JPH10265858A - 高品質焼結鉱の製造方法 - Google Patents
高品質焼結鉱の製造方法Info
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- JPH10265858A JPH10265858A JP7368697A JP7368697A JPH10265858A JP H10265858 A JPH10265858 A JP H10265858A JP 7368697 A JP7368697 A JP 7368697A JP 7368697 A JP7368697 A JP 7368697A JP H10265858 A JPH10265858 A JP H10265858A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 焼成工程において、焼結鉱中のマグネタイト
相量を増やし、ヘマタイト相量とマグネタイト相量との
比を適切な値に調節し、含有気孔率を調節し、且つ難還
元性のファイヤライトが析出しない焼結鉱の製造方法を
開発する。 【解決手段】 焼成後、還元雰囲気に調整した冷却ガス
14で焼結鉱11を冷却することにより、焼結鉱のヘマ
タイトの一部を還元してマグネタイトの量を増加させ
る。密閉式であるシャフト型クーラー17等で冷却する
のが望ましい。 【効果】 鉄鉱石原料及び副原料の特殊な調達や調整を
する必要がなく、更に、高炉の燃料比低減、スラグ比低
減、及び超高PCIの安定操業を行ないつつ、被還元性
及び耐還元粉化性の優れた焼結鉱の製造方法を提供する
ことができる。
相量を増やし、ヘマタイト相量とマグネタイト相量との
比を適切な値に調節し、含有気孔率を調節し、且つ難還
元性のファイヤライトが析出しない焼結鉱の製造方法を
開発する。 【解決手段】 焼成後、還元雰囲気に調整した冷却ガス
14で焼結鉱11を冷却することにより、焼結鉱のヘマ
タイトの一部を還元してマグネタイトの量を増加させ
る。密閉式であるシャフト型クーラー17等で冷却する
のが望ましい。 【効果】 鉄鉱石原料及び副原料の特殊な調達や調整を
する必要がなく、更に、高炉の燃料比低減、スラグ比低
減、及び超高PCIの安定操業を行ないつつ、被還元性
及び耐還元粉化性の優れた焼結鉱の製造方法を提供する
ことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被還元性及び耐
還元粉化性のいずれにも優れた品質特性を有する高品質
焼結鉱の製造方法に関するものである。
還元粉化性のいずれにも優れた品質特性を有する高品質
焼結鉱の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高炉原料として使用される焼結鉱は、一
般に以下に述べる方法により製造される。先ず、本船か
ら荷揚げされた鉄鉱石を銘柄毎に粉鉱ヤードに山積みす
る。この後、山積みされた各種粉鉱石、含CaO副原
料、含SiO2 副原料、焼結ダスト及び炭材等を、予め
設定している割合でベッディング法により混合し、ブレ
ンディング粉とする。このブレンディング粉と石灰石、
生石灰、珪石及び/又は蛇紋岩、粉コークス及び/又は
無煙炭、並びに返鉱、また場合によっては更に単味の鉱
石等の各原料を、それぞれの配合槽に入れ、各配合槽か
ら所定量の原料・副原料を連続的に切り出す。これらの
原料・副原料に、更に、適量の水分を加えて混合し、造
粒する。
般に以下に述べる方法により製造される。先ず、本船か
ら荷揚げされた鉄鉱石を銘柄毎に粉鉱ヤードに山積みす
る。この後、山積みされた各種粉鉱石、含CaO副原
料、含SiO2 副原料、焼結ダスト及び炭材等を、予め
設定している割合でベッディング法により混合し、ブレ
ンディング粉とする。このブレンディング粉と石灰石、
生石灰、珪石及び/又は蛇紋岩、粉コークス及び/又は
無煙炭、並びに返鉱、また場合によっては更に単味の鉱
石等の各原料を、それぞれの配合槽に入れ、各配合槽か
ら所定量の原料・副原料を連続的に切り出す。これらの
原料・副原料に、更に、適量の水分を加えて混合し、造
粒する。
【0003】このようにして造粒された焼結原料、即ち
擬似粒子をホッパーから無端移動グレート式焼結機(ド
ワイトロイド式焼結機)のパレット上に連続的に、高さ
500〜700mm程度の層状に供給する。次いで、点
火炉にて表層部の炭材に点火し、下方に向けて強制的に
空気を吸引しながら炭材を燃焼させる。この時発生する
燃焼熱によって前記擬似粒子を焼結し、塊成化する。
擬似粒子をホッパーから無端移動グレート式焼結機(ド
ワイトロイド式焼結機)のパレット上に連続的に、高さ
500〜700mm程度の層状に供給する。次いで、点
火炉にて表層部の炭材に点火し、下方に向けて強制的に
空気を吸引しながら炭材を燃焼させる。この時発生する
燃焼熱によって前記擬似粒子を焼結し、塊成化する。
【0004】こうして製造された焼結ケーキを冷却後、
破砕し、整粒して3〜5mm以上の粒子が成品焼結鉱と
して高炉に装入される。破砕・整粒過程で発生した3〜
5mm以下の粉焼結鉱は、返鉱として再び焼結原料の一
部として使用される。
