JPH10265273A - 成形用無機粉体組成物及びそれより得られる無機粉体成形物 - Google Patents

成形用無機粉体組成物及びそれより得られる無機粉体成形物

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JPH10265273A
JPH10265273A JP9074018A JP7401897A JPH10265273A JP H10265273 A JPH10265273 A JP H10265273A JP 9074018 A JP9074018 A JP 9074018A JP 7401897 A JP7401897 A JP 7401897A JP H10265273 A JPH10265273 A JP H10265273A
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JP
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inorganic powder
molding
weight
molded article
parts
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Application number
JP9074018A
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English (en)
Inventor
Motoya Mori
元哉 毛利
Toshio Kimura
俊雄 木村
Wataru Araya
渉 荒谷
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Publication date
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  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)
  • Ceramic Products (AREA)
  • Carbon And Carbon Compounds (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】活性炭やゼオライトのように、それ自体では焼
結性をもたない無機粉体に、加熱処理後に高強度を有す
るように、強度付与剤を有せしめてなる成形用無機粉体
組成物と、このような組成物を成形し、加熱処理してな
る成形物と、このような成形物の製造方法を提供するこ
とにある。 【解決手段】本発明による成形用無機粉体組成物は、無
機粉体に塩化ビニリデン樹脂を強度付与剤として配合し
てなることを特徴とする。このような組成物を成形し、
加熱すれば、高強度の成形物を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、成形用無機粉体組
成物とそれより得られる無機粉体成形物に関する。詳し
くは、本発明は、代表的には、活性炭やゼオライトのよ
うな自己焼結性をもたない無機粉体にある種の樹脂を強
度付与剤として配合して、その成形物を加熱処理したと
き、高強度を有する成形物を与えるようにした成形用無
機粉体組成物と、このような組成物を成形し、乾燥し、
加熱処理して得られる高強度の無機粉体成形物に関す
る。更に、本発明は、このような成形物の製造方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、活性炭やゼオライトをはじめ、例
えば、活性アルミナやチタニアのような無機粉体も、新
しい素材として種々の分野で利用されるに至っている
が、これらの無機粉体は、それ自体では焼結性がなく、
成形物は、非常に小さい強度を有するにすぎない。即
ち、上述したような無機粉体は、自己焼結性をもたな
い。ここに、自己焼結性をもたないとは、熱処理によっ
ても、それ自身が焼結性がなく、高強度の成形物を与え
ないか、又は熱処理して焼結する際に、結晶構造が変化
し、本来の性質が変化してしまうため、高温での熱処理
ができないことをいう。
【0003】そこで、上述したような無機粉体を熱処理
して、強度を有する成形物を得るために、従来、多くの
場合、粘土がバインダーとして用いられている。例え
ば、特開昭57−95816号公報や特開昭57−95
817号公報には、活性炭と粘土とを混練、成形、乾燥
し、これを非酸化性雰囲気下に焼成することによって、
成形物を得る方法が開示されている。しかし、かかる従
