WO2007142105A1

WO2007142105A1 - 湿度インジケータと乾燥剤パックとの結合ユニット

Info

Publication number: WO2007142105A1
Application number: PCT/JP2007/061045
Authority: WO
Inventors: Yoichi Yamakawa
Original assignee: Ap Tech Corp.
Priority date: 2006-05-31
Filing date: 2007-05-24
Publication date: 2007-12-13
Also published as: JP2007322408A; JP4385161B2; TWI345056B; MY144382A; TW200806980A; US7922973B2; KR101012030B1; US20090311140A1; KR20090026262A

Abstract

湿度インジケータと乾燥剤パックとの結合ユニットにおいて、湿度インジケータ(I)は、それの一端部が乾燥剤パック(D)の一端部に接着されていて、その接着部又はその接着部近傍を回動中心として該インジケータ(I)が乾燥剤パック(D)の一面上に重なる待機位置(Ia)と、同乾燥剤パック(D)の一端縁(De)より外側に張出す使用位置(Ib)との間を反転回動可能である。これにより、未使用状態では湿度インジケータを乾燥剤パックに対する待機位置に重ねておくことができ、また包装袋内への封入後は、湿度インジケータと乾燥剤パックとを相互に極力離した状態に保つことができて、袋内部の湿度検知を精度よく的確に行えることができる。

Description

明細書

湿度ィンジケータと乾喿斉 IJパックとの結合ュニット技術分野

本発明は、カード状の湿度ィンジケータと乾燥剤パックとの結合ュニットに関するものである。

背景技術

上記湿度インジケータとしては、吸湿により変色する感湿物質（例えば塩化コノレト）をカード状のベース紙に含浸させてなる湿度判定板の表面に、該感湿物質が露出する湿度判定部としての判定面を設け、この判定面での感湿物質の変色（塩化コバルトの場合は青 →ピンク）によりベース紙周辺環境の湿度判定を視覚的に行えるようにした構造のものが従来公知である。

このような湿度インジケータは、湿気を嫌う種々の工業製品（例えば、エポキシ系樹脂が湿気吸収によりひび割れの原因となることがある回路基板等の電子部品）の輸送等において、透明な気密性包装袋の内部に前記製品や乾燥剤パックと一緒に封入されて使用される。即ち、そのような使用状態で前記製品を輸送する際には、包装袋内の湿度が規定限界を超えていないか否かを湿度ィンジケータの湿度判定面の色から目視判定可能であるため、乾燥剤パックの入った包装袋内が適正な湿度状態（乾燥状態）に保たれている力ゝを簡単にチェックできるものであり、そのため、斯かる湿度インジケータは、電子工業界等において従来より広く使用されている。

発明の開示

発明が解決しょうとする課題

従来では、上記包装袋の内部に製品を封入する際に、乾燥剤パックと湿度インジケータとを別々の専用保管容器より取り出して包装袋内に一緒に入れるようにしており、その際に包装袋内では、袋内部の湿度検知を精度よく的確に行うために乾燥剤パックと湿度ィンジケータの湿度判定面とを少なくとも一定距離以上離すことが望ましいとされている。そのため、これら乾燥剤パック及び湿度インジケータの保管管理や、包装袋内への封入作業が比較的面倒なものとなっており、また封入後においても、乾燥剤パックと湿度インジケータとが袋内で振動等のために相互に^ e移動し、重なり合う虞れがあった。また、従来の湿度インジケータでは、その湿度判定面が外部に剥き出しの状態とされるため、内部が低湿度状態に保たれる専用保管容器や上記のような乾燥剤パック入り包装袋力ら大気中に出されたときに、その湿度判定面が室内空気との直接接触で比較的速やかに変色してしまい、次のような問題がある。即ち、上記包装袋を開封して中の湿度インジケータを取り出したときに、その湿度判定面が比較的短時間で変色すると、作業者が変色前の色を見落として誤判定を行うことがあり、また未使用の湿度ィンジケータを専用保管容器より取り出して上記包装袋に移し替える際に、作業がもたつく等して移し替え前に変色が起きた場合に、使用者が当該湿度インジケータを不良品と見誤る等して、種々のトラブルの原因となることがある。

さらに従来から湿度インジケータのベース紙は、濾紙（フィルタペーパー）その他の紙で形成されていたが、そのような紙、特に濾紙においては、その外面や切断面から微細なダスト（紙の屑、 m ) が発生し易く、それが電子部品に付着するとその性能に影響する可能十生があるので、上記ベース紙から発生したダストが外部に拡散しないようにすることが望ましレ、。

本発明は、前述の諸事情に鑑みてなされたもので、従来の上記問題を簡単な構造で解決できるようにしたことを目的とする。

課題を解決するための手段

上記目的を達成するために本発明は、カード状に形成した紙製の湿度判定板の表面に少なくとも 1つの湿度判定部が設けられて！/ヽて、該湿度判定部の吸湿に伴う変色により湿度判定を可能とした湿度インジケータと、湿気を嫌う物品を収納するための包装袋内に該物品と一緒に入れられる乾燥剤パックとの結合ユニットであって、湿度インジケータは、それの一端部が乾燥剤パックの一端部に接着されていて、その接着部又はその接着部近傍を回動中心として該ィンジケータが乾燥剤パックの一面上に重なる待機位置と、同乾燥剤パックの一端縁より外側に張出す使用位置との間を反転回動可能であることを第 1の特徴とする。

