれ
か一方のみを備えるようにしてもよい。
【0035】次に、図2、図6を用いてフィルタの種類
について説明する。図6はアポダイゼーションフィルタ
の光の透過特性図で、r0はフィルタの半径である。本
実施形態では、フィルタ15として、アポダイゼーショ
ンフィルタ、ソフトフォーカスフィルタ及び平板のND
ガラスで形成されたノーマルフィルタを用いることがで
きる。
について説明する。図6はアポダイゼーションフィルタ
の光の透過特性図で、r0はフィルタの半径である。本
実施形態では、フィルタ15として、アポダイゼーショ
ンフィルタ、ソフトフォーカスフィルタ及び平板のND
ガラスで形成されたノーマルフィルタを用いることがで
きる。
【0036】アポダイゼーションフィルタは、図2に示
すように、所定濃度に着色することにより透過率を低下
させたNDガラスからなる凹レンズ151と、透明ガラ
スからなる凸レンズ152とを張り合わせて形成したも
ので、図6に示すように、光軸中心から光軸と垂直な方
向に離れるに従って透過率が低下するような特性を有す
るフィルタである。
すように、所定濃度に着色することにより透過率を低下
させたNDガラスからなる凹レンズ151と、透明ガラ
スからなる凸レンズ152とを張り合わせて形成したも
ので、図6に示すように、光軸中心から光軸と垂直な方
向に離れるに従って透過率が低下するような特性を有す
るフィルタである。
【0037】このアポダイゼーションフィルタを用いる
と、ボケ像の周辺部の光量が低下するため、二線ボケの
無い美しい写真を得ることができる。
と、ボケ像の周辺部の光量が低下するため、二線ボケの
無い美しい写真を得ることができる。
【0038】ソフトフォーカスフィルタは、平板ガラス
の表面に合成樹脂の薄膜を張り合わせて非球面を形成す
ることによって球面収差を故意に増大させたものであ
る。このソフトフォーカスフィルタを用いると、球面収
差によって芯のあるボケ像が得られるとともに、芯の周
囲にフレアがかかった美しいソフトフォーカスの写真を
得ることができる。
の表面に合成樹脂の薄膜を張り合わせて非球面を形成す
ることによって球面収差を故意に増大させたものであ
る。このソフトフォーカスフィルタを用いると、球面収
差によって芯のあるボケ像が得られるとともに、芯の周
囲にフレアがかかった美しいソフトフォーカスの写真を
得ることができる。
【0039】本実施形態によれば、フィルタ15を絞り
8の近傍に配置しているので、フィルタの種類がいずれ
の場合であっても、レンズ6の光軸から離れた周辺部の
光束もフィルタの中央部を通過させることができる。こ
れによって、光軸近傍の中心部と同様に、画面の周辺部
までフィルタによる効果をバランス良く得ることができ
る。
8の近傍に配置しているので、フィルタの種類がいずれ
の場合であっても、レンズ6の光軸から離れた周辺部の
光束もフィルタの中央部を通過させることができる。こ
れによって、光軸近傍の中心部と同様に、画面の周辺部
までフィルタによる効果をバランス良く得ることができ
る。
【0040】次に、図2、図7、図8を用いて、装着フ
ィルタの種類の判別及びフィルタ未装着の判別について
説明する。図7、図8はフィルタ種類検出スイッチ11
及びフィルタ保持枠16を示す図で、図7はソフトフォ
ーカスフィルタ、図8はノーマルフィルタの装着状態を
示している。
ィルタの種類の判別及びフィルタ未装着の判別について
説明する。図7、図8はフィルタ種類検出スイッチ11
及びフィルタ保持枠16を示す図で、図7はソフトフォ
ーカスフィルタ、図8はノーマルフィルタの装着状態を
示している。
【0041】フィルタ種類検出スイッチ11は、図2に
示すように、スイッチ11a,11bを有し、このスイ
ッチ11a,11bは、突出したオフ位置とオフ位置か
ら押し込まれたオン位置との間で移動可能で、かつばね
などの図略の付勢手段により突出する方向に付勢されて
おり、スイッチ11a,11bの位置情報は、レンズマ
イコン14に送出されるように構成されている。
示すように、スイッチ11a,11bを有し、このスイ
ッチ11a,11bは、突出したオフ位置とオフ位置か
ら押し込まれたオン位置との間で移動可能で、かつばね
などの図略の付勢手段により突出する方向に付勢されて
おり、スイッチ11a,11bの位置情報は、レンズマ
イコン14に送出されるように構成されている。
【0042】一方、フィルタ15としてアポダイゼーシ
ョンフィルタを保持するフィルタ保持枠16は、装着状
態でスイッチ11aの対向位置にのみ形成された凹部を
有し、フィルタ15としてソフトフォーカスフィルタを
保持するフィルタ保持枠16は、装着状態でスイッチ1
1bの対向位置にのみ形成された凹部を有する。また、
フィルタ15としてノーマルフィルタを保持するフィル
タ保持枠16は、スイッチ11a,11bの対向面は平
坦で凹部が形成されていない。
ョンフィルタを保持するフィルタ保持枠16は、装着状
態でスイッチ11aの対向位置にのみ形成された凹部を
有し、フィルタ15としてソフトフォーカスフィルタを
保持するフィルタ保持枠16は、装着状態でスイッチ1
1bの対向位置にのみ形成された凹部を有する。また、
フィルタ15としてノーマルフィルタを保持するフィル
タ保持枠16は、スイッチ11a,11bの対向面は平
坦で凹部が形成されていない。
【0043】そして、凹部に対向するスイッチ11a,
11bはオフ位置になり、平坦面に対向するスイッチ1
1a,11bはオン位置になるように、フィルタ保持枠
16とフィルタ種類検出スイッチ11の間隔が設定され
ている。
11bはオフ位置になり、平坦面に対向するスイッチ1
1a,11bはオン位置になるように、フィルタ保持枠
16とフィルタ種類検出スイッチ11の間隔が設定され
ている。
【0044】このように、フィルタ保持枠16の表面の
スイッチ11a,11bの対向位置に凹部を設けたの
で、フィルタ種類検出スイッチ11のスイッチ11a,