来の方法によれば、得られる成形物に高い強度をもたせ
るためには、通常、無機粉体に30〜50重量%もの多
量の粘土を配合することが必要であり、このように、多
量の粘土を配合すれば、成形物中に残存する多量の粘土
によって、成形物の単位重量当りの性能、例えば、活性
炭の成形物であれば、その吸着能力が粘土の配合量に反
比例して低下し、更に、粘土の微粒子が活性炭の微孔を
閉塞して、活性炭の吸着能力を一層低下させる場合もあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは、無機粉
体の成形における上述した問題を解決するために鋭意研
究した結果、塩化ビニリデン樹脂を強度付与剤として無
機粉体に配合し、これを成形し、加熱処理して、成形物
とすることによって、従来の方法による成形物に比べ
て、数倍の強度を有し、しかも、表面積も大きい成形物
を得ることができることを見出して、本発明に至ったも
のである。
【0005】即ち、本発明は、自己焼結性をもたない無
機粉体に塩化ビニリデン樹脂を強度付与剤として含有せ
しめてなる成形用無機粉体組成物と、このような組成物
を成形し、加熱処理してなる成形物と、このような成形
物の製造方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明による成形用無機
粉体組成物は、無機粉体と塩化ビニリデン樹脂とを含有
することを特徴とし、好ましくは、天然起源の多糖類を
可塑性付与剤として含有し、可塑性を有する。
【0007】本発明による無機粉体成形物は、このよう
な成形用無機粉体組成物を成形し、乾燥し、加熱してな
ることを特徴とする。また、本発明による無機粉体成形
物の製造方法は、上述したような成形用無機粉体組成物
を成形し、乾燥し、加熱することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明において、無機粉体とは、
先に説明した自己焼結性をもたない無機粉体であって、
好ましくは、BET表面積が10m2 /g以上の無機粉
体をいい、好ましい具体例として、例えば、活性炭、ゼ
オライト、活性シリカ、活性アルミナ、チタニア、フェ
ライト、チタン酸バリウム等を挙げることができる。こ
れらの無機粉体は、単独にて、又は任意割合での2種以
上の混合物として用いられる。更に、本発明において、
これら無機粉体の粒度は、特に、限定されるものではな
いが、通常、平均粒度が1〜20μmの範囲にある。
【0009】特に、本発明においては、無機粉体として
は、活性炭が好ましく用いられる。本発明において用い
る活性炭としては、ヤシ殻炭、水蒸気炭、石炭ベース活
性炭、塩化亜鉛炭等の粉末状活性炭を挙げることができ
る。これらは、単独にて、又は2種以上の混合物として
用いられる。これら粉末状活性炭は、できる限り小さい
粒度を有することが望ましく、特に、20μm以下の平
均粒度を有することが好ましい。更に、本発明において
は、無機粉体として、ゼオライトも好ましく用いられ
る。
【0010】本発明によれば、無機粉体への強度付与
剤、即ち、バインダーとして、塩化ビニリデン樹脂が用
いられる。本発明において、塩化ビニリデン樹脂とは、
塩化ビニリデンを構成単量体として含む重合体を意味
し、塩化ビニリデンの単独重合体及び共重合体を含み、
塩化ビニリデンの共重合体としては、例えば、塩化ビニ
ル、酢酸ビニル、アルキルビニルエーテル等のビニル単
量体、アクリロニトリル、アクリル酸、アクリルアミ
ド、アクリル酸ハライド、アクリル酸エステル、メタク
リル酸、メタクリル酸エステル、メタクリルアミド等の
アクリル系及びメタクリル系単量体との共重合体を挙げ
ることができる。これらの共単量体は、塩化ビニリデン
との共重合に際して、任意に組合わせて用いられる。
【0011】本発明によれば、このような塩化ビニリデ
ンの共重合体における塩化ビニリデン単位の含量は、通
常、30〜99重量%、好ましくは、50〜99重量
%、更に好ましくは、60〜99重量%の範囲である。
上述したような塩化ビニリデン樹脂は、市販品として入
手することができ、本発明においては、そのような市販
品を好適に用いることができる。
【0012】本発明において、塩化ビニリデン樹脂は、
固形分換算にて、無機粉体100重量部に対して、1〜
100重量部、好ましくは、3〜70重量部の範囲、最
も好ましくは、5〜50重量部の範囲にて用いられる。
塩化ビニリデン樹脂は、どのような形態であってもよい
が、例えば、押出成形することができる成形用組成物を
得るには、塩化ビニリデン樹脂は、例えば、水を分散媒
とし、これに塩化ビニリデン樹脂を分散させてなるラテ