破砕し、整粒して3〜5mm以上の粒子が成品焼結鉱と
して高炉に装入される。破砕・整粒過程で発生した3〜
5mm以下の粉焼結鉱は、返鉱として再び焼結原料の一
部として使用される。
【0005】一方、焼結鉱の品質特性としては、冷間強
度、被還元性及び耐還元粉化性等が特に重要であり、高
炉の安定且つ高効率操業に大きな影響を及ぼすので、厳
しく管理されている。上記特性の評価方法として、冷間
強度はJIS法タンブラー強度(TI)やJIS法落下
強度(SI)等、被還元性はJIS還元率(RI)、そ
して耐還元粉化性は日本鉄鋼協会・製銑部会法の還元粉
化指数(RDI)が用いられる。また、焼結鉱の製造コ
スト面からは、炭材、ガス及び電力等の消費エネルギー
原単位が低く、且つ高生産率、高歩留が要求される。更
に、最近では、環境及び省エネルギーへの対応から、高
炉で発生する副産物のスラグを極力減らすことが要請さ
れている。
度、被還元性及び耐還元粉化性等が特に重要であり、高
炉の安定且つ高効率操業に大きな影響を及ぼすので、厳
しく管理されている。上記特性の評価方法として、冷間
強度はJIS法タンブラー強度(TI)やJIS法落下
強度(SI)等、被還元性はJIS還元率(RI)、そ
して耐還元粉化性は日本鉄鋼協会・製銑部会法の還元粉
化指数(RDI)が用いられる。また、焼結鉱の製造コ
スト面からは、炭材、ガス及び電力等の消費エネルギー
原単位が低く、且つ高生産率、高歩留が要求される。更
に、最近では、環境及び省エネルギーへの対応から、高
炉で発生する副産物のスラグを極力減らすことが要請さ
れている。
【0006】一般に、焼結鉱のRIや高温性状(高温荷
重軟化性状等)を改善する方法としては、焼結鉱中のス
ラグ含有率を減らすこと、従って、SiO2 含有率を減
らすことが効果的であることが知られている。しかしな
がら、その場合には冷間強度、歩留及びRDIが悪化す
るという、互いに相反する影響が現われる。従って、R
Iや高温性状を改善して高品質焼結鉱を製造するために
は多くの困難な課題を解決しなければならない。
重軟化性状等)を改善する方法としては、焼結鉱中のス
ラグ含有率を減らすこと、従って、SiO2 含有率を減
らすことが効果的であることが知られている。しかしな
がら、その場合には冷間強度、歩留及びRDIが悪化す
るという、互いに相反する影響が現われる。従って、R
Iや高温性状を改善して高品質焼結鉱を製造するために
は多くの困難な課題を解決しなければならない。
【0007】このような背景から、これら品質並びに生
産率及び歩留等を改善するための焼結鉱製造技術が多数
提案されている。例えば、焼結鉱中に添加する珪石を1
mm未満に粒度調整することにより、生産率を低下させ
ずに焼結鉱中のSiO2 を低減する方法(特公昭58−
1180号公報)、擬似粒子の調製原料としてNi製錬
時に発生する微粉Niスラグを添加することにより、低
SiO2 化によるRDIの悪化を抑制しようとする方法
(特公昭52−721号公報)、ゲーサイトを含む多孔
質低SiO2 鉱石と、含CaO副原料との特殊な調整に
より、低SiO 2 焼結鉱を製造する技術(特開平5−5
9972号公報)が開示されている。
産率及び歩留等を改善するための焼結鉱製造技術が多数
提案されている。例えば、焼結鉱中に添加する珪石を1
mm未満に粒度調整することにより、生産率を低下させ
ずに焼結鉱中のSiO2 を低減する方法(特公昭58−
1180号公報)、擬似粒子の調製原料としてNi製錬
時に発生する微粉Niスラグを添加することにより、低
SiO2 化によるRDIの悪化を抑制しようとする方法
(特公昭52−721号公報)、ゲーサイトを含む多孔
質低SiO2 鉱石と、含CaO副原料との特殊な調整に
より、低SiO 2 焼結鉱を製造する技術(特開平5−5
9972号公報)が開示されている。
【0008】ところが、上記先行技術では、特殊な原料
及び副原料を調達したり、それらを予備処理したり、そ
の他特別な工程で調整をしたりしなければならないとい
う問題があった。
及び副原料を調達したり、それらを予備処理したり、そ
の他特別な工程で調整をしたりしなければならないとい
う問題があった。
【0009】これに対して本発明者等は、上記問題を解
決し、焼結操業を悪化させずに焼結鉱の被還元性及び耐
還元粉化性を改善するために、焼結鉱の鉱物組織の構成
比率を変更させることに注目した。ヘマタイト相量とマ
グネタイト相量との比を適切な値に調節し、且つ、含有
気孔率を一定値以上に確保することにより、耐還元粉化
性と被還元性との双方に優れた高品質焼結鉱が得られる
ことを知見した。そして、従来よりもマグネタイト相量
を増やして、ヘマタイト相量とマグネタイト相量との比
を適切な値に調節する方法として、焼結鉱製造工程の焼
成工程において、適切な還元雰囲気を確保する方法を考
案した。
決し、焼結操業を悪化させずに焼結鉱の被還元性及び耐
還元粉化性を改善するために、焼結鉱の鉱物組織の構成
比率を変更させることに注目した。ヘマタイト相量とマ
グネタイト相量との比を適切な値に調節し、且つ、含有
気孔率を一定値以上に確保することにより、耐還元粉化
性と被還元性との双方に優れた高品質焼結鉱が得られる
