JPH10264773A - ワイパ装置 - Google Patents

ワイパ装置

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Publication number
JPH10264773A
JPH10264773A JP9072116A JP7211697A JPH10264773A JP H10264773 A JPH10264773 A JP H10264773A JP 9072116 A JP9072116 A JP 9072116A JP 7211697 A JP7211697 A JP 7211697A JP H10264773 A JPH10264773 A JP H10264773A
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JP
Japan
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pivot
pivot shaft
frame
wiper
wiper device
Prior art date
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Application number
JP9072116A
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English (en)
Inventor
Yukiyoshi Morimoto
享良 森本
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピボットシャフトからワイパモータ(駆動手
段)を遠ざけて配置しても、装置の周りの空間を有効利
用できるワイパ装置を得る。 【解決手段】 本ワイパ装置10では、フレーム20、
連結フレーム70、及びフレーム68を略L字状に連結
すると共にフレーム20の一端側をサスペンションタワ
ー18へ固定し、フレーム20の他端側及びフレーム6
8をカウルパネル16へ固定する。さらに、フレーム2
0の一端側にワイパモータ42を取り付け、他端側にピ
ボットシャフト54を取り付けてコンロッド50で連結
し、更に、フレーム68へピボットシャフト80を取り
付けてコンロッド64によってピボットシャフト54へ
連結する。これにより、ワイパモータ42の側方で且つ
ピボットシャフト54、80の前方の空間Aが空き、こ
の空間Aを有効に利用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のウインドシ
ールドガラス等のガラス面を払拭するワイパ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ウインドシールドガラスのガラス面を払
拭する通常のワイパ装置では、一般的に、ガラス面の運
転席側を払拭するワイパブレードをワイパアームを介し
て軸支するピボットシャフトと、助手席側を払拭するワ
イパブレードをワイパアームを介して軸支するピボット
シャフトとを備えており、両ピボットシャフトの間の前
方にはワイパモータが近接配置されている。これらのピ
ボットシャフトには、ピボットシャフトと共にピボット
シャフト周りに回転するピボットレバーが設けられてお
り、各ピボットレバーがコンロッドによって連結されて
いる。
【0003】また、両ピボットシャフトのうちの何れか
一方に近接した状態でクランクアームを備えたワイパモ
ータが取付スペース等を考慮して配置されている。ここ
で、ワイパモータのクランクアームとピボットシャフト
のピボットレバーを短いコンロッドで連結すると、クラ
ンクアームのクランク運動によってコンロッドが大きく
振り子運動してしまい、ピボットシャフトの回転速度の
変化が大きくなってしまう。このため、両ピボットシャ
フトのうち、ワイパモータからの距離が遠い方のピボッ
トシャフトをコンロッドによってワイパモータのクラン
クアームと連結してコンロッドのロッド長を長くして、
コンロッドの振り子運動を軽減していた。(このような
ワイパ装置の一例としては、実開平2−107553号
公報、実開平4−86565号公報等を参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ワイパ装置は、エンジンルームのカウル部分に設けられ
ていたが、近年の車室内の拡大に伴い、ワイパ装置の設
置スペースも狭くなり、ワイパモータが両ピボットシャ
フトの間に何れか一方のピボットシャフトへ近接配置さ
