JP3443513B2 - エンジンブレーキ装置の排気弁操作用アクチュエータ - Google Patents
エンジンブレーキ装置の排気弁操作用アクチュエータInfo
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- JP3443513B2 JP3443513B2 JP06940097A JP6940097A JP3443513B2 JP 3443513 B2 JP3443513 B2 JP 3443513B2 JP 06940097 A JP06940097 A JP 06940097A JP 6940097 A JP6940097 A JP 6940097A JP 3443513 B2 JP3443513 B2 JP 3443513B2
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- valve
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関のガス圧
を調整操作することにより車両に生じる制動力を制御す
るエンジンブレーキ装置に関し、とりわけ、内燃機関の
圧縮、膨張行程時における排気弁の開度を機関回転速度
等に応じて操作するエンジンブレーキ装置の排気弁操作
用アクチュエータに関する。
を調整操作することにより車両に生じる制動力を制御す
るエンジンブレーキ装置に関し、とりわけ、内燃機関の
圧縮、膨張行程時における排気弁の開度を機関回転速度
等に応じて操作するエンジンブレーキ装置の排気弁操作
用アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、大型車両は常用ブレーキ
や駐車ブレーキの他に、圧縮ブレーキ等のエンジンの制
動能力を利用したエンジンブレーキ装置を備えており、
この従来のエンジンブレーキ装置としては、例えば、実
開平4−54907号公報等に記載されたバルブリフト
量可変圧縮ブレーキが知られている。
や駐車ブレーキの他に、圧縮ブレーキ等のエンジンの制
動能力を利用したエンジンブレーキ装置を備えており、
この従来のエンジンブレーキ装置としては、例えば、実
開平4−54907号公報等に記載されたバルブリフト
量可変圧縮ブレーキが知られている。
【0003】図8に基づいて概略を説明すれば、このエ
ンジンブレーキ装置は、エンジンのシリンダヘッドSに
支持されて燃焼室を開閉するブレーキ専用の排気弁1
と、シリンダヘッドS上に配置されて、排気弁1を開閉
作動させる開閉駆動機構2と、この開閉駆動機構2に設
けられて排気弁1のバルブリフト量(開度)を可変操作
するアクチュエータとしてのエアシリンダ7とを備えて
いる。
ンジンブレーキ装置は、エンジンのシリンダヘッドSに
支持されて燃焼室を開閉するブレーキ専用の排気弁1
と、シリンダヘッドS上に配置されて、排気弁1を開閉
作動させる開閉駆動機構2と、この開閉駆動機構2に設
けられて排気弁1のバルブリフト量(開度)を可変操作
するアクチュエータとしてのエアシリンダ7とを備えて
いる。
【0004】前記排気弁1は、ブロック3内のバルブス
プリング4によって常時閉方向に付勢されている。
プリング4によって常時閉方向に付勢されている。
【0005】前記開閉駆動機構2は、排気弁1の上端に
係合するタペット5に摺接するテーパブロック6と、該
テーパブロック6を長孔3a内で前後方向に駆動する前
記エアシリンダ7とを備えている。
係合するタペット5に摺接するテーパブロック6と、該
テーパブロック6を長孔3a内で前後方向に駆動する前
記エアシリンダ7とを備えている。
【0006】前記テーパブロック6は、長板状を呈し、
前後方向に延設されていると共に、下面にテーパ面を介
している3段の開度量調整面6a〜6cが形成されてい
る。一方、エアシリンダ7は、そのシリンダ7a内に前
部ピストン9と後部ピストン8が収容配置されると共
に、後部ピストン8の背部の第1作動室7bと、前部ピ
ストン9と後部ピストン8の間の第2作動室7cとに夫
々電磁弁10a,10bを介してエアを給排するように
なっている。尚、電磁弁10a,10bはコントローラ
12による制御により、第1作動室7bと第2作動室7
cとを夫々ポンプ13または図示しない排出通路に選択
的に連通させるようになっている。
前後方向に延設されていると共に、下面にテーパ面を介
している3段の開度量調整面6a〜6cが形成されてい
る。一方、エアシリンダ7は、そのシリンダ7a内に前
部ピストン9と後部ピストン8が収容配置されると共
に、後部ピストン8の背部の第1作動室7bと、前部ピ
ストン9と後部ピストン8の間の第2作動室7cとに夫
々電磁弁10a,10bを介してエアを給排するように
なっている。尚、電磁弁10a,10bはコントローラ
12による制御により、第1作動室7bと第2作動室7
cとを夫々ポンプ13または図示しない排出通路に選択
的に連通させるようになっている。
【0007】そして、アクセルペダルが踏み込まれた通
常運転時には、電磁弁10a,10bが作動せずに各作
動室7b,7cは排出通路側に連通しており、各ピスト
ン8,9はスプリング11のばね力で後退位置に付勢さ
れ、テーパブロック6も後退位置に保持されている。し
たがって、排気弁1は閉鎖状態となっている。
常運転時には、電磁弁10a,10bが作動せずに各作
動室7b,7cは排出通路側に連通しており、各ピスト
ン8,9はスプリング11のばね力で後退位置に付勢さ
れ、テーパブロック6も後退位置に保持されている。し
たがって、排気弁1は閉鎖状態となっている。
【0008】アクセルペダルがオフ状態となり、運転者
のマニュアル操作によりコントローラ12からエンジン
ブレーキの作動信号が出力されると、車速等に応じて電
磁弁10a,10bが適宜開閉されて第1作動室7bと
第2作動室7cに対する空気の給排が行われる。
のマニュアル操作によりコントローラ12からエンジン
ブレーキの作動信号が出力されると、車速等に応じて電
磁弁10a,10bが適宜開閉されて第1作動室7bと
第2作動室7cに対する空気の給排が行われる。
【0009】即ち、低速運転時には、電磁弁10aがポ
ンプ13側に切り換えられて第1作動室7bにエアが供
給され、後部ピストン8及び前部ピストン9が第1の進
出位置(第1ストッパ14に規制される位置)まで駆動
される。これにより、テーパブロック6は第1開度調整
面6aからテーパ面を介して第2開度調整面6bに移行
し、排気弁1は徐々に開いて小バルブリフト量(小開
度)となる。この結果、低速運転に対応したエンジンの
制動力が得られるようになる。
ンプ13側に切り換えられて第1作動室7bにエアが供
給され、後部ピストン8及び前部ピストン9が第1の進
出位置(第1ストッパ14に規制される位置)まで駆動
される。これにより、テーパブロック6は第1開度調整
面6aからテーパ面を介して第2開度調整面6bに移行
し、排気弁1は徐々に開いて小バルブリフト量(小開
度)となる。この結果、低速運転に対応したエンジンの
制動力が得られるようになる。
【0010】一方、高速運転時には、さらに電磁弁10
bがポンプ13側に切り換えられて第2作動室7cにも
エアが供給され、前部ピストン9が後部ピストン8から
離れてさらに第2の進出位置(第2ストッパ15に規制
される位置)まで駆動される。これにより、テーパブロ
ック6は第3開度調整面6cに移行し、排気弁1はさら
に開いて大バルブリフト量(大開度)となる。この結
果、高速運転に対応した制動力が得られるようになる。
