JPH09272486A - 補助動力付き自転車 - Google Patents

補助動力付き自転車

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JPH09272486A
JPH09272486A JP8640496A JP8640496A JPH09272486A JP H09272486 A JPH09272486 A JP H09272486A JP 8640496 A JP8640496 A JP 8640496A JP 8640496 A JP8640496 A JP 8640496A JP H09272486 A JPH09272486 A JP H09272486A
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JP
Japan
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motor
power
battery
bicycle
auxiliary power
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Application number
JP8640496A
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English (en)
Inventor
Yoshitaka Tamura
義孝 田村
Ritsuo Nishimura
律夫 西村
Nobuaki Shimada
信秋 島田
Toshiharu Furukawa
俊晴 古川
Susumu Sato
行 佐藤
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Bridgestone Cycle Co Ltd
Original Assignee
Bridgestone Cycle Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電池の残容量が少なくなると補助力を弱める
と共に、電池警報装置を不要とし、走行距離を伸ばすこ
とができる補助動力付き自転車を提供すること。 【解決手段】 人力駆動の動力伝達装置と共に電力駆動
の補助動力装置を備えた自転車において、走行速度を検
出する走行速度検出部Aと、ペダルを介して伝えた人力
をトルクとして検出するトルク検出部Bと、前記補助動
力装置のモータ15に流れる電流値を検出するモータ電
流検出部Cと、前記モータ15の電源電池16の電圧値
を検出する電池電圧検出部Dと、前記走行速度検出部
A,トルク検出部B,モータ電流検出部C,電池電圧検
出部Dの出力をマイコン38によって処理して制御する
コントローラ17とを具備し、前記モータ15駆動用の
スイッチングパルス幅を電池電圧によって補正すると共
に、電池残容量が所定値以下になると前記モータ15の
出力を人力より小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ペダルによる人力
駆動の動力伝達装置と共に電池による電力駆動の補助動
力装置を備えた補助動力付き自転車に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】電池を搭載した電動式自転車としては、
例えば、特開平6−144343号公報、および特開平
7−172377号公報に開示されているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような従来の補
助動力付き自転車には、次のような問題点がある。 (1)電池電圧を検出せずに、人力によるトルクと走行
速度のみでモータへの入力を決定していたので、電池電
圧の変化によってモータ出力が変化していた。このた
め、モータの人力に対する補助比率が設定値よりずれる
ので、急に上り坂にかかった時のように、負荷が増大し
モータ電流が増加して電池電圧が低下すると、すぐに補
助比率が上がらないという応答性の悪さがあった。 (2)また、モータ駆動のスイッチングのパルス幅を電
池電圧によって補正していないので、電池残容量の変化
によって電池電圧が変動したときに、モータ駆動の補助
動力が目標値と異なり、乗り手にとってペダルの踏みご
たえに違和感があった。 (3)上記問題を解決するため、電池電圧の変化に応じ
