JPH10266542A - 床暖房用ヒーターパネルおよびヒーターパネル用断熱材 - Google Patents

床暖房用ヒーターパネルおよびヒーターパネル用断熱材

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JPH10266542A
JPH10266542A JP8991997A JP8991997A JPH10266542A JP H10266542 A JPH10266542 A JP H10266542A JP 8991997 A JP8991997 A JP 8991997A JP 8991997 A JP8991997 A JP 8991997A JP H10266542 A JPH10266542 A JP H10266542A
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JP
Japan
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heat insulating
resin
insulating material
board
heater panel
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JP8991997A
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Takeshi Kono
岳史 河野
Yoshihiro Fukuda
欣弘 福田
Atsushi Nanjo
敦 南條
Akio Oshima
昭夫 大島
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Eneos Corp
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Nippon Oil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量で断熱性、耐熱性に優れかつ高強度の断
熱材、及びそれを用いた床暖房用ヒーターパネル提供す
る。 【解決手段】 密度0.01〜1.00g/cm
軽量木質繊維板の少なくとも表面に樹脂を含浸させた強
化ボード、及び断熱材層、面状発熱体層からなるヒータ
ーパネルにおいて、該断熱材が密度0.01〜1.00
g/cm3 の軽量木質繊維板の少なくとも表面に樹脂を
含浸させた強化ボードであることを特徴とする床暖房用
ヒーターパネル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、断熱用ボード、及
びそれを用いた床面から室内を暖房する床暖房用ヒータ
ーパネルの構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の床暖房用ヒーターパネルに用いら
れている断熱材は、発泡ポリスチレン、発泡ポリウレタ
ンあるいは発泡ポリプロピレンなどの発泡樹脂または、
硬質繊維板あるいはパーティクルボードを用いたもので
ある。
【0003】断熱材として発泡樹脂または硬質繊維板を
用いたものはそれ自身の強度が小さいため全体を鉄板な
どで覆う必要があり、重量の増加をもたらす。また、パ
ーティクルボードを用いた場合は、そのものの強度は十
分であるものの自重が大きく、断熱性能も劣る。耐熱性
の面でも、発泡ポリエチレンや発泡ポリスチレンを用い
た場合は、安全使用温度が80℃程度と低いことが問題
である。
【0004】一方、軽量木質繊維板は、軽量で断熱性が
良くまた、コストが安いため建築用断熱材料、遮音材料
あるいは、畳などの芯材などに幅広く使用されている。
しかしながら、それ自体では強度が不足しているために
構造材的な使い方はできず、輸送の際に商品が壊れるこ
ともしばしばあった。そのため、優れた断熱性を有しな
がら、床暖房用ヒーターパネルの断熱材として用いるに
は強度が十分ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、軽量で強度
と断熱性に優れる高耐熱性の断熱材を用いた床暖房用ヒ
ーターパネルを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
した結果、断熱材として、軽量木質繊維板の少なくとも
表面に樹脂を含浸させた強化ボードを開発し、またこれ
を用いることにより上記課題が解決されることを見いだ
し本発明に至った。
【0007】すなわち、本発明は下記の(1)〜(4)
である。 (1)密度0.01〜1.00g/cmの軽量木質繊
維板の少なくとも表面に樹脂を含浸させた強化ボード。 (2)断熱材層、及び面状発熱体層からなるヒーターパ
ネルにおいて、該断熱材が上記(1)記載の強化ボード
であることを特徴とする床暖房用ヒーターパネル。 (3)面状発熱体層の上部に金属製の均熱板を設けたこ
とを特徴とする上記(2)記載の床暖房用ヒーターパネ
ル。 (4)電源コード挿通窓を設けたジョイントボックス
を、断熱材である軽量繊維板の側縁部角に一個所設けた
L状切り欠き部に装着し、断熱材に上記ジョイントボッ
クス内に通じる電源送りコード挿入溝を設けたことを特
徴とする上記(2)記載の床暖房用ヒーターパネル。
【0008】以下本発明を詳述する。本発明で断熱材と
して用いる軽量木質繊維板とは、間伐材などを破砕して
得られた天然木質繊維をコーンスターチなどの結剤とと
もに圧縮等の方法により板状に成形して製造された物で
ある。これらは、通常、密度0.35g/cm以下の
ものはインシュレーションボード、密度0.35〜0.
