JPH10266851A - エンジンの排気装置 - Google Patents
エンジンの排気装置Info
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- JPH10266851A JPH10266851A JP8767897A JP8767897A JPH10266851A JP H10266851 A JPH10266851 A JP H10266851A JP 8767897 A JP8767897 A JP 8767897A JP 8767897 A JP8767897 A JP 8767897A JP H10266851 A JPH10266851 A JP H10266851A
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- muffler
- engine
- exhaust
- exhaust pipe
- bolt
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 1種類のマフラで以って、あらゆる排気ガス
排出方向の要求に対応可能として、部品の種類及び点数
を低減し、エンジンの低コスト化をなすとともに、運転
保守性を向上した汎用エンジンを提供する。 【解決手段】 排気管のフランジの上面に締め付け固定
され、側面にテールパイプを設けてなるエンジンにおい
て、前記マフラは、その底面の中央部近傍に前記排気管
と連通する開口を備えるとともに、該開口周りの周上に
等間隔で下方に突設された複数のボルトを有し、前記排
気管のフランジには、前記ボルトが貫通されて、前記マ
フラを複数の異なる方向へ向けて取付け可能な複数のボ
ルト孔を周上に等間隔で穿設し、マフラを回転させてボ
ルトを所要のボルト孔に挿入することによりテールパイ
プの向きを変える。
排出方向の要求に対応可能として、部品の種類及び点数
を低減し、エンジンの低コスト化をなすとともに、運転
保守性を向上した汎用エンジンを提供する。 【解決手段】 排気管のフランジの上面に締め付け固定
され、側面にテールパイプを設けてなるエンジンにおい
て、前記マフラは、その底面の中央部近傍に前記排気管
と連通する開口を備えるとともに、該開口周りの周上に
等間隔で下方に突設された複数のボルトを有し、前記排
気管のフランジには、前記ボルトが貫通されて、前記マ
フラを複数の異なる方向へ向けて取付け可能な複数のボ
ルト孔を周上に等間隔で穿設し、マフラを回転させてボ
ルトを所要のボルト孔に挿入することによりテールパイ
プの向きを変える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は汎用単気筒エンジ
ン、特にシリンダが傾斜して設けられた汎用単気筒エン
ジンのマフラ及び排気管を含む排気装置に関する。
ン、特にシリンダが傾斜して設けられた汎用単気筒エン
ジンのマフラ及び排気管を含む排気装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6〜図8は、実開昭60−14224
号にて提供されている汎用単筒傾斜シリンダ型エンジン
の構造を示し、図6は正面から視た要部断面図、図7は
排気管マフラとの結合部の拡大断面図、図8はマフラ取
付面における横断平面図である。
号にて提供されている汎用単筒傾斜シリンダ型エンジン
の構造を示し、図6は正面から視た要部断面図、図7は
排気管マフラとの結合部の拡大断面図、図8はマフラ取
付面における横断平面図である。
【0003】これらの図において、1はエンジンであ
り、シリンダが傾斜した汎用の単筒エンジンである。か
かるエンジン1は次のように構成されている。2はエン
ジン本体であり、クランクケース4、斜め上方へ傾斜し
た冷却フィン7付きのシリンダ8、基台3等を含む。9
はシリンダ8内に摺動自在に挿入されたピストン、10
はクランクピン、11は前記ピストン9とクランクピン
10を連結するコネクチングロッド、12は前記シリン
ダ8の端部に取付けられたシリンダヘッド、13は燃焼
室8aに臨む排気ポート、14は該排気ポート13に連
通される排気管である。また、18は傾斜したシリンダ
8及びシリンダヘッド12の上方に配設されたマフラ、
19は前記クランクケース4の上方に配設された燃料タ
ンクである。20、21及び22は夫々前記マフラ18
及び燃料タンク19の横に配設されたキャブレタ、エア
クリーナ、及び補機系(図8参照)である。