bがポンプ13側に切り換えられて第2作動室7cにも
エアが供給され、前部ピストン9が後部ピストン8から
離れてさらに第2の進出位置(第2ストッパ15に規制
される位置)まで駆動される。これにより、テーパブロ
ック6は第3開度調整面6cに移行し、排気弁1はさら
に開いて大バルブリフト量(大開度)となる。この結
果、高速運転に対応した制動力が得られるようになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たエンジンブレーキ装置においては、そのアクチュエー
タ(エアシリンダ7)が、第1作動室7bと第2作動室
7cに作動流体(エア)を供給して前部ピストン9を最
大進出位置(第2の進出位置)まで移動させる構造とな
っているため、電磁弁10bが故障した場合に、高速運
転時に第2作動室7cに作動流体が供給されなくなり、
エンジンが高速回転しているにも拘わらず排気弁1が小
開度となって、過大な筒内圧が排気弁1や動弁機構に直
接作用することになる。即ち、エンジンブレーキ装置が
まったく作動していない状態では、排気弁1が完全に閉
じてそのバルブヘッドがシリンダヘッドのシート面に支
持されるため、筒内圧による過大な負荷が排気弁1のス
テム部やそれに連係する動弁機構に直接作用することは
ないが、排気弁1が僅かに開いた状態では、エンジンの
高回転による大きな筒内圧が排気弁1のステム部や動弁
機構に直接伝達され、これらの部品に大きな負荷がかか
る結果となる。
たエンジンブレーキ装置においては、そのアクチュエー
タ(エアシリンダ7)が、第1作動室7bと第2作動室
7cに作動流体(エア)を供給して前部ピストン9を最
大進出位置(第2の進出位置)まで移動させる構造とな
っているため、電磁弁10bが故障した場合に、高速運
転時に第2作動室7cに作動流体が供給されなくなり、
エンジンが高速回転しているにも拘わらず排気弁1が小
開度となって、過大な筒内圧が排気弁1や動弁機構に直
接作用することになる。即ち、エンジンブレーキ装置が
まったく作動していない状態では、排気弁1が完全に閉
じてそのバルブヘッドがシリンダヘッドのシート面に支
持されるため、筒内圧による過大な負荷が排気弁1のス
テム部やそれに連係する動弁機構に直接作用することは
ないが、排気弁1が僅かに開いた状態では、エンジンの
高回転による大きな筒内圧が排気弁1のステム部や動弁
機構に直接伝達され、これらの部品に大きな負荷がかか
る結果となる。
【0012】そこで本発明は、制御信号系に故障が生じ
た場合であっても、排気弁や動弁機構に筒内圧による過
大な負荷が直接作用することがないようにして、エンジ
ン部品の耐久性を高めることのできるエンジンブレーキ
装置の排気弁操作用アクチュエータを提供しようとする
ものである。
た場合であっても、排気弁や動弁機構に筒内圧による過
大な負荷が直接作用することがないようにして、エンジ
ン部品の耐久性を高めることのできるエンジンブレーキ
装置の排気弁操作用アクチュエータを提供しようとする
ものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上述した課題を
解決するための手段として、シリンダ内に進退自在に収
容されてその進出位置に応じて内燃機関の排気弁の開度
を操作する前部ピストンと、シリンダ内のこの前部ピス
トンの背部側に進退自在に、かつ前部ピストンに対して
離接自在に収容された後部ピストンと、この後部ピスト
ンの進出位置をシリンダ内の所定位置に規制する進出位
置規制手段と、シリンダの底壁と前記後部ピストンの間
に形成された第1作動室と、前記前部ピストンと後部ピ
ストンの間に形成された第2作動室とを備え、第1,第
2作動室に作動流体が供給されない状態でベースサーク
ル当接状態での排気弁のリフト量をゼロとし、第1作動
室に作動流体を導入する一方、第2作動室を排出通路に
連通させることでベースサークル当接状態での排気弁の
リフト量を小リフト量とし、第1,第2作動室に作動流
体を導入することでベースサークル当接状態での排気弁
のリフト量を大リフト量となるように制御するエンジン
ブレーキ装置の排気弁操作用アクチュエータにおいて、
前記第1作動室に作動流体を給排する流体給排手段を設
ける一方で、入力信号のオン、オフによって前記第2作
動室を第1作動室または排出通路に選択的に連通させる
流路切換弁を設け、この流路切換弁を、入力信号のオフ
時に第2作動室が第1作動室側に連通する構成とした。
解決するための手段として、シリンダ内に進退自在に収
容されてその進出位置に応じて内燃機関の排気弁の開度
を操作する前部ピストンと、シリンダ内のこの前部ピス
トンの背部側に進退自在に、かつ前部ピストンに対して
離接自在に収容された後部ピストンと、この後部ピスト
ンの進出位置をシリンダ内の所定位置に規制する進出位
置規制手段と、シリンダの底壁と前記後部ピストンの間
に形成された第1作動室と、前記前部ピストンと後部ピ
ストンの間に形成された第2作動室とを備え、第1,第
2作動室に作動流体が供給されない状態でベースサーク
ル当接状態での排気弁のリフト量をゼロとし、第1作動
室に作動流体を導入する一方、第2作動室を排出通路に
連通させることでベースサークル当接状態での排気弁の
リフト量を小リフト量とし、第1,第2作動室に作動流
体を導入することでベースサークル当接状態での排気弁
のリフト量を大リフト量となるように制御するエンジン
ブレーキ装置の排気弁操作用アクチュエータにおいて、
前記第1作動室に作動流体を給排する流体給排手段を設
ける一方で、入力信号のオン、オフによって前記第2作
動室を第1作動室または排出通路に選択的に連通させる
流路切換弁を設け、この流路切換弁を、入力信号のオフ
時に第2作動室が第1作動室側に連通する構成とした。
【0014】流路切換弁に入力信号が出力されている間
は第2作動室が排出通路側に連通しており、したがっ
て、この状態で流体給排手段から第1作動室に作動流体
が供給されると、後部ピストンが進出位置規制手段に規
制される位置まで進出し、前部ピストンはその後部ピス
トンに押し上げられて中間進出位置で停止する。また、
この状態で流路切換弁への入力信号がオフになると、第
2作動室が第1作動室と連通して、第2作動室内には第
1作動室を通して作動流体が供給される。これにより、
前部ピストンは後部ピストンから離間して最大進出位置
で停止する。さらにまた、制御信号系の故障によって流
路切換弁に入力信号が出力されなくなった場合には、第
2作動室が常に第1作動室と連通するようになることか
ら、前部ピストンは初期位置か最大進出位置のいずれか
で停止する。したがって、制御信号系が故障した場合で
あっても、排気弁は小開度になることはなく、内燃機関
が高速回転になっても、筒内圧による過大な負荷が排気
弁や動弁機構に直接作用することはなくなる。
は第2作動室が排出通路側に連通しており、したがっ
て、この状態で流体給排手段から第1作動室に作動流体
が供給されると、後部ピストンが進出位置規制手段に規
制される位置まで進出し、前部ピストンはその後部ピス
トンに押し上げられて中間進出位置で停止する。また、
この状態で流路切換弁への入力信号がオフになると、第
2作動室が第1作動室と連通して、第2作動室内には第
1作動室を通して作動流体が供給される。これにより、
前部ピストンは後部ピストンから離間して最大進出位置
で停止する。さらにまた、制御信号系の故障によって流
路切換弁に入力信号が出力されなくなった場合には、第
2作動室が常に第1作動室と連通するようになることか
