JP2014097715A - ワイパ装置 - Google Patents

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Tsuneo Sugiyama
恒夫 杉山
Ryoichi Akaishi
亮一 赤石
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Abstract

【課題】効果的に小型化、軽量化することができ、且つ製造コストの増大も抑制することができるワイパ装置を提供する。
【解決手段】ワイパモータ40と、ワイパモータ40が固定されるパイプフレーム20と、ワイパアームが固定され、ワイパモータ40の駆動に伴って回動する第1ピボット軸6a及び第2ピボット軸6bと、パイプフレーム20に設けられ、各ピボット軸6a,6bをそれぞれ回転自在に支持する第1ピボットホルダ7及び第2ピボットホルダ8と、第1ピボットホルダ7に設けられた第1取付ステー11及び第2取付ステー12と、第2ピボットホルダ8に設けられた第3取付ステー24とを備えた装置本体105を有し、各取付ステー11,12,24の固定部17,18,27の中心P1,P2,P3同士を結ぶ領域RY1内に、ワイパモータ40の重心G2が位置している。
【選択図】図2

Description

この発明は、車両のガラス面などを払拭するために用いられるワイパ装置に関するものである。
車両に用いられるワイパ装置は、ワイパモータと、ワイパモータの回転力を伝達するリンク機構と、一端にリンク機構が接続され、他端にワイパアームが固定されるピボット軸と、ピボット軸を回動自在に支持するピボットホルダとを備えている。そして、ピボットホルダやワイパモータのブラケット等に、車体に取り付けるための固定部が設けられている。これら固定部が、ボルトやピンを介して車体に固定されることにより、ワイパ装置全体が固定される。
ところで、車体にワイパ装置を確実に固定するために、ワイパ装置に3つ又は4つの固定部を設け、ワイパ装置を3点止め又は4点止めとする場合が多い。ここで、ワイパ装置を小型化、軽量化しようとした場合、ワイパ装置を4点止めとするよりも3点止めとする方が、部品の数が減少するので好ましい。
ワイパ装置を3点止めとする場合、2つのピボットホルダにそれぞれ固定部を設けると共に、ワイパモータのブラケットに固定部を1つ設けることが多い。このように構成することで、重量の重いワイパモータを直接固定することができ、このワイパモータの揺れを抑制できる。この結果、ワイパモータの取付位置がずれたり、ワイパ装置全体ががたついてしまったりすることを防止できる(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
特開平9−39741号公報 特開2000−135971号公報 特開2002−356142号公報
ところで、ワイパ装置は、車体のフロントガラスの下のカウル内に設けられることから、ワイパモータのレイアウト位置に制約を受けることが多い。また、車種ごとにワイパモータのレイアウト位置の制約が異なる場合もある。
このため、上述の従来技術のように、ワイパモータのブラケットに固定部を設ける場合、この固定部とワイパモータとの位置関係によってはブラケットの形状が複雑化し、ワイパ装置全体を効果的に小型化、軽量化しにくいという課題がある。また、車種ごとにブラケットを用意する必要があり、部品点数が増加してワイパ装置の製造コストが増大してしまうという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、効果的に小型化、軽量化することができ、且つ製造コストの増大も抑制することができるワイパ装置を提供するものである。
上記の課題を解決するために、本発明に係るワイパ装置は、ワイパモータと、前記ワイパモータが固定されるフレームと、ワイパアームが固定され、前記ワイパモータの駆動に伴って回動する複数のピボット軸と、前記フレームに設けられ、前記ピボット軸を回転自在に支持する複数のピボットホルダと、前記フレーム、及び前記ピボットホルダの少なくとも何れか一方に設けられ、車体に固定される複数の取付ステーとを備えた装置本体を有し、各取付ステーのうち、前記車体に固定される固定部の中心同士を結ぶ領域内に、前記ワイパモータの重心が位置していることを特徴とする。