り、シリンダが傾斜した汎用の単筒エンジンである。か
かるエンジン1は次のように構成されている。2はエン
ジン本体であり、クランクケース4、斜め上方へ傾斜し
た冷却フィン7付きのシリンダ8、基台3等を含む。9
はシリンダ8内に摺動自在に挿入されたピストン、10
はクランクピン、11は前記ピストン9とクランクピン
10を連結するコネクチングロッド、12は前記シリン
ダ8の端部に取付けられたシリンダヘッド、13は燃焼
室8aに臨む排気ポート、14は該排気ポート13に連
通される排気管である。また、18は傾斜したシリンダ
8及びシリンダヘッド12の上方に配設されたマフラ、
19は前記クランクケース4の上方に配設された燃料タ
ンクである。20、21及び22は夫々前記マフラ18
及び燃料タンク19の横に配設されたキャブレタ、エア
クリーナ、及び補機系(図8参照)である。
【0004】前記排気管14は排気ポート13の排出口
端部(図示省略)に、全体を略鉛直に中間部を折曲して
一体的に起設され、上部は図7の如く略鉛直線Vに沿っ
て立っており、排気口端には排気管14の外径より広幅
なフランジ部14aが一体に設けられ、これのフランジ
部14aはマフラ18側と面接触する端面14bを有
し、略水平線Hと平行平面に形成されている。また、前
記端面14b上には、図6の如く、側面形状が略矩形
で、かつ図8の如く平面形状が略小判形に形成された密
閉状の前記マフラ18が載設されており、前記端面14
bと衝設結合する外面18aは中央に開口aを有する結
合面18bが設けられている。この結合面18bの内側
には、リング状リブ23aを有する内板23を重ね合わ
せて開口が形成され、排気管14の排気通路S1 マフラ
18内の膨張室S2 を連通させており、これらの部材は
ボルトナット等の複数の結合部材24で結合されてい
る。
端部(図示省略)に、全体を略鉛直に中間部を折曲して
一体的に起設され、上部は図7の如く略鉛直線Vに沿っ
て立っており、排気口端には排気管14の外径より広幅
なフランジ部14aが一体に設けられ、これのフランジ
部14aはマフラ18側と面接触する端面14bを有
し、略水平線Hと平行平面に形成されている。また、前
記端面14b上には、図6の如く、側面形状が略矩形
で、かつ図8の如く平面形状が略小判形に形成された密
閉状の前記マフラ18が載設されており、前記端面14
bと衝設結合する外面18aは中央に開口aを有する結
合面18bが設けられている。この結合面18bの内側
には、リング状リブ23aを有する内板23を重ね合わ
せて開口が形成され、排気管14の排気通路S1 マフラ
18内の膨張室S2 を連通させており、これらの部材は
ボルトナット等の複数の結合部材24で結合されてい
る。
【0005】また、前記マフラ18の側面18eには、
短筒状の後部排気管25が貫通固定され、該後部排気管
25により、マフラ18内の膨張室S2 を大気に連通さ
せている。さらに前記マフラ18の周囲には、これより
も大きい体積を有し両者間に断熱空間S0 を形成する断
熱カバー26を囲繞配設し、後部排気管25の排出口に
対向する部分には排出ガスを下方へ導く下方開口の膨出
排気溝26aが形成されている。
短筒状の後部排気管25が貫通固定され、該後部排気管
25により、マフラ18内の膨張室S2 を大気に連通さ
せている。さらに前記マフラ18の周囲には、これより
も大きい体積を有し両者間に断熱空間S0 を形成する断
熱カバー26を囲繞配設し、後部排気管25の排出口に
対向する部分には排出ガスを下方へ導く下方開口の膨出
排気溝26aが形成されている。
【0006】前記構成からなる汎用エンジンの運転時に
おいて、燃焼室8aで発生した排気ガスは、排気ポート
13、排気管14(排気通路S1 )、マフラ18 (膨
張室S2 )、後部排気管25、膨出排気溝26aの経路
で大気中に排気され、また断熱空間S0 においては図6
中に点線矢印Wで示すような冷却風が流れる冷却風路が
形成されてマフラ18の冷却が行なわれる。
おいて、燃焼室8aで発生した排気ガスは、排気ポート
13、排気管14(排気通路S1 )、マフラ18 (膨
張室S2 )、後部排気管25、膨出排気溝26aの経路
で大気中に排気され、また断熱空間S0 においては図6
中に点線矢印Wで示すような冷却風が流れる冷却風路が
形成されてマフラ18の冷却が行なわれる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる汎用単気筒エン
