JPH10266732A - 遮光ブラインド - Google Patents

遮光ブラインド

Info

Publication number
JPH10266732A
JPH10266732A JP8472097A JP8472097A JPH10266732A JP H10266732 A JPH10266732 A JP H10266732A JP 8472097 A JP8472097 A JP 8472097A JP 8472097 A JP8472097 A JP 8472097A JP H10266732 A JPH10266732 A JP H10266732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
metal
metal sheet
shielding blind
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP8472097A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahiko Yamamoto
多嘉彦 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP8472097A priority Critical patent/JPH10266732A/ja
Publication of JPH10266732A publication Critical patent/JPH10266732A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Extensible Doors And Revolving Doors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構造で外光量や通気量を自在に調整す
ることができる遮光ブラインドを提供する。 【解決手段】 微細なエッチング開口が形成された2枚
の金属薄板を窓枠内に平行に重ねて収納し、当該2枚の
金属薄板の少なくとも一方が2次元方向に平行にスライ
ドして金属薄板の相対位置が調整可能とすることによ
り、簡易な構造で外光量や通気量を自在に調整すること
ができ、従来の網戸に較べ強度が高い遮光ブラインドが
得られる。また、2枚の金属薄板を磁性塗料等により着
磁することにより振動音の発生を防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、新規な構造の遮
光ブラインドに関し、特にエッチング開口が形成された
2枚の金属薄板が、相互に2次元方向に平行にスライド
可能に収容されていて、開口面積が調整可能とされてい
ることを特徴とする遮光ブラインドに関する。
【0002】
【従来の技術】遮光ブラインドには各種のものがある
が、従来から実用されているものは単純な構造のものが
多く、スライドする板をずらせて外部光線を完全に遮断
ないし半開きにするか、狭い幅のブラインド板を配列し
てこれを回転機構により回転させて外光や換気量を調整
できる程度のものが多い。しかもこれらものは、単に平
板な木材や金属板あるいはガラス板を組み合わせたもの
に過ぎず、機械的な構造を伴うので、窓部を薄く構成す
ることは困難であった。また、本発明は網戸としても使
用可能なものであるが、網戸自体は金属細線を編んだ金
網やプラスチック製のシート状メッシュを窓枠に張った
ものに過ぎず目立った改善がなされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、従
来の遮光ブラインドと異なり微細開口が形成された金属
薄板を2枚使用してスライドさせることにより、外部光
線や外気の通過量を自由に遮断したり調整する機能を持
たせるべくなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の請求項1の発明は、微細なエッチング開口が
形成された2枚の金属薄板が窓枠内に平行に重ねて収納
されており、当該2枚の金属薄板の少なくとも一方が2
次元方向に平行にスライドして金属薄板の相対位置が調
整可能にされていることを特徴すとるエッチング開口さ
れた金属薄板を使用した遮光ブラインド、にある。この
遮光ブラインドによれば、2枚のエッチング開口がされ
た金属薄板をスライドして開口量を調節することができ
る。
【0005】上記課題を解決するための本発明の請求項
2の発明は、請求項1記載の遮光ブラインドにおいて、
