JPH10265314A - 粉末流動性に優れる抗菌剤組成物及び抗菌性粉末 - Google Patents

粉末流動性に優れる抗菌剤組成物及び抗菌性粉末

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JPH10265314A
JPH10265314A JP9159497A JP9159497A JPH10265314A JP H10265314 A JPH10265314 A JP H10265314A JP 9159497 A JP9159497 A JP 9159497A JP 9159497 A JP9159497 A JP 9159497A JP H10265314 A JPH10265314 A JP H10265314A
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powder
fluidity
antibacterial
improving
antimicrobial
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JP9159497A
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Koji Suzuki
孝司 鈴木
Koji Sugiura
晃治 杉浦
Hideki Kato
秀樹 加藤
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Toagosei Co Ltd
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Toagosei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 篩いを通り易い抗菌剤組成物及び抗菌性粉末
を提供する。 【解決手段】 本抗菌剤組成物は、抗菌性粉末(Ag
0.005 Li0.995 Zr2 (PO4 3 、Ag0.01(NH
4 0.99Zr2 (PO4 3 、Ag0.05Na0.95Zr2
(PO4 3 等で示される化合物からなる粉末)と、該
抗菌性粉末の粉末流動性を改良させるための流動性改良
用粉末(炭酸カルシウム粉末、炭酸マグネシウム粉末、
アミノ酸系改質剤及び高級脂肪酸のアルカリ土類金属
塩)とからなり粉末流動性に優れるものである。また、
本抗菌剤粉末は、下記に示す抗菌性粉末の表面を、粉末
流動性を改良させるためにカップリング剤(シリコンカ
ップリング剤等)で被覆されてなり、粉末流動性に優れ
るものである。これらの篩い通過率は、流動性改良用粉
末を添加せずしかも未処理の場合と比べて、1.3倍以
上である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末流動性に優れ
る抗菌剤組成物及び抗菌性粉末に関する。本発明は、こ
の抗菌剤組成物及び抗菌性粉末を篩いにかけ、この篩別
された粉末を使用する技術分野、例えば、樹脂、セラミ
ックス又は繊維等を成形加工する分野等に利用される。
【0002】
【従来の技術】従来において、抗菌剤組成物及び抗菌性
粉末を篩いにかけ、この篩別された粉末を、他の原料粉
末、例えば樹脂粉末又はセラミック粉末に配合し、この
配合物を成形加工することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記抗菌剤組成物及び
抗菌性粉末を篩いにかける場合、この粉末が篩いの目を
通過せずに、その上に残ることがある。このときには、
作業者がこの篩い上に残った粉末を下に落とすことが必
要となり、作業者の負担が増大してしまう。従って、篩
いを通り易い抗菌剤組成物及び抗菌性粉末の現出が望ま
れている。本発明は、上記観点に鑑みてなされたもので
あり、篩いを通り易い抗菌剤組成物及び抗菌性粉末を提
供することを課題とする。
【0004】
〔M1 は銀、亜鉛、錫、水銀、鉛、鉄、コバルト、ニッケル、マンガン、砒素、アンチモン、ビスマス、バリウム、カドニウム及びクロムから選ばれる少なくとも1種の金属イオン(イオン価を1とする。)、Aはアルカリ金属イオン、アルカリ土類金属イオン、水素イオン及びアンモニウムイオンから選ばれる少なくとも1種の金属イオン(イオン価をmとする。)であり、M2 は4価金属であり、nは0≦n≦6を満たす数であり、a及びbはいずれも正数であり、c及びdは1a+mb=1の時、c=2、d=3であり、1a+mb=2の時、c=1、d=2である。〕
