JPH10266821A - エンジンブレーキ装置の排気弁操作用アクチュエータ - Google Patents

エンジンブレーキ装置の排気弁操作用アクチュエータ

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JPH10266821A
JPH10266821A JP7097797A JP7097797A JPH10266821A JP H10266821 A JPH10266821 A JP H10266821A JP 7097797 A JP7097797 A JP 7097797A JP 7097797 A JP7097797 A JP 7097797A JP H10266821 A JPH10266821 A JP H10266821A
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JP
Japan
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piston
rear piston
exhaust valve
valve
working chamber
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Application number
JP7097797A
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English (en)
Inventor
Dan Egashira
段 江頭
Koichi Uehara
宏一 上原
Seiji Tsuruta
誠次 鶴田
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 作動応答性を高めて、排気弁の開度切り換え
を速やかに行う。 【解決手段】 排気弁21の開度を操作する前部ピスト
ン34と、後部ピストン35をシリンダ33内に進退自
在に、かつ、互いに離接自在に収容する。後部ピストン
35の背部の第1作動室37と、前後のピストン34,
35の間の第2作動室38に対する作動液の給排を制御
して、前部ピストン34の進出位置を多段に切り換え
る。後部ピストン35をストッパリング41方向に付勢
するコイルスプリング43を設ける。第1,第2作動室
37,38内に作動液を供給したときに、後部ピストン
35はコイルスプリング43の力によって進出規制位置
に保持される。その後に第2作動室38内の作動液を排
出するときには、後部ピストン35が進出変位しないた
め、不必要な作動液の排出は行われない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のガス圧
を調整操作することにより車両に生じる制動力を制御す
るエンジンブレーキ装置に関し、とりわけ、内燃機関の
圧縮、膨張行程時における排気弁の開度を機関回転速度
等に応じて操作するエンジンブレーキ装置の排気弁操作
用アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、大型車両は常用ブレーキ
や駐車ブレーキの他に、圧縮ブレーキ等のエンジンの制
動能力を利用したエンジンブレーキ装置を備えており、
この従来のエンジンブレーキ装置としては、例えば実開
平4−54907号公報等に記載されたバルブリフト量
可変圧縮ブレーキが知られている。
【0003】図13に基づいて概略を説明すれば、この
エンジンブレーキ装置は、エンジンのシリンダヘッドS
に支持されて燃焼室を開閉するブレーキ専用の排気弁1
と、シリンダヘッドS上に配置されて、排気弁1を開閉
作動させる開閉駆動機構2と、この開閉駆動機構2に設
けられて排気弁1のバルブリフト量(開度)を可変操作
するアクチュエータとしてのエアシリンダ7とを備えて
いる。
【0004】前記排気弁1は、ブロック3内のバルブス
プリング4によって常時閉方向に付勢されている。
【0005】前記開閉駆動機構2は、排気弁1の上端に
係合するタペット5に摺接するテーパブロック6と、該
テーパブロック6を長孔3a内で前後方向に駆動する前
記エアシリンダ7とを備えている。
【0006】前記テーパブロック6は、長板状を呈し、
前後方向に延設されていると共に、下面にテーパ面を介
している3段の開度量調整面6a〜6cが形成されてい
る。一方、エアシリンダ7は、そのシリンダ7a内に前
部ピストン9と後部ピストン8が収容配置されると共
に、後部ピストン8の背部の第1作動室7bと、前部ピ
ストン9と後部ピストン8の間の第2作動室7cとにエ
アを夫々給排するエア回路10とを備えている。
【0007】そして、アクセルペダルが踏み込まれた通
常運転時には、エア回路10が作動せずに各作動室7
b,7c内にエアが供給されず、スプリング11のばね
力で各ピストン8,9は後退位置に付勢され、テーパブ
ロック6も後退位置に保持されている。したがって、排
気弁1は閉鎖状態になる。
【0008】アクセルペダルがオフ状態となり、運転者
のマニュアル操作によりコントローラ12からエンジン