ことを知見した。そして、従来よりもマグネタイト相量
を増やして、ヘマタイト相量とマグネタイト相量との比
を適切な値に調節する方法として、焼結鉱製造工程の焼
成工程において、適切な還元雰囲気を確保する方法を考
案した。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、焼結
鉱製造工程の焼成工程において、焼結鉱中のマグネタイ
ト相量を増やし、ヘマタイト相量とマグネタイト相量と
の比を適切な値に調節することは可能である。しかしな
がら、その方法では、ヘマタイト相量とマグネタイト相
量との比を適切な値に調節し、同時に含有気孔率を所定
値に調節することが難しく、また難還元性のファイヤラ
イトが析出し易く還元性が低下するという問題があっ
た。
鉱製造工程の焼成工程において、焼結鉱中のマグネタイ
ト相量を増やし、ヘマタイト相量とマグネタイト相量と
の比を適切な値に調節することは可能である。しかしな
がら、その方法では、ヘマタイト相量とマグネタイト相
量との比を適切な値に調節し、同時に含有気孔率を所定
値に調節することが難しく、また難還元性のファイヤラ
イトが析出し易く還元性が低下するという問題があっ
た。
【0011】そこで、本発明者等は上記鉱物組織の調節
を、一層容易に、且つ安定して行なうことができ、しか
も、含有気孔率の調節が容易であり、また、ファイヤラ
イトが析出しない方法を開発することを課題とした。
を、一層容易に、且つ安定して行なうことができ、しか
も、含有気孔率の調節が容易であり、また、ファイヤラ
イトが析出しない方法を開発することを課題とした。
【0012】従って、この発明の目的は、上記課題を解
決することにより、被還元性及び耐還元粉化性の双方に
優れた、高品質焼結鉱を製造する方法を提供することに
ある。
決することにより、被還元性及び耐還元粉化性の双方に
優れた、高品質焼結鉱を製造する方法を提供することに
ある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述した
観点から、高品質焼結鉱の製造方法を開発するに当たり
鋭意研究を重ねた。
観点から、高品質焼結鉱の製造方法を開発するに当たり
鋭意研究を重ねた。
【0014】焼結鉱の鉱物組織中、ヘマタイトの内、適
正量をマグネタイトに還元して、ヘマタイト相量とマグ
ネタイト相量との比を所定範囲に調節しようとする場
合、この調節は、焼成が完了した後に行なえば、含有気
孔率を変化させることなく、独立的に行なうことができ
る。即ち、焼結鉱の被還元性を高水準に維持したまま、
耐還元粉化性を向上させることができる。更に、焼成工
程におけるよりも焼結鉱の冷却工程において還元ガスを
添加・供給する方が、コークスの焼成反応や充填層内の
各種反応の影響を受けないため、任意の雰囲気に調整が
可能であり、O2の存在、混入によるマグネタイト→ヘ
マタイトの再酸化を容易に抑制できるから、ヘマタイト
相量とマグネタイト相量との比を調節し易く、また、還
元ガス濃度の低減や吹込みガスのリサイクル及び排熱回
収も可能であるからコストも安価になる。この場合、ク
ーラー(冷却機)をキルン型やシャフト型等の密閉式と
すると雰囲気調整が容易となり、O2 による再酸化を排
除できるため、より効果的に高品質焼結鉱の製造が可能
となる。なお、弱還元雰囲気下での冷却は焼成後速やか
に開始し、初期温度は還元粉化の著しい500〜600
℃をはずした600℃以上で行なうのが望ましい。
正量をマグネタイトに還元して、ヘマタイト相量とマグ
ネタイト相量との比を所定範囲に調節しようとする場
合、この調節は、焼成が完了した後に行なえば、含有気
孔率を変化させることなく、独立的に行なうことができ
る。即ち、焼結鉱の被還元性を高水準に維持したまま、
耐還元粉化性を向上させることができる。更に、焼成工
程におけるよりも焼結鉱の冷却工程において還元ガスを
添加・供給する方が、コークスの焼成反応や充填層内の
各種反応の影響を受けないため、任意の雰囲気に調整が
可能であり、O2の存在、混入によるマグネタイト→ヘ
マタイトの再酸化を容易に抑制できるから、ヘマタイト
相量とマグネタイト相量との比を調節し易く、また、還
元ガス濃度の低減や吹込みガスのリサイクル及び排熱回
収も可能であるからコストも安価になる。この場合、ク
ーラー(冷却機)をキルン型やシャフト型等の密閉式と
すると雰囲気調整が容易となり、O2 による再酸化を排
除できるため、より効果的に高品質焼結鉱の製造が可能
となる。なお、弱還元雰囲気下での冷却は焼成後速やか
に開始し、初期温度は還元粉化の著しい500〜600
℃をはずした600℃以上で行なうのが望ましい。
【0015】この発明は上記知見に基づきなされたもの
であり、請求項1記載の高品質焼結鉱の製造方法は、焼
結鉱製造の焼成工程終了後に引き続き行なわれる焼結鉱
の冷却工程において、冷却ガスを還元雰囲気に調整し、
前記還元雰囲気に調整された冷却ガスで前記焼結鉱を冷
却すると共に、前記焼結鉱のヘマタイトの一部を還元し
てマグネタイトの量を増加させることに特徴を有するも
のである。
であり、請求項1記載の高品質焼結鉱の製造方法は、焼
