JPH10265062A - 媒体入力トレイ機構とイメージ形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】トレイ中にシートの入れ過ぎを防止する入力ト
レイ機構。 【解決手段】本発明はシート媒体の入れ過ぎを防止する
構造を備え、プリンタにシートを供給する入力トレイ機
構である。支持構造は受取領域とその中に拡大開口部を
有し、該開口のベースに設けられた棚部を備え、棚部で
画定された量以上のシートの挿入を抑制しする。棚部は
トレイ機構へ入る過剰のシートを突然阻止して入れ過ぎ
を防止する。好適な実施例では支持構造は入力トレイの
側部調節器で垂直に配置され、直立で一方の端が下にな
る位置でシートを受取る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、一般に媒体処理シ
ステムに関するものであり、更に詳細には、レーザプリ
ンタのようなイメージ処理システムにおいて紙シートを
受理し、さらに、保持する装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のページプリンタおよび複写機で
は、紙のシートまたは他のシート媒体がスタックから引
き出され、下流に向かって、各シートに所望のイメージ
を形成するプリントエンジン素子に送り込まれる。紙シ
ートは通常、カセット、トレイ、または同様の形式の用
紙ホルダに積み重ねられている。説明しやすくする目的
で、用語「用紙トレイ」または「トレイ」を本願明細書
では、向き（すなわち、水平にまたは垂直に設置されて
いる）に関係なく、およびサイズまたは他の相違に関係
なく、すべての形式のカセット、トレイ、または他のホ
ルダに関して使用する。用紙トレイは、色々な形式、サ
イズ、または色の紙または他の平らな媒体を保持でき
る。各トレイは、送りローラ、シャフトおよび歯車等の
紙送り素子を備えたカセット組立体でよく、またはトレ
イを単にハウジングに嵌め込んでホストイメージ処理装
置と相互接続することができる。ほとんどの用紙トレイ
は、平らな水平向きに積み重ねられたシート媒体を保持
している。他のトレイは、向きが垂直で、媒体を直立で
一方の端を下にする(upright and on-end)位置に保持し
ており、紙をホルダ内に案内し、紙をその中に適応的に
保持するのに側部調節器を使用することができる。

【０００３】ある用紙トレイは、紙がユーザにより手で
装填されるとき、紙をトレイ内のその静止位置に案内し
て滑動させるために傾斜した、丸みのある、または曲が
った縁を採用している。湾曲の縁は、垂直向きの用紙ト
レイに顕著に使用されている。垂直トレイでは、紙は一
般に直立の縁に沿う位置でトレイの開口部に挿入され
る。紙はトレイ内に落とされるまで、またはトレイ内の
その静止位置または完全に装填された位置に達するまで
更に押し込まれる。傾斜したまたは湾曲した縁をトレイ
の開口位置に形成して開口を広くし、紙のトレイへの挿
入を案内するのに役立てることができる。随意選択的
に、記したとおり、側部調節器をトレイの各側に構成し
て紙のトレイ内でのアライメントを補助する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】拡大トレイ開口に関連
する一つの問題は、開口がトレイの内部寸法より広いの
で、ユーザがどれだけの紙が実際にトレイに差し込まれ
るかを知ることが難しいということである。したがっ
て、物理的に処理可能な量より多い紙をユーザが装填し
ようとすることがある。このような場合には、紙がトレ
イ内部であまりにもきつく詰め込まれることになり、そ
れにより、イメージ装置により処理するために紙を紙処
理システムによりトレイから自動的に取り上げるとき紙
詰まり（ペーパージャム）を生ずる。

【０００５】したがって、本発明の目的は、拡大された
入口開口を採用している用紙トレイの入れ過ぎを禁止
し、それにより紙詰まりを減らすことである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明の原理によれば好
適な一実施例において、シート媒体をページプリンタに
送る入力トレイ機構は、トレイのシート媒体の入れ過ぎ
(overfilling)を防止する装置を備えている。入れ過ぎ
防止装置は、プリンタにおける紙取り出しの紙詰まり
（ペーパーピックジャム）を低減するものである。入力
トレイ機構は、シート媒体をその中に受けるように形成
された支持構造を備えている。支持構造は、好適にはそ
れに対して傾斜しまたは曲がっている拡大開口を備えて
おり、また過剰媒体が棚部を越えて更に支持構造内に送
られないように拡大開口のベースに形成された棚部を備
えている。好適な傾斜または曲がり開口は、支持構造の
残りの部分より広く、シート媒体がページプリンタの処
理経路に入る前に保持される支持構造の、より狭い幅ま
で下方に傾斜しているので、改良された装填特徴を与え
る。棚部は、過剰媒体が入力トレイ機構に更に送り込ま
れるのを瞬時に止めることにより入力トレイの入れ過ぎ
を防止する。

