JP7294067B2 - ワイパアーム及びワイパ装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ワイパアーム、及び該ワイパアームを有するワイパ装置に関する。
下記特許文献1に記載された車両用ワイパ装置では、ワイパアームが4節リンク式とされている。このワイパアームは、車両に設けられたピボット軸に連結され、ピボット軸と共に回動する駆動リンクと、ピボット軸から所定距離離間して車両に設けられた支軸に回動可能に軸支された従動リンクと、駆動リンクの先端部及び従動リンクの先端部がそれぞれ回動可能に連結されたアームヘッドと、を有して4節リンクが形成されている。
このワイパアームのアームピースには、ウォッシャノズル用の配管ホースが設けられている。この配管ホースは、ワイパアームのリテーナに沿った後にアームヘッド及び従動リンクに固定され、車両側に配索されている。これにより、4節リンクの複合動作を考慮した弛みを配管ホースに設ける必要なく安定して配管することができ、また、払拭動作毎に繰り返される配管ホースの屈曲や伸縮等の度合いを小さくすることができる。
特開2000-168503号公報
しかしながら、上記の先行技術においても、従動リンクの支軸から離れて配管ホースが配索されているため、払拭動作毎に従動リンクと車両との間で配管ホースが屈曲や伸縮等を繰り返される。このため、配管ホースの屈曲や伸縮等の度合いをより小さくする観点で改善の余地がある。この点は、例えばワイパアーム側から車両側に配線が配索される場合においても同様である。
本発明は上記事実を考慮し、ワイパアーム本体側から車両側に配索部材が配索される場合に、ワイパアーム本体の回動に伴って配索部材が屈曲や伸縮等をする度合いを従来よりも小さくすることができるワイパアーム及び該ワイパアームを有するワイパ装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様のワイパアームは、ワイパブレードが先端部に連結されるワイパアーム本体と、円筒状に形成されて前記ワイパアーム本体の基端部に取り付けられる外輪部、及び、円筒状に形成されて前記外輪部の内側に回転自在に嵌合すると共に、内側の空間が軸線方向両側に開放された状態で車両に支持され、前記内側の空間を通して前記ワイパアーム本体側から前記車両側に配索部材が配索される内輪部を有する軸受と、を備えている。
第1の態様のワイパアームでは、ワイパブレードが先端部に連結されるワイパアーム本体の基端部に、軸受の外輪部が取り付けられている。この外輪部は、円筒状に形成されており、この外輪部の内側には、同じく円筒状に形成された内輪部が回転自在に嵌合されている。この内輪部が車両に支持されることにより、ワイパアーム本体が車両に対して軸受回りに回動可能に支持される。
上記の内輪部は、内側の空間が軸線方向両側に開放された状態で車両に支持される。これにより、内輪部の内側の空間を通してワイパアーム本体側から車両側に配索部材(例えば、配線、ホース等)を配索することができる。その場合、上記の配索部材が内輪部の内側の空間すなわち軸受の中心部側を通るので、ワイパアーム本体の回動に伴って上記の配索部材が屈曲や伸縮等をする度合いを従来よりも小さくすることができる。
本発明の第2の態様のワイパアームは、第1の態様において、車両側に配索された車両側配索部材の一端部に接続された車両側コネクタと結合されるアーム側コネクタと、前記アーム側コネクタが一端部に接続され、前記ワイパアーム本体側に配索されたアーム側配索部材と、を備えている。
第2の態様のワイパアームでは、ワイパアーム本体側に配索されたアーム側配索部材の基端部にアーム側コネクタが接続される。このアーム側コネクタは、車両側に配索された車両側配索部材の一端部に接続された車両側コネクタと結合される。このワイパアームでは、上記のアーム側配索部材又は車両側配索部材を、軸受の内輪部の内側を通して配索することができる。このワイパアームを車両に組み付ける際には、アーム側コネクタと車両側コネクタとの結合により上記各配索部材の接続を完了させることができる。
本発明の第3の態様のワイパアームは、第1又は第2の態様において、前記内輪部が固定されると共に、車両に固定される車両ブラケットを備え、前記車両ブラケットには、前記内輪部の内側の空間を車両側に開放させるための貫通孔又は切欠が形成されている。
第3の態様のワイパアームによれば、ワイパアーム本体の基端部に設けられた軸受の内輪部は、車両に固定される車両ブラケットに固定される。この車両ブラケットには、内輪部の内側の空間を車両側に開放させるための貫通孔又は切欠が形成されている。これにより、内輪部の内側の空間に配索部材を挿通させる場合に、当該配索部材を上記の貫通孔又は切欠きに挿入して車両側に配索することができる。
本発明の第4の態様のワイパアームは、第1~第3の態様の何れか1つの態様において、前記ワイパアーム本体は、車両に設けられたピボット軸に基端部が連結され、前記ピボット軸と共に回動する駆動リンクと、基端部が前記ピボット軸から離間して車両に回動可能に支持される従動リンクと、前記駆動リンクの先端部及び前記従動リンクの先端部がそれぞれ回動可能に連結され、前記駆動リンク及び前記従動リンクと共に4節リンクを形成するアームヘッドと、前記アームヘッドに基端部が連結され、先端部に前記ワイパブレードが連結されるリテーナと、を備え、前記軸受は、前記従動リンクの基端部に設けられ、前記ピボット軸から離間して車両に設けられる支持部に前記内輪部が支持される。