れていた従来のワイパ装置では、カウル部分に取り付け
ることが難しく、ピボットシャフトに対して車両前方側
へ離れた位置へワイパモータを配置する必要がでてき
た。しかしながら、従来のワイパ装置では、ワイパモー
タからの距離が遠い方のピボットシャフトをコンロッド
でワイパモータのクランクアームへ連結していたため、
ワイパモータの側方で且つ両ピボットシャフトの車両前
方側の空間(図1の二点鎖線で囲まれた空間A)がワイ
パモータのクランクアームとワイパモータからの距離が
遠い方のピボットシャフトとを連結するコンロッドによ
って占有されてしまうという問題があった。
【0005】本発明は、上記事実を考慮して、ピボット
シャフトからワイパモータ(駆動手段)を遠ざけて配置
しても、装置周りの空間を有効利用できるワイパ装置を
得ることが目的である。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のワイパ装
置は、各々がワイパブレードを連結したワイパアームが
連結され自らの軸周りに回転して前記ワイパアームを回
転させる複数のピボットシャフトと、車両室内から離れ
る方向で且つ前記複数のピボットシャフトを結ぶ線分に
対して前記複数のピボットシャフトのうちの第1のピボ
ットシャフトを含む略直交方向へ向けて前記第1のピボ
ットシャフトから所定距離離間して設けられた駆動手段
と、前記第1のピボットシャフトを駆動手段へ連結し、
前記駆動手段の駆動力を第1のピボットシャフトへ伝達
して回転させると共に、前記第2のピボットシャフトを
第1のピボットシャフトへ連結し、前記第1のピボット
シャフトの回転を第2のピボットシャフトへ伝達して回
転させる駆動力伝達手段と、を備えている。
【0007】上記構成のワイパ装置によれば、駆動手段
の駆動力は駆動力伝達手段を介して第1のピボットシャ
フトへ伝えられ、第1のピボットシャフトが回転し、こ
の第1のピボットシャフトへ連結されたワイパアーム及
びワイパブレードが回転して被払拭面が払拭される。ま
た、第1のピボットシャフトの回転は駆動力伝達手段を
介して第2のピボットシャフトへ伝えられ、各ワイパア
ーム及びワイパブレードが連動して被払拭面を払拭す
る。
【0008】ここで、本ワイパ装置では、各ピボットシ
ャフトを結ぶ線分に対して第1のピボットシャフトを含
んで略直交した位置に設けられた駆動手段が第1のピボ
ットシャフトへ連結され、駆動手段の駆動力が第1のピ
ボットシャフトを介して第2のピボットシャフトへ伝達
される。このため、駆動手段及び駆動力伝達手段による
駆動状態を考慮した占有スペースを縮小でき、スペース
の有効利用が可能となる。
【0009】請求項2記載のワイパ装置は、請求項1記
載のワイパ装置において、前記第1のピボットシャフト
を介して前記駆動手段と前記第2のピボットシャフトを
結ぶ略L字状に形成され、前記各ピボットシャフト及び
駆動手段を支持すると共に車体に固定されたフレームを
備えることを特徴としている。
【0010】上記構成のワイパ装置によれば、駆動手段
の駆動力は駆動力伝達手段を介して第1のピボットシャ
フトへ伝えられ、各ワイパアーム及びワイパブレードが
連動して被払拭面を払拭する。
【0011】また、第1のピボットシャフトの回転は駆
動力伝達手段を介して第2のピボットシャフトへ伝えら
れ、第2のピボットシャフトが回転し、第2のピボット
シャフトへ連結されたワイパブレードが第1のピボット
シャフトへ連結されたワイパブレードに連動して回転し
て被払拭面が払拭される。
【0012】また、本ワイパ装置では、各ピボットシャ
フトを結ぶ線分に対して第1のピボットシャフトを含ん
で略直交した位置に設けられた駆動手段が第1のピボッ
トシャフトへ連結され、駆動手段の駆動力が第1のピボ
ットシャフトを介して第2のピボットシャフトへ伝達さ
れる。
【0013】さらに、各ピボットシャフト及び駆動手段
がフレームを介して車体へ支持されるため、各ピボット
シャフト及び駆動手段の支持剛性が高められる。また、
各ピボットシャフトの軸傾きや軸間ピッチ及び駆動手段
の取付位置等、車両取付時のセット状態を予め設定して
おくことができる。
【0014】請求項3記載のワイパ装置は、請求項2記
載のワイパ装置において、前記フレームの前記第1のピ
ボットシャフトの近傍部分を中心に前記フレームの第2
のピボットシャフト側と前記フレームの駆動手段側とが
互いに接離する方向へ向けて相対的に回転可能としたこ
とを特徴としている。
【0015】上記構成のワイパ装置では、フレームが第