11bの位置を検出することによって、装着フィルタの
種類及びフィルタ未装着を確実に判別することができ
る。
スイッチ11a,11bの対向位置に凹部を設けたの
で、フィルタ種類検出スイッチ11のスイッチ11a,
11bの位置を検出することによって、装着フィルタの
種類及びフィルタ未装着を確実に判別することができ
る。
【0045】次に、図1、図9を用いてレンズ表示部1
8について説明する。図9はレンズ表示部18を示す図
で、(a)はノーマルフィルタ、(b)はアポダイゼー
ションフィルタ、(c)はソフトフォーカスフィルタが
装着された場合をそれぞれ示している。
8について説明する。図9はレンズ表示部18を示す図
で、(a)はノーマルフィルタ、(b)はアポダイゼー
ションフィルタ、(c)はソフトフォーカスフィルタが
装着された場合をそれぞれ示している。
【0046】レンズ表示部18は、図9に示すように、
中心の下端に設けられた合焦位置を示すための指示線1
81と、その上方に配設された被写界深度表示部182
と、その上方に配設された透明な距離目盛窓183と、
右端部に配設されたフィルタ種類表示部184とを備え
ている。
中心の下端に設けられた合焦位置を示すための指示線1
81と、その上方に配設された被写界深度表示部182
と、その上方に配設された透明な距離目盛窓183と、
右端部に配設されたフィルタ種類表示部184とを備え
ている。
【0047】被写界深度表示部182は、一列に配列さ
れた複数の液晶表示セルからなり、オンにするセル数に
よって被写界深度を表示するものである。距離目盛窓1
83は、フォーカスカム環2上に形成された距離目盛2
aを撮影者が観察可能にするもので、フォーカスカム環
2と一体的に回転する距離目盛2aの指示線181と一
致する数値によってカメラから被写体までの距離が判別
可能になっている。
れた複数の液晶表示セルからなり、オンにするセル数に
よって被写界深度を表示するものである。距離目盛窓1
83は、フォーカスカム環2上に形成された距離目盛2
aを撮影者が観察可能にするもので、フォーカスカム環
2と一体的に回転する距離目盛2aの指示線181と一
致する数値によってカメラから被写体までの距離が判別
可能になっている。
【0048】フィルタ種類表示部184は、3個の液晶
表示マークからなり、装着フィルタを表示するもので、
装着フィルタがノーマルフィルタのときは、図9(a)
に示すように「N」に対応するマークがオンにされ、装
着フィルタがアポダイゼーションフィルタのときは、図
9(b)に示すように「AP」に対応するマークがオン
にされ、装着フィルタがソフトフォーカスフィルタのと
きは図9(c)に示すように「S」に対応するマークが
オンにされる。
表示マークからなり、装着フィルタを表示するもので、
装着フィルタがノーマルフィルタのときは、図9(a)
に示すように「N」に対応するマークがオンにされ、装
着フィルタがアポダイゼーションフィルタのときは、図
9(b)に示すように「AP」に対応するマークがオン
にされ、装着フィルタがソフトフォーカスフィルタのと
きは図9(c)に示すように「S」に対応するマークが
オンにされる。
【0049】このように、液晶表示マークからなるフィ
ルタ種類表示部184を備え、装着されたフィルタの種
類に応じてオンにする液晶表示マークを切り換えるよう
にしたので、装着フィルタの種類を表示することがで
き、これによって、撮影者は、図2に示すようにレンズ
を最大寸法まで繰り出すことなく装着フィルタの種類を
識別することができる。
ルタ種類表示部184を備え、装着されたフィルタの種
類に応じてオンにする液晶表示マークを切り換えるよう
にしたので、装着フィルタの種類を表示することがで
き、これによって、撮影者は、図2に示すようにレンズ
を最大寸法まで繰り出すことなく装着フィルタの種類を
識別することができる。
【0050】次に、図10、図11を用いてFナンバ
ー、Tナンバーについて説明する。図10はアポダイゼ
ーションフィルタが装着された場合の絞り開口径に対す
るFナンバー及びTナンバーを示す図、図11は各フィ
ルタにおける制御Fナンバーに対する絞り込み時の絞り
駆動モータ13の駆動パルス数のテーブルデータを示す
図である。
ー、Tナンバーについて説明する。図10はアポダイゼ
ーションフィルタが装着された場合の絞り開口径に対す
るFナンバー及びTナンバーを示す図、図11は各フィ
ルタにおける制御Fナンバーに対する絞り込み時の絞り
駆動モータ13の駆動パルス数のテーブルデータを示す
図である。
【0051】なお、図10においてR0は開放時の絞り
開口径とする。また、図11において、ラインAPはア
ポダイゼーションフィルタの場合を示し、ラインNはノ
ーマルフィルタの場合を示し、ラインSはソフトフォー
カスフィルタの場合を示している。
開口径とする。また、図11において、ラインAPはア
ポダイゼーションフィルタの場合を示し、ラインNはノ
ーマルフィルタの場合を示し、ラインSはソフトフォー
カスフィルタの場合を示している。
【0052】Fナンバーは、下記数1に示すように、レ
ンズの焦点距離及び有効口径によって決まるため、ノー
マルフィルタやソフトフォーカスフィルタが装着された
場合のFナンバーは、図10に示すアポダイゼーション
フィルタが装着された場合と同一になる。なお、本実施
形態は、図10に示すように、絞り開放時のFナンバー
が2.8で、開放Fナンバー2.8からFナンバー32まで7段
絞り込めるように構成されている。
ンズの焦点距離及び有効口径によって決まるため、ノー
マルフィルタやソフトフォーカスフィルタが装着された
場合のFナンバーは、図10に示すアポダイゼーション
フィルタが装着された場合と同一になる。なお、本実施
形態は、図10に示すように、絞り開放時のFナンバー
が2.8で、開放Fナンバー2.8からFナンバー32まで7段
絞り込めるように構成されている。
