JPH10266923A - 電磁弁 - Google Patents
電磁弁Info
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- JPH10266923A JPH10266923A JP8772697A JP8772697A JPH10266923A JP H10266923 A JPH10266923 A JP H10266923A JP 8772697 A JP8772697 A JP 8772697A JP 8772697 A JP8772697 A JP 8772697A JP H10266923 A JPH10266923 A JP H10266923A
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- valve
- straight portion
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- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 流出通路の途中に一定の内径寸法を有する絞
り通路を形成することにより、一定した流量調整を行う
ことができるようにする。 【解決手段】 流出通路26の途中に設けられた絞り通
路27のストレート部27B外周側に、金属リング29
を同心状にインサート成形することにより、金属リング
29の内周側に均一な薄肉状の周壁によって囲まれたス
トレート部27Bを形成する。これにより、ストレート
部27Bの周壁が硬化したときの収縮を抑え、一定の内
径寸法をもったストレート部27Bを有する絞り通路2
7を形成でき、流出通路26を流れる流体に対してばら
つきのない一定した流量調整を行うことができる。
り通路を形成することにより、一定した流量調整を行う
ことができるようにする。 【解決手段】 流出通路26の途中に設けられた絞り通
路27のストレート部27B外周側に、金属リング29
を同心状にインサート成形することにより、金属リング
29の内周側に均一な薄肉状の周壁によって囲まれたス
トレート部27Bを形成する。これにより、ストレート
部27Bの周壁が硬化したときの収縮を抑え、一定の内
径寸法をもったストレート部27Bを有する絞り通路2
7を形成でき、流出通路26を流れる流体に対してばら
つきのない一定した流量調整を行うことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流体通路等の途中
に設けられ、弁体により流体通路を開閉する電磁弁に関
する。
に設けられ、弁体により流体通路を開閉する電磁弁に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車用のエンジンでは、燃料
タンク内に生じた蒸発燃料ガス(エバポガス)を一時的
にキャニスタ内に蓄え、このエバポガスを吸気通路内に
導入してエンジン内で燃焼させることにより、エバポガ
スが大気中に排出されるのを防止するシステム(以下、
エバポパージシステムという)が採用されている。
タンク内に生じた蒸発燃料ガス(エバポガス)を一時的
にキャニスタ内に蓄え、このエバポガスを吸気通路内に
導入してエンジン内で燃焼させることにより、エバポガ
スが大気中に排出されるのを防止するシステム(以下、
エバポパージシステムという)が採用されている。
【0003】この種の従来技術によるエバポパージシス
テムでは、キャニスタと吸気通路とを連通させるエバポ
パージ通路の途中に、該エバポパージ通路を開閉する電
磁弁(エバポパージコントロール弁)を設けている。
テムでは、キャニスタと吸気通路とを連通させるエバポ
パージ通路の途中に、該エバポパージ通路を開閉する電
磁弁(エバポパージコントロール弁)を設けている。
【0004】ここで、エバポパージコントロール弁とし
て用いられる電磁弁は、流入通路と流出通路とを有し、
該流入通路と流出通路との間に弁座が形成された弁ケー
シングと、該弁ケーシング内に配設され、前記弁座に対
して離着座することにより前記流入通路と流出通路との
間を開閉する弁体と、該弁体を離着座させるべく前記弁
ケーシングに設けられた電磁アクチュエータとから大略
構成され、流出通路の途中には、該流出通路内を流れる
流体の流量を調整するための小径の絞り通路が設けられ
ている。
て用いられる電磁弁は、流入通路と流出通路とを有し、
該流入通路と流出通路との間に弁座が形成された弁ケー
シングと、該弁ケーシング内に配設され、前記弁座に対
して離着座することにより前記流入通路と流出通路との
間を開閉する弁体と、該弁体を離着座させるべく前記弁
ケーシングに設けられた電磁アクチュエータとから大略
構成され、流出通路の途中には、該流出通路内を流れる
流体の流量を調整するための小径の絞り通路が設けられ
ている。
【0005】そして、エバポパージコントロール弁は、
例えばスロットル弁が全開または全閉のときには閉弁し
てエバポパージ通路を遮断し、スロットル弁が全開また
は全閉以外(バルブ開度が中間開度)のときには、コン
トローラから出力される制御電流(パルス電流)のデュ
ーティー比に応じて開弁し、エバポパージ通路を介して
キャニスタと吸気通路とを連通させる。
例えばスロットル弁が全開または全閉のときには閉弁し
てエバポパージ通路を遮断し、スロットル弁が全開また
は全閉以外(バルブ開度が中間開度)のときには、コン
トローラから出力される制御電流(パルス電流)のデュ
ーティー比に応じて開弁し、エバポパージ通路を介して
キャニスタと吸気通路とを連通させる。
【0006】これにより、キャニスタ内に蓄えられたエ
バポガスがエバポパージ通路を通じて吸気通路内に導入
され、このときのエバポガスの流量が、エバポパージコ
ントロール弁の流出通路の途中に設けられた絞り通路に
よって調整される。
バポガスがエバポパージ通路を通じて吸気通路内に導入
され、このときのエバポガスの流量が、エバポパージコ
ントロール弁の流出通路の途中に設けられた絞り通路に