ブレーキの作動信号が出力されると、車速に応じてエア
回路10から第1作動室7bまたは第2作動室7cに空
気が供給される。
【0009】すなわち、低速時には、ポンプ13を介し
て第1作動室7bにエアが供給されて後部ピストン8及
び前部ピストン9が第1の進出位置(第1ストッパ14
に規制される位置)まで駆動され、テーパブロック6は
第1開度調整面6aからテーパ面を介して第2開度調整
面6bに移行する。これによって、排気弁1は徐々に開
いて小バルブリフト量(小開度)となる。この結果、エ
ンジンの圧縮、膨張行程時に排気弁1を通した僅かなガ
スの漏れが生じ、エンジンの出力がそれによって低下し
て、低速運転に対応したエンジンの制動力が得られるよ
うになる。
【0010】一方、高速時には、エア回路10により第
2作動室7cにもエアが供給されて、前部ピストン9が
後部ピストン8から離れてさらに第2の進出位置(第2
ストッパ15に記載される位置)まで駆動され、テーパ
ブロック6は第3開度調整面6cに移行する。これによ
って、排気弁1は徐々にさらに開いて大バルブリフト量
(大開度)となる。この結果、エンジンの圧縮、膨張行
程時に排気弁1を通して比較的多量のガスの漏れが生
じ、エンジンの出力がそれによってさらに低下して高速
運転に対応した制動力が得られるようになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の装置で用いられるエアシリンダ7(アクチュエー
タ)においては、排気弁1を大開度にする際にエア(作
動流体)を両作動室7b,7cに供給すると、後部ピス
トン8の前面と背面とに同圧が作用し、後部ピストン8
の進出側と後退側の推力が釣り合って図14に示すよう
に後部ピストン8がストローク範囲内の任意の位置で停
止することが考えられる。そして、このとき後部ピスト
ン8がその進出位置規制手段である第1ストッパ14か
ら離間すると、第2作動室7cの容積がその離間距離に
応じて増大し、さらにこの状態から排気弁1を小開度に
切り換える際には、その増大した分のエア(作動流体)
をも第2作動室7cから排出しなければならなくなる。
この結果、第2作動室7cからのエア(作動流体)の排
出に時間がかかり、排気弁1を大開度から小開度に切り
換える際のエアシリンダ7(アクチュエータ)の作動応
答性が低下するという不具合を招く。
【0012】そこで本発明は、常に排気弁の開度切り換
えを速やかに行えるようにして作動応答性に優れたエン
ジンブレーキ装置の排気弁操作用アクチュエータを提供
しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するための手段として、シリンダ内に進退自在に収
容されてその進出位置に応じて内燃機関の排気弁の開度
を操作する前部ピストンと、シリンダ内のこの前部ピス
トンの背部側に進退自在に、かつ前部ピストンに対して
離接自在に収容された後部ピストンと、この後部ピスト
ンの進出位置をシリンダ内の所定位置に規制する進出位
置規制手段と、前記後部ピストンの背部に形成された第
1作動室と、前記前部ピストンと後部ピストンの間に形
成された第2作動室とを備え、前記第1、第2作動室に
対する作動流体の給排を制御することにより、前記前部
ピストンの進出位置を多段に切換えるエンジンブレーキ
装置の排気弁操作用アクチュエータにおいて、前記後部
ピストンを前記進出位置規制手段に押し付ける方向に付
勢する弾性体を設けるようにした。
【0014】排気弁を大開度にする場合に、第1作動室
と第2作動室に作動流体を供給すると、後部ピストンが
進出位置規制手段による規制位置まで進出すると共に、
前部ピストンがその最大進出位置まで進出する。このと
き、後部ピストンの前面と背面には夫々第2作動室と第
1作動室の作動流体の圧力が作用するが、これらの圧力
が同圧で、しかも、後部ピストンの前面と背面の受圧面
積が同じであれば、後部ピストンに作用する作動流体に
よる推力は釣り合うこととなる。しかし、このとき後部
ピストンには弾性体による付勢力がさらに作用するた
め、後部ピストンはこの付勢力を受けて進出位置規制手
段に押し付けられる。また、この状態から排気弁を小開
度に切り換える場合に、第2作動室の作動流体を排出す
ると、前部ピストンが後部ピストンに当接する位置まて
後退する。このとき、後部ピストンは進出規制位置に保
持されているため、後部ピストンの進出動作による第2
作動室からの不必要な作動流体の排出は生じない。
【0015】尚、後部ピストンの進出規制位置における
前記弾性体の付勢力は、前部、後部両ピストンが離反し
ているときの後部ピストンの自重等によるそのピストン
の後退力よりも大きく設定することが好ましい。このよ
うに設定した場合には、第2作動室に作動流体を供給し
たときに後部ピストンをその後退力に打ち勝って進出位
置規制手段に確実に押し当てることができる。
【0016】また、後部ピストンの後退規制位置におけ
る前記弾性体の付勢力は、前部、後部両ピストンが当接
重合しているときのこれらの自重等による後部ピストン
の後退力よりも小さく設定することが好ましい。このよ