ら、前部ピストンは初期位置か最大進出位置のいずれか
で停止する。したがって、制御信号系が故障した場合で
あっても、排気弁は小開度になることはなく、内燃機関
が高速回転になっても、筒内圧による過大な負荷が排気
弁や動弁機構に直接作用することはなくなる。
【0015】また、流路切換弁は、弁孔内の作動位置に
応じて第2作動室を第1作動室または排出通路に連通さ
せるスプールと、第2作動室と第1作動室を連通させる
方向に前記スプールを常時付勢する付勢手段と、信号圧
を導入してスプールを付勢手段に抗する方向に作動させ
るスプール作動室と、を備えた構成としても良い。この
場合には、信号圧がオフのときにスプールが付勢手段の
力を受けて第2作動室を排出通路側に連通させる位置に
変位する。
応じて第2作動室を第1作動室または排出通路に連通さ
せるスプールと、第2作動室と第1作動室を連通させる
方向に前記スプールを常時付勢する付勢手段と、信号圧
を導入してスプールを付勢手段に抗する方向に作動させ
るスプール作動室と、を備えた構成としても良い。この
場合には、信号圧がオフのときにスプールが付勢手段の
力を受けて第2作動室を排出通路側に連通させる位置に
変位する。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【0017】図1〜図4は本発明の第1実施例を示し、
図中21はエンジンのシリンダヘッドS内に形成された
排気ポートEを開閉する排気弁、22はこの排気弁21
を開閉駆動させる駆動手段、23はこの駆動手段22に
設けられて排気弁21のリフト量(開度)、とりわけ内
燃機関の圧縮、膨張行程時におけるリフト量を可変に操
作する本発明にかかるアクチュエータである。
図中21はエンジンのシリンダヘッドS内に形成された
排気ポートEを開閉する排気弁、22はこの排気弁21
を開閉駆動させる駆動手段、23はこの駆動手段22に
設けられて排気弁21のリフト量(開度)、とりわけ内
燃機関の圧縮、膨張行程時におけるリフト量を可変に操
作する本発明にかかるアクチュエータである。
【0018】前記排気弁21は、ステム21aがシリン
ダヘッドSに固定された図外の筒状ステムガイドに摺動
案内されるようになっている。この実施例の場合、排気
弁21は各気筒に夫々二つずつ設けられている。
ダヘッドSに固定された図外の筒状ステムガイドに摺動
案内されるようになっている。この実施例の場合、排気
弁21は各気筒に夫々二つずつ設けられている。
【0019】前記駆動手段22は、シリンダヘッドSの
上方に長手方向に沿って延設されたロッカシャフト24
と、このロッカシャフト24に揺動自在に支持されたロ
ッカアーム25と、このロッカアーム25の揺動中心を
略上下方向に変位させる揺動中心可変機構26と、この
揺動中心可変機構26を操作することで排気弁21のリ
フト量を可変操作する前記アクチュエータ23と、を備
えた概略構成となっている。
上方に長手方向に沿って延設されたロッカシャフト24
と、このロッカシャフト24に揺動自在に支持されたロ
ッカアーム25と、このロッカアーム25の揺動中心を
略上下方向に変位させる揺動中心可変機構26と、この
揺動中心可変機構26を操作することで排気弁21のリ
フト量を可変操作する前記アクチュエータ23と、を備
えた概略構成となっている。
【0020】ロッカアーム25は、その略中央部が揺動
中心可変機構26の後述するカムリング27を介してロ
ッカシャフト24に支持されると共に、一方の延出端が
動弁カム30に係合し、他方の延出端が伝達部材28を
介して二つの排気弁21,21の上端部に同時に係合し
ている。動弁カム30はクランクシャフト(図示せ
ず。)と同期回転するもので、ロッカアーム25をクラ
ンクシャフト回転と同期させて揺動させるようになって
いる。
中心可変機構26の後述するカムリング27を介してロ
ッカシャフト24に支持されると共に、一方の延出端が
動弁カム30に係合し、他方の延出端が伝達部材28を
介して二つの排気弁21,21の上端部に同時に係合し
ている。動弁カム30はクランクシャフト(図示せ
ず。)と同期回転するもので、ロッカアーム25をクラ
ンクシャフト回転と同期させて揺動させるようになって
いる。
【0021】揺動中心可変機構26は、ロッカシャフト
24に回動自在に支持される一方でその偏心した外周面
にロッカアーム25を回動自在に嵌合支持する前記カム
リング27と、このカムリング27の側部に一体に延設
された屈曲レバー31とを備えている。カムリング27
の外周面の成す円の中心はロッカアーム25の揺動中心
となるが、その揺動中心はロッカシャフト24の軸芯に
対して略水平方向に所定量偏心している。このためカム
リング27がロッカシャフト24の軸芯を中心に僅かに
回動すると、その回動に伴ってロッカアーム25の揺動
中心が略上下方向に変位する。このカムリング27の回
動は屈曲レバー31の操作によって行われ、この屈曲レ
バー31はアクチュエータ23によって操作されるよう
になっている。
24に回動自在に支持される一方でその偏心した外周面
にロッカアーム25を回動自在に嵌合支持する前記カム
リング27と、このカムリング27の側部に一体に延設
された屈曲レバー31とを備えている。カムリング27
の外周面の成す円の中心はロッカアーム25の揺動中心
となるが、その揺動中心はロッカシャフト24の軸芯に
対して略水平方向に所定量偏心している。このためカム
リング27がロッカシャフト24の軸芯を中心に僅かに
回動すると、その回動に伴ってロッカアーム25の揺動
中心が略上下方向に変位する。このカムリング27の回
動は屈曲レバー31の操作によって行われ、この屈曲レ
バー31はアクチュエータ23によって操作されるよう
になっている。
【0022】ここで、ロッカアーム25の揺動中心位置
は、ロッカアーム25の一方の延出端が動弁カム30の
ベースサークルに当接した状態(以下、ベースサークル
当接状態と言う)における各排気弁21のリフト量(開
度)を規定するもので、アクチュエータ23の作動しな
い初期位置においては、ベースサークル当接状態での排
気弁21のリフト量が0になり、アクチュエータ23が
作動して揺動中心が変位したときに、ベースサークル当
接状態での排気弁21のリフト量がその揺動中心の変位
に応じて変更されるようになっている。
は、ロッカアーム25の一方の延出端が動弁カム30の
ベースサークルに当接した状態(以下、ベースサークル
当接状態と言う)における各排気弁21のリフト量(開
度)を規定するもので、アクチュエータ23の作動しな
い初期位置においては、ベースサークル当接状態での排
気弁21のリフト量が0になり、アクチュエータ23が
作動して揺動中心が変位したときに、ベースサークル当
接状態での排気弁21のリフト量がその揺動中心の変位
に応じて変更されるようになっている。
【0023】一方、アクチュエータ23は、シリンダヘ
ッドSの上端部にボルト固定されたボディ32の上部に
シリンダ33が設けられ、このシリンダ33内に前部ピ
ストン34及び後部ピストン35が摺動自在に、かつ、
互いに離接自在に収容されている。
ッドSの上端部にボルト固定されたボディ32の上部に
シリンダ33が設けられ、このシリンダ33内に前部ピ
ストン34及び後部ピストン35が摺動自在に、かつ、
互いに離接自在に収容されている。
【0024】シリンダ33は、ボディ32に鉛直方向に
沿って凹設された円形穴の上端に蓋部材36が嵌着固定
されて構成されている。また、前記両ピストン34,3