よって調整される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による電磁弁では、通常、弁ケーシングは成形型
内に充填される樹脂材料によって一体成形され、このと
き、流出通路およびその途中に設けられる絞り通路等
は、成形型内に配置される中子に対応した形状をもって
形成される。
来技術による電磁弁では、通常、弁ケーシングは成形型
内に充填される樹脂材料によって一体成形され、このと
き、流出通路およびその途中に設けられる絞り通路等
は、成形型内に配置される中子に対応した形状をもって
形成される。
【0008】従って、弁ケーシングには、中子の形状に
対応して一定の内径寸法を有する流出通路が形成される
ことになるが、流出通路の途中に設けられる絞り通路は
流出通路よりも小径であるため、該絞り通路の周壁は流
出通路に比較して厚肉に形成される。
対応して一定の内径寸法を有する流出通路が形成される
ことになるが、流出通路の途中に設けられる絞り通路は
流出通路よりも小径であるため、該絞り通路の周壁は流
出通路に比較して厚肉に形成される。
【0009】このため、成形後に樹脂材料が硬化すると
きに、厚肉状となった絞り通路の周壁が大きく収縮する
ようになり、ストレート部の内径寸法がばらつきを生じ
易くなる。この結果、流出通路内を流れるエバポガス等
の流体の流量を絞り通路によって一定に調整することが
できないという問題がある。
きに、厚肉状となった絞り通路の周壁が大きく収縮する
ようになり、ストレート部の内径寸法がばらつきを生じ
易くなる。この結果、流出通路内を流れるエバポガス等
の流体の流量を絞り通路によって一定に調整することが
できないという問題がある。
【0010】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、流出通路の途中に一定の内径寸法を有す
る絞り通路を形成することができ、ばらつきのない一定
した流量調整を行うことができるようにした電磁弁を提
供することを目的としている。
されたもので、流出通路の途中に一定の内径寸法を有す
る絞り通路を形成することができ、ばらつきのない一定
した流量調整を行うことができるようにした電磁弁を提
供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明は、流入通路と流出通路とを有し、該流
入通路と流出通路との間に弁座が形成された樹脂材料か
らなる弁ケーシングと、該弁ケーシング内に配設され、
前記弁座に対して離着座することにより前記流入通路と
流出通路との間を開閉する弁体と、該弁体を離着座させ
るべく前記弁ケーシングに設けられた電磁アクチュエー
タとを備えた電磁弁に適用される。
ために、本発明は、流入通路と流出通路とを有し、該流
入通路と流出通路との間に弁座が形成された樹脂材料か
らなる弁ケーシングと、該弁ケーシング内に配設され、
前記弁座に対して離着座することにより前記流入通路と
流出通路との間を開閉する弁体と、該弁体を離着座させ
るべく前記弁ケーシングに設けられた電磁アクチュエー
タとを備えた電磁弁に適用される。
【0012】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記流出通路の途中にはストレート部を有する
流量調整用の絞り通路を設け、該絞り通路のストレート
部には該ストレート部よりも大径な内径寸法を有する筒
体をほぼ同心状にインサート成形したことにある。
特徴は、前記流出通路の途中にはストレート部を有する
流量調整用の絞り通路を設け、該絞り通路のストレート
部には該ストレート部よりも大径な内径寸法を有する筒
体をほぼ同心状にインサート成形したことにある。
【0013】上記の構成によれば、絞り通路のストレー
ト部に筒体を同心状にインサート成形することにより、
弁ケーシングの成形時に、ストレート部に対応する中子
の外周面と筒体の内周面との間でストレート部の周壁を
薄肉状に形成することができる。これにより、樹脂材料
が硬化するときの収縮によってストレート部の内径寸法
がばらつくのを抑え、一定の内径寸法を有する絞り通路
を形成することができる。
ト部に筒体を同心状にインサート成形することにより、
弁ケーシングの成形時に、ストレート部に対応する中子
の外周面と筒体の内周面との間でストレート部の周壁を
薄肉状に形成することができる。これにより、樹脂材料
が硬化するときの収縮によってストレート部の内径寸法
がばらつくのを抑え、一定の内径寸法を有する絞り通路
を形成することができる。
【0014】また、請求項2の発明は、前記筒体の内径
寸法は前記絞り通路のストレート部内径よりも1mm以
上大きく設定し、前記ストレート部の内周面と前記筒体
の内周面との間に0.5mm以上の隙間を確保する構成
としたことにある。
寸法は前記絞り通路のストレート部内径よりも1mm以
上大きく設定し、前記ストレート部の内周面と前記筒体
の内周面との間に0.5mm以上の隙間を確保する構成
としたことにある。
【0015】上記構成によれば、弁ケーシングの成形時
に、ストレート部に対応する中子の外周面と筒体の内周
面との間に確保された0.5mm以上の隙間内に樹脂材
料が適正に流れ込むようになり、当該樹脂材料によって
ストレート部の周壁を薄肉状に形成することができる。
に、ストレート部に対応する中子の外周面と筒体の内周
面との間に確保された0.5mm以上の隙間内に樹脂材
料が適正に流れ込むようになり、当該樹脂材料によって
ストレート部の周壁を薄肉状に形成することができる。
【0016】また、請求項3の発明は、前記弁ケーシン
グの流入通路を燃料タンクからのエバポガスを蓄えるキ
ャニスタと接続し、前記流出通路をエンジンの吸気通路
と接続することにより、エバポパージコントロール弁と
して用いたことにある。
グの流入通路を燃料タンクからのエバポガスを蓄えるキ
ャニスタと接続し、前記流出通路をエンジンの吸気通路
と接続することにより、エバポパージコントロール弁と
して用いたことにある。
【0017】このように、電磁弁をエバポパージコント
ロール弁として用いた場合、キャニスタ内からエンジン