ジンは、各種作業機に搭載あるいは装着して用いられて
いるが、作業機の種類によって給油口の位置やマフラ1
8からの排気ガスの排出方向等に特別の要求をなされる
ことがある。
ジンは、各種作業機に搭載あるいは装着して用いられて
いるが、作業機の種類によって給油口の位置やマフラ1
8からの排気ガスの排出方向等に特別の要求をなされる
ことがある。
【0008】前記マフラ18からの排気ガスの排出方向
については、シリンダ8の軸方向及びこれに直角な方向
という2方向への要求が多い。然るに、図6〜図8に示
されるような従来のエンジンにおいては、前記要求に対
してそれぞれ専用のマフラ18を準備して対応してお
り、このため、特にマフラ18周りの部品の種類及び部
品点数が増加し、製造面及び運転保守面でコスト高とな
るとともに、取扱性が良好でないという問題点がある。
については、シリンダ8の軸方向及びこれに直角な方向
という2方向への要求が多い。然るに、図6〜図8に示
されるような従来のエンジンにおいては、前記要求に対
してそれぞれ専用のマフラ18を準備して対応してお
り、このため、特にマフラ18周りの部品の種類及び部
品点数が増加し、製造面及び運転保守面でコスト高とな
るとともに、取扱性が良好でないという問題点がある。
【0009】本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、1
種類のマフラで以って、あらゆる排気ガス排出方向の要
求に対応可能として、部品の種類及び点数を低減し、エ
ンジンの低コスト化をなすとともに、運転保守性を向上
した汎用エンジンを提供することを目的とする。
種類のマフラで以って、あらゆる排気ガス排出方向の要
求に対応可能として、部品の種類及び点数を低減し、エ
ンジンの低コスト化をなすとともに、運転保守性を向上
した汎用エンジンを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる課題を解
決するため、一端がシリンダヘッドあるいはシリンダの
排気ポートに連結されてほぼ鉛直方向に延設された排気
管の上端部にほぼ水平なフランジの取付面を設け、該取
付面上にマフラを締め付け固定し、該マフラの側面には
水平方向に開口するテールパイプを設けてなるエンジン
において、前記マフラは、その底面の中央部近傍に前記
排気管と連通する開口を備えるとともに、該開口周りの
周上に等間隔で下方に突設された複数のボルトを有し、
前記排気管のフランジには、前記ボルトが貫通されて、
前記マフラを複数の異なる方向へ向けて取付け可能な複
数のボルト孔を周上に等間隔で穿設してなることを特徴
とするエンジンの排気装置を提案する。
決するため、一端がシリンダヘッドあるいはシリンダの
排気ポートに連結されてほぼ鉛直方向に延設された排気
管の上端部にほぼ水平なフランジの取付面を設け、該取
付面上にマフラを締め付け固定し、該マフラの側面には
水平方向に開口するテールパイプを設けてなるエンジン
において、前記マフラは、その底面の中央部近傍に前記
排気管と連通する開口を備えるとともに、該開口周りの
周上に等間隔で下方に突設された複数のボルトを有し、
前記排気管のフランジには、前記ボルトが貫通されて、
前記マフラを複数の異なる方向へ向けて取付け可能な複
数のボルト孔を周上に等間隔で穿設してなることを特徴
とするエンジンの排気装置を提案する。
【0011】また前記発明において、前記ボルトは円周
上に3箇所または4箇所設けられ、前記ボルト孔は、前
記マフラを前記テールパイプの開口方向が少なくとも9
0°異なる2方向に向けて取付け可能なように穿設され
るのが好適な態様である。
上に3箇所または4箇所設けられ、前記ボルト孔は、前
記マフラを前記テールパイプの開口方向が少なくとも9
0°異なる2方向に向けて取付け可能なように穿設され
るのが好適な態様である。
【0012】かかる発明によれば、例えばマフラのテー
ルパイプの方向、つまり排気ガスの排出方向を90°回
転した方向に向ける際には、マフラから下方に穿設され
た各ボルトのナットを外してマフラをボルトとともに排
気管のフランジから持ち上げて90°回転し、再び排気
管のフランジ上に載置して、該フランジの前記90°回
転した位置に設けられているボルト孔に各ボルトを挿入
し、ナットを締める。
ルパイプの方向、つまり排気ガスの排出方向を90°回
転した方向に向ける際には、マフラから下方に穿設され
た各ボルトのナットを外してマフラをボルトとともに排