8g/cmのものはMDF(ミディアムデンシティー
フアイバーボード)、密度0.8g/cm以上のもの
はハードボードと呼ばれる。例えばインシュレーション
ボードの一つとして、カイハツたたみボードの商品名で
カイハツボード株式会社から販売されている。
【0009】軽量木質繊維板の密度は、強度、軽量性お
よび断熱性の見地から、0.01〜1.00g/cm3
であり、好ましくは0.05〜0.5g/cm3 、さら
に好ましくは0.2〜0.3g/cm3 のものが使用さ
れる。なお繊維板の横持ち性および加工性の見地から、
繊維板全体の強度が均等である必要はなく、その一部
(たとえば縁辺部あるいは表面)の強度のみ高めたもの
を使用しても良い。
【0010】軽量木質繊維板の厚さは、床暖房用ヒータ
ーパネルとしての施工性、軽量性、断熱性の見地から3
〜50mmが望ましく、さらに望ましくは5〜30m
m、最も実用的には20mm前後のものが使用される。
【0011】軽量木質繊維板に用いられる繊維は、間伐
材などの天然木質繊維が用いられるため、加工性、施工
性あるいは風合いなどに優れ、森林伐採を控えるという
環境問題の見地からも好ましい物である。
【0012】本発明に断熱材として使用できる好適な軽
量木質繊維板の素材の一例として、カイハツボード社製
のカイハツたたみボードが挙げられる。
【0013】本発明で使用される樹脂としては、エポキ
シ樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ビニルエステル樹
脂、メラミン樹脂、ユリア樹脂、フェノ一ル樹脂などの
熱硬化性樹脂のほか、耐熱性が一定以上の熱可塑性樹脂
を用いることができる。
【0014】エポキシ樹脂としては特に限定されない
が、例えばビスフェノ一ルA型エポキシ樹脂、ビスフェ
ノ一ルF型エポキシ樹脂、フェノ一ルノボラック型エポ
キシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、グリ
シジルアミン型エポキシ樹脂およびグリシジルエステル
型エポキシ樹脂などが挙げられる。ビスフェノ一ルA型
エポキシ樹脂としては、エピコート825、エピコート
828(いずれも油化シェルエポキシ社製)などが挙げ
られる。ビスフェノ一ルF型エポキシ樹脂はエピコート
807(油化シェルエポキシ社製)、YDF170(東
都化成社製)、エピクロン830(大印本インキ工業社
製)、EP−4900(旭電化社製)、PY−306
(旭チバ社製)などの商品名で市販されている。フェノ
ールノボラック型品ポキシ樹脂としては、エピコート1
52、エピコート154(いずれも油化シェルエポキシ
社製)などが挙げられる。クレゾールノボラック型エポ
キシ樹脂としてはYDCN−701、YDCN−702
(いずれも東都化成社製)などがあり、グリシジルアミ
ン型エポキシ樹脂としては、ELM100、ELM43
4(いずれも住友化学工業社製)が挙げられる。グリシ
ジルエステル型エポキシ樹脂としては、エピコート19
0、エピコート191(いずれも油化シェルエポキシ社
製)などが市販されている。これらのエポキシ樹脂から
任意に繊維板に含浸する場合の粘度を考慮して、一種類
以上を選択して選べばよい。
【0015】本発明で使用されるエポキシ樹脂硬化剤は
特に限定されないが、例えば、変性ポリアミド、変性ポ
リアミンなどを用いることができる。これら硬化剤は、
エポキシ樹脂組成物の硬化性、貯蔵安定性を考慮してエ
ポキシ樹脂100重量部に対して変性ポリアミドおよび
変性ポリアミンの場合、30〜70重量部、好ましくは
50〜60重量部の範囲で使用される。
【0016】使用される変性アミン系硬化剤としては、
富士化成工業製富士キュアー5000、5405、54
10などが挙げられる。また、ポリアミド硬化剤として
は、富士化成工業製トーマイド#210、#241、#
2500などが挙げられる。本発明で用いられる不飽和
ポリエステル樹脂としては、フタル酸系、イソフタル酸
系、ビニルエステル酸系などが挙げられる。また、フェ
ノ一ル樹脂としてはレゾール型、ノボラック型などが挙
げられる。また、メラミン樹脂、ユリア樹脂なども使用
できる。
【0017】軽量木質繊維板の少なくとも表面に樹脂を