【0053】
【数1】FNo=f/D 但し、FNoはFナンバー、fはレンズの焦点距離、Dは
レンズの有効口径である。
レンズの有効口径である。
【0054】一方、Tナンバーは、下記数2に示すよう
に、Fナンバー及び透過率によって決まる。アポダイゼ
ーションフィルタは、光軸中心から光軸と垂直な方向に
離れるに従って透過率が低下する特性を有するので、ア
ポダイゼーションフィルタが装着された場合のTナンバ
ーは、図10に示すように、Fナンバーに比べて低下す
る。例えば、絞り開放時のTナンバーが5.6になってい
る。なお、ノーマルフィルタやソフトフォーカスフィル
タが装着された場合のTナンバーは、Fナンバーと同一
になる。
に、Fナンバー及び透過率によって決まる。アポダイゼ
ーションフィルタは、光軸中心から光軸と垂直な方向に
離れるに従って透過率が低下する特性を有するので、ア
ポダイゼーションフィルタが装着された場合のTナンバ
ーは、図10に示すように、Fナンバーに比べて低下す
る。例えば、絞り開放時のTナンバーが5.6になってい
る。なお、ノーマルフィルタやソフトフォーカスフィル
タが装着された場合のTナンバーは、Fナンバーと同一
になる。
【0055】
【数2】TNo=FNo√(100/τ) 但し、TNoはTナンバー、FNoはFナンバー、τは透
過率(%)である。
過率(%)である。
【0056】図1において、後述するようにボディマイ
コン28において開放Fナンバーから絞り込むべき段数
が加算されて制御Fナンバーが求められ、レンズマイコ
ン14は、ボディマイコン28から送られてくる制御F
ナンバーに従って、絞り駆動用モータ13の駆動パルス
数を制御し、これによって絞り操作板9が回転して絞り
8が開放状態から絞り込まれる。
コン28において開放Fナンバーから絞り込むべき段数
が加算されて制御Fナンバーが求められ、レンズマイコ
ン14は、ボディマイコン28から送られてくる制御F
ナンバーに従って、絞り駆動用モータ13の駆動パルス
数を制御し、これによって絞り操作板9が回転して絞り
8が開放状態から絞り込まれる。
【0057】ここで、アポダイゼーションフィルタが装
着されると透過率が低下するので、図11に示すよう
に、絞り込むときの駆動パルス数がノーマルフィルタや
ソフトフォーカスフィルタの場合と異なる。
着されると透過率が低下するので、図11に示すよう
に、絞り込むときの駆動パルス数がノーマルフィルタや
ソフトフォーカスフィルタの場合と異なる。
【0058】図11において、ノーマルフィルタ及びソ
フトフォーカスフィルタの場合には、開放Fナンバー2.
8から8パルスずつ駆動すると、Fナンバー4,5.6,…と
いうように絞り込まれる。従って、ボディマイコン28
から送られる制御Fナンバーが8のときは、絞り駆動用
モータ13の駆動パルス数を24パルスに制御する。
フトフォーカスフィルタの場合には、開放Fナンバー2.
8から8パルスずつ駆動すると、Fナンバー4,5.6,…と
いうように絞り込まれる。従って、ボディマイコン28
から送られる制御Fナンバーが8のときは、絞り駆動用
モータ13の駆動パルス数を24パルスに制御する。
【0059】一方、アポダイゼーションフィルタの場合
には、開放Fナンバー2.8から16パルスの駆動によりF
ナンバー4に、28パルスの駆動によりFナンバー5.6に絞
り込まれる。
には、開放Fナンバー2.8から16パルスの駆動によりF
ナンバー4に、28パルスの駆動によりFナンバー5.6に絞
り込まれる。
【0060】従って、ボディマイコン28から送られて
くる制御Fナンバーが4のときは、絞り駆動用モータ1
3の駆動パルス数を16パルスに制御する。このとき、制
御Fナンバーは4であるが、モータ13が16パルス駆動
しているので、実際の絞り開口径、すなわち実Fナンバ
ーは5.6となる。
くる制御Fナンバーが4のときは、絞り駆動用モータ1
3の駆動パルス数を16パルスに制御する。このとき、制
御Fナンバーは4であるが、モータ13が16パルス駆動
しているので、実際の絞り開口径、すなわち実Fナンバ
ーは5.6となる。
【0061】なお、図11に示すように、ノーマルフィ
ルタ及びソフトフォーカスフィルタの最小Fナンバーは
32であるのに対して、アポダイゼーションフィルタの最
小Fナンバーは19になり、制御可能なFナンバーの範囲
が減少している。
ルタ及びソフトフォーカスフィルタの最小Fナンバーは
32であるのに対して、アポダイゼーションフィルタの最
小Fナンバーは19になり、制御可能なFナンバーの範囲
が減少している。
【0062】次に、図12を用いて被写界深度について
説明する。図12は各フィルタにおける制御Fナンバー
に対する被写界深度表示部182のオンにするセル数の
テーブルデータを示す図である。なお、図12におい
て、ラインAPはアポダイゼーションフィルタの場合を
示し、ラインNはノーマルフィルタの場合を示し、ライ
ンSはソフトフォーカスフィルタの場合を示している。
説明する。図12は各フィルタにおける制御Fナンバー
に対する被写界深度表示部182のオンにするセル数の
テーブルデータを示す図である。なお、図12におい
て、ラインAPはアポダイゼーションフィルタの場合を
示し、ラインNはノーマルフィルタの場合を示し、ライ
ンSはソフトフォーカスフィルタの場合を示している。
【0063】被写界深度は、アポダイゼーションフィル
タが装着されると、ノーマルフィルタが装着された場合
に比べて大きくなる。従って、図12に示すように、被
写界深度表示部182のオンにするセル数を同一Fナン
バーに対して増加させるようにしている。
タが装着されると、ノーマルフィルタが装着された場合
に比べて大きくなる。従って、図12に示すように、被
写界深度表示部182のオンにするセル数を同一Fナン
バーに対して増加させるようにしている。
【0064】次に、表1、図1を用いて、装着フィルタ
の種類に応じて切り換えられるレンズマイコン14の制