第4の態様のワイパアームでは、ワイパアーム本体は、先端部にワイパブレードが連結されるリテーナの基端部がアームヘッドに連結される。このアームヘッドは、駆動リンク及び従動リンクを介して車両に連結され、4節リンクが形成される。上記の駆動リンクがピボット軸と共に回動すると、従動リンクが連結されたアームヘッドがピボット軸から相対的に接離しながら回動し、アームヘッドにリテーナを介して連結されたワイパブレードが回動する。このワイパアームでは、上記の従動リンクの基端部に、軸受が設けられている。この軸受は、ピボット軸から離間して車両に設けられる支持部に内輪部が支持される。これにより、従動リンクの基端部が上記の支持部に対して回動可能に支持される。上記の軸受は、内輪部の内側の空間が軸線方向両側に開放された状態で上記の支持部(車両)に支持されるので、内輪部の内側の空間を通して、車両側から従動リンク側に配索部材を配索することができる。
本発明の第5の態様のワイパアームは、第1~第3の態様の何れか1つの態様において、前記ワイパアーム本体に支持されたモータと、前記ワイパアーム本体に支持され、前記モータによって回転駆動され、車両に設けられる走行面上で転動する駆動輪と、を備え、前記転動により前記ワイパアーム本体が車両に対して前記軸受回りに回動される。
第5の態様のワイパアームによれば、ワイパアーム本体に支持された駆動輪が、同じくワイパアーム本体に支持されたモータによって回転駆動され、車両に設けられた走行面上で転動する。これにより、ワイパアーム本体が、その基端部に設けられた軸受回りに車両に対して回動され、ワイパアーム本体の先端部に連結されたワイパブレードが、ワイパアーム本体と一緒に回動される。上記の軸受は、内輪部の内側の空間が軸線方向両側に開放された状態で車両に支持されるので、内輪部の内側の空間を通して、車両側からワイパアーム本体側に配索部材(例えば、上記のモータに電力を供給するための配線)を配索することができる。
本発明の第6の態様のワイパアームは、第1~第5の態様の何れか1つの態様において、前記内輪部は、底壁部に貫通孔が形成された有底の円筒状に形成されており、前記貫通孔が車両側に開放された状態で前記底壁部が直接又は間接的に車両に固定される。
第6の態様のワイパアームによれば、軸受の内輪部は、有底の円筒状に形成されており、当該内輪部の底壁部が直接又は間接的に車両に固定される。これにより、軸受の内輪部を車両に対して固定し易くなる。また、内輪部が車両に固定された状態でも、内輪部の底壁部に形成された貫通孔が車両側に開放されるので、当該貫通孔を介して内輪部の内側の空間を車両側に開放させることができる。
本発明の第7の態様のワイパアームは、第1~第6の態様の何れか1つの態様において、前記内輪部の軸線方向一端部に形成されたフランジ部が、前記外輪部の軸線方向一端部に係合している。
第7の態様のワイパアームでは、軸受の内輪部の軸線方向一端部に形成されたフランジ部が、軸受の外輪部の軸線方向一端部に係合している。これにより、外輪部から内輪部に加わる軸線方向(スラスト方向)の荷重を上記のフランジ部で支持することができる。
本発明の第8の態様のワイパアームは、第1~第7の態様の何れか1つの態様において、前記ワイパアーム本体に支持され、車両に対する前記ワイパアーム本体の位置を検出する測位センサを備えている。
第8の態様のワイパアームでは、ワイパアーム本体に支持された測位センサによって、車両に対するワイパアーム本体の位置を検出することができる。しかも、上記の測位センサへの配線を、ワイパアーム本体の基端部に設けられた軸受の内輪部の内側空間を通して、車両側からワイパアーム本体側へ配索することができる。
本発明の第9の態様のワイパ装置は、請求項1~請求項8の何れか1項に記載のワイパアームと、前記ワイパアームが備えるワイパアーム本体の先端部に連結されたワイパブレードと、を有している。
第9の態様のワイパ装置では、ワイパアームが備えるワイパアーム本体の先端部にワイパブレードが連結されており、ワイパアーム本体の基端部に外輪部が取り付けられた軸受の内輪部が車両に支持される。上記のワイパアームは、請求項1~請求項8の何れか1項に記載されたものであるため、前述した作用効果が得られる。
本発明の第1の実施形態に係るワイパ装置を示す斜視図である。 第1実施形態に係るワイパ装置が有するワイパアームの部分的な構成を示す斜視図である。 図2に示される構成の一部を示し、車両ブラケットからワイパアーム本体が取り外された状態を示す斜視図である。 図3に示される構成を分解して示す分解斜視図である。 図3のF5-F5線に沿った切断面を拡大して示す拡大断面図である。 第1実施形態に係るワイパ装置の制御系統を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るワイパ装置を示す正面図である。
<第1の実施形態>
