JPH10265831A - ポーラスプラグ用アルミナ−カーボン質外周スリーブ - Google Patents

ポーラスプラグ用アルミナ−カーボン質外周スリーブ

Info

Publication number
JPH10265831A
JPH10265831A JP9100877A JP10087797A JPH10265831A JP H10265831 A JPH10265831 A JP H10265831A JP 9100877 A JP9100877 A JP 9100877A JP 10087797 A JP10087797 A JP 10087797A JP H10265831 A JPH10265831 A JP H10265831A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
outer peripheral
peripheral sleeve
resin
alumina
alkenyl group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9100877A
Other languages
English (en)
Inventor
Keizo Aramaki
敬三 荒巻
Tomohiro Okumura
友裕 奥村
Hiroyasu Tomimatsu
宏康 富松
Hirokatsu Hatsutanda
浩勝 八反田
Hironori Noguchi
博徳 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TYK Corp
Original Assignee
TYK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TYK Corp filed Critical TYK Corp
Priority to JP9100877A priority Critical patent/JPH10265831A/ja
Publication of JPH10265831A publication Critical patent/JPH10265831A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Treatment Of Steel In Its Molten State (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ポーラスプラグ用アルミナ−カーボン質外周
スリーブの耐酸化性を向上させる。 【解決手段】 ポーラスプラグ用アルミナ−カーボン質
外周スリーブの耐酸化性を向上するため、従来のノボラ
ックタイプもしくはレゾールタイプのフェノール樹脂よ
りも耐酸化性に優れたアルケニル基含有エポキシ化ノボ
ラック樹脂のアルケニル基とオルガノポリシロキサンの
SiH基とを付加反応させることにより得られる樹脂組
成物にヘキサメチレンテトラミンを添加破砕させること
により得られるシリコーン変性フェノール樹脂を結合剤
として使用する。 【効果】 ポーラスプラグ用外周スリーブとして実機テ
ストを行った結果、10〜15%の耐用向上が見られ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融金属取鍋に使
用されるポーラスプラグ用アルミナ−カーボン質外周ス
リーブ(以下AG質スリーブと記す)材質の改良に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】溶融金属に不活性ガスを吹き込むこと
は、現在では一般的に行われている。これに使用されて
いるガス吹込み用プラグは図2に示すとおりガスを通す
多孔質耐火物またはガス通過孔を設けた緻密質耐火物
(図示せず)と、その外周には緻密質耐火物の外周スリ
ーブ2から構成されている。その材質はガス吹込み用耐
火物1、外周スリーブ2共に、アルミナ質、ムライト
質、マグネシア質、およびスピネル質、等が一般的であ
ったが最近では、耐食性と耐スポーリング性のバランス
が良いアルミナ−カーボン質(以下AG質と記す)が使
用されるようになってきた。しかし更なる高耐用化が望
まれている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】AG質スリーブの耐用
を律速する要因として、ガス吹込み用プラグの酸素洗浄
による過剰な酸素の供給と高温によりカーボンが酸化す
ることで組織が脆弱化する事に起因する損傷が考えられ
る。また、近年多く生産されるCa添加鋼では、カーボ
ンの酸化により露出した骨材とCaの反応により、大き
く溶損する事が多く見られ面荒れと共に低耐用化の一因
となっている。よって、AG質スリーブの高耐用化を図