【０００７】好適な実施例における更に他の原理によれ
ば、支持構造は、入力トレイ用側部調節器の一部として
形成されており、支持構造は、垂直の向きにあってシー
ト媒体を直立で一方の端を下にあるような位置に受け
る。

【０００８】支持構造は、第１の量のシート媒体をその
中に保持する第１のギャップを形成している。棚部は、
第２の更に大きい量のシート媒体を保持することができ
る第２のギャップを形成している。シートが拡大開口で
支持構造に挿入されるにつれて、傾斜／湾曲は、シート
を下に支持構造内に導くのに役立つ。第１のギャップが
保持できるシートの量を超えて過剰状態にあるシートは
すべて、棚部で突然止められ、第１のギャップに送り込
まれないようにされる。

【０００９】本発明の他の目的、長所、および能力は、
説明が進むにつれて一層明らかになるであろう。

【００１０】

【発明の実施の態様】図１は、本発明の紙入れ過ぎ制御
機構を利用した媒体入力トレイ15を採用しているレーザ
プリンタ10の斜視図である。媒体入力トレイ15は、プリ
ンタ10でイメージ処理するための、媒体シート又は用紙
30（破線で示す）のような、シート媒体を保持するよう
構成されている。用紙は、Ｄ型ローラまたはプリンタ10
に関連する他の手段のような、取り上げ機構によりトレ
イ15から取り出され、プリンタ内の用紙処理経路に入
る。ここではレーザプリンタ10を図示し説明するが、本
発明は、インクジェットプリンタ、ファクシミリ機械、
複写機、スキャナなどのような他のイメージ形成装置に
使用するのに等しく適用できることは明らかである。更
に、媒体入力トレイ15を全般に垂直向きでシート媒体を
直立の一端を下にする位置で受理するように図示してあ
るが、本発明は、水平向きのトレイ構成にも等しく適応
できることが明らかである。

【００１１】図２は、プリンタ10の上面図で、媒体入力
トレイ15の媒体受け区域の上面図を示している。トレイ
15は、プリンタ10のスロット20の中に設置されている。
トレイ15は、本発明の入れ過ぎ制御機構（棚部）25を備
えている。

【００１２】図３は、入れ過ぎ制御機構25を備えた媒体
入力トレイ15の斜視図である。ここで、トレイ15をプリ
ンタ10のスロット20（図２）から取り出して示してあ
る。一般に、トレイ15は、シート媒体30をその中に受け
て支持するように形成された支持構造である。トレイ15
はプリンタ10のスロット20に嵌まり、シート媒体30をプ
リンタ10の内部イメージ処理経路に送ることができるよ
うにしている。好適な実施例では、トレイ15は、前記側
部調節器と関連して形成され、シート媒体をその中に滑
動可能に支持している。特に、側部調節器35は、種々の
サイズの媒体を支持するように、フレーム42に対して
（方向矢印40により示すように）滑動可能で調節可能で
ある。

【００１３】図４は、図３の線４−４で切った側部調節
器35の上部開口区域の部分斜視図である。図４は、入れ
過ぎ制御機構25をトレイ15の側部調節器35に対して明瞭
に描いている。好適な実施例では入れ過ぎ制御機構25を
（図示したように）側部調節器に関連して実施している
が、本発明は側部調節器のない媒体トレイに容易に適用
できる。それだけで、ここでの説明がまさに側部調節器
より一層「媒体トレイ」の入れ過ぎ制御機構の実施に向
けられることになる。したがって、トレイ15（または側
部調節器35）は、それらの間に媒体通過領域50を形成す
るように設置された少なくとも第１および第２の支持構
造（または壁）40および45を備えている。領域50はシー
ト媒体30を受取る場所である（図３を参照）。