気管のフランジから持ち上げて90°回転し、再び排気
管のフランジ上に載置して、該フランジの前記90°回
転した位置に設けられているボルト孔に各ボルトを挿入
し、ナットを締める。
【0013】即ち、排気管のフランジのマフラの回転位
置に対応してボルト孔が設けられているので、マフラ締
付け用のボルトをボルト孔から抜き出してマフラを所定
の角度回転し、上記のように排気管のフランジにマフラ
の回転位置に対応して設けられたボルト孔に再びボルト
を挿入するという簡単な手段で以って、排気ガスの排出
方向、つまりテールパイプの方向が多方向であっても1
種類のマフラで対応することができる。
置に対応してボルト孔が設けられているので、マフラ締
付け用のボルトをボルト孔から抜き出してマフラを所定
の角度回転し、上記のように排気管のフランジにマフラ
の回転位置に対応して設けられたボルト孔に再びボルト
を挿入するという簡単な手段で以って、排気ガスの排出
方向、つまりテールパイプの方向が多方向であっても1
種類のマフラで対応することができる。
【0014】また、前記発明において、前記ボルト孔
が、前記マフラのテールパイプの開口方向を少なくとも
90°の範囲で調整可能な長孔にて構成されてもよい。
このように構成すれば、ボルト孔を長孔とすることによ
って、マフラのテールパイプの方向を任意の方向に向け
ることができるとともに、方向の微調整も容易に出来
る。
が、前記マフラのテールパイプの開口方向を少なくとも
90°の範囲で調整可能な長孔にて構成されてもよい。
このように構成すれば、ボルト孔を長孔とすることによ
って、マフラのテールパイプの方向を任意の方向に向け
ることができるとともに、方向の微調整も容易に出来
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の好
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但し、この実施
例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その
相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この
発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明
例にすぎない。
適な実施例を例示的に詳しく説明する。但し、この実施
例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その
相対的配置等は特に特定的な記載がないかぎりは、この
発明の範囲をそれに限定する趣旨ではなく、単なる説明
例にすぎない。
【0016】図1は本発明の実施形態に係る排気装置を
備えた汎用エンジンの正面図、図2は図1に対応する平
面図、図3はマフラ取付部の要部断面図、図4、図5は
図3のC−C矢視図で、図4はボルトが4本の場合、図
5はボルトが3本の場合である。
備えた汎用エンジンの正面図、図2は図1に対応する平
面図、図3はマフラ取付部の要部断面図、図4、図5は
図3のC−C矢視図で、図4はボルトが4本の場合、図
5はボルトが3本の場合である。
【0017】図1〜図2において、1はエンジンで、シ
リンダが斜め上方に傾斜した汎用の単筒エンジンであ
る。かかるエンジン1は次のように構成されている。即
ち、2はエンジン本体であり、クランクケース4、斜め
上方に傾斜した冷却フィン付きのシリンダ本体8、基台
3等を含む。12はシリンダヘッド、6はクランク軸、
19は燃料タンク、22はエンジン、の補機系である。
以上の構成は図6〜図8に示す従来の汎用エンジンと同
様である。
リンダが斜め上方に傾斜した汎用の単筒エンジンであ
る。かかるエンジン1は次のように構成されている。即
ち、2はエンジン本体であり、クランクケース4、斜め
上方に傾斜した冷却フィン付きのシリンダ本体8、基台
3等を含む。12はシリンダヘッド、6はクランク軸、
19は燃料タンク、22はエンジン、の補機系である。
以上の構成は図6〜図8に示す従来の汎用エンジンと同
様である。
【0018】本発明の実施形態に係る汎用エンジンは、
排気管及びマフラにを含む排気装置を改良したものであ
る。即ち31は鋳鉄製の排気管で、下端のフランジ部3
1aがシリンダヘッド12の排気ポート(図示省略)に
ボルト32によって締め付けられている。
排気管及びマフラにを含む排気装置を改良したものであ