含浸する方法としては、所望の寸法形状に機械加工済み
の繊維板の全表面あるいは一部表面に、樹脂あるいは硬
化促進剤を混合済みの樹脂を、刷毛、へら、スプレーな
どにより塗布すればよい。また容器内を減圧あるいは加
圧できる含浸装置などを用いることにより、より内部ま
で樹脂含浸することもできる。また室温で固化している
樹脂を使用する場合は所望の粘度あるいは流動性を得る
ために、樹脂をあらかじめ加熱して使用することもでき
る。
【0018】樹脂含浸の程度は、樹脂量、樹脂粘度ある
いは樹脂濃度などによって調整できる。この含浸量を少
なくすればより軽量のボードが得られ、含浸量を多くす
ればより高強度のボードを得ることができる。またボー
ドの所望する一部分(たとえば縁辺部)のみに含浸する
ことにより、全体の軽量性を損なうことなく、所望の部
分のみを高強度にすることができる。
【0019】樹脂を塗布する場合、塗布量は0.02g
/cmから0.3g/cmが好ましい、より好まし
くは0.04g/cmから0.15g/cmであ
る。塗布量が少なすぎると、強化が不十分となり、強度
が十分発揮されない。また、塗布量が多すぎると熱伝導
率が大きくなり、断熱性を損うとともに、重量も大きく
成る。
【0020】繊維板に含浸した樹脂を硬化させる方法
は、室温で硬化するエポキシ樹脂や不飽和ポリエステ
ル、フェノ一ル樹脂では樹脂を含浸させた後、室温放置
による自然硬化が可能であるが、より短時間で硬化させ
たい場合は加熱硬化などの方法をとることができる。
【0021】またメラミン樹脂などの加熱硬化タイプ樹
脂を含浸させた場合には、加熱して樹脂を硬化させた後
に室温まで冷却することにより使用することができる。
また、熱可塑性樹脂を用いる場合は、樹脂を含浸した後
に室温に冷却することにより硬化することができる。得
られたボードは、その後の加工条件に会わせ、適宜機械
加工することができる。
【0022】本発明の断熱材である軽量木質繊維板には
電源線、アース線、センサー線等の配線を送るための挿
入口あるいは溝加工を施すことができる。この溝は、配
線が十分格納される幅、深さ、長さ、断面形状を有す
る。そのため床下地上に本発明の床暖房用ヒーターパネ
ルを施工後に、床仕上げ材をヒーターパネル上部から敷
設した際に、床下地および仕上げ材に配線が干渉するこ
とがない。またこの溝に配線類を格納した後、その開口
面に養生用テープ等を貼り、配線の固定を助けることも
できる。
【0023】またこの溝の開口面は上面であることが、
施工の容易性の見地から望ましい。本発明の断熱材であ
る軽量木質繊維板には、後述する面状発熱体の電極端子
とこれに半田付けされた電源線およびアース端子などを
格納し、ここに電気絶縁性および防水性を付与するため
のシーリング剤を注入するための、貫通孔を設けること
ができる。
【0024】本発明の断熱材である軽量木質繊維板の側
縁部角の一個所には、後述する電源コード挿通窓を設け
たジヨイントボックスを装着するため、L状切り欠き部
が設けることができる。
【0025】本発明に使用される電源コード挿通窓を設
けたジョイントボックスの素材には、電気絶縁性を有し
たポリカーボネイトあるいは塩化ビニルなどのプラスチ
ックを使用することができる。
【0026】本発明に使用される電源コード挿通窓を設
けたジョイントボックスの上面には、結線部の保護およ
びメンテナンスのための着脱可能な蓋が装着される。こ
の蓋はその操作性の見地からボックス上面が望ましい。
【0027】本発明に使用される電源コード挿通窓を設
けたジョイントボックスは、断熱材である軽量木質繊維
板の側縁部角に一個所設けたL状切り欠き部に装着され
る。この装着方法は特に限定されないが、ねじ止め等の
機械的装着のほか接着等の手段を用いることができる。
【0028】本発明に使用される電源コード挿通窓を設
けたジョイントボックスの厚さは特に限定されないが、
断熱材および面状発熱体の厚さの合計値に対して−1〜
+1mmの範囲が望ましい。
【0029】本発明に使用されるジョイントボックスの
電源コード挿入窓から、前述の断熱材ボードの溝部分に
格納された配線類が挿入される。このジョイントボック
ス内で、面状発熱体に配線された電源線、アース線など