るには耐酸化性の向上が有効な手段といえる。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、AG質スリー
ブの耐酸化性を向上するため、従来のノボラックタイプ
もしくはレゾールタイプのフェノール樹脂よりも耐酸化
性に優れたアルケニル基含有エポキシ化ノボラック樹脂
のアルケニル基とオルガノポリシロキサンのSiH基と
を付加反応させることにより得られる樹脂組成物にヘキ
サメチレンテトラミンを添加破砕させることにより得ら
れるシリコーン変性フェノール樹脂を結合剤として使用
する事により、高耐用AGスリーブを開発したものであ
る。
【0005】上記シリコーン変性フェノール樹脂の生成
に用いられるアルケニル基含有エポキシ化ノボラック樹
脂としては、アルケニル基含有フェノール樹脂をエピク
ロロヒドリンによりエポキシ化したり従来公知のエポキ
シ樹脂に2−アリルフェノール等を部分的に反応させた
りする事等により得ることができ、具体的には下記式化
1〜化3の化合物等が挙げられる。
【化1】
【化2】
【化3】 (但し、上記式化1〜化3においてp、qは通常1≦p
≦10、1≦q≦3で示される整数を表す。) 一方、オリガノポリシロキサンは、一般式として化4式
で表される。
【化4】 (但し、式中Rは低級アルキル基、フェニル基又は、
【化5】 (R’は低級アルキル基、cは2又は3)で示される
基、aは0.01〜0.1、bは1.8〜2.2、nは
3〜400の整数を表し、5≧(n*a)≧1、1.8
1<a+b<2.3である。
【0006】オリガノポリシロキサンとしては、1分子
中に1個のSiH基を持つ物であれば良いが特に両末端
ハイドロジエンメチルポリシロキサン、両末端ハイドロ
ジエンメチルフェニルポリシロキサン、両末端ハイドロ
ジエンメチル・(2−トリメトキシシリルエチル)ポリ
シロキサンが好適である。具体的には下記化6〜化10
の化合物が挙げられる。
【化6】
【化7】
【化8】
【化9】
【化10】
【0007】本発明に使用されるシリコーン変性フェノ
ール樹脂は上記のアルケニル基含有エポキシ化ノボラッ
ク樹脂とオルガノポリシロキサンとを従来公知の付加触
媒、例えば塩化白金酸の様な白金系触媒の存在下で過熱
反応させることによって得る事ができる。この反応は、
上記エポキシ化ノボラック樹脂のアルケニル基と上記オ
ルガノポリシロキサンSiH基との付加反応でありその
反応式は下記の通りである。 SiH+CH2=CH~→Si−CH2−CH2
【0008】従来よりAG質スリーブはノボラックタイ
プもしくはレゾールタイプのフェノール樹脂を結合剤と
して用いて製造されていた。これらのフェノール樹脂は
乾燥もしくは還元雰囲気下での焼成等の熱処理によりカ
ーボン化し約50%程度れんが組織中に残留し、カーボ
ンボンドを形成する事が知られている。しかし、これら
結合剤に起因するカーボンは、非常に不安定であり実際
の使用時には、他のカーボン種より優先的に酸化し、組
織の脆弱化を招くと考えられる。図1に後述するシリコ
ーン変性フェノール樹脂A、およびBと通常のノボラッ
ク型フェノール樹脂の熱減量曲線を示す。図1に示され
た通り、通常のノボラック型フェノール樹脂と比較し
て、シリコーン変性フェノール樹脂は600〜800℃
での酸化が抑制されており、AG質スリーブに結合剤と
して用いた場合、最も組織の脆弱化に影響を及ぼすと考
えられる、600〜800℃の温度域での酸化を抑制す
る効果があると考えられる。
【0009】シリコーン変性フェノール樹脂は粉末状で
生成される。このまま粉末状で使用することも可能であ
り、又エチレングリコール等の溶剤に溶解して液状で使
用することも可能である。結合剤添加量を0.5〜10
重量%としたのは、0.5重量%以下では充分に効果を
得ることができず、又、10重量%以上では、コスト
面、および、成形性の面でメリットが無いためである。
また、シリコーン変性フェノール樹脂単体で、結合剤と
して使用することもできるが、コスト面、および成形性
を考慮して、通常のノボラックタイプおよびレゾールタ
イプのフェノール樹脂等と併用する事が、望ましい。
【0010】上記のような樹脂を使用して、アルミナ、
ムライト、ジルコニア、クロミア、燐状黒鉛、人造黒
鉛、炭化珪素等の炭化物、および窒化珪素等の窒化物と
いった従来AG材質に使用される耐火性原料、および、
熱間強度、耐酸化性付与を目的として使用されるSi等
の金属原料を配合し、上記のようなシリコーン変性フェ
ノール樹脂単体もしくはピッチ、タール、およびフェノ
ール樹脂、パルプ廃液等の有機結合剤と併用し、ウエッ
トパン、ミックスマラー等のミキサーにて混合、混練す
る。その後、フリクションプレス、油圧プレスもしくは
CIP等により加圧成形した後、30〜1000℃の温
度域で樹脂の硬化処理を行った後1000〜1600℃
の温度域で焼成する。以上の様にして得られたAG質ス
リーブは、通常このまま使用されるが、使用条件によっ
