JPH10264962A - 梱包材 - Google Patents

梱包材

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Publication number
JPH10264962A
JPH10264962A JP9158797A JP9158797A JPH10264962A JP H10264962 A JPH10264962 A JP H10264962A JP 9158797 A JP9158797 A JP 9158797A JP 9158797 A JP9158797 A JP 9158797A JP H10264962 A JPH10264962 A JP H10264962A
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JP
Japan
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formaldehyde
layer
packing material
resin
trapping
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9158797A
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English (en)
Inventor
Seiji Kuroda
誠二 黒田
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホルムアルデヒドに代表される揮発性物質を
発生させる基材やその基材からなる化粧板や家具類ある
いは扉等の製品からホルムアルデヒドに代表される揮発
性物質の量を低減させることができる梱包材を提供する
ことを目的とするものである。 【解決手段】 揮発性物質を捕捉する捕捉層が形成され
ていることを特徴とする梱包材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材合板,木質繊
維板,パーチクルボードなどの木質系基材、石膏ボー
ド,石膏スラグボードなどの石膏系基材、パルプセメン
ト板,石綿スレート板,石綿セメント板,木片セメント
板などの繊維セメント板、GRCおよびコンクリート、
ジアリルフタレート樹脂,ベンゾグアナミン樹脂,フェ
ノール樹脂,メラミン樹脂,不飽和ポリエステル樹脂,
エポキシ樹脂,ウレタン樹脂などの樹脂を含浸した樹脂
含浸紙等の基材、および、これらの基材に化粧単板や化
粧シート等を貼着した化粧板、および、前記化粧板を使
用した家具類や扉等の製品などであって、その中にホル
ムアルデヒド発生因子等を含む基材や化粧板、製品等を
保護する梱包材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、前記基材に化粧単板や化粧シート
等を貼着した化粧板は、化粧板間に合紙を入れるなどし
た後に、紐等を用いて梱包され、建築メーカーや製品製
造メーカーに出荷される。また、これらの化粧板を用い
て製造された家具類や扉等の製品なども同様にプラスチ
ックフィルムや段ボール等の梱包材を用いて梱包されて
顧客に出荷される。
【0003】ところで、これらの梱包材は、化粧板や家
具類,扉等の製品に傷や汚れといった外観上問題となる
品質不良が顧客にわたるまでに発生するのを防止するこ
とに主眼がおかれていた。しかし、近年になって、基
材、たとえば、木質系基材の製造時に使用される接着剤
や、前記基材と化粧単板あるいは化粧シートの接着に使
用される接着剤は、接着性能やコストの点から尿素系あ
るいはメラミン系あるいはフェノール系樹脂の接着剤が
多く用いられ、これらの樹脂から経時的に空気中に放出
されるホルムアルデヒドに代表される揮発性物質が室内
等の衛生環境を損なうということで大きな問題になって
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とすると
ころは、ホルムアルデヒドに代表される揮発性物質が発
生する樹脂を用いて製造された基材あるいは化粧板ある
いはそれらを用いた家具類や扉等の製品から放出される
ホルムアルデヒドの量を低減させることができる梱包材
