JPH10264902A - テープ部材 - Google Patents

テープ部材

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JPH10264902A
JPH10264902A JP7103197A JP7103197A JPH10264902A JP H10264902 A JPH10264902 A JP H10264902A JP 7103197 A JP7103197 A JP 7103197A JP 7103197 A JP7103197 A JP 7103197A JP H10264902 A JPH10264902 A JP H10264902A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tape member
pvc
protective layer
wire
cutting
Prior art date
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Pending
Application number
JP7103197A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Kobori
裕明 小堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Publication of JPH10264902A publication Critical patent/JPH10264902A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部環境から被接着物を良好に保護すること
ができる耐摩耗性を備え、かつ所望の延在位置での切断
作業を容易に行なうことができるテープ部材を提供する
ことを課題とする。 【解決手段】 テープ部材1は、一面側の外部環境から
他面側の電線等の被接着物を保護するポリ塩化ビニル
(PVC)製の保護層2と、PVC保護層2の他面側に
積層して設けられ被接着物に接着して結束、固定する接
着層4とを有し、特にPVC保護層2には、例えばテー
プ部材1の延在方向とは垂直方向、すなわちテープ部材
1の幅方向に、PVCよりも硬質の部材であるポリプロ
ピレン(PP)やポリエチレン(PE)、あるいは硬質
PVC等からなる硬質線材3が配列して埋設されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線、エア配管、
光ファイバ−等の線材の結束及び保護に適用して良好な
テープ部材の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電線等の線材の結束や外部環境か
らの保護を行なう外装部材としては、ポリ塩化ビニル
(PVC:polyvinyl chloride)製等の高分子材料から
なる帯状体(シート)の片面に接着層を塗布あるいは積
層したテープ部材が知られている。このようなテープ部
材は、製品コストが安価で物流、貯蔵に係るコスト及び
スペースも比較的低く抑えることができるため、様々な
分野で多用されているが、被接着物の形状に対して定形
を有していないため、結束(接着)、保護作業の効率が
著しく劣るという問題を有している。特に、所定の接着
作業後のテープ部材の切断の手間取りや、手作業による
切断に伴う切断面の不均一さや、見栄え、品質等の劣化
の問題を有している。また、PVCの耐摩耗性が低いた
め、周辺部品の角部等との摩擦製の接触により外装の破
損が生じ、被接着物の保護を良好に行うことができない
問題を有している。
【0003】一方、車両に装着されるワイヤーハーネス
等を結束、保護する外装部材としては、上述したテープ
部材の他、図4(a)、(b)に示すようなコルゲート
チューブ11やPVC製のチューブ(PVCチューブ)
21等が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】これらの外装部材は、
予め線材10等の被取付物の形状に対応したチューブ状
で供給され、かつ車両内への装着作業性を向上させるた
めに屈曲柔軟性を有するようにジャバラ形状や柔軟性の
材質により構成されている。そのため、例えばコルゲー
トチューブ11においては、ポリプロピレン(PP:po
lypropylene)等の比較的硬質の材料により形成され、
周辺部品の角部等との接触摩擦が顕著な箇所に使用して
良好であるが、その形状の特異性から製品コストが高い
という問題がある。また、PVCチューブ21の場合、
柔軟性に富むPVCにより形成され、製品コストも比較
的安価であるが、耐摩耗性に劣るという問題がある。さ
らに、これらの外装部材は、取り付けに際し、予め所定
の寸法に切断しておく必要があり、例えば上述したワイ
ヤーハーネスにおいては、その切断寸法も数mm単位で
数百種類に至る。このような状況は、単に部品点数の増
大を招くばかりでなく、物流、貯蔵におけるコスト及び