【0005】本第4発明の粉末流動性に優れる抗菌性粉
末(以下、本抗菌性粉末ともいう。)は、上記一般式
〔1〕に示す抗菌性粉末の表面を、粉末流動性を改良さ
せるためにカップリング剤で被覆されてなることを特徴
とする。本第7発明の粉末流動性に優れる抗菌剤組成物
(以下、本抗菌剤組成物ともいう。)は、上記請求項4
乃至6のいずれかに記載の各発明に係る抗菌性粉末と、
該抗菌性粉末の粉末流動性を改良させるための流動性改
良用粉末と、を含むことを特徴とする。尚、上記第1、
第4又は第7発明において、抗菌性粉末の粉末流動性を
改良させるために機能しない他の添加剤(例えば、抗菌
性向上剤、耐候性向上剤、増量剤等)を配合したもので
あってもよい。この他の添加剤としては、セラミック
製、樹脂製等は問わないが、通常は、セラミック製のも
のである。
【0006】上記一般式〔1〕で示される「抗菌性粉
末」であるリン酸塩は、1a+mb=1のとき、c=
2、d=3の各係数を有する、アモルファス又は空間群
R3cに属する結晶性化合物であり、各構成イオンが三
次元網目構造を作る化合物とすることができる。また、
このリン酸塩は、1a+mb=2のとき、c=1、d=
2の各係数を有する、アモルファス又は各構成イオンが
層状構造を作る化合物とすることができる。本発明に用
いるこのリン酸塩としては、日光に暴露したときの変色
が少ないこと等から、1a+mb=1及びc=2、d=
3の各係数を有するアモルファス又は三次元網目構造を
有する化合物が好ましく、更に結晶性化合物が好まし
い。
【0007】上記一般式〔1〕における「M1 」は、い
ずれも防黴、抗菌性及び防藻性を示す金属として知られ
たものであり、これらの中で銀が最も好ましい。この銀
は、、安全性に優れるとともに、防黴、抗菌性及び防藻
性を高めることもできるからである。
【0008】上記一般式〔1〕における「A」の好まし
い具体例には、リチウム、ナトリウム又はカリウム等の
アルカリ金属イオン、マグネシウム又はカルシウム等の
アルカリ土類金属イオンがある。これらの中では、化合
物の安定性及び安価に入手できる点等から、リチウムイ
オン、ナトリウムイオン、水素イオン又はアンモニウム
イオンが好ましい。上記「M2 」は4価金属であり、好
ましい具体例には、ジルコニウム、チタン又は錫があ
る。これらのうち、化合物の安全性等を考慮すると、ジ
ルコニウム又はチタンが特に好ましい。
【0009】上記一般式〔1〕のリン酸塩の具体例とし
ては、以下のものがある。 Ag0.005 Li0.995 Zr2 (PO4 3 Ag0.01(NH4 0.99Zr2 (PO4 3 Ag0.05Na0.95Zr2 (PO4 3 Ag0.2 0.8 Ti2 (PO4 3 Ag0.005 Li0.505 0.49Zr2 (PO4 3 ・1.1
2 O Ag0.01(NH4 0.590.40Zr2 (PO4 3 ・1.
2 H2 O Ag0.050.95Zr2 (PO4 3 ・1.5 H2 O Ag0.05Na0.500.45Zr2 (PO4 3 ・1.1 H2
O Ag0.05Na0.600.110.24Zr2 (PO4 3 ・1.
2 H2 O Ag0.05Ca0.100.75Zr2 (PO4 3 ・1.2 H2
O Ag0.10Na0.500.40Zr2 (PO4 3 ・1.1 H2
O Ag0.20Na0.300.50Zr2 (PO4 3 Ag0.001 Li1.999 Zr(PO4 2 Ag0.01Na1.99Zr(PO4 2 Ag0.011.99Sn(PO4 2 ・1.2 H2 O Ag0.1 ( NH4) 1.9Ti(PO4 2 ・4 H2 O Ag0.005 Li0.505 0.49Zr2 (PO4 3 ・1.1
2 O Ag0.01( NH4) 0.59 0.40Zr2 (PO4 3 ・1.
2 H2 O また、上記化合物1モル当たりの銀イオンの電荷量と同
じ電荷量になるようにしながら、上記各式におけるAg
をZn、Mn、Ni、Pb、Hg、Sn又はCuと置換
した化合物とすることもできる。
【0010】抗菌性、防黴性及び防藻性を発揮させるに
は、上記一般式〔1〕における「a」の値が大きい方が
よいが、aの値が0.001以上であれば、十分に抗菌
性等を発揮させることができる。しかし、aの値が0.