を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、梱包材に揮発性物質を捕捉
する捕捉層が形成されていることを特徴とするものであ
る。このような構成とすることにより、基材,化粧板あ
るいはこれらを用いた家具類や扉等の製品から発生する
揮発性物質は基材,化粧板あるいはこれらを用いた家具
類や扉等の製品を保護する梱包材で梱包することによ
り、梱包された状態で保管あるいは輸送されている間に
前記梱包材に形成された揮発性物質を捕捉する捕捉層に
より連続的に捕捉あるいは吸着され、揮発性物質が梱包
内で飽和状態になることがないために、基材,化粧板あ
るいはこれらを用いた家具類や扉等の製品から、大幅に
揮発性物質を低減させることができる。
【0006】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載の梱包材において、前記捕捉層が合成樹脂フィルム,
紙,あるいはこれらに蒸着を施したもの,金属箔、の少
なくとも一つの基体に形成されていることを特徴とする
ものである。このように構成することにより、揮発性物
質を捕捉する捕捉層をさなざまな形で形成することがで
きる。すなわち、合成樹脂フィルムを製造する際に、合
成樹脂に揮発性物質を捕捉する物質をブレンドしてフィ
ルム化することにより合成樹脂フィルムそのものを揮発
性物質を捕捉する捕捉層とすることができるし、また、
各種のバインダーに揮発性物質を捕捉する物質を混練り
した塗工液を合成樹脂フィルム,紙,あるいはこれらに
蒸着を施したもの,金属箔の少なくとも一つの基体に塗
工して揮発性物質を捕捉する捕捉層を形成することもで
きる。いずれの場合においても、梱包材に形成する揮発
性物質を捕捉する捕捉層は、基材,化粧板あるいはこれ
らを用いた家具類や扉等の製品と接する基体あるいは基
体面に設けることが望ましい。
【0007】また、請求項3記載の発明は、請求項1、
2記載の梱包材において、前記梱包材が袋状物であるこ
とを特徴とするものである。このように構成することに
より、基材,化粧板あるいはこれらを用いた家具類や扉
等の製品の梱包が容易であるばかりでなく、シート状物
で梱包する場合と比べて密封性が保持しやすく、揮発性
物質を効果的に捕捉あるいは吸着することができる。
【0008】また、請求項4記載の発明は、請求項1記
載の梱包材において、前記捕捉層がホルムアルデヒドを
捕捉する層であることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】上記の本発明について、図面等を
用いて以下に更に詳しく説明する。図1は本発明の梱包
材の第1の実施形態の層構成を示す断面図、図2は本発
明の梱包材の第2の実施形態の層構成を示す断面図、図
3は本発明の梱包材を用いて梱包した状態を示す1実施
例の断面図、図4は本発明の梱包材を用いて梱包した状
態を示す1実施例の断面図であり、図中の1,1',1"は
梱包材、2は基体、3,3'はホルムアルデヒド捕捉物
質、4はホルムアルデヒド捕捉層、5は接着剤層、10は
基材あるいは化粧板あるいは家具類や扉等の製品、20は
表面層、30は熱接着性樹脂層、40は熱接着部をそれぞれ
示す。
【0010】図1は本発明の梱包材の第1の実施形態の
層構成を示す断面図であって、梱包材1は基材,化粧板
あるいはこれらを用いた家具類や扉等の製品10と接する
合成樹脂の基体2にホルムアルデヒド捕捉物質3をブレ
ンドしてフィルム化したものである。前記基体2に用い
る合成樹脂としては、たとえば、ポリビニルアルコール
(PVA)を使用するのが好ましい。PVAはホルムア
ルデヒドを内部に捕捉吸着しやすく、これにホルムアル
デヒド捕捉物質3をブレンドしてフィルム化することに
より、ホルムアルデヒドを有効的に捕捉吸着するホルム
アルデヒド捕捉フィルムとすることができ、その厚みは
15〜200μm程度が適当である。また、前記基体2
の基材,化粧板あるいはこれらを用いた家具類や扉等の
製品10と接する合成樹脂の基体2の非接触面側には必要
に応じて表面層20を設けても構わない。また、必要に応
じて梱包材1の基材,化粧板あるいはこれらを用いた家
具類や扉等の製品10と接する合成樹脂の基体2の面に前