御について説明する。表1は各フィルタで用いられるデ
ータを示すものである。
の種類に応じて切り換えられるレンズマイコン14の制
御について説明する。表1は各フィルタで用いられるデ
ータを示すものである。
【0065】
【表1】
【0066】図1において、レンズマイコン14内のR
OM141は、フィルタの種類に対応して、開放測光に
使用する開放測光補正値、測距に使用する測距補正値、
開放Fナンバー、最小Fナンバー、図11に示した制御
Fナンバーに対する絞り込み時の絞り駆動モータ13の
駆動パルス数のテーブルデータ及び図12に示した制御
Fナンバーに対する被写界深度のテーブルデータを記憶
するものである。
OM141は、フィルタの種類に対応して、開放測光に
使用する開放測光補正値、測距に使用する測距補正値、
開放Fナンバー、最小Fナンバー、図11に示した制御
Fナンバーに対する絞り込み時の絞り駆動モータ13の
駆動パルス数のテーブルデータ及び図12に示した制御
Fナンバーに対する被写界深度のテーブルデータを記憶
するものである。
【0067】そして、レンズマイコン14は、フィルタ
種類検出スイッチ11のスイッチ11a,11bが、そ
れぞれオン位置にあるか、又はオフ位置にあるかを判別
するとともに、表1に示すように、 スイッチ11aがオフ位置、スイッチ11bがオン位
置の場合は装着フィルタがアポダイゼーションフィルタ
であると判別し、 スイッチ11aがオン位置、スイッチ11bがオフ位
置の場合は装着フィルタがソフトフォーカスフィルタで
あると判別し、 スイッチ11a,11bが両方ともオン位置の場合は
装着フィルタがノーマルフィルタであると判別し、 スイッチ11a,11bが両方ともオフ位置の場合は
フィルタが未装着であると判別する。
種類検出スイッチ11のスイッチ11a,11bが、そ
れぞれオン位置にあるか、又はオフ位置にあるかを判別
するとともに、表1に示すように、 スイッチ11aがオフ位置、スイッチ11bがオン位
置の場合は装着フィルタがアポダイゼーションフィルタ
であると判別し、 スイッチ11aがオン位置、スイッチ11bがオフ位
置の場合は装着フィルタがソフトフォーカスフィルタで
あると判別し、 スイッチ11a,11bが両方ともオン位置の場合は
装着フィルタがノーマルフィルタであると判別し、 スイッチ11a,11bが両方ともオフ位置の場合は
フィルタが未装着であると判別する。
【0068】また、レンズマイコン14は、フィルタが
未装着のときはボディマイコン28に送信する未装着フ
ラグを「1」にセットし、フィルタが装着されていると
きは未装着フラグを「0」にリセットする。
未装着のときはボディマイコン28に送信する未装着フ
ラグを「1」にセットし、フィルタが装着されていると
きは未装着フラグを「0」にリセットする。
【0069】また、レンズマイコン14は、ボディマイ
コン28に送信する開放測光補正値及び測距補正値を、
ROM141に記憶された補正値の内から装着フィルタ
の種類に応じて切り換える。
コン28に送信する開放測光補正値及び測距補正値を、
ROM141に記憶された補正値の内から装着フィルタ
の種類に応じて切り換える。
【0070】また、レンズマイコン14は、絞り駆動用
モータ13の駆動パルス数の決定に用いるテーブルデー
タを、ROM141に記憶された図11に示すテーブル
データの内から装着フィルタの種類に応じて切り換え
る。また、レンズマイコン14は、装着フィルタの種類
に応じてフィルタ種類表示部184の表示マークの点灯
を制御する。
モータ13の駆動パルス数の決定に用いるテーブルデー
タを、ROM141に記憶された図11に示すテーブル
データの内から装着フィルタの種類に応じて切り換え
る。また、レンズマイコン14は、装着フィルタの種類
に応じてフィルタ種類表示部184の表示マークの点灯
を制御する。
【0071】また、レンズマイコン14は、被写界深度
表示部182のオンにするセル数の決定に用いるテーブ
ルデータを、ROM141に記憶された図12に示すテ
ーブルデータの内から装着フィルタの種類に応じて切り
換える。
表示部182のオンにするセル数の決定に用いるテーブ
ルデータを、ROM141に記憶された図12に示すテ
ーブルデータの内から装着フィルタの種類に応じて切り
換える。
【0072】このように、フィルタの種類に対応して開
放測光補正値及び測距補正値をROM141に記憶し、
判別したフィルタの種類に応じてボディマイコン28に
送信する補正値を切り換えるようにしたので、絞り8や
フォーカシングの制御を的確に行うことができる。
放測光補正値及び測距補正値をROM141に記憶し、
判別したフィルタの種類に応じてボディマイコン28に
送信する補正値を切り換えるようにしたので、絞り8や
フォーカシングの制御を的確に行うことができる。
【0073】また、フィルタの種類に対応して制御Fナ
ンバーに対する絞り駆動用モータ13の駆動パルス数の
テーブルデータをROM141に記憶し、判別したフィ
ルタの種類に応じて絞り駆動用モータ13の駆動パルス
数の決定に用いるテーブルデータを切り換えるようにし
たので、絞り8の開口径の制御を的確に行うことができ
る。
ンバーに対する絞り駆動用モータ13の駆動パルス数の
テーブルデータをROM141に記憶し、判別したフィ
ルタの種類に応じて絞り駆動用モータ13の駆動パルス
数の決定に用いるテーブルデータを切り換えるようにし
たので、絞り8の開口径の制御を的確に行うことができ
る。
【0074】また、フィルタの種類に対応して制御Fナ
ンバーに対する被写界深度表示部182のオンにするセ
ル数のテーブルデータをROM141に記憶し、判別し
たフィルタの種類に応じて被写界深度表示部182のオ
ンにするセル数の決定に用いるテーブルデータを切り換
えるようにしたので、被写界深度表示を正確に行うこと
ができる。
ンバーに対する被写界深度表示部182のオンにするセ