スペースの増大、寸法類似による組み付けミスの増加
等、種々の問題を招く要因となる。
【0005】本発明の目的は、上述した問題点を解決し
て、外部環境から被接着物を良好に保護することができ
る耐摩耗性を備え、かつ所望の延在位置での切断作業を
容易に行なうことができるテープ部材を提供するもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1記載の発明に係るテープ部材は、帯状に
形成され、一面側の外部環境から他面側の被接着物を保
護する保護層と、該保護層の前記他面側に設けられ、前
記被接着物に接着する接着層とからなるテープ部材にお
いて、前記保護層が高い耐摩耗性を有するとともに、所
望の延在位置での切断方向性を有していることを特徴と
している。
【0007】このような構成の結束部材によれば、外部
環境から被接着物を保護する保護層が、耐摩耗性が高
く、かつ切断方向性を有する構成、例えば保護層を構成
する部材よりも硬質の線材を所定の切断方向に配列して
テープ部材に埋設した構成、あるいは保護層を構成する
材質の耐摩耗性が高く、かつ所定の切断方向に切り込み
等の切断方向性を形成する部位を順次配列した構成等を
有することにより、外部からの摩擦性の接触に対して被
接着物の破損を抑制することができるとともに、所定の
切断方向への切断作業を容易に行なうことができ、コル
ゲートチューブやPVCチューブと代替えが可能なテー
プ部材を提供することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明のテープ部材及び線
材の結束方法について実施例を示して詳しく説明する。
図1は、本願請求項1に係るテープ部材の第1の実施例
を示す図である。図1(a)に示すように、テープ部材
1は、帯状に延在して形成され、通常のPVC製のテー
プ部材同様の形態で供給される。そして、図1(b)に
示すように例えば一面側(図面上方)の外部環境から他
面側(図面下方)の電線等の被接着物を保護するPVC
製の保護層(PVC保護層)2と、PVC保護層2の他
面側に積層して設けられ被接着物に接着して結束、固定
する接着層4とを有し、特にPVC保護層2には、例え
ばテープ部材1の延在方向とは垂直方向、すなわちテー
プ部材1の幅方向に、PVCよりも硬質の部材であるP
Pやポリエチレン(PE:polyethylene)、あるいは硬
質PVC等からなる硬質線材3が配列して埋設されてい
る。
【0009】このようなテープ部材によれば、外部環境
から被接着物を保護する保護層に、耐摩耗性の高い硬質
線材が埋設されているため、外部環境、例えば周辺部品
の角部等との摩擦性の接触により保護層を構成するPV
Cが摩耗しても、硬質線材が露出した時点で摩耗が抑制
され、被接着物への摩耗の進行が阻止される。そのた
め、被接着物の破損を抑制することができ、品質の高い
外装部材を提供することができる。また、通常のPVC
から構成される保護層に、PVCよりも硬質の線材を部
材切断方向(幅方向)に配列して埋設することにより、
図1(c)に示すように所望の延在位置での幅方向への
手作業による切断に際し、PVC保護膜が硬質線材に沿
って幅方向に容易に破断するため、テープ部材の接着、
保護作業の効率化を図ることができるとともに、切断面
を均一にして見栄えや品質を向上させた外装部材を提供
することができる。
【0010】そして、PVC保護膜中にPP等の硬質の
線材を切断方向に配列して埋設することにより、従来技
術に示したワイヤーハーネス等の線材への保護部材とし
て用いられるコルゲートチューブと同程度の耐摩耗性を
実現できるとともに、テープの切断性を向上させて作業
効率の低下を抑制でき、結束後の屈曲柔軟性を高く保持
できるため、コルゲートチューブやPVCチューブの代
替えとして良好に適用することができる。さらに、従来
のコルゲートチューブやPVCチューブを用いた外装に
おいては、取り付け箇所の寸法に応じて数百種類もの部
品を供給、管理する必要があったが、本実施例のテープ
部材によれば、部品点数及び部品管理工数の大幅な低減
が可能である。
【0011】次に、本願請求項1記載のテープ部材の第
2の実施例を図2に示して説明する。本実施例のテープ
部材1は、上述した第1の実施例における切断方向性を
決定する硬質線材3が網状に形成されていることを特徴
としている。すなわち、PVC保護膜2中にPVCより
も硬質、例えばPPの線材を、テープ部材1の延在方向
である縦方向と幅方向である横方向とに配列し、この縦
方向線材3aと横方向線材3bを編み上げて埋設した構
成を有している。ここで、縦方向線材3aは横方向線材
3bに比較して破断しやすい材質あるいは編み上げ状態
を有している。
【0012】そのため、このようなテープ部材によれ
ば、手作業による切断作業においても縦方向線材が容易
に破断して幅方向への切断が容易となり、接着、保護作
業の効率化を図ることができるとともに、網状に形成さ
れた縦方向線材及び横方向線材がPVCの摩耗により露
出した時点で、摩耗が抑制され被接着物の良好な保護を