の吸気通路に導入されるエバポガスを一定の流量に調整
することができる。
ロール弁として用いた場合、キャニスタ内からエンジン
の吸気通路に導入されるエバポガスを一定の流量に調整
することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て添付図面を参照しつつ説明する。
て添付図面を参照しつつ説明する。
【0019】図1は本発明による電磁弁をエバポパージ
コントロール弁として用いたエバポパージシステムを示
し、1は車両に搭載されたエンジン本体で、該エンジン
本体1は複数のシリンダ2と、該シリンダ2内を往復動
するピストン3と、シリンダ2上に搭載されたシリンダ
ヘッド4とから大略構成されている。5はシリンダヘッ
ド4の吸気側に接続された吸気通路を示し、該吸気通路
5の先端側にはエアクリーナ6が設けられ、該エアクリ
ーナ6の下流側にはスロットル弁7が設けられている。
コントロール弁として用いたエバポパージシステムを示
し、1は車両に搭載されたエンジン本体で、該エンジン
本体1は複数のシリンダ2と、該シリンダ2内を往復動
するピストン3と、シリンダ2上に搭載されたシリンダ
ヘッド4とから大略構成されている。5はシリンダヘッ
ド4の吸気側に接続された吸気通路を示し、該吸気通路
5の先端側にはエアクリーナ6が設けられ、該エアクリ
ーナ6の下流側にはスロットル弁7が設けられている。
【0020】ここで、吸気通路5は、スロットル弁7よ
りも下流側が吸気溜りとしてのコレクタ5Aとなり、該
コレクタ5Aよりも下流側が各シリンダ2内に連通する
インテークマニホルド5Bとなっている。そして、各イ
ンテークマニホルド5Bの先端側には、シリンダ2内に
燃料を噴射する燃料噴射弁8が設けられている。
りも下流側が吸気溜りとしてのコレクタ5Aとなり、該
コレクタ5Aよりも下流側が各シリンダ2内に連通する
インテークマニホルド5Bとなっている。そして、各イ
ンテークマニホルド5Bの先端側には、シリンダ2内に
燃料を噴射する燃料噴射弁8が設けられている。
【0021】9は燃料タンクを示し、該燃料タンク9内
には燃料ポンプ10が設けられている。そして、燃料タ
ンク9内の燃料は、燃料ポンプ10の作動により燃料配
管11を通じて燃料噴射弁8に供給される。
には燃料ポンプ10が設けられている。そして、燃料タ
ンク9内の燃料は、燃料ポンプ10の作動により燃料配
管11を通じて燃料噴射弁8に供給される。
【0022】12は導管13を介して燃料タンク9に連
通したキャニスタを示し、該キャニスタ12は活性炭等
の吸着剤12Aを内蔵している。そして、燃料タンク9
内で発生したエバポガスは、吸着剤12Aに吸着される
ことにより一時的にキャニスタ12蓄えられる。14は
導管13の途中に設けられたチェック弁で、該チェック
弁14は、キャニスタ12内のエバポガスが燃料タンク
9内に逆流するのを防止している。
通したキャニスタを示し、該キャニスタ12は活性炭等
の吸着剤12Aを内蔵している。そして、燃料タンク9
内で発生したエバポガスは、吸着剤12Aに吸着される
ことにより一時的にキャニスタ12蓄えられる。14は
導管13の途中に設けられたチェック弁で、該チェック
弁14は、キャニスタ12内のエバポガスが燃料タンク
9内に逆流するのを防止している。
【0023】15は一端側がキャニスタ12内に開口
し、他端側が大気に開口する大気導入管を示し、該大気
導入管15の途中には、キャニスタ12内のエバポガス
が大気中に排出されるのを防止するチェック弁16が設
けられている。17は大気導入管15の他端側とチェッ
ク弁16との間に設けられたドレンカット弁で、該ドレ
ンカット弁17は、例えばエンジンが作動しているとき
に大気導入管15を外気に対して連通させ、エンジンが
停止しているときには大気導入管15を外気に対して遮
断する。従って、エンジンの作動時には、キャニスタ1
2内は大気圧と等しい圧力に保たれている。
し、他端側が大気に開口する大気導入管を示し、該大気
導入管15の途中には、キャニスタ12内のエバポガス
が大気中に排出されるのを防止するチェック弁16が設
けられている。17は大気導入管15の他端側とチェッ
ク弁16との間に設けられたドレンカット弁で、該ドレ
ンカット弁17は、例えばエンジンが作動しているとき
に大気導入管15を外気に対して連通させ、エンジンが
停止しているときには大気導入管15を外気に対して遮
断する。従って、エンジンの作動時には、キャニスタ1
2内は大気圧と等しい圧力に保たれている。
【0024】18はキャニスタ12と吸気通路5のイン
テークマニホルド5Bとを連通させるエバポパージ通路
を示し、該エバポパージ通路18の中間部には2本の分
岐通路19,19が設けられている。20は各分岐通路
19よりも上流側に位置してエバポパージ通路18の途
中に設けられたパージカット弁を示し、該パージカット
弁20は、例えばスロットル弁7が全閉(アイドリング
時)のときにはエバポパージ通路18を遮断して分岐通
路19へのエバポガスの導入を阻止し、スロットル弁7
が全閉以外のときにはエバポパージ通路18を連通さ
せ、分岐通路19にエバポガスを導入させる。
テークマニホルド5Bとを連通させるエバポパージ通路
を示し、該エバポパージ通路18の中間部には2本の分
岐通路19,19が設けられている。20は各分岐通路
19よりも上流側に位置してエバポパージ通路18の途
中に設けられたパージカット弁を示し、該パージカット
弁20は、例えばスロットル弁7が全閉(アイドリング
時)のときにはエバポパージ通路18を遮断して分岐通
路19へのエバポガスの導入を阻止し、スロットル弁7
が全閉以外のときにはエバポパージ通路18を連通さ
せ、分岐通路19にエバポガスを導入させる。
【0025】21,21は各分岐通路19の途中にそれ
ぞれ配設された、本実施例による電磁弁からなるエバポ
パージコントロール弁を示し、該各エバポパージコント
ロール弁21は、例えばスロットル弁7が全開または全
閉のときには、各分岐通路19を遮断してエバポパージ
通路18から吸気通路5へのエバポガスの導入を阻止