てモータ駆動のPWM波形のデューティー比を補正する
ことが考えられるが、この場合、電池の残容量が少なく
なり電池電圧が低下するとデューティー比を増して電流
が流れる時間を長くしていた。このため、電池容量が少
なくなると急速に走行距離が少なくなるという欠点があ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述の問題点を解決する
ため本発明においては、人力駆動の動力伝達装置と共に
電力駆動の補助動力装置を備えた自転車において、走行
速度を検出する走行速度検出部と、ペダルを介して伝え
た人力をトルクとして検出するトルク検出部と、前記補
助動力装置のモータに流れる電流値を検出するモータ電
流検出部と、前記モータの電源電池の電圧値を検出する
電池電圧検出部と、前記走行速度検出部,トルク検出
部,モータ電流検出部,電池電圧検出部の出力をマイコ
ンによって処理して制御するコントローラとを具備し、
前記モータ駆動のスイッチングパルス幅を電池電圧によ
って補正すると共に、電池残容量が所定値以下になると
前記モータ出力を人力より小さくするようにして補助動
力付き自転車を構成する。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、図面について本発明の実施
の形態を説明する。図1は本発明の補助動力付き自転車
の全体側面図であり、図2は本発明の補助動力付き自転
車のハンガー部の伝動系及び各検出部を示す一部断面図
(下面図)である。図中1(図1参照)は自転車の前
輪、2は後輪、3は車体(フレーム)、4(図1,2参
照)はハンガー部に設けたハウジング、4a(図2参
照)はハウジング4のサイドカバー、5はハウジング4
の中心部に軸受6,7,8(図2参照)を介して回転自
在に設けたクランク軸、9はクランクアーム、10はペ
ダルである。
【0006】また11は軸受7を介してクランク軸5に
回転自在に設けた前ギヤ(フロントスプロケット)、1
2は後車軸13に設けた後ギヤ(リヤスプロケット)、
14は前ギヤ11と後ギヤ12とにかけ渡したチェーン
である。また15は電動補助動力用のモータ、16はそ
の電源となるバッテリー、17はバッテリー16の電力
を制御してモータ15へ送給するコントローラである。
【0007】図2はクランクアーム9およびモータ15
より前ギヤ11を駆動するための伝動系の一例を示すも
ので、5aはクランク軸5に設けたスプライン軸部、1
8はこのスプライン軸部5aに嵌合した駆動円板、19
はこの駆動円板18と、U字状の2枚のスプリングプレ
ート20を挟むようにクランク軸5に軸受6,7を介し
て回転自在に設けた従動円板で、21はこの従動円板1
9に突設したスプリングプレート20の一端部の止めピ
ンである。
【0008】また19aは、前記従動円板19と一体に
形成した出力歯車で、19bは軸受7を介してクランク
軸5に嵌合する軸筒部である。また22は駆動円板18
を外包すると共に、クランク軸5に対して軸方向に摺動
自在に設けたスライドカップで、22aは駆動円板18
との摺動係合部であり、22bは従動円板19に設けた
カム部19cと係合してスライドカップ22を図2の右
側へ押すためのカム部である。
【0009】また23はスライドカップ22と前記軸受
8との間のクランク軸5に嵌合したコイルばねであり、
24は接触子24aがスライドカップ22の壁面と係合
するようにハウジング4に固定して設けたポテンション
メータであり、このポテンションメータ24の出力信号
を前記コントローラ17へ導入してモータ15を制御す
るようになっている。
【0010】また15aはモータ15の出力軸で、25
はこの軸15aに固着した歯車、26は歯車25と噛合
する歯車、27は軸、28は歯車26と噛合する歯車
で、一方向クラッチ29を介して軸30に設けてある。
31は軸30の軸受である。32は軸30と一体に形成
した歯車、図2に点線で示した33は歯車32と噛合す
る歯車で、軸34に固着してある。35は軸34の両端
部に設けた軸受、36は前記出力歯車19aと噛合する
ように軸34に固着して設けた歯車である。
【0011】つぎに上述のように構成した補助動力付き
自転車の作用を説明する。クランクアーム9のペダル1
0を踏んでクランク軸5が回転すると、スプライン軸部
5aとスプライン嵌合している駆動円板18に回転が伝
えられ、さらにこの駆動円板18から2枚のスプリング
プレート20,20、ピン21、従動円板19を介して