行なうことができる。また、硬質線材が網状に形成され
ているため、テープ部材の伸縮及び屈曲柔軟性に良好に
対応させることができ、被接着物への接着後の作業性を
劣化させることがない。
【0013】次に、本願請求項1記載のテープ部材の第
3の実施例を図3に示して説明する。本実施例のテープ
部材1は、保護層2aが上述した第1及び第2の実施例
に示したPVCよりも硬質の材質、例えばPP程度の耐
摩耗性を有し、かつ少なくとも保護層2aに所定の間隔
で切断方向性を設定するとともに、硬質の材質で構成し
た保護膜2aの伸縮性や屈曲柔軟性の低下を補完するた
めの切り込み3cが所定の間隔、例えば5mm、10m
m間隔で配列して設けられていることを特徴とする。
【0014】そのため、このようなテープ部材によれ
ば、保護層の硬質化に伴う伸縮性や屈曲柔軟性の劣化
を、所定の間隔で設けられた切り込みやミシン目等の肉
薄部あるいは脆弱部での伸縮及び屈曲により補完するこ
とができるとともに、被接着物を良好に保護することが
できる。また通常のテープ部材と同様の製造方法をその
まま適用することができるため、特殊な製造方法を必要
とすることなく、所望の耐摩耗性及び切断方向性を有す
るテープ部材を得ることができる。
【0015】なお、上記実施例においては、本発明のテ
ープ部材の適用例として、ワイヤーハーネス等の線材の
結束、保護を示したが、本発明はこれに限定されるもの
ではなく、被接着部材を摩耗から保護する必要のある場
合に有効に適用することができる。また、上記第1及び
第2の実施例においては、硬質の線材がPVC保護層中
に埋設された(挟み込まれた)構成を示したが、PVC
保護層の表面や、PVC保護層と接着層との境界に設け
てもよいことはいうまでもない。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本願請求項1記載
のテープ部材によれば、外部環境から被接着物を保護す
る保護層が、耐摩耗性が高く、かつ切断方向性を有する
構成、例えば保護層を構成する部材よりも硬質の線材を
所定の切断方向に配列してテープ部材に埋設した構成、
あるいは保護層を構成する材質の耐摩耗性が高く、かつ
所定の切断方向に切り込み等の切断方向性を形成する部
位を順次配列した構成等を有することにより、外部の周
辺部品の角部との接触等、摩擦性の接触に対して被接着
物である電線等の破損を抑制することができるととも
に、所定の切断方向への切断作業を容易に行なうことが
できるため、保護特性や作業性、伸縮特性等の向上を図
ることができ、コルゲートチューブやPVCチューブと
代替えが可能なテープ部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願請求項1に係るテープ部材の第1の実施例
を示す図である。
【図2】本願請求項1に係るテープ部材の第2の実施例
を示す図である。
【図3】本願請求項1に係るテープ部材の第3の実施例
を示す図である。
【図4】従来の外装部材を示す図である。
【符号の説明】
1 テープ部材 2 PVC保護層 2a 保護層 3 硬質線材 3a 縦方向線材 3b 横方向線材 3c 切り込み 4 接着層 10 線材 11 コルゲートチューブ 21 PVCチューブ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】帯状に形成され、一面側の外部環境から他
    面側の被接着物を保護する保護層と、該保護層の前記他
    面側に設けられ、前記被接着物に接着する接着層とから
    なるテープ部材において、前記保護層が高い耐摩耗性を
    有するとともに、所望の延在位置での切断方向性を有し
    ていることを特徴とするテープ部材。
JP7103197A 1997-03-25 1997-03-25 テープ部材 Pending JPH10264902A (ja)

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JP7103197A JPH10264902A (ja) 1997-03-25 1997-03-25 テープ部材

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005527173A (ja) * 2002-02-13 2005-09-08 ジェーエイチアールジー, エルエルシー 保護カバー

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8502069B2 (en) 2001-05-18 2013-08-06 Advanced Composite Structures, Llc Protective cover
JP2005527173A (ja) * 2002-02-13 2005-09-08 ジェーエイチアールジー, エルエルシー 保護カバー

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