うに設定した場合には、第2作動室と第1作動室から作
動流体を排出したときに後部ピストンの後退力が弾性体
の付勢力に打ち勝ち、後部ピストンが確実に後退規制位
置まで後退できるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
【0018】図1〜図3は本発明の第1実施例を示し、
図中21はエンジンのシリンダヘッドS内に形成された
排気ポートEを開閉する排気弁、22はこの排気弁21
を開閉駆動させる駆動手段、23はこの駆動手段22に
設けられて排気弁21のリフト量(開度)、とりわけ内
燃機関の圧縮、膨張行程時におけるリフト量を可変に操
作する本発明にかかるアクチュエータである。
【0019】前記排気弁21は、ステム21aがシリン
ダヘッドSに固定された図外の筒状ステムガイドに摺動
案内されるようになっている。
【0020】前記駆動手段22は、シリンダヘッドS上
方に長手方向に沿って延設されたロッカシャフト24
と、このロッカシャフト24に揺動自在に支持されたロ
ッカアーム25と、このロッカアーム25の揺動中心を
略上下方向に変位させる揺動中心可変機構26と、この
揺動中心可変機構26を操作することで排気弁21のリ
フト量を可変操作する前記アクチュエータ23と、を備
えた概略構成となっている。
【0021】ロッカアーム25は、その略中央部が揺動
中心可変機構26の後述するカムリング27を介してロ
ッカシャフト24に支持されると共に、一方の延出端が
プッシュロッド28とバルブリフタ29を介して動弁カ
ム30に係合し、他方の延出端が前記ステム21aの上
端部に直接係合している。動弁カム30はクランクシャ
フト(図示せず。)と同期回転するもので、ロッカアー
ム25をクランクシャフト回転と同期させて揺動させる
ようになっている。
【0022】揺動中心可変機構26は、ロッカシャフト
24に回動自在に支持される一方でその偏心した外周面
にロッカアーム25を回動自在に嵌合支持する前記カム
リング27と、このカムリング27の側部に一体に延設
された屈曲レバー31とを備えている。カムリング27
の外周面の成す円の中心はロッカアーム25の揺動中心
となるが、その揺動中心はロッカシャフト24の軸芯に
対して略水平方向に所定量偏心している。このためカム
リング27がロッカシャフト24の軸芯を中心に僅かに
回動すると、その回動に伴ってロッカアーム25の揺動
中心が略上下方向に変位する。このカムリング27の回
動は屈曲レバー31の操作によって行われ、この屈曲レ
バー31はアクチュエータ23によって操作されるよう
になっている。
【0023】ここで、ロッカアーム25の揺動中心位置
は、バルブリフタ29が動弁カム30のベースサークル
に当接した状態(以下、ベースサークル当接状態と言
う。)における排気弁21のリフト量(開度)を規定す
るもので、アクチュエータ23の作動しない初期位置に
おいては、ベースサークル当接状態での排気弁21のリ
フト量が0になり、アクチュエータ23が作動して揺動
中心が変位したときに、ベースサークル当接状態での排
気弁21のリフト量がその揺動中心の変位に応じて変更
されるようになっている。
【0024】一方、アクチュエータ23は、図1〜図3
に示すようにシリンダヘッドSの上端部にボルト固定さ
れたボディ32の上部にシリンダ33が設けられ、この
シリンダ33内に前部ピストン34及び後部ピストン3
5が摺動自在に、かつ、互いに離接自在に収容されてい
る。
【0025】シリンダ33は、ボディ32に凹設された
円形穴の上端に蓋部材36が嵌着固定されて構成されて
いる。また、前記両ピストン34,35は、シリンダ3
3内に直列に配置され、シリンダ33の底壁33aと後
部ピストン35の間、前部ピストン34と後部ピストン
35の間に夫々第1作動室37と第2作動室38を隔成
している。尚、前部ピストン34とシリンダ33の上壁
(蓋部材36)との間に形成された空間部はドレーンポ
ート39を介して排出通路に連通している。
【0026】そして、後部ピストン35は、そのピスト
ン本体の上面中央に、前部ピストン34の背面に対して
離接可能な小径の円柱部35aが一体に突設されてい
る。一方、前部ピストン34は、そのピストン本体の上
面中央に前記蓋部材36を摺動自在に貫通するピストン
ロッド40が突設されており、そのピストンロッド40
の先端が前記揺動中心可変機構26の屈曲レバー31の
先端部に係合されている。したがって、屈曲レバー31
は前部ピストン34の進出位置に応じて回動操作され
る。また、シリンダ33の内周面の軸方向略中央部には
ストッパリング41が嵌着固定されており、後部ピスト
ン35がシリンダ33内で設定量進出したときに、この
ストッパリング41に対し後部ピストン35の上面側外
周縁部が当接するようになっている。このストッパリン
グ41は本発明における進出位置規制手段を構成する。
【0027】また、後部ピストン35の背面には凹部4
2が形成され、この凹部42の底壁とシリンダ33の底
壁33aの間に設定ばね力のコイルスプリング43が介
装されている。このコイルスプリング43は本発明にお