と接続される。また本発明のヒーターパネルを複数個隣
接して使用する場合、このジョイントボックス内で隣接
するヒーターパネルの一端から引き出された配線類と接
続される、この接続の際、圧着あるいは単線コネクター
による接続などの方法を使用することもできる。
【0030】これら断熱材の加工は樹脂を軽量木質繊維
板に含浸させる前に行ってもよいし、樹脂を含浸させて
強化ボードとしてからでも良いが、加工時に一定の強度
を有する方が作業性が良いので樹脂を含浸させて強化ボ
ードとしてからが好ましい。。
【0031】本発明に使用される面状発熱体は、前述の
断熱材の上面に固定される。本発明に使用される面状発
熱体は、特に限定されないが、耐久性および遠赤外線放
射効率の見地から炭素繊維を発熱抵抗体とする面状発熱
体が好ましい。またヒーターパネルの厚さを抑え、省ス
ペースなヒーターパネルを得るために、本発明に使用さ
れる面状発熱体は薄型のものが望ましく、厚さ2mm以
下のものが望ましく、さらに望ましくは厚さ0.8mm
以下のものが使用される。
【0032】本発明に面状発熱体として使用できる好適
な面状発熱体の一例として、特開平8−207191に
開示されている発熱体が挙げられる。これは非導電性繊
維および導電性繊維の交点を接合してなる発熱体用の網
目状構造体の両端において、導電性繊維と電極を接続し
た後、樹脂に包埋あるいは繊維強化プリプレグシートを
積層して成形した発熱体用の繊維強化樹脂成形体表面に
断熱材を固定した発熱体である。
【0033】本発明で用いられる均熱板は面状発熱体か
ら発熱された熱を均一にして上部の畳やフローリングに
伝える物である。具体的には、金属の箔、板などであ
り、例えばアルミニウム、銅などが用いられる。
【0034】本発明のヒーターパネルの上に敷設される
仕上げ材は特に限定されないが、床暖房用の畳、床暖房
用木質フロアー材などが好適に使用される。特に、施工
性、メンテナンス性、風合いの見地から、床暖房用の畳
に用いることが好適である。
【0035】
【発明の実施の態様】図1に、本発明のヒーターパネル
の全体構造の一例を示す。図1において、少なくとも表
面に樹脂を含浸した軽量木質繊維板1に面状発熱体2が
積層されている。面状発熱体2は炭素繊維などの導電性
発熱体繊維3とガラス繊維などの非導電性繊維4を含有
する樹脂5からなる。面状発熱体2のさらに上部にアル
ミ板などの金属板からなる均熱板6が設けられている。
【0036】均熱板6の上に床暖房用の床仕上げ材が施
工されている。例えば、床仕上げ材に床暖房用の畳を使
用した場合、1〜7の各層の厚みを合計したものを通常
の畳の厚さにしておけば、従来設計がそのまま使えるの
で、リフォーム等の施工上都合が良い。また、1の下に
適宜断熱材を追加して、全体の厚さを調整することも可
能である。
【0037】図2に、本発明の断熱材1における、L字
状切り欠き部8、ジョイントボックス9、ジョイントボ
ックスの蓋10、電源コード挿入溝11、センサー挿入
溝12などの加工状態の一例を示す斜視図。図3に、図
2の組立図を示す。
【0038】以下に具体的な実施例を挙げるが、本発明
はこれらの実施例に限定されないことは言うまでもな
い。
【0039】実施例1 天然木質繊維を結剤とともに圧縮して製造された、75
mm×300mm×20mmの繊維板(インシュレーシ
ョンボード:カイハツボード株式会社製カイハツボー
ド)の表面に、エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ製エ
ピコート828を100重量部、および東都化成製グッ
ドマイトG645を50重量部混合したもの)を0.0
4g/cm2 の量でへらにより塗布した。これを室温で
12時間放置し硬化してボードを得た。この繊維板の樹脂
含浸処理前後の平均密度、強度、厚さ方向の熱伝導率を
表1に示す。樹脂含浸により軽量性および断熱性をほと
んど損なうことなく、強度が向上した。
【0040】こうして得られた断熱材を図2のように配
線加工して、図1に示されるような構造の、面状発熱
体、均熱板、畳からなる床暖房用ヒータ−とした。床面
からの伝導熱と輻射熱によって快適で、安全、クリーン
な暖房が可能となった。
【0041】実施例2 天然木質繊維を結剤とともに圧縮して製造された、75