また本発明は、カード状に形成した紙製の湿度判定板の表面に少なくとも 1つの湿度判定部が設けられていて、該湿度判定部の吸湿に伴う変色により湿度判定を可能とした湿度ィンジケータと、湿気を嫌う物品を収納するための包装袋内に該物品と一緒に入れられる乾燥剤パックとの結合ュニットであって、湿度インジケータは、それの一端部が乾燥剤パックの一端部に接着されていて、その接着部又はその接着部近傍を回動中心として、該ィンジケータの少なくとも湿度判定部を乾燥剤パックの一面上に重ねる待機位置と、該ィンジケータの少なくとも湿度判定部を同乾燥剤パックの一端縁より外側に張出させる使用位置との間を反転回動可能であることを第 2の特徴とする。

また本発明は、前記第 1又は 2の特徴に加えて、前記紙製の湿度判定板の表面は外部に露出しており、その湿度判定板の、湿度判定部から離れた一端部外面が乾燥剤パックの一端部外面に接着されることを第 3の特徴とする。

また本発明は、前記第 1の特徴に加えて、前記湿度インジケータは、前記紙製の湿度判定板の表面を覆う透明な第 1樹脂フィルムと、同判定板の裏面を覆う第 2樹脂フィルムとを有していて、その両フイルムの外周縁部相互がその全周に亘つて、湿度判定板の外周縁より食み出した位置で接着され、その第 1樹脂フィルムと湿度判定板の表面との間には、前記湿度判定部の全面を臨ませた扁平な空気層が形成されると共に、この空気層を大気に直接連通させる複数の小孔が相互に間隔をおいて第 1樹脂フィルムに形成され、何れかの樹脂フィルムの一端部外面が乾燥剤パックの一端部外面に接着されることを第 4の特徴とする。

また本発明は、カード状に形成した紙製の湿度判定板の表面に少なくとも 1つの湿度判定部が設けられていて、該湿度判定部の吸湿に伴う変色により湿度判定を可能とした湿度ィンジケータと、湿気を嫌う物品を収納するための包装袋内に該物品と一緒に入れられる乾燥剤パックとの結合ユニットであって、湿度インジケータは、湿度判定板の表面を覆う透明な第 1樹脂フィルムと、同判定板の裏面を覆う第 2樹脂フィルムとを有していて、その両フィルムの外周縁部相互がその全周に亘つて、湿度判定板の外周縁より食み出した位置で熱接着され、その第 1樹脂フィルムと湿度判定板の表面との間には、前記湿度判定部の全面を臨ませた扁平な空気層が形成されると共に、この空気層を大気に直接連通させる複数の小孔が相互に間隔をお！/、て第 1樹脂フィルムに形成され、一方の樹脂フィルムの一端縁部は、これと対応する他方の樹脂フィルムの一端縁部よりも外側に延出していて、その延出部が前記乾燥剤パックの一端部に熱接着されると共に、その熱接着部又はその接着部近傍を回動中心として湿度インジケータが、乾燥剤パックの一面上に重なる待機位置と、同乾燥剤パックの一端縁より外側に張出す使用位置との間を反転回動可能であることを第 5の糊数としている。

また本発明は、前記第 1， 2， 4及び 5の何れかの特徴にカ卩えて、前記湿度インジケータは、これが前記待 fi(立置にあるときに、湿度判定部が外側を向くことを第 6の特徴とする。

また本発明は、前記第 4又は 5の特徴に加えて、少なくとも前記一方の樹脂フィルムは、外側樹脂層と、この外側樹脂層の内面に一体に接合された内側樹脂層との二層構造とされ、該内側樹脂層が、該外側樹脂層よりも低融点の接着層であることを第 7の特徴とする。

発明の効果

以上のように本発明によれば、湿度ィンジケータと乾喿剤パックとを、その両者を一纏めにュニット化した結合ュ-ットの状態で保管容器内に保管、管理しておくことができる力ら、その保管、管理作業が容易である。しかもその結合ユニットの未使用状態では湿度ィンジケータを乾燥剤パックに対し待機位置に重ねることにより、保管容器内での占有空間を極力小さくでき、その上、保管容器から取り出して包装袋内に入れる直前まで湿度ィンジケータを乾燥剤パックとの近接状態におくことができるため、該ィンジケータが不良品カゝ否かを湿度判定部の色から即座に且つ的確に判定可能となる。また上記結合ュ-ットの包装袋内への封入作業に際しては、湿度ィンジケータを乾燥剤パックに対して上記待機位置から使用位置まで回動させることで、袋内では湿度ィンジケータの湿度判定部と乾燥剤パックとを相互に極力離した状態に保つことができて、袋内部の湿度検知を精度よく的確に行うことができ、しかも狭ヽ袋内では該ィンジケータの、待衞置への戻り回動が効果的に [¾±されるから、輸送時の振動等によっても該インジケータが乾燥剤パックに妄りに接近移動する rn tはなレ、。

また特に本発明の第 3の特徴によれば、紙製の湿度判定板の表裏を樹脂フィルム等で覆う必要がなく、それだけコスト節減が図られる。

また特に本発明の第 4及び 5の特徴によれば、紙製の湿度判定板の表裏が第 1、第 2樹月旨フィルムでそれぞれ覆われ、その両フイルムの外周縁部相互が、それらの全周に亘つて湿度判定板の外周縁より食み出した位置で熱接着されるので、湿度判定板のベース紙から微細なダストが発生しても、それが上記各樹脂フィルムで遮られて包装袋内に拡散しにくくなり、包装袋内に封入された製品へのダストの影響を防止できる。また第 1樹脂フィルムと湿度判定板の表面との間には、湿度判定部の全面を臨ませた扁平な空気層が形成され、この空気層を大気に直接連通させる複数の小孔が第 1樹脂フィルムに形成されるので、内部が低湿度状態に保たれる保管容器や包装袋内から湿度ィンジケータが大気中に取り出されたときに、その大気の湿度により湿度判定部の変色に至る経過時間を十分に確保可能となり、その時間が短すぎることに伴う誤判定やトラブルの発生防止に有効である。さらに湿度判定部に有害物質が含まれる場合には、その有害物質が身体に触れるのを両フィルムにより P方止することができる。