前ギヤ11に回転が伝えられる。前ギヤ11が回転すれ
ばチェーン14を介して後ギヤ12が回転するから、そ
れと共に後輪2が回転して自転車が走行する。なおこの
場合、従動円板19と一体の出力歯車19aが回転すれ
ば、これと噛合する歯車36,33,32および軸30
も回転するが、軸30の回転は一方向クラッチ29の作
用によって歯車28には伝わらないようになっている。
【0012】また自転車の走行中にクランク軸5にかか
るトルクが増大すると、駆動円板18と従動円板19と
の間のU字状の2枚のスプリングプレート20,20が
撓んで、カム部19cと22bとが摺動する結果、スラ
イドカップ22が図2の右方へ移動してポテンションメ
ータ24の接触子24aを押すことによって、ポテンシ
ョンメータ24が信号を出力してコントローラ17を介
してモータ15を駆動する。モータ15が回転すれば、
歯車25,26,28、一方向クラッチ29、軸30、
歯車32,33、軸34、歯車36,19aを介して前
ギヤ11がモータ15によって補助駆動される。
【0013】本実施例は、上述した電動自転車に図3に
示す電気的制御装置を装着したもので、走行速度を検出
するための走行速度検出部Aとしては、図2に示すよう
に、前記した出力歯車19aの歯先に対抗するクランク
軸回転センサー37をハウジング4に固定して設ける。
このようにすれば、クランク軸5が回転すると共に、出
力歯車19aが回転すると、その歯先部の凹凸をクラン
ク軸回転センサー37が走行速度と比例するパルス数と
してカウントすることができる。
【0014】また自転車のペダル10とクランクアーム
9を介して伝えられる人力によるトルクのトルク検出部
Bは、前記したスライドカップ22とポテンションメー
タ24等によって構成することができる。すなわちペダ
ル10を介して伝えられる人力によるトルクが小さけれ
ば、ポテンションメータ24による出力信号が小さく、
人力によるトルクが大きければ、ポテンションメータ2
4による出力信号も大きくなる。
【0015】図3は本発明の補助動力付き自転車の制御
系統を示す電気回路図の一例を示すもので、図中前記符
号と同一の符号は同等のものを示している。すなわち1
5は補助動力用のモータ、16は電源であるバッテリー
(電池)、17はコントローラ、24はトルク検出部B
のトルクセンサーとしてのポテンションメータ、37は
走行速度検出部Aのセンサーとしてのクランク軸回転セ
ンサーである。
【0016】また図3中のSWは電源電池16からコン
トローラ17への回路中に設けたスイッチ、RSは補助
動力用モータ15の回路に設けたリレースイッチ、38
はコントローラ17内のマイコン、38aはマイコン3
8内のPWM発生部、38bはタイマ、38cはメモ
リ、38dはADコンバータ、38eはALU、38f
はアキュムレータ、38gはレジスタ、38hはIOポ
ート、38iはウオッチドッグタイマである。
【0017】また39はパワーオンオフ回路、40は電
池電圧検出部D、41は12Vレギュレータ、42は5
Vレギュレータ、43は前記クランク軸回転センサー3
7と共に走行速度検出部Aを形成するクランク回転検出
回路、44はLEDドライバ、45は表示用LED、4
6はスイッチング回路、47はモータ停止回路、48は
モータ電流上限検出手段、49はモータ電流検出部Cで
ある電流センサー、50はリレー回路である。
【0018】また図中C1〜C8はコンデンサー、R1
〜R23は抵抗、Q1〜Q13はトランジスタ、D1〜
D2はダイオード、IC1〜IC4は集積回路、FET
は電界効果トランジスタ、Xは水晶発振器である。
【0019】本実施例においては、図1〜図3に示すよ
うに、ペダル10を介する人力駆動の動力伝達装置と共
に、モータ15による電力駆動の補助動力装置を備えた
自転車において、回転センサー37によって走行速度を
検出する走行速度検出部Aと、ペダル10を介して伝え
た人力をポテンションメータ24によってトルクとして
検出するトルク検出部Bと、前記補助動力装置のモータ
15に流れる電流値を電流センサー49によって検出す
るモータ電流検出部Cと、前記モータ15の電源電池1
6の電圧値を検出する電池電圧検出部Dと、前記走行速
度検出部A,トルク検出部B,モータ電流検出部C,電
池電圧検出部Dの出力をマイコン38によって処理して
制御するコントローラ17とを具備し、前記モータ15
駆動用のスイッチングパルス幅を電池電圧によって補正