【００１４】次に図５を参照すると、図４の線５−５で
切ったトレイ15（側部調節器35）の端面図が描かれてい
る。図５は、壁40と45との間の媒体通過領域を明瞭に示
している。領域50は、壁40と45との間に所定量のシート
媒体を保持する第１のギャップＧ1を有する。所定量は
シート媒体の厚さによって変化するが、如何なる形式の
媒体についてもそれはやはり所定量である。

【００１５】好適な実施例では、第１の壁40は、ギャッ
プＧ1に対して広い隙間、または拡大開口域を形成する
傾斜したまたは湾曲した部分55を備えている。図には
「湾曲した」部分55だけを示してあるが、壁40に対して
全般に直線で囲まれた（すなわち、箱形の）または傾斜
した（すなわち、「Ｖ」形の）部分が拡大開口を作るの
に同様に働くことができる。たとえば、ギャップＧ2お
よびＧ3がギャップＧ1より大きくて棚部25を与えるかぎ
り、壁40および45をその全体で全般に平行とし、ギャッ
プＧ2およびＧ3を一般に等しくすることができる。

【００１６】拡大開口領域によりユーザは、シート媒体
を領域50に一層容易に挿入することができ、媒体をその
中に案内するのに役立つ。拡大開口Ｇ2のベースに入れ
過ぎ制御機構25が形成されている。好適な実施例では、
入れ過ぎ制御機構25は、媒体通過領域50と拡大開口（す
なわち、湾曲面55）との交差部分に設置された棚部、ま
たは出っ張りである。棚部25はギャップＧ1より大きい
ギャップＧ3を形成している。したがって、シート媒体
が拡大開口Ｇ2に挿入され、領域50の方に導かれるにつ
れて、過剰媒体が棚部25により突然領域50に進入するこ
とを禁止される。特に、ギャップＧ1に保持され得る量
より過剰な媒体はすべて棚部25で媒体通過領域50に入る
のを止められる。したがって、効果的に、棚部25は、媒
体通過領域50に対する入れ過ぎ制御機構となる。入れ過
ぎを防止する他に、棚部25は、領域50が入れ過ぎを気に
せずにその最大容量まで入れることができるようにする
手段を与える。入れ過ぎは、紙をプリンタ10の内部での
イメージ処理のためトレイ15から取り出すとき紙詰まり
を生ずる可能性があるので望ましくない。他方、シート
媒体で「一杯になっている」トレイは、使用目的の効率
にとって望ましい。用紙トレイに必要以上に頻繁に「入
れなおす」ことは望ましくない。したがって、本発明
は、入れ過ぎおよび紙詰まりを防止し、しかもトレイに
最も効率よく利用できる容量まで入れることができるよ
うにするという点で、両方の目標を満足している。

【００１７】図６および図７は、図５と同様であるが、
複数のシート媒体60をトレイ15に挿入しているときの瞬
時の描写である。図６は、媒体が棚部25に到達する前に
拡大開口Ｇ2に挿入されている複数のシート媒体60を示
す。図７は、棚部25が過剰シート媒体60a（交差斜線で
示してある）を媒体通過領域50に入るのを突然に止め、
媒体の「一杯」の量を領域50に入れることができるよう
にする仕方を示している。

【００１８】最後に、上に述べた事項は、イメージ処理
装置用入力トレイの紙入れ過ぎを防止する装置の好適な
一実施例である。本発明を特定の実施例を参照して説明
してきたが、他の代わりの実施例および実施の方法また
は修正案を本発明の真の精神および範囲から逸脱するこ
となく採用し得ることは当業者にとって明らかな事項で
ある。