また特に本発明の第 5の特徴によれば、一方の樹脂フィルムの一端縁部は、これと対応する他方の樹脂フィルムの一端縁部よりも外側に延出していて、その延出部が乾燥剤パックの一端部に熱接着されると共に、その熱接着部又はその接着部近傍を回動中心として湿度インジケータが、乾燥剤パックの一面上に重なる待機位置と、同乾燥剤パックの一端縁より外側に張出す使用位置との間を反転回動可能であるので、上記樹脂フィルムの熱接着性を利用した簡単な熱接着構造で湿度ィンジケータと乾燥剤パックとの結合ュニットカ容易に得られる。

また特に本発明の第 6の特徴によれば、湿度インジケータは、これが前記待機位置にあるときに、湿度判定部が外側を向くので、その待機位置にある該インジケータが不良品か否かを、外側に露出した湿度判定部の色から難なく判定可能となり、その判定に当たり該ィンジケータを回動させる必要がな、。

また特に本発明の第 7の特徴によれば、少なくとも前記一方の棚旨フィルムは、外側樹脂層と、この外側樹脂層の内面に一体に接合された内側樹脂層との二層構造とされ、該内側樹脂層が、該外側樹脂層よりも低融点の接着層であるので、該一方の樹脂フィルムを乾燥剤パック儲こ加熱しつつ押し付ける加熱押付け具によつて上記熱接着を行う際に、その加熱押付け具が直接接する外側樹脂層を熱で溶けにくく（従って該加熱押付け具にこびり付きにくく）して、該一方の樹脂フィルムと乾燥剤パック間の熱接着作業を的確に行うことができる。

図面の簡単な説明

[図 1 ]図 1は本発明の第 1実施例を示す電子部品用包装袋の一部破断全体図である。 (実施例 1)

[図 2 ]図 2は乾燥剤パックに結合される前の湿度ィンジケータを示す単体平面図と一部拡大図である。（実施例 1)

[図 3]図 3は図 2の 3_3線拡大縦断面図である。（実施例 1 )

[図 4 ]図 4は図 3の 4矢視部拡大断面図である。（実施例 1 )

[図 5 ]図 5は湿度ィンジケータ及び乾燥剤パックの結合ュニットを示す平面図である。 (実施例 1 )

[図 6]図 6は図 5の 6— 6線拡大断面図とその一部拡大図である。（実施例 1 )

[図 7 ]図 7は本発明の第 2実施例に係る湿度ィンジケータ及び乾燥剤パックの結合ュニットを示す平面図（図 5対応図）である。（実施例 2)

[図 8]図 8は図 7の 8— 8線拡大断面図とその一部拡大図（図 6対応図）である。（実施例 2)

[囪 9 ]図 9本発明の第 3実施例に係る湿度ィンジケータ及び乾燥剤パックの結合ュ-ットを示す平面図（図 5対応図）である。（実施例 3)

[図 1 0]図 10は図 9の 10— 10線拡大断面図とその一部拡大図（図 6対応図）である。（実施例 3)

符号の説明

表側側空気層

乾燥剤パック

包装袋

湿気を嫌う物品としての電子部 F 1 第 1樹脂：

F 2 第 2樹脂.

H 小孔

I 湿度ィンジケータ

I a

I b 使用位置

M 1〜M4 第 1〜第 4湿度判定面（湿度判 |5)

m, ' , 熱接着（接着）

P 湿度判定板

u 結合ュ-ット

外側樹脂層

2

発明を実施するための最良の形態

本発明の実施の形態を、添付図面に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説明する。

実施例 1

先ず、第 1実施例について説明する。図 1において、透明な気密性の包装袋 D Pは、湿気を嫌う物品としての回路基板等の電子部品 Eを乾燥状態で輸送するために使用される。この包装袋 D P内には、電子部品 Eを入れる時に、乾燥剤パック D及びカード状の湿度ィンジケータ Iがー緒に封入され、その包装袋 D Pごと電子部品 Eの輸送が行われる。その輸送中においては、包装袋 D P内の湿度が規定限界を超えていないカゝ否かを湿度ィンジケータ Iの湿度判定面 M l〜M 4の色（変色している力否力、）で目視判定可能であるため、乾燥剤パック D入りの包装袋 D P内が輸送時に適正な乾燥状態に保たれてレヽるかを簡単にチェックできるようになつている。

前記乾燥剤パック Dは、通気性及び可撓性を有する合成樹脂又は紙で扁平且つ方形状の袋状に形成された袋本体 Dmと、その袋本体 Dm内に収納された図示しなレ、乾燥剤とで構成され、この乾燥剤パック Dと湿度インジケータ Iとが後述する結合構造により結合されて単一の結合ュニット Uを構成する。