すると共に、電池残容量が所定値以下になると前記モー
タ15の出力を人力より小さくするようにする。
【0020】つぎに上述のように構成した本発明の補助
動力付き自転車の作用を説明する。モータ15への入力
は、走行速度検出部Aによって検出した車速、およびト
ルク検出部Bによって検出した人力によるトルクに応
じ、PWM(パルス幅制御)波形のパルス幅を変化させ
て制御している。この時、電池16の放電残容量によっ
て電池電圧が変化しているので、同一のPWM波形でモ
ータ15をドライブしてもモータ15の出力は電圧によ
って変化する。このため、PWM波形は、電池16の電
圧を考慮して決定することになる。
【0021】すなわち、電池16の電圧が高いときはP
WM波形幅を狭くし、電池16の電圧が低いときはPW
M波形幅を広くするようにして、電圧による補正値とパ
ルス幅値のデータの積を実際の出力パルス幅とするよう
に制御する。このようにして電池16の電圧が変化して
も、人力に対応した動力補助を可能としている。しか
し、電池16の残容量が少なくなっても、この制御を行
うと走行距離が短くなる。そこで、放電終止の約70%
までは、電池16の電圧が高いときはPWM波形幅を狭
くし、電池16の電圧が低いときはPWM波形幅を広く
するように制御するというように電池16の電圧による
補正を行い、それ以後の放電終止までは、上記の電池1
6の電圧によって補正する制御を解除する。
【0022】つぎに補助動力の制限モードについて説明
する。電池16の残容量の検出は40の電池電圧検出部
Dによって行う。電池残容量の検出手段は、電池電圧の
検出による以外に、電池16に出入する電流を検出する
方法でも良い。走行時は、人力と速度に応じてモータド
ライブ用のPWM波形のデューティー比をマイコン38
で決定してモータ15を駆動する。モータ15の駆動力
は、上限を人力のペダル踏力で20〜40kgf の値とす
る。このように上限を設定することで、モータの小型
化、走行距離の向上、人力検出手段の小型化が可能にな
る。
【0023】電池16の残容量が所定の値(本実施例で
は所定の電池容量の70%の電圧値)になったときに、
電力制限モードに入る。この電力制限モードの種類は、
図4に示す次のようなパターンとする。図4の(a)〜
(e)は横座標に人力をとり、縦座標にモータ出力をと
って示した電力制限モード図である。 図4(a)に示すように、モータの出力Bと人力の出
力Aの比(B/A)を1より下げる。(請求項2) 図4(b)に示すように、B/Aの比を下げると共
に、モータの出力上限も下げる。(請求項3) 図4(c)に示すように、動力補助開始の閾値(基準
値)を設定し、モータと人力の出力の比を下げる。(請
求項4) 図4(d)に示すように、モータ出力の上限のみを下
げる。(請求項5) 図4(e)に示すように、モータ出力を自転車の重量
増加分のみの動力補助とする。(請求項5)
【0024】図5は本発明の補助動力付き自転車の動作
を示すフローチャートである。つぎに図3〜図5につい
て本発明自転車の動作を説明する。図3のスイッチSW
を閉じると、コンデンサC2が充電される。その充電電
流によってトランジスタQ2がオンになるとともに、ト
ランジスタQ2,Q3がオンとなり、オン状態が継続す
る。このため、レギュレータ41,42によって夫々1
2Vと5Vの定電圧が得られる。
【0025】マイコン38は、電源オン後に電池電圧を
抵抗R1とR2で分圧した電圧で検出し、所定の電圧内
であるか否かをチェックする。また、トルクセンサ24
が所定のトルク内であるか、モータ15の電流が0であ
るか等のエラーチェックを行い、異常がなければ通常の
動力補助処理を行う。走行速度の検出は、回転センサ3
7によって、スプロケット11に固定された歯車19a
の回転を検出し、回転センサ37の発生するパルスの間
隔をマイコン38内のタイマ38bで計測して速度に変
換する。また、人力は、トルク検出部Bに設けたポテン
ションメータ24で抵抗の変化として出ているものを、
電圧の変化に変換後マイコン38内のADコンバータ3
8aによりデジタル化して検出する。つぎに、以上の走
行速度と人力に対応した補助動力用モータ15のPWM
のデューティ比をマイコン38内のメモリ38cによっ
て算出する。この時、電池電圧が所定の電圧以上であれ
ばPWMのデューティ比を電池電圧により補正する。
【0026】PWM発生部38aの出力は、トランジス
