JPH1026717A - レンズ駆動装置およびこれを備えた光学機器 - Google Patents

レンズ駆動装置およびこれを備えた光学機器

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JPH1026717A
JPH1026717A JP18216696A JP18216696A JPH1026717A JP H1026717 A JPH1026717 A JP H1026717A JP 18216696 A JP18216696 A JP 18216696A JP 18216696 A JP18216696 A JP 18216696A JP H1026717 A JPH1026717 A JP H1026717A
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JP
Japan
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pressing
meshing
lens
screw shaft
holding member
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JP18216696A
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English (en)
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Hidetomo Tanaka
田中  秀知
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Canon Inc
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ駆動装置を所定の姿勢以外の姿勢で用
いると、レンズ保持部材のガタを効果的に抑えられな
い。 【解決手段】 ガイド部材3,4により光軸方向に案内
されるレンズ保持部材2と、このレンズ保持部材に取り
付けられ、回転するネジシャフト5に噛合して光軸方向
への駆動力を受ける噛合部材6と、この噛合部材をレン
ズ保持部材に対して光軸方向に押圧する押圧部材7とを
有するレンズ駆動装置において、押圧部材に、噛合部材
をネジシャフトに対して径方向に押圧する噛合部材押圧
部7cと、レンズ保持部材をガイド部材のガイド面に押
圧する保持部材押圧部7dとを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光軸方向に移動す
るレンズ又はレンズ群を有し、これを回転するネジシャ
フトにより駆動するレンズ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記のようなレンズ駆動装置としては、
例えば、特開平6−174992号公報にて提案された
ものがある。このレンズ駆動装置は、モータにより回転
駆動されるネジシャフトと、レンズを保持するレンズ保
持部材と、このレンズ保持部材に回動可能に取り付けら
れ、ネジシャフトに噛合して光軸方向への駆動力を受け
るラック(噛合部材)とを有して構成されている。
【0003】上記レンズ保持部材は、光軸方向に延びる
ガイドバーに摺動可能に嵌合している。また、上記ラッ
クは、ラック歯が形成された部材と、この部材との間で
ネジシャフトをバネ力によって挟み付ける部材とから構
成されている。そして、このレンズ駆動装置では、レン
ズ保持部材の自重とラックのネジシャフトに対する挟み
付け力とを利用して、レンズ保持部材のガタ付きを防止
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報提案のレンズ駆動装置では、所定の姿勢以外の姿勢
(例えば、上下逆さまの姿勢)で用いると、レンズ保持
部材のガタを効果的に抑えられない可能性がある。
【0005】また、2つのラック構成部材によってネジ
シャフトを挟み付ける構造となっているため、挟み付け
る力が必要以上に大きくなり易く、ラックの耐久性が落
ちたり、ネジシャフトの回転負荷が大きくなってネジシ
ャフトを駆動するモータのトルクロスが大きくなり、モ
ータの脱調電圧が高くなったりするという問題もある。
【0006】そこで、本願発明の第1の目的は、いかな
る姿勢で用いても、噛合部材とネジシャフト間およびレ
ンズ保持部材とガイド部材間のガタ付きを抑えられるよ
うにしたレンズ駆動装置を提供することである。
【0007】また、本願発明の第2の目的は、噛合部材
の耐久性を悪化させたり、モータに過大な負荷をかける
ことなく噛合部材とネジシャフト間のガタ付きを抑えら
れるようにしたレンズ駆動装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本願第1の発明では、ガイド部材により光軸方向に