し、スロットル弁7が全開または全閉以外の中間開度の
ときには、各分岐通路19を吸気通路5に対して連通さ
せ、エバポパージ通路18を通じて吸気通路5内にエバ
ポガスを導入させるものである。
ぞれ配設された、本実施例による電磁弁からなるエバポ
パージコントロール弁を示し、該各エバポパージコント
ロール弁21は、例えばスロットル弁7が全開または全
閉のときには、各分岐通路19を遮断してエバポパージ
通路18から吸気通路5へのエバポガスの導入を阻止
し、スロットル弁7が全開または全閉以外の中間開度の
ときには、各分岐通路19を吸気通路5に対して連通さ
せ、エバポパージ通路18を通じて吸気通路5内にエバ
ポガスを導入させるものである。
【0026】次に、エバポパージコントロール弁21に
ついて、図2および図3に基づいて詳述する。
ついて、図2および図3に基づいて詳述する。
【0027】図において、22はエバポパージコントロ
ール弁21の弁ケーシングを示し、該弁ケーシング22
は、軸方向に伸長する段付き円筒状のケーシング本体2
3と、後述する流入通路25および流出通路26とを有
し、例えばナイロン66等の樹脂材料により一体成形さ
れている。
ール弁21の弁ケーシングを示し、該弁ケーシング22
は、軸方向に伸長する段付き円筒状のケーシング本体2
3と、後述する流入通路25および流出通路26とを有
し、例えばナイロン66等の樹脂材料により一体成形さ
れている。
【0028】ここで、ケーシング本体23の内周側に
は、軸方向に延在し一端側が開口端となった中空部23
Aが形成され、該中空部23Aの他端側には、流入通路
25と流出通路26との間に位置して弁座24が突設さ
れている。また、ケーシング本体23の外周側には、軸
方向に離間して一対の拡径部23B,23Bが形成さ
れ、該各拡径部23Bの間は後述の電磁コイル32が巻
回されるボビン部23Cとなっている。
は、軸方向に延在し一端側が開口端となった中空部23
Aが形成され、該中空部23Aの他端側には、流入通路
25と流出通路26との間に位置して弁座24が突設さ
れている。また、ケーシング本体23の外周側には、軸
方向に離間して一対の拡径部23B,23Bが形成さ
れ、該各拡径部23Bの間は後述の電磁コイル32が巻
回されるボビン部23Cとなっている。
【0029】25は弁ケーシング22に設けられた流入
通路で、該流入通路25は径方向に伸長し、基端側が中
空部23Aに開口すると共に先端側が外部に開口してい
る。そして、流入通路25の先端側は、前記分岐通路1
9を介してキャニスタ12に接続される。
通路で、該流入通路25は径方向に伸長し、基端側が中
空部23Aに開口すると共に先端側が外部に開口してい
る。そして、流入通路25の先端側は、前記分岐通路1
9を介してキャニスタ12に接続される。
【0030】26は弁ケーシング22に設けられた流出
通路で、該流出通路26は、弁座24の中心部に穿設さ
れて軸方向に伸長し、基端側がケーシング本体23の中
空部23Aに開口した絞り通路27と、該絞り通路27
の流出側に位置し、流入通路25と平行して径方向に伸
長した大径通路28とからなっている。そして、外部に
開口した大径通路28の先端側は、前記分岐通路19を
介して吸気通路5に接続される。
通路で、該流出通路26は、弁座24の中心部に穿設さ
れて軸方向に伸長し、基端側がケーシング本体23の中
空部23Aに開口した絞り通路27と、該絞り通路27
の流出側に位置し、流入通路25と平行して径方向に伸
長した大径通路28とからなっている。そして、外部に
開口した大径通路28の先端側は、前記分岐通路19を
介して吸気通路5に接続される。
【0031】ここで、絞り通路27は、基端側から先端
側に向けて徐々に縮径するテーパ部27Aと、該テーパ
部27Aの先端側に位置してストレート形状をなしたス
トレート部27Bとからなり、該絞り通路27によって
流出通路26内を流れるエバポガス等の流体の流量を調
整する構成となっている。
側に向けて徐々に縮径するテーパ部27Aと、該テーパ
部27Aの先端側に位置してストレート形状をなしたス
トレート部27Bとからなり、該絞り通路27によって
流出通路26内を流れるエバポガス等の流体の流量を調
整する構成となっている。
【0032】29は絞り通路27のストレート部27B
外周側に該ストレート部27Bとほぼ同心状に配設され
た筒体としての金属リングで、該金属リング29は、ス
トレート部27Bの内径寸法Aよりも大径の内径寸法B
を有する円筒状に形成されている(図3参照)。ここ
で、金属リング29の内径寸法B(例えば、2.2〜
2.3mm)は、ストレート部27Bの内径寸法A(例
えば、1.2〜1.3mm)よりも1mm以上大きく設
定され、ストレート部27Bの内周面と金属リング29
の内周面との間には、0.5mm以上の隙間dが確保で
きる構成となっている。
外周側に該ストレート部27Bとほぼ同心状に配設され
た筒体としての金属リングで、該金属リング29は、ス
トレート部27Bの内径寸法Aよりも大径の内径寸法B
を有する円筒状に形成されている(図3参照)。ここ
で、金属リング29の内径寸法B(例えば、2.2〜
2.3mm)は、ストレート部27Bの内径寸法A(例
えば、1.2〜1.3mm)よりも1mm以上大きく設
定され、ストレート部27Bの内周面と金属リング29
の内周面との間には、0.5mm以上の隙間dが確保で
きる構成となっている。
【0033】そして、金属リング29は、弁ケーシング
22の成形型内で絞り通路27のストレート部27Bに
対応する中子の周囲に、支持手段(いずれも図示せず)
を用いて支持され、この状態で成形型内に樹脂材料を充
填(射出)することにより、弁ケーシング22内にイン
サート成形されるものである。
22の成形型内で絞り通路27のストレート部27Bに
対応する中子の周囲に、支持手段(いずれも図示せず)
を用いて支持され、この状態で成形型内に樹脂材料を充
填(射出)することにより、弁ケーシング22内にイン
サート成形されるものである。
【0034】この場合、ストレート部27Bに対応する
中子の外周面と金属リング29の内周面との間には0.