5は、シリンダ33内に直列に配置され、シリンダ33
の底壁33aと後部ピストン35の間、前部ピストン3
4と後部ピストン35の間に夫々第1作動室37と第2
作動室38を隔成している。尚、前部ピストン34とシ
リンダ33の上壁(蓋部材36)との間に形成された空
間部はドレーンポート39を介して排出通路に連通して
いる。
沿って凹設された円形穴の上端に蓋部材36が嵌着固定
されて構成されている。また、前記両ピストン34,3
5は、シリンダ33内に直列に配置され、シリンダ33
の底壁33aと後部ピストン35の間、前部ピストン3
4と後部ピストン35の間に夫々第1作動室37と第2
作動室38を隔成している。尚、前部ピストン34とシ
リンダ33の上壁(蓋部材36)との間に形成された空
間部はドレーンポート39を介して排出通路に連通して
いる。
【0025】そして、後部ピストン35は、そのピスト
ン本体の上面中央に、前部ピストン34の背面に対して
離接可能な小径の円柱部35aが一体に突設されてい
る。一方、前部ピストン34は、そのピストン本体の上
面中央に前記蓋部材36を摺動自在に貫通するピストン
ロッド40が突設されており、そのピストンロッド40
の先端が前記揺動中心可変機構26の屈曲レバー31の
先端部に係合されている。したがって、屈曲レバー31
は前部ピストン34の進出位置に応じて回動操作され
る。また、シリンダ33の内周面の軸方向略中央部には
ストッパリング41が嵌着固定されており、後部ピスト
ン35がシリンダ33内で設定量進出したときに、この
ストッパリング41に対し後部ピストン35の上面側外
周縁部が当接するようになっている。このストッパリン
グ41は本発明における進出位置規制手段を構成する。
ン本体の上面中央に、前部ピストン34の背面に対して
離接可能な小径の円柱部35aが一体に突設されてい
る。一方、前部ピストン34は、そのピストン本体の上
面中央に前記蓋部材36を摺動自在に貫通するピストン
ロッド40が突設されており、そのピストンロッド40
の先端が前記揺動中心可変機構26の屈曲レバー31の
先端部に係合されている。したがって、屈曲レバー31
は前部ピストン34の進出位置に応じて回動操作され
る。また、シリンダ33の内周面の軸方向略中央部には
ストッパリング41が嵌着固定されており、後部ピスト
ン35がシリンダ33内で設定量進出したときに、この
ストッパリング41に対し後部ピストン35の上面側外
周縁部が当接するようになっている。このストッパリン
グ41は本発明における進出位置規制手段を構成する。
【0026】ところで、前記第1作動室37はシリンダ
33の底壁33aに形成された第1給排ポート44を介
して作動液の給排が行われ、第2作動室38はシリンダ
33の側壁のストッパリング41の若干上方位置に形成
された第2給排ポート45を介して作動液の給排が行わ
れるようになっている。
33の底壁33aに形成された第1給排ポート44を介
して作動液の給排が行われ、第2作動室38はシリンダ
33の側壁のストッパリング41の若干上方位置に形成
された第2給排ポート45を介して作動液の給排が行わ
れるようになっている。
【0027】第1給排ポート44は、ボディ32のシリ
ンダ33部分の下方に配設された第1流路切換弁46に
連通し、この第1流路切換弁46の作動に応じて供給通
路47と排出通路48のいずれかに選択的に連通するよ
うになっている。
ンダ33部分の下方に配設された第1流路切換弁46に
連通し、この第1流路切換弁46の作動に応じて供給通
路47と排出通路48のいずれかに選択的に連通するよ
うになっている。
【0028】第1流路切換弁46は、弁孔49の一端が
供給通路47に、他端が排出通路48に夫々連通すると
共に、その弁孔49の軸方向略中間位置に前記第1給排
ポート44が開口形成されている。そして、弁孔49内
には、供給通路47の圧力を受けて進退動作するスプー
ル50が摺動自在に収容されると共に、このスプール5
0を供給通路47方向に付勢するスプリング51が収容
されている。スプール50は、外周に環状溝52が形成
されると共に、周壁にこの環状溝52と内部を連通する
連通孔53が径方向に沿って形成され、さらに供給通路
47に臨む側の端面には供給通路47と内部を連通する
通路孔54が軸方向に沿って形成されている。そして、
このスプール50の内部には、軸方向に沿う通路孔54
から径方向に沿う連通孔53方向の流れのみを許容する
チェック弁55が組み込まれている。
供給通路47に、他端が排出通路48に夫々連通すると
共に、その弁孔49の軸方向略中間位置に前記第1給排
ポート44が開口形成されている。そして、弁孔49内
には、供給通路47の圧力を受けて進退動作するスプー
ル50が摺動自在に収容されると共に、このスプール5
0を供給通路47方向に付勢するスプリング51が収容
されている。スプール50は、外周に環状溝52が形成
されると共に、周壁にこの環状溝52と内部を連通する
連通孔53が径方向に沿って形成され、さらに供給通路
47に臨む側の端面には供給通路47と内部を連通する
通路孔54が軸方向に沿って形成されている。そして、
このスプール50の内部には、軸方向に沿う通路孔54
から径方向に沿う連通孔53方向の流れのみを許容する
チェック弁55が組み込まれている。
【0029】また、弁孔49内には、スプール50の進
出方向の変位を規制するストッパ56が取り付けられて
おり、図3,図4に示すようにスプール50が最大に変
位してストッパ56に当接したときに、スプール50の
環状溝52が前記第1給排ポート44と連通するように
なっている。尚、スプール50は供給通路47側に最大
に後退した初期位置において第1給排ポート44を排出
通路48側に開き、両者を互いに連通させるようになっ
ている。
出方向の変位を規制するストッパ56が取り付けられて
おり、図3,図4に示すようにスプール50が最大に変
位してストッパ56に当接したときに、スプール50の
環状溝52が前記第1給排ポート44と連通するように
なっている。尚、スプール50は供給通路47側に最大
に後退した初期位置において第1給排ポート44を排出
通路48側に開き、両者を互いに連通させるようになっ
ている。
【0030】したがって、この第1流路切換弁46は、
供給通路47に高圧の作動液が導入されると、その圧に
よってスプール50が最大位置まで進出し、そこで供給
通路47の作動液をチェック弁55、連通孔53、環状
溝52、及び、第1給排ポート44を順次介して第1作
動室37内に導入する。そして、また供給通路47内の
圧力が低下したときには、その圧力の低下によってスプ
ール50が後退し、第1作動室37内の作動液を第1給
排ポート44及び弁孔49を通して排出通路48に流出
させる。
供給通路47に高圧の作動液が導入されると、その圧に
よってスプール50が最大位置まで進出し、そこで供給
通路47の作動液をチェック弁55、連通孔53、環状
溝52、及び、第1給排ポート44を順次介して第1作
動室37内に導入する。そして、また供給通路47内の
圧力が低下したときには、その圧力の低下によってスプ
ール50が後退し、第1作動室37内の作動液を第1給
排ポート44及び弁孔49を通して排出通路48に流出
させる。
【0031】一方、第2給排ポート45は、ボディ32
のシリンダ33部分の側方に配設された第2流路切換弁
57に連通し、この第2流路切換弁57の作動に応じて
第1作動室37と排出通路48のいずれかに選択的に連
通するようになっている。
のシリンダ33部分の側方に配設された第2流路切換弁