このように構成することで、重量の重いワイパモータを各取付ステーによってバランスよく支持することができる。このため、ワイパモータを直接固定することなく、このワイパモータの揺れを、各取付ステーによって吸収することが可能になる。
よって、従来のようにワイパモータに取付ステーを設けることなく、ワイパモータの取付位置がずれたり、ワイパ装置全体ががたついてしまったりすることを防止できるので、効果的にワイパ装置の小型化、軽量化を図ることができる。また、ワイパモータに取付ステーを設ける必要がないので、車種ごとにワイパモータのブラケット等を用意する必要がなく、ワイパ装置の製造コストの増大を抑制することができる。
本発明に係るワイパ装置は、各取付ステーのうち、前記車体に固定される固定部の中心同士を結ぶ領域内に、前記装置本体の重心が位置していることを特徴とする。
このように構成することで、ワイパ装置全体を、各取付ステーによってバランスよく支持することができる。このため、より効果的に小型化、軽量化することができ、且つ製造コストの増大も抑制することができるワイパ装置を提供できる。
本発明に係るワイパ装置は、前記ピボット軸は、第1ピボット軸、及び第2ピボット軸の2つで構成され、前記ピボットホルダは、前記第1ピボット軸を回転自在に支持する第1ピボットホルダ、及び前記第2ピボット軸を回転自在に支持する第2ピボットホルダの2つで構成され、前記フレームは、前記第1ピボットホルダと前記第2ピボットホルダとを連結するように形成され、前記ワイパモータは、前記重心が前記第2ピボット軸よりも前記第1ピボット軸側に位置するように配置され、前記第1ピボットホルダに、前記取付ステーを2つ設ける一方、前記第2ピボットホルダに前記取付ステーを1つ設けたことを特徴とする。
このように構成することで、3つの取付ステーにより、ワイパ装置を強固に固定することができる。また、ワイパモータの重心を、2つのピボット軸のうちの一方(第1ピボット軸)に寄るように配置し、そのピボット軸を回転自在に支持するピボットホルダ(第1ピボットホルダ)に2つの取付ステーを設けている。
このため、取付ステーによって、ワイパモータの揺れを確実に受けることができる。この結果、効果的に小型化、軽量化することができ、且つ製造コストの増大も抑制することができるワイパ装置を提供できる。
本発明に係るワイパ装置は、前記第1ピボットホルダは、前記車体のフロントガラスの下縁における左右方向の角部近傍に配置されていることを特徴とする。
フロントガラスの下方に位置するカウル内のスペースは、フロントガラスの下縁が僅かに弧状に形成されている分、左右方向の中央部近傍よりも左右方向両端側が広く空いている。また、フロントガラスの下縁における左右方向の角部近傍は、エンジンルームの車幅方向両端に相当する箇所なので、スペースを確保しやすい。このようなスペースに、2つの取付ステーが設けられた第1ピボットホルダを配置するので、カウル内のスペースを有効活用できる。
本発明によれば、重量の重いワイパモータを各取付ステーによってバランスよく支持することができる。このため、ワイパモータを直接固定することなく、このワイパモータの揺れを、各取付ステーによって吸収することが可能になる。
よって、従来のようにワイパモータに取付ステーを設けることなく、ワイパ装置全体ががたついてしまうことを防止できるので、効果的にワイパ装置の小型化、軽量化を図ることができる。また、ワイパモータに取付ステーを設ける必要がないので、車種ごとにワイパモータのブラケット等を用意する必要がなく、ワイパ装置の製造コストの増大を抑制することができる。
本発明の実施形態における車両の一部を車外からみた平面図である。 本発明の実施形態におけるワイパ装置を前方からみた正面図である。 本発明の実施形態におけるワイパ装置を、車体に取り付けた状態で下側からみた斜視図である。 本発明の実施形態におけるワイパ装置を、車体に取り付けた状態で上側からみた斜視図である。
(車両)
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、ワイパ装置が設けられた車両の一部を車外からみた平面図である。
