JPH10265353A - 染毛料 - Google Patents

染毛料

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JPH10265353A
JPH10265353A JP9087781A JP8778197A JPH10265353A JP H10265353 A JPH10265353 A JP H10265353A JP 9087781 A JP9087781 A JP 9087781A JP 8778197 A JP8778197 A JP 8778197A JP H10265353 A JPH10265353 A JP H10265353A
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JP
Japan
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hair
extract
hair dye
dyeing
salt
Prior art date
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Pending
Application number
JP9087781A
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English (en)
Inventor
Tomoko Koyagi
友子 小八木
Yuichi Nishida
勇一 西田
Megumi Yoshimoto
恵 吉本
Mutsumi Noguchi
睦 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Lion Corp
Original Assignee
Lion Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人体に安全で、かつ染毛力、耐移染性、しな
やかさ、櫛どおりの良さ等染毛性能に優れた染毛料を提
供する。 【解決手段】 下記(A)成分及び(B)成分を含有す
る染毛料。 (A)銅クロロフィリンまたはその塩、シコンエキス、
ウコンエキスあるいはシタンエキス (B)ベンジルアルコール

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、植物成分を用いた
人体に安全な染毛料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、毛髪は、毎日のシャンプー、ドラ
イヤーの多用や、染毛、パーマネントなどにより、傷み
やすくなっている。一方、近年のヘアカラーの流行に伴
い、タール系色素や顔料を用いた酸性型ヘアマニキュア
が需要を伸ばしている。しかしながら、これらの染毛料
は、髪をさらに傷めてしまうという欠点がある。従っ
て、損傷した毛髪においては、毛髪にあまり影響しない
植物性染毛料を用いることが好ましい。
【0003】このような植物性染毛料としては、ヘナ、
カミツレ等の植物の抽出物、ログウッドの有効成分(ヘ
マチンなど)等を含有するものが従来使用されている。
しかしながら、このような染毛料は、温湯に溶解して使
用するために、染毛に20〜40分要する、効果が弱い
等の欠点を有する。さらに、従来の酸性型ヘアマニキュ
アは、毛髪に塗布した後にシャンプーで洗い流す際、洗
液が不快なほど濃い色素色をしており、シャンプー後タ
オルや枕カバーに色素液が付着したり、発汗や降雨で毛
髪が濡れたときに衣類等に移染してしまった。
【0004】このように人体に安全で、染毛効果に優
れ、移染性のない染毛料の開発が望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、植物成分を
用いて、人体に安全でかつ染毛性能にも優れた染毛料を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、植物成分を
用いて、人体に安全で、簡単にかつ効果的に染毛できる
染毛料について研究した結果、特定の組成の染毛料が従
来の染毛料の欠点を軽減又は解消でき、優れた染毛力を
有することを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0007】即ち、本発明によれば、下記(A)成分及
び(B)成分を含有することを特徴とする染毛料が提供
される。 (A)銅クロロフィリンまたはその塩、シコンエキス、
ウコンエキス及びシタンエキスから選ばれた1種以上 (B)ベンジルアルコール
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の染毛料について更
に詳細に説明する。本発明の染毛料において用いる
(A)成分の銅クロロフィリンおよびその塩は、植物の