次に図 2〜図 6を併せて参照して上記結合ュニット Uの具体的構成を説明する。

先ず、湿度インジケータ Iは、平板状の湿度判定板 Pと、これを被覆するカバー体 Cとより構成されている。その湿度判定板 Pは、吸湿性を有する濾紙等のフィルタペーパーよりなるベース紙 Bと、そのベース紙 Bに保持した感湿物質としての塩ィ匕コバルト C oとを備えており、このベース紙 Bは、カード状（図示例では正方形）に形成され、その表面には、塩化コパルト C oが露出する複数の湿度判定部としての湿度判定面 M 1〜M4が設けられ、この湿度判定面 M 1〜M4での塩化コノルト C oの変色具合により湿度判定を行えるようにしている。

図示例にお、て、第 1湿度判定面 M 1は、湿度ィンジケータ Iが置力れる雰囲気湿度が 5 %以下では青色のままであるが、 5 %を超えて増加するとピンク色に変色するよう予め調整された塩ィ匕コノルト C oが露出しており、また第 2湿度判定面 M 2は、雰囲気湿度が 1 0 %以下では青色のままであるが、 1 0 %を超えて増加するとピンク色に変色するよう予め調整された塩化コバルト C oが露出しており、さらに第 3湿度判定面 M 3は、雰囲気湿度が 2 0 %以下では青色のままであるが、 2 0 %を超えて増加するとピンク色に変色するよう予め調整された塩化コノレト C oが露出しており、さらに第 4湿度判定面 M 4は、雰囲気湿度が 3 0 %以下では青色のままであるが、 3 0 %を超えて増加するとピンク色に変色するよう予め調整された塩化コパルト C oが露出している。

複数の湿度判定面 M 1〜M 4は、図示例では縦横 2個ずつ並列配置されるが、この配列は任意であり、例えば横一列又は縦一列に配置してもよレ、。

また図示例では、湿度判定面 M 1〜M 4に対応した変色特生を各々発揮し得るよう濃度調整された塩化コバルト溶液をベース紙 Bに上から滴下、浸透させて該ベース紙 Bに保持させるようにしており、その塩化コバルト溶液の滴下位置に対応したベース紙 Bの表面が湿度判定面 M l〜M4となる。そして、ベース紙 Bの表面には、前記溶液の滴下部分の周縁の滲みを体裁よく隠しつつ湿度判定面 M 1〜M4の境界を明確に表示するための黒字の太腺 Lが適宜形状（図示例では四角形）に印刷され、更に各湿度判定面 M l〜M 4によりチェック可能な限界湿度の表示（ 5 %, 1 0 %, 2 0 %, 3 0 %) が各湿度判定面 M 1〜 M4上又はその近ぐに印刷されている。尚、以上説明した湿度判定板 Pの構造は従来公知である。

一方、前記カバー体 Cは、湿度判定板 Pの表面を覆う第 1樹脂フィルム F 1と、同判定板 Pの裏面を覆う第 2樹脂フィルム F 2とより構成される。その第 1及び第 2樹脂フィルム F 1 , F 2は、湿度判定板 Pの外周縁からその全周に 1り食み出すように方形状に形成されると共に、その両樹脂フィルム F l， F 2の外周縁部相互がその全周に亘り直接、熱接着 mされて、全体として扁平な方形の袋状に形成される。

各樹脂フィルム F 1 , F 2は、熱接着性を有する透明な合成樹脂製フィルムで形成されており、図示例では、比較的高融点且つ高強度で丈夫な合成樹脂材（例えばポリエステル，ナイ口ン等）で形成されたベース層としての外側樹脂層 1と、比較的低融点の合成樹脂材（例えばポリエチレン， E VA等）で形成された接着層としての内側樹脂層 2とを互 V、に一体に接合した二層構造となっており、両フィルム F 1 , F 2の外周縁部相互の熱接着 mは、各々の樹脂フィルム F 1 , F 2の接着層として機能する内側樹脂層 2 , 2相互を直接接触させて加熱状態で圧着させることにより行われる。この # 、熱接着に使用される熱ロール等の加熱押付け機には、各々の樹脂フィルム F 1， F 2の比較的高融点の外側樹脂層 1に直接圧接させるようにしているため、その加熱押付け機に樹脂が強くこびり付カず加工性が良好である。

また前記外側樹脂層 1には帯電防止処理が施されている。その帯電防止処理の手法としては、例えば外側樹脂層 1に帯電防止剤を練り込むようにするカゝ、或いは外側樹脂層 1の表面（内側樹脂層 2と反対側の面）に帯電防止加工を施すようにする。このような帯電防止処理によれば、湿度判定板 P自体が帯電しにくくなる上、ダストが静電気で該樹脂フィルム F 1 , F 2に付着しにくぐなり、従つて、湿度ィンジケータ Iが包装袋 D P内に電子部品 Eと一緒に封入されても、その電子部品 Eへの帯電の影響やダストの影響を極力避けることができる。

また第 1樹脂フィルム F 1と湿度判定板 Pの表面との間には、複数の湿度判定面 M 1〜 M 4の全面を臨ませた扁平な表側空気層 A uが形成される。即ちこの表側空気層 A uに対応する領域を除いて第 1樹脂フィルム F 1が湿度判定板 Pの表面に熱圧着されており、その熱圧着がされなかつた領域にぉレ、て第 1樹脂フィルム F 1と湿度判定板 Pとの間に生じている小さな隙間が表側空気層 A uを構成している。尚、図示例では、前記表側空気層 A uが、複数の湿度判定面 M 1〜M 4の全部を臨ませる共通の空気層として、それら湿度判定面 M 1〜M4の全部を包含するような平面形態に形成される。