5mm以上の隙間dが確保されているから、弁ケーシン
グ22の成形時に成形型内に射出された樹脂材料は、確
実に当該隙間d内に流れ込むようになり、金属リング2
9の内周側にはほぼ肉厚0.5mmのストレート部27
Bの周壁が形成される。
中子の外周面と金属リング29の内周面との間には0.
5mm以上の隙間dが確保されているから、弁ケーシン
グ22の成形時に成形型内に射出された樹脂材料は、確
実に当該隙間d内に流れ込むようになり、金属リング2
9の内周側にはほぼ肉厚0.5mmのストレート部27
Bの周壁が形成される。
【0035】かくして、ストレート部27Bの外周側に
金属リング29をインサート成形することにより、該金
属リング29の内周側に形成されるストレート部27B
の周壁を均一な薄肉状とすることができる。これによ
り、ストレート部27Bの周壁を形成する樹脂材料が硬
化したときの収縮が抑えられ、一定の内径寸法Aをもっ
たストレート部27Bを有する絞り通路27を形成する
ことができる。
金属リング29をインサート成形することにより、該金
属リング29の内周側に形成されるストレート部27B
の周壁を均一な薄肉状とすることができる。これによ
り、ストレート部27Bの周壁を形成する樹脂材料が硬
化したときの収縮が抑えられ、一定の内径寸法Aをもっ
たストレート部27Bを有する絞り通路27を形成する
ことができる。
【0036】30は弁座24上に位置してケーシング本
体23の中空部23A内に配設された弁体を示し、該弁
体30は磁性材料によって円筒状に形成され、軸方向両
端面にゴム等の弾性体が焼付けられている。そして、該
弁体30は、弁座24に着座したときに流入通路25と
流出通路26とを遮断し、弁座24から離座したときに
流入通路25と流出通路26とを連通させる。
体23の中空部23A内に配設された弁体を示し、該弁
体30は磁性材料によって円筒状に形成され、軸方向両
端面にゴム等の弾性体が焼付けられている。そして、該
弁体30は、弁座24に着座したときに流入通路25と
流出通路26とを遮断し、弁座24から離座したときに
流入通路25と流出通路26とを連通させる。
【0037】31は弁ケーシング22に設けられた電磁
アクチュエータで、該電磁アクチュエータ31は、後述
する電磁コイル32、プレート34、ハウジング36等
から構成され、電磁コイル32に対する通電を制御する
ことにより、弁体30を弁座24に対して離着座させる
ものである。
アクチュエータで、該電磁アクチュエータ31は、後述
する電磁コイル32、プレート34、ハウジング36等
から構成され、電磁コイル32に対する通電を制御する
ことにより、弁体30を弁座24に対して離着座させる
ものである。
【0038】32はケーシング本体23のボビン部23
Cに巻回された電磁コイルを示し、該電磁コイル32の
両端側は、ケーシング本体23の外部に突出した端子ピ
ン33に接続され、コントローラ(図示せず)からの制
御電流が、端子ピン33を介して電磁コイル32に供給
される。
Cに巻回された電磁コイルを示し、該電磁コイル32の
両端側は、ケーシング本体23の外部に突出した端子ピ
ン33に接続され、コントローラ(図示せず)からの制
御電流が、端子ピン33を介して電磁コイル32に供給
される。
【0039】34はケーシング本体23に埋設されたプ
レートで、該プレート34は、磁性材料から円筒状に形
成され、弁体30の外周側に位置して弁ケーシング22
と一体形成されている。
レートで、該プレート34は、磁性材料から円筒状に形
成され、弁体30の外周側に位置して弁ケーシング22
と一体形成されている。
【0040】35はケーシング本体23の外周側に配設
されたコイルカバーを示し、該コイルカバー35は樹脂
材料からほぼ円筒状に形成され、ケーシング本体23の
ボビン部23Cに巻回された電磁コイル32を外側から
覆う構成となっている。また、コイルカバー35には端
子ピン33を覆うコネクタ部35Aが形成され、該コネ
クタ部35Aには、コントローラからの制御電流を端子
ピン33を介して電磁コイル32に供給するための相手
方コネクタ(図示せず)が装着される。
されたコイルカバーを示し、該コイルカバー35は樹脂
材料からほぼ円筒状に形成され、ケーシング本体23の
ボビン部23Cに巻回された電磁コイル32を外側から
覆う構成となっている。また、コイルカバー35には端
子ピン33を覆うコネクタ部35Aが形成され、該コネ
クタ部35Aには、コントローラからの制御電流を端子
ピン33を介して電磁コイル32に供給するための相手
方コネクタ(図示せず)が装着される。
【0041】36はコイルカバー35を径方向両側から
挟むように配設されたハウジングで、該ハウジング36
は、磁性材料からなる板材をコ字状に折曲げることによ
り形成され、取付ブラケット37Aが一体的に設けられ
たカバー部材37と、磁性材料から円柱状に形成され、
一端側がカバー部材37に固着されたコア部材38とか
らなっている。そして、ハウジング36は、コア部材3
8をケーシング本体23の中空部23Aに挿嵌すること
により弁ケーシング22に組付けられ、このとき、コア
部材38の他端側端面と弁体30との間には、弁体30
が軸方向に変位するのを許す隙間が形成される。
挟むように配設されたハウジングで、該ハウジング36
は、磁性材料からなる板材をコ字状に折曲げることによ
り形成され、取付ブラケット37Aが一体的に設けられ
たカバー部材37と、磁性材料から円柱状に形成され、
一端側がカバー部材37に固着されたコア部材38とか
らなっている。そして、ハウジング36は、コア部材3
8をケーシング本体23の中空部23Aに挿嵌すること
により弁ケーシング22に組付けられ、このとき、コア
部材38の他端側端面と弁体30との間には、弁体30
が軸方向に変位するのを許す隙間が形成される。
【0042】39は弁体30とコア部材38との間に縮
装された圧縮ばねで、該圧縮ばね39は、一端側がコア
部材38の端面に形成された凹陥部38Aに係合し、他
端側が弁体30に形成された凹陥部30Aに係合するこ
とにより、弁体30を弁座24に着座する方向(閉弁方
向)に常時付勢している。
装された圧縮ばねで、該圧縮ばね39は、一端側がコア
部材38の端面に形成された凹陥部38Aに係合し、他
端側が弁体30に形成された凹陥部30Aに係合するこ
