JPH10266725A - 開き戸の隙間塞ぎ具 - Google Patents

開き戸の隙間塞ぎ具

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JPH10266725A
JPH10266725A JP8767197A JP8767197A JPH10266725A JP H10266725 A JPH10266725 A JP H10266725A JP 8767197 A JP8767197 A JP 8767197A JP 8767197 A JP8767197 A JP 8767197A JP H10266725 A JPH10266725 A JP H10266725A
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JP
Japan
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door
plate body
hinged door
spring
main body
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JP8767197A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Taguchi
仁士 田口
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Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
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Publication date
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  • Specific Sealing Or Ventilating Devices For Doors And Windows (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】開閉動作の際には床面と擦れ合わず、閉じた状
態では床面との隙間を塞いで室内の気密性及び遮音性を
確保する。 【解決手段】本発明に係る開き戸の隙間塞ぎ具1は、開
き戸2の下方縁部にバネ付き丁番3を介して水平軸線廻
りに回動自在に取り付けられたプレート本体4で概ね構
成される。バネ付き丁番3の回動軸に嵌め込まれたコイ
ル状のバネ5は、丁番が閉じる方向にバネ力が作用する
ように構成してあり、プレート本体4を上方に跳ね上げ
る跳ね上げ手段として作用する。プレート本体4には、
その回動軸と反対側に延びる突設片7が該プレート本体
と一体に形成してあり、かかる突設片7は、戸当たり9
によって押し込まれたとき、該戸当たりからの押し込み
動作に対してバネ5に逆らいながらプレート本体4を押
し下げる押し下げ手段として作用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の開き戸、特
に住宅の室内に設置された開き戸に用いられる開き戸の
隙間塞ぎ具に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる開き戸は、丁番、ピポットヒン
ジ、フロアヒンジ、ヒンジクローザといった支持金物に
よって回動自在に支持された扉であり、住宅において
は、玄関、各部屋の出入り口など、さまざまな場所に広
く使用されている。
【0003】一方、最近では、高齢者でも安心して使う
ことのできる住宅が求められており、高齢者の歩行や車
椅子での移動の妨げになるような凹凸や段差は、設計施
工の段階でできるだけ排除しておこうという傾向があ
る。
【0004】バリアフリーと称されるこのような設計思
想は、部屋の出入り口部分にも反映されており、従来で
あれば、廊下と各部屋の間で異なる床材を使用するとと
もに、それらの床材の境界部分をくつずりとよばれる部
材で隠していたが、かかるくつずりが部屋の出入り口部
分に段差を生む原因となるため、最近では、廊下と各部
屋で使用床材を統一し、くつずりは使用しないことが多
くなってきた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようにくつずりを
省略することによって各部屋の出入り口部分に段差がな
くなり、高齢者への対応という意味では大きな改善とな
ったが、その反面、開き戸の下方縁部と床面との間に大