結鉱製造の焼成工程終了後に引き続き行なわれる焼結鉱
の冷却工程において、冷却ガスを還元雰囲気に調整し、
前記還元雰囲気に調整された冷却ガスで前記焼結鉱を冷
却すると共に、前記焼結鉱のヘマタイトの一部を還元し
てマグネタイトの量を増加させることに特徴を有するも
のである。
【0016】また、請求項2記載の高品質焼結鉱の製造
方法は、請求項1記載の方法において、焼結鉱の冷却工
程として、密閉式クーラーを用いることに特徴を有する
ものである。なお、密閉式クーラーとは、シャフト型ク
ーラー及びキルン型クーラー、その他サーキュラー型ク
ーラーであっても実用上完全にシールすればこれも該当
する。
方法は、請求項1記載の方法において、焼結鉱の冷却工
程として、密閉式クーラーを用いることに特徴を有する
ものである。なお、密閉式クーラーとは、シャフト型ク
ーラー及びキルン型クーラー、その他サーキュラー型ク
ーラーであっても実用上完全にシールすればこれも該当
する。
【0017】
【発明の実施の形態】次に、この発明の実施の形態の例
を説明する。図1に、この発明を実施するための焼結鉱
製造設備フローの概略図を示す。各種配合槽1に貯留さ
れた各種鉄鉱石(粉鉱石)、石灰石及び生石灰、返鉱、
珪石、並びに粉コークスの各種原料1’のそれぞれを、
所定の配合割合になるよう切り出し、一次ミキサー2に
装入する。ここで、水分を添加して調湿・混合する。調
湿・混合された配合原料3を二次ミキサー4へ装入し、
造粒して擬似粒子を調製する。調製された擬似粒子5を
サージホッパー6に装入し、サージホッパー6に貯留さ
れた擬似粒子を焼結原料7として、焼結機8へ連続的に
供給する。焼結機8に装入された焼結原料は、点火炉9
で上面表層に点火され、吸引ブロワー10により下方吸
引され、焼成が進行する。焼成が完了した焼結鉱を焼結
機8から排出する。次いで、排出された焼結鉱11をク
ーラーに連続的に装入する。クーラーの方式はとくに限
定しないが、例えば、サーキュラー型クーラー12又は
シャフト型クーラー17がよく、前述した理由によりシ
ャフト型クーラー17がより望ましい。クーラー12又
は17には送風機13で冷却用空気又は冷却用ガス14
を送風すると共に、還元ガス15を供給し、冷却雰囲気
を所定の弱還元性に保持する。なお、シャフト型クーラ
ー17においては、熱交換器19で排熱回収後、冷却排
ガス18を循環させて冷却ガス14とすれば一層効率的
である。
を説明する。図1に、この発明を実施するための焼結鉱
製造設備フローの概略図を示す。各種配合槽1に貯留さ
れた各種鉄鉱石(粉鉱石)、石灰石及び生石灰、返鉱、
珪石、並びに粉コークスの各種原料1’のそれぞれを、
所定の配合割合になるよう切り出し、一次ミキサー2に
装入する。ここで、水分を添加して調湿・混合する。調
湿・混合された配合原料3を二次ミキサー4へ装入し、
造粒して擬似粒子を調製する。調製された擬似粒子5を
サージホッパー6に装入し、サージホッパー6に貯留さ
れた擬似粒子を焼結原料7として、焼結機8へ連続的に
供給する。焼結機8に装入された焼結原料は、点火炉9
で上面表層に点火され、吸引ブロワー10により下方吸
引され、焼成が進行する。焼成が完了した焼結鉱を焼結
機8から排出する。次いで、排出された焼結鉱11をク
ーラーに連続的に装入する。クーラーの方式はとくに限
定しないが、例えば、サーキュラー型クーラー12又は
シャフト型クーラー17がよく、前述した理由によりシ
ャフト型クーラー17がより望ましい。クーラー12又
は17には送風機13で冷却用空気又は冷却用ガス14
を送風すると共に、還元ガス15を供給し、冷却雰囲気
を所定の弱還元性に保持する。なお、シャフト型クーラ
ー17においては、熱交換器19で排熱回収後、冷却排
ガス18を循環させて冷却ガス14とすれば一層効率的
である。
【0018】クーラー12に装入された焼結鉱は、冷却
されると共に、ヘマタイトの一部が還元されてマグネタ
イトになる。還元ガスの供給流量は、CO含有率が1vo
l.%以上、望ましくは3vol.%以上、10vol.%以下、
又はこれと同等の還元ポテンシャルを有する還元ガスと
なるように調節する。このように弱還元性雰囲気に調節
することにより、焼結鉱の鉱物組織におけるヘマタイト
相量の面積%とマグネタイト相量の面積%との比を、
0.5以下にする。
されると共に、ヘマタイトの一部が還元されてマグネタ
イトになる。還元ガスの供給流量は、CO含有率が1vo
l.%以上、望ましくは3vol.%以上、10vol.%以下、
又はこれと同等の還元ポテンシャルを有する還元ガスと
なるように調節する。このように弱還元性雰囲気に調節
することにより、焼結鉱の鉱物組織におけるヘマタイト
相量の面積%とマグネタイト相量の面積%との比を、
0.5以下にする。
【0019】クーラー12から排出された焼結鉱16を
クラッシャー(図示せず)で破砕処理した後、所定粒度
範囲内のものを成品とし、それ未満の粒度のものは返鉱
として焼結機8へリターンさせる。
クラッシャー(図示せず)で破砕処理した後、所定粒度
範囲内のものを成品とし、それ未満の粒度のものは返鉱
として焼結機8へリターンさせる。
【0020】この発明の方法においては、被還元性及び