以下、図1~図6を用いて本発明の第1実施形態に係るワイパ装置10について説明する。なお、各図においては、図面を見易くする関係から、一部の符号を省略している場合がある。
(構成)
図1に示されるように、本発明の第1実施形態に係るワイパ装置10は、自動車等の車両のウインドシールド(図示省略)の外表面である払拭面に付着した雨滴等を払拭するための車両用ワイパ装置である。このワイパ装置10は、ワイパブレード14と、ワイパアーム20とを有しており、ワイパアーム20に支持(搭載)された駆動ユニット34(図2参照)によって自走する自走式のワイパとされている。なお、上記のウインドシールドは、フロントウインドシールドとされているが、これに限らず、リヤウインドシールドであってもよい。
ワイパアーム20は、車両のフロントカウル部(図示省略)に設けられた支持部に対して往復回動(往復揺動)可能に支持されており、ワイパアーム20の先端部には、上記の払拭面を払拭するワイパブレード14が連結されている。ワイパアーム20及びワイパブレード14は、ワイパ部材12を構成している。ワイパアーム20に搭載された駆動ユニット34は、図2に示されるように、電動モータであるモータ36と、駆動輪38と、補助輪42とを含んで構成されている。
ワイパブレード14は、所謂フラットタイプとされており、例えばゴムによって長尺状に形成された図示しないブレードラバーと、このブレードラバーが取り付けられたラバーホルダ16と、ラバーホルダ16内に収容され、ブレードラバーの長手方向両端側をウインドシールド側へ付勢する図示しないバッキングとを備えている。ラバーホルダ16は、例えば軟質の樹脂材料によって長尺状に形成されており、バッキングは、例えばバネ鋼材等の金属材料によって長尺板状に形成されている。なお、本発明におけるワイパブレードは、複数のレバーがトーナメント状に連結されたトーナメント構造のものであってもよい。
ワイパアーム20は、図1~図5に示されるように、アームヘッド24及びリテーナ30を有するワイパアーム本体22と、アームヘッド24の基端部に設けられた軸受54と、該軸受54が固定されると共に車両のフロントカウル部に固定される車両ブラケット88と、を備えており、全体として長尺状に形成されている。なお、図1~図5に適宜示される矢印X、矢印Y及び矢印Zは、ワイパアーム本体22の長手方向、幅方向及び回動軸線方向をそれぞれ示している。これらの長手方向X、幅方向Y、回動軸線方向Zは、互いに直交している。
アームヘッド24は、ワイパアーム本体22の基端側の部位を構成しており、ワイパアーム本体22の長手方向Xに長尺なヘッド本体部26(図2~図5参照)と、該ヘッド本体部26を覆ったカバー28(図1参照)とを備えている。ヘッド本体部26は、例えばアルミニウム等の金属材料によって形成されており、カバー28は、例えば樹脂材料によって形成されている。カバー28は、ワイパアーム本体22の長手方向Xを長手とし且つ車体側(ウインドシールド側)が開放された長尺な箱状(樋状)をなしており、ヘッド本体部26を内側に収容した状態でヘッド本体部26に取り付けられている。
ワイパアーム本体22の基端部を構成するヘッド本体部26の長手方向一端部には、軸受装着部26Aが設けられている。この軸受装着部26Aは、ワイパアーム本体22の回動軸線方向Z、すなわちワイパアーム本体22の長手方向X及び幅方向Yと直交する方向を軸線方向とする円筒状に形成されている。この軸受装着部26Aには、軸受54(図4及び図5参照)が装着されている。この軸受54は、回動軸線方向Zを軸線方向として配置されており、ワイパアーム本体22を含むワイパ部材12は、この軸受54回りに回動可能に車両のフロントカウル部に支持されている。この軸受54及びその周辺の構成は、本実施形態の要部であるため、後で詳述する。
ヘッド本体部26の長手方向他端部には、ヒンジ軸32(図1及び図2参照)を介してリテーナ30が連結されている。リテーナ30は、ワイパアーム本体22の先端側及び中間側の部位を構成しており、ワイパアーム本体22の長手方向Xを長手とする長尺状をなしている。このリテーナ30の長手方向一端部は、ヒンジ軸32を介してヘッド本体部26の長手方向他端部に連結されている。ヒンジ軸32は、ワイパアーム本体22の幅方向Yを軸線方向としており、リテーナ30は、ヒンジ軸32回りに回動可能とされている。
アームヘッド24とリテーナ30との間には、図示しないテンションスプリングが架け渡されている。このテンションスプリングは、例えば引張りコイルスプリングであり、リテーナ30を、ヒンジ軸32回りの一方、すなわちリテーナ30の長手方向他端部がウインドシールド側へ回動する方向へ付勢している。
リテーナ30の長手方向他端部(アームヘッド24とは反対側の端部)は、ワイパアーム本体22の先端部を構成している。このリテーナ30の長手方向他端部には、ワイパブレード14の長手方向中間部が連結されている。これにより、ワイパブレード14のブレードラバーが、上記テンションスプリングの付勢力によってウインドシールドに押し当てられる構成になっている。