ル数のテーブルデータをROM141に記憶し、判別し
たフィルタの種類に応じて被写界深度表示部182のオ
ンにするセル数の決定に用いるテーブルデータを切り換
えるようにしたので、被写界深度表示を正確に行うこと
ができる。
【0075】次に、図13を用いて撮影制御について説
明する。図13は撮影手順のフローチャートである。ま
ず、ボディマイコン28において、ロックスイッチSW
1がオフからオンに切り換えられたか否かが判別され
(#100)、切り換えられなければ(#100でN
O)、本動作を終了し、一方、オフからオンに切り換え
られると(#100でYES)、レンズマイコン14か
らのデータを受信し(#110)、未装着フラグを読み
取ってフィルタが未装着であるか否かが判別される(#
120)。そして、未装着フラグが「1」であれば(#
120でYES)、ボディ表示部26にその旨が表示さ
れて警告が行われる(#130)。
明する。図13は撮影手順のフローチャートである。ま
ず、ボディマイコン28において、ロックスイッチSW
1がオフからオンに切り換えられたか否かが判別され
(#100)、切り換えられなければ(#100でN
O)、本動作を終了し、一方、オフからオンに切り換え
られると(#100でYES)、レンズマイコン14か
らのデータを受信し(#110)、未装着フラグを読み
取ってフィルタが未装着であるか否かが判別される(#
120)。そして、未装着フラグが「1」であれば(#
120でYES)、ボディ表示部26にその旨が表示さ
れて警告が行われる(#130)。
【0076】一方、フィルタが装着されていれば(#1
20でNO)、絞り8の開放状態で得られる測光モジュ
ール25による測光データと、#110においてレンズ
マイコン14から送信された開放測光補正値とを用いて
露出制御値、すなわち絞り込むべき段数が算出され、こ
の段数がレンズマイコン14から送られる開放Fナンバ
ーに加算されて制御Fナンバーが算出され、この制御F
ナンバーがレンズマイコン14に送信される(#14
0)。そして、送信された制御Fナンバーを用いてレン
ズマイコン14により、絞り駆動用モータ13の駆動が
制御される(#150)。
20でNO)、絞り8の開放状態で得られる測光モジュ
ール25による測光データと、#110においてレンズ
マイコン14から送信された開放測光補正値とを用いて
露出制御値、すなわち絞り込むべき段数が算出され、こ
の段数がレンズマイコン14から送られる開放Fナンバ
ーに加算されて制御Fナンバーが算出され、この制御F
ナンバーがレンズマイコン14に送信される(#14
0)。そして、送信された制御Fナンバーを用いてレン
ズマイコン14により、絞り駆動用モータ13の駆動が
制御される(#150)。
【0077】次いで、#110においてレンズマイコン
14から送信される測距補正値とAFモジュール24の
出力とを用いてデフォーカス量が算出され、フォーカシ
ング用モータ12の駆動量に関するデータがレンズマイ
コン14に送信され、レンズマイコン14によりフォー
カシング用モータ12が駆動されてフォーカシングが行
われる(#160)。
14から送信される測距補正値とAFモジュール24の
出力とを用いてデフォーカス量が算出され、フォーカシ
ング用モータ12の駆動量に関するデータがレンズマイ
コン14に送信され、レンズマイコン14によりフォー
カシング用モータ12が駆動されてフォーカシングが行
われる(#160)。
【0078】次いで、レリーズスイッチSW2がオンか
どうかが判別され(#170)、オンであれば(#17
0でYES)、シャッター動作などの所定の撮影動作が
行われ(#180)、一方、オフであれば(#170で
NO)、ロックスイッチSW1がオンかどうかが判別さ
れ(#190)、オンであれば(#190でYES)、
#170に戻り、オフであれば(#190でNO)、本
動作を終了する。
どうかが判別され(#170)、オンであれば(#17
0でYES)、シャッター動作などの所定の撮影動作が
行われ(#180)、一方、オフであれば(#170で
NO)、ロックスイッチSW1がオンかどうかが判別さ
れ(#190)、オンであれば(#190でYES)、
#170に戻り、オフであれば(#190でNO)、本
動作を終了する。
【0079】次に、表2、図14、図15を用いて、装
着フィルタの種類に応じて切り換えられる撮影制御の変
形形態について説明する。表2は変形形態において各フ
ィルタで用いられるデータを示すもので、図14は変形
形態の各フィルタにおける制御Fナンバーに対する絞り
込み時の絞り駆動モータ13の駆動パルス数のテーブル
データを示す図、図15は変形形態の各フィルタにおけ
る制御Fナンバーに対する被写界深度のテーブルデータ
を示す図である。
着フィルタの種類に応じて切り換えられる撮影制御の変
形形態について説明する。表2は変形形態において各フ
ィルタで用いられるデータを示すもので、図14は変形
形態の各フィルタにおける制御Fナンバーに対する絞り
込み時の絞り駆動モータ13の駆動パルス数のテーブル
データを示す図、図15は変形形態の各フィルタにおけ
る制御Fナンバーに対する被写界深度のテーブルデータ
を示す図である。
【0080】図14、図15において、ラインAPはア
ポダイゼーションフィルタの場合を示し、ラインNはノ
ーマルフィルタの場合を示し、ラインSはソフトフォー
カスフィルタの場合を示している。
ポダイゼーションフィルタの場合を示し、ラインNはノ
ーマルフィルタの場合を示し、ラインSはソフトフォー
カスフィルタの場合を示している。
【0081】
【表2】
【0082】この変形形態は、Fナンバーのデータとし
て、Tナンバーによる数値を用いるようにしたものであ
る。
て、Tナンバーによる数値を用いるようにしたものであ
る。
【0083】従って、上記表2に示すように、アポダイ
ゼーションフィルタの場合の開放Fナンバーの数値が5.