耐還元粉化性に優れた焼結鉱を製造するために、上記還
元ガスの供給流量、及び各種原料の配合割合を、次の
〜の通り行なう。
耐還元粉化性に優れた焼結鉱を製造するために、上記還
元ガスの供給流量、及び各種原料の配合割合を、次の
〜の通り行なう。
【0021】還元ガスの供給流量は、CO含有率が1
vol.%以上、望ましくは3vol.%以上、10vol.%以
下、又はこれと同等の還元ポテンシャルを有する還元ガ
スとなるように調節する。このように弱還元性雰囲気に
調節することにより、焼結鉱の鉱物組織におけるヘマタ
イト相量の面積%とマグネタイト相量の面積%との比
を、0.5以下にする。
vol.%以上、望ましくは3vol.%以上、10vol.%以
下、又はこれと同等の還元ポテンシャルを有する還元ガ
スとなるように調節する。このように弱還元性雰囲気に
調節することにより、焼結鉱の鉱物組織におけるヘマタ
イト相量の面積%とマグネタイト相量の面積%との比
を、0.5以下にする。
【0022】また、配合原料3は、各種原料1’を次の
通り配合したものとする。 焼結鉱16のSiO2 含有率の目標値を、5wt.%以下
とする。 焼結鉱16のCaO(wt.%)/SiO2 (wt.%)で表
わされる塩基度の目標値を、1.0〜3.0の範囲内と
する。
通り配合したものとする。 焼結鉱16のSiO2 含有率の目標値を、5wt.%以下
とする。 焼結鉱16のCaO(wt.%)/SiO2 (wt.%)で表
わされる塩基度の目標値を、1.0〜3.0の範囲内と
する。
【0023】上記及びの目標値を達成する方法は、
珪石等副原料及び鉄鉱石中の脈石成分と、それら原料の
配合割合とを用いた常法により調整する。 焼結鉱16の含有気孔率の目標値を、面積%で15%
以上とする。そのためには、粉コークス量を極力少なく
し、42kg/ton−成品以下に制限するのが望まし
い。
珪石等副原料及び鉄鉱石中の脈石成分と、それら原料の
配合割合とを用いた常法により調整する。 焼結鉱16の含有気孔率の目標値を、面積%で15%
以上とする。そのためには、粉コークス量を極力少なく
し、42kg/ton−成品以下に制限するのが望まし
い。
【0024】また、各種鉄鉱石の内、水分等ガス発生成
分含有率の高いものを増配合すること、SiO2 含有率
を下げること、スラグ含有率を下げること、及び粉コー
クス配合量を下げることを適宜組み合わせた原料配合に
する。
分含有率の高いものを増配合すること、SiO2 含有率
を下げること、スラグ含有率を下げること、及び粉コー
クス配合量を下げることを適宜組み合わせた原料配合に
する。
【0025】このように、焼結鉱の鉱物組織の構成比率
において、マグネタイト相量を増やすことにより、ヘマ
タイト相からマグネタイト相への還元変態時の体積膨張
に起因する、還元粉化を抑制すること、一方、マグネタ
イト相量を増やすことにより被還元性が低下するのを抑
制し、更に被還元性を積極的に向上させるために、Si
O2 含有率を低めにし、スラグ量を制限し、含有気孔率
を確保し、更に気孔径を小さめに制限することが望まし
い。
において、マグネタイト相量を増やすことにより、ヘマ
タイト相からマグネタイト相への還元変態時の体積膨張
に起因する、還元粉化を抑制すること、一方、マグネタ
イト相量を増やすことにより被還元性が低下するのを抑
制し、更に被還元性を積極的に向上させるために、Si
O2 含有率を低めにし、スラグ量を制限し、含有気孔率
を確保し、更に気孔径を小さめに制限することが望まし
い。
【0026】なお、ヘマタイト相量の面積%及びマグネ
タイト相量の面積%の測定、及び含有気孔率の面積%の
測定は、焼結鉱の切断平面の研磨面について、例えば、
画像処理による方法で面積%を求めるのがよい。また、
仮想直径が10〜100μmの開気孔の体積和の、全開
気孔の体積和に占める割合の測定は、例えば、市販の水
銀圧入式ポロシメーターを用いて測定するのがよい。
タイト相量の面積%の測定、及び含有気孔率の面積%の
測定は、焼結鉱の切断平面の研磨面について、例えば、
画像処理による方法で面積%を求めるのがよい。また、
仮想直径が10〜100μmの開気孔の体積和の、全開
気孔の体積和に占める割合の測定は、例えば、市販の水
銀圧入式ポロシメーターを用いて測定するのがよい。
【0027】
【実施例】次に、この発明の高品質焼結鉱の製造方法
を、実施例によって更に詳細に説明する。
を、実施例によって更に詳細に説明する。
【0028】図1に示した焼結鉱製造設備フローに従
い、本発明の範囲内の焼結鉱の製造方法(実施例1〜
6)、及び本発明の範囲外の焼結鉱の製造方法(従来法
1及び2、並びに比較例1〜5)を試験した。
い、本発明の範囲内の焼結鉱の製造方法(実施例1〜
6)、及び本発明の範囲外の焼結鉱の製造方法(従来法
1及び2、並びに比較例1〜5)を試験した。
【0029】表1及び2に、それぞれ各実施例、並びに
各従来法及び比較例の原料配合を示し、使用した各鉄鉱
石の成分組成を表3に示す。上記原料配合により、表1
及び2に併記したように、焼結鉱のSiO2 含有率の目
標値を、実施例並びに従来法及び比較例いずれも、3.