01未満であると、抗菌性等を長時間発揮させることが
困難となる恐れがあること、経済性を考慮すると、aの
値を0.01以上で0.5以下の値とすることが好まし
い。
【0011】本発明で用いられる抗菌性粉末であるリン
酸塩は、熱及び光の暴露に対して安定であり、500
℃、場合によっては800〜1100℃の加熱後であっ
ても構造及び組成が全く変化せず、紫外線の照射によっ
ても何ら変色を起こさない。また、酸性溶液中でも骨格
構造の変化がみられない。従って、各種成形加工物を得
る際の加工及び保存、更には従来の抗菌剤のように、使
用時において、加熱温度或いは遮光条件等の制約を受け
ることがない。本発明の上記抗菌性粉末であるリン酸塩
を合成するのに、種々の公知の乾式法、湿式法又は水熱
法等を適用できる(特開平6−340514号公報参
照)。
【0012】上記「流動性改良用粉末」は、抗菌性粉末
の粉末流動性を改良させるものであればよい。例えば、
この粉末として、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
アミノ酸系改質剤(例えば、炭素数が6〜20のアルキ
ル基を有するモノアミノジカルボン酸又はそのモノ、ジ
エステル等)、高級脂肪酸のアルカリ土類金属塩(例え
ば、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウ
ム、オレイン酸マグネシウム、オレイン酸カルシウム
等)、アルミナ、水酸化アルミニウム、硫酸アルミニウ
ムカリウム、MgO、リン酸カルシウム類、〔Ca3 (PO
4)、CaHPO 4 等〕、タルク、酸化チタン、コロイド状シ
リカ、珪酸アルミニウム水和物等の各粉末を挙げること
ができる。上記各種の流動性改良用粉末のうち、炭酸ア
ルカリ土類金属塩粉末(例えば炭酸カルシウム粉末、炭
酸マグネシウム粉末等)、アミノ酸系改質剤又は高級脂
肪酸のアルカリ土類金属塩(例えば、ステアリン酸マグ
ネシウム、ステアリン酸カルシウム、オレイン酸マグネ
シウム、オレイン酸カルシウム等)が、特に好ましい。
そして、これを単独で使用してもよいし、これらの2種
以上を混合して使用してもよい。上記流動性改良用粉末
の好ましい配合割合は、流動性改良用粉末の種類により
異なり、炭酸カルシウム等、それ自体の流動性が良好な
流動性粉末の場合、抗菌性粉末100重量部に対し、5
〜200重量部である。これが5重量部未満では流動性
改良効果が十分に得られにくいし、200重量部を越え
る場合は、十分な抗菌性効果を得るために多量の抗菌剤
組成物を樹脂又は塗料等に添加する結果、樹脂又は塗料
等の本来の物性を損なう恐れがある。流動性改良用粉末
が、アミノ酸系改質剤や高級脂肪酸のアルカリ土類金属
塩等、これらの粉末と接触する粉末の表面を改質して流
動性を改良する表面改質性粉末の場合、好ましい配合割
合は抗菌性粉末100重量部に対して、0.1〜10重
量部である。これが0.1重量部未満では流動性改良効
果が十分でなく、10重量部を越えると逆に流動性を低
下させる恐れがある。
【0013】上記「カップリング剤」としては、粉末の
流動性を高めるものであればよい。このカップリング剤
としては、シランカップリング剤(有機珪素化合物)、
有機アルミニウム化合物又は有機チタン系化合物等とす
ることができる。この有機珪素化合物として、例えば、
ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラ
ン等のビニル系化合物、N−(2−アミノエチル)3
−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−(2−
アミノエチル)3−アミノプロピルトリメトキシシラ
ン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン等のアミノ
化合物、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラ
ン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル『エチルト
リメトキシシラン等のエポキシ化合物、3−クロロプ
ロピルメチルジメトキシシラン、3−クロロプロピルト
リメトキシシラン、トリメチルクロロシラン、ジメチル
ジクロロシラン、メチルトリクロロシラン等のクロル化
合物、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン等のメタクリロキシ系化合物、3−メルカプトプロ
ピルトリメトキシシラン等のメルカプト系化合物、N
−〔2−(ビニルベンジルアミノ)エチル〕−3−アミ
ノプロピルトリメトキシシラン・塩酸塩等のカチオン系
化合物、ヘキサメチルジシラザン等のシラザン系化合
物等がある。上記有機アルミニウム化合物として、例え
ば、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレー
ト、モノ−s−ブトキシアルミニウムジイソプロピレー