57に連通し、この第2流路切換弁57の作動に応じて
第1作動室37と排出通路48のいずれかに選択的に連
通するようになっている。
【0032】第2流路切換弁57は、弁孔63が前記シ
リンダ33に沿って平行に形成され、この弁孔63の一
端部(図中下端部)が信号圧導入通路58に連通すると
共に、他端部(図中上端部)の近傍が排出通路48に連
通している。また、弁孔63の側壁には、前記第2給排
ポート45が開口形成されると共に、第1作動室37の
底壁33a近傍部に連通する接続ポート59が開口形成
されている。そして、弁孔63内には、信号圧導入通路
58の圧力を受けて進退動作するスプール60が摺動自
在に収容されると共に、このスプール60を信号圧導入
通路58方向に付勢するスプリング61(付勢手段)が
収容されている。尚、弁孔63の信号圧導入通路58側
の底壁とスプール60の間には、信号圧をスプール60
に作用させるためスプール作動室63aが形成されてい
る。
リンダ33に沿って平行に形成され、この弁孔63の一
端部(図中下端部)が信号圧導入通路58に連通すると
共に、他端部(図中上端部)の近傍が排出通路48に連
通している。また、弁孔63の側壁には、前記第2給排
ポート45が開口形成されると共に、第1作動室37の
底壁33a近傍部に連通する接続ポート59が開口形成
されている。そして、弁孔63内には、信号圧導入通路
58の圧力を受けて進退動作するスプール60が摺動自
在に収容されると共に、このスプール60を信号圧導入
通路58方向に付勢するスプリング61(付勢手段)が
収容されている。尚、弁孔63の信号圧導入通路58側
の底壁とスプール60の間には、信号圧をスプール60
に作用させるためスプール作動室63aが形成されてい
る。
【0033】スプール60は、その軸方向略中央部の外
周に設定幅の環状溝62が形成されており、その環状溝
62の幅は前記第2給排ポート45と接続ポート59の
距離にほぼ等しく設定されている。また、弁孔63内の
他端部(上端部)にはスプリングリテーナを兼ねるスト
ッパ64が取り付けられており、図3に示すようにスプ
ール60が最大に変位してストッパ64に当接したとき
に、第2給排ポート45がスプール60の環状溝62を
通して排出通路48と連通するようになっている。さら
にまた、スプール60は、信号圧導入通路58方向に最
大に後退した初期位置において、その環状溝62を通し
て第2給排ポート45と接続ポート59を通して互いに
連通させるようになっている。
周に設定幅の環状溝62が形成されており、その環状溝
62の幅は前記第2給排ポート45と接続ポート59の
距離にほぼ等しく設定されている。また、弁孔63内の
他端部(上端部)にはスプリングリテーナを兼ねるスト
ッパ64が取り付けられており、図3に示すようにスプ
ール60が最大に変位してストッパ64に当接したとき
に、第2給排ポート45がスプール60の環状溝62を
通して排出通路48と連通するようになっている。さら
にまた、スプール60は、信号圧導入通路58方向に最
大に後退した初期位置において、その環状溝62を通し
て第2給排ポート45と接続ポート59を通して互いに
連通させるようになっている。
【0034】尚、図中66は、作動液を供給通路47と
信号圧導入通路58に圧送するためのオイルポンプであ
り、67,68は、供給通路47と信号圧導入通路58
の各途中に介装されて、各通路の下流側をオイルポンプ
66側またはドレンポート67a,68a側に選択的に
連通させる3方型の第1,第2電磁弁である。また、こ
の実施例の場合、本発明における流体給排手段は、第1
給排ポート44、第1流路切換弁46、オイルポンプ6
6、第1電磁弁67等によって構成されており、本発明
における流路切換弁は第2流路切換弁57によって構成
されている。
信号圧導入通路58に圧送するためのオイルポンプであ
り、67,68は、供給通路47と信号圧導入通路58
の各途中に介装されて、各通路の下流側をオイルポンプ
66側またはドレンポート67a,68a側に選択的に
連通させる3方型の第1,第2電磁弁である。また、こ
の実施例の場合、本発明における流体給排手段は、第1
給排ポート44、第1流路切換弁46、オイルポンプ6
6、第1電磁弁67等によって構成されており、本発明
における流路切換弁は第2流路切換弁57によって構成
されている。
【0035】以下、本実施例の作用について説明する。
【0036】アクセルペダルが踏み込まれた通常の運転
中には、コントローラ(図示せず)からの信号(オフ信
号)を受けて第1,第2電磁弁67,68が夫々のドレ
ンポート67a,68aを開成している。このため、図
1,図2に示すようにオイルポンプ66から圧送された
作動液は各ドレンポート67a,68aから排出され
て、供給通路47と信号圧導入通路58の各下流側には
作動液が供給されない。したがって、第1,第2流路切
換弁46,57の各スプール50,60は後退してお
り、第1作動室37と第2作動室38は互いに連通して
いるものの、第1作動室37には作動液が供給されない
状態となっている。このため、前部ピストン34は最大
に後退した初期位置となっており、揺動中心可変機構2
6はロッカアーム25の揺動中心を最大上昇位置にし
て、ベースサークル当接状態での排気弁21のリフト量
を0にしている。このときにはエンジンブレーキ装置に
よる制動力は発生しない。
中には、コントローラ(図示せず)からの信号(オフ信
号)を受けて第1,第2電磁弁67,68が夫々のドレ
ンポート67a,68aを開成している。このため、図
1,図2に示すようにオイルポンプ66から圧送された
作動液は各ドレンポート67a,68aから排出され
て、供給通路47と信号圧導入通路58の各下流側には
作動液が供給されない。したがって、第1,第2流路切
換弁46,57の各スプール50,60は後退してお
り、第1作動室37と第2作動室38は互いに連通して
いるものの、第1作動室37には作動液が供給されない
状態となっている。このため、前部ピストン34は最大
に後退した初期位置となっており、揺動中心可変機構2
6はロッカアーム25の揺動中心を最大上昇位置にし
て、ベースサークル当接状態での排気弁21のリフト量
を0にしている。このときにはエンジンブレーキ装置に
よる制動力は発生しない。
【0037】次に、エンジンが低中速回転域にあるとき
にアクセルペダルの踏み込みが解除され、運転者による
エンジンブレーキの操作が行われると、コントローラか
ら第1電磁弁67と第2電磁弁68とに共にオン信号が
出力される。これにより、供給通路47と信号圧導入通
路58の各下流側にはオイルポンプ66からの高圧の作
動液が供給されることとなり、その結果、図3に示すよ
うに、第1流路切換弁46のスプール50が進出して第
1作動室37内に作動液が導入されると共に、第2流路
切換弁57のスプール60が進出して第1作動室37と
第2作動室38の連通を遮断し、第2作動室38を排出
通路48側に連通させる。これにより、後部ピストン3
5はストッパリング41に突き当たるまで進出変位し、
前部ピストン34は後部ピストン35に押し上げられて
中間進出位置に保持される。
にアクセルペダルの踏み込みが解除され、運転者による
エンジンブレーキの操作が行われると、コントローラか
ら第1電磁弁67と第2電磁弁68とに共にオン信号が
出力される。これにより、供給通路47と信号圧導入通
路58の各下流側にはオイルポンプ66からの高圧の作
動液が供給されることとなり、その結果、図3に示すよ