とにより、弁体30を弁座24に着座する方向(閉弁方
向)に常時付勢している。
【0043】本実施例によるエバポパージコントロール
弁21は上述の如き構成を有するもので、電磁コイル3
2に対してコントローラからの制御電流が供給されてい
ない場合には、弁体30が圧縮ばね39によって弁座2
4に着座(閉弁)し、流入通路25と流出通路26とが
遮断される。そして、電磁コイル32にコントローラか
らの制御電流が供給され、該電磁コイル32が励磁され
ると、プレート34、ハウジング36のカバー部材37
およびコア部材38等からなる閉磁路が形成され、弁体
30が圧縮ばね39に抗して弁座24から離座(開弁)
する。
弁21は上述の如き構成を有するもので、電磁コイル3
2に対してコントローラからの制御電流が供給されてい
ない場合には、弁体30が圧縮ばね39によって弁座2
4に着座(閉弁)し、流入通路25と流出通路26とが
遮断される。そして、電磁コイル32にコントローラか
らの制御電流が供給され、該電磁コイル32が励磁され
ると、プレート34、ハウジング36のカバー部材37
およびコア部材38等からなる閉磁路が形成され、弁体
30が圧縮ばね39に抗して弁座24から離座(開弁)
する。
【0044】これにより、流入通路25と流出通路26
とが連通し、キャニスタ12内に蓄えられたエバポガス
が、吸気通路5内の圧力(負圧)とキャニスタ12内の
圧力(大気圧)との差圧により、エバポパージ通路18
等を介して吸気通路5内に導入され、このときのエバポ
ガスの流量が、流出通路26の途中に設けられた絞り通
路27によって調整される。
とが連通し、キャニスタ12内に蓄えられたエバポガス
が、吸気通路5内の圧力(負圧)とキャニスタ12内の
圧力(大気圧)との差圧により、エバポパージ通路18
等を介して吸気通路5内に導入され、このときのエバポ
ガスの流量が、流出通路26の途中に設けられた絞り通
路27によって調整される。
【0045】この場合、絞り通路27のストレート部2
7Bは、その外周側に金属リング29をインサート成形
することにより、上述した如く均一な薄肉状の周壁によ
って囲まれた一定の内径寸法Aを有するものとして形成
されている。従って、該ストレート部27Bによって、
吸気通路5内に導入されるエバポガスの流量を一定に調
整することができる。
7Bは、その外周側に金属リング29をインサート成形
することにより、上述した如く均一な薄肉状の周壁によ
って囲まれた一定の内径寸法Aを有するものとして形成
されている。従って、該ストレート部27Bによって、
吸気通路5内に導入されるエバポガスの流量を一定に調
整することができる。
【0046】上述した如く、本実施例によれば、流出通
路26の途中に設けられた絞り通路27のストレート部
27B外周側に金属リング29をインサート成形するこ
とにより、該金属リング29の内周側に形成されるスト
レート部27Bの周壁を均一な薄肉状とすることができ
る。これにより、ストレート部27Bの周壁を形成する
樹脂材料が硬化したときの収縮が抑えられ、一定の内径
寸法Aをもったストレート部27Bを有する絞り通路2
7を形成することができ、流出通路26内を流れる流体
に対してばらつきのない一定した流量調整を行うことが
できる。
路26の途中に設けられた絞り通路27のストレート部
27B外周側に金属リング29をインサート成形するこ
とにより、該金属リング29の内周側に形成されるスト
レート部27Bの周壁を均一な薄肉状とすることができ
る。これにより、ストレート部27Bの周壁を形成する
樹脂材料が硬化したときの収縮が抑えられ、一定の内径
寸法Aをもったストレート部27Bを有する絞り通路2
7を形成することができ、流出通路26内を流れる流体
に対してばらつきのない一定した流量調整を行うことが
できる。
【0047】また、金属リング29の内径寸法Bをスト
レート部27Bの内径寸法Aよりも1mm以上大きく設
定し、ストレート部27Bの内周面と金属リング29の
内周面との間に0.5mm以上の隙間dを確保する構成
としたから、弁ケーシング22の成形時に、成形型内に
射出された樹脂材料が、ストレート部27Bに対応する
中子と金属リング29との間に確実に流れ込むようにな
る。これにより、金属リング29の内周側に、中子の形
状に正確に対応した内径寸法Aのストレート部27Bを
確実に形成することができる。
レート部27Bの内径寸法Aよりも1mm以上大きく設
定し、ストレート部27Bの内周面と金属リング29の
内周面との間に0.5mm以上の隙間dを確保する構成
としたから、弁ケーシング22の成形時に、成形型内に
射出された樹脂材料が、ストレート部27Bに対応する
中子と金属リング29との間に確実に流れ込むようにな
る。これにより、金属リング29の内周側に、中子の形
状に正確に対応した内径寸法Aのストレート部27Bを
確実に形成することができる。
【0048】この場合、ストレート部27Bは、中子の
形状に正確に対応した内径寸法Aをもって形成されるか
ら、例えば成形された弁ケーシングの流出通路内に別体
の絞り部材を組付ける場合に比較して、絞り部材に形成
されるオリフィス穴径が精度誤差を生じる不具合、ある
いは流出通路と絞り部材との組付け部分から流体が漏洩
する不具合を回避することができる。
形状に正確に対応した内径寸法Aをもって形成されるか
ら、例えば成形された弁ケーシングの流出通路内に別体
の絞り部材を組付ける場合に比較して、絞り部材に形成
されるオリフィス穴径が精度誤差を生じる不具合、ある
いは流出通路と絞り部材との組付け部分から流体が漏洩
する不具合を回避することができる。
【0049】なお、前記実施例では、筒体として円筒状
の金属リング29を用いた場合を例に挙げたが、本発明
はこれに限るものではなく、例えば樹脂材料等の非金属
材料からなる筒体を用いてもよく、また角筒状に形成さ
れた筒体を用いてもよい。
の金属リング29を用いた場合を例に挙げたが、本発明
はこれに限るものではなく、例えば樹脂材料等の非金属
材料からなる筒体を用いてもよく、また角筒状に形成さ
れた筒体を用いてもよい。
【0050】また、前記実施例では、本発明による電磁
弁をエバポパージ通路の途中に設けたエバポパージコン
トロール弁に適用した場合を例に挙げたが、本発明はこ
のような気体通路開閉用の電磁弁に用いるだけでなく、
例えば燃料噴射弁に接続される燃料通路等の液体通路を