クロロフィル分子中のマグネシウムを銅と置換して安定
化させ、さらに分子中に各塩をそれぞれ組み込んだ水溶
性緑色色素である。各塩としてはNa塩、K塩、Ca塩
等が挙げられる。銅クロロフィリンおよび/またはその
塩は、染毛料中に0.05〜10重量%配合させること
が好ましい。配合量が0.05重量%未満であると染毛
効果が弱く、10重量%より多くてもそれ以上の染毛効
果は得られない。
【0009】本発明の染毛料において用いる(A)成分
のシコンエキスは、ムラサキの根から水、エタノール、
プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコールま
たはこれらの混液またはこれらの微アルカリ性溶液にて
抽出して得られるエキスである。また、ウコンエキス
は、ウコンの根茎を抽出して得られ、色素の主成分をク
ルクミンとするものである。またシタンエキスは、コー
キシタン心材をエタノール、水、プロピレングリコー
ル、メタノール等で抽出して得られるエキスである。シ
コンエキス、ウコンエキス及びシタンエキスは各々染毛
料中に0.05〜10重量%配合させることが好まし
い。配合量が0.05重量%未満であると染毛効果が弱
く、10重量%より多くてもそれ以上の染毛効果は得ら
れない。
【0010】本発明の染毛料には(B)成分としてベン
ジルアルコールを含有させる。ベンジルアルコールには
毛髪への色素の浸透効果がある。ベンジルアルコールは
染毛料中に5〜20重量%含有させることが好ましい。
配合量が5重量%よりも少ないと浸透効果が不十分で満
足な染毛力が得られず、20重量%より多くても染毛力
は落ちる。
【0011】本発明の染毛料には、さらに尿素を0.5
〜5重量%含有させることが好ましい。尿素には、染毛
料を安定的にする力があり、白濁するのを防止するし、
また染毛後の髪の手触りを良くする。配合量が0.5重
量%以下だと十分な効果が得られず、5重量%より多い
と染毛力が落ちる。
【0012】本発明の染毛料には、さらにグリコール酸
またはその塩を配合させることが好ましい。特に好まし
くはグリコール酸アンモニウムを0.1〜20重量%配
合させる。グリコール酸アンモニウムを配合することに
より、色素の洗液への色落ちを抑え、衣類等への移染性
を抑えることを可能にし、さらに、毛髪を保護する作用
があり、使用後の髪の手触のが良好になる。配合量が
0.1重量%未満であると効果がなく、20重量%より
多いと染毛力が落ちてしまう。
【0013】本発明の染毛料において、(A)成分とし
て銅クロロフィリンおよび/またはその塩を用いる場合
には、染毛料はPH8〜11に調整したものが染毛力に
おいて優れている。又、(A)成分としてシコンエキ
ス、ウコンエキスあるいはシタンエキスを用いる場合に
は、染毛料はPH2.0〜11に調整したものが染毛力
において優れている。本発明の染毛料のPH調整には水
酸化ナトリウム等の無機酸や、グリコール酸、クエン
酸、リンゴ酸、酒石酸等の有機酸を用いて行なうことが
できる。
【0014】本発明の染毛組成物には、本発明の効果を
損なわない範囲で各種界面活性剤、カチオン性重合体、
油性成分、ヒドロキシエチルセルロースやキサンタンガ
ム等の増粘剤、シリコーン誘導体、香料、防腐剤、紫外
線吸収剤、酸化防止剤、殺菌剤等を配合しても良い。こ
こで界面活性剤としてはオレフィンスルホン酸、アルカ
ンスルホン酸、脂肪酸アルキルエーテルスルホン酸、N
−アシルアミノ酸等のアニオン界面活性剤、アミドベタ
イン、カルボベタイン、ヒドロキシスルホベタイン等の
両面界面活性剤、モノもしくはジアルキル第4級アンモ
ニウム塩等のカチオン界面活性剤、ポリオキシアルキレ
ンアルキルエーテル等の非イオン界面活性剤のいずれも
使用できる。またカチオン性重合体としては、カチオン
化セルロース、カチオン化澱粉、カチオン化グアガム、
ジアリル4級アンモニウム塩重合物、ジアリル4級アン
モニウム塩/アクリルアミド共重合物、ヒドロキシエチ
ルセルロースジメチルジアリル4級アンモニウム共重合
物等が挙げられる。また油性成分としては、脂肪酸エス
テル類、直鎖又は分岐鎖のアルキルグリセリルエーテ
ル、分岐の高級アルコール等が挙げられる。
【0015】
【実施例】次に実施例を挙げて説明するが、本発明はこ
れらの実施例に限定されるものではない。染毛料の性能
試験は以下の方法、及び基準による。 <染毛度△E)乾燥したヤギの毛束1gに、各染毛組成
物1gを均一に塗布した後、ラップで毛束を密閉し、5
0℃で30分間放置し、シャンプーした。その後、乾燥
し、染毛度(△E)を評価した。△Eは、色差計で測定
した染色毛束のL、a、b値と未染色毛のL、a、b値
との色差で、その数値が大きいほど染まりがよいことを
あらわす。 <耐移染性>上記同様にヤギ毛に染色処理をし、放置し
た後にシャンプーで洗い流し、白地タオルに毛束を挟
み、500gのおもりを5分間のせた後のタオルの染色