ト、アルミニウムエチラート、アルミニウムエチルアセ
トアセテートジイソプロピレート、アルミニウムトリス
(エチルアセトアセテート)、アルミニウムビスエチル
アセチルアセテートモノアセチルアセトネート等があ
る。上記有機チタン系化合物として、例えば、テトライ
ソプロポキシチタン、テトラ−n−ブトキシシラン、テ
トラステアロキシチタン、アルコキシポリチタニルアシ
レート、ジイソプロポキシ−ビス(アセチルアセトナ
ト)チタン、ヒドロキシ−ビス−(ラクタト)チタン、
イソプロピルトリイソステアロイソチタネート等があ
る。本発明における好ましいカップリング剤は、上記の
うち、シランカップリング剤(有機珪素化合物)が好ま
しい。
【0014】上記リン酸塩の表面をカップリング剤で処
理する際、リン酸塩の100重量部当たり0.01〜5
重量部のカップリング剤で被覆することが好ましい。こ
の被覆を行うには、所定量のカップリング剤をリン酸塩
に直接被覆してもよいし、また所定量のカップリング剤
を有機溶媒又は水で希釈したものを用いてリン酸塩を被
覆してもよい。被覆方法には特に制限はなく、従来より
無機系粉末の処理方法として知られている如何なる方法
を実施してもよく、例えば、乾式法、湿式法、スプレー
法及びガス法等を適用して、被覆することができる。本
発明の抗菌剤組成物又は抗菌性粉末に対して、評価され
た篩い通過率が、上記流動性改良用粉末を添加しない場
合又は上記カップリング剤で被覆されていない場合(上
記抗菌性粉末それ自体)と比べて、1.3倍以上(例え
ば1.3〜1.8等)であるものとすることができる。
この試験方法は、以下に示すものである。即ち、各サン
プル20gを50mlビ−カ−に入れ、高さ1cmで1
0回タッピングして充填し、5cmの高さから金網(目
開き4.5mm、ワイヤ−径0.4mm)上に投入し、
金網を通過したサンプルの重量を測定した。
【発明の実施の形態】
【0015】以下、本発明を実施例により更に具体的に
説明する。 実施例1 本実施例は、流動性改良用粉末(添加剤という。)の種
類を検討したものである。表1に示す添加剤の種類及び
その配合量のもとで、以下に示す篩い通過試験により、
粉末流動性を検討した。尚、配合率の単位は重量%であ
る。
【0016】
【表1】
【0017】本実施例において使用した抗菌性粉末とし
ては、サンプルNo.9を除いて「ノバロンAGZ33
0」(東亞合成(株)製、平均粒径;1.3μm)を用
い、No.9においては「ノバロンAG300」(東亞
合成(株)製、平均粒径;0.9μm)を用いた。
【0018】尚、表1に示す「炭酸カルシウム粉末」は
「カルファイン200M」(丸尾カルシウム社製、平均
粒径:9.7μm)、Al2 3 粉末及びAl(OH)
3 粉末はいずれも試薬(各々平均粒径:33μm、56
μm)、AlK(SO4 2粉末Aは「タイエースK2
0」(大明化学社製、平均粒径:5μm)、AlK(S
4 2 粉末Aは「タイエースK150」(大明化学社
製、平均粒径:30μm)を用いた。アミノ酸系改質材
は「フェイメックス」(味の素(株)製)であり、RN
(H)CH(CH2 CO2 R)CO2 Hの化学式(R=
ラウリル基又はステアリル基)をもつものである。「ス
テアリン酸Mg粉末」は「SM−P」(堺化学社製)で
ある。シランカップリグ処理粉末は、「KBM−50
3」(信越シリコーン社製)のシランカップリング剤を
用いて処理したものである。このシランカップリング処
理は、所定の粉末100gにカップリング剤約0.1g
を配合し、撹拌した後、約100℃に加熱して、表面に
被膜を形成させて行った。
【0019】〔篩い通過試験〕各サンプル20gを50
mlビ−カ−に入れ、高さ1cmで10回タッピングし
て充填した。約5cmの高さから金網(目開き4.5m
m、ワイヤ−径0.4mm)上に投入し、金網を通過し
たサンプルの重量を測定し、篩い通過率を求めた。尚、
振動させると通過量は変わるため、振動させずに試験を
実施した。
【0020】この試験結果を表1に併記する。この結果
によれば、最も優れたものとしては炭酸カルシウム粉末
配合物(ブランクに対する篩い通過率の比=1.5
6)、アミノ酸系改質材配合物(同比=1.39)、ス
テアリン酸Mg粉末配合物(同比=1.33)及びシラ
ンカップリング剤を処理したもの(同比=1.33)で
あった。これらのうち、特に、炭酸カルシウム粉末配合
物が優れている。以上より、炭酸塩及びカルボキシル基
をもつ添加剤が、特に好ましいといえる。尚、Al2
3 粉末、Al(OH)3 粉末、AlK(SO4 2 粉末
A及びAlK(SO4 2 粉末Bを添加したものは、上
記のものよりは優れないものの、これらの添加剤を添加
しない場合(サンプルNo.1)と比べると優れている
(各々同比=1.12、1.20、1.07、1.1
4)。
【0021】実施例2 本実施例においては、上記実施例1にて流動性改良効果
が大きく現れた3種類の添加剤について配合量の検討を
行った。この添加剤は、表2に示すように、炭酸カルシ