開閉するための電磁弁として用いてもよい。
弁をエバポパージ通路の途中に設けたエバポパージコン
トロール弁に適用した場合を例に挙げたが、本発明はこ
のような気体通路開閉用の電磁弁に用いるだけでなく、
例えば燃料噴射弁に接続される燃料通路等の液体通路を
開閉するための電磁弁として用いてもよい。
【0051】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の発明によ
れば、流出通路の途中に設けられた絞り通路のストレー
ト部に、該ストレート部よりも大径の内径寸法を有する
筒体をほぼ同心状にインサート成形する構成としたか
ら、弁ケーシングの成形時に、筒体の内周側でストレー
ト部の周壁を均一な肉厚をもって薄肉状に形成すること
ができる。これにより、樹脂材料が硬化するときの収縮
によってストレート部の内径がばらつくのを抑え、一定
の内径寸法をもったストレート部を有する絞り通路を形
成することができる。この結果、流出通路内を流れる流
体に対してばらつきのない一定した流量調整を行うこと
ができる。
れば、流出通路の途中に設けられた絞り通路のストレー
ト部に、該ストレート部よりも大径の内径寸法を有する
筒体をほぼ同心状にインサート成形する構成としたか
ら、弁ケーシングの成形時に、筒体の内周側でストレー
ト部の周壁を均一な肉厚をもって薄肉状に形成すること
ができる。これにより、樹脂材料が硬化するときの収縮
によってストレート部の内径がばらつくのを抑え、一定
の内径寸法をもったストレート部を有する絞り通路を形
成することができる。この結果、流出通路内を流れる流
体に対してばらつきのない一定した流量調整を行うこと
ができる。
【0052】また、請求項2の発明によれば、筒体の内
径寸法を絞り通路のストレート部内径よりも1mm以上
大きく設定し、ストレート部の内周面と筒体の内周面と
の間に0.5mm以上の隙間を確保したから、弁ケーシ
ングの成形時に、該弁ケーシングの成形型内に射出され
た樹脂材料が確実に当該隙間内に流れ込むようになる。
これにより、筒体の内周側に均一な薄肉状の周壁によっ
て囲まれたストレート部を形成することができる。
径寸法を絞り通路のストレート部内径よりも1mm以上
大きく設定し、ストレート部の内周面と筒体の内周面と
の間に0.5mm以上の隙間を確保したから、弁ケーシ
ングの成形時に、該弁ケーシングの成形型内に射出され
た樹脂材料が確実に当該隙間内に流れ込むようになる。
これにより、筒体の内周側に均一な薄肉状の周壁によっ
て囲まれたストレート部を形成することができる。
【0053】さらに、請求項3の発明によれば、弁ケー
シングの流入通路を燃料タンクからのエバポガスを蓄え
るキャニスタと接続し、流出通路をエンジンの吸気通路
と接続してエバポパージコントロール弁として用いるこ
とにより、エンジンの作動時にキャニスタ内に蓄えられ
たエバポガスが吸気通路に導入されるときに、このエバ
ポガスの流量を、エバポパージコントロール弁の流出通
路の途中に設けたストレート部によって一定に調整する
ことができ、エバポガスを効率良く燃焼させることがで
きる。
シングの流入通路を燃料タンクからのエバポガスを蓄え
るキャニスタと接続し、流出通路をエンジンの吸気通路
と接続してエバポパージコントロール弁として用いるこ
とにより、エンジンの作動時にキャニスタ内に蓄えられ
たエバポガスが吸気通路に導入されるときに、このエバ
ポガスの流量を、エバポパージコントロール弁の流出通
路の途中に設けたストレート部によって一定に調整する
ことができ、エバポガスを効率良く燃焼させることがで
きる。
【図1】本発明の実施例による電磁弁がエバポパージコ
ントロール弁として適用されたエバポパージシステムを
示す全体構成図である。
ントロール弁として適用されたエバポパージシステムを
示す全体構成図である。
【図2】本発明の実施例によるエバポパージコントロー
ル弁を示す縦断面図である。
ル弁を示す縦断面図である。
【図3】図2中の絞り通路、金属リング等を拡大して示
す要部拡大断面図である。
す要部拡大断面図である。
1 エンジン本体 5 吸気通路 9 燃料タンク 12 キャニスタ 21 エバポパージコントロール弁(電磁弁) 22 弁ケーシング 24 弁座 25 流入通路 26 流出通路 27 絞り通路 27B ストレート部 29 金属リング(筒体) 30 弁体 31 電磁アクチュエータ
Claims (3)
- 【請求項1】 流入通路と流出通路とを有し、該流入通
路と流出通路との間に弁座が形成された樹脂材料からな
る弁ケーシングと、該弁ケーシング内に配設され、前記
弁座に対して離着座することにより前記流入通路と流出
通路との間を開閉する弁体と、該弁体を離着座させるべ
く前記弁ケーシングに設けられた電磁アクチュエータと
を備えた電磁弁において、 前記流出通路の途中にはストレート部を有する流量調整
用の絞り通路を設け、該絞り通路のストレート部には該
ストレート部よりも大径な内径寸法を有する筒体をほぼ
同心状にインサート成形する構成としたことを特徴とす
る電磁弁。 - 【請求項2】 前記筒体の内径寸法は前記絞り通路のス
トレート部内径よりも1mm以上大きく設定し、前記ス
トレート部の内周面と前記筒体の内周面との間に0.5
mm以上の隙間を確保する構成としてなる請求項1に記
載の電磁弁。 - 【請求項3】 前記弁ケーシングの流入通路を燃料タン
クからのエバポガスを蓄えるキャニスタと接続し、前記
流出通路をエンジンの吸気通路と接続することにより、
エバポパージコントロール弁として用いてなる請求項1
に記載の電磁弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8772697A JPH10266923A (ja) | 1997-03-22 | 1997-03-22 | 電磁弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8772697A JPH10266923A (ja) | 1997-03-22 | 1997-03-22 | 電磁弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10266923A true JPH10266923A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13922928