1のピボットシャフトの近傍部分を中心に第2のピボッ
トシャフト側と駆動手段側とが互いに接離する方向へ向
けて相対的に回転可能とされているため、ワイパ装置を
搬送する際には、第2のピボットシャフト側を駆動手段
側へ接近する方向へ回転させて折り畳み状態とすれば、
装置形状が全体的にコンパクトになる。したがって、例
えば、車両へ取り付ける前の装置を箱等に収容して搬送
する場合には、このように装置を折り畳むことにより、
箱を小型化でき、一度の多くの装置の搬送が可能とな
る。
【0016】請求項4記載のワイパ装置は、互いに所定
間隔離間した状態で回転自在に車体へ設けられた第1及
び第2のピボットシャフトと、前記各ピボットシャフト
の各々に固定され、固定されたピボットシャフト周りに
揺動する第1及び第2のピボットレバーと、回転力を出
力する駆動手段と、前記駆動手段と前記第1のピボット
レバーとを連結すると共に前記駆動手段の回転力によっ
て往復運動し、前記第1のピボットレバーを第1のピボ
ットシャフト周りに揺動させる第1の駆動力伝達手段
と、前記第1のピボットレバーと第2のピボットレバー
とを連結すると共に、前記第1の駆動力伝達手段の往復
運動方向とは略直交する方向へ向けて前記第1のピボッ
トレバーの揺動を伝達し、前記第2のピボットレバーを
第2のピボットシャフト周りに揺動させる第2の駆動力
伝達手段と、を備えている。
【0017】上記構成のワイパ装置によれば、駆動手段
が作動すると、駆動手段の回転力が第1の駆動力伝達手
段へ伝えられて第1の駆動力伝達手段が往復運動する。
さらに、この第1の駆動力伝達手段の往復運動は、第1
のピボットレバーへ伝えられ、第1のピボットレバーが
第1のピボットシャフト周りに揺動する。これにより、
第1のピボットシャフトへ連結されたワイパアーム及び
ワイパブレードが回転して被払拭面が払拭される。ま
た、第1のピボットレバーの揺動が第2の駆動力伝達手
段によって第2のピボットレバーに伝達され、揺動され
る。これにより、各ワイパアーム及びワイパブレードが
連動して被払拭面を払拭する。
【0018】ここで、本ワイパ装置では、第1のピボッ
トレバーによって第2の駆動手段は、第1の駆動力伝達
手段の往復運動方向とは略直交する方向へ第2のピボッ
トレバーを揺動させるため、駆動手段及び各駆動力伝達
手段による駆動状態を考慮した占有スペースを縮小で
き、スペースの有効利用が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】図3には、本発明の第1の実施の
形態に係るワイパ装置10を適用した車両12を一部破
断した斜視図が示されている。この図に示されるよう
に、ワイパ装置10は、車両12のエンジンルーム14
の内部に設けられているカウルパネル16と、カウルパ
ネル16の前方(すなわち、図3の矢印FR方向)側で
車両のフレームに固定され、ショックアブソーバを支持
するサスペンションタワー18(何れも車体)との間に
設けられている。
【0020】また、図1に示されるように、ワイパ装置
10は車両12の前後方向(図1及び図3の矢印FR方
向及びその逆方向)へ向けて長手方向とされ、長手方向
一端が複数のボルト22によってサスペンションタワー
18へ固定された板状のフレーム20を備えている。
【0021】ここで、図2には、図1の2−2線に沿っ
た断面図が示されている。この図に示されるように、フ
レーム20はサスペンションタワー18から離れた状態
(フローティング状態)で配置され、このフレーム20
とサスペンションタワー18の間には、外周部にフラン
ジ部24が形成された円筒状のカラー26が設けられ、
ボルト22がワッシャ23を介してフレーム20、カラ
ー26、及びサスペンションタワー18を貫通した状態
でナット25によって固定されている。このカラー26
はフランジ部24がサスペンションタワー18の表面へ
当接し、フランジ部24とは逆側の端部がフレーム20
の裏面へ当接しており、フレーム20を裏面側から支持
している。
【0022】また、カラー26の外周部には、ゴム材或
いは合成樹脂材によって軸方向の長さがカラー26の軸
方向の長さに略等しいリング状に形成されたグロメット
28が設けられている。このグロメット28はカラー2
6と共にフレーム20を裏面側から支持し、且つ、走行
時等での車両12の振動を吸収しフレーム20への振動
の伝達を防止している。
【0023】ここで、カラー26を用いずにグロメット
28だけでフレーム20を支持することもできるが、グ
ロメット28はゴム材或いは樹脂材によって形成されて