る。即ち31は鋳鉄製の排気管で、下端のフランジ部3
1aがシリンダヘッド12の排気ポート(図示省略)に
ボルト32によって締め付けられている。
【0019】33は板金製のマフラ本体で、前記排気管
31の立ち上がり上端のフランジ部31bに後述する手
段によって締着されている。36は前記マフラ本体33
に固着されたテールパイプ、39は前記マフラ本体33
を覆う断熱カバーである。これらマフラ本体33、テー
ルパイプ36、断熱カバー39、及び後述する内板3
4、溶接本ボルト35等によりマフラ30を構成する。
31の立ち上がり上端のフランジ部31bに後述する手
段によって締着されている。36は前記マフラ本体33
に固着されたテールパイプ、39は前記マフラ本体33
を覆う断熱カバーである。これらマフラ本体33、テー
ルパイプ36、断熱カバー39、及び後述する内板3
4、溶接本ボルト35等によりマフラ30を構成する。
【0020】前記排気管31はその下端に設けられた前
記フランジ部31aから、斜め上方に延出された後、曲
折されて、上端部が略鉛直に立設された形になってお
り、またその排出口端部つまり上端部には広幅のフラン
ジ部31bが一体に設けられ、図3に示すように上面に
はマフラ本体33の下面と面接触する略水平な取付面3
1cが形成されている。
記フランジ部31aから、斜め上方に延出された後、曲
折されて、上端部が略鉛直に立設された形になってお
り、またその排出口端部つまり上端部には広幅のフラン
ジ部31bが一体に設けられ、図3に示すように上面に
はマフラ本体33の下面と面接触する略水平な取付面3
1cが形成されている。
【0021】前記マフラ本体33は側面及び平面が略矩
形状をなし、一側面に消音用前記テールパイプ36が内
側に長く延び、外側には僅かに突出した状態で固設され
た箱状体に形成されている。また、前記マフラ本体33
の底壁内部の中央部は、肉厚かやや厚い内板34が気密
に重ねられて補強されるとともに、中心部には前記排気
管31と連通する開口34aが設けられている。さら
に、この開口34aの周りには複数の溶接ボルト35が
プロジェクション溶接されて外方(下方)に突出されて
おり、また外側面は取付面33cとなって、前記排気管
31の取付面31cと面接触する結合部を形成してい
る。
形状をなし、一側面に消音用前記テールパイプ36が内
側に長く延び、外側には僅かに突出した状態で固設され
た箱状体に形成されている。また、前記マフラ本体33
の底壁内部の中央部は、肉厚かやや厚い内板34が気密
に重ねられて補強されるとともに、中心部には前記排気
管31と連通する開口34aが設けられている。さら
に、この開口34aの周りには複数の溶接ボルト35が
プロジェクション溶接されて外方(下方)に突出されて
おり、また外側面は取付面33cとなって、前記排気管
31の取付面31cと面接触する結合部を形成してい
る。
【0022】前記のように開口34aは、マフラ本体3
3の中央部近傍に設けられており、一方、前記排気管3
1の排出口はマフラ本体33が所定(正規)の位置にあ
るときの開口34aの位置に合わせて配設されている。
また、前記複数の溶接ボルト35は前記開口34aの中
心から等距離にある円周上に等間隔に配設され、前記排
気管31のフランジ部31bには、前記マフラ本体33
を異なる方向に向けたときのそれぞれの溶接ボルト35
に対応した位置にボルト孔31dが設けられている。
3の中央部近傍に設けられており、一方、前記排気管3
1の排出口はマフラ本体33が所定(正規)の位置にあ
るときの開口34aの位置に合わせて配設されている。
また、前記複数の溶接ボルト35は前記開口34aの中
心から等距離にある円周上に等間隔に配設され、前記排
気管31のフランジ部31bには、前記マフラ本体33
を異なる方向に向けたときのそれぞれの溶接ボルト35
に対応した位置にボルト孔31dが設けられている。
【0023】そして前記マフラ本体33は前記排気管3
1の上端のフランジ部31bの取付面31c上に載置さ
れた後、各溶接ボルト35にワッシャ38を挿入し、ナ
ット37を締め付けることによって前記排気管31に固
定される。
1の上端のフランジ部31bの取付面31c上に載置さ
れた後、各溶接ボルト35にワッシャ38を挿入し、ナ
ット37を締め付けることによって前記排気管31に固
定される。
【0024】図4はマフラ本体33側の溶接ボルト35
が4個でかつこれに対応する、排気管31のフランジ3
1b側のボルト孔31dも4個の場合を示している。ま