ックスが好ましく用いられる。
【0013】本発明によれば、上述したように、押出成
形のような可塑成形性を有するように、無機粉体に塩化
ビニリデン樹脂と共に、天然起源の多糖類を可塑性付与
剤として配合することが好ましい。
【0014】このような天然起源の多糖類としては、微
生物起源、植物起源及び動物起源の多糖類を挙げること
ができ、微生物起源の多糖類としては、例えば、デキス
トラン、ジュランガム、キサンタンガム、カードラン、
パラミロン、プルラン等を挙げることができる。植物起
源の多糖類としては、例えば、ペクチン、アラビノガラ
クタン等のような抽出多糖、グアーガム、ローカストビ
ーンガム、タラガム、タマリンド種子ガム等のような種
子多糖、トラガントガム、カラヤゴム、アラビアガム、
ガッテイガム等のような流出多糖、カラギーナン等のよ
うな紅藻多糖、アルギン酸等のような褐藻多糖、キシラ
ン、ラミナラン等のような構造多糖、コンニャクマンナ
ンのような貯蔵多糖を挙げることができる。また、動物
起源の多糖類としては、例えば、キトサンのような構造
多糖、ヒアルロン酸、コンドロイチン硫酸等のようなム
コ多糖を挙げることができる。これら多糖類は、保水性
を有することが知られている。
【0015】上記した天然起源の多糖類のなかでも、本
発明においては、グルカン、特に、β−1,3−グルコシ
ド結合を主体とするβ−1,3−グルカンが好ましく用い
られる。このようなβ−1,3−グルカンとしては、例え
ば、カードラン、ラミナラン、パラミロン、カロース、
パキマン、スクレログルカン等を挙げることができる。
プルランは、α−1,4−及びα−1,6−グルコシド結合
を主体とするグルカンであるが、本発明において、好ま
しく用いることができる。
【0016】特に、本発明によれば、他のものに比べ
て、少量の使用にて、無機粉体に高い可塑成形性を与え
ると共に、その乾燥物や焼成物に高い強度を与える微生
物起源のグルカン、なかでも、微生物起源のβ−1,3−
グルカンが好ましく、従って、カードランやパラミロン
等が好ましく用いられ、特に、カードランが最も好まし
く用いられる。
【0017】カードランは、例えば、New Food Industr
y 、第20巻第10号第49〜57頁(1978年)に
記載されているように、β−1,3−グルコシド結合を主
体とし、通常、加熱凝固性を有する多糖類、即ち、水分
の存在下で加熱することによって、凝固する(ゲルを形
成する)性質を有する多糖類である。
【0018】このような多糖類として、例えば、アルカ
リゲネス属又はアグロバクテリウム属の微生物によって
生産される多糖類が挙げられる。具体的には、アルカリ
ゲネス・フェカリス・バール・ミクソゲネス菌株10C
3Kによって生産される多糖類(アグリカルチュラル・
バイオロジカル・ケミストリー(AgriculturalBiologic
al Chemistry)、第30巻第196頁(1966年))や、
或いはアルカリゲネス・フェカリス・バール・ミクソゲ
ネス菌株10C3Kの変異株NTK−u(IFO 13
140)によって生産される多糖類(特公昭48−32
673号)、アグロバクテリウム・ラジオバクター(I
FO 13127)及びその変異株U−19(IFO
12126)によって生産される多糖類(特公昭48−
32674号)等を用いることができる。
【0019】カードランは、上述したように、微生物に
よって生産される多糖類であるが、本発明においては、
これを未精製のままにて用いてもよく、また、必要に応
じて、高度に精製して用いてもよい。
【0020】パラミロンも、既に述べたように、β−1,
3−グルカンの1種であって、微生物であるユーグレナ
(Euglena)が細胞内に蓄積する貯蔵多糖の1種である。
このようなパラミロンは、例えば、Carbohydrate Resea
rch, 25, 231-242 (1979) や、特開平1−37297号
公報等によつて既に知られている。しかし、カードラン
と異なって、パラミロンの粉末は、加熱凝固性をもたな
いので、加熱凝固性をもたせるために、必要に応じて、
アルカリ処理してもよい。
【0021】パラミロンも、本発明においては、これを
未精製のままにて用いてもよく、或いは必要に応じて、
高度に精製して用いてもよい。同様に、その他の多糖類
も、未精製のままにて用いてもよく、或いは必要に応じ
て、高度に精製して用いてもよい。
【0022】本発明による成形用無機粉体組成物におい
ては、このような多糖類は、単独にて、又は2種以上の
混合物として、無機粉体100重量部に対して、通常、
0.5〜50重量部、好ましくは、1〜40重量部、最も