度合いを官能で評価した。評価基準は以下の通り。 ◎・・・ほとんど染色していない ○・・・わずかに染色が見られる △・・・染色している ×・・・かなり染色している <しなやかさ、櫛どおりの良さ>上記同様にヤギ毛に染
色処理をし、放置した後にシャンプーで洗い流し、風乾
した後に、手触りと櫛どおりの良さを官能で評価した。 ◎・・・手触りが非常にしなやかで、櫛どおりも非常に
良い ○・・・手触りが非常にしなやかで、櫛どおりも良い △・・・手触りがややしなやかでなく、櫛どおりもやや
よくない ×・・・手触りがしなやかでなく、櫛どおりもよくない
【0016】実施例1〜5、比較例1〜2 表1に示す成分を用い、実施例1〜6、比較例1〜2の
染毛料を調整し、上記性能試験を行ない、その効果を表
1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】実施例6〜12、比較例3 表2に示す成分を用い、実施例7〜11、比較例3の染
毛料を調整し、上記性能試験を行ない、その効果を表2
に示す。
【0019】
【表2】
【0020】次に、実施例1、実施例6及び従来品の各
染料についての安全試験を行なった。その結果を表3に
示す。 〔試験方法〕マウスin vitro感作性試験での基
剤塗布郡に対する検体塗布郡のリンパ球増殖活性比(感
作性指数)を算出する。 〔評価基準〕 感作性の程度 感作性指数 ◎ 極めて弱い 1.0以上〜1.25未満 ○ 弱い 1.25以上〜1.5未満 △ やや弱い 1.5以上〜1.75未満 × 強い 1.75以上
【表3】 *:パラフェニレンジアミンを主成分とする染毛料 表3に示されるように本発明の染毛料は従来の染毛料に
比べ感作性が弱く安全であることが判る。
【0021】実施例12〜13 下記組成の染毛料を調製し、実施例1と同様な試験に供
したところ、いずれも安全性が高く、染毛性、耐移染
性、しなやかさ、櫛どおりのよさにおいて十分に満足で
きるものであった。 実施例12 ウコンエキス 2重量% 変性エタノール 20重量% ベンジルアルコール 12重量% グリコール酸 適量(pHが3になる量) 精製水 残部 実施例13 シタン粉末(エキス) 2重量% 変性エタノール 20重量% ベンジルアルコール 12重量% グリコール酸 適量(pHが3になる量) 精製水 残部
【0022】本発明の、前記特定の成分を配合した染毛
料は、染毛力、耐移染性、しなやかさ、櫛どおりの良さ
のいずれの性能にも優れ、しかも上記安全試験からも明
らかなように、人体に対して極めて安全である。
【0023】
【発明の効果】本発明の染毛料は、前記したように、植
物性色素を用い、これにベンジルアルコールを配合した
ものであり、染毛度、耐移染性、しなやかさ、櫛どおり
の良さの点で優れ、しかも人体に対して極めて安全であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 野口 睦 東京都墨田区本所一丁目3番7号 ライオ ン株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記(A)成分及び(B)成分を含有す
    ることを特徴とする染毛料。 (A)銅クロロフィリンまたはその塩、シコンエキス、
    ウコンエキス及びシタンエキスから選ばれた1種以上 (B)ベンジルアルコール
JP9087781A 1997-03-21 1997-03-21 染毛料 Pending JPH10265353A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110859790A (zh) * 2019-12-30 2020-03-06 柳州两面针股份有限公司 中药组合物在制备口腔护理用品中的应用
EP2104486B2 (fr) 2006-10-17 2021-04-14 L'Oréal Utilisation de colorants naturels pour la coloration des cheveux humains

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2104486B2 (fr) 2006-10-17 2021-04-14 L'Oréal Utilisation de colorants naturels pour la coloration des cheveux humains
CN110859790A (zh) * 2019-12-30 2020-03-06 柳州两面针股份有限公司 中药组合物在制备口腔护理用品中的应用
CN110859790B (zh) * 2019-12-30 2022-06-24 柳州两面针股份有限公司 中药组合物在制备口腔护理用品中的应用

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