0〜5.0の間の各種値に設定した。一方、塩基度(C
aO/SiO2 )の目標値は、実施例並びに従来法及び
比較例のすべてについて、2.0の一定値とした。ま
た、鉄鉱石中の水分含有率を考慮した鉄鉱石の配合量、
及び粉コークス配合量により、実施例では、焼結鉱の気
孔率の目標値を15面積%以上の各種値にし、開気孔の
仮想直径が比較的小さいものの割合をある程度高い値に
確保するよう配慮した。
各従来法及び比較例の原料配合を示し、使用した各鉄鉱
石の成分組成を表3に示す。上記原料配合により、表1
及び2に併記したように、焼結鉱のSiO2 含有率の目
標値を、実施例並びに従来法及び比較例いずれも、3.
0〜5.0の間の各種値に設定した。一方、塩基度(C
aO/SiO2 )の目標値は、実施例並びに従来法及び
比較例のすべてについて、2.0の一定値とした。ま
た、鉄鉱石中の水分含有率を考慮した鉄鉱石の配合量、
及び粉コークス配合量により、実施例では、焼結鉱の気
孔率の目標値を15面積%以上の各種値にし、開気孔の
仮想直径が比較的小さいものの割合をある程度高い値に
確保するよう配慮した。
【0030】
【表1】
【0031】
【表2】
【0032】
【表3】
【0033】一方、焼結鉱の試験製造工程において、実
施例の場合には、焼結鉱焼成後のクーラー12におい
て、冷却用空気又はガス14中に還元ガス15としての
COガスを供給し、冷却用空気又は冷却用ガス14を弱
還元雰囲気に調整し、更にO2濃度を下げる又は0
(零)とすることにより、焼結鉱中のヘマタイトの一部
をマグネタイトに還元した。表4に、冷却ガス中のCO
濃度(vol.%)その他のガス成分組成、及びその他のク
ーラー操業条件を示す。なお、実施例6ではシャフト型
クーラーにて冷却を行なった場合である。これに対し
て、従来法では還元ガスを吹き込まず、また、比較例の
場合には、焼結鉱の焼成過程においてCOガスを焼成炉
の上部から吹き込んだ。表5に、焼成炉内のCO吹込み
濃度(vol.%)を示す。
施例の場合には、焼結鉱焼成後のクーラー12におい
て、冷却用空気又はガス14中に還元ガス15としての
COガスを供給し、冷却用空気又は冷却用ガス14を弱
還元雰囲気に調整し、更にO2濃度を下げる又は0
(零)とすることにより、焼結鉱中のヘマタイトの一部
をマグネタイトに還元した。表4に、冷却ガス中のCO
濃度(vol.%)その他のガス成分組成、及びその他のク
ーラー操業条件を示す。なお、実施例6ではシャフト型
クーラーにて冷却を行なった場合である。これに対し
て、従来法では還元ガスを吹き込まず、また、比較例の
場合には、焼結鉱の焼成過程においてCOガスを焼成炉
の上部から吹き込んだ。表5に、焼成炉内のCO吹込み
濃度(vol.%)を示す。
【0034】
【表4】
【0035】
【表5】
【0036】以上の製造条件により得られたそれぞれの
焼結鉱について、SiO2 含有率、塩基度(CaO
/SiO2 (wt.% 比率))、ヘマタイトとマグネタ
イトとの鉱物組織の構成比率、含有気孔率、気孔径
の分布、及びスラグ含有率を試験した。
焼結鉱について、SiO2 含有率、塩基度(CaO
/SiO2 (wt.% 比率))、ヘマタイトとマグネタ
イトとの鉱物組織の構成比率、含有気孔率、気孔径
の分布、及びスラグ含有率を試験した。
【0037】ヘマタイトとマグネタイトとの鉱物組織の
構成比率は、焼結鉱の切断研磨面を反射顕微鏡で鉱物組
織を観察し、ヘマタイト相及びマグネタイト相をX線回
折により同定し、それに基づき画像処理により両組織相
の定量分析を行ない、(ヘマタイト相量(面積%))/
(マグネタイト相量(面積%))を求め、その比の値で
表わした。
構成比率は、焼結鉱の切断研磨面を反射顕微鏡で鉱物組
織を観察し、ヘマタイト相及びマグネタイト相をX線回
折により同定し、それに基づき画像処理により両組織相
の定量分析を行ない、(ヘマタイト相量(面積%))/
(マグネタイト相量(面積%))を求め、その比の値で
表わした。
【0038】含有気孔率の測定は、焼結鉱の切断研磨面
の画像処理により行なった。画像処理は、研磨面上で1
箇所当たり100μm平方の面積を任意の1000箇所
について測定し、平均含有気孔率を求め、面積%で表わ
した。
の画像処理により行なった。画像処理は、研磨面上で1
箇所当たり100μm平方の面積を任意の1000箇所
について測定し、平均含有気孔率を求め、面積%で表わ
した。
【0039】気孔径の分布測定は、市販の水銀圧入式ポ
ロシメーターを用い、負荷された水銀圧力に依存して定
まる開気孔の仮想直径と、その時開気孔内に圧入された
水銀量とから、所定範囲内の仮想直径を有する開気孔の
焼結鉱中占有体積の、全開気孔の焼結鉱中占有体積に対
する割合を求め、%で表わした。
ロシメーターを用い、負荷された水銀圧力に依存して定
まる開気孔の仮想直径と、その時開気孔内に圧入された
水銀量とから、所定範囲内の仮想直径を有する開気孔の
焼結鉱中占有体積の、全開気孔の焼結鉱中占有体積に対
する割合を求め、%で表わした。
【0040】表6及び7に、上記各測定結果を、そして
表8及び9に各焼結鉱の化学分析結果を示す。
表8及び9に各焼結鉱の化学分析結果を示す。
【0041】
【表6】
【0042】
【表7】
【0043】
【表8】
【0044】
【表9】
【0045】表6〜9からわかるように、従来法1及び
2では、(イ)ヘマタイト相量の面積%とマグネタイト