てはピッチ、タールおよびシリコーン樹脂を含浸した状
態、または、含浸後、熱処理により揮発分を除去した状
態で使用される。以下に実施例により添加効果を説明す
る。
【0011】
【実施例1】リフラックスコンデンサー、温度計、撹拌
機、および、滴下ロートを具備した四つ口フラスコへ軟
化点80℃のエポキシ化ノボラック型フェノール樹脂
(エポキシ等量195)300部を入れ温度110℃で
撹拌しながら2−アリルフェノール32部とトリブチル
アミン1部との混合物を滴下時間10分にて滴下し、更
に110℃にて2時間撹拌を続けた。得られた内容物か
ら未反応の2−アリルフェノール、及び、トリブチルア
ミンを減圧下で留去しアリル基含有の樹脂(アリル等量
1490、エポキシ等量235)を得た。次に、上記と
同様の四つ口フラスコに、上記方法で得たアリル基含有
のエポキシ樹脂120部、メチルイソブチルケトン10
0部、トルエン200部、2%の白金濃度2−エチルヘ
キサノール変性塩化白金酸溶液0.04部をそれぞれ入
れ、1時間の共沸脱水を行い、還流温度にて化11式に
示すオルガノポリシロキサン80部を滴下時間30分に
て滴下し、更に同一温度で4時間撹拌して反応させた
後、得られた内容物を水洗し溶剤を減圧下で留去する事
により、反応生成物Aを得た。この反応生成物A100
部とヘキサミン10部とを混合粉砕して表1に示す粉末
状シリコーン変性フェノール樹脂Aを得た。
【化11】
【表1】
【0012】
【実施例2】実施例1と同様の四つ口フラスコを用い
て、この中にアリルグリシジルエーテルで変性された軟
化点100℃のフェノールノボラック型フェノール樹脂
(フェノール等量125、アリル等量1100)200
部、クロロメチルオキシラン800部、セチルトリメチ
ルアンモニウムブロマイド0.6部をそれぞれ入れて過
熱し温度110℃で3時間撹拌混合した。これを冷却し
て70℃とし、160mmHgに減圧してから、この中
に水酸化ナトリウムの50%水溶液128部を共沸脱水
しながら3時間かけて滴下した。得られた内容物を減圧
して溶剤を除去し、次いでメチルイソブチルケトン30
0部とアセトン300部の混合溶剤にて溶解させた後水
洗し、これを減圧下で溶剤留去してアリル基含有のエポ
キシ樹脂(アリル等量1590、エポキシ等量190)
を得た。これに化11式に示したオルガノポリシロキサ
ンを用い、参考例1と同様にして反応生成物Bを得た。
この反応生成物B100部とヘキサミン10部とを混合
粉砕して表2に示す粉末状シリコーン変性フェノール樹
脂Bを得た。
【表2】
【0013】(比較例1)実施例1と同様の四つ口フラ
スコを用いて、この中にフェノール940部、37%ホ
ルマリン650部及び修酸9.4部を仕込み還流条件下
で3時間反応させた。次いで所定水分、及び、脱フェノ
ールを行い、反応生成物Cを得た。この反応生成物C1
00部とヘキサミン10部とを混合粉砕して表3に示す
粉末ノボラック型フェノール樹脂を得た。
【表3】
【0014】次にテストピースの作成方法および物性評
価方法を説明する。表4に示す比率で原料を配合し、ウ
エットパンで混練、フリクションプレスで加圧成形した
後、180℃で乾燥し1200℃で焼成し、ポーラスプ
ラグ用アルミナカーボン質外周スリーブ用材質を得た。
得られた耐火物の物性値、および、テーブルテスト結果
を表4に併記する。物性値(見掛気孔率、嵩比重、圧縮
強さ)は、JISに従って測定した。耐酸化性は、40
×40×40mmのサンプルを800℃、酸化雰囲気の
電気炉で5hr.保持し、切断後酸化層厚みを測定し評
価した。
【表4】
【0015】
【発明の効果】テーブルテスト結果表4,のよう
に、シリコーン変性フェノール樹脂A、およびシリコー
ン変性フェノール樹脂Bを結合剤として用いる事によ
り、強度を劣化させることなしに耐酸化性を改善するこ
とが出来た。これらの結果を基に、表4の材質にて、
A社300t(トン)取鍋にてポーラスプラグ用外周ス
リーブとして実機テストを行った結果、10〜15%の
耐用向上が見られた。以上記述したようにシリコーン変
性フェノール樹脂を用いることにより、耐酸化性を改善
し、耐用を向上する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】シリコーン変性フェノール樹脂A、およびシリ
コーン変性フェノール樹脂Bと通常のノボラック型フェ
ノール樹脂の熱減量曲線である。
【図2】本発明の実施例のガス吹込み用ポーラスプラグ
用アルミナ−カーボン質外周スリーブを使用したガス吹
込み用プラグの断面図である。
【符号の説明】
1 ガス吹込み用耐火物 2 アルミナ−カーボン質外周スリーブ 3 メタルケース 4 ガス導入管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 博徳 岐阜県多治見市大畑町5−150−201