うに、第1流路切換弁46のスプール50が進出して第
1作動室37内に作動液が導入されると共に、第2流路
切換弁57のスプール60が進出して第1作動室37と
第2作動室38の連通を遮断し、第2作動室38を排出
通路48側に連通させる。これにより、後部ピストン3
5はストッパリング41に突き当たるまで進出変位し、
前部ピストン34は後部ピストン35に押し上げられて
中間進出位置に保持される。
【0038】したがって、揺動中心可変機構26はロッ
カアーム25の揺動中心を僅かに下降させて、ベースサ
ークル当接状態での排気弁21のリフト量を設定小リフ
ト量に変更する。この結果、エンジン回転速度に応じた
大きなエンジンブレーキ力を得ることが可能になる。
カアーム25の揺動中心を僅かに下降させて、ベースサ
ークル当接状態での排気弁21のリフト量を設定小リフ
ト量に変更する。この結果、エンジン回転速度に応じた
大きなエンジンブレーキ力を得ることが可能になる。
【0039】一方、エンジンが高回転域にあるときにお
いて、運転者によるエンジンブレーキ操作が行われる
と、コントローラから第1電磁弁67にオン信号、第2
電磁弁68にオフ信号が夫々出力される。すると、図4
に示すように、第1流路切換弁46のスプール50が進
出して第1作動室37内に作動液が導入されると共に、
第2流路切換弁57のスプール60が後退して第1作動
室37と第2作動室38が互いに連通し、第1作動室3
7を経由して第2作動室38内にも作動液が導入される
ようになる。これにより、前部ピストン34は、第2作
動室38内の作動液の圧力を受けて進出変位し、蓋部材
36に突き当たった最大進出位置においてその変位を停
止する。
いて、運転者によるエンジンブレーキ操作が行われる
と、コントローラから第1電磁弁67にオン信号、第2
電磁弁68にオフ信号が夫々出力される。すると、図4
に示すように、第1流路切換弁46のスプール50が進
出して第1作動室37内に作動液が導入されると共に、
第2流路切換弁57のスプール60が後退して第1作動
室37と第2作動室38が互いに連通し、第1作動室3
7を経由して第2作動室38内にも作動液が導入される
ようになる。これにより、前部ピストン34は、第2作
動室38内の作動液の圧力を受けて進出変位し、蓋部材
36に突き当たった最大進出位置においてその変位を停
止する。
【0040】この結果、揺動中心可変機構26はロッカ
アーム25の揺動中心をさらに下降させて、ベースサー
クル当接状態での排気弁21のリフト量を設定大リフト
量に変更する。これにより、エンジン回転速度に応じた
大きなエンジンブレーキ力を得ることが可能になる。
アーム25の揺動中心をさらに下降させて、ベースサー
クル当接状態での排気弁21のリフト量を設定大リフト
量に変更する。これにより、エンジン回転速度に応じた
大きなエンジンブレーキ力を得ることが可能になる。
【0041】尚、第1,第2電磁弁67,68に入力さ
れるオン、オフ信号と、排気弁21の開度との関係は以
下の表1のようになる。
れるオン、オフ信号と、排気弁21の開度との関係は以
下の表1のようになる。
【0042】
【表1】
【0043】ところで、制御信号系の第1,第2電磁弁
67,68が故障して第1流路切換弁46や第2流路切
換弁57に作動液が所望通りに供給できなくなった場合
には、アクチュエータ23は以下のように作動する。
67,68が故障して第1流路切換弁46や第2流路切
換弁57に作動液が所望通りに供給できなくなった場合
には、アクチュエータ23は以下のように作動する。
【0044】即ち、第1電磁弁67が故障して第1流路
切換弁46に作動液を供給できなくなった場合には、コ
ントローラにエンジンブレーキの作動要求が入っても第
1作動室37にはまったく作動液が供給されなくなり、
後部ピストン35は進出作動せずに初期位置のままとな
っている。そして、第1作動室37に作動液が供給され
なければ、第2作動室38にも作動液が供給されること
がないため、第2電磁弁68の作動にかかわらず、前部
ピストン34は図1,図2に示すような初期位置のまま
となっている。このため、第1電磁弁67が故障した場
合には、アクチュエータ23が作動しなくなることか
ら、圧縮及び膨張行程時には排気弁21は全く開かれな
くなる。したがって、エンジンブレーキ操作時には、本
来のエンジンブレーキ力は得られなくなるものの、エン
ジンが高速回転にある場合に排気弁21が小開度に操作
されることはない。
切換弁46に作動液を供給できなくなった場合には、コ
ントローラにエンジンブレーキの作動要求が入っても第
1作動室37にはまったく作動液が供給されなくなり、
後部ピストン35は進出作動せずに初期位置のままとな
っている。そして、第1作動室37に作動液が供給され
なければ、第2作動室38にも作動液が供給されること
がないため、第2電磁弁68の作動にかかわらず、前部
ピストン34は図1,図2に示すような初期位置のまま
となっている。このため、第1電磁弁67が故障した場
合には、アクチュエータ23が作動しなくなることか
ら、圧縮及び膨張行程時には排気弁21は全く開かれな
くなる。したがって、エンジンブレーキ操作時には、本
来のエンジンブレーキ力は得られなくなるものの、エン
ジンが高速回転にある場合に排気弁21が小開度に操作
されることはない。
【0045】尚、第1電磁弁67と第2電磁弁68が同
時に故障した場合にも同様にアクチュエータ23がまっ
たく作動しなくなるため、エンジンが高速回転にあると
きに排気弁21が小開度に操作されることはない。
時に故障した場合にも同様にアクチュエータ23がまっ
たく作動しなくなるため、エンジンが高速回転にあると
きに排気弁21が小開度に操作されることはない。
【0046】また、第2電磁弁68のみが故障した場合
には、第1流路切換弁46には作動液を供給できるもの
の、第2流路切換弁57には作動液(信号圧)を供給で
きなくなる。このため、第2流路切換弁57は第1作動
室37と第2作動室38を常に連通した状態となってい
る。
には、第1流路切換弁46には作動液を供給できるもの
の、第2流路切換弁57には作動液(信号圧)を供給で
きなくなる。このため、第2流路切換弁57は第1作動
室37と第2作動室38を常に連通した状態となってい
る。
【0047】したがって、エンジンが低中速回転にある
ときにエンジンブレーキの作動要求が入ると、第1作動
室37と第2作動室38が連通した状態で第1作動室3
7に作動液が供給されるため、このときには、第1作動
室37ばかりでなく第2作動室38にも作動液が供給さ
れて、図4に示すように、前部ピストン34が最大進出
位置まで変位するようになる。これにより、排気弁21
が揺動中心可変機構26を介して大開度に操作され、排
気弁21を小開度に操作したときほどは大きくはないも
のの、比較的大きなエンジンブレーキ力を得ることが可
能になる。
ときにエンジンブレーキの作動要求が入ると、第1作動
室37と第2作動室38が連通した状態で第1作動室3
7に作動液が供給されるため、このときには、第1作動
室37ばかりでなく第2作動室38にも作動液が供給さ
れて、図4に示すように、前部ピストン34が最大進出
位置まで変位するようになる。これにより、排気弁21
が揺動中心可変機構26を介して大開度に操作され、排
気弁21を小開度に操作したときほどは大きくはないも
のの、比較的大きなエンジンブレーキ力を得ることが可
能になる。
【0048】また、エンジンが高速回転にあるときにエ