相量の面積%との比が0.5以下であること、(ロ)S
iO 2 含有率が5wt.%以下であること、及び(ハ)含有
気孔率が面積%で15%以上であることの内、少なくと
も一つが満たされない焼結鉱が製造された。これに対し
て、比較例1〜5及び実施例1〜6では、いずれにおい
ても、上記(イ)〜(ハ)の全てが満たされた焼結鉱が
製造された。
2では、(イ)ヘマタイト相量の面積%とマグネタイト
相量の面積%との比が0.5以下であること、(ロ)S
iO 2 含有率が5wt.%以下であること、及び(ハ)含有
気孔率が面積%で15%以上であることの内、少なくと
も一つが満たされない焼結鉱が製造された。これに対し
て、比較例1〜5及び実施例1〜6では、いずれにおい
ても、上記(イ)〜(ハ)の全てが満たされた焼結鉱が
製造された。
【0046】図2及び3に、それぞれ各実施例、並びに
各従来法及び各比較例で製造された焼結鉱についての、
代表的な操業成績結果(生産率、及び成品歩留)、並び
に、焼結鉱の強度特性(TI+10 )、被還元性(JIS
−RI)及び耐還元粉化性(RDI)の試験結果を示
す。
各従来法及び各比較例で製造された焼結鉱についての、
代表的な操業成績結果(生産率、及び成品歩留)、並び
に、焼結鉱の強度特性(TI+10 )、被還元性(JIS
−RI)及び耐還元粉化性(RDI)の試験結果を示
す。
【0047】図2及び3から、下記事項がわかる。 本発明の範囲外である従来法の製造方法では、焼結鉱
の被還元性と耐還元粉化性との内、少なくとも一方にお
いて劣っており、両方共にすぐれているものはない。
の被還元性と耐還元粉化性との内、少なくとも一方にお
いて劣っており、両方共にすぐれているものはない。
【0048】比較例の製造方法では、焼結鉱の被還元
性と耐還元粉化性がともに優れている。 これに対して本発明の製造方法によれば、焼結鉱の強
度特性、被還元性及び耐還元粉化性のいずれにおいても
比較例より更に優れている。しかも、生産率及び成品歩
留についてもすぐれている。即ち、実施例の焼結鉱の製
造においては、操業が高位に安定するとともに、品質の
優れた成品が得られることがわかる。
性と耐還元粉化性がともに優れている。 これに対して本発明の製造方法によれば、焼結鉱の強
度特性、被還元性及び耐還元粉化性のいずれにおいても
比較例より更に優れている。しかも、生産率及び成品歩
留についてもすぐれている。即ち、実施例の焼結鉱の製
造においては、操業が高位に安定するとともに、品質の
優れた成品が得られることがわかる。
【0049】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
鉄鉱石原料及び副原料の特殊な調達や調整をすることな
く、更に、高炉の燃料比低減、スラグ比低減、及び超高
PCIの安定操業を行ないつつ、被還元性及び耐還元粉
化性の優れた焼結鉱の製造方法を提供することができ、
工業上有用な効果がもたらされる。
鉄鉱石原料及び副原料の特殊な調達や調整をすることな
く、更に、高炉の燃料比低減、スラグ比低減、及び超高
PCIの安定操業を行ないつつ、被還元性及び耐還元粉
化性の優れた焼結鉱の製造方法を提供することができ、
工業上有用な効果がもたらされる。
【図1】この発明を実施するための焼結鉱製造設備フロ
ー例の概略図である。
ー例の概略図である。
【図2】実施例の方法により製造された焼結鉱について
の操業成績、並びに、焼結鉱の強度、被還元性及び耐還
元粉化性の試験結果を示すグラフである。
の操業成績、並びに、焼結鉱の強度、被還元性及び耐還
元粉化性の試験結果を示すグラフである。
【図3】従来法及び比較例の方法により製造された焼結
鉱についての操業成績、並びに、焼結鉱の強度、被還元
性及び耐還元粉化性の試験結果を示すグラフである。
鉱についての操業成績、並びに、焼結鉱の強度、被還元
性及び耐還元粉化性の試験結果を示すグラフである。
1 各種配合槽 1’各種原料 2 一次ミキサー 3 配合原料 4 二次ミキサー 5 擬似粒子 6 サージホッパー 7 焼結原料 8 焼結機 9 点火炉 10 吸引ブロワー 11 焼結鉱 12 クーラー(サーキュラー型クーラー) 13 送風機 14 冷却用空気又は冷却用ガス 15 還元ガス 16 焼結鉱 17 クーラー(シャフト型クーラー) 18 冷却排ガス 19 熱交換器
フロントページの続き (72)発明者 坂本 登 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 佐藤 秀明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 渡辺 隆志 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内
Claims (2)
- 【請求項1】 焼結鉱製造の焼成工程終了後に引き続き
行なわれる焼結鉱の冷却工程において、冷却ガスを還元
雰囲気に調整し、前記還元雰囲気に調整された冷却ガス
で前記焼結鉱を冷却すると共に、前記焼結鉱のヘマタイ
トの一部を還元してマグネタイトの量を増加させること
を特徴とする高品質焼結鉱の製造方法。 - 【請求項2】 前記焼結鉱の冷却工程は、密閉式クーラ