好ましくは、2〜20重量部の範囲で用いられる。
【0023】更に、本発明においては、上述したような
可塑性付与剤に代えて、又は可塑性付与剤と共に、成形
助剤を用いることができる。本発明においては、好まし
くは、無機粉体に強度付与剤である塩化ビニリデン樹脂
と共に、前記可塑性付与剤と後述するような成形助剤を
配合する。
【0024】このような成形助剤は、用いる無機粉体
や、その成形物の諸性質に合わせて、必要に応じて、用
いられるが、通常、無機粉体組成物に一層高い可塑成形
性を付与することができ、これを成形し、乾燥すること
によって、一層強度にすぐれる成形物を得ることができ
る。このような成形助剤としては、例えば、セルロース
系化合物、多価ヒドロキシ化合物、又はポリビニル重合
体が好ましく用いられる。
【0025】上記セルロース系化合物としては、例え
ば、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシ
ルメチルセルロース、カルボキシルメチルセルロースナ
トリウム、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプ
ロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルメチルセルロース、ヒドロキシブ
チルメチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルセルロース等を挙げることが
できる。多価ヒドロキシ化合物としては、例えば、グリ
セリン、エチレングリコール、プロピレングリコール、
トリエチレングリコール、1,3−ブチレングリコール等
のアルキレングリコールや、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコール等のポリオキシアルキレング
リコール等を挙げることができる。また、ポリビニル重
合体としては、例えば、ポリビニルアルコール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリアクリル酸樹脂、ポリアクリル酸
塩、例えば、ポリアクリル酸アンモニウム、アクリル酸
−マレイン酸共重合体、そのアンモニウム塩等を挙げる
ことができる。ポリアクリル酸樹脂は架橋されていても
よい。かかる架橋型ポリアクリル酸樹脂は既に知られて
おり、市販品として入手することができる。
【0026】上記以外にも、例えば、カルボキシルメチ
ルスターチ、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸アンモ
ニウム等も、成形助剤として好ましく用いることができ
る。これらの成形助剤は、単独にて用いてもよいが、2
種以上の混合物として用いることもできる。これらの成
形助剤は、無機粉体100重量部に対して、通常、0.5
〜50重量部、好ましくは、1〜40重量部、最も好ま
しくは、2〜30重量部の範囲であるように用いられ
る。また、これらの成形助剤を前記多糖類と併用する場
合には、多糖類との合計量が無機粉体100重量部に対
して、通常、0.5〜50重量部、好ましくは、1〜40
重量部、最も好ましくは、2〜30重量部の範囲である
ように用いられる。
【0027】以上のように、本発明においては、種々の
成形助剤が用いられるが、なかでも、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースが好ましく用いられる。特に、本発
明によれば、前述したように、塩化ビニリデン樹脂を強
度付与剤として用い、天然起源の多糖類のなかでも、カ
ードランを可塑性付与剤として用いると共に、成形助剤
として、ヒドロキシプロピルメチルセルロースを用い、
得られた可塑性成形用無の粉体組成物を成形し、この成
形物におけるカードランを熱凝固させた後、乾燥するこ
とによって、ひび割れなく、高強度の成形物を得ること
ができる。
【0028】勿論、本発明においては、必要に応じて、
天然粘土をはじめ、ベントナイトやカオリンのような粘
土鉱物を組成物に配合してもよい。更に、本発明におい
ては、必要に応じて、ポリエチレングリコールのアルキ
ルエーテル等、湿潤剤として知られている界面活性剤
や、或いはステアリン酸亜鉛、ステアリン酸アルミニウ
ム、ステアリン酸マグネシウム等の滑剤を無機粉体組成
物に含有させてもよい。
【0029】本発明において、成形用無機粉体組成物の
調製方法は、特に、限定されるものではなく、例えば、
塩化ビニリデン樹脂と、必要に応じて、多糖類や成形助
剤とを無機粉体に加え、必要に応じて、水やメタノー