案内されるレンズ保持部材と、このレンズ保持部材に取
り付けられ、回転するネジシャフトに噛合して光軸方向
への駆動力を受ける噛合部材と、この噛合部材をレンズ
保持部材に対して光軸方向に押圧する押圧部材とを有す
るレンズ駆動装置において、上記押圧部材に、噛合部材
をネジシャフトに対して径方向に押圧する噛合部材押圧
部と、レンズ保持部材をガイド部材のガイド面に押圧す
る保持部材押圧部とを設けている。
【0009】具体的には、押圧部材として、コイル部と
このコイル部の軸方向両端に腕状に形成された上記両押
圧部とを有するばねを用い、コイル部の軸方向付勢力に
よって噛合部材のレンズ保持部材への光軸方向押圧を行
い、各押圧部を介して作用するコイル部のねじり方向付
勢力によって噛合部材のネジシャフトへの径方向押圧お
よびレンズ保持部材のガイド面への押圧を行うようにし
ている。
【0010】こうして、1つの押圧部材を設けることに
より、部品点数を増加させることなく、いかなる姿勢で
用いても噛合部材とネジシャフト間の噛合ガタやレンズ
保持部材とガイド部材間の嵌合ガタを抑えることができ
るレンズ駆動装置を実現している。
【0011】なお、噛合部材押圧部を噛合部材のうち歯
が形成された部分の背面側に当接させて、上記公報提案
の挟み込み方式ラックのように、噛合部材の耐久性が問
題になったり、大きな負荷がネジシャフトに作用したり
することを防止するのが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)図1および図2には、本発明の第1実
施形態であるレンズ駆動装置をを示している。これらの
図において、1はレンズ又は複数のレンズから構成され
るレンズ群であり、2はこのレンズ(レンズ群)1を保
持する移動枠(請求の範囲にいう「レンズ保持部材」)
である。
【0013】3,4は光軸方向に延び、図示しない鏡筒
部材に支持されたガイドバーである。ガイドバー3は、
移動枠2の径方向一端に形成されたガイド穴2cに貫通
嵌合しており、ガイドバー4は、移動枠2の径方向他端
に形成されたU字溝2dに嵌合している。こうして移動
枠2は、2本のガイドバー3,4に光軸方向に移動自在
に支持される。また、U字溝2dがガイドバー4に嵌合
することにより、移動枠2のガイドバー3回りでの回転
を防止している。
【0014】5は光軸方向に延び、図示しない鏡筒部材
に回転自在に支持されたネジシャフトである。このネジ
シャフト5は、鏡筒部材に取り付けられたステッピング
モータ(図示せず)の出力軸である。このため、ネジシ
ャフト5は、入力パルス信号のパルス数に対応してステ
ップ動作するモータによって回転駆動される。
【0015】6はラック(請求の範囲にいう「噛合部
材」)であり、図2に示すように光軸方向前後に延びる
回動軸6a,6bを有した取付部6eと、図1に示すよ
うに取付部の上側から延びて下面にラック歯6dが形成
された噛合部6fと、取付部6eの下側から延びるスト
ッパ部6gとを有して構成されている。回動軸6aの根
元近傍部分は、根元に近づくほど径が大きくなる円錐台
状に形成されている。
【0016】このラック6は、回動軸6a,6bをそれ
ぞれ、移動枠2に形成されたラック取付部2a,2bの
穴に挿入させることにより、移動枠2に回動可能に取り
付けられる。
【0017】7はコイル部(7a〜7b)と、このコイ
ル部の軸方向両端に設けられた腕部7c,7dとを有し
たコイルばねである。コイル部は、回動軸6bの外周に
おける取付部6eの端面とラック取付部2bの端面との
間に軸方向圧縮状態で取り付けられている。このため、
コイル部には軸方向付勢力が発生し、取付部6e(回動
軸6aの円錐台部分)がラック取付部2aに片寄せ押圧
される。これにより、移動枠2に対するラック6の取付
けガタを防止することができる。
【0018】また、コイル部はねじり変形状態にもあ
り、腕部(請求の範囲にいう噛合部材押圧部)7cをラ
ック6の噛合部6fから光軸方向後方(図2の右方)に
張り出した張出部6cの上面に当接させて、噛合部6f
をネジシャフト5の径方向(図1では下方)に押圧する
とともに、腕部(請求の範囲にいう保持部材押圧部)7
dを移動枠2の上部2eに当接させて、移動枠2全体を
レンズ1の径方向(図1では下方)に付勢している。
【0019】噛合部6fをネジシャフト5の径方向に押
圧することにより、噛合部6fのラック歯6dとネジシ
ャフト5との噛合ガタを適正量(ネジシャフト5による
噛合部6fへの駆動力伝達がスムーズに行え、かつレン
ズ1を通した像の揺れ等が問題にならない程度のガタ
量)に抑えることができる。
【0020】しかも、腕部7cを張出部6cの上面(す
なわち、噛合部6fにおけるラック歯6dの形成部分の
背面)に当接させることにより、ネジシャフト6に作用
する負荷が、上記噛合ガタを抑えるのに必要なラック6