mm×300mm×20mmの繊維板(インシュレーシ
ョンボード:カイハツボード株式会社製カイハツボ一
ド)の表面に、不飽和ポリエステル樹脂リゴラック15
8BQT(昭和高分子(株)製)100重量部、および
硬化触媒としてMEK/A−オキシド(日本油脂(株)
製)を1重量部混合し、これを0.04g/cm2 の量
でへらにより塗布した。これを室温で12時間放置し硬
化してボードを得た。この繊維板の樹脂含浸処理前後の
平均密度、強度、厚さ方向の熱伝導率を表1に示す。樹
脂含浸により軽量性および断熱性をほとんど損なうこと
なく、強度が向上した。
【0042】実施例1と同様に、こうして得られた断熱
材を図2のように配線加工して、図1に示されるような
構造の、面状発熱体、均熱板、畳からなる床暖房用ヒー
タ−とした。床面からの伝導熱と輻射熱によって快適
で、安全、クリーンな暖房が可能となった。
【0043】実施例3 天然木質繊維を結剤とともに圧縮して製造された、75
mm×300mm×20mmの繊維板(インシュレーシ
ョンボード:カイハツボード株式会社製カイハツボー
ド)の表面に、メラミン樹脂、三井サイテック製35
0′を100重量部、および触媒としてP−トルエンス
ルホン酸を1重量部混合したものを0.04g/cm2
の量でへらにより塗布した。これを120℃、20分で
硬化してボードを得た。この繊維板の樹脂含浸処理前後
の平均密度、強度、厚さ方向の熱伝導率を表1に示す。
樹脂含浸により軽量性および断熱性をほとんど損なうこ
となく、強度が向上した。
【0044】実施例1と同様に、こうして得られた断熱
材を図2のように配線加工して、図1に示されるような
構造の、面状発熱体、均熱板、畳からなる床暖房用ヒー
タ−とした。床面からの伝導熱と輻射熱によって快適
で、安全、クリーンな暖房が可能となった。
【0045】
【表1】
【0046】
【発明の効果】上記の通り、本発明によれば、軽量で断
熱性、耐熱性に優れかつ高強度の断熱材、及びそれを用
いた床暖房用ヒーターパネルが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のヒーターパネルの全体構造の一例を
示す。
【図2】 本発明の断熱材における加工状態の一例を示
す斜視図。
【図3】 図2の組立図を示す。
【符号の説明】
1:断熱材、2:面状発熱体、3:導電性繊維、4:非
導電性繊維、5:樹脂、6:均熱材、7:畳、フローリ
ング、8:L字状切り欠き部、9:ジョイントボック
ス、10:ジョイントボックスの蓋、11:電源コード
挿入溝、12:センサー挿入溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大島 昭夫 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地日本石油 株式会社中央技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】密度0.01〜1.00g/cmの軽量
    木質繊維板の少なくとも表面に樹脂を含浸させた強化ボ
    ード。
  2. 【請求項2】 断熱材層、及び面状発熱体層からなるヒ
    ーターパネルにおいて、該断熱材が請求項1記載の強化
    ボードであることを特徴とする床暖房用ヒーターパネ
    ル。
  3. 【請求項3】 面状発熱体層の上部に金属製の均熱板を
    設けたことを特徴とする請求項2記載の床暖房用ヒータ
    ーパネル。
  4. 【請求項4】 電源コード挿通窓を設けたジョイントボ
    ックスを、断熱材である軽量繊維板の側縁部角に設けた
    L状切り欠き部に装着し、かつ断熱材の表面に上記ジョ
    イントボックス内に通じる電源送りコード挿入溝を設け
    たことを特徴とする請求項2記載の床暖房用ヒーターパ
    ネル。
JP8991997A 1997-03-26 1997-03-26 床暖房用ヒーターパネルおよびヒーターパネル用断熱材 Pending JPH10266542A (ja)

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