きな隙間が生じることとなり、気密性が低下して冷気が
室内に入ってきたり、遮音性が低下して室内での発生音
が外に漏れたりといった問題を生じていた。
【0006】かかる問題を解決する手段として、開き戸
の下方縁部にスポンジ層を有するテープを接着し、床面
との隙間をなくすといった方法が考えられるが、これで
は、扉の開閉ごとにテープが床面と擦れ合い、該テープ
がすぐに剥がれてしまうという問題や、かかるテープが
車のワイパーのように作用して床面のほこりをかき集め
てしまい、非常に見苦しくなるという新たな問題を生じ
る。
【0007】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、開閉動作の際には床面と擦れ合わず、閉じた
状態では床面との隙間を塞ぐことが可能な開き戸の隙間
塞ぎ具を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る開き戸の隙間塞ぎ具は請求項1に記載
したように、開き戸の下方縁部に水平軸線廻りに回動自
在となるように取り付けられたプレート本体と、該プレ
ート本体を跳ね上げる跳ね上げ手段と、前記開き戸を閉
じたときに戸当たりに押し込まれるとともに該戸当たり
からの押し込み動作に対して前記跳ね上げ手段に逆らい
ながら前記プレート本体を押し下げる押し下げ手段とか
らなるものである。
【0009】また、本発明に係る開き戸の隙間塞ぎ具
は、前記押し下げ手段を、前記プレート本体から該プレ
ート本体の回動軸と反対側に延びるように該プレート本
体に取り付けられた突設片で形成したものである。
【0010】また、本発明に係る開き戸の隙間塞ぎ具
は、前記戸当たりに磁性体及び磁石のいずれか一方を配
設するとともに該配設位置に対向する前記プレート本体
の所定位置に他方を配設し、前記磁性体及び磁石の相互
作用で前記プレート本体の押し下げ作用を高めるように
したものである。
【0011】また、本発明に係る開き戸の隙間塞ぎ具
は、前記押し下げ手段を、前記戸当たりに押し込まれる
押し込み部材と、該押し込み部材に形成されたラックに
係合されるピニオンギアとから構成するとともに、該ピ
ニオンギアを前記プレート本体の回動軸に連結したもの
である。
【0012】また、本発明に係る開き戸の隙間塞ぎ具
は、前記プレート本体の先端縁部をゴム、プラスチッ
ク、布等の可撓性材料で形成したものである。
【0013】本発明に係る開き戸の隙間塞ぎ具において
は、開き戸の下方縁部に所定のプレート本体が水平軸線
廻りに回動自在となるように取り付けてあり、開き戸が
開いているときには、プレート本体は、跳ね上げ手段の
作用によって上方に跳ね上げられる。したがって、開き
戸を開閉する際には、プレート本体は、床面に接触せず
に浮いた状態となる。
【0014】一方、開き戸を閉じると、押し下げ手段
は、竪枠側に設けられた戸当たりに押し込まれ、さらに
その押し込み動作に対応して跳ね上げ手段に逆らいなが
らプレート本体を押し下げる。そして、開き戸と床面と
の間の隙間をかかるプレート本体で塞ぐ。逆に、開き戸
を開くと、開き戸が戸当たりから離れて押し込み動作が
解除されるので、プレート本体は、跳ね上げ手段の作用
によって上方に跳ね上げられる。
【0015】プレート本体を回動させる手段としては、
該プレート本体を例えば丁番やヒンジを介して開き戸の
下方縁部に取り付けることが考えられるが、水平軸線廻
りに回動自在であればどのような方法で取り付けてもよ
い。
【0016】跳ね上げ手段は、プレート本体を跳ね上げ
ることができるものであればどのようなものでもよく、
プレート本体を例えば丁番やヒンジを介して開き戸に取
り付けるのであれば、該丁番やヒンジにバネを取り付け
たり、あるいは丁番やヒンジ自体をバネ付きのものとす
ることが考えられる。また、バネの代わりにゴム等の伸
縮部材を取り付けるようにしてもよい。押し下げ手段
は、開き戸を閉じたときに戸当たりに押し込まれ、該押
し込み動作に対して上述の跳ね上げ手段に逆らいながら
プレート本体を押し下げることができるものであればい
かなる構成のものでよいが、プレート本体から該プレー
ト本体の回動軸と反対側に延びるように該プレート本体
に取り付けられた突設片で形成した場合においては、開
き戸を閉じる際に該突設片が戸当たりに押し込まれ、回
動軸と反対側にあるプレート本体は、かかる押し込み動
作に連動するようにして逆方向、すなわち床面に近づく
方向に回動するので、比較的簡易な構造でプレート本体
の開閉動作を実現することができる。
