JPH10264879A - 補助動力付自転車 - Google Patents

補助動力付自転車

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JPH10264879A
JPH10264879A JP6937897A JP6937897A JPH10264879A JP H10264879 A JPH10264879 A JP H10264879A JP 6937897 A JP6937897 A JP 6937897A JP 6937897 A JP6937897 A JP 6937897A JP H10264879 A JPH10264879 A JP H10264879A
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JP
Japan
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bicycle
auxiliary power
shift position
motor
power
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Withdrawn
Application number
JP6937897A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Tamura
義孝 田村
Ritsuo Nishimura
律夫 西村
Nobuaki Shimada
信秋 島田
Toshiharu Furukawa
俊晴 古川
Susumu Sato
行 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Cycle Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Cycle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 補助動力付自転車の補助動力に関する部分を
小型軽量化する。 【解決手段】 変速シフタ61が1速位置の場合には、
カム63は回転せず、マイクロスイッチ64a,64b
は共にオフのままとなり、モータによる補助動力が得ら
れる。変速シフタ61が2速位置の場合には、カム63
が回転して、マイクロスイッチ64aはオンとなるが、
マイクロスイッチ64bはオフのままであるので、モー
タ15による補助動力が得られる。変速シフタ61が3
速位置の場合には、カム63が更に回転して、マイクロ
スイッチ64a,64bが共にオンとなり、モータによ
る補助動力が得られない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運転者の踏力とと
もに電力による補助動力により駆動される補助動力付自
転車に関するものであり、より詳しくは、補助動力付自
転車のコントローラに内蔵されたマップに基づいて補助
動力を算出し及び制御するようにした補助動力付自転車
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような補助動力付自転車で
は、補助動力付自転車の走行速度と自転車のペダルを介
して伝達された踏力(又はこれによって検出されるトル
ク)に応じて設定された補助率で補助動力付自転車に補
助的に動力を伝達している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
補助動力付自転車では、その後輪に設けられた変速機の
最高の変速位置で走行する状態を想定して補助動力を設
定しているので、ペダルの踏力が高くなる状態が頻繁に
発生し、これにより検出しうるトルクの範囲を広くする
必要がある。
【0004】また、検出されるトルクの値に応じて補助
動力が設定されるために、補助動力付自転車に用いられ
るモータとしては、その出力が大きいものが選定され、
したがって、その消費電力が大きくなり、補助動力付自
転車の走行距離も短くなる。
【0005】さらに、モータの出力に見合うように補助
動力付自転車の減速機構を構成しているので、強度を考
慮すると、補助動力付自転車の重量が重くなり、補助動
力付自転車の走行には不利である。
【0006】本発明の目的は、補助動力に関する部分が
小型軽量化された補助動力付自転車を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による請求項1記
載の補助動力付自転車は、運転者の踏力を伝達する踏力
伝達手段と、電力により補助的に動力を伝達する補助動