ヘッド本体部26の長手方向中間部には、駆動ユニット34のモータ36が取り付けられている。このモータ36は、ワイパアーム本体22の長手方向Xをアーマチャの軸線方向として配置されており、アームヘッド24の先端部側(ヘッド本体部26の長手方向他端部側)へ突出した図示しない出力軸を備えている。ヘッド本体部26の長手方向他端部には、駆動輪38及び補助輪42が設けられている。
駆動輪38は、円板状(軸線方向の寸法が短い円柱状)をなしており、回動軸線方向Zを軸線方向としてアームヘッド24に対する車体側(ウインドシールド側)に配置されている。この駆動輪38は、回動軸線方向Zを軸線方向とする支軸40(図2参照)の軸線方向一端部に固定されており、支軸40を介してヘッド本体部26に回転自在に支持されている。この駆動輪38は、モータ36の回転力が図示しない減速機構(例えばウォームギヤ機構)及び上記の支軸40を介して伝達され、支軸40回りに回転される構成になっている。この駆動輪38は、モータ36によって往復回転駆動される構成になっている。この駆動輪38の外周部には、例えばゴム質の材料からなるタイヤ部が設けられている。
補助輪42は、駆動輪38に対してワイパアーム本体22の先端部側に配置されている。この補助輪42は、駆動輪38よりも小径な円板状をなしており、回動軸線方向Zを軸線方向としてアームヘッド24に対する車体側(ウインドシールド側)に配置されている。この補助輪42は、回動軸線方向Zを軸線方向とする図示しない支軸を介してヘッド本体部26に回転自在に支持されている。この補助輪42と、前述した駆動輪38とは、レール部材44(図1参照)に対応している。
レール部材44は、例えば板金材料がプレス成形されて形成されたものであり、アームヘッド24に対して車体側(下側)に配置され、ワイパ部材12とは別に車両のフロントカウル部に取り付けられている。このレール部材44は、ワイパアーム本体22の回動軸線方向Zから見て扇形状をなす板状の部材本体46と、部材本体46における円弧状の縁部から回動軸線方向Zの一方へ突出した円弧状のレール部48とによって構成されている。このレール部材44は、ボルト締結又は溶接等の手段でフロントカウル部に固定されている。
レール部材44のレール部48は、ワイパアーム本体22の回動軸線を中心とする円弧状に湾曲しており、駆動輪38と補助輪42との間に挟まれている。駆動輪38は、レール部48の内周面48Aに接触しており、補助輪42は、レール部48の外周面(図示省略)に接触している。このため、モータ36によって駆動輪38が回転されると、レール部48の内周面48A上を駆動輪38が転動すると共に、レール部48の外周面上を補助輪42が転動し、ワイパ部材12が軸受54回りに車両に対して回動される。レール部48の内周面48Aは、本発明における「走行面」に相当する。なお、駆動輪38と補助輪42との配置を入れ替えた構成、すなわちレール部48の外周面上を駆動輪38が転動し、レール部48の内周面48A上を補助輪42が転動する構成にしてもよい。
上記の駆動輪38を回転駆動するモータ36には、車両に搭載された制御部50(図6以外では図示省略)が電気的に接続されている。制御部50は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及び外部の装置との通信を行う入出力インタフェース部(I/O)を備えており、これらがバスを介して相互に接続された構成になっている。なお、制御部50は、複数の電子制御ユニットから構成されていてもよいし、ハードウエア及びソフトウエアのいずれによって実現されてもよい。
この制御部50には、車両に対するワイパアーム20の位置を検出する測位センサ52(図6以外では図示省略)が電気的に接続されている。この測位センサ52は、例えば車両に対するワイパアーム20の回転位置(回転角度)を検出する角度センサ(ここでは磁気センサ)とされている。制御部50は、測位センサ52からの出力に基づいて車両に対するワイパアーム20の回転位置を検知すると共に、当該検知結果に基づいてモータ36の作動を制御し、モータ36の出力軸を正転及び逆転させる構成になっている。これにより、駆動輪38が往復回転され、駆動輪38及び補助輪42がレール部材44のレール部48に対して転動される。その結果、ワイパ部材12が、回動範囲の一端である一端反転位置と回動範囲の他端である他端反転位置との間で往復回動される構成になっている。このワイパ部材12の回動範囲は、レール部48に対する駆動輪38及び補助輪42の接触が維持される範囲とされている。
(本実施形態の要部)
次に、本実施形態の要部である軸受54及びその周辺の構成について詳細に説明する。前述したように、本実施形態では、ワイパアーム本体22の基端部を構成するヘッド本体部26の長手方向一端部に、円筒状の軸受装着部26Aが形成されており、当該軸受装着部26Aには、軸受54(図4及び図5参照)が装着されている。軸受装着部26A及び軸受54は、回動軸線方向Zを軸線方向としている。また、軸受装着部26A及び軸受54と車両のフロントカウル部(図示省略)との間には、車両ブラケット88が配置されている。