た、図4において、前記ボルト孔31dに代えて、2点
鎖線で示すような長孔31eとすることもできる。図5
は前記溶接ボルト35が3個の場合で、これに対してボ
ルト孔31dを12個設けた場合を示している。また、
前記ボルト孔31dに代えて、2点鎖線に示されるよう
な長孔31fとしてもよい。
が4個でかつこれに対応する、排気管31のフランジ3
1b側のボルト孔31dも4個の場合を示している。ま
た、図4において、前記ボルト孔31dに代えて、2点
鎖線で示すような長孔31eとすることもできる。図5
は前記溶接ボルト35が3個の場合で、これに対してボ
ルト孔31dを12個設けた場合を示している。また、
前記ボルト孔31dに代えて、2点鎖線に示されるよう
な長孔31fとしてもよい。
【0025】かかる構成からなる汎用エンジンの運転時
において、シリンダ8内での燃焼により発生した排気ガ
スは、排気管31を通り、その開口34aからマフラ3
0のマフラ本体33に入り、ここで膨張し消音された
後、テールパイプ36を経て、断熱カバー39の穴39
aを通って外部に排出される。
において、シリンダ8内での燃焼により発生した排気ガ
スは、排気管31を通り、その開口34aからマフラ3
0のマフラ本体33に入り、ここで膨張し消音された
後、テールパイプ36を経て、断熱カバー39の穴39
aを通って外部に排出される。
【0026】かかる汎用エンジンにおいては、通常、エ
ンジンからの排気ガスの排出方向つまりテールパイプ3
6の取付け方向は、図2に示すように、燃料タンク19
に対して反対方向に向けられるが、エンジン1を搭載す
る作業機の種類によっては、これと直角な方向つまり図
2のB矢方向に指向させることが要求されることがあ
る。
ンジンからの排気ガスの排出方向つまりテールパイプ3
6の取付け方向は、図2に示すように、燃料タンク19
に対して反対方向に向けられるが、エンジン1を搭載す
る作業機の種類によっては、これと直角な方向つまり図
2のB矢方向に指向させることが要求されることがあ
る。
【0027】かかる場合に、ナット37を溶接ボルト3
5から外してマフラ本体33を引き抜き、これを90°
時計方向に回転し、溶接ボルト35を再びフランジ部3
1bのボルト孔31dに差込み、ナット37を締めて、
取り付ければよい。前記溶接ボルト35が図4のように
4個の場合には、マフラ本体33を90°回転しても4
個の溶接ボルト35の関係位置は回転前の関係位置と変
わらないので、4個のボルト孔31dはそのまま使用す
ることができる。溶接ボルト35のボルト孔31dの孔
数は4個で足りるが、45°回転した方向に取付ける必
要が生じた場合には、この方向での溶接ボルト35に対
応してボルト孔31dを4個(図示省略)追加すればよ
い。
5から外してマフラ本体33を引き抜き、これを90°
時計方向に回転し、溶接ボルト35を再びフランジ部3
1bのボルト孔31dに差込み、ナット37を締めて、
取り付ければよい。前記溶接ボルト35が図4のように
4個の場合には、マフラ本体33を90°回転しても4
個の溶接ボルト35の関係位置は回転前の関係位置と変
わらないので、4個のボルト孔31dはそのまま使用す
ることができる。溶接ボルト35のボルト孔31dの孔
数は4個で足りるが、45°回転した方向に取付ける必
要が生じた場合には、この方向での溶接ボルト35に対
応してボルト孔31dを4個(図示省略)追加すればよ
い。
【0028】図5は溶接ボルト35が3個の場合を示
し、この場合において、マフラ本体33の方向を90°
変えるためにはボルト孔31dは6個(図5中*印は9
0°回転用)必要となる。図5には円周方向等間隔で1
2個のボルト孔31dを設けた例を示してあり、この場
合はマフラ本体33を30°ピッチにて任意の方向に向
けることができる。また、図4及び図5に2点鎖線で示
したように、長孔31e及び31fを用いれば、この長
孔(31e、31f)の中心角範囲で連続した任意の方
向に向けることができるとともに、ボルト孔31dの穴
数を減少させて外見を簡素化することができる。
し、この場合において、マフラ本体33の方向を90°
変えるためにはボルト孔31dは6個(図5中*印は9
0°回転用)必要となる。図5には円周方向等間隔で1
2個のボルト孔31dを設けた例を示してあり、この場
合はマフラ本体33を30°ピッチにて任意の方向に向
けることができる。また、図4及び図5に2点鎖線で示
したように、長孔31e及び31fを用いれば、この長