6、最小Fナンバーの数値が38に変化しているほかは、
各データは表1の場合と同一数値になっている。
ゼーションフィルタの場合の開放Fナンバーの数値が5.
6、最小Fナンバーの数値が38に変化しているほかは、
各データは表1の場合と同一数値になっている。
【0084】また、絞り駆動用モータ13の駆動パルス
数のテーブルデータは、図14に示すように、ラインA
Pのみが図11の場合に比べて下方に平行移動したもの
になっている。また、被写界深度表示部182のオンに
するセル数のテーブルデータは、図15に示すように、
ラインAPのみが図12の場合に比べて右方に平行移動
したものになっている。
数のテーブルデータは、図14に示すように、ラインA
Pのみが図11の場合に比べて下方に平行移動したもの
になっている。また、被写界深度表示部182のオンに
するセル数のテーブルデータは、図15に示すように、
ラインAPのみが図12の場合に比べて右方に平行移動
したものになっている。
【0085】このように、本変形形態によれば、ボディ
部Bで表示するFナンバーの数値を装着フィルタの種類
に関わりなくTナンバーに一致させることができるの
で、露出計として外部メータを使用するときに有効であ
る。
部Bで表示するFナンバーの数値を装着フィルタの種類
に関わりなくTナンバーに一致させることができるの
で、露出計として外部メータを使用するときに有効であ
る。
【0086】なお、本発明は、上記実施形態及び変形形
態に限られず、以下の(1)〜(7)に示す形態を採用する
ことができる。
態に限られず、以下の(1)〜(7)に示す形態を採用する
ことができる。
【0087】(1)Fナンバーとして上記実施形態のよう
にFナンバーによる数値をそのまま用いるか、上記変形
形態のようにTナンバーによる数値を用いるかを切り換
える切換スイッチをレンズ部L又はボディ部Bの表面適
所に備え、レンズマイコン14又はボディマイコン28
により切換スイッチの状態を判別して切り換えるように
してもよい。
にFナンバーによる数値をそのまま用いるか、上記変形
形態のようにTナンバーによる数値を用いるかを切り換
える切換スイッチをレンズ部L又はボディ部Bの表面適
所に備え、レンズマイコン14又はボディマイコン28
により切換スイッチの状態を判別して切り換えるように
してもよい。
【0088】(2)フィルタの装着位置を撮影レンズ群の
外側、すなわちレンズ6の前方としてもよい。この場合
には、フィルタ無しでも撮影が可能になる。
外側、すなわちレンズ6の前方としてもよい。この場合
には、フィルタ無しでも撮影が可能になる。
【0089】(3)使用するフィルタをアポダイゼーショ
ンフィルタのみとし、フィルタの装着位置を撮影レンズ
群の外側、すなわちレンズ6の前方としてもよい。この
場合には、フィルタ無しでも撮影が可能になるので、フ
ィルタ種類検出スイッチ11に代えて、フィルタ装着の
有無のみが検出可能なセンサ、例えば光センサや近接ス
イッチなどを備えるようにすればよい。
ンフィルタのみとし、フィルタの装着位置を撮影レンズ
群の外側、すなわちレンズ6の前方としてもよい。この
場合には、フィルタ無しでも撮影が可能になるので、フ
ィルタ種類検出スイッチ11に代えて、フィルタ装着の
有無のみが検出可能なセンサ、例えば光センサや近接ス
イッチなどを備えるようにすればよい。
【0090】(4)上記実施形態では単焦点レンズのカメ
ラに適用した形態で説明したが、ズームレンズのカメラ
に適用し、フィルタ装着部がズーミング動作によって移
動するように構成してもよい。この場合には、ズーミン
グ動作を行ったときにフィルタ装着部が鏡筒の外側に露
出するように構成すればよい。
ラに適用した形態で説明したが、ズームレンズのカメラ
に適用し、フィルタ装着部がズーミング動作によって移
動するように構成してもよい。この場合には、ズーミン
グ動作を行ったときにフィルタ装着部が鏡筒の外側に露
出するように構成すればよい。
【0091】(5)フィルタ未装着の警告は、ボディ表示
部26による表示に代えて、LEDによる点滅表示、フ
ァインダ内の表示によって行ったり、音声合成部又はブ
ザーなどを用いて音声によって行うようにしてもよい。
部26による表示に代えて、LEDによる点滅表示、フ
ァインダ内の表示によって行ったり、音声合成部又はブ
ザーなどを用いて音声によって行うようにしてもよい。
【0092】(6)上記実施形態では、アポダイゼーショ
ンフィルタ及びソフトフォーカスフィルタをそれぞれ1
種類としているが、それぞれ2種類以上のフィルタを使
用可能にしてもよい。この場合には、フィルタの使用可
能な種類数に応じてフィルタ種類検出スイッチ11のス
イッチ数を設定すれば、各フィルタの判別を行うことが
できる。
ンフィルタ及びソフトフォーカスフィルタをそれぞれ1
種類としているが、それぞれ2種類以上のフィルタを使
用可能にしてもよい。この場合には、フィルタの使用可
能な種類数に応じてフィルタ種類検出スイッチ11のス
イッチ数を設定すれば、各フィルタの判別を行うことが
できる。
【0093】(7)図1、図2に一点鎖線で示すように、
レンズ取付部20の近傍に、レンズ部Lがボディ部Bに
完全に装着されているかどうかを検出するレンズ装着検
出部29を備え、レンズ部Lの装着が不完全なときに、
レンズマイコン14からボディマイコン28に送る未装
着フラグを「1」にセットするようにしてもよい。この
場合には、レンズ部Lからボディ部Bに送信する未装着
フラグを兼用することができ、これによって構成の簡素
化を図ることができる。また、フィルタ未装着を警告す
るためのボディ表示部26をレンズ部不完全装着の警告
に兼用することができ、これによって部品点数の増大を
抑制することができる。
レンズ取付部20の近傍に、レンズ部Lがボディ部Bに
完全に装着されているかどうかを検出するレンズ装着検