記梱包材1を袋状物にするための熱接着性樹脂層(図示
せず)を熱接着部形成領域に設けてもよい。こうするこ
とにより、容易に梱包材1を袋状物とすることができ
る。
【0011】また、前記ホルムアルデヒド捕捉物質3の
代表的な物質は、有機アミノ化合物であり、この化合物
はホルムアルデヒドと容易に反応し、その生成物がホル
ムアルデヒドを解離せず、無害で安定な物質であって、
たとえば、尿素、エチレン尿素、プロピレン尿素、5ー
ヒドロキシプロピレン尿素、5ーメトキシプロピレン尿
素、5ーメチルプロピレン尿素、パラバン酸(グリオキ
ザールモノウレイン)、4,5ージメトキシエチレン尿
素、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、ジシアンジ
アミド等に代表されるアミン類、アミド類、イミド類な
どが挙げられる。これらホルムアルデヒド捕捉物質の樹
脂フィルム中への含有量は通常5〜30重量%程度であ
る。また、必要に応じて水酸化アンモニウムを添加して
も構わない。
【0012】図2は本発明の梱包材の第2の実施形態の
層構成を示す断面図であって、梱包材1'は合成樹脂ない
しは紙,あるいはこれらに蒸着を施したもの,ないしは
金属箔の基体2の基材,化粧板あるいはこれらを用いた
家具類や扉等の製品10と接する基体2の少なくとも一面
にホルムアルデヒド捕捉物質3'を含有するホルムアルデ
ヒド捕捉層4を形成したものである。前記合成樹脂とし
ては、PVA、ビニロン、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、エチレ
ンービニルアルコール共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ
塩化ビニリデン、塩化ビニリデンー酢酸ビニル共重合
体、塩化ビニリデンーアクリロニトリル共重合体等を用
いることができ、その厚みは7〜50μm程度が適当で
ある。前記合成樹脂フィルムはPVA等の一部を除いて
大部分がホルムアルデヒドを遮断するために、これを梱
包材の基体2に用いることにより被梱包材から放出され
るホルムアルデヒドを梱包材の外部へ逃がすことはない
し、逆に外部からのホルムアルデヒドの汚染を防止する
ことができる。そのため、梱包材は袋状物として用いる
方が密封性に優れる点で望ましい。また、前記紙として
は、薄葉紙、クラフト紙等を用いることができ、その斤
量は30〜80g/m2 程度が適当である。また、蒸着
はアルミニウム蒸着、酸化アルミニウム蒸着、酸化珪素
蒸着等を用いることができる。また、金属箔はアルミニ
ウム箔、銅箔、鉄箔、錫箔等を用いることができ、その
厚みは7〜20μmが適当である。
【0013】また、これらの梱包材1'に用いる基体2に
ホルムアルデヒド捕捉層4を形成する塗工液としては、
用いる基体2の種類により使い分ける必要があるが、た
とえば、セルロース系樹脂、ビニル系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂、ポリアミド系樹脂等をアルコールや酢酸エチ
ル、トルエン等の溶媒に溶解したバインダー中に、前記
記載のホルムアルデヒド捕捉物質3の1種あるいはそれ
以上と添加剤を任意に加えて混練りすることにより得る
ことができる。ホルムアルデヒド捕捉物質3の塗工量は
基材,化粧板あるいはこれらを用いた家具類や扉等の製
品10の製造時に使用されたホルムアルデヒドを発生させ
る要因物質の使用量により異なるが、たとえば、ホルム
アルデヒド発生予想量に対して概ね1.5 〜2.0 倍の量で
あれば良好な効果が得られる。また、塗工液は顔料を加
えて着色してもよいことはいうまでもない。
【0014】また、ホルムアルデヒド捕捉層4の形成は
前記基体2の少なくとも一面に前記ホルムアルデヒド捕
捉物質3を混練りした塗工液を周知のロールコート法や
グラビアコート法等で容易に形成することができる。さ
らに、前記基体2のホルムアルデヒド捕捉層4を設けた
面の反対面には必要に応じて表面層20を設けても構わな
いし、前記基体2のホルムアルデヒド捕捉層4面に前記
梱包材1'を袋状物にするための熱接着性樹脂層(図示せ
ず)を熱接着部形成領域に設けてもよい。また、前記熱