ル、エタノール等の低級アルコール類やこれらの混合物
等からなる溶媒を加えて、得られた混合物を混練すれば
よい。用いる溶媒の量は、何ら限定されるものではな
く、混合物を均一に混練することができて、成形法に応
じて、可塑成形に適する粘度を有する組成物を得ること
ができるように適宜量を用いればよい。このようにして
得られた組成物を成形し、乾燥し、必要に応じて、加熱
処理すれば、本発明による成形物を得ることができる。
【0030】前述したように、カードランは、加熱凝固
性を有し、水分の存在下で加熱することによって、凝固
する(ゲルを形成する)性質を有する多糖類である。ま
た、上述したように、カードラン以外にも、加熱凝固性
を有する多糖類が知られている。そこで、水分を含有す
る無機粉体組成物を成形した後、この成形物を乾燥させ
るに際して、成形物を水分の存在下に加熱して、カード
ランのような加熱凝固性を有する多糖類を熱凝固させ、
この後、乾燥するのが好ましい。一般的には、成形物が
含有する水分の自由蒸発を抑制しつつ、必要に応じて、
付加的な水分の存在下に、成形物を加熱することによっ
て、上記多糖類を凝固させることができる。より具体的
には、マイクロウェーブによる加熱、飽和水蒸気雰囲気
下での加熱、密閉容器中での加熱等によることができ
る。このように、加熱凝固性を有する多糖類を加熱凝固
させる温度は、用いる多糖類にもよるが、通常は、70
〜150℃の範囲がよい。加熱時間は、通常、0.5〜6
時間の範囲で十分である。
【0031】このように、成形物に含まれる熱凝固性多
糖類を凝固させることによって、成形物に強度を付与す
ることができ、かくして、この後に成形物を乾燥させる
とき、成形物にひび割れなく、高強度の成形物を得るこ
とができる。熱凝固性多糖類を加熱凝固させた後の成形
物の乾燥は、通常の乾燥方法によればよく、高温下に静
置し、熱風乾燥し、或いは低温で乾燥させる等によるこ
とができる。
【0032】本発明において、成形用無機粉体組成物を
成形する方法は、特に、限定されるものではなく、従来
より既に知られているセラミックスの成形方法によるこ
とができ、例えば、押出成形、圧縮成形、ドクターブレ
ード法、ローラ成形等によることができる。ハニカム構
造体を得るには、通常、押出成形が採用される。
【0033】より詳細には、本発明による組成物を、例
えば、押出成形法によって、ハニカム構造体のような所
要形状に成形し、これを例えば、室温乃至150℃程度
の温度にて乾燥し、更に、必要に応じて、高温度で加熱
焼成することによって、本発明による無機粉体成形物を
得ることができる。
【0034】特に、本発明によれば、成形し、乾燥させ
た成形物を高温で焼成することによって、高強度の成形
物を得ることができる。このように、成形物を焼成する
には、一般的には、無機粉体に応じて、非酸化性又は酸
化性雰囲気下、150〜1400℃の温度で加熱するこ
とによって、強度付与剤として用いた塩化ビニリデン樹
脂が熱分解し、炭化することによって、著しく強度の高
い成形物を得ることができる。例えば、無機粉体とし
て、活性炭を用いた場合、酸化性又は非酸化性雰囲気
下、成形物を150℃以上、好ましくは、200〜50
0℃の温度に加熱焼成することによって、強度付与剤と
して用いた塩化ビニリデン樹脂が一部、熱分解し、炭化
するので、強度の高い成形物を得ることができる。特
に、本発明によれば、非酸化性雰囲気下、500℃以上
の高い温度、例えば、500〜1400℃で加熱焼成す
ることによって、塩化ビニリデン樹脂の炭化が進み、そ
れ自体も多孔質となり、強度が一層高いのみならず、B
ET表面積の大きい成形物を得ることができる。他方、
無機粉体として、ゼオライトを用いた場合には、酸化性
雰囲気中又は非酸化性雰囲気中、成形物を500〜80
0℃の温度で加熱焼成することによって、非常に高強度
の成形物を得ることができる。
【0035】本発明による無機粉体成形物は、任意形状
であってよく、例えば、粒状物、球状物、丸棒、角棒、
中空管、ハニカム構造体等を挙げることができる。例え
ば、活性炭を本発明に従って可塑性組成物とし、これを
成形し、乾燥し、加熱焼成して得られるハニカム構造体
は、強度にすぐれ、消臭、触媒、触媒担体等として好適
に用いることができる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明による成形用無機
粉体組成物は、活性炭やゼオライト等、自己焼結性をも
たない種々の無機粉体に塩化ビニリデン樹脂を強度付与
剤として配合し、これを成形し、乾燥させ、加熱処理す
れば、強度にすぐれる成形物を得ることができる。