2枚の金属薄板のいずれか一方または双方の金属薄板が
着磁されていることを特徴とする。これにより2枚の金
属薄板を磁力により密着し、風による振動音の発生等を
防止することができる。
【0006】また、上記課題を解決するための本発明の
請求項3の発明は、請求項2記載の遮光ブラインドにお
いて、着磁がフェライト磁粉混練塗料により塗膜形成さ
れた磁性層に対してされていることを特徴とする。これ
により金属薄板の着磁が容易になされる。
【0007】
【発明の実施の形態】以上のような解決手段により、本
発明のエッチング開口された金属薄板による遮光ブライ
ンドは、金属薄板のエッチングされない金属部分の断
面面積が従来の金網やプラスチックメッシュと比較して
格段に広く、数倍の強度を有すること、ブラインドの
構造を薄くすることができる、金属薄板に形成するパ
ターンや金属板に施す着色や模様との組み合わせにより
装飾硬化を持たせることができる、などの特徴を有す
る。
【0008】以下、本発明の実施形態を図面に基づいて
説明することとする。図1は、本発明の遮光ブラインド
を示す図である。図1(A)は、その正面図、図1
(B)は、図1(A)の1−1線における断面を示して
いる。図1のように、本発明の遮光ブラインドは、2枚
のエッチングされた金属薄板11,12がスライド可能
に重ねられて構成されている。それぞれの金属薄板に
は、一定の形状または任意の形状の微細開口112,1
22が形成されている。通常は、一定サイズ、一定形状
の微細開口が規則的に並んだパターンが想定される。開
口の1単位の大きさはブラインドに網戸として防虫効果
をも持たせることから、500μmから3mm程度の開
口が通常好ましい。もちろん、防虫の効果が必要でなけ
れば、それ以上の大きさとすることは任意に可能であ
る。スライドしてその開口部同志が合致する場合には光
透過性と通気性を確保することができ、いずれかの開口
と他方の非開口部が合致する場合は光を完全に遮断した
遮光ブラインドとなり、外気の流入も防止される。その
ため、1枚のエッチング金属薄板の最大の開口率は、5
0%未満とされる。一方の金属薄板の開口部が他方の金
属薄板の非開口部と合致した際に、完全な遮光を実現す
るためである。
【0009】図1では、手前の金属薄板11が奥の金属
薄板12に対して大きく下降した状態が図示されている
が、理解の容易ため極端な状態を図示したためであり、
実際には、図1の程度まで大きくスライドさせる必要は
なく、エッチング開口された1つの開口ピッチの1/2
から1ピッチ程度もスライドできれば十分である。図1
(B)のように、両金属薄板はその左右端において90
度屈曲した屈曲部111,121を有していて窓枠内に
収容されている。通常は金属薄板12は固定、金属薄板
11はスライド可能であることを前提とするが、背面側
の金属薄板12を左右方向にスライド可能な構造とする
ことも考えられる。その場合には、背面の金属板の室内
側面に模様、色彩等を施すことにより、両金属板の上下
方向のみの移動の場合よりも多様な変化を実現すること
ができる。
【0010】室内側の金属薄板下部に設けられた部材1
13は、金属薄板11を上下にスライドするための偏心
カムを受けるためのカム受け部材であり、円形の開口1
14が形成されていてその内部を偏心カムが回転して金
属薄板11を上下動する。金属薄板11の下縁部にある
長円の開口115は金属薄板11をセットボルトにより
半固定するもので、金属薄板11の上下スライドのみ可
能とし左右のずれを防ぐため長円に形成されている。長
円の開口115をとおるセットボルトは、他方の金属薄
板12をも貫通して固定するようにされる。
【0011】図1(B)のように、本発明の遮光ブライ
ンドでは、2枚の金属薄板は相互にスライド可能である
が、ほぼ密着した状態であるのが好ましい。そのため本
発明の好ましい実施態様では、室内側の金属薄板11
(場合によっては金属薄板12の双方)の室内側面に
は、着磁のための塗膜116が形成されていて金属薄板
の密着を図っている。これにより風による金属薄板の振
動や接触による騒音発生を防止することができる。
【0012】図2は、本発明の遮光ブラインドを窓枠に
設置した状態の床面側構造を示す図である。図2(A)
は、遮光ブラインドとなる金属薄板面に直角な面での断
面を、図2(B)は、図2(A)におけるB−B線にお
ける遮光ブラインドに平行な面の部分断面を、図2
(C)は、偏心カム部の拡大した断面を示している。図
2(A)のように、本発明の遮光ブラインド10は、エ