また、第 2樹脂フィルム F 2と湿度判定板 Pの裏面との間には、該裏面の少なくとも湿度判定面 M l〜M4と対応する領域（図示例では該裏面の全面）を臨ませた扁平な裏側空気層 A dが形成されて V、る。この裏側空気層 A dの形成の仕方は、前記した表側空気層 A uの形成の仕方と同様である。

第 1樹脂フィルム F 1には、表側空気層 A uを大気に直接連通させる多数の小孔 H…が相互に間隔をおいて形成され、また第 2樹脂フィルム F 2にも、裏側空気層 A dを大気に直接連通させる多数の小孔 …が相互に間隔をおいて形成される。尚、図示例では、加ェの便宜上、各樹脂フィルム F 1 , F 2には各空気層 A u， A dの対応部分だけでなく、その全面に小孔 ", H' …が穿設される。

前記小孔 H…の内径は、作業者が湿度インジケータ Iを手で摘んだときに、各樹脂フィルム F 1， F 2に接する指が湿度判定面 M 1〜M4の塩化コバルト C oに直接触れない程度の大きさ（図示例では内径 0. 8 mm) に設定される。しかも前記小孔!!…， H' …の分散密度や内径は、低湿度状態の包装袋、密閉収納容器等から湿度インジケータ Iが大気中に出されたときでも、その大気の湿度に応じて空気層 A u， A dの湿度が変化するのに適度なタイムラグが確保されて、湿度判定面 M 1〜M 4の塩化コノくルト C 0が比較的短時間で変色するのを防止でき、その変色に因る誤判定やトラブルの防止に有効となるように、設定される。

例えば、本実施例では、 4◦ mm四方の正方形の榭脂フィルム F 1 , F 2に各々 5 6 0 個の内径 0. 8 mmの小孔 Η ··， Η' …が等間隔に穿設され、その分散密度は 3 5個 Z c m² となっている。このにおいて、塩化コバルト C oが青からピンクに完全に変色するまでの変色所要時間を測定すると、そのときの周囲の雰囲気湿度にもよるが、第 1湿度判定面（限界湿度 5 %) で概ね 5〜 7分、第 2湿度判定面（限界湿度 1 0 %) で概ね 1 5〜 2 0分、第 3湿度判定面（限界湿度 2 0 %) で概ね 3 0〜 3 5分、第 4湿度判定面（限界湿度 3 0 %) で概ね 4 5 - 5 0分程度となっている。これに対して、同じ湿度判定板 Pを力パー体 Cで覆わずに剥き出し状態のままで使用した場合の変色所要時間は、第 1湿度判定面（限界湿度 5 %) で概ね 4〜 5分、第 2湿度判定面（限界湿度 1 0 %) で概ね 1 0〜1 5分、第 3湿度判定面（限界湿度 2 0 %) で概ね 2 0〜 2 5分、第 4湿度判定面（限界湿度 3 0 %) で概ね 3 5 - 4 0分程度となっており、本実施例品の方が変色所要時間が適度に長くなつていることが判る。なお、図 3においては、理解し易くするために前記空気層 A u , A dや樹脂フィルム F l， F 2の厚みを実際の縮尺よりも多少誇張して描いてある。

また第 1及び第 2樹脂フィルム F 1， F 2のうちの何れ力一方（図示例では第 1樹脂フイルム F 1 ) の一端縁部 F i eは、これと対応する他方の樹脂フィルム（図示例では第 2 樹脂フィルム F 2 ) の一端縁部 F 2 eよりも外側に延出していて、その延出部 1 0が乾燥剤パック Dの可撓性を有する一側端部 D eに熱接着 m' されており、その熱接着部 m' 又はその接着部近傍を回動中心として湿度ィンジケータ Iは、その全体が乾喿剤パック Dの一面上に重なる待樹立置 I aと、その大部分が同乾燥剤パック Dの一端縁より外側に張出す使用位置 I bとの間を回動可能である。上記熱接着は、乾燥剤パック Dを図示しなレ、加工台上に載せ、その乾燥剤パック Dの一面の一端縁部に上記フイルム F 1の延出部 1 0における内側樹脂層 2を重合、翻させた状態で、図示しない加熱押付け機によって該延出部 1 0の外側から乾燥剤パック D側に加熱状態で圧着させることで行われる。

次に前記第 1実施例の作用を説明する。本実施例の湿度ィンジケータ Iと乾燥剤パック Dとの結合ュ-ット Uは、湿気を嫌う回路基板等の電子部品 Eの輸送の際に、図 1に例示するように透明な気密性の包装袋 D Pの内部に電子部品 Eと一緒に封入されて使用され、その包装袋 D Pごと電子部品 Eの輸送が行われる。その輸送中にぉレ、ては、包装袋 D P内の湿度が規定限界を超えていないか否かを湿度インジケータ Iの湿度判定面 M l〜M4の色で目視判定することにより、乾燥剤パック D入りの包装袋 D P内が輸送時に適正な乾燥状態に保たれているかを簡単にチェックすることができる。