力伝達手段と、自転車のペダルを介して伝達された踏力
をトルクとして検出するトルク検出手段と、前記補助動
力付自転車の変速位置を検出する変速位置検出手段とを
具える補助動力付自転車において、前記変速位置検出手
段によって検出された変速位置が所定の変速位置である
ときのみ、前記補助動力伝達手段によって補助動力を伝
達するようにしたことを特徴とするものである。
【0008】請求項1記載の補助動力付自転車によれ
ば、変速位置検出手段によって検出された変速位置が所
定の変速位置であるときのみ、補助動力伝達手段によっ
て補助動力を伝達するので、従来のように変速機の最高
の変速位置で走行する状態を想定して補助動力を設定す
る場合と異なり、ペダルの踏力が高くなる状態が頻繁に
発生しないので、検出しうるトルクの範囲を小さくする
ことができ、これにより、人力を検出する部分のストッ
パーを従来より早く作動することができ、安全性が向上
する。
【0009】また、従来より検出しうるトルクの範囲を
小さくすることができるので、従来の補助動力付自転車
に用いられるモータに比べて最大出力の小さいモータを
採用することができ、したがってモータを小型化するこ
とができる。
【0010】また、モータの最大出力が従来より小さい
ので、減速機構部の重量を従来の補助動力付自転車より
小さくすることができる。このように重量を低減するこ
とにより、自転車としての取扱性が向上する。
【0011】また、坂道走行時には、従来より重量が低
減されているので、走行抵抗が従来より小さくなり、補
助動力伝達手段によって伝達される補助動力が小さくな
る。
【0012】また、発車時、登坂走行中等のような走行
抵抗が大きい状態に、ペダルを介して伝達される踏力
(トルク)を低減させるために変速位置を所定の位置に
すると、補助動力伝達手段によって補助動力を伝達する
ことが可能になり、これにより乗り手が実際に補助動力
を所望するときに補助動力付自転車に補助動力が伝達さ
れるようになる。このように乗り手が実際に補助動力を
所望するときのみ補助動力付自転車に補助動力を伝達す
るので、補助動力伝達手段が作動する時間が従来より短
くなり、これにより補助動力付自転車に必要な電力が小
さくなり、モータを駆動する電源(電池)を小型化する
のに有効である。
【0013】以上説明したように、補助動力付自転車の
補助動力伝達に関する部分(モータ、減速機構部、電源
等)が小型軽量化されるため、補助動力伝達機構を有し
ない自転車により近くなり、老人や婦人のような運転の
際に補助動力を必要とする乗り手にとって扱いやすい補
助動力付自転車とすることができる。
【0014】本発明による請求項2記載の補助動力付自
転車は、前記所定の変速位置を、最低の変速位置又はそ
の次に低い変速位置としたことを特徴とするものであ
る。
【0015】本発明による請求項2記載の補助動力付自
転車によれば、所定の変速位置を、最低の変速位置又は
その次に低い変速位置とすることにより、より優れた補
助動力付自転車を達成することができる。
【0016】本発明による請求項3記載の補助動力付自
転車は、前記変速位置検出手段は、カムと、少なくとも
一つのスイッチとを具え、このカムを回転させて、前記
少なくとも一つのスイッチをオン又はオフすることによ
って変速位置を検出するように構成したことを特徴とす
るものである。
【0017】本発明による請求項3記載の補助動力付自
転車によれば、カムを回転させて、少なくとも一つのス
イッチをオン又はオフすることにより、所定の変速位置
を有効に判断することができるようになる。
【0018】本発明による請求項4記載の補助動力付自
転車は、前記変速位置検出手段は、光の通過部を有する
遮蔽板と、少なくとも一つの光学検出手段とを具え、こ
の遮蔽板を移動させて、前記少なくとも一つの光学検出
手段が前記光の通過部の移動を検出するように構成した
ことを特徴とするものである。
【0019】本発明による請求項4記載の補助動力付自
転車によれば、遮蔽板を移動させて、前記少なくとも一
つの光学検出手段が前記光の通過部の移動を検出するこ
とにより、所定の変速位置を有効に判断することができ
るようになる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明による補助動力付自転車の
実施の形態を、図面を参照して詳細に説明する。図1
は、本発明による補助動力付自転車の全体側面図であ
り、図2は、図1に表す補助動力付自転車のハンガー部
の伝動系を図1の背面からケースのサイドカバーを外し
た状態で示す立面図であり、図3は、図2のA−B−C
−D−Eの切断面による断面を示す平面図であり、図4