ッチングにより開口が形成された金属薄板11と12と
がスライド可能に重ねられて構成されている。図中、5
1,52はガラス板であって、本発明の範囲のものでは
ないが参考のために図示している。ガラス板はアルミフ
レーム17等により固定されている。クッション材18
はガラス板とアルミフレーム間の空気の流通を遮断して
いる。ノブ15は偏心カム151に直結しており、ノブ
を人力により回転すると偏心カムが回転することにな
る。カム受け部材113には円形の開口114が形成さ
れ、その内部を偏心した回転軸を有する偏心カム151
が回転することによりカム受け部材を上下動させること
になる。すなわち、例えば最下点位置にある金属薄板は
ノブを180度回転することにより最高点位置に上昇す
ることになる。この上下の移動距離は偏心カムの回転軸
152を偏心カム円の中心153からずらす量により調
整することができる。
【0013】図2(A)のように、金属薄板11と12
は、微小間隙(通常、0.5〜1.0mm程度)を開け
て配置されるが、着磁された場合にはほぼ密着した状態
になる。外気側の金属薄板12は床側の下端部において
直角に屈曲123されて窓枠部材に固定されるととも
に、セットボルト16の径に嵌合するボルト穴により固
定されてスライドすることが防止されている。室内側の
金属薄板11にはセッドボルト径よりは大きい長円の開
口115が形成されていて上下にスライドすることが可
能となっている。なお、金属薄板の床側窓枠内におい
て、2枚の金属薄板間には微小間隙に相当する厚さの潤
滑なスペーサー材料13が介在していてセットボルト1
6で軽く固定されている。
【0014】いま、カム受け板に開口された円の半径を
Rとし、偏心カムの半径をrとし、偏心カムの回転軸1
52と偏心カムの円の中心153との距離をαとする
と、カム受け部材が動くためには、R<r+αであるこ
とが必要である。また、偏心カムの1回転で、金属薄板
が上下する距離は、2×(r+α−R)となるから、こ
の値がエッチング開口の1単位程度にすれば、開口の全
開から全遮蔽までの状態が得られることになる。なお、
カム受け部材の円形の開口114は、円形ではなく矩形
状のものであってもよい。
【0015】図3は、本発明の遮光ブラインドを窓枠に
設置した状態の側部側構造を示す図である。図3(A)
は、遮光ブラインドの正面図、図3(B)は、図3
(A)の2−2線、すなわち床面に水平な線における断
面を示している。図示の場合は二重ガラスにされたガラ
ス板は窓枠側部にあるヒンジ50により室内側に反転し
て横に開閉できるようにされている。もちろん、これは
一例であって、ガラス板自体は横方向または縦にスライ
ドするものであってもよい。図において、遮光ブライン
ド側が外気側、ガラス側が室内側に相当する。
【0016】図3(B)のように、金属薄板12は側端
部において90°に屈曲121されて固定されており、
金属薄板11は側端部において90°に屈曲111され
ているがスライド可能に半固定されている。なお、前記
のように金属薄板12を左右方向にスライドさせること
も可能であるが、この場合は左右側辺に屈曲部121を
設けない。
【0017】図5は、本発明の遮光ブラインドにおい
て、金属薄板11と12の微小開口位置が一致した場合
の拡大断面図である。この状態では、外光25および外
気26は最大限通過できる。図中116は、磁性塗膜で
あって着磁がされていて金属薄板11と12の密着が図
られている。また、117,127は金属板になされた
着色または印刷模様であって室内側または外部から観察
することができる。図6は、本発明の遮光ブラインドに
おいて、金属薄板11の微小開口位置と金属薄板12の
遮蔽部が一致した場合の拡大断面図である。この状態で
は、外光25および外気26の通過は大部分が遮断され
る。
【0018】(金属材料)本発明の遮光ブラインドに使
用される金属薄板材料としては幅広い材質が選択可能で
ある。例えば、鉄、アルミ、ニッケル、銅、またはそれ
らの合金、例えば鉄−ニッケル合金、ジェラルミン、ス
テンレス板等が使用できる。本発明の遮光ブラインドで
は、建築材料としての耐久性と強度が必要であることか
らステンレス板が好適に使用できる。また、その厚さは
エッチング技術を使用して量産できることおよび実用上
の強度が必要な点から、50μmないし2.0mm程度
の範囲である。エッチングが好適になされる観点からよ
り好ましくは、100〜300μmの厚さとなる。ただ
し、連続エッチング加工装置により機械的にエッチング