上記の輸送後、包装袋 D Pを開封してこれから電子部品 Eを取り出す際には、作業者が湿度ィンジケ一タ I及ぴ乾燥剤パック Dの結合ュニット Uを手で摘んで袋より取り出してィンジケータ Iの湿度判定面 M 1〜M4の色をチェックするが、ィンジケータ Iの湿度半 IJ 定板 Pの表裏が第 1及び第 2樹脂フィルム F 1 , F 2で覆われているので、湿度判定面 M 1〜M4の有害な塩化コパルト C oが手に付着するのを効果的に防止でき、作業者は安心してィンジケータ Iを取り扱うことができる。また、湿度判定板 Pのベース紙 Bから微細なダスト（紙の屑、繊維等）が発生しても、それが上記各樹脂フィルム F 1 , F 2で遮られて外部に拡散しにくい構造であるため、ダストを嫌う電子部品 Eと一緒に包装袋 D P内に封入されても、ダストの電子部品 Eへの悪影響を効果的に防止できる。

ところで乾燥剤パック Dと湿度ィンジケータ Iとは前述のように相互に結合された結合ユニット Uを構成しているが、その結合手段として、第 1及ぴ第 2樹脂フィルムの一方 (図示例では第 1樹脂フイルム F 1 ) の熱接着性を利用した簡単な熱接着構造が採用されており、これにより、湿度ィンジケータ Iと乾; t桑剤パック Dとの結合ュ-ット Uが容易且つ低コストで得られ、それらの取り扱いや保管管理も頗る簡便である。

しかもその結合ュニット Uの未使用状態では湿度インジケータ Iを乾燥剤パック Dに対する待 f f立置 I aに重ねておくことにより、保管容器内での占有空間を極力小さくでき、その上、保管容器から取り出して包装袋 D P内に入れる直前まで湿度インジケータ Iを乾燥剤パック Dとの重合状態（従って最接近状態）に保つことができるため、保管容器から取り出した該ィンジケータ Iが不良品力否かを湿度判定面 M 1〜M4の色から即座に且つ的確に判定可能となる。この場合、湿度インジケータ Iは、これが前記待立置 I aにあるときに、湿度判定面 M l〜M 4が外側を向いているため、その待機位置 I aにあるインジケータ Iが不良品か否かを、外側に露出した湿度判定面 M 1〜M4の色から難なく判定可能である。

また包装袋 D P内への封入作業に際しては、湿度インジケータ Iを乾燥剤パック Dに対して上記待 f 置 I aカゝら使用位置 I bまで反転回動させる。これにより、包装袋 D P内では湿度インジケータ Iと乾燥剤パック Dとを相互に極力離した状態に保つことができて、袋内部の湿度検知を精度よく的確に行うことができる。しかも狭い袋内ではィンジケータ Iの、待立置 I aへの戻り回動が効果的に阻止されるから、輸送時の振動等によつてもィンジケータ Iが乾喿剤パック Dに妄りに接近移動するはなレ、。また、第 1樹脂フィルム F lと湿度判定板 Pの表面との間には、第 1〜第 4湿度判定面 M 1〜M4の全面を臨ませた扁平な表側空気層 A uが形成され、この空気層 A uを大気に直接連通させる多数の小孔 H…が第 1樹脂フィルム F 1に相互に間隔をおいて形成されている。このため、低湿度状態に保たれる前記包装袋 D P等から湿度インジケータ Iが大気中に取り出されたときに、その大気の湿度に応じて空気層の湿度が変ィヒするのに適度なタィムラグが確保され、従って、湿度判定面 M 1〜M 4の塩化コバルト C 0が比較的短時間で変色するのを防止でき、即ち各湿度判定面 M l〜M4の変色に至る経過時間（変色所要時間）を過不足なく適度に設定可能となるため、例えばその時間が比較的短いことに起因した誤判定やトラブルの発生防止に有効である。しかも上記タイムラグ（従って変色所要時間）の長さは、上記小孔 H…の分散密度や内径等を適宜設定することで、使用目的や作業環境等に応じて容易に調整可能である。

ところで前記小孔 Η· · ·に対し仮に湿度判定面 M 1〜M 4を直接（即ち表側空気層 A uを介さずに）臨ませた場合には、湿度判定面 M 1〜M4の、各小孔 H…に対応する部分の塩化コパルト c oだけが部分的に変色して、体裁を損なうばかり力判定作業も行い辛くなる等の問題がある、本実施例のように各小孔 Η· · ·と湿度判定面 M 1〜M4との間に上記表側空気層 A uを介在させることにより、湿度判定面 M 1〜M 4の、小孔対応部分だけでなくその全面を一様に変色させることができ、上記問題が解消される。

また特に第 1及び第 2樹脂フィルム F 1 , F 2は湿度判定板 Pの外周縁から食み出すように形成されると共に、その各榭脂フイルム F 1， F 2の外周縁部相互が直接、熱接着 m されている。このため、ベース紙 Bの外周縁部を第 1及び第 2樹脂フィルム F 1， F 2で完全に覆うことができるから、ベース紙 Bの外周切断面からのダスト発生も確実に防止でき、また樹脂フィルム F 1， F 2相互の直接接合は、比較的容易で且つ確実に行えること力ゝら、工程簡素ィ匕が図られる。

さらに第 2樹脂フィルム F 2と湿度判定板 Pの裏面との間には、該裏面の少なくとも湿度判定面 M 1〜M 4と対応する領域を臨ませた扁平な裏側空気層 A dが形成されており、この裏側空気層 A dを大気に直接連通させる複数の小孔 …が第 2樹脂フィルム F 2に相互に間隔をおいて形成されている。このため、湿度インジケータ Iが包装袋 D P等から大気中に出されたときに、その大気中の湿気がベース紙 Bの裏側から裏側空気層 A d及び該ベース紙 B内を通してその表側空気層 A uへも伝わるようになり、従ってその表側の湿度判定面 M 1〜M4の湿度変ィヒに対する感度をより高めることができる。