【0017】なお、かかる構成において特に、戸当たり
に磁性体及び磁石のいずれか一方を配設するとともに該
配設位置に対向するプレート本体の所定位置に他方を配
設すると、これら磁性体及び磁石の相互作用でプレート
本体の押し下げ作用を高めることができる。
【0018】また、押し下げ手段を、戸当たりに押し込
まれる押し込み部材と、該押し込み部材に形成されたラ
ックに係合されるピニオンギアとから構成するととも
に、該ピニオンギアをプレート本体の回動軸に連結した
場合においては、開き戸を閉じる際に該押し込み部材が
戸当たりによって押し込まれ、該押し込み動作は、押し
込み部材とラックピニオン機構を形成するピニオンギア
を介して回動運動としてプレート本体の回動軸に伝達さ
れる。そして、プレート本体は、かかる押し込み動作に
連動するようにして床面に近づく方向に回動する。かか
る構成によれば、押し込み動作のストロークに対するプ
レート本体の回動量をラックピニオン機構の設計によっ
て自由に変更することができる。
【0019】プレート本体は、開き戸と床面とのスリッ
ト状開口を塞ぐことができるのであれば、その形状や構
造は任意であるが、その先端縁部をゴム、プラスチッ
ク、布等の可撓性材料で形成した場合、プレート本体が
回動してその先端が床面に接触すると、該先端縁部に形
成された可撓性材料が撓むので、床面にぴったりと密着
するようになり、気密性や遮音性が向上する。また、戸
当たりによって押し下げ手段が押し込まれる際、プレー
ト本体の先端縁部が撓むことによって押し下げ手段内に
無理な力が作用したりするおそれがなくなる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る開き戸の隙間
塞ぎ具の実施の形態について、添付図面を参照して説明
する。
【0021】図1及び図2は、本実施形態に係る開き戸
の隙間塞ぎ具を示したものである。これらの図でわかる
ように、本実施形態に係る開き戸の隙間塞ぎ具1は、開
き戸2の下方縁部にバネ付き丁番3を介して水平軸線廻
りに回動自在に取り付けられたプレート本体4で概ね構
成される。
【0022】プレート本体4は、開き戸2の下縁と床8
とのスリット状隙間を塞ぐことができるように水平方向
に細長い形状をなし、図2(b)でよくわかるように、そ
の両端付近を2つのバネ付き丁番3、3によって開き戸
2の下縁に取り付けてある。
【0023】バネ付き丁番3の回動軸に嵌め込まれたコ
イル状のバネ5は、丁番が閉じる方向にバネ力が作用す
るように構成してあり、プレート本体4を上方、すなわ
ち床面から離れる方向に跳ね上げる跳ね上げ手段として
作用する。
【0024】プレート本体4には、開き戸2の開き側端
部(図2(b)で言えば右端)においてその回動軸と反対
側に延びる押し下げ手段としての突設片7が該プレート
本体と一体に形成してあり、かかる突設片7は、竪枠側
に設けられた戸当たり9によって押し込まれたとき、該
戸当たりからの押し込み動作に対してバネ5に逆らいな
がらプレート本体4を押し下げ該プレート本体で開き戸
2と床面8との間の隙間を塞ぐようになっている。
【0025】バネ付き丁番3とプレート本体4とを固定
するについては、該バネ付き丁番に穿孔されたビス孔を
利用して相互にビス止めするようにしてもよいし、接着
剤を用いて接着するようにしてもよい。
【0026】プレート本体4の先端縁部10は、ゴム、
プラスチック、布等の可撓性材料で形成してあり、プレ
ート本体4の回動によって床面8に接触した後も該先端
縁部が撓むことによってさらに回動できるようになって
いる。
【0027】また、プレート本体4には、開き戸2の開
き側端部(図2(b)で言えば右端)、すなわち突設片7
の近傍に磁性体としての鉄板11を埋設してあり、戸当
たり9に埋設された磁石12との相互作用によって、プ
レート本体4の押し下げ作用を高めるように構成してあ
る。
【0028】本実施形態に係る開き戸の隙間塞ぎ具1に
おいては、開き戸2の下方縁部にプレート本体4が水平
軸線廻りに回動自在となるように取り付けてあり、開き
戸2が開いているときには(図2(a)の状態)、プレー
ト本体4は、バネ5の作用によって上方に跳ね上げら
れ、床面8に接触せずに浮き上がった状態となる。
【0029】一方、図3(a)に示すように開き戸2が完
全に閉じられる直前になると、突設片7が同図矢印に示
す方向に竪枠側に設けられた戸当たり9の側面に押し込
まれ、その押し込み動作によって、プレート本体4は、
バネ5に逆らいながら床面方向に押し下げられる。この
とき、プレート本体4に取り付けた鉄板11が戸当たり