ける弾性体を構成するもので、後部ピストン35をスト
ッパリング41に押し付ける方向に付勢するようになっ
ている。そして、このコイルスプリング43による付勢
力は、後部ピストン35が進出規制位置にある状態で
は、前部、後部両ピストン34,35が離反していると
きの後部ピストン35のそれ単体の自重等による後退力
よりも大きく、しかも、後部ピストン35が後退規制位
置にある状態では、前部、後部両ピストン34,35が
当接重合しているときの両者の自重等による後部ピスト
ン35の後退力よりも小さくなるように設定されてい
る。
【0028】ところで、前記第1作動室37はシリンダ
33の底壁33aに形成された第1給排ポート44を介
して作動液の給排が行われ、第2作動室38はシリンダ
33の側壁のストッパリング41の若干上方位置に形成
された第2給排ポート45を介して作動液の給排が行わ
れるようになっている。
【0029】第1給排ポート44は、ボディ32のシリ
ンダ33部分の下方に配設された第1流路切換弁46に
連通し、この第1流路切換弁46の作動に応じて作動液
の供給通路47と排出通路48のいずれかに選択的に連
通するようになっている。
【0030】第1流路切換弁46は、弁孔49の一端が
供給通路47に、他端が排出通路48に夫々連通すると
共に、その弁孔49の軸方向略中間位置に前記第1給排
ポート44が開口形成されている。そして、弁孔49内
には、供給通路47の圧力を受けて進退動作するスプー
ル50が摺動自在に収容されると共に、このスプール5
0を供給通路47方向に付勢するスプリング51が収容
されている。スプール50は、外周に環状溝52が形成
されると共に、周壁にこの環状溝52と内部を連通する
連通孔53が径方向に沿って形成され、さらに供給通路
47に臨む側の端面には供給通路47と内部を連通する
通路孔54が軸方向に沿って形成されている。そして、
このスプール50の内部には、軸方向に沿う通路孔54
から径方向に沿う連通孔53方向の流れのみを許容する
チェック弁55が組み込まれている。また、弁孔49内
には、スプール50の進出方向の変位を規制するストッ
パ56が取り付けられており、図2,図3に示すように
スプール50が最大に変位してストッパ56に当接した
ときに、スプール50の環状溝52が前記第1給排ポー
ト44と連通するようになっている。尚、スプール50
は供給通路47側に最大に後退した初期位置において第
1給排ポート44を排出通路48側に開き、両者を互い
に連通させるようになっている。
【0031】したがって、この第1流路切換弁46は、
供給通路47に高圧の作動液が導入されると、その圧に
よってスプール50が最大位置まで進出し、そこで供給
通路47の作動液をチェック弁55、連通孔53、環状
溝52、及び、第1給排ポート44を順次介して第1作
動室37内に導入する。そして、また供給通路47内の
圧力が低下したときには、その圧力の低下によってスプ
ール50が後退し、第1作動室37内の作動液を第1給
排ポート44及び弁孔49を通して排出通路48に流出
させる。
【0032】一方、第2給排ポート45は、ボディ32
のシリンダ33部分の側方に配設された第2流路切換弁
57に連通し、この第2流路切換弁57の作動に応じて
第1作動室37と排出通路48のいずれかに選択的に連
通するようになっている。
【0033】第2流路切換弁57は、弁孔63が前記シ
リンダ33に沿って平行に形成され、この弁孔63の一
端部(図中下端部)が信号圧導入通路58に連通すると
共に、他端部(図中上端部)の近傍が排出通路48に連
通している。また、弁孔63の側壁には、前記第2給排
ポート45が開口形成されると共に、第1作動室37の
底壁33a近傍部に連通する接続ポート59が開口形成
されている。そして、弁孔63内には、信号圧導入通路
58の圧力を受けて進退動作するスプール60が摺動自
在に収容されると共に、このスプール60を信号圧導入
通路58方向に付勢するスプリング61が収容されてい
る。スプール60は、その軸方向略中央部の外周に設定
幅の環状溝62が形成されており、その環状溝62の幅
は前記第2給排ポート45と接続ポート59の距離にほ
ぼ等しく設定されている。また、弁孔63内の他端部
(上端部)にはスプリングリテーナを兼ねるストッパ6
4が取り付けられており、図3に示すようにスプール6
0が最大に変位してストッパ64に当接したときに、第
2給排ポート45と接続ポート59がスプール60の環
状溝62を通して互いに連通するようになっている。さ
らにまた、スプール60は、信号圧導入通路58方向に
最大に後退した初期位置において第2給排ポート45を
ドレーンポート65側に開き、それによって接続ポート
59と第2給排ポート45の連通を遮断すると共に、第
2給排ポートを排出通路48側に連通させる。
【0034】尚、図中66は、作動液を供給通路47と
信号圧導入通路58に圧送するためのオイルポンプであ
り、67,68は、供給通路47と信号圧導入通路58
の各途中に介装されて、各通路の下流側をオイルポンプ
66側またはドレンポート67a,68a側に選択的に