車両ブラケット88は、例えば鉄等からなる金属板が絞り加工されて形成されたものであり、ハット形状をなしている。この車両ブラケット88は、図3~図5に示されるように、周壁部88Aと、底壁部88Bと、フランジ部88Cとを有している。この車両ブラケット88は、フランジ部88Cを車両側へ向ける姿勢で配置されており、フランジ部88Cが溶接等の手段で車両のフロントカウル部に固定されている。この車両ブラケット88には、底壁部88Bの中央部からフランジ部88Cの外周縁まで延びる切欠90が形成されている。また、底壁部88Bには、切欠90の両側にそれぞれボルト挿通孔92が形成されており、底壁部88Bの裏面(車両側を向く面)には、各ボルト挿通孔92に対応する位置にそれぞれウェルドナット94が固定されている。
上記の車両ブラケット88に対して車両とは反対側(車両上方側)に配置された軸受装着部26Aの軸線方向一端部(車両側の端部)には、軸受装着部26Aの径方向内側へ張り出した内側張出部26A1が形成されている。また、軸受装着部26Aの軸線方向他端側(車両とは反対側)の内周面には、段部26A2が形成されており、当該段部26A2よりも軸線方向他端側では、軸受装着部26Aの内径が若干拡大されている。
上記の軸受装着部26Aに装着された軸受54は、円筒状に形成されて軸受装着部26Aに取り付けられた(嵌合された)外輪部としてのブッシュ56と、円筒状に形成されてブッシュ56の内側に回転自在に嵌合された内輪部としての軸部材58と、によって構成されている。
ブッシュ56は、例えばPOM等の自己潤滑性を有する樹脂材料、又は銅等のすべり軸受の材料とされる金属材料によって軸線方向の寸法が短い円筒状に形成されている。このブッシュ56の軸線方向一端部(車両側の端部)と、軸受装着部26Aの内側張出部26A1との間には、Оリング60が配置されている。また、ブッシュ56の軸線方向他端部(車両とは反対側の端部)には、フランジ部56Aが形成されている。このフランジ部56Aは、軸受装着部26Aの段部26A2に接触している。
軸部材58は、例えば鉄等からなる金属板が絞り加工されて形成されたものであり、有底の円筒状(ハット形状)をなしている。この軸部材58は、筒部58Aと、底壁部58Bと、フランジ部58Cとを有しており、底壁部58Bを車両側に向ける姿勢で配置されている。筒部58Aは、ブッシュ56の内側に回転自在に嵌合している。また、フランジ部58Cは、ブッシュ56のフランジ部56Aに対して軸受装着部26Aの段部26A2とは反対側から接触しており、段部26A2とフランジ部58Cとの間にフランジ部56Aが挟まれている。
軸部材58の底壁部58Bの中央部には、後述するアーム側配線96を挿通させるための円形の貫通孔62が形成されている。また、底壁部58Bには、貫通孔62を間に挟んだ両側に図示しない一対のボルト挿通孔が形成されており、これらのボルト挿通孔には、それぞれボルト64が挿通されている。これら一対のボルト64は、ここでは六角穴付きボルトとされており、円筒状に形成された一対のスペーサ66にそれぞれ挿通された後に、上記一対のボルト挿通孔に対して車両とは反対側(車両上方側)から挿通されている。さらに、これら一対のボルト64は、車両ブラケット88に形成された一対のボルト挿通孔92に挿通され、車両ブラケット88の一対のウェルドナットに螺合されている。これにより、一対のボルト64を用いて軸部材58の底壁部58Bが車両ブラケット88に締結固定されている。
底壁部58Bの貫通孔62は、車両ブラケット88の切欠90に対向して配置されており、軸部材58の内側の空間68が貫通孔62及び切欠90を介して車両側(軸部材58の軸線方向一方側)に開放されている。但し、貫通孔62には、例えば樹脂材料によってL字形配管状に形成された配線ガイド70の一端部が嵌め込まれている。この配管ガイド70は、切欠90に沿って延びており、上記の一端部が軸部材58の内側の空間68に開放されると共に、他端部が車両フランジ部56Aの径方向外側へ向けて開放されている。
上記の軸部材58を介して車両ブラケット88とは反対側には、スラストワッシャ72が配置されている。このスラストワッシャ72は、例えば自己潤滑性を有する樹脂材料によって略リング状に形成されている。このスラストワッシャ72は、リング状のワッシャ部72Aと、ワッシャ部72Aの内側で径方向に延在するブリッジ部72Bとを一体に備えており、ブリッジ部72Bの幅方向の両側には、それぞれ開口74が形成されている。このスラストワッシャ72は、軸部材58に対して同軸的に配置されており、上記のワッシャ部72Aが軸部材58のフランジ部58Cに対して車両とは反対側(車両上方側)から接触している。
ブリッジ部72Bの長手方向(延在方向)の両端側には、それぞれボルトガイド孔76が形成されている。これら一対のボルトガイド孔76は、前述した一対のボルト64の挿入をガイドする孔である。また、ブリッジ部72Bの長手方向(延在方向)の中央部には、前述した測位センサ52が取り付けられている。この測位センサ52は、スラストワッシャ72及び軸受54を介してヘッド本体部26に支持されている。