いるため、仮に、このグロメット28だけでフレーム2
0を支持しようとすると、ボルト22でフレーム20を
サスペンションタワー18へ固定する際に、グロメット
28の弾性力に抗して必要以上にボルト22とナット2
5を締め付ける可能性があり、適正にボルト22及びナ
ット25を締め付けるのに熟練を要する。しかしなが
ら、本実施の形態では、ボルト22及びナット25を締
め付けがカラー26によって制限されるため、必要以上
にボルト22及びナット25を締め付けることがない。
【0024】また、フレーム20の他端側は複数のボル
ト22及びナット25によってカウルパネル16の表側
へ固定されている。なお、カウルパネル16へフレーム
20を固定するための構成については、図2で示したサ
スペンションタワー18へフレーム20を固定するため
の構成と同様であるため、その説明は省略する。
【0025】また、図1に示されるように、フレーム2
0の一端側の裏面側には駆動手段としてのワイパモータ
42が取り付けられており、このワイパモータ42の回
転軸44がフレーム20を貫通した状態でフレーム20
へ軸支されている。
【0026】この回転軸44からは、回転軸44の半径
方向外側へ向けてクランクアーム46が延出されてお
り、回転軸44と一体的に回転可能とされている。この
クランクアーム46の半径外側端部にはピン48がフレ
ーム20とは逆側へ向けて突出形成されており、このピ
ン48の外周部には、クランクアーム46の長さよりも
全長(ロッド長)が充分に長い第1の駆動力伝達手段と
しての棒状のコンロッド50の長手方向一端部に設けら
れた球軸受52がピン48周りに転動可能に嵌め込まれ
てボールジョイントされている。
【0027】一方、フレーム20の他端側には、第1の
ピボットシャフトとしてのピボットシャフト54がフレ
ーム20へ固定されたピボットホルダ(図示省略)によ
って軸支されている。このピボットシャフト54へは、
図3に示されるワイパアーム88がナット(図示省略)
によって固定されており、更に、ワイパアーム88を介
してワイパブレード90が接続されている。
【0028】また、ピボットシャフト54には略三角形
状の第1のピボットレバーとしてのピボットレバー56
が固定されており、ピボットシャフト54と一体的に転
動可能とされている。また、このピボットレバー56の
三箇所のコーナのうちの一箇所はピボットシャフト54
へ固定されている。他の二箇所のうちの一方のコーナか
らは、ピン58がフレーム20とは逆側へ向けて突出形
成され、コンロッド50の他端に形成された球軸受62
がピン58周りに転動可能に嵌め込まれている。
【0029】これにより、クランクアーム46、コンロ
ッド50、及びピボットレバー56が所謂てこ・クラン
ク機構を構成し、クランクとしてのクランクアーム46
が回転軸44周りに旋回すると、てことしてのピボット
レバー56がピボットシャフト54周りに往復回転運動
するようになっている。
【0030】また、ピボットレバー56の三箇所のコー
ナのうちの残りの一箇所からは、ピン60がフレーム2
0とは逆側へ向けて突出形成され、ピン60にはフレー
ム20の長手方向に対して直交する方向へ向けて長手方
向とされた第2の駆動力伝達手段としてのコンロッド6
4の一端に設けられた球軸受66がピン60周りに回転
可能に嵌め込まれている。
【0031】このコンロッド64の他端側にはボルト2
2によってカウルパネル16の表側へ固定されたフレー
ム68が設けられている。なお、カウルパネル16へフ
レーム68を固定するための構成についてはサスペンシ
ョンタワー18へフレーム20を固定するための構成
(図2参照)と基本的に同様であるため、その説明を省
略する。
【0032】また、このフレーム68とフレーム20の
間には、フレーム20の長手方向に対して直交する方向
へ向けて長手方向とされた連結フレーム70が設けられ
ており、この連結フレーム70の長手方向両端部がリベ
ット等の固定手段(図示省略)によってフレーム20、
68に固定され、フレーム20、連結フレーム70、及
びフレーム68が平面視(図1図示状態)で略L字形状
に一体とされている。
【0033】さらに、フレーム68には、第2のピボッ
トシャフトとしてのピボットシャフト80を回転自在に
軸支するピボットホルダ(図示省略)が一体的に形成さ
れている。このピボットシャフト80へは、図3に示さ
れるワイパアーム92がナット(図示省略)によって固
定されており、更に、ワイパアーム92を介してワイパ
ブレード94が接続されている。