ンジンブレーキの作動要求が入ったときには、やはり第
1作動室37と第2作動室38が連通した状態で両室3
7,38に作動液が供給されて、図4に示すように、前
部ピストン34が最大進出位置まで変位する。これによ
り、第2電磁弁68が故障していない場合と何ら変わる
ことなく、排気弁21は大開度に操作される。したがっ
て、このときにはエンジンの回転速度に応じた大きなエ
ンジンブレーキ力を得ることができる。
ンジンブレーキの作動要求が入ったときには、やはり第
1作動室37と第2作動室38が連通した状態で両室3
7,38に作動液が供給されて、図4に示すように、前
部ピストン34が最大進出位置まで変位する。これによ
り、第2電磁弁68が故障していない場合と何ら変わる
ことなく、排気弁21は大開度に操作される。したがっ
て、このときにはエンジンの回転速度に応じた大きなエ
ンジンブレーキ力を得ることができる。
【0049】つづいて、本発明の第2実施例を図5〜図
7を基づいて説明する。尚、以下においては、図1〜図
4に示した第1実施例と同一部分に図面上に同一符号を
付し、第1実施例と重複する部分の説明は省略するもの
とする。
7を基づいて説明する。尚、以下においては、図1〜図
4に示した第1実施例と同一部分に図面上に同一符号を
付し、第1実施例と重複する部分の説明は省略するもの
とする。
【0050】この実施例のエンジンブレーキ装置は、排
気弁や揺動中心可変機構等の構成は第1実施例と同様の
構成となっているが、揺動中心可変機構を操作するアク
チュエータ73の構成、とりわけ、その第1流路切換弁
74部分の構成について第1実施例のものと大きく異な
っている。
気弁や揺動中心可変機構等の構成は第1実施例と同様の
構成となっているが、揺動中心可変機構を操作するアク
チュエータ73の構成、とりわけ、その第1流路切換弁
74部分の構成について第1実施例のものと大きく異な
っている。
【0051】即ち、この実施例におけるアクチュエータ
73の場合、第1作動室37の底壁33aに供給ポート
75とドレーンポート76が並列に設けられ、供給ポー
ト75側がチェック弁77を介して供給通路47に連通
し、ドレーンポート76側が圧力操作弁78を介して排
出通路48に連通しており、第1流路切換弁74はこの
チェック弁77と圧力操作弁78とによって構成されて
いる。そして、チェック弁77は、供給通路47から第
1作動室37方向の作動液の流れを許容する構造となっ
ており、圧力操作弁78は、供給通路47の圧力に応動
するフリーピストン79がドレーンポート76を開閉す
る構造となっている。
73の場合、第1作動室37の底壁33aに供給ポート
75とドレーンポート76が並列に設けられ、供給ポー
ト75側がチェック弁77を介して供給通路47に連通
し、ドレーンポート76側が圧力操作弁78を介して排
出通路48に連通しており、第1流路切換弁74はこの
チェック弁77と圧力操作弁78とによって構成されて
いる。そして、チェック弁77は、供給通路47から第
1作動室37方向の作動液の流れを許容する構造となっ
ており、圧力操作弁78は、供給通路47の圧力に応動
するフリーピストン79がドレーンポート76を開閉す
る構造となっている。
【0052】さらに詳しく説明すると、圧力操作弁78
の弁孔80は、一端(上端)がドレーンポート76に、
他端(下端)が供給通路47に夫々連通し、さらに、そ
の周壁の一端側近傍に排出通路48が連通接続された構
造となっており、弁孔80に収容されるフリーピストン
79は、その頭部がドレーンポート76を閉塞し得るテ
ーパ形状に形成されると共に、その底面に供給通路47
の圧力が作用するようになっている。
の弁孔80は、一端(上端)がドレーンポート76に、
他端(下端)が供給通路47に夫々連通し、さらに、そ
の周壁の一端側近傍に排出通路48が連通接続された構
造となっており、弁孔80に収容されるフリーピストン
79は、その頭部がドレーンポート76を閉塞し得るテ
ーパ形状に形成されると共に、その底面に供給通路47
の圧力が作用するようになっている。
【0053】この圧力操作弁78は、供給通路47に高
圧の作動液が供給されると、フリーピストン79がその
圧力を受けて上方に進出変位して、ドレーンポート76
を閉塞し、さらに、その状態から第1電磁弁67の切り
換えによって供給通路47の圧力が低下すると、フリー
ピストン79が第1作動室37の作動液の圧力と自重と
により後退し、ドレーンポート76を排出通路48に連
通させる。また、フリーピストン79は、ドレーンポー
ト76を閉塞した状態での上部側の受圧面がドレーンポ
ート76に臨むテーパ頂部のみとなるため、一旦ドレー
ンポート76を閉塞した後には上下の受圧面積の差によ
りドレーンポート76を強固に閉塞することができる。
したがって、この圧力操作弁78においては、極めて簡
単な構造でありながら第1作動室37内の圧力を確実に
保持することができる。
圧の作動液が供給されると、フリーピストン79がその
圧力を受けて上方に進出変位して、ドレーンポート76
を閉塞し、さらに、その状態から第1電磁弁67の切り
換えによって供給通路47の圧力が低下すると、フリー
ピストン79が第1作動室37の作動液の圧力と自重と
により後退し、ドレーンポート76を排出通路48に連
通させる。また、フリーピストン79は、ドレーンポー
ト76を閉塞した状態での上部側の受圧面がドレーンポ
ート76に臨むテーパ頂部のみとなるため、一旦ドレー
ンポート76を閉塞した後には上下の受圧面積の差によ
りドレーンポート76を強固に閉塞することができる。
したがって、この圧力操作弁78においては、極めて簡
単な構造でありながら第1作動室37内の圧力を確実に
保持することができる。
【0054】この実施例におけるアクチュエータ73
は、他の部分の構成は第1実施例のものと同様となって
おり、第1流路切換弁74と第2流路切換弁57に対す
る作動液の給排を切り換える第1電磁弁と第2電磁弁
(いずれも図示せず)は前記表1にしたがってオン、オ
フ制御される。
は、他の部分の構成は第1実施例のものと同様となって
おり、第1流路切換弁74と第2流路切換弁57に対す
る作動液の給排を切り換える第1電磁弁と第2電磁弁
(いずれも図示せず)は前記表1にしたがってオン、オ
フ制御される。
【0055】したがって、この実施例のアクチュエータ
73の場合にも、第1,第2電磁弁が故障しても排気弁
が小開度に操作されることがなく、そのため、エンジン
が高回転になったときに排気弁や動弁機構に過大な負荷
がかかることもない。
73の場合にも、第1,第2電磁弁が故障しても排気弁
が小開度に操作されることがなく、そのため、エンジン
が高回転になったときに排気弁や動弁機構に過大な負荷
がかかることもない。
【0056】尚、本発明の実施例は以上で説明したもの
に限るものではなく、例えば、内燃機関の吸入行程時に
開く通常の排気弁とは別にエンジンブレーキ制御専用の
排気弁を設け、その排気弁を本発明にかかるアクチュエ
ータによって操作するようにしても良い。
に限るものではなく、例えば、内燃機関の吸入行程時に
開く通常の排気弁とは別にエンジンブレーキ制御専用の
排気弁を設け、その排気弁を本発明にかかるアクチュエ
ータによって操作するようにしても良い。
【0057】
【発明の効果】以上のように本発明は、第1作動室に作
動流体を給排する流体給排手段を設ける一方で、入力信
号のオン、オフによって第2作動室を第1作動室または
排出通路に選択的に連通させる流路切換弁を設け、この
流路切換弁を、入力信号のオフ時に第2作動室が第1作