上記のスラストワッシャ72に対して軸部材58とは反対側(車両上方側)には、ヘッド本体部26の一部(ワイパアーム本体22の一部)を構成するスラスト止めブラケット78が配置されている。このスラスト止めブラケット78は、例えばアルミニウム等の金属材料によって略円板状に形成されており、軸受装着部26Aに対して同軸状に配置されている。このスラスト止めブラケット78の外周部は、当該外周部の周方向に並んだ複数(ここでは3つ)のボルト80によって軸受装着部26Aに締結固定されている。
このスラスト止めブラケット78の中央側には、一対のボルト挿通孔82と、一対の開口84とが形成されている。ボルト挿通孔82と開口84とは、スラスト止めブラケット78の周方向に交互に並んで配置されている。一対のボルト挿通孔82は、前述した一対のボルト64が挿通される孔であり、スラスト止めブラケット78の中央部を介して互いに反対側に配置されている。一対の開口84は、スラストワッシャ72の一対の開口74に対向して配置されており、スラスト止めブラケット78の中央部を介して互いに反対側に配置されている。これらの開口84及び開口74を介して、軸部材58の内側の空間68が車両とは反対側(軸部材58の軸線方向他方側)に開放されている。
また、スラスト止めブラケット78の中央部には、センサマグネット86が取り付けられている。このセンサマグネット86は、測位センサ52に対して近接して配置されている。測位センサ52は、センサマグネット86の磁気の変化を検出することで、車両に対するワイパアーム20の回転位置を検出する。この測位センサ52は、アーム側配索部材としてのアーム側配線96(図1~図3参照;図4及び図5では図示省略)に対応している。
アーム側配線96は、複数のワイヤハーネスからなる配線群であり、前述した配線ガイド70に挿通され、軸部材58の内側の空間68に延びている。アーム側配線96の一部96A(図2及び図3参照)は、上記の測位センサ52に接続されており、アーム側配線96の別の一部96B(図2及び図3参照)は、スラストワッシャ72の開口74及びスラスト止めブラケット78の開口84に挿通され、ヘッド本体部26に沿って配索され、前述したモータ36に接続されている。また、このアーム側配線96の一端側は、配線ガイド70から車両側へ延びており、アーム側配線96の一端部には、アーム側コネクタ98が接続されている。
アーム側コネクタ98は、車両側に設けられた車両側コネクタ102に接続されている。この車両側コネクタ102には、車両側に配索された車両側配索部材としての車両側配線100(図1以外では図示省略)の一端部が接続されている。この車両側配線100は、アーム側配線96と同様に、複数のワイヤハーネスからなる配線群である。そして、上記の車両側配線100及びアーム側配線96を介して測位センサ52及びモータ36と、前述した制御部50とが電気的に接続されている。
(作用及び効果)
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
上記構成のワイパ装置10では、ワイパアーム20が有するワイパアーム本体22の先端部にワイパブレード14が連結されており、ワイパアーム本体22の基端部に軸受54のブッシュ56が取り付けられている。ブッシュ56は、円筒状に形成されており、このブッシュ56の内側には、同じく円筒状に形成された軸部材58が回転自在に嵌合されている。この軸部材58が車両に支持されることにより、ワイパアーム本体22が車両に対して軸受54回りに回動可能に支持されている。
上記の軸部材58は、内側の空間68が軸線方向両側に開放された状態で車両に支持されており、上記の空間68を通してワイパアーム本体22側から車両側にアーム側配線96が配索されている。このアーム側配線96は、上記の空間68すなわち軸受54の中心部側を通って配索されているので、ワイパアーム本体22の回動に伴って屈曲や伸縮等をする度合いが従来よりも小さくなる。しかも、ワイパアーム本体22の外側への配線の露出量を少なくすることができるので、外観を良好にすることができる。
また、本実施形態では、ワイパアーム本体22に支持された駆動輪38が、同じくワイパアーム本体22に支持されたモータ36によって回転駆動され、車両に設けられた走行面上(ここではレール部材44のレール部48の内周面48A上)で転動する。これにより、ワイパアーム本体22が、その基端部に設けられた軸受54回りに車両に対して回動され、ワイパアーム本体22の先端部に連結されたワイパブレード14が、ワイパアーム本体22と一緒に回動される。上記の駆動輪38及びモータ36は、ワイパアーム本体22に支持されているので、車両のフロントカウル部内にモータやリンク機構等を搭載する必要がない。よって、車両搭載上の制約を大幅に低減することができる。
しかも、上記の軸受54は、軸部材58の内側の空間68が軸線方向両側に開放された状態で車両に支持されるので、上記のモータ36に電力を供給するためのアーム側配線96を、上記の空間68を通して配索することができる。これにより、ワイパアーム20を車両に組み付ける際(上記の軸受54を車両に支持させる際)に、配線の配索が容易になり、車両への組付け工数が少なくなると共に、部品構成が簡素になる。