ウム粉末(20%、40%)、アミノ酸系改質材(4
%、6%)及びステアリン酸Mg粉末(4%、6%)で
ある。試験方法は、上記実施例1と同方法により行っ
た。この結果を表2に示す。
【0022】
【表2】
【0023】この結果によれば、炭酸カルシウム粉末に
おいては10%(表1参照)、20%、40%と添加量
が多くなるに従って篩い通過率が優れた。従って、この
10〜40%(特に20〜40%)の添加において優れ
た性能を示す。また、アミノ酸系改質材においても、2
%、4%、6%と添加量が多くなるにつれて、篩い通過
率が優れる傾向を示した。従って、この2〜6%(特に
4〜6%)の添加において優れた性能を示す。一方、ス
テアリン酸マグネシウム粉末においては、4%配合で最
も通過率が高く、6%では通過率の改良効果が低下し、
配合量に適正値があると考えられる。従って、この2〜
6%、特に4%前後(3〜5%)において優れた性能を
示す。尚、本発明においては、前記具体的実施例に示す
ものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で
種々変更した実施例とすることができる。
【0024】
【発明の効果】本発明の抗菌剤組成物及び抗菌性粉末を
用いれば、この抗菌剤組成物及び抗菌性粉末を篩いにか
ける場合であっても、篩いを容易に通るので、篩い上に
残ることが少ない。従って、作業者に過大な負担をかけ
ることなく、しかも篩い工程を自動化又は連続化するこ
とができる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の一般式〔1〕に示す抗菌性粉末
    と、該抗菌性粉末の粉末流動性を改良させるための流動
    性改良用粉末と、を含むことを特徴とする粉末流動性に
    優れる抗菌剤組成物。 M1 aAbM2 c(PO4 )d・nH2 O 〔1〕 〔M1 は銀、亜鉛、錫、水銀、鉛、鉄、コバルト、ニッ
    ケル、マンガン、砒素、アンチモン、ビスマス、バリウ
    ム、カドニウム及びクロムから選ばれる少なくとも1種
    の金属イオン(イオン価を1とする。)、Aはアルカリ
    金属イオン、アルカリ土類金属イオン、水素イオン及び
    アンモニウムイオンから選ばれる少なくとも1種の金属
    イオン(イオン価をmとする。)であり、M2 は4価金
    属であり、nは0≦n≦6を満たす数であり、a及びb
    はいずれも正数であり、c及びdは1a+mb=1の
    時、c=2、d=3であり、1a+mb=2の時、c=
    1、d=2である。〕
  2. 【請求項2】 上記流動性改良用粉末は、炭酸カルシウ
    ム粉末、炭酸マグネシウム粉末、アミノ酸系改質剤及び
    高級脂肪酸のアルカリ土類金属塩のうちの少なくとも1
    つである請求項1記載の粉末流動性に優れる抗菌剤組成
    物。
  3. 【請求項3】 以下に示す試験方法により評価された篩
    い通過率が、上記流動性改良用粉末を添加しない場合と
    比べて、1.3倍以上である請求項1又は2のいずれか
    に記載の粉末流動性に優れる抗菌剤組成物。 〔試験方法〕 各サンプル20gを50mlビ−カ−に
    入れ、高さ1cmで10回タッピングして充填し、5c
    mの高さから金網(目開き4.5mm、ワイヤ−径0.
    4mm)上に投入し、金網を通過したサンプルの重量を
    測定した。
  4. 【請求項4】 上記一般式〔1〕に示す抗菌性粉末の表
    面を、粉末流動性を改良させるためにカップリング剤で
    被覆されてなることを特徴とする粉末流動性に優れる抗
    菌性粉末。
  5. 【請求項5】 上記カップリング剤は、シランカップリ
    ング剤である請求項4記載の粉末流動性に優れる抗菌性
    粉末。
  6. 【請求項6】 以下に示す試験方法により評価された篩
    い通過率が、上記カップリング剤で被覆されていない場
    合と比べて、1.3倍以上である請求項4又は5記載の
    粉末流動性に優れる抗菌性粉末。 〔試験方法〕 各サンプル20gを50mlビ−カ−に
    入れ、高さ1cmで10回タッピングして充填し、5c
    mの高さから金網(目開き4.5mm、ワイヤ−径0.
    4mm)上に投入し、金網を通過したサンプルの重量を
    測定した。
  7. 【請求項7】 上記請求項4乃至6のいずれかに記載の
    抗菌性粉末と、該抗菌性粉末の粉末流動性を改良させる
    ための流動性改良用粉末と、を含むことを特徴とする粉
    末流動性に優れる抗菌剤組成物。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004064523A1 (ja) * 2003-01-20 2004-08-05 Toagosei Co., Ltd. 抗菌性組成物及び抗菌性製品

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