【0037】特に、本発明によれば、活性炭やゼオライ
ト等のような自己焼結性をもたない種々の無機粉体に、
塩化ビニリデン樹脂と共にカードラン等のような天然起
源の多糖類を可塑性付与剤として配合し、更に、必要に
応じて、ヒドロキシプロピルセルロース等のような種々
の成形助剤を併用して、可塑性を有する成形用無機粉体
組成物とし、これを押出成形ほか、適宜の成形手段によ
って、成形し、乾燥し、加熱焼成すれば、強度にすぐれ
るのみならず、表面積の大きい成形物、例えば、ハニカ
ム構造体を得ることができる。このような成形物は、例
えば、各種物質の吸着剤、消臭剤、触媒、触媒担体等と
して、好適に用いることができる。
【0038】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、
本発明はこれら実施例により何ら限定されるものではな
い。
【0039】実施例1 活性炭(武田薬品工業(株)製ヤシ殻活性炭、平均粒度
5μm、以下、同じ。)100重量部に塩化ビニリデン
樹脂(塩化ビニリデン樹脂ラテックス(三菱化学BAS
F(株)製ディオファン207−DC、固形分55重量
%、塩化ビニリデン樹脂中の塩化ビニリデン単位97〜
99重量%)43重量部を用いた。以下、同じ。)とカ
ードラン5.25重量部とヒドロキシプロピルメチルセル
ロース(信越化学工業(株)製メトローズ90SH、1
重量%水溶液の20℃における粘度100000センチ
ポイズ、以下、同じ。)15.75重量部とを袋中で混合
した後、水を加えながらラボプラストミル中で混練し
て、成形用可塑性組成物を得た。このようにして得られ
た組成物をフローテスターにて直径5mmの丸棒に押出
成形した。
【0040】得られた丸棒を115℃で一晩、加熱乾燥
させた後、5℃/分の割合で250℃まで昇温し、この
温度に1時間保持した。次いで、窒素ガスを流通させな
がら、5℃/分の割合で800℃又は1000℃まで昇
温し、その温度で2時間、加熱焼成した後、室温まで放
冷して、成形物を得た。このようにして得られた成形物
の3点曲げ強度をオートグラフ法により下記の条件で測
定した。結果を表1に示す。
【0041】 試験片:直径4.74mmの丸棒 試験数:10 試験速度:0.5mm/分 スパン:30mm
【0042】実施例2 活性炭100重量部と塩化ビニリデン樹脂43重量部と
ヒドロキシプロピルメチルセルロース16重量部とを用
いた以外は、実施例1と同様にして、組成物を得、これ
を直径5mmの丸棒に押出成形し、これを乾燥し、加熱
焼成して、成形物を得た。このようにして得られた成形
物について、実施例1と同様にして測定した3点曲げ強
度を表1に示す。
【0043】比較例1 活性炭100重量部とベントナイト(水澤化学工業
(株)製ベンクレーMK−101、以下、同じ。)43
重量部とカードラン5.25重量部とヒドロキシプロピル
メチルセルロース15.75重量部を用いた以外は、実施
例1と同様にして、組成物を得、これを直径5mmの丸
棒に押出成形し、これを加熱焼成して、成形物を得た。
このようにして得られた成形物について、実施例1と同
様にして測定した3点曲げ強度を表1に示す。
【0044】比較例2 活性炭100重量部とセピオライト(武田薬品工業
(株)製エードプラスSP)43重量部とカードラン5.
25重量部とヒドロキシプロピルメチルセルロース15.
75重量部を用いた以外は、実施例1と同様にして、組
成物を得、これを直径5mmの丸棒に押出成形し、これ
を加熱焼成して、成形物を得た。このようにして得られ
た成形物について、実施例1と同様にして測定した3点
曲げ強度を表1に示す。
【0045】実施例3 ゼオライト100重量部と塩化ビニリデン樹脂43重量
部とカードラン3.5重量部とヒドロキシプロピルメチル
セルロース10.5重量部とを用いた以外は、実施例1と
同様にして、組成物を得、これを直径5mmの丸棒に押
出成形し、これを加熱焼成して、成形物を得た。このよ
うにして得られた成形物について、実施例1と同様にし
て測定した3点曲げ強度を表1に示す。
【0046】比較例3 ゼオライト100重量部とベントナイト43重量部とカ
ードラン3.5重量部とヒドロキシプロピルメチルセルロ
ース10.5重量部とを用いた以外は、実施例1と同様に
して、組成物を得、これを直径5mmの丸棒に押出成形
し、これを加熱焼成して、成形物を得た。このようにし
て得られた成形物について、実施例1と同様にして測定
した3点曲げ強度を表1に示す。
【0047】
【表1】
【0048】本発明によれば、比較例に比べて、強度が
著しく高く、しかも、BET表面積の高い成形物を得る