具体的には、ワイパアーム20を車両に組み付ける際には、車両側に配索された車両側配線100の一端部に接続された車両側コネクタ102と、アーム側配線96の一端部に接続されたアーム側コネクタ98とを結合することにより、上記各配線96、100の接続作業を完了させることができ、上記各配線96、100を車両側に固定する作業が不要になる。また、上記各配線96、100を車両に固定するための固定部材を少なくすることができる。
さらに、本実施形態では、ワイパアーム本体22の基端部に設けられた軸受54の軸部材58が、車両に固定される車両ブラケット88に固定されている。この車両ブラケット88には、軸部材58の内側の空間68を車両側に開放させるための切欠90が形成されている。これにより、軸部材58の内側の空間68に挿通されたアーム側配線96部材を、上記の切欠90に挿入して車両側に配索することができる。また、本実施形態のように、車両ブラケット88に切欠90が形成されている場合、アーム側コネクタ98が接続された状態のアーム側配線96を車両ブラケット88の径方向から切欠90に挿入することができるので配索作業が容易になる。なお、切欠90の代わりに、アーム側配線96を挿通させるための貫通孔を車両ブラケット88に形成する構成にしてもよい。
また、本実施形態では、軸受54の軸部材58は、有底の円筒状に形成されており、当該軸部材58の底壁部58Bが車両ブラケット88を介して間接的に車両に固定される。これにより、軸受54の軸部材58を車両に対して固定し易くなる。また、軸部材58が車両に固定された状態でも、軸部材58の底壁部58Bに形成された貫通孔62が車両ブラケット88の切欠90を介して車両側に開放されるので、軸部材58の内側の空間68を車両側に開放させることができる。
また、本実施形態では、軸受54の軸部材58の軸線方向一端部に形成されたフランジ部58Cが、軸受54のブッシュ56の軸線方向一端部に接触(係合)している。これにより、ブッシュ56から軸部材58に加わる軸線方向(スラスト方向)の荷重を上記のフランジ部58Cで受けることができる。つまり、この軸部材58では、筒部50Aによってラジアル方向の荷重を支持すると共に、上記のフランジ部58Cでスラスト方向の荷重を支持することができる。しかも、この軸部材58は、金属板が有底円筒状(ハット形状)に絞り加工されて形成されたものであるため、軽量で安価に製作することができる。また、この軸部材58を有する軸受54は、軸線方向の寸法を短く設定することができるので、車両へのワイパアーム20の搭載性を確保し易くなる。
また、本実施形態では、ワイパアーム本体22のスラストワッシャ72に支持された測位センサ52によって、車両に対するワイパアーム本体22の位置を検出することができる。しかも、測位センサ52に接続されるアーム側配線96を、ワイパアーム本体22の基端部に設けられた軸受54の軸部材58の内側空間68を通してワイパアーム本体22側から車両側へ配索することができ、モータ36への配線と一緒に組付けることができるので、組付作業が容易になる。
<第2の実施の形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。なお、第1実施形態と基本的に同様の構成及び作用については、第1実施形態と同符号を付与しその説明を省略する。
図7には、本発明の第2の実施形態に係るワイパ装置110が正面図にて示されている。このワイパ装置110が有するワイパアーム113は、背景技術の欄で説明したワイパアームと同様の4節リンク式とされたワイパアーム本体114と、軸受134とを有している。
ワイパアーム本体114は、車両に設けられたピボット軸116に基端部が連結され、ピボット軸116と共に回動する駆動リンク118と、ピボット軸116から離間して車両に対して基端部が回動可能に支持される従動リンク119と、駆動リンク118の先端部及び従動リンク119の先端部がそれぞれ軸部材120、122を介して回動可能に連結され、駆動リンク118及び従動リンク119と共に4節リンクを形成するアームヘッド124と、アームヘッド124に基端部が連結され、先端部にワイパブレード112が連結されるリテーナ126と、を備えている。
上記の軸受134は、従動リンク119の基端部に設けられている。つまり、本実施形態では、従動リンク119の基端部が、ワイパアーム本体114の基端部とされている。この軸受134は、円筒状に形成されて従動リンク119の基端部に取り付けられた外輪部136と、円筒状に形成されて外輪部136の内側に回転自在に嵌合された内輪部138とによって構成されている。内輪部138は、内側の空間(符号省略)が軸線方向両側に開放された状態で車両に支持されている。
リテーナ126の先端部に設けられたアームピース128には、ウォッシャノズル130が設けられている。このウォッシャノズル130には、配索部材である配管ホース132の一端部が接続されている。この配管ホース132は、リテーナ126に沿った後にアームヘッド124及び従動リンク119に固定されると共に、内輪部138の内側の空間に挿通されて、車両側に配索されている。