加工を行うためには、25μm程度以上の厚さがあるこ
とが必要である。
【0019】一般に金属材料として永久磁石化する材料
は炭素含有量が高く、均一なエッチング開口の形成が困
難である。そこで、エッチング適性の優れた低炭素鋼や
鉄−ニッケル合金であるアンバー材料が使用されること
になるが、これらのものは永久磁化はされ難い。そこ
で、強磁性のフェライト粉末を混練した塗料を金属薄板
の一方に塗布して着磁することが必要になる。また、ス
テンレス鋼でもマルテンサイト組織のものは磁化される
が、オーステナイト組織のものは非磁性であり、これら
の材料やアルミ材料を使用した場合は、双方の金属板に
磁性塗料を塗布し、その後、着磁させることが望まし
い。
【0020】このような金属薄板をエッチングするに
は、以下のようなプロセスによるのが一般的な方法であ
る。図4は、本発明の遮光ブラインドに使用されるエッ
チング開口された金属薄板の製造工程を示す図である。
まず、図4(A)のように、金属薄板11の両面に感光
性樹脂21を塗布し乾燥する。その後、感光性樹脂の塗
布された金属薄板の両面から所定のパターンを有するフ
ォトマスク22を密着して(図4(B))、露光し現
像、乾燥する。レジスト膜21´の形成された金属薄板
の両面からエッチング液を所定時間シャワリングし(図
4(C))、開口が形成された後、レジスト膜を剥離除
去すれば、エッチングによる開口112が形成された金
属薄板が得られる(図4(D))。
【0021】上記金属薄板のエッチングは、鉄、銅系の
場合は塩化第2鉄液、アルミ材料の場合は、カセイソー
ダ溶液でのエッチングが可能である。一定のステンレス
鋼板の場合も塩化第2鉄でのエッチングが可能である。
塩化第2鉄液でのエッチングの場合は、塩化第2鉄の溶
液を60°〜80°Cに加温して、スプレー状に液を噴
霧してエッチングするのが通常の方法である。エッチン
グの際は、通常、金属薄板の両面にカゼインに重クロム
酸アンモニウムを混合した感光材料等を塗布、乾燥して
パターン露光してレジスト膜を形成する。エッチングは
金属薄板の片面からのエッチングでも可能であるが、両
側から同一のパターンのレジスト膜を形成して両面から
エッチングすることが精度の良いエッチングパターンを
形成することができる。
【0022】(着磁)本発明の好ましい実施態様とし
て、金属薄板を着磁することにより金属薄板同志の密着
性を高めることにある。金属薄板の着磁は、金属薄板の
一方の面または双方の面にフェライト粉末等の磁性材料
を混練した磁性塗料を吹き付けまたはスクリーン印刷等
により塗装し乾燥した後に着磁処理することにより行う
ことができる。磁性塗膜を着磁するには各種の方法があ
る。例えば、コイル内を磁性体を通過させる空心着磁、
磁性体の両側に協力な電磁石を配置する着磁方法等であ
るが、本発明の遮光ブラインドの金属板では、大型のコ
イル内を通過させ、マグネットシート等に多用されてい
る多極着磁法が適当である。
【0023】(エッチングパターン、着色、模様)金属
薄板に形成するエッチングパターンとしては、幾何学的
なパターン、抽象的なパターン、具象的なパターン等任
意のパターンをエッチングすることができる。図3の金
属薄板の円内に拡大したパターンで示す長方形状(P
1)、長円形状(P2)のような規則的なパターンでも
良いし、具象的なパターンや規則的なパターンとの組み
合わせ等任意の形状のパターンがエッチング形成でき
る。具象的な任意のパターンであっても連続的にパター
ン形成することで、実質的に均質な透視性を得ることが
できる。
【0024】本発明の遮光ブラインドは、外気側となる
遮光ブラインド板の室内側の面に異なる着色または模様
を形成するパターンを形成しておくことにより、金属薄
板の開口位置を調整して異なるパターンを室内側から観
察可能とすることにある。例えば、各々の微細開口の上
辺に沿った部分は、それぞれ青色に着色し、下辺に沿っ
た部分は、それぞれ緑色に白色し、室内側の金属板の上
下位置を調整すれば、全体的な色彩を青、または白色と
することができる。これは所定の模様を微細に分割して
施す場合も同様な効果が得られる。
【0025】
【実施例】本発明の実施例について図4を参照して説明
する。厚さ、200μmの鉄−ニッケル42合金板(2
00mm×200mm)を金属薄板とし、金属薄板の両
面に、カゼインに重クロム酸アンモニウムを混合した感
光材料21からなる厚さ20μmのフォトレジスト膜を
形成し、その両面から、長さ3mm、幅2mmの長方形