【００１９】以上、本発明の実施例について詳述した
が、以下、本発明の各実施態様の例を示す。 （実施態様１）シート媒体を受理するように形成され、
拡大開口を有する支持構造と、前記拡大開口のベースに
形成され、過剰媒体が更に前記支持構造内に送り込まれ
ないようにする入れ過ぎ制御機構とを具備することを特
徴とする媒体入力トレイ機構。 （実施態様２）支持構造は、シート媒体をその中に滑動
可能に支持する側部調節器の一部として形成されている
ことを特徴とする前項(1)記載の媒体入力トレイ機構。 （実施態様３）拡大開口は、傾斜したまたは湾曲した開
口であることを特徴とする前項(1)記載の媒体入力トレ
イ機構。 （実施態様４）支持構造は、イメージ形成装置の内部に
設置され、シート媒体のイメージ形成装置への送り込み
を可能とすることを特徴とする前項(1)記載の媒体入力
トレイ機構。 （実施態様５）支持構造は、全般に垂直の向きにあって
シート媒体を直立で一方の端を下になるような位置にあ
ることを特徴とする前項(1)記載の媒体入力トレイ機
構。 （実施態様６）支持構造は、第１の量のシート媒体を受
理するように形成され、拡大開口は、第１の量より大き
い第２の量のシート媒体を受理するように形成され、過
剰媒体は、第１の量と第２の量との差により規定される
ことを特徴とする前項(1)記載の媒体入力トレイ機構。 （実施態様７）入れ過ぎ制御機構は拡大開口に関連して
形成されている棚部であることを特徴とする前項(1)記
載の媒体入力トレイ機構。 （実施態様８）プリントエンジンを有するハウジング
と、ハウジングに嵌合し、シート媒体0）を外部供給源
から受取り、続いて前記プリントエンジンに送り込むよ
うに設置されている入力トレイ機構とを備え、前記入力
トレイ機構は、第２の構造と協動するよう形成されてい
る第１の構造を備え、前記シート媒体を前記二つの構造
の間の第１のギャップで受取り、前記第１構造に関連し
て、前記第１ギャップの近くに設置され、それにより前
記第１ギャップを通過可能な所定量のシート媒体の過剰
状態にあるシート媒体をすべて棚部に突然捕捉し、前記
シート媒体が外部供給源から入力トレイ機構に送り込ま
れるとき、前記第１ギャップを通って入ることを禁止す
る棚部とを備えることを特徴とするイメージ形成装置。 （実施態様９）棚部は、第１および第２の構造の間に第
１のギャップより広い第２のギャップを形成することを
特徴とする前項(8)記載のイメージ成装置。 （実施態様１０）第１および第２の構造は、シート媒体
を入力トレイ機構の中に滑動可能に支持する側部調節器
の一部として形成されることを特徴とする前項(8)記載
のイメージ形成装置。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の媒体入力トレイ機構を用いたレーザプ
リンタの斜視図。

【図２】図１の上面図。

【図３】本発明の他の実施例である媒体入力トレイ機構
の斜視図。

【図４】図３の線４−４で切った部分斜視図。

【図５】図４の５−５断面図。

【図６】シート媒体が装填された図４の５−５断面図。

【図７】シート媒体が装填された図４の５−５断面図。

【符号の説明】

10：イメージ形成装置 15：媒体入力トレイ 25：入れ過ぎ制御機構又は棚部 30、60：シート媒体 35：支持構造 Ｇ1、Ｇ３：ギャップ Ｇ2：拡大開口

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】シート媒体を受け取るように形成され、拡
   大開口を有する支持構造と、前記拡大開口のベースに形
   成され、過剰媒体が更に前記支持構造内に送り込まれな
   いようにする入れ過ぎ制御機構とを具備することを特徴
   とする媒体入力トレイ機構。
2. 【請求項２】プリントエンジンを有するハウジングと、
   ハウジングに嵌合し、シート媒体0）を外部供給源から
   受取り、続いて前記プリントエンジンに送り込むように
   設置されている入力トレイ機構とを備え、前記入力トレ
   イ機構は、第２の構造と協動するよう形成されている第
   １の構造を備え、前記シート媒体を前記二つの構造の間
   の第１のギャップで受取り、前記第１構造に関連して、
   前記第１ギャップの近くに設置され、それにより前記第
   １ギャップを通過可能な所定量のシート媒体の過剰状態
   にあるシート媒体をすべて棚部に突然捕捉し、前記シー
   ト媒体が外部供給源から入力トレイ機構に送り込まれる
   とき、前記第１ギャップを通って入ることを禁止する棚
   部とを備えることを特徴とするイメージ形成装置。