側に設けられた磁石12に引き寄せられるため、プレー
ト本体4の押し下げはスムーズに進行し、開き戸2を完
全に閉じた位置では、同図(b)に示すように、プレート
本体4がほぼ鉛直姿勢となる。そして、その先端縁部1
0が撓むことで床面8に密着し、開き戸2と床面8との
間の隙間が完全に塞がれる。
【0030】逆に、開き戸2を少しでも開くと、突設片
7が戸当たり9から離れるので、該戸当たりによる突設
片7の押し込み動作がなくなり、プレート本体4は、バ
ネ5の作用によって上方に跳ね上げられ、図2(a)の状
態に復帰する。
【0031】以上説明したように、本実施形態に係る開
き戸の隙間塞ぎ具1によれば、開き戸2の下方縁部にプ
レート本体4を水平軸線廻りに回動自在となるように取
り付け、開き戸が開いているときには、プレート本体4
をバネ5の作用で上方に跳ね上げるとともに、開き戸2
を閉じたときには、竪枠側に設けられた戸当たり9によ
る突設片7の押し込み動作によってプレート本体4を押
し下げるようにしたので、開き戸を開閉する際には、プ
レート本体4は、床面8に接触せずに浮いた状態とな
る。そのため、床面との摩擦によるプレート本体4の破
損を防止することができるとともに、プレート本体4が
床面のゴミを集めて見苦しい状態となることもない。ま
た、開き戸を完全に閉めた状態では、プレート本体4が
開き戸2と床面8との間に生じたスリット状開口を塞ぐ
ので、気密性や遮音性が向上し、冷気が室内に入ってき
たり、室内の音が外に漏れたりといった不具合が生じる
おそれがなくなる。
【0032】また、本実施形態に係る開き戸の隙間塞ぎ
具1によれば、プレート本体4から該プレート本体の回
動軸と反対側に延びるように該プレート本体に取り付け
られた突設片7で押し下げ手段を形成したので、比較的
簡易な構造でプレート本体4の開閉動作を実現すること
ができる。
【0033】また、本実施形態に係る開き戸の隙間塞ぎ
具1によれば、戸当たり9に磁石12を配設するととも
に該配設位置に対向するプレート本体4の所定位置に磁
性体である鉄板11を埋設したので、これら鉄板11及
び磁石12の相互作用でプレート本体4の押し下げ作用
を高めることが可能となり、プレート本体4による隙間
の塞ぎ効果をより確実なものにすることができる。
【0034】また、本実施形態に係る開き戸の隙間塞ぎ
具1によれば、プレート本体4の先端縁部10をゴム、
プラスチック、布等の可撓性材料で形成したので、プレ
ート本体4が床面8の側に回動した際、該先端縁部が撓
むことによってプレート本体4が床面にぴったりと密着
するようになり、気密性や遮音性がさらに向上する。ま
た、戸当たり9によって突設片7が押し込まれる際、プ
レート本体4の先端縁部10が撓むことによって突設片
7に無理な力が作用して破損するおそれがなくなる。
【0035】本実施形態では、プレート本体をバネ付き
丁番を介して開き戸の下縁に取り付け、該バネ付き丁番
のコイルバネを跳ね上げ手段として利用したが、かかる
跳ね上げ手段は、プレート本体を跳ね上げることができ
るものであればどのようなものでもよく、通常の丁番に
バネを取り付けるようにしてもよいし、バネの代わりに
ゴム等の伸縮部材を用いてもよい。また、本実施形態で
は、突設片7を開き戸2の開き側にのみ設けるものとし
たが、場合によっては、開き戸2の回動中心側に設けて
もよい。
【0036】また、本実施形態では、戸当たりによる突
設片7の押し込み動作だけでは、プレート本体4の回動
を完全に行うことが困難である状況に備えて、プレート
本体4に鉄板11を埋設し、戸当たりに埋設された磁石
12によってプレート本体4を戸当たり側に引き寄せる
ように構成したが、突設片7のみでプレート本体4を完
全に床面側に回動させることができるのであれば、この
ような鉄板11及び磁石12を省略してもよい。
【0037】(第2実施形態)次に、第2実施形態につ
いて説明する。なお、上述の実施形態と実質的に同一の
部品等については同一の符号を付してその説明を省略す
る。
【0038】図4は、本実施形態に係る開き戸の隙間塞
ぎ具を示した全体斜視図である。同図でわかるように、
本実施形態に係る開き戸の隙間塞ぎ具31も第1実施形
態と同様、開き戸2の下方縁部にプレート本体4を水平
軸線廻りに回動自在に取り付けてあるが、開き戸2の回
動中心側においては通常の丁番33を介して、開き側に
おいては、プレート開閉機構32を介してそれぞれ開き
戸2の下縁に取り付けてある点が異なる。
【0039】プレート開閉機構32は、図5に示すよう