連通させる3方型の第1,第2電磁弁、69は、運転者
のエンジンブレーキ操作によるブレーキ信号やクランク
角センサからの機関回転信号等を基に前記電磁弁67,
68を切換制御するコントローラである。
【0035】以下、本実施例の作用について説明する。
【0036】まず、アクセルペダルが踏み込まれた通常
の運転中には、コントローラ69の信号に基づいて第
1,第2電磁弁67,68が夫々のドレンポート67
a,68aを開成している。このため、図1に示すよう
にオイルポンプ66から圧送された作動液は各ドレンポ
ート67a,68aから排出さて、供給通路47と信号
圧導入通路58の各下流側には作動液が供給されず、第
1作動室37と第2作動室38に共に作動液が供給され
ない状態となっている。したがって、前部ピストン34
は最大に後退した初期位置となっており、揺動中心可変
機構26はロッカアーム25の揺動中心を最大上昇位置
にして、ベースサークル当接状態での排気弁21のリフ
ト量を0にしている。このときにはエンジンブレーキ装
置による制動力は発生しない。
【0037】次に、エンジンの低中回転域においてアク
セルペダルの踏み込みが解除され、運転者によるエンジ
ンブレーキの操作が行われると、コントローラ69から
第1電磁弁67にのみ切り換え信号が出力される。これ
により、供給通路47の下流側には、オイルポンプ66
からの高圧の作動液が供給されることとなり、その結
果、図2に示すように、第1流路切換弁46のスプール
50がストッパ56に当接するまで進出して、そこで高
圧の作動液がチェック弁55、連通孔53、環状溝5
2、及び、第1給排ポート44を順次介して第1作動室
37内に導入される。これにより、後部ピストン35は
前部ピストン34と重合一体化した状態で進出変位し、
ストッパリング41に突き当たったところでその変位を
停止する。
【0038】したがって、前部ピストン34は後部ピス
トン35と重合した状態で中間進出位置に保持されるよ
うになり、揺動中心可変機構26はロッカアーム25の
揺動中心を僅かに下降させて、ベースサークル当接状態
での排気弁21のリフト量を設定小リフト量Xに変更す
る。この結果、発生するエンジンブレーキ力は低中速回
転域のエンジン回転速度に適したものとなる。
【0039】尚、このときの第1作動室37から供給通
路47側への作動液の逆流は、第1流路切換弁46のス
プール50に内装したチェック弁55によって阻止さ
れ、第1作動室37内の圧力はスプール50が移動しな
い限りこのチェック弁55によって確実に保持される。
【0040】一方、エンジンの高回転域において、運転
者によるエンジンブレーキ操作が行われると、コントロ
ーラ69から今度はさらに第2電磁弁68にも切り換え
信号が出力される。すると、信号圧導入通路58の下流
側に高圧の作動液が供給されることとなり、その結果、
図3に示すように、第2流路切換弁57のスプール60
がストッパ64に当接するまで進出変位するようにな
る。そして、こうしてスプール60が進出すると、今ま
でドレーポート65に連通していた第2給排ポート45
がスプール60の環状溝62を介して接続ポート59に
連通し、それによって第1作動室37と第2作動室38
が互いに連通する。これにより、供給通路47の高圧の
作動液が第1作動室37を経由して第2作動室38内に
導入され、前部ピストン34がその作動液の作用によっ
てさらに進出変位し、蓋部材36に突き当たった最大進
出位置においてその変位を停止する。
【0041】この結果、揺動中心可変機構26はロッカ
アーム25の揺動中心をさらに下降させて、ベースサー
クル当接状態での排気弁21のリフト量を小リフト量X
よりもさらに大きい設定リフト量Yに変更する。これに
より、発生するエンジンブレーキ力は高回転域のエンジ
ン回転速度に適したものになる。
【0042】ここで、第1作動室37から第2作動室3
8内に作動液が導入される際には、後部ピストン35の
前面と背面とに同圧が作用するため、作動液による後部
ピストン35の進出方向の推力と後退方向の推力とが釣
り合うことがあるが、このとき、後部ピストン35には
コイルスプリング43のばね力がストッパリング41に
押し付ける方向に作用しているため、後部ピストン35
は後退方向には変位することがない。とりわけ、コイル
スプリング43の付勢力は、後部ピストン35が進出規
制位置にある状態において後部ピストン35の後退力よ
りも大きくなるように設定してあるため、このとき、後
部ピストン35はストッパリング41に当接したままそ
の状態を確実に維持される。したがって、後部ピストン
35が自重等によって後退して、その底部側周壁で接続
ポート59を閉塞してしまうような不具合も生じない。
【0043】また、さらにエンジン回転速度が高回転域
から再び低中回転域に移行すると、第2電磁弁68のみ
に切り換え信号が出力されて、そのドレーポート68a
が開成され、信号圧導入通路58の下流側の圧が低下す
る。これにより、第2流路切換弁57のスプール60
は、図2に示すようにスプリング61のばね力で後退し
て、第2給排ポート45をドレーポート65に連通させ