出部29を備え、レンズ部Lの装着が不完全なときに、
レンズマイコン14からボディマイコン28に送る未装
着フラグを「1」にセットするようにしてもよい。この
場合には、レンズ部Lからボディ部Bに送信する未装着
フラグを兼用することができ、これによって構成の簡素
化を図ることができる。また、フィルタ未装着を警告す
るためのボディ表示部26をレンズ部不完全装着の警告
に兼用することができ、これによって部品点数の増大を
抑制することができる。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フィルタ装着部にフィルタが装着されているか否かを検
出し、フィルタ装着部にフィルタが装着されていないと
きはその旨を報知するようにしたので、撮影者がフィル
タ未装着を確実に識別することができる。
フィルタ装着部にフィルタが装着されているか否かを検
出し、フィルタ装着部にフィルタが装着されていないと
きはその旨を報知するようにしたので、撮影者がフィル
タ未装着を確実に識別することができる。
【0095】また、レンズ枠を、フィルタ装着部が鏡筒
内の没入位置と鏡筒外の露出位置との間を移動可能なよ
うに構成することにより、フィルタ装着部が外部から見
えない鏡筒内の没入位置にあるときでも、フィルタ装着
部にフィルタが装着されていないときはその旨が報知さ
れるので、撮影者がフィルタ未装着を確実に識別するこ
とができる。
内の没入位置と鏡筒外の露出位置との間を移動可能なよ
うに構成することにより、フィルタ装着部が外部から見
えない鏡筒内の没入位置にあるときでも、フィルタ装着
部にフィルタが装着されていないときはその旨が報知さ
れるので、撮影者がフィルタ未装着を確実に識別するこ
とができる。
【0096】また、フィルタ装着部にフィルタが装着さ
れているか否かを検出し、フィルタ未装着が検出される
と未装着信号をレンズ部からボディ部に送信し、ボディ
部で未装着信号が受信されると、フィルタが装着されて
いない旨をボディ部で報知するようにしたので、撮影者
がフィルタ未装着を確実に識別することができる。
れているか否かを検出し、フィルタ未装着が検出される
と未装着信号をレンズ部からボディ部に送信し、ボディ
部で未装着信号が受信されると、フィルタが装着されて
いない旨をボディ部で報知するようにしたので、撮影者
がフィルタ未装着を確実に識別することができる。
【0097】また、レンズ取付部にレンズ部が正常に取
り付けられているか否かを検出し、レンズ部が正常に取
り付けられていないときに未装着信号を送信することに
より、未装着信号をフィルタの未装着及びレンズ部の取
り付けに関する信号として兼用することができ、これに
よって、構成の簡素化を図ることができる。
り付けられているか否かを検出し、レンズ部が正常に取
り付けられていないときに未装着信号を送信することに
より、未装着信号をフィルタの未装着及びレンズ部の取
り付けに関する信号として兼用することができ、これに
よって、構成の簡素化を図ることができる。
【図1】本発明に係るフィルタ交換式カメラの一実施形
態の構成図で、撮影レンズ群が無限遠に合焦した状態を
示している。
態の構成図で、撮影レンズ群が無限遠に合焦した状態を
示している。
【図2】本発明に係るフィルタ交換式カメラの一実施形
態の構成図で、撮影レンズ群が最大寸法まで繰り出され
た状態を示している。
態の構成図で、撮影レンズ群が最大寸法まで繰り出され
た状態を示している。
【図3】第1群移動枠に設けられたフィルタ装着部の正
面図で、フィルタ未装着状態を示している。
面図で、フィルタ未装着状態を示している。
【図4】第1群移動枠に設けられたフィルタ装着部の正
面図で、フィルタ装着状態を示している。
面図で、フィルタ装着状態を示している。
【図5】フィルタ未装着状態における係止レバーの突起
部とフォーカスカム環の位置関係を示す部分断面図であ
る。
部とフォーカスカム環の位置関係を示す部分断面図であ
る。
【図6】アポダイゼーションフィルタの光の透過率を示
す特性図である。
す特性図である。
【図7】フィルタ種類検出スイッチ及びフィルタ保持枠
を示す図で、ソフトフォーカスフィルタの装着状態を示
している。
を示す図で、ソフトフォーカスフィルタの装着状態を示
している。
【図8】フィルタ種類検出スイッチ及びフィルタ保持枠
を示す図で、ノーマルフィルタの装着状態を示してい
る。
を示す図で、ノーマルフィルタの装着状態を示してい
る。
【図9】レンズ表示部を示す図で、装着フィルタが
(a)はノーマルフィルタ、(b)はアポダイゼーショ
ンフィルタ、(c)はソフトフォーカスフィルタの場合
を示している。
(a)はノーマルフィルタ、(b)はアポダイゼーショ
ンフィルタ、(c)はソフトフォーカスフィルタの場合
を示している。
【図10】アポダイゼーションフィルタが装着された場
合の絞り開口径に対するFナンバー及びTナンバーを示
す図である。
合の絞り開口径に対するFナンバー及びTナンバーを示
す図である。
【図11】各フィルタにおける制御Fナンバーに対する
絞り込み時の絞り駆動モータの駆動パルス数のテーブル
データを示す図である。
絞り込み時の絞り駆動モータの駆動パルス数のテーブル
データを示す図である。
【図12】各フィルタにおける制御Fナンバーに対する
被写界深度表示部のオンにするセル数のテーブルデータ
を示す図である。
被写界深度表示部のオンにするセル数のテーブルデータ
を示す図である。
【図13】撮影手順のフローチャートである。
【図14】変形形態の各フィルタにおける制御Fナンバ
ーに対する絞り込み時の絞り駆動モータの駆動パルス数
のテーブルデータを示す図である。
ーに対する絞り込み時の絞り駆動モータの駆動パルス数
のテーブルデータを示す図である。
【図15】変形形態の各フィルタにおける制御Fナンバ
ーに対する被写界深度表示部のオンにするセル数のテー