【0034】また、このピボットシャフト80には、ピ
ボットシャフト80の半径方向外側へ向けて第2のピボ
ットレバーとしてのピボットレバー82が延出されてお
り、ピボットレバー82と一体的に回転可能とされてい
る。このピボットレバー82の半径外側端部にはピン8
4がフレーム68とは逆側へ向けて突出形成されてお
り、このピン84の外周部には、コンロッド64の長手
方向他端部に設けられた球軸受86がピン84周りに転
動可能に嵌め込まれ、これによって、ピボットシャフト
80がピボットシャフト54へ連結され、ピボットレバ
ー56、コンロッド64、ピボットレバー82を介して
ピボットシャフト54の回転力を受けてピボットシャフ
ト80が回転でき、ワイパアーム92を介してワイパブ
レード94をウインドシールドガラス13上で回動させ
ることができる。
【0035】次に本実施の形態の作用について説明す
る。本ワイパ装置10では、ワイパモータ42が駆動し
て回転軸44が回転すると、回転軸44周りにクランク
アーム46が往復回転する。更に、コンロッド50は球
軸受52のピン48を軸に回転しつつ回転軸44周りを
回転し、コンロッド50が往復運動してピボットレバー
56と共にピボットシャフト54を回転させる。これに
より、ワイパアーム88を介してワイパブレード90が
ウインドシールドガラス13上で回動する。また、ピボ
ットレバー56が回転すると、コンロッド64の球軸受
66がピン60を軸に回転しつつピボットシャフト54
周りに回転し、コンロッド64が球軸受86、ピン84
を介してピボットレバー82と共にピボットシャフト8
0を回転させる。これにより、ワイパアーム92を介し
てワイパブレード94がウインドシールドガラス13上
でワイパブレード90に連動して回動する。
【0036】ここで、本ワイパ装置10では、コンロッ
ド50をフレーム20に沿わせ、しかも、コンロッド6
4をフレーム70及びフレーム68に沿って連結し、全
体が略L字形状のフレームに沿わせてコンロッド50、
64も略L字形状に配置されるので、略L字形状のフレ
ームを2辺とする対角線部分にはなんら構成を配置する
ことがなく、しかも、これら構成(駆動力伝達手段)の
動作領域としてもフレームに沿って動作するので、エン
ジンルーム14の空間A(図1の二点鎖線で囲まれた空
間A)が空き、この空間を有効利用できる。
【0037】また、本ワイパ装置10では、フレーム2
0の長手方向両端がカウルパネル16とサスペンション
タワー18へ固定され、フレーム68もカウルパネル1
6へ固定されるため、ワイパ装置10全体の剛性が高ま
る。また、各ピボットシャフト54、80の軸傾きや軸
間ピッチ及びワイパモータ42の取付位置、各コンロッ
ド50、64の連結等、車両取付時のセット状態を予め
設定しておくことができる。このため、ワイパ装置10
を取り付ける際の組付誤差は最小限で車両へ搭載するこ
とができ、ワイパブレード90、94による払拭性能を
維持できる。
【0038】さらに、本実施の形態では、ピボットシャ
フト54からエンジンルーム側へ離れて(すなわち、車
両室内側から離れて)ワイパモータ42が配置されてい
るため、ワイパモータ42を駆動した際の駆動音や振動
等の車両室内側への伝導を抑制できる。
【0039】また、ワイパモータ42がピボットシャフ
ト54から離れて配置されているため、これらを近接配
置した場合に比べてクランクアーム46の長さに対する
コンロッド50のロッド長が必然的に長くなる。したが
って、クランクアーム46の回転によるピボットレバー
56の揺動速度(すなわち、ピボットレバー56の角速
度)の変化が小さくなる。このため、払拭中のワイパブ
レード90、94の速度変化が小さくなる。
【0040】なお、本実施の形態では、一体とされたフ
レーム20、連結フレーム70、及びフレーム68を介
してワイパモータ42やピボットシャフト54、80を
サスペンションタワー18或いはカウルパネル16へ固
定した構成であったが、直接、或いは間接を問わず、ワ
イパモータ42やピボットシャフト54、80が上述し
た略L字状の配置状態でサスペンションタワー18及び
カウルパネル16等の車体へ固定され、更に、コンロッ
ド50によってワイパモータ42へピボットシャフト5
4が連結され、コンロッド64によってピボットシャフ
ト54へピボットシャフト54が連結されていればよ
い。したがって、フレーム20、68が一体でなく、ワ
イパモータ42、ピボットシャフト54のピボットホル
ダ、及びピボットシャフト80のピボットホルダ毎に独