は、図2のA−B−F−D−Eの切断面による断面を示
す平面図である。
【0021】図1〜4において、1は自転車の前輪を表
し、2はその後輪を表し、3は車体(フレーム)を表
し、4は、ハンガー部に設けた駆動装置のケースを表
し、4aはケース本体を表し、4b及び4cはサイドカ
バーを表し、4dはボトムケースを表し、5は、ケース
4に軸受6,7,8を介して回転自在に設けたクランク
軸を表し、9はクランクアームを表し、10はペダルを
表す。
【0022】また、11は、軸受7を介してクランク軸
に回転自在に設けた前ギヤ(フロントスプロケット)を
表し、12は、後車軸13に設けた後ギヤ(リヤスプロ
ケット)を表し、14は、前ギヤ11と後ギヤ12とに
かけ渡したチェーンを表す。また、15は、伝動補助動
力用のモータを表し、16は、その電源となるバッテリ
ーを表し、17は、バッテリー16の電力を制御してモ
ータ15に送給するための制御回路(コントローラ)を
表す。
【0023】本実施の形態においては、図3及び4に表
すように、突起18aを有する駆動円板18を、クラン
ク軸5の中間部に一方向クラッチ(ラチェット機構)1
9及び及び軸受20を介してクランク軸5の前進方向の
回転のみを伝えるように設ける。
【0024】また前ギヤ11とボス部21aを嵌め合わ
せることによって固着して一体結合した従動歯車21
を、前記軸受6,7を介してクランク軸5に回転自在に
設け、この従動歯車21と前記駆動円板18との間の伝
動トルクの変化に伴って駆動円板18と従動歯車21と
の間に回転位相差が生ずるようにする。
【0025】すなわち、図3及び4に表すように、駆動
円板18と従動歯車21との間に、略U字状のスプリン
グプレート22(本実施の形態では2枚使用するものと
する。)を介在させ、このスプリングプレート22の一
端を孔22a及びピン23(図3及び4に点線で表した
ピン)によって駆動円板18に連結するとともに、この
スプリングプレート22の他端を孔22b及びピン24
によって従動歯車21に連結する。
【0026】このように構成することにより、駆動円板
18から従動歯車21にトルクが伝達される際に、その
トルクの大小の変化に伴ってU字状のスプリングプレー
ト22の変形量に差が生じることによって、駆動円板1
8と従動歯車21との間に回転位相差が生じる。
【0027】また、駆動円板18に対して、前記駆動円
板の軸線方向に摺動自在に係り合う摺動片25bを設け
て、トルク検出部材としてのトルク検出コーン25を一
体に設ける。
【0028】また、前記従動歯車21のトルク検出コー
ン25の側面には、トルク検出コーン25の突起部25
aの先端の斜面に対応する位置に、係け合わせ片21b
を設け、クランク軸5に嵌め合わされたトルク検出コー
ン25は、コイルスプリング26によって常に従動歯車
21側に押しつけられている。また、27は、コイルス
プリング26の止めリングを表す。
【0029】また、ケース4のサイドカバー4cには、
ガイド金具28が取り付けられており、このガイド金具
28に対して変位センサ29がクランク軸5の軸線方向
に摺動自在に装着され、その変位センサ29の接触子2
9aが前記トルク検出コーン25の壁面に対応してい
る。30は、変位センサ29の軸筒部29bに嵌め合わ
せたリターンスプリングを表し、31は、サイドカバー
4cに嵌め込まれた調整ねじを表し、この調整ねじ31
によって変位センサ29の位置を調整することができ
る。
【0030】また、前記補助動力用のモータ15を、そ
の駆動軸15aの軸線をクランク軸5の軸線と平行に配
置し、この軸15aとクランク軸5との間に減速伝動用
の軸32,33をそれぞれクランク軸5に平行に設け
る。また、34及び35は、軸32の軸受を表し、36
及び37は、軸33の軸受を表す。
【0031】モータ15の軸15aに小径のタイミング
ベルト用プーリ38を固着し、軸32には一方向クラッ
チ39を介して大径のタイミングベルト用プーリ40を
設け、これらプーリ38及び40にタイミングベルト4
1をかけ渡す。また、軸32と一体的に小歯車42を設
け、この小歯車42に噛み合う大歯車43を軸33に固
着するとともに、前記従動歯車21に噛み合う小歯車を
この軸33に固着して設ける。
【0032】図5は、本発明による補助動力付自転車の
制御系統の電気回路の概略図である。図5において、図
1〜4の部材と同一の部材には同一の符号を付すものと
する。すなわち、15は補助動力用のモータを、16は
電源であるバッテリ(電池)を、17は制御回路(コン
トローラ)をそれぞれ表す。
【0033】また、図5中のSWは、バッテリ(電池)