るようになる。したがって、第2作動室38内の作動液
は第2給排ポート45とドレーポート65を介して排出
通路48に流出し、前部ピストン34は後部ピストン3
5の円柱部35aに突き当たるまで後退して中間進出位
置に保持される。この結果、揺動中心可変機構26がロ
ッカアーム25の揺動中心を上昇させて排気弁21のリ
フト量を小リフト量Xに再び変更し、それによって低中
回転域のエンジン回転速度に適したエンジンブレーキ力
が得られるようになる。
【0044】ところで、第2作動室38の作動液が排出
される際には、後部ピストン35はストッパリング41
に当接した状態のままとなっているため、このとき、後
部ピストン35が進出変位することによる不必要な作動
液の排出は行われない。このため、前部ピストン34の
最大進出位置から中間進出位置への変位は速やかに行わ
れる。
【0045】さらに、この状態からエンジンブレーキが
解除操作されると、第1電磁弁67にも切り換え信号が
出力されて、そのドレーポート67aが開成され、供給
通路47の下流側の圧力が低下する。これにより、第1
流路切換弁46のスプール50は、図1に示すようにス
プリング51のばね力でもって後退して、第1給排ポー
ト44を排出通路48側に連通させる。このとき、第1
作動室37内の作動液は第1給排ポート44を通って排
出通路48に流出し、後部ピストン35は前部ピストン
34と共に後退規制位置に達するまで後退変位する。こ
の結果、前部ピストン34が初期位置に戻され、揺動中
心可変機構26がロッカアーム25の揺動中心を初期位
置まで上昇させ、排気弁21のリフト量を0にする。し
たがって、エンジンブレーキ装置による制動力は発生し
なくなる。
【0046】尚、作動液が第1作動室37から第1給排
ポート44を通って排出される際には、後部ピストン3
5がコイルスプリング43の力に抗して後退するが、コ
イルスプリング43の付勢力は、後部ピストン35が後
退規制位置にある状態において両ピストン34,35の
自重等による後退力よりも小さく設定してあるため、こ
のとき、後部ピストン35は確実に後退規制位置まで後
退する。
【0047】つづいて、本発明の第2実施例を図4〜図
6を基づいて説明する。尚、以下においては、図1〜図
3に示した第1実施例と同一部分に図面上に同一符号を
付し、第1実施例と重複する部分の説明は省略するもの
とする。
【0048】この実施例のエンジンブレーキ装置は、排
気弁21や揺動中心可変機構26等の構成は第1実施例
と同様の構成となっているが、揺動中心可変機構26を
操作するアクチュエータ73の構成、とりわけ、その第
1流路切換弁74部分の構成について第1実施例のもの
と大きく異なっている。
【0049】即ち、この実施例におけるアクチュエータ
73の場合、第1作動室37の底壁33aに供給ポート
75とドレーンポート76が並列に設けられ、供給ポー
ト75側がチェック弁77を介して供給通路47に連通
し、ドレーンポート76側が圧力操作弁78を介して排
出通路48に連通しており、第1流路切換弁74はこの
チェック弁77と圧力操作弁78とによって構成されて
いる。そして、チェック弁77は、供給通路47から第
1作動室37方向の作動液の流れを許容する構造となっ
ており、圧力操作弁78は、供給通路47の圧力に応動
するフリーピストン79がドレーンポート76を開閉す
る構造となっている。
【0050】さらに詳しく説明すると、圧力操作弁78
の弁孔80は、一端(上端)がドレーンポート76に、
他端(下端)が供給通路47に夫々連通し、さらに、そ
の周壁の一端側近傍に排出通路48が連通接続された構
造となっており、弁孔80に収容されるフリーピストン
79は、その頭部がドレーンポート76を閉塞し得るテ
ーパ形状に形成されると共に、その底面に供給通路47
の圧力が作用するようになっている。
【0051】この圧力操作弁78は、供給通路47に高
圧の作動液が供給されると、フリーピストン79がその
圧力を受けて上方に進出変位して、ドレーンポート76
を閉塞し、さらに、その状態から第1電磁弁67の切り
換えによって供給通路47の圧力が低下すると、フリー
ピストン79が第1作動室37の作動液の圧力と自重と
により後退し、ドレーンポート76を排出通路48に連
通させる。また、フリーピストン79は、ドレーンポー
ト76を閉塞した状態での上部側の受圧面がドレーンポ
ート76に臨むテーパ頂部のみとなるため、一旦ドレー
ンポート76を閉塞した後には上下の受圧面積の差によ
りドレーンポート76を強固に閉塞することができる。
したがって、この圧力操作弁78においては、極めて簡
単な構造でありながら第1作動室37内の圧力を確実に
保持することができる。
【0052】この実施例におけるアクチュエータ73
は、他の部分の構成は第1実施例のものと同様となって
おり、シリンダ33の底壁33aと後部ピストン35の
間には、後部ピストン35をストッパリング41方向に
付勢する弾性体としてのコイルスプリング43が介装さ
れている。
【0053】このアクチュエータ73は、第1流路切換
弁74部分の構成こそ第1実施例のものと異なるが、排