この実施形態では、ピボット軸116と共に駆動リンク118が回動すると、従動リンク119が連結されたアームヘッド124がピボット軸116に対して相対的に接離しながら回動し、結果的にワイパアーム113の全長が伸縮する。これにより、ワイパブレード112による払拭面の払拭範囲が拡大する。この実施形態においても、配管ホース132が内輪部138の内側の空間すなわち軸受134の中心部側を通って配索されているので、アームヘッド124の回動に伴って屈曲や伸縮等をする度合いが従来よりも小さくなる。
<実施形態の補足説明>
前記第1実施形態では、駆動輪38が転動するレール部材44が車両に固定された構成にしたが、これに限るものではない。すなわち、例えば駆動輪が転動するレール部材が、ワイパアーム本体22の回動に伴って車両に対して回動される構成にしてもよい。
また、前記第1実施形態では、駆動輪38の走行面がレール部材44に設けられた構成にしたが、これに限らず、駆動輪の走行面が車両のウインドシールドに設けられる構成にしてもよい。その場合、例えば駆動輪の軸線方向が、ワイパアーム本体の長手方向に沿った方向となる。
その他、本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲が上記各実施形態に限定されないことは勿論である。
10・・・ワイパ装置、14・・・ワイパブレード、20・・・ワイパアーム、22・・・ワイパアーム本体、36・・・モータ、38・・・駆動輪、48A・・・内周面(走行面)、52・・・測位センサ、54・・・軸受、56・・・ブッシュ(外輪部)、58・・・軸部材(内輪部)、58B・・・底壁部、58C・・・フランジ部、62・・・貫通孔、68・・・空間、88・・・車両ブラケット、96・・・アーム側配線(アーム側配索部材)、98・・・アーム側コネクタ、100・・・車両側配線(車両側配索部材)、110・・・ワイパ装置、102・・・車両側コネクタ、112・・・ワイパブレード、113・・・ワイパアーム、114・・・ワイパアーム本体、116・・・ピボット軸、118・・・駆動リンク、119・・・従動リンク、124・・・アームヘッド、126・・・リテーナ、132・・・配管ホース(配索部材)、134・・・軸受、136・・・外輪部、138・・・内輪部

Claims (9)

  1. ワイパブレードが先端部に連結されるワイパアーム本体と、
    円筒状に形成されて前記ワイパアーム本体の基端部に取り付けられる外輪部、及び、円筒状に形成されて前記外輪部の内側に回転自在に嵌合すると共に、内側の空間が軸線方向両側に開放された状態で車両に支持され、前記内側の空間を通して前記ワイパアーム本体側から前記車両側に配索部材が配索される内輪部を有する軸受と、
    を備えたワイパアーム。
  2. 車両側に配索された車両側配索部材の一端部に接続された車両側コネクタと結合されるアーム側コネクタと、
    前記アーム側コネクタが一端部に接続され、前記ワイパアーム本体側に配索されたアーム側配索部材と、
    を備えた請求項1に記載のワイパアーム。
  3. 前記内輪部が固定されると共に、車両に固定される車両ブラケットを備え、
    前記車両ブラケットには、前記内輪部の内側の空間を車両側に開放させるための貫通孔又は切欠が形成されている請求項1又は請求項2に記載のワイパアーム。
  4. 前記ワイパアーム本体は、
    車両に設けられたピボット軸に基端部が連結され、前記ピボット軸と共に回動する駆動リンクと、
    基端部が前記ピボット軸から離間して車両に回動可能に支持される従動リンクと、
    前記駆動リンクの先端部及び前記従動リンクの先端部がそれぞれ回動可能に連結され、前記駆動リンク及び前記従動リンクと共に4節リンクを形成するアームヘッドと、
    前記アームヘッドに基端部が連結され、先端部に前記ワイパブレードが連結されるリテーナと、
    を備え、
    前記軸受は、前記従動リンクの基端部に設けられ、前記ピボット軸から離間して車両に設けられる支持部に前記内輪部が支持される請求項1~請求項3の何れか1項に記載のワイパアーム。
  5. 前記ワイパアーム本体に支持されたモータと、
    前記ワイパアーム本体に支持され、前記モータによって回転駆動され、車両に設けられる走行面上で転動する駆動輪と、
    を備え、
    前記転動により前記ワイパアーム本体が車両に対して前記軸受回りに回動される請求項1~請求項3の何れか1項に記載のワイパアーム。
  6. 前記内輪部は、底壁部に貫通孔が形成された有底の円筒状に形成されており、前記貫通孔が車両側に開放された状態で前記底壁部が直接又は間接的に車両に固定される請求項1~請求項5の何れか1項に記載のワイパアーム。
  7. 前記内輪部の軸線方向一端部に形成されたフランジ部が、前記外輪部の軸線方向一端部に係合している請求項1~請求項6の何れか1項に記載のワイパアーム。
  8. 前記ワイパアーム本体に支持され、車両に対する前記ワイパアーム本体の位置を検出する測位センサを備えた請求項1~請求項7の何れか1項に記載のワイパアーム。
  9. 請求項1~請求項8の何れか1項に記載のワイパアームと、
    前記ワイパアームが備えるワイパアーム本体の先端部に連結されたワイパブレードと、
    を有するワイパ装置。
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