立したフレームを適用してもよいし、また、フレームを
用いずにワイパモータ42、ピボットシャフト54のピ
ボットホルダ、及びピボットシャフト80のピボットホ
ルダを直接サスペンションタワー18及びカウルパネル
16等の車体へ固定してもよい。
【0041】次に本発明の第2の実施の形態について説
明する。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の
部位に関しては、同一の符号を付与してその説明を省略
する。
【0042】図4には本発明の第2の実施の形態に係る
ワイパ装置100の平面図が示されており、図5には図
4の5−5線に沿った断面図が示されている。これらの
図に示されるように、本ワイパ装置100は、フレーム
20と連結フレーム70の間に連結部材102が設けら
れている。この連結部材102は、連結フレーム70に
一部が挿入されてリベット等の固定手段によって固定さ
れ、フレーム20へはボルト110によって連結されて
いる。図5に示されるように、このボルト110は先端
部にのみ雄ネジ110Aが形成されており、この雄ネジ
110Aとボルト110の頭との間は、外径寸法が雄ネ
ジ110Aの谷径寸法よりも小さい丸棒状とされ、内径
寸法がボルト110の雄ネジ110Aの外径寸法よりも
大きく形成された連結部材102の孔104、カラー1
12、及びカウルパネル16を貫通した状態で固定され
ている。
【0043】ここで、本実施の形態に係るワイパ装置1
00のカラー112は、その内周一部に雌ネジ114が
形成されている。この雌ネジ114はボルト110の雄
ネジ110Aと螺合可能であり、図6に示されるよう
に、雌ネジ114へボルト110の雄ネジ110Aを螺
合させて雌ネジ114とボルト110の雄ネジ110A
との螺合を終え、ボルト110の丸棒部110Bがカラ
ー112の雌ネジ114に位置することにより、ボルト
110はカラー112内を移動可能で且つ雌ネジ114
と雄ネジ110Aとが互いの径関係からカラー112か
らのボルト110の抜け止めとなっている。
【0044】また、図5に示されるように、カラー11
2の外周部にはグロメット116が設けられている。こ
のグロメット116は、ゴム材或いは樹脂材によって軸
方向の長さがカラー26の軸方向の長さに略等しいリン
グ状に形成されている点については前記第1の実施の形
態に係るワイパ装置10のグロメット28と同じである
が、この外周部に環状の溝106が形成されている点に
おいてグロメット28と異なる。この溝106へは、フ
レーム20に形成された孔107が嵌まり込んだ状態で
固定されている。
【0045】したがって、図6に示されるように、ボル
ト110の雄ネジ110Aをカラー112の雌ネジ11
4へ螺合させた状態では、フレーム20と連結部材10
2が連結されているものの、ボルト110とナット11
1による締め付けがなく、しかも、連結部材102の孔
104の内径がボルト110の雄ネジ110Aの外径よ
りも大きいため、カラー112周りに図4の矢印B方向
へ向けて連結部材102を回転させることができる。
【0046】本ワイパ装置100では、車両12へ据え
付ける前にワイパ装置100を搬送、保管する際には、
雌ネジ114へボルト110の雄ネジ110Aを螺合さ
せた仮止めの状態でボルト110周りにフレーム20を
連結部材102へ向けて回転させてワイパ装置100を
折り畳む(図7に図示された状態)。この状態では、ピ
ボットシャフト54、80を結ぶ線分に対して直交する
方向のワイパ装置100の寸法が小さくなり、ワイパ装
置100の形状が全体的にコンパクトになる。このた
め、ワイパ装置100を搬送、保管する際には、この折
り畳み状態にすることで、小容積の箱に収容して一度に
多くのワイパ装置100を搬送することができ、また、
スペースの狭い保管場所で多くのワイパ装置100を保
管できる。
【0047】また、本ワイパ装置100を車両12へ組
付ける際には、カウルパネル16及びサスペンションタ
ワー18の所定の固定位置でボルト22、110が貫通
できるように、フレーム20を連結部材102に対して
回転させる。この状態で、カウルパネル16の所定の位
置でボルト110をねじ込んでカラー112を完全に貫
通させ、更に、ボルト110をカウルパネル16に貫通
させた状態でナット111によって固定する。さらに、
ボルト22をカウルパネル16及びサスペンションタワ
ー18に貫通させてナット111によって固定する。
【0048】ここで、本ワイパ装置100では、カラー
112の雌ネジ114へボルト110を仮止めした状態