気弁21のリフト量操作にあたっての第1、第2作動室
37,38への作動液の給排は全く同様に行われる。こ
の実施例における排気弁21のリフト量操作についての
詳細な説明は省略するが、この実施例の場合にも、第1
実施例と同様に後部ピストン35をストッパリング41
方向に付勢するコイルスプリング43が設けられている
ため、第2作動室38に作動液を供給した状態において
は、後部ピストン35は後退方向に変位することなく進
出側規制位置に確実に保持される。
【0054】さらに、つづいて本発明の第3実施例を図
7〜図9に基づいて説明する。
【0055】この実施例のエンジンブレーキ装置は、排
気弁や揺動中心可変機構等の構成は第1実施例と同様で
あり、揺動中心可変機構を操作するアクチュエータ83
の構成が第1実施例のものと異なっている。
【0056】この実施例のアクチュエータ83の場合、
前部、後部両ピストン34,35の構成や第1流路切換
弁46の構成等は第1実施例のものと全く同様の構成と
なっているが、第2流路切換弁84とそれに接続される
作動液の通路の構成が異なっている。
【0057】即ち、第1実施例の場合、第1作動室37
と第2作動室38を連通する通路を信号圧に基づく第2
流路切換弁57の作動によって切り換える構成となって
いたが、この実施例の場合、供給通路47a及び排出通
路48aを有する第2の作動液の給排回路を第1流路切
換弁46側の回路に対して並列に設け、さらに第2流路
切換弁84を第1流路切換弁46とほぼ同様の構成とし
て、第2作動室38に連通する第2給排ポート45を第
2流路切換弁84の作動に応じて作動液の供給通路47
aと排出通路48aのいずれかに選択的に連通させるよ
うにしている。
【0058】これについてさらに具体的に説明すると、
第2流路切換弁84は、弁孔85の一端が供給通路47
aに、他端の側壁が排出通路48aに夫々連通すると共
に、その弁孔85の軸方向略中間位置に前記第2給排ポ
ート45が開口形成されており、弁孔85内には、供給
通路47aの圧力を受けて進退動作するスプール86
と、このスプール86を供給通路47a方向に付勢する
スプリング87が収容されている。スプール86は、供
給通路47aに臨む側の端面に軸方向に沿う通路孔88
が、外周面に環状溝89が夫々形成されると共に、この
環状溝89と通路孔88が径方向に沿う連通孔90によ
って連通しており、この連通孔90と通路孔88の交差
部分に通路孔88から連通孔90方向の作動液の流れを
許容するチェック弁91が組み込まれている。そして、
スプール86は排出通路48a側の端面にスプール本体
よりも径の小さいストッパロッド92が突設されてお
り、図9に示すように、スプール86が排出通路48a
方向に設定量進出変位したときにストッパロッド92が
弁孔85の底壁に当接し、そのときにスプール86の環
状溝89が第2給排ポート45に連通するようになって
いる。また、スプール86は最大に後退した初期位置に
おいて第2給排ポート45を排出通路48aに連通させ
るようになっている。
【0059】この第2流路切換弁84は、供給通路47
a途中に介装された第2電磁弁93の切換作動によって
供給通路47aに高圧の作動液が導入されると、その圧
によってスプール86が最大位置まで進出し、そこで供
給通路47aの作動液を通路孔88、チェック弁91、
連通孔90、環状溝89、及び、第2給排ポート45を
順次介して第2作動室38内に導入する。そして、この
状態から第2電磁弁93の切換作動によって供給通路4
7a内の圧力が低下すると、その圧力の低下によってス
プール86が後退し、第2作動室38内の作動液を第2
給排ポート45及び弁孔85を通して排出通路48aに
流出させる。
【0060】尚、この第2流路切換弁84は、第1流路
切換弁46の作動によって後部ピストン35を進出作動
させた状態で、前部ピストン34を進出または後退させ
る場合に作動させるが、両流路切換弁46,84の作動
によって得られる排気弁のリフト量操作は第1実施例の
場合と全く同様となる。そして、この実施例の場合に
も、シリンダ33の底壁33aと後部ピストン35の間
には、後部ピストン35をストッパリング41方向に付
勢する弾性体としてのコイルスプリング43が介装され
ており、第2作動室38に作動液を供給した状態におい
ては、このコイルスプリング43の作用によって後部ピ
ストン35は進出側規制位置に確実に保持される。
【0061】また、この実施例のアクチュエータ83
は、基本的に上述した第1,第2実施例と同様の作用効
果を得ることができるが、第2作動室38への作動液の
給排を、第1作動室37への作動液の給排と完全に独立
した別の通路47a,48aから行うようにしているた
め、前部ピストン34の作動等に伴う第1作動室37側
の液圧の変動等を無くして、動作を安定化させることが
できる、というさらなる効果を得ることができる。
【0062】最後に、本発明の第4実施例を図10〜図
12に基づいて説明する。
【0063】この実施例のエンジンブレーキ装置は、排
気弁や揺動中心可変機構等の構成は第1〜第3実施例の