ことができることが示される。
【0049】実施例4 活性炭100重量部に塩化ビニリデン樹脂43重量部と
カードラン3.5重量部とヒドロキシプロピルメチルセル
ロース10.5重量部とを袋中で混合した後、水143重
量部を加えながら、ニーダー中で3時間混練した後、得
られた混合物を押出機を用いて3回土練して、可塑性の
組成物を得た。このようにして得られた組成物を30m
m角のダイスを備えた押出機にてセル数300(平方イ
ンチ当り)のハニカム構造体に押出成形した。
【0050】得られたハニカム構造体を軸方向長さ4c
mに裁断し、シャーレに入れて、115℃で一晩、加熱
乾燥させた後、5℃/分の割合で250℃まで昇温し、
この温度に1時間保持した。次いで、窒素ガスを流通さ
せながら、5℃/分の割合で1000℃まで昇温し、こ
の温度で1時間、加熱焼成した後、室温まで放冷して、
成形物を得た。
【0051】このようにして得られたハニカム構造体を
12mm角、軸方向長さ19mmに裁断し、その圧潰強
度をオートグラフにより下記の条件で測定した。結果を
表2に示す。
【0052】 試験片:上記ハニカム構造体 試験数:10 試験速度:0.5mm/分
【0053】実施例5 活性炭100重量部と塩化ビニリデン樹脂21.5重量部
とベントナイト21.5重量部とカードラン3.5重量部と
ヒドロキシプロピルメチルセルロース10.5重量部と水
143重量部を用いた以外は、実施例4と同様にして、
組成物を得、これを同様に、ハニカム構造体に押出成形
し、これを加熱焼成した。このようにして得られたハニ
カム構造体成形物について、実施例4と同様にして測定
した圧潰強度を表2に示す。
【0054】比較例4 活性炭100重量部とベントナイト43重量部とカード
ラン3.5重量部とヒドロキシプロピルメチルセルロース
10.5重量部と水143重量部を用いた以外は、実施例
4と同様にして、組成物を得、これを同様に、ハニカム
構造体に押出成形し、これを加熱焼成した。このように
して得られたハニカム構造体成形物について、実施例4
と同様にして測定した圧潰強度を表2に示す。
【0055】
【表2】
【0056】本発明によれば、強度が大きく、表面積の
大きい活性炭の成形物を得ることができるが、塩化ビニ
リデン樹脂を多量に用いることによって、強度及び表面
積共に増加することが示される。他方、塩化ビニリデン
樹脂に代えて、ベントナイトを用いた場合には、得られ
る成形物は、表面積が小さく、強度も劣る。

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機粉体と塩化ビニリデン樹脂とを含有す
    ることを特徴とする成形用無機粉体組成物。
  2. 【請求項2】無機粉体が多孔性物質である請求項1に記
    載の成形用無機粉体組成物。
  3. 【請求項3】無機粉体が活性炭又はゼオライトである請
    求項1に記載の成形用無機粉体組成物。
  4. 【請求項4】天然起源の多糖類から選ばれる可塑性付与
    剤か、セルロース化合物、多価ヒドロキシ化合物及びポ
    リビニル重合体から選ばれる成形助剤か、又は可塑性付
    与剤と成形助剤とを含有する請求項1から3のいずれか
    に記載の成形用無機粉体組成物。
  5. 【請求項5】天然起源の多糖類がカードランである請求
    項4に記載の成形用無機粉体組成物。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれかに記載の成形用
    無機粉体組成物を成形し、乾燥し、加熱してなることを
    特徴とする成形物。
  7. 【請求項7】成形物がハニカム構造体である請求項6に
    記載の成形物。
  8. 【請求項8】成形物が消臭用のハニカム構造体である請
    求項6又は7に記載の成形物。
  9. 【請求項9】請求項1から5のいずれかに記載の成形用
    無機粉体組成物を成形し、乾燥し、加熱することを特徴
    とする成形物の製造方法。
  10. 【請求項10】無機粉体が活性炭である成形用無機粉体
    組成物を成形し、乾燥し、非酸化性雰囲気下に500〜
    1400℃の範囲の温度で焼成する請求項9に記載の成
    形物の製造方法。
  11. 【請求項11】成形物がハニカム構造体である請求項1
    0に記載の成形物の製造方法。
  12. 【請求項12】成形物が消臭用のハニカム構造体である
    請求項10又は11に記載の成形物の製造方法。
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