接着性樹脂層(図示せず)を設ける熱接着部形成領域の
みホルムアルデヒド捕捉層4が設けられていなくても構
わない。このようにすることにより、容易に梱包材1'を
袋状物とすることができる。
【0015】図3は本発明の梱包材を用いて梱包した状
態を示す1実施例の断面図であって、基材あるいは化粧
板10の間に、紙2'の両面にホルムアルデヒド捕捉層4を
形成した梱包材1"を合紙として用いると共に、ホルムア
ルデヒド捕捉物質3を合成樹脂にブレンドしてフィルム
化した梱包材1の熱接着部形成領域の熱接着部40で熱接
着されたものである。図では紙2'の両面にホルムアルデ
ヒド捕捉層4が形成されているが、ホルムアルデヒド捕
捉層4を形成する基体2が紙2'であり、当然のことなが
ら紙2'の中までホルムアルデヒド捕捉層4が形成されて
いるのはいうまでもないことである。
【0016】図4は本発明の梱包材を用いて梱包した状
態を示す1実施例の断面図であって、基材あるいは化粧
板10の間に、ホルムアルデヒド捕捉物質3を合成樹脂に
ブレンドしてフィルム化した梱包材1を合紙として用い
ると共に、別の基体2の一方の面にホルムアルデヒド捕
捉層4を形成し、前記ホルムアルデヒド捕捉層4の熱接
着部形成領域に設けられた熱接着性樹脂層30で熱接着さ
れ、前記基体2の他方の面に接着層5を介して表面層20
が形成された梱包材1'で包装されたものである。
【0017】図3、4の構成のように、本発明の梱包材
を基材あるいは化粧板等の間に合紙として用いると共
に、基材あるいは化粧板等を包装する包装材としても用
いることにより、梱包した後の保管あるいは輸送中にお
いて、一層ホルムアルデヒドを捕捉する効果を高めるこ
とができる。また、本発明の梱包材は上記の用い方以外
に、基材あるいは化粧板等の間に挿入して合紙としての
みの用い方でもよいし、また、基材や化粧板あるいはこ
れらを用いた家具類や扉等を包むだけの用い方でもよい
し、さらには、基材あるいは化粧板等の間に挿入して合
紙としてのみの用い方をしたもの、あるいは、基材や化
粧板あるいはこれらを用いた家具類や扉等を包むだけの
用い方をしたものを、従来から用いられている梱包材で
梱包してもよく、いずれの場合もホルムアルデヒドを捕
捉する効果がある。
【0018】
【実施例】上記の本発明について、以下に実施例をあげ
て、更に詳しく説明する。 実施例1 斤量30g/m2 の薄葉紙と20μmの2軸延伸ポリプ
ロピレンフィルムのコロナ放電処理面にポリエチレンイ
ミン系誘導体のアンカーコート剤をコートした面とを低
密度ポリエチレン15μmでサンドラミネーションした
積層体の薄葉紙面に周知のロールコート法にてホルムア
ルデヒド捕捉物質〔三木理研(株)製FCー18ー6〕
を含有する水溶液をドライ時に5g/m2 となるように
塗工してホルムアルデヒド捕捉層を形成し、次いで前記
ホルムアルデヒド捕捉層面の熱接着部形成領域にエチレ
ンーアクリル酸共重合樹脂で熱接着性樹脂層を形成し、
前記熱接着性樹脂層で熱接着して開口部を有する3方シ
ール袋を得た。この3方シール袋に5枚のラワン材単板
を尿素系樹脂接着剤にて積層してなる基材としての木材
合板を4枚挿入し、開口部を熱接着して実施例1のサン
プルを得た。 実施例2 40μmのポリビニルアルコール樹脂系のホルムアルデ
ヒド捕捉物質含有フィルム〔クラレ製(クラレビニロン
フィルムVFーF)〕を熱接着して開口部を有する3方
シール袋を得た。この3方シール袋に5枚のラワン材単
板を尿素系樹脂接着剤にて積層してなる基材としての木
材合板を4枚挿入し、開口部を熱接着して実施例2のサ
ンプルを得た。 実施例3 斤量30g/ m2 の薄葉紙の片面に周知のロールコート
法でホルムアルデヒド捕捉物質〔三木理研(株)製FC
ー18ー6〕を含有する水溶液をドライ時に5g/m2
となるように塗工してホルムアルデヒド捕捉層を形成し
た合紙を作製し、前記合紙を木材合板の4枚の間と上下
に各1枚の5枚で前記木材合板を挟んだものを用いた以
外は実施例1と同じ方法で実施例3のサンプルを得た。 実施例4 30μmのポリビニルアルコール樹脂系のホルムアルデ
ヒド捕捉物質含有フィルム〔クラレ製(クラレビニロン
フィルムVFーF)〕を木材合板の4枚の間と上下に各
1枚の5枚で前記木材合板を挟んだものを用いた以外は