16から制御回路(コントローラ)17への回路中に設
けたスイッチを表し、RSは、補助動力用モータ15の
回路に設けたリレースイッチを表し、44は、例えばポ
テンショメータとするトルクセンサを、45は走行速度
を検出するセンサとしてのクランク軸回転センサ、46
は、コントローラ17内のマイクロコンピュータを表
す。このマイクロコンピュータ46は、PWM発生部4
6aと、タイマ46bと、ADコンバータ46cと、制
御回路(コントローラ)17に内蔵されたマップを読み
取るマップ読み取り部46dと、読み出したマップデー
タを補正するマップ補正部46eと、ウォッチドッグタ
イマ46fと、補助動力付自転車の変速位置を検出する
変速位置検出部46gとを具える。なお、本実施の形態
では、最低の変速位置を1速位置とし、その次に低い変
速位置を2速位置とし、最高の変速位置を3速位置とす
る。
【0034】制御回路(コントローラ)17は、パワー
オンオフ回路47と、電池電圧検出部48(A)と、1
2Vレギュレータ49と、5Vレギュレータ50と、ク
ランク軸回転センサ45とともに走行速度検出部を形成
するクランク回転検出回路51と、表示用LED52を
駆動するLEDドライバ53と、スイッチング回路54
と、モータ停止回路55と、OPアンプを有するモータ
電流上限検出回路56と、オペアンプを有する電流セン
サ57(B)と、リレー回路58と、変速位置検出スイ
ッチ59のオンオフに応じて変速位置を検出してこの情
報を変速位置検出部46gに送る変速位置検出回路60
とを具える。なお、変速位置検出スイッチ59を、後に
説明するように、変速シフタ(図示せず)に設けられた
変速位置スイッチ部(図示せず)のマイクロスイッチ
(図示せず)及び変速シフタのグリップ(図示せず)に
連動して回転するカム(図示せず)によって構成する。
【0035】また、図5において、C1〜C8はコンデ
ンサを表し、R1〜R28は抵抗を表し、Q1〜Q13
はトランジスタを表し、D1〜D2はダイオードを表
し、IC1〜IC4は集積回路を表し、FETは電界効
果トランジスタを表し、Xは水晶発振器を表す。
【0036】本実施の形態においては、図1〜4に表す
ように、ペダル10を介する人力駆動の動力伝達装置と
ともに、モータ15による電力駆動の補助動力装置を具
えた自転車において、回転センサ45によって走行速度
を検出する走行速度検出部Cと、ペダル10を介して伝
えた人力をトルクセンサ44によってトルクとして検出
するトルク検出部Dと、補助動力装置のモータ15に流
れる電流値を電流センサ57によって検出するモータ電
流検出部Bと、モータ15の電源電池16の電圧値を検
出する電池電圧検出部Aと、これら走行速度検出部C、
トルク検出部D、モータ電流検出部B及び電池電圧検出
部Aの出力をそれぞれマイクロコンピュータ46によっ
て処理して制御する制御回路(コントローラ)17とを
具え、コントローラ17のマイクロコンピュータ46に
より、補助動力付自転車の従来既知の制御の他に、以下
詳細に説明する本発明による補助動力付自転車の制御を
行う。
【0037】本発明による補助動力付自転車の動作を説
明する。図6は、本発明による補助動力付自転車の動作
を説明する図である。図6Aにおいて、乗り手が変速シ
フタ61により変速位置を切り替えると、この変速位置
に応じて、変速位置スイッチ部59のマイクロスイッチ
(図示せず)及び変速シフタ61のグリップ62に連動
してカムが回転する。
【0038】図6Bのように、変速シフタ61(図6
A)が1速位置の場合には、カム63は回転せず、マイ
クロスイッチ64a,64bは共にオフのままであるの
で、変速位置検出回路60(図5)にはハイレベルの信
号が二つ入力され、モータ15(図5)による補助動力
(アシスト)が得られる。
【0039】図6Cのように、変速シフタ61(図6
A)が2速位置の場合には、カム63が回転して、マイ
クロスイッチ64aはオンとなるが、マイクロスイッチ
64bはオフのままであるので、変速位置検出回路60
(図5)には、ハイレベルの信号及びローレベルの信号
が入力され、この場合もモータ15(図5)による補助
動力が得られる。
【0040】図6Dのように、変速シフタ61(図6
A)が3速位置の場合には、カム63が更に回転して、
マイクロスイッチ64a,64bが共にオンとなり、変
速位置検出回路60(図5)にはローレベルの信号が二
つ入力され、モータ15(図5)による補助動力が得ら
れない。
【0041】この場合、変速シフタ61(図6A)が1
速位置又は2速位置以外の場合には、PWM発生器46
a(図5)の出力信号がローレベルのままであるのて、