孔(31e、31f)の中心角範囲で連続した任意の方
向に向けることができるとともに、ボルト孔31dの穴
数を減少させて外見を簡素化することができる。
【0029】なお、前記実施形態では、溶接ボルト35
の数は3個及び4個とし、フランジ部31bの形状は円
形としたが、該溶接ボルト35は2個以上の複数であれ
ばよく、またフランジ部31bの形状はボルト孔31d
の数に応じた適宜の多角形としてもよい。
の数は3個及び4個とし、フランジ部31bの形状は円
形としたが、該溶接ボルト35は2個以上の複数であれ
ばよく、またフランジ部31bの形状はボルト孔31d
の数に応じた適宜の多角形としてもよい。
【0030】
【発明の効果】以上の記載のごとく本発明によれば、排
気管のフランジに、マフラの回転位置に対応してボルト
孔が設けられ、このボルト孔にマフラから下方に突設さ
れた各ボルトを挿入するように構成されているので、ボ
ルトをフランジのボルト孔から抜き出してマフラを所定
位置まで回転し、対応する位置に設けられたボルト孔に
ボルトを挿入するという、極めて簡単な手段で以って、
排気ガスの排出方向が多方向であっても1種類のマフラ
で対応することができる。
気管のフランジに、マフラの回転位置に対応してボルト
孔が設けられ、このボルト孔にマフラから下方に突設さ
れた各ボルトを挿入するように構成されているので、ボ
ルトをフランジのボルト孔から抜き出してマフラを所定
位置まで回転し、対応する位置に設けられたボルト孔に
ボルトを挿入するという、極めて簡単な手段で以って、
排気ガスの排出方向が多方向であっても1種類のマフラ
で対応することができる。
【0031】これにより、部品の種類が低減されて部品
の共通化がなされ、またマフラ周りの部品点数も低減さ
れて、製造面、運転保守面での低コスト化と運転保守性
の向上が実現できる。
の共通化がなされ、またマフラ周りの部品点数も低減さ
れて、製造面、運転保守面での低コスト化と運転保守性
の向上が実現できる。
【0032】また、請求項3のように構成すれば、マフ
ラのテールパイプの方向(排気ガスの排出方向)を任意
の方向とすることができるとともに、方向の微調整が可
能となり、汎用性がさらに向上する。
ラのテールパイプの方向(排気ガスの排出方向)を任意
の方向とすることができるとともに、方向の微調整が可
能となり、汎用性がさらに向上する。
【図1】本発明の実施形態に係る排気装置を備えた汎用
エンジンの正面図である。
エンジンの正面図である。
【図2】上記汎用エンジンの平面図である。
【図3】上記汎用エンジンのマフラ取付部の要部断面図
(排気管の中心に沿う断面図)である。
(排気管の中心に沿う断面図)である。
【図4】図3のC−C矢視図で、ボルトが4本の場合を
示す。
示す。
【図5】図3のC−C矢視図で、ボルトが3本の場合を
示す。
示す。
【図6】従来技術に係る汎用単筒エンジンの一例を示す
正面図及び一部断面図である。
正面図及び一部断面図である。
【図7】上記従来のエンジンにおける排気管とマフラと
の結合部の拡大断面図である。
の結合部の拡大断面図である。
【図8】上記従来のエンジンのマフラ取付面における横
断平面図である。
断平面図である。
1 エンジン 2 エンジン本体 4 クランクケース 6 クランク軸 8 シリンダ 12 シリンダヘッド 19 燃料タンク 30 マフラ 31 排気管 31a フランジ部(下部) 31b フランジ部(上部) 31c 取付面 31d ボルト孔 31e、31f 長孔 32 ボルト 33 マフラ本体 33c 外側面 34 内板 34a 開口 35 溶接ボルト 36 テールパイプ 37 ナット 39 断熱カバー
Claims (3)
- 【請求項1】 一端がシリンダヘッドあるいはシリンダ
の排気ポートに連結されてほぼ鉛直方向に延設された排
気管の上端部にほぼ水平なフランジの取付面を設け、該
取付面上にマフラを締め付け固定し、該マフラの側面に
は水平方向に開口するテールパイプを設けてなるエンジ
ンにおいて、 前記マフラは、その底面の中央部近傍に前記排気管と連
通する開口を備えるとともに、該開口周りの周上に等間
隔で下方に突設された複数のボルトを有し、前記排気管
のフランジには、前記ボルトが貫通されて、前記マフラ
を複数の異なる方向へ向けて取付け可能な複数のボルト
孔を周上に等間隔で穿設してなることを特徴とするエン
ジンの排気装置。 - 【請求項2】 前記ボルトが、円周上に3箇所または4