実施例 2

次に本発明の第 2実施例を、図 7及び図 8を参照して説明する。この実施例では、湿度インジケータ Iの構造だけが第 1実施例と相違する。即ち、この実施例では、湿度インジケータ I力平板状の湿度判定板 Pのみより構成され、第 1実施例のようなカバー体 C (即ち第 1 , 第 2樹脂フィルム F l， F 2 ) に覆われず、その全体が外部に露出している。その湿度半 U定板 Pの構成は、第 1実施例のそれと基本的に同じものであり、カバー体 Cが省略される分だけ湿度ィンジケータ Iのコスト節減が図られる。

そして上記湿度判定板の、湿度判定面 M l〜M4から離れた一側端部の一面（図示例では裏面）力乾燥剤パック Dの可撓性を有する一側端部 D eの一面に熱接着 m" されており、その熱接着部 m"又はその接着部近傍を回動中心として湿度インジケータ Iは、その全体が乾燥剤パック Dの一面上に重なる待機位置 I aと、その大部分が同乾燥剤パック Dの一端縁より外側に張出す使用位置 I bとの間を回動可能である。尚、前記熱接着 m" は、例えば、湿度判定板 Pの一側端部と乾燥剤パック Dの一側端部 D eとの相対向面の少なくとも一方にホットメルト材を予め塗布しておき、その相対向面を熱ローノレ等の加熱押付け機により加熱、圧接することにより行われる。

而して、この実施例では、樹脂フィルム F l， F 2によるカバー効果を除いて、基本的に第 1実施例と同様の効果を達成できる。

実施例 3

次に本発明の第 3実施例を、図 9及び図 1 0を参照して説明する。この実施例では、湿度インジケータ Iの構造（特にカバー体 Cの構造）だけが第 1実施例と相違する。即ち、この実施例では、湿度ィンジケータ Iのカバー体 Cを構成する第 1，第 2樹脂フィルム F 1 , F 2は、同一寸法 ·同一形状に形成され、従つて、第 1樹脂フィルム F 1の一端縁部 F 1 eには、第 1実施例のような延出部 1 0は存在しなレ、。

そして上記湿度ィンジケータ Iの、湿度判定面 M 1〜M 4から離れた一側端部の一面 (図示例では第 2樹脂フィルム F 2の裏面） 1 乾燥剤パック Dの可撓性を有する一側端部 D eの一面に熱接着されており、その熱接着部又はその接着部近傍を回動中心として湿度インジケータ Iは、その全体が乾燥剤パック Dの一面上に重なる待機位置 I a と、その大部分が同乾燥剤パック Dの一端縁より外側に張出す使用位置 I bとの間を回動可能である。尚、前記熱接着 π は、例えば、第 2樹脂フィルム F 2の一側端部 F 2 eの外面と乾燥剤パック Dの一側端部 D eとの相対向面の少なくとも一方にホットメノレト材を予め塗布しておき、その相対向面を熱ロール等の加熱押付け機により力！]熱、圧接することにより行われる。

而して、この実施例では、前記延出部 1 0による効果を除、て、基本的に第 1実施例と同様の効果を達成できる。

以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行うことが可能である。

例えば、前記実施例では、雰囲気湿度がそれぞれ 4段階の限界湿度（5 %， 1 0 %, 2 0 %, 3 0 %) 以上に增カ卩したときに変色する 4つの四角形状の湿度判定面 M 1〜M 4をベース紙 Bの表面に縦横に並べて湿度判定部としたものを示したが、本発明では湿度判定面の限界湿度、個数、配列、形状等は任意であり、 tut己実施例のものに限定されない。また前記実施例では、表側空気層 Λ uは複数の湿度判定面 M 1〜M 4の全部を臨ませる共通の空気層として、それら湿度判定面 M 1〜M 4の全部を包含するような平面形態に形成されているが、本発明では、個々の湿度判定面毎に、或いは幾つかの湿度判定面毎に表側空気層 A uを形成するようにしてもよい。尚、この点は、裏側空気層 A dについても同様である。

また前記実施例では、湿度判定板 Pの表側と裏側にそれぞれ空気層 A u， A dを形成したものを示したが、第 2の空気層としての裏側空気層 A dは省略可能である。

また前記実施例では、湿度インジケータ Iが待機位置 I aにあるときに、湿度判定部としての湿度判定面 M l〜M4が外側を向いている力本発明では、湿度判定面 M 1〜M 4 が内側、即ち乾燥剤パック D側を向くようにしてもよく、そのは、湿度判定面 M 1〜 M 4をより乾燥剤パック Dに近づけることができるから、該ィンジケータ Iが不良品か否かの判定がより確実に行えるようになる。

また前記実施例では、湿度判定部としての湿度判定面 M 〜 M4を形成する感湿物質として塩化コバルトを例示したが、本発明では、吸湿により変色する他の感湿物質を用いて湿度判定面 M l〜M 4を形成するようにしてもよい。この場合、前記他の感湿物質は、人体に有害でなレ、感湿物質であってもよレ、。

また前記実施例では、接着手段として熱接着手段を利用したが、本発明（本発明の第 1 〜4の特徴）では、接着部を加熱しなレ、接着手段を用いてもよい。

Claims

請求の範囲

1 . カード状に形成した紙製の湿度判定板（P) の表面に少なくとも 1つの湿度判定部（M 1〜M4) が設けられていて、該湿度判定部（M 1〜M4) の吸湿に伴う変色により湿度判定を可能とした湿度インジケータ（ I ) と、