に、水平方向に往復動自在にケーシング34内に配置さ
れた押し込み部材35と、該押し込み部材の上面に形成
されたラック(図示せず)に係合されるピニオンギア3
7とから構成され、該ピニオンギア37は、プレート本
体4の回動軸39に取り付けられたギア38に係合して
ある。
【0040】かかるプレート開閉機構32は、戸当たり
による押し込み部材35の押し込み動作によってプレー
ト本体4を押し下げる押し下げ手段として作用するとと
もに、押し込み部材35の先端に配設されたコイルバネ
36は、押し込み部材35の押し込み動作が解除された
ときに該バネの反発作用によってプレート本体4を跳ね
上げる跳ね上げ手段として作用する。
【0041】本実施形態に係る開き戸の隙間塞ぎ具31
においては、開き戸2の下方縁部にプレート本体4が水
平軸線廻りに回動自在となるように取り付けてあり、開
き戸2が開いているときには、プレート開閉機構32に
内蔵されたバネ36は、押し込み部材35とギア37と
のラックピニオン機構を介してその直線方向の復元力を
回転方向の駆動力としてプレート本体4の回動軸39に
伝達し、該プレート本体を上方に跳ね上げる。
【0042】一方、開き戸2が完全に閉じられる直前に
なると、押し込み部材35が図5矢印に示す方向に戸当
たり9によって押し込まれる。そして、押し込み部材3
5は、該押し込み動作をギア37とのラックピニオン機
構を介して回転方向の駆動力としてプレート本体4の回
動軸39に伝達し、バネ36に逆らいながらプレート本
体を下方に押し下げる。
【0043】開き戸2を完全に閉じた位置では、図3
(b)と同様、プレート本体4がほぼ鉛直姿勢となる。そ
して、その先端縁部10が撓むことで床面8に密着し、
開き戸2と床面8との間の隙間が完全に塞がれる。
【0044】逆に、開き戸2を少しでも開くと、プレー
ト本体4は、バネ36の作用によって上方に跳ね上げら
れ、図2(a)と同様の状態に復帰する。
【0045】以上説明したように、本実施形態に係る開
き戸の隙間塞ぎ具31によれば、第1の実施形態と同
様、開き戸を開閉する際には、プレート本体4は、床面
8に接触せずに浮いた状態となり、床面との摩擦による
プレート本体4の破損を防止することができるととも
に、プレート本体4が床面のゴミを集めて見苦しい状態
となることもない。また、開き戸を完全に閉めた状態で
は、プレート本体4が開き戸2と床面8との間に生じた
スリット状開口を塞ぐので、気密性や遮音性が向上し、
冷気が室内に入ってきたり、室内の音が外に漏れたりと
いった不具合が生じるおそれがなくなる。
【0046】また、本実施形態に係る開き戸の隙間塞ぎ
具31によれば、開き戸2を閉じる際の戸当たり9によ
る押し込み部材35の押し込み動作を、該押し込み部材
とラックピニオン機構を形成するピニオンギア37を介
して回動運動としてプレート本体4の回動軸に伝達する
ようにしたので、押し込み動作のストロークに対するプ
レート本体4の回動量をラックピニオン機構の設計によ
って自由に変更することが可能となる。
【0047】また、本実施形態に係る開き戸の隙間塞ぎ
具31によれば、プレート本体4が床面8の側に回動し
た際、該先端縁部が撓むことによってプレート本体4が
床面にぴったりと密着するようになり、気密性や遮音性
がさらに向上する。また、戸当たり9によって押し込み
部材35が押し込まれる際、プレート本体4の先端縁部
10が撓むことによってプレート開閉機構32に無理な
力が作用して破損するおそれがなくなる。
【0048】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1に係る本発
明の開き戸の隙間塞ぎ具によれば、開き戸を開閉する際
には、プレート本体は、床面に接触せずに浮いた状態と
なり、床面との摩擦によるプレート本体の破損を防止す
ることができるとともに、プレート本体が床面のゴミを
集めて見苦しい状態となることもない。また、開き戸を
完全に閉めた状態では、プレート本体が開き戸と床面と
の間に生じたスリット状開口を塞ぐので、気密性や遮音
性が向上し、冷気が室内に入ってきたり、室内の音が外
に漏れたりといった不具合が生じるおそれがなくなる。
【0049】また、請求項2に係る本発明の開き戸の隙
間塞ぎ具によれば、請求項1の効果に加えて比較的簡易
な構造でプレート本体の開閉動作を実現することができ
るという効果も奏する。
【0050】また、請求項3に係る本発明の開き戸の隙
間塞ぎ具によれば、請求項2の効果に加えて磁性体及び
磁石の相互作用でプレート本体の押し下げ作用を高める