ものと全く同様となっており、アクチュエータ103は
第3実施例のものを一部改良した構成となっている。
【0064】即ち、この実施例のアクチュエータ103
の場合、シリンダ33や前,後部ピストン34,35、
第2流路切換弁84等の構成は第3実施例のものと同様
となっているが、第1流路切換弁74は第2実施例のも
のと同様、つまり、チェック弁77と、フリーピストン
79を備えた圧力操作弁78とから成る構成となってい
る。
【0065】このアクチュエータ103の動作について
は、第2,第3実施例の説明と重複するために詳細な説
明は省略するが、第1流路切換弁74は第2実施例のも
のと同様に動作し、第2流路切換弁84は第3実施例の
ものと同様に動作する。
【0066】尚、本発明の実施例は以上で説明したもの
に限るものではなく、例えば、内燃機関の吸入行程時に
開く通常の排気弁とは別にエンジンブレーキ制御専用の
排気弁を設け、その排気弁を本発明にかかるアクチュエ
ータによって操作するようにしても良い。
【0067】
【発明の効果】以上のように本発明は、後部ピストンを
進出位置規制手段に押し付ける方向に付勢する弾性体を
設け、後部ピストンの前後の作動室に作動流体を供給し
た状態であっても後部ピストンが弾性体の付勢力によっ
て確実に進出規制位置に保持されるようにしたため、第
2作動室から作動流体を排出して排気弁の開度を切り換
える場合にも後部ピストンが進出動作することによる不
必要な作動流体の排出がなくなり、その分排気弁の開度
切り換えのためのロス時間を少なくすることができる。
したがって、本発明によれば、アクチュエータの作動応
答性が高まり、排気弁の速やかな開度切り換えが可能に
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図。
【図2】同実施例を示す縦断面図。
【図3】同実施例を示す縦断面図。
【図4】本発明の第2実施例を示す縦断面図。
【図5】同実施例を示す縦断面図。
【図6】同実施例を示す縦断面図。
【図7】本発明の第3実施例を示す縦断面図。
【図8】同実施例を示す縦断面図。
【図9】同実施例を示す縦断面図。
【図10】本発明の第4実施例を示す縦断面図。
【図11】同実施例を示す縦断面図。
【図12】同実施例を示す縦断面図。
【図13】従来の技術を示す縦断面図。
【図14】同技術を示す縦断面図。
【符号の説明】
21…排気弁、 23,73,83,103…アクチュエータ、 33…シリンダ、 34…前部ピストン、 35…後部ピストン、 37…第1作動室、 38…第2作動室、 41…ストッパリング、 43…コイルスプリング(弾性体)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダ内に進退自在に収容されてその
    進出位置に応じて内燃機関の排気弁の開度を操作する前
    部ピストンと、シリンダ内のこの前部ピストンの背部側
    に進退自在に、かつ前部ピストンに対して離接自在に収
    容された後部ピストンと、この後部ピストンの進出位置
    をシリンダ内の所定位置に規制する進出位置規制手段
    と、前記後部ピストンの背部に形成された第1作動室
    と、前記前部ピストンと後部ピストンの間に形成された
    第2作動室とを備え、前記第1、第2作動室に対する作
    動流体の給排を制御することにより、前記前部ピストン
    の進出位置を多段に切換えるエンジンブレーキ装置の排
    気弁操作用アクチュエータにおいて、 前記後部ピストンを前記進出位置規制手段に押し付ける
    方向に付勢する弾性体を設けたことを特徴とするエンジ
    ンブレーキ装置の排気弁操作用アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 後部ピストンの進出規制位置における前
    記弾性体の付勢力を、前部、後部両ピストンが離反して
    いるときの後部ピストンの後退力よりも大きく設定した
    ことを特徴とする請求項1記載のエンジンブレーキ装置
    の排気弁操作用アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 後部ピストンの後退規制位置における前
    記弾性体の付勢力を、前部、後部両ピストンが当接重合
    しているときの後部ピストンの後退力よりも小さく設定
    したことを特徴とする請求項1または2に記載のエンジ
    ンブレーキ装置の排気弁操作用アクチュエータ。
JP7097797A 1997-03-25 1997-03-25 エンジンブレーキ装置の排気弁操作用アクチュエータ Pending JPH10266821A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012229642A (ja) * 2011-04-26 2012-11-22 Nissan Motor Co Ltd 内燃機関の可変圧縮比装置

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