の押圧によって生ずるものに限られるので、モータのト
ルクロスを小さくすることができる。
【0021】また、移動枠2をレンズ1の径方向に付勢
することにより、ガイドバー3,4と移動枠2のガイド
穴2cおよびU字溝2d間の嵌合ガタをも適正量(移動
枠2のガイドバー3,4に対するスライドがスムーズに
行え、かつレンズ1を通した像の揺れ等が問題にならな
い程度のガタ量)に抑えることができる。
【0022】さらに、各腕部7c,7dを介してラック
6および移動枠2にこれらを回動軸6dを中心に互いに
反対方向に回動させるよう作用する付勢力によって、回
動軸6bのラック取付部2bに対する径方向ガタも抑え
られる。
【0023】以上のように、本実施形態によれば、1つ
のコイルばね7を設けることで、部品点数を増加させる
ことなく、ネジシャフト5およびガイドバー3,4上に
取り付けた状態での移動枠2およびラック6の各部の必
要以上のガタを除去することができる。しかも、レンズ
駆動装置をいかなる姿勢で用いても、各部のガタを抑え
ることができ、移動枠2およびレンズ1の安定的な光軸
方向移動(すなわち、像揺れ防止)を確保することがで
きる。
【0024】なお、本実施形態では、付勢手段としてコ
イルばねを用いた場合について説明したが、本発明にお
ける付勢手段はこれに限られず、同様の機能を有するも
のであればよい。
【0025】また、本発明は、一眼レフカメラ、レンズ
シャッタカメラ、ビデオカメラ等、種々の形態のカメラ
やレンズ鏡筒内のレンズ駆動装置に適用することがで
き、さらにはカメラ以外の光学機器やその他の装置、さ
らにはそれらカメラや光学機器やその他の装置に適用さ
れる装置またはこれらを構成する要素に対しても適用す
ることができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明で
は、本来噛合部材をレンズ保持部材に対して光軸方向に
押圧するばね等の押圧部材に、噛合部材をネジシャフト
に押圧する部分とレンズ保持部材をガイド部材に押圧部
分とを設けている。このため、本発明によれば、部品点
数を増加させることなく、いかなる姿勢で用いても噛合
部材とネジシャフト間の噛合ガタやレンズ保持部材とガ
イド部材間の嵌合ガタを抑え、レンズの安定的な光軸方
向駆動を行えるレンズ駆動装置を実現することができ
る。
【0027】なお、噛合部材押圧部を噛合部材のうち歯
が形成された部分の背面側に当接させれば、噛合部材の
耐久性が悪化したり、大きな負荷がネジシャフトに作用
したりすることを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるレンズ駆動装置の
正面図である。
【図2】上記レンズ駆動装置の部分拡大図(平面図)で
ある。
【符号の説明】
1 レンズ 2 移動枠 3,4 ガイドバー 5 ネジシャフト 6 ラック 6a,6b 回動軸 7 コイルばね 7a〜7b コイル部 7c,7d 腕部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガイド部材により光軸方向に案内される
    レンズ保持部材と、 このレンズ保持部材に取り付けられ、回転するネジシャ
    フトに噛合して光軸方向への駆動力を受ける噛合部材
    と、この噛合部材を前記レンズ保持部材に対して光軸方
    向に押圧する押圧部材とを有するレンズ駆動装置におい
    て、 前記押圧部材に、前記噛合部材を前記ネジシャフトに対
    して径方向に押圧する噛合部材押圧部と、前記レンズ保
    持部材を前記ガイド部材のガイド面に押圧する保持部材
    押圧部とを設けたことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記押圧部材が、コイル部と、このコイ
    ル部の軸方向両端に腕状に形成された前記両押圧部とを
    有するばねであり、 前記コイル部の軸方向付勢力によって前記噛合部材の前
    記レンズ保持部材への光軸方向押圧を行い、前記各押圧
    部を介して作用する前記コイル部のねじり方向付勢力に
    よって前記噛合部材の前記ネジシャフトへの径方向押圧
    および前記レンズ保持部材の前記ガイド面への押圧を行
    うことを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 【請求項3】 前記噛合部材押圧部が、前記噛合部材の
    うち歯が形成された部分の背面側に当接していることを
    特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載のレン
    ズ駆動装置を備えたことを特徴とする光学機器。
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