ーである、請求項1記載の高品質焼結鉱の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7368697A JPH10265858A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 高品質焼結鉱の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7368697A JPH10265858A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 高品質焼結鉱の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10265858A true JPH10265858A (ja) | 1998-10-06 |
Family
ID=13525353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7368697A Pending JPH10265858A (ja) | 1997-03-26 | 1997-03-26 | 高品質焼結鉱の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10265858A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100991598B1 (ko) | 2008-10-08 | 2010-11-04 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 적열소결광의 예비환원 및 현열회수 방법 |
CN102021314A (zh) * | 2010-12-14 | 2011-04-20 | 河南济源钢铁(集团)有限公司 | 一种烧结矿冷却机烘烤块矿系统 |
WO2012007277A1 (de) | 2010-07-13 | 2012-01-19 | Siemens Vai Metals Technologies Gmbh | Kühlvorrichtung für heisses schüttgut |
JP2014137344A (ja) * | 2013-01-18 | 2014-07-28 | Nippon Steel & Sumitomo Metal | 焼結鉱の顕微鏡画像解析方法 |
JP2016044334A (ja) * | 2014-08-22 | 2016-04-04 | Jfeスチール株式会社 | 焼結鉱の製造方法 |
JP2016044105A (ja) * | 2014-08-22 | 2016-04-04 | Jfeスチール株式会社 | 炭化水素の二酸化炭素改質方法 |
JP2020012141A (ja) * | 2018-07-17 | 2020-01-23 | 日本製鉄株式会社 | 焼結鉱 |
CN113720167A (zh) * | 2020-05-26 | 2021-11-30 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种利用烧结余热烘干筛分块矿的一体化方法及系统 |
CN116926317A (zh) * | 2023-08-07 | 2023-10-24 | 秦皇岛新特科技有限公司 | 一种预还原块矿的生产方法 |
-
1997
- 1997-03-26 JP JP7368697A patent/JPH10265858A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100991598B1 (ko) | 2008-10-08 | 2010-11-04 | 재단법인 포항산업과학연구원 | 적열소결광의 예비환원 및 현열회수 방법 |
WO2012007277A1 (de) | 2010-07-13 | 2012-01-19 | Siemens Vai Metals Technologies Gmbh | Kühlvorrichtung für heisses schüttgut |
TWI496893B (zh) * | 2010-07-13 | 2015-08-21 | Siemens Vai Metals Tech Gmbh | 熱散裝物品用冷卻設備 |
CN102021314A (zh) * | 2010-12-14 | 2011-04-20 | 河南济源钢铁(集团)有限公司 | 一种烧结矿冷却机烘烤块矿系统 |
JP2014137344A (ja) * | 2013-01-18 | 2014-07-28 | Nippon Steel & Sumitomo Metal | 焼結鉱の顕微鏡画像解析方法 |
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CN113720167A (zh) * | 2020-05-26 | 2021-11-30 | 宝山钢铁股份有限公司 | 一种利用烧结余热烘干筛分块矿的一体化方法及系统 |
CN116926317A (zh) * | 2023-08-07 | 2023-10-24 | 秦皇岛新特科技有限公司 | 一种预还原块矿的生产方法 |
CN116926317B (zh) * | 2023-08-07 | 2024-05-24 | 秦皇岛新特科技有限公司 | 一种预还原块矿的生产方法 |
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