モータ15が動作することはない。
【0042】本実施の形態によれば、変速位置検出部4
6gよって検出された変速位置が1速位置又は2速位置
であるときのみ、モータ15によって補助動力を伝達す
るので、従来のように変速機の最高の変速位置で走行す
る状態を想定して補助動力を設定する場合と異なり、ペ
ダルの踏力が高くなる状態が頻繁に発生しないので、検
出しうるトルクの範囲を小さくすることができ、これに
より、人力を検出する部分のストッパーを従来より早く
作動することができ、安全性が向上する。
【0043】また、従来より検出しうるトルクの範囲を
小さくすることができるので、モータ15を小型化する
ことができる。
【0044】また、モータ15の最大出力が従来より小
さいので、減速機構部の重量を従来の補助動力付自転車
より小さくすることができる。このように重量を低減す
ることにより、自転車としての取扱性が向上する。
【0045】また、坂道走行時には、従来より重量が低
減されているので、走行抵抗が従来より小さくなり、モ
ータ15によって伝達される補助動力が小さくなる。
【0046】また、発車時、登坂走行中等のような走行
抵抗が大きい状態に、ペダルを介して伝達される踏力
(トルク)を低減させるために変速位置を1速位置又は
2速位置にすると、補助動力を伝達することが可能にな
り、これにより乗り手が実際に補助動力を所望するとき
に補助動力付自転車に補助動力が伝達されるようにな
る。このように乗り手が実際に補助動力を所望するとき
のみ補助動力付自転車に補助動力を伝達するので、モー
タ15が作動する時間が従来より短くなり、これにより
補助動力付自転車に必要な電力が小さくなり、電池16
を小型化するのに有効である。
【0047】以上説明したように、補助動力付自転車の
補助動力伝達に関する部分(モータ15、電池16等)
が小型軽量化されるため、補助動力伝達機構を有しない
自転車により近くなり、老人や婦人のような運転の際に
補助動力を必要とする乗り手にとって扱いやすい補助動
力付自転車とすることができる。
【0048】本発明は、上記実施の形態に限定されるも
のではなく、幾多の変更及び変形が可能である。例え
ば、上記実施の形態では3速で変速位置を変更し、最低
の変速位置又はその次に低い変速位置(すなわち1速又
は2速)であるときのみ補助動力を伝達するようにした
が、他の複数の段数(例えば、5速)で変速位置を変更
し、最低の変速位置、2番目に低い変速位置又は3番目
に低い変速位置(すなわち、1速、2速又は3速)であ
るときのみ補助動力を伝達するようにすることもでき
る。
【0049】また、変速位置スイッチ部59を、変速シ
フタに設けられた変速位置スイッチ部のマイクロスイッ
チ及び変速シフタのグリップに連動して回転するカムに
よって構成したが、フォトカプラのような光学検出手段
及び変速シフタのグリップに連動して移動する、切り欠
きやスリットのような光の通過部を有する遮蔽板によっ
て構成し、その光の通過部の移動を光学検出手段によっ
て検出することによって構成することもできる。
【0050】
【発明の効果】本発明による補助動力付自転車によれ
ば、検出しうるトルクの範囲を小さくすることができ、
これにより、人力を検出する部分のストッパーを従来よ
り早く作動することができ、安全性が向上する。
【0051】また、従来の補助動力付自転車に用いられ
るモータに比べて最大出力の小さいモータを採用するこ
とができ、したがってモータを小型化することができ
る。
【0052】また、減速機構部の重量を従来の補助動力
付自転車より小さくすることができ、このように重量を
低減することにより、自転車としての取扱性が向上す
る。
【0053】また、走行抵抗が従来より小さくなり、補
助動力伝達手段によって伝達される補助動力が小さくな
る。
【0054】また、乗り手が実際に補助動力を所望する
ときに補助動力付自転車に補助動力が伝達されるように
なる。これにより、補助動力伝達手段が作動する時間が
従来より短くなるので、補助動力付自転車に必要な電力
が小さくなり、モータを駆動する電源(電池)を小型化
するのに有効である。
【0055】以上説明したように、補助動力付自転車の
補助動力伝達に関する部分(モータ、減速機構部、電源
等)が小型軽量化されるため、補助動力伝達機構を有し
ない自転車により近くなり、老人や婦人のような運転の
際に補助動力を必要とする乗り手にとって扱いやすい補
助動力付自転車とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による補助動力付自転車の全体側面図で
ある。
【図2】図1に表す補助動力付自転車のハンガー部の伝