ブルデータを示す図である。
ーに対する被写界深度表示部のオンにするセル数のテー
ブルデータを示す図である。
1 鏡筒 2 フォーカスカム環 3 固定筒 4 第1群移動枠(レンズ枠) 40 開口部 5 第2群移動枠 6,7,10 レンズ 8 絞り 9 絞り操作板 11 フィルタ種類検出スイッチ(フィルタ検出手段) 11a,11b スイッチ 12 フォーカシングモータ 13 絞り駆動モータ 14 レンズマイコン(送信制御手段) 141 ROM 15 フィルタ 16 フィルタ保持枠 161a,161b 係合突起 17 フィルタ装着部 170a,170b 支持軸 171a,171b 係止レバー 172a,172b ばね 173a,173b 係止部 174a,174b 係止解除部 175a,175b 当接部 176 板ばね 18 レンズ表示部 182 被写界深度表示部 184 フィルタ種類表示部 20 レンズ取付部 21 ハーフミラー 22,23 反射ミラー 24 AFモジュール 25 測光モジュール 26 ボディ表示部(報知手段) 27 シャッターボタン 28 ボディマイコン(報知制御手段) 29 レンズ装着検出部(レンズ検出手段) B ボディ部 L レンズ部
Claims (4)
- 【請求項1】 鏡筒の内壁に沿って移動可能に配設さ
れ、撮影レンズ群を保持するレンズ枠を備えたカメラに
おいて、上記レンズ枠に形成され、フィルタを着脱可能
に保持するフィルタ装着部と、このフィルタ装着部にフ
ィルタが装着されているか否かを検出するフィルタ検出
手段と、上記フィルタ装着部にフィルタが装着されてい
ないときはその旨を報知する報知手段とを備えたことを
特徴とするフィルタ交換式カメラ。 - 【請求項2】 請求項1記載のフィルタ交換式カメラに
おいて、上記レンズ枠は、上記フィルタ装着部が上記鏡
筒内の没入位置と上記鏡筒外の露出位置との間を移動可
能なように構成されたものであることを特徴とするフィ
ルタ交換式カメラ。 - 【請求項3】 レンズ取付部を備えたボディ部と、鏡筒
の内壁に沿って移動可能に配設され、撮影レンズ群を保
持するレンズ枠を備え、上記レンズ取付部に着脱可能に
取り付けられるレンズ部とからなり、上記レンズ枠に形
成され、フィルタを着脱可能に保持するフィルタ装着部
を備えたフィルタ交換式カメラであって、上記レンズ部
に配設され、上記フィルタ装着部にフィルタが装着され
ているか否かを検出するフィルタ検出手段と、上記レン
ズ部に配設され、上記フィルタ検出手段によりフィルタ
未装着が検出されると未装着信号を上記ボディ部に送信
する送信制御手段と、上記ボディ部に配設され、上記フ
ィルタ装着部にフィルタが装着されていない旨を報知す
る報知手段と、上記ボディ部に配設され、上記未装着信
号を受信すると上記報知手段を動作させる報知制御手段
とを備えたことを特徴とするフィルタ交換式カメラ。 - 【請求項4】 請求項3記載のフィルタ交換式カメラに
おいて、上記レンズ取付部に上記レンズ部が正常に取り
付けられているか否かを検出するレンズ検出手段を備
え、上記送信制御手段は、更に、上記レンズ部が正常に
取り付けられていないときに上記未装着信号を送信する
ものであることを特徴とするフィルタ交換式カメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6852597A JPH10268381A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | フィルタ交換式カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6852597A JPH10268381A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | フィルタ交換式カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10268381A true JPH10268381A (ja) | 1998-10-09 |
Family
ID=13376236
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6852597A Withdrawn JPH10268381A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | フィルタ交換式カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10268381A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111426640A (zh) * | 2020-05-18 | 2020-07-17 | 中国工程物理研究院流体物理研究所 | 一种可切换式连续工作光谱相机及探测方法 |
CN117572709A (zh) * | 2023-12-28 | 2024-02-20 | 上海国科航星量子科技有限公司 | 一种镜头和用于光通信的相机 |
-
1997
- 1997-03-21 JP JP6852597A patent/JPH10268381A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111426640A (zh) * | 2020-05-18 | 2020-07-17 | 中国工程物理研究院流体物理研究所 | 一种可切换式连续工作光谱相机及探测方法 |
CN117572709A (zh) * | 2023-12-28 | 2024-02-20 | 上海国科航星量子科技有限公司 | 一种镜头和用于光通信的相机 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040601 |