から、ボルト100をねじ込んでカウルパネル16に貫
通させるだけでよく、組付作業を簡単にできる。
【0049】なお、上記各実施の形態では、ワイパ装置
10、100が一対のピボットシャフト54、80を備
えていたが、3つ以上のピボットシャフトを備えるワイ
パ装置に本発明を適用することのできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るワイパ装置の
平面図である。
【図2】図1の2−2線に沿った断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るワイパ装置を
車両を概略を示す一部破断した斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係るワイパ装置の
平面図である。
【図5】図4の5−5線に沿った断面図である。
【図6】ワイパ装置を車体に取り付ける以前の状態を示
す図5に対応した断面図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態に係るワイパ装置の
折り畳み状態を示す平面図である。
【符号の説明】
10 ワイパ装置 20 フレーム 42 ワイパモータ(駆動手段) 50 コンロッド(駆動力伝達手段、第1の駆動力
伝達手段) 54 ピボットシャフト(第1のピボットシャフ
ト) 86 ピボットレバー(第1のピボットレバー) 64 コンロッド(駆動力伝達手段、第2の駆動力
伝達手段) 68 フレーム 70 連結フレーム(フレーム) 80 ピボットシャフト(第2のピボットシャフ
ト) 82 ピボットレバー(第2のピボットレバー) 88 ワイパアーム 90 ワイパブレード 92 ワイパアーム 94 ワイパブレード 100 ワイパ装置 102 連結部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々がワイパブレードを連結したワイパ
    アームが連結され自らの軸周りに回転して前記ワイパア
    ームを回転させる複数のピボットシャフトと、 車両室内から離れる方向で且つ前記複数のピボットシャ
    フトを結ぶ線分に対して前記複数のピボットシャフトの
    うちの第1のピボットシャフトを含む略直交方向へ向け
    て前記第1のピボットシャフトから所定距離離間して設
    けられた駆動手段と、 前記第1のピボットシャフトを駆動手段へ連結し、前記
    駆動手段の駆動力を第1のピボットシャフトへ伝達して
    回転させると共に、前記第2のピボットシャフトを第1
    のピボットシャフトへ連結し、前記第1のピボットシャ
    フトの回転を第2のピボットシャフトへ伝達して回転さ
    せる駆動力伝達手段と、 を備えるワイパ装置。
  2. 【請求項2】 前記第1のピボットシャフトを介して前
    記駆動手段と前記第2のピボットシャフトを結ぶ略L字
    状に形成され、前記各ピボットシャフト及び駆動手段を
    支持すると共に車体に固定されたフレームを備えること
    を特徴とする請求項1記載のワイパ装置。
  3. 【請求項3】 前記フレームの前記第1のピボットシャ
    フトの近傍部分を中心に前記フレームの第2のピボット
    シャフト側と前記フレームの駆動手段側とが互いに接離
    する方向へ向けて相対的に回転可能としたことを特徴と
    する請求項2に記載のワイパ装置。
  4. 【請求項4】 互いに所定間隔離間した状態で回転自在
    に車体へ設けられた第1及び第2のピボットシャフト
    と、 前記各ピボットシャフトの各々に固定され、固定された
    ピボットシャフト周りに揺動する第1及び第2のピボッ
    トレバーと、 回転力を出力する駆動手段と、 前記駆動手段と前記第1のピボットレバーとを連結する
    と共に前記駆動手段の回転力によって往復運動し、前記
    第1のピボットレバーを第1のピボットシャフト周りに
    揺動させる第1の駆動力伝達手段と、 前記第1のピボットレバーと第2のピボットレバーとを
    連結すると共に、前記第1の駆動力伝達手段の往復運動
    方向とは略直交する方向へ向けて前記第1のピボットレ
    バーの揺動を伝達し、前記第2のピボットレバーを第2
    のピボットシャフト周りに揺動させる第2の駆動力伝達
    手段と、 を備えるワイパ装置。
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