動系を図1の背面からケースのサイドカバーを外した状
態で示す立面図である。
【図3】図2のA−B−C−D−Eの切断面による断面
を示す平面図である。
【図4】図2のA−B−F−D−Eの切断面による断面
を示す平面図である。
【図5】本発明による補助動力付自転車の制御系統の電
気回路の概略図である。
【図6】本発明による補助動力付自転車の動作を説明す
る図である。
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 3 車体(フレーム) 4 ケース 4a ケース本体 4b,4c サイドカバー 4d ボトムケース 5 クランク軸 6,7,8 軸受 9 クランクアーム 10 ペダル 11 前ギヤ(フロントスプロケット) 12 後ギヤ(リヤスプロケット) 13 後車軸 14 チェーン 15 モータ 15a,32,33 軸 16 バッテリ(電池) 17 制御回路(コントローラ) 18 駆動円板 19,39 一方向クラッチ 20,34,35,36,37 軸受 21 従動歯車 22 スプリングプレート 23、24 ピン 25 トルク検出コーン 26 コイルスプリング 27 止めリング 28 ガイド金具 29 変位センサ 29a 接触子 30 リターンスプリング 31 調整ねじ 38,40 タイミングベルト用プーリ 41 タイミングベルト 42 小歯車 43 大歯車 44(D) トルクセンサ 45(C) クランク軸回転センサ 46 マイクロコンピュータ 46a PWM発生部 46b タイマ 46c ADコンバータ 46d マップ読み取り部 46e 踏力増減検出部 46f ウォッチドッグタイマ 46g 変速位置検出部 47 パワーオンオフ回路 48(A) 電池電圧検出部 49 12Vレギュレータ 50 5Vレギュレータ 51 クランク回転検出回路 52 表示用LED 53 LEDドライバ 54 スイッチング回路 55 モータ停止回路 56 モータ電流上限検出回路 57(B) 電流センサ 58 リレー回路 59 変速位置検出スイッチ 60 変速位置検出回路 61 変速シフタ 62 グリップ 63 カム 64a,64b マイクロスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 俊晴 埼玉県上尾市中妻3丁目1番地の1 ブリ ヂストンサイクル株式会社内 (72)発明者 佐藤 行 埼玉県上尾市中妻3丁目1番地の1 ブリ ヂストンサイクル株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者の踏力を伝達する踏力伝達手段
    と、 電力により補助的に動力を伝達する補助動力伝達手段
    と、 自転車のペダルを介して伝達された踏力をトルクとして
    検出するトルク検出手段と、 前記補助動力付自転車の変速位置を検出する変速位置検
    出手段とを具える補助動力付自転車において、 前記変速位置検出手段によって検出された変速位置が所
    定の変速位置であるときのみ、前記補助動力伝達手段に
    よって補助動力を伝達するようにしたことを特徴とする
    補助動力付自転車。
  2. 【請求項2】 前記所定の変速位置を、最低の変速位置
    又はその次に低い変速位置としたことを特徴とする請求
    項1記載の補助動力付自転車。
  3. 【請求項3】 前記変速位置検出手段は、カムと、少な
    くとも一つのスイッチとを具え、 このカムを回転させて、前記少なくとも一つのスイッチ
    をオン又はオフすることによって変速位置を検出するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1又は2記載の補
    助動力付自転車。
  4. 【請求項4】 前記変速位置検出手段は、光の通過部を
    有する遮蔽板と、少なくとも一つの光学検出手段とを具
    え、 この遮蔽板を移動させて、前記少なくとも一つの光学検
    出手段が前記光の通過部の移動を検出するように構成し
    たことを特徴とする請求項1又は2記載の補助動力付自
    転車。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE102019105585B4 (de) 2018-03-12 2022-10-06 GM Global Technology Operations LLC Fahrradschaltsystem mit integriertem sensor

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