タQ8,Q9,Q10,Q11を介して電界効果トラン
ジスタFETをドライブする。また、この時、リレース
イッチRSはマイコン38よりリレードライブ用のリレ
ー回路50内のトランジスタQ7によりドライブされ
る。このようにして補助動力用モータ15は人力に対応
した補助を行う。また、補助動力用モータ15に流れて
いる電流は、シャント抵抗R23の電圧を集積回路IC
4によって増幅後、マイコン38へ入力される。同時に
集積回路IC3によってモータ15の電流が設定の上限
を超えているか、いないかをチェックされる。そして、
もし上限を超えていると、その信号がマイコン38に入
力されてマイコン38がトランジスタQ12をドライブ
してトランジスタQ8のベースをローレベルとする。そ
のためPWM出力がローとなり、補助動力用モータ15
は駆動されない。それと並行して、集積回路IC3の出
力によってトランジスタQ13がドライブされ、同様に
トランジスタQ8のベースをローレベルとすることによ
ってPWM出力がローとなり、補助動力用モータ15は
駆動されない。
【0027】一方、電池電圧が所定値より低い場合、す
なわち、抵抗R1,R2で分圧された電池電圧が所定の
値より低くなると、電池容量が少なくなったと判断して
エコノミーモードとなり、前記と同様に、速度とトルク
から補助動力用のPWMのデューティ比を算出する。そ
してこの値を電池電圧による補正をせずにそのまま出力
する。このようにすると、電池電圧が低下しているの
で、補助動力を違和感なく低減できると共に、走行距離
を伸ばすことができる。図6は、本発明の補助動力付き
自転車の放電時間を横座標にとり、縦座標に電池電圧を
とって示した放電時間と電池電圧の関係を示す特性曲線
図であり、範囲E内は電圧に応じてデューティ比を補正
する区間であり、範囲Fはデューティ比の補正処理をキ
ャンセルする区間である。すなわち点線Gはデューティ
比の補正処理をキャンセルしない場合の特性曲線であ
り、実線Hはデューティ比の補正処理をキャンセルした
場合の特性曲線である。これよりデューティ比の補正処
理をキャンセルした場合の方が放電時間が延びることが
わかる。
【0028】また、図4(a)に示すように、電圧補正
を残しておいて、人力に対する比率を1:1から1:
0.7のように下げることができる。また図4(b)に
示すように、モータ出力の上限を制限して電流値の高い
部分をなくすことによって、走行距離を伸ばすことが可
能である。また、人力と補助動力の比率や、図4(d)
のように、モータ出力の上限の変更を可能とするか、あ
るいは、補助動力付き自転車であるので補助動力のない
通常の自転車より重量が増加しているため、図4(e)
に示すように、その重量の増加分による走行抵抗の増加
をキャンセルできる程度の動力補助を行えば、通常の自
転車と同様な走行感で走行を可能とすることができる。
また、図4(c)に示すように、動力補助を開始するポ
イントを高くするように閾値を高く設定して、平地の通
常走行では補助しないようにして、補助が必要な坂道の
上りで補助が行なわれるようにすることによって走行距
離を伸ばすこともできる。
【0029】本発明は、前記した図4(a)〜(e)の
ような単体走行モードのいずれか、もしくは、それらの
組み合わせのエコノミーモードで補助モータ15を駆動
する。このエコノミーモード中は、電池残量が少ないこ
とを乗り手に知らせるため、マイコン38によってトラ
ンジスタQ6を駆動して表示用LED45を点滅させ
る。更に、電池電圧が低下すると、電池の過放電を防止
するために、動力補助を停止し、表示用LED45を点
灯状態にする。また、いずれかの走行状態で停止する
と、電池16の放電を押さえるためにマイコン38内の
タイマ38bによって所定時間経過後、例えば、5分後
にマイコン38によってトランジスタQ4をドライブし
てトランジスタQ3のベース電圧をローレベルにし、ト
ランジスタQ3をオフにすることにより、トランジスタ
Q1をオフにしてコントローラ17をオフ状態にする。
【0030】
【発明の効果】上記の構成によって、本発明は次のよう
な作用効果が得られる。 (1)電池の残容量が少なくなると、補助力を違和感が
ないように弱めるので、乗り手は電池残容量が違和感な
く体感でわかるようになる。 (2)従って、電池残容量警報器のような電池警報装置
が必要でなくなる。 (3)電池電圧を一定レベル以下に落とさないようにす
るので、電池の寿命の延長を図れると共に、充電1回当