動室側に連通する構成とし、制御信号系の故障によって
流路切換弁に入力信号が出力されなくなることがあって
も、第2作動室が常に第1作動室と連通して前部ピスト
ンが初期位置と最大進出位置のいずれかで停止するよう
にしたため、内燃機関が高速回転にあるときに排気弁が
小開度位置で停止するのを確実に防止することができ
る。したがって、本発明によれば、制御信号系に故障が
生じた場合であっても、排気弁や動弁機構に筒内圧によ
る過大な負荷が直接作用することがなくなり、その結
果、エンジン部品の耐久性が確実に向上する。
動流体を給排する流体給排手段を設ける一方で、入力信
号のオン、オフによって第2作動室を第1作動室または
排出通路に選択的に連通させる流路切換弁を設け、この
流路切換弁を、入力信号のオフ時に第2作動室が第1作
動室側に連通する構成とし、制御信号系の故障によって
流路切換弁に入力信号が出力されなくなることがあって
も、第2作動室が常に第1作動室と連通して前部ピスト
ンが初期位置と最大進出位置のいずれかで停止するよう
にしたため、内燃機関が高速回転にあるときに排気弁が
小開度位置で停止するのを確実に防止することができ
る。したがって、本発明によれば、制御信号系に故障が
生じた場合であっても、排気弁や動弁機構に筒内圧によ
る過大な負荷が直接作用することがなくなり、その結
果、エンジン部品の耐久性が確実に向上する。
【図1】本発明の第1実施例を示す縦断面図。
【図2】同実施例を示す縦断面図。
【図3】同実施例を示す縦断面図。
【図4】同実施例を示す縦断面図。
【図5】本発明の第2実施例を示す縦断面図。
【図6】同実施例を示す縦断面図。
【図7】同実施例を示す縦断面図。
【図8】従来の技術を示す縦断面図。
21…排気弁、
23,73…アクチュエータ、
33…シリンダ、
34…前部ピストン、
35…後部ピストン、
37…第1作動室、
38…第2作動室、
41…ストッパリング(進出位置規制手段)、
44…第1給排ポート(流体給排手段)、
46…第1流路切換弁(流体給排手段)、
48…排出通路、
57…第2流路切換弁(流路切換弁)、
60…スプール、
61…スプリング(付勢手段)、
63…弁孔、
63a…スプール作動室、
66…オイルポンプ(流体給排手段)、
67…第1電磁弁(流体給排手段)。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 昭61−81508(JP,A)
実開 平4−54907(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F01L 13/06
F02D 13/02
F02D 13/04
Claims (2)
- 【請求項1】 シリンダ内に進退自在に収容されてその
進出位置に応じて内燃機関の排気弁の開度を操作する前
部ピストンと、シリンダ内のこの前部ピストンの背部側
に進退自在に、かつ前部ピストンに対して離接自在に収
容された後部ピストンと、この後部ピストンの進出位置
をシリンダ内の所定位置に規制する進出位置規制手段
と、シリンダの底壁と前記後部ピストンの間に形成され
た第1作動室と、前記前部ピストンと後部ピストンの間
に形成された第2作動室とを備え、第1,第2作動室に作動流体が供給されない状態でベー
スサークル当接状態での排気弁のリフト量をゼロとし、 第1作動室に作動流体を導入する一方、第2作動室を排
出通路に連通させることでベースサークル当接状態での
排気弁のリフト量を小リフト量とし、 第1,第2作動室に作動流体を導入することでベースサ
ークル当接状態での排気弁のリフト量を大リフト量とな
るように制御する エンジンブレーキ装置の排気弁操作用
アクチュエータにおいて、 前記第1作動室に作動流体を給排する流体給排手段を設
ける一方で、入力信号のオン、オフによって前記第2作
動室を第1作動室または排出通路に選択的に連通させる
流路切換弁を設け、この流路切換弁を、入力信号のオフ
時に第2作動室が第1作動室側に連通する構成としたこ
とを特徴とするエンジンブレーキ装置の排気弁操作用ア
クチュエータ。 - 【請求項2】 前記流路切換弁を、弁孔内の作動位置に
応じて第2作動室を第1作動室または排出通路に連通さ
せるスプールと、第2作動室と第1作動室を連通させる
方向に前記スプールを常時付勢する付勢手段と、信号圧
を導入してスプールを付勢手段に抗する方向に作動させ
るスプール作動室と、を備えた構成としたことを特徴と
する請求項1に記載のエンジンブレーキ装置の排気弁操
作用アクチュエータ。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06940097A JP3443513B2 (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | エンジンブレーキ装置の排気弁操作用アクチュエータ |
MYPI97003154A MY133691A (en) | 1996-07-12 | 1997-07-11 | Decompression brake device of automotive internal combustion engine |
KR1019970032298A KR100255289B1 (ko) | 1996-07-12 | 1997-07-11 | 자동차내연기관의감압브레이크장치 |
US08/893,581 US5816216A (en) | 1996-07-12 | 1997-07-11 | Decompression brake device of automotive internal combustion engine |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06940097A JP3443513B2 (ja) | 1997-03-24 | 1997-03-24 | エンジンブレーキ装置の排気弁操作用アクチュエータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10266820A JPH10266820A (ja) | 1998-10-06 |
JP3443513B2 true JP3443513B2 (ja) | 2003-09-02 |
Family
ID=13401525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06940097A Expired - Fee Related JP3443513B2 (ja) | 1996-07-12 | 1997-03-24 | エンジンブレーキ装置の排気弁操作用アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3443513B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102335529B1 (ko) * | 2017-09-12 | 2021-12-03 | 현대자동차주식회사 | 엔진 브레이크 장치 |
-
1997
- 1997-03-24 JP JP06940097A patent/JP3443513B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10266820A (ja) | 1998-10-06 |
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