ことが可能となり、プレート本体による隙間の塞ぎ効果
をより確実なものにすることができるという効果も奏す
る。
【0051】また、請求項4に係る本発明の開き戸の隙
間塞ぎ具によれば、請求項1の効果に加えて押し込み動
作のストロークに対するプレート本体の回動量をラック
ピニオン機構の設計によって自由に変更することが可能
となるという効果も奏する。
【0052】また、請求項5に係る本発明の開き戸の隙
間塞ぎ具によれば、請求項1乃至請求項4の各効果に加
えて、プレート本体が床面の側に回動した際、該先端縁
部が撓むことによってプレート本体が床面にぴったりと
密着するようになり、気密性や遮音性がさらに向上する
という効果や、戸当たりによって押し下げ手段が押し込
まれる際、プレート本体の先端縁部が撓むことによって
押し下げ手段に無理な力が作用して破損するおそれがな
くなるという効果も奏する。
【0053】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る開き戸の隙間塞ぎ具1の斜
視図であり、(a)は開き戸の開き側端部における詳細斜
視図、(b)は回動中心側端部における詳細斜視図。
【図2】第1実施形態に係る開き戸の隙間塞ぎ具の図で
あり、(a)は戸当たり方向を見た断面図、(b)はA―A線
から見た正面図。
【図3】第1実施形態に係る開き戸の隙間塞ぎ具1の作
用を説明した断面図であり、(a)は突設片が戸当たりに
押し込まれる寸前、(b)は開き戸が完全に閉じたときの
状態をそれぞれ示した図。
【図4】第2実施形態に係る開き戸の隙間塞ぎ具31を
示した斜視図であり、(a)は開き戸2の開き側端部にお
ける詳細斜視図、(b)は回動中心側端部における詳細斜
視図。
【図5】第2実施形態に係る開き戸の隙間塞ぎ具31を
構成するプレート開閉機構を示した内部機構図。
【符号の説明】 1、31 開き戸の隙間塞ぎ具 2 開き戸 4 プレート本体 5 バネ(跳ね上げ手段) 7 突設片(押し下げ手段) 8 床面 9 戸当たり 10 プレート本体の先端縁部 11 鉄板(磁性体) 12 磁石 32 プレート開閉機構(跳ね上げ
手段、押し下げ手段) 35 押し込み部材 36 バネ(跳ね上げ手段) 37 ピニオンギア

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開き戸の下方縁部に水平軸線廻りに回動
    自在となるように取り付けられたプレート本体と、該プ
    レート本体を跳ね上げる跳ね上げ手段と、前記開き戸を
    閉じたときに戸当たりに押し込まれるとともに該戸当た
    りからの押し込み動作に対して前記跳ね上げ手段に逆ら
    いながら前記プレート本体を押し下げる押し下げ手段と
    からなることを特徴とする開き戸の隙間塞ぎ具。
  2. 【請求項2】 前記押し下げ手段を、前記プレート本体
    から該プレート本体の回動軸と反対側に延びるように該
    プレート本体に取り付けられた突設片で形成した請求項
    1記載の開き戸の隙間塞ぎ具。
  3. 【請求項3】 前記戸当たりに磁性体及び磁石のいずれ
    か一方を配設するとともに該配設位置に対向する前記プ
    レート本体の所定位置に他方を配設し、前記磁性体及び
    磁石の相互作用で前記プレート本体の押し下げ作用を高
    めるようにした請求項2記載の開き戸の隙間塞ぎ具。
  4. 【請求項4】 前記押し下げ手段を、前記戸当たりに押
    し込まれる押し込み部材と、該押し込み部材に形成され
    たラックに係合されるピニオンギアとから構成するとと
    もに、該ピニオンギアを前記プレート本体の回動軸に連
    結した請求項1記載の開き戸の隙間塞ぎ具。
  5. 【請求項5】 前記プレート本体の先端縁部をゴム、プ
    ラスチック、布等の可撓性材料で形成した請求項1乃至
    請求項4のいずれか一に記載の開き戸の隙間塞ぎ具。
JP8767197A 1997-03-21 1997-03-21 開き戸の隙間塞ぎ具 Withdrawn JPH10266725A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2362178A (en) * 2000-03-17 2001-11-14 Percy Lane Products Ltd Hinged seal for the base of a dual pivot door
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