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8772697A Pending JPH10266923A (ja) | 1997-03-22 | 1997-03-22 | 電磁弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10266923A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007132337A (ja) * | 2005-10-14 | 2007-05-31 | Denso Corp | 減圧弁および燃料噴射装置 |
JP2008202802A (ja) * | 2008-05-09 | 2008-09-04 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁弁 |
JP2010023101A (ja) * | 2008-07-23 | 2010-02-04 | Honda Motor Co Ltd | 成形条件決定方法 |
JP2010190428A (ja) * | 2010-03-18 | 2010-09-02 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁弁の製造方法 |
JP2010190427A (ja) * | 2010-03-18 | 2010-09-02 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁弁の製造方法 |
JP2010196897A (ja) * | 2010-03-18 | 2010-09-09 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁弁の製造方法 |
JP2010196895A (ja) * | 2010-03-18 | 2010-09-09 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁弁の製造方法 |
JP2010196898A (ja) * | 2010-03-18 | 2010-09-09 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁弁の製造方法 |
JP2010196896A (ja) * | 2010-03-18 | 2010-09-09 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁弁の製造方法 |
-
1997
- 1997-03-22 JP JP8772697A patent/JPH10266923A/ja active Pending
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007132337A (ja) * | 2005-10-14 | 2007-05-31 | Denso Corp | 減圧弁および燃料噴射装置 |
US7712453B2 (en) | 2005-10-14 | 2010-05-11 | Denso Corporation | Depressurizing valve and fuel injection device |
JP2008202802A (ja) * | 2008-05-09 | 2008-09-04 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁弁 |
JP4579310B2 (ja) * | 2008-05-09 | 2010-11-10 | 三菱電機株式会社 | 電磁弁の製造方法 |
JP2010023101A (ja) * | 2008-07-23 | 2010-02-04 | Honda Motor Co Ltd | 成形条件決定方法 |
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JP2010196897A (ja) * | 2010-03-18 | 2010-09-09 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁弁の製造方法 |
JP2010196895A (ja) * | 2010-03-18 | 2010-09-09 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁弁の製造方法 |
JP2010190427A (ja) * | 2010-03-18 | 2010-09-02 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁弁の製造方法 |
JP2010196896A (ja) * | 2010-03-18 | 2010-09-09 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁弁の製造方法 |
JP4579337B2 (ja) * | 2010-03-18 | 2010-11-10 | 三菱電機株式会社 | 電磁弁の製造方法 |
JP2010190428A (ja) * | 2010-03-18 | 2010-09-02 | Mitsubishi Electric Corp | 電磁弁の製造方法 |
JP4579338B2 (ja) * | 2010-03-18 | 2010-11-10 | 三菱電機株式会社 | 電磁弁の製造方法 |
JP4579339B2 (ja) * | 2010-03-18 | 2010-11-10 | 三菱電機株式会社 | 電磁弁の製造方法 |
JP4579341B2 (ja) * | 2010-03-18 | 2010-11-10 | 三菱電機株式会社 | 電磁弁の製造方法 |
JP4579340B2 (ja) * | 2010-03-18 | 2010-11-10 | 三菱電機株式会社 | 電磁弁の製造方法 |
JP4579342B2 (ja) * | 2010-03-18 | 2010-11-10 | 三菱電機株式会社 | 電磁弁の製造方法 |
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