たりの走行距離を伸ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の補助動力付き自転車の全体側面図であ
る。
【図2】本発明の補助動力付き自転車のハンガー部の伝
動系及び各検出部を示す一部断面図(下面図)である。
【図3】本発明の補助動力付き自転車の制御系統の電気
回路図である。
【図4】(a)〜(e)は、本発明の補助動力付き自転
車の電力制限モードの種類を示すパターン図である。
【図5】本発明の補助動力付き自転車の動作を示すフロ
ーチャートである。
【図6】本発明の補助動力付き自転車の放電時間と電池
電圧の関係を示す特性曲線図である。
【符号の説明】
1 前輪 2 後輪 3 車体(フレーム) 4 ハウジング 4a サイドカバー 5 クランク軸 6,7,8 軸受 9 クランクアーム 10 ペダル 11 前ギヤ(フロントスプロケット) 12 後ギヤ(リヤスプロケット) 13 後車軸 14 チェーン 15 モータ 16 バッテリー(電池) 17 コントローラ 18 駆動円板 19 従動円板 19a 出力歯車 19b 軸筒部 19c カム部 20 スプリングプレート 21 止めピン 22 スライドカップ 22a 摺動係合部 22b カム部 23 コイルばね 24 ポテンションメータ 24a 接触子 25,26 歯車 27 軸 28 歯車 29 一方向クラッチ 30 軸 31 軸受 32,33 歯車 34 軸 35 軸受 36 歯車 A 走行速度検出部 37 クランク軸回転センサー B トルク検出部 SW スイッチ RS リレースイッチ 38 マイコン 38a PWM発生部 38b タイマ 38c メモリ 38d ADコンバータ 38e ALU 38f アキュムレータ 38g レジスタ 38h IOポート 38i ウオッチドッグタイマ 39 パワーオンオフ回路 40(D) 電池電圧検出部 41 12Vレギュレータ 42 5Vレギュレータ 43 クランク回転検出回路 44 LEDドライバ 45 表示用LED 46 スイッチング回路 47 モータ停止回路 48 モータ電流上限検出手段 C モータ電流検出部 49 電流センサー 50 リレー回路 C1〜C8 コンデンサ R1〜R23 抵抗 Q1〜Q13 トランジスタ D1〜D2 ダイオード IC1〜IC4 集積回路 FET 電界効果トランジスタ X 水晶発振器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 古川 俊晴 埼玉県上尾市中妻3−1−1 ブリヂスト ンサイクル株式会社内 (72)発明者 佐藤 行 埼玉県上尾市中妻3−1−1 ブリヂスト ンサイクル株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人力駆動の動力伝達装置と共に電力駆動
    の補助動力装置を備えた自転車において、走行速度を検
    出する走行速度検出部と、ペダルを介して伝えた人力を
    トルクとして検出するトルク検出部と、前記補助動力装
    置のモータに流れる電流値を検出するモータ電流検出部
    と、前記モータの電源電池の電圧値を検出する電池電圧
    検出部と、前記走行速度検出部,トルク検出部,モータ
    電流検出部,電池電圧検出部の出力をマイコンによって
    処理して制御するコントローラとを具備し、前記モータ
    駆動のスイッチングパルス幅を電池電圧によって補正す
    ると共に、電池残容量が所定値以下になると前記モータ
    出力を人力より小さくするようにしたことを特徴とする
    補助動力付き自転車。
  2. 【請求項2】 請求項1において、モータ出力と人力の
    比率を変更するようにしたことを特徴とする補助動力付
    き自転車。
  3. 【請求項3】 請求項1において、モータ出力と人力の
    比率を変更すると共に、モータ出力の上限を変更するよ
    うにしたことを特徴とする補助動力付き自転車。
  4. 【請求項4】 請求項1において、モータ出力と人力の
    比率を変更すると共に、閾値を変更するようにしたこと
    を特徴とする補助動力付き自転車。
  5. 【請求項5】 請求項1において、モータ出力の上限を
    変更するようにしたことを特徴とする補助動力付き自転
    車。
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