の微小孔がパターン化されたフォトマスク22を位置合
わせして、金属薄板に密着させ、5Kw高圧水銀灯によ
って60秒間露光し(図4(B))、現像して耐蝕性レ
ジスト膜21´を形成した(図4(C))。その後、金
属薄板の両側から70°Cに加熱した、塩化第2鉄液を
20分間シャワーリングして、金属薄板のエッチング加
工を完了した(図4(D))。他に、同厚、同種の金属
薄板12についても同一のパターンを同様にエッチング
して開口を形成した。その結果、長さ3mm、幅2mm
の長方形の開口が、長さ方向を水平方向として上下(垂
直)方向2mm間隔、幅(水平)方向1mm間隔を置い
て形成された金属薄板(図3(A)のP1のパターン)
が得られ、その開口率は、約37%となった。
【0026】金属薄板11の一方の面であって開口部の
全面に、エポキシ系バインダーに磁性体微粉末(γ−F
2 3 )を配合した熱硬化性塗料を、200μmの厚
さになるようにスクリーン印刷法で塗布し塗膜形成し
た。塗膜の乾燥後、大型コイル内を通過させて金属板の
着磁を行った。鉄−ニッケル合金は磁性体ではあるが、
磁性を残さず金属板が密着しないからである。着磁後、
赤外線炉で塗料の硬化処理を行った。着磁した金属薄板
11と他方の未着磁の金属薄板12とを位置合わせし窓
枠内に組み込み、偏心カムにより金属薄板11が、上下
に4mm移動できるように調整した。
【0027】その結果、両金属薄板の開口が完全に一致
した場合は、開口率約37%の遮光ブラインドとなり、
その位置から偏心カムを回転して、カム受け部材を2m
m下げた位置では、ほぼ100%外光を遮断することが
できる遮光ブライントが得られた。
【0028】
【発明の効果】本発明遮光ブラインドは、エッチング法
により開口が形成された金属薄板を遮光ブラインドとし
て利用したので、従来の網戸に較べて強度が高く、従来
構造の遮光ブラインドのように窓部の空間構造を必要と
せず、薄い構造であって、外光量や通気量を自由に調整
することができる。また、金属薄板を着磁させる場合は
風による振動音の発生等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の遮光ブライントを示す図である。
【図2】 本発明の遮光ブラインドを窓枠に設置した状
態の床面側構造を示す図である。
【図3】 本発明の遮光ブラインドを窓枠に設置した状
態の側面側構造を示す図である。
【図4】 本発明の遮光ブラインドに使用されるエッチ
ング開口された金属薄板の製造工程を示す図である。
【図5】 本発明の遮光ブラインドの2枚の金属薄板の
開口位置を一致させた場合の拡大断面図である。
【図6】 本発明の遮光ブラインドの2枚の金属薄板の
開口位置と遮蔽部が一致した場合の拡大断面図である。
【符号の説明】
10 遮光ブラインド 11,12 金属薄板 13 スペーサー材料 15 ノブ 16 セットボルト 17 アルミフレーム 18 クッション材 21 感光性樹脂 21´ レジスト膜 22 フォトマスク 25 外光 26 外気 50 ヒンジ 51,52 ガラス板 111,121,123 屈曲部 112,122 金属薄板の微細開口 113 カム受け部材 114 円形の開口 115 長円の開口 116 磁性塗膜 117,127 塗装または装飾デザイン 151 偏心カム 152 偏心カムの回転軸 153 偏心カムの円の中心

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微細なエッチング開口が形成された2枚
    の金属薄板が窓枠内に平行に重ねて収納されており、当
    該2枚の金属薄板の少なくとも一方が2次元方向に平行
    にスライドして金属薄板の相対位置が調整可能にされて
    いることを特徴すとるエッチング開口された金属薄板を
    使用した遮光ブラインド。
  2. 【請求項2】 2枚の金属薄板のいずれか一方または双
    方の金属薄板が着磁されていることを特徴とする請求項
    1記載の遮光ブラインド。
  3. 【請求項3】 着磁がフェライト磁粉混練塗料により塗
    膜形成された磁性層に対してされていることを特徴とす
    る請求項2記載の遮光ブラインド。