実施例2と同じ方法で実施例4のサンプルを得た。
【0019】上記の実施例1〜4を20°Cにて1週間
放置した木材合板および未処理の木材合板に対して、日
本農林規格に定めるホルムアルデヒド定量試験に準じて
実施し、その結果を表1にまとめて示した。
【0020】
【表1】 表1からも明らかなように、本発明の梱包材を用いて梱
包したサンプルは未処理のサンプルに比べてホルムアル
デヒドの放出量が少なくなった。特に、木材合板の間と
上下に合紙を挟んだ実施例3、4のサンプルはホルムア
ルデヒド放出量が著しく少なくなった。
【0021】ところで、今まで発明の内容は、揮発性物
質をホルムアルデヒドに絞って詳述してきたが、揮発性
物質はホルムアルデヒドに限るものではなく、たとえ
ば、アンモニアのようなアルカリ性の揮発性物質等であ
っても、これらの揮発性物質を捕捉あるいは吸着する物
質、たとえば、酸化ジルコニウム,リン酸ジルコニウム
等のジルコニウム酸化物、クロム,マンガン,コバル
ト,銅,バナジウム等の酸化物、チタン,アルミニウ
ム,マグネシウム,カルシウム,珪素等から選ばれる1
種以上と亜鉛とを主成分とする酸化物凝集粒子、硫化
鉄、酸化鉄や硫化鉄にLーアスコルビン酸を結合させた
もの、珪酸マグネシウム、金属イオン(Cr,Mn,C
o,Ni,V等)と高分子からなるキレート化合物、ゼ
オライト、活性炭、あるいは、酸,金属イオン(Cr,
Mn,Co,Ni,V等),ハロゲン化物を担持させた
添着炭やスルホン化炭等の1種以上からなるものなどを
用いることにより、同様にこれらの揮発性物質を捕捉あ
るいは吸着する梱包材とすることができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の梱包材を
用いて、ホルムアルデヒドを発生させる樹脂を用いて製
造された基材あるいは化粧板あるいはこれらを用いて製
造された家具類や扉等の製品を梱包することにより、梱
包されて保管あるいは輸送されている間に基材あるいは
化粧板あるいはこれらを用いて製造された家具類や扉等
の製品からホルムアルデヒドを梱包材に設けられたホル
ムアルデヒド捕捉層により、簡単にしかも効率よく除去
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる梱包材の第1の実施形態の層
構成を示す断面図である。
【図2】 本発明にかかる梱包材の第2の実施形態の層
構成を示す断面図である。
【図3】 本発明にかかる梱包材を用いて梱包した状態
を示す1実施例の断面図である。
【図4】 本発明にかかる梱包材を用いて梱包した状態
を示す1実施例の断面図である。
【符号の説明】
1,1',1" 梱包材 2 基体 3,3' ホルムアルデヒド捕捉物質 4 ホルムアルデヒド捕捉層 5 接着層 10 基材あるいは化粧板あるいは家具類や
扉等の製品 20 表面層 30 熱接着性樹脂層 40 熱接着部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揮発性物質を捕捉する捕捉層が形成され
    ていることを特徴とする梱包材。
  2. 【請求項2】 前記捕捉層が合成樹脂フィルム,紙,あ
    るいはこれらに蒸着を施したもの,金属箔、の少なくと
    も一つの基体に形成されていることを特徴とする請求項
    1に記載する梱包材。
  3. 【請求項3】 請求項1、2の梱包材において、その形
    状が袋状物であることを特徴とする梱包材。
  4. 【請求項4】 前記捕捉層がホルムアルデヒドを捕捉す
    る層であることを特徴とする請求項1に記載する梱包
    材。
JP9158797A 1997-03-25 1997-03-25 梱包材 Withdrawn JPH10264962A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107140292A (zh) * 2017-06-13 2017-09-08 南京双全科技有限公司 负离子除甲醛包装瓦楞纸箱及其制备方法

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Effective date: 20040601