湿気を嫌う物品（E) を収納するための包装袋（D P) 内に該物品（E) と一緒に入れられる乾燥剤パック（D) との結合ユニット（U) であって、

湿度インジケータ（I ) は、それの一端部が乾燥剤パック（D) の一端部に接着されていて、その接着部又はその接着部近傍を回動中心として該ィンジケータ ( I ) が乾燥剤パック（D) の一面上に重なる待機位置 · ( l a ) と、同乾燥剤パック（D) の一端縁（D e ) より外側に張出す使用位置（ l b ) との間を反転回動可能であることを特徴とする、湿度ィンジケータと乾燥剤パックとの結合ュニッ卜。

2. カード状に形成した紙製の湿度判定板（P) の表面に少なくとも 1つの湿度判定部（M 1〜M4) が設けられていて、該湿度判定部（M 1〜M4 ) の吸湿に伴う変色により湿度判定を可能とした湿度インジケータ（ I ) と、

湿度インジケータ（ I ) は、それの一端部が乾燥剤パック（D) の一端部に接着されていて、その接着部又はその接着部近傍を回動中心として、該インジケータ（ I ) の少なくとも湿度判定部（M 1〜M4) を乾燥剤パック（D) の一面上に重ねる待機位置（ l a ) と、該インジケータ（ I ) の少なくとも湿度判定部 (M 1〜M4 ) を同乾燥剤パック（D) の一端縁（D e ) より外側に張出させる使用位置（ l b ) との間を反転回動可能であることを特徴とする、湿度インジケータと乾燥剤パックとの結合ュニット。

3. 前記紙製の湿度判定板（P) の表面は外部に露出しており、その湿度判定板 ( P ) の、湿度判定部（M 1〜M 4 ) から離れた一端部外面が乾燥剤パック (D) の一端部外面に接着されることを特徴とする、請求項 1又は 2に記載の湿度ィンジケータと乾燥剤パックとの結合ュニット。

4. 前記湿度インジケータ（I ) は、前記紙製の湿度判定板（P) の表面を覆う透明な第 1樹脂フィルム（F 1) と、同判定板（P) の裏面を覆う第 2樹脂フィノレム（F 2) とを有していて、その両フィルム（F l， F 2) の外周縁部相互がその全周に亘つて、湿度判定板（P) の外周縁より食み出した位置で接着され、その第 1樹脂フィルム（F 1) と湿度判定板（P) の表面との間には、前記湿度判定部（M1〜M4) の全面を臨ませた扁平な空気層（Au) が形成されると共に、この空気層（Au) を大気に直接連通させる複数の小孔（H) が相互に間隔をおいて第 1樹脂フィルム（F 1) に形成され、

何れかの樹脂フィルム（F l , F 2) の一端部外面が乾燥剤パック（D) の一端部外面に接着されることを特徴とする、請求項 1に記載の湿度ィンジケータと乾燥剤パックとの結合ュ-ット。

5. カード状に形成した紙製の湿度判定板（P) の表面に少なくとも 1つの湿度判定部（M1〜M4) が設けられていて、該湿度判定部（M1〜M4) の吸湿に伴う変色により湿度判定を可能とした湿度インジケータ（ I ) と、

湿気を嫌う物品（E) を収納するための包装袋（DP) 内に該物品（E) と一緒に入れられる乾燥剤パック（D) との結合ユニット（U) であって、

湿度インジケータ（ I ) は、湿度判定板（P) の表面を覆う透明な第 1樹脂フイルム（F 1) と、同判定板（P) の裏面を覆う第 2榭脂フィルム（F 2) とを有していて、その両フィルム（F l , F 2 ) の外周縁部相互がその全周に亘って、湿度判定板（P) の外周縁より食み出した位置で熱接着（m) され、その第 1樹脂フィルム（F 1) と湿度判定板（P) の表面との間には、前記湿度判定部（M1〜M4) の全面を臨ませた扁平な空気層（Au) が形成されると共に、この空気層（Au) を大気に直接連通させる複数の小孔（H) が相互に間隔をおいて第 1樹脂フィルム（F 1) に形成され、

一方の樹脂フィルム（F 1) の一端縁部（F i e) は、これと対応する他方の樹脂フィルム（F 2) の一端縁部（F 2 e ) よりも外側に延出していて、その延出部（1 0) が前記乾燥剤パック（D) の一端部に熱接着されると共に、その熱接着部又はその接着部近傍を回動中心として湿度インジケータ（ I ) は、乾燥剤パック（D) の一面上に重なる待機位置（ l a) と、乾燥剤パック（D) の一端縁（D e) より外側に張出す使用位置（ l b) との間を反転回動可能であることを特徴とする、湿度ィンジケータと乾燥剤パックとの結合ュニット。

6. 前記湿度インジケータ（ I ) は、これが前記待機位置（ l a ) にあるときに、湿度判定部（M1〜M4) が外側を向くことを特徴とする、請求項 1， 2， 4及び 5の何れかに記載の湿度ィンジケータと乾燥剤パックとの結合ュニット。

7. 少なくとも前記一方の樹脂フィルム（F 1) は、外側樹脂層（1) と、この外側樹脂層（1) の内面に一体に接合された内側樹脂層（2) との二層構造とされ、

該内側樹脂層（2) 力外側樹脂層（1) よりも低融点の接着層であることを特徴とする、請求項 4又は 5に記載の湿度ィンジケータと乾燥剤パックとの結合ユエッ卜。