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポーラスプラグ用アルミナ−カーボン質
    外周スリーブ製造用配合原料にアルケニル基含有エポキ
    シ化ノボラック樹脂のアルケニル基とオルガノポリシロ
    キサンのSiH基とを付加反応させることにより得られ
    る樹脂組成物にヘキサメチレンテトラミンを添加破砕す
    る事により得られるシリコーン変性フェノール樹脂を結
    合剤として外掛けで0.5〜10重量%添加し、混練→
    成形→乾燥→焼成の工程により得られる、高い耐酸化性
    を有する事を特徴とする焼成ポーラスプラグ用アルミナ
    −カーボン質外周スリーブ。
JP9100877A 1997-03-04 1997-03-04 ポーラスプラグ用アルミナ−カーボン質外周スリーブ Pending JPH10265831A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9100877A JPH10265831A (ja) 1997-03-04 1997-03-04 ポーラスプラグ用アルミナ−カーボン質外周スリーブ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9100877A JPH10265831A (ja) 1997-03-04 1997-03-04 ポーラスプラグ用アルミナ−カーボン質外周スリーブ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10265831A true JPH10265831A (ja) 1998-10-06

Family

ID=14285562

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9100877A Pending JPH10265831A (ja) 1997-03-04 1997-03-04 ポーラスプラグ用アルミナ−カーボン質外周スリーブ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10265831A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5208676B2 (ja) 耐火物組成物
JPH10265831A (ja) ポーラスプラグ用アルミナ−カーボン質外周スリーブ
JPH10245623A (ja) 不焼成ポーラスプラグ用アルミナ−カーボン質外周ス リーブ
JPH10245262A (ja) アルミナ−カーボン質羽口れんが
JP4648163B2 (ja) 耐火物組成物
JPH10245274A (ja) 不焼成アルミナ−カーボン質羽口れんが
JPH10244362A (ja) 不焼成マグネシア−カーボン質スライドゲート用プレ ート
JPH10245272A (ja) アルミナ・カーボン質スライドゲート用プレート
JPH10245273A (ja) マグネシア−カーボン質スライドゲート用プレート
JPH10244361A (ja) 不焼成アルミナ−カーボン質スライドゲート用プレー ト
JPH05262958A (ja) 耐火物用フェノール樹脂組成物
JP4423928B2 (ja) 耐火物用組成物
JP4319796B2 (ja) 耐火物組成物
JP4684464B2 (ja) 耐火物組成物
JP3127094B2 (ja) 耐火物
JPH0460942B2 (ja)
JP4706166B2 (ja) 定型耐火物用組成物及び定型耐火物
JPH09255414A (ja) 溶融金属容器内張用アルミナ−炭化けい素−カーボン れんが
JPS62109B2 (ja)
JPH06135765A (ja) 耐火物の製造方法
JPS60246256A (ja) 耐火レンガ用バインダ−組成物
JPH0531587B2 (ja)
JPH01212270A (ja) 不焼成カーボン含有れんが及びその製造に使用するバインダー組成物
JPH07308761A (ja) マグネシア−カーボン質スライドゲート用プレート
JP2004115571A (ja) 耐火物結合剤用ノボラック型フェノール樹脂