箇所設けられ、 前記ボルト孔が、前記マフラを前記テールパイプの開口
方向が少なくとも90°異なる2方向に向けて取付け可
能なように穿設されてなる請求項1記載のエンジンの排
気装置。 - 【請求項3】 前記ボルト孔が、前記マフラのテールパ
イプの開口方向を少なくとも90°の範囲で調整可能な
長孔にて構成されてなる請求項1記載のエンジンの排気
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8767897A JPH10266851A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | エンジンの排気装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8767897A JPH10266851A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | エンジンの排気装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10266851A true JPH10266851A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13921606
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8767897A Withdrawn JPH10266851A (ja) | 1997-03-21 | 1997-03-21 | エンジンの排気装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10266851A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011190709A (ja) * | 2010-03-12 | 2011-09-29 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | エンジンの排気マニホールド構造とその組付方法 |
CN102330593A (zh) * | 2011-08-26 | 2012-01-25 | 山东华盛农业药械有限责任公司 | 一种低排放二冲程汽油机消音器连接结构 |
WO2012043137A1 (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-05 | 株式会社クボタ | 排気処理装置付きエンジン |
JP2012077622A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Kubota Corp | 排気処理装置付きエンジン |
JP2012077621A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Kubota Corp | 排気処理装置付きエンジン |
-
1997
- 1997-03-21 JP JP8767897A patent/JPH10266851A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011190709A (ja) * | 2010-03-12 | 2011-09-29 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | エンジンの排気マニホールド構造とその組付方法 |
WO2012043137A1 (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-05 | 株式会社クボタ | 排気処理装置付きエンジン |
JP2012077622A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Kubota Corp | 排気処理装置付きエンジン |
JP2012077621A (ja) * | 2010-09-30 | 2012-04-19 | Kubota Corp | 排気処理装置付きエンジン |
CN102330593A (zh) * | 2011-08-26 | 2012-01-25 | 山东华盛农业药械有限责任公司 | 一种低排放二冲程汽油机消音器连接结构 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20040601 |