JP8472097A 1997-03-19 1997-03-19 遮光ブラインド Withdrawn JPH10266732A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8472097A JPH10266732A (ja) 1997-03-19 1997-03-19 遮光ブラインド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8472097A JPH10266732A (ja) 1997-03-19 1997-03-19 遮光ブラインド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10266732A true JPH10266732A (ja) 1998-10-06

Family

ID=13838527

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8472097A Withdrawn JPH10266732A (ja) 1997-03-19 1997-03-19 遮光ブラインド

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10266732A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016051156A (ja) * 2014-09-02 2016-04-11 大日本印刷株式会社 調光装置
JP2021107646A (ja) * 2019-12-27 2021-07-29 国立大学法人 東京大学 開口部用装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016051156A (ja) * 2014-09-02 2016-04-11 大日本印刷株式会社 調光装置
JP2021107646A (ja) * 2019-12-27 2021-07-29 国立大学法人 東京大学 開口部用装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100891703B1 (ko) 마이크로 패턴이 형성된 필름의 제조방법 및 그로부터제조된 필름
DE69601230T2 (de) Elektromagnetischer betätiger mit mindenstens zwei stabilen stellungen durch magnetische verriegelung
JPH10266732A (ja) 遮光ブラインド
JP2006272146A (ja) 光触媒組成物および光触媒含有層
US5526950A (en) Etching process, color selecting mechanism and method of manufacturing the same
TW202206947A (zh) 轉印滾輪與其製造方法、及光學膜片與其製造方法
JP2004022851A (ja) 透光性電磁波シールド材及びその製造方法
CN110989293A (zh) 纳米压印结构、其控制方法、纳米压印装置及构图方法
JP2013067988A (ja) 一方向透視性遮蔽材
JP2007212508A (ja) カラーフィルター用フォトマスク及びこれを用いたカラーフィルターの製造方法、製造装置、およびカラーフィルター
JP4934928B2 (ja) 電磁波シールド性を有するフィルムの製造方法
KR101765914B1 (ko) 외장재 및 장식재의 패턴 형성 방법 및 그 구조와 이를 이용하여 제조된 제품
JPH10183330A (ja) 透明導電層用マスク及びカラーフィルタ
CN100380231C (zh) 光学光刻方法
JP2003258487A (ja) 電磁波シールド性を有するフィルム
JPS60208834A (ja) パタ−ン形成方法
KR100393978B1 (ko) 하프 톤형 위상 반전 마스크의 형성 방법
JPH05115834A (ja) 鉄道車両用浮出し玉虫模様塗装物とその製造方法
JPH0688884A (ja) 時計用表示板及びその製造方法
JP4657836B2 (ja) インピーダンス素子を用いた磁性薄膜素子
JPH08243483A (ja) 模様付き塗装金属板の製造方法
JPH0889890A (ja) 化粧面の塗装方法
CN112135505A (zh) 一种柔性高透光高电磁屏效复合功能膜及其制备方法
JPH05182756A (ja) 電子レンジ用の高周波遮閉板
JP2685872B2 (ja) レジストパターンの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20040601