尚、以下の説明において、重力方向上下を単に上方向、下方向と称して説明する。また、重力方向に直交する左右方向を車幅方向と称して説明する。さらに、車両の進行方向前方を単に前方、進行方向後方を単に後方と称して説明する。
図1に示すように、車両100には、フロントガラス2の運転席側払拭範囲R1を払拭すべく、運転席側に配置された第1ワイパブレード3aと、フロントガラス2の助手席側払拭範囲R2を払拭すべく、助手席側に配置された第2ワイパブレード3bとが設けられている。尚、本実施形態の車両100は、右ハンドル車である場合について説明するが、これに限られるものではなく、左ハンドル車であってもよい。
フロントガラス2は、全体が進行方向前方に僅かに膨出するように湾曲形成されており、上縁2a及び下縁2bもそれぞれ僅かに弧状となるように形成されている。
第1ワイパブレード3aは、運転席側に配置されている第1ワイパアーム4aの先端に取り付けられている。そして、第1ワイパブレード3aは、第1ワイパアーム4aに内装されている不図示のスプリングにより、フロントガラス2側に向かって付勢されている。
一方、第2ワイパブレード3bは、助手席側に配置されている第2ワイパアーム4bの先端に取り付けられている。そして、第2ワイパブレード3bは、第2ワイパアーム4bに内装されている不図示のスプリングにより、フロントガラス2側に向かって付勢されている。
車両100の車体1には、フロントガラス2の下部のカウル70内に、各ワイパアーム4a,4bを駆動して払拭動作を行わせるためにワイパ装置5が設けられている。このワイパ装置5の払拭パターンは、所謂タンデム式になっている。すなわち、フロントガラス2の車幅方向運転席側端の近傍に第1ピボット軸6aが配置されていると共に、フロントガラス2の車幅方向中央の近傍に第2ピボット軸6bが配置されている。そして、各ワイパアーム4a,4bはワイパ装置5により駆動されて上反転位置と下反転位置との間で同一方向に揺動してフロントガラス2を払拭する。
(ワイパ装置)
図2は、ワイパ装置を前方からみた正面図、図3は、ワイパ装置を、車体に取り付けた状態で下側からみた斜視図、図4は、ワイパ装置を、車体に取り付けた状態で上側からみた斜視図である。
図2〜図4に示すように、ワイパ装置5は、装置本体105を有している。装置本体105は、フロントガラス2の下方の車幅方向運転席側に配置される第1ピボット軸6aと、この第1ピボット軸6aよりも車幅方向助手席側、つまり、フロントガラス2の下方の車幅方向略中央に配置される第2ピボット軸6bとを備えている。
第1ピボット軸6aは、第1ピボットホルダ7に回転自在に支持されており、その先端(前端、図1、図2における紙面手前側)に、第1ワイパアーム4aの基端が取り付けられている。
一方、第2ピボット軸6bは、第2ピボットホルダ8に回転自在に支持されており、その先端(前端、図1、図2における紙面手前側)に、第2ワイパアーム4bの基端が取り付けられている。
(第1ピボットホルダ)
第1ピボットホルダ7は、アルミダイキャストにより形成されたものであって、第1ピボット軸6aの基端(後端)側が挿通される筒状の第1ホルダ本体9を有している。第1ホルダ本体9の内部には、不図示のすべり軸受が嵌合固定されている。このすべり軸受を介し、第1ホルダ本体9に第1ピボット軸6aの基端側が回転自在に支持されている。
第1ピボット軸6aは、軸方向略中央から先端側に至る半分が第1ホルダ本体9から突出した状態になっている。この突出した部位に、第1ワイパアーム4aを伝う雨水などを受ける第1キャップ10が装着されている。さらに、この第1キャップ10から突出した第1ピボット軸6aの先端に、第1ワイパアーム4aの基端が取り付けられる。一方、第1ピボット軸6aの基端は、第1ホルダ本体9の後端側から突出しており、この突出した部位に、後述の第1レバー31が取り付けられている。
また、第1ホルダ本体9の前端側には、第1取付ステー11が上方に向かって延出されていると共に、第2取付ステー12が下方に向かって延出されている。これら第1取付ステー11及び第2取付ステー12は、車体1に第1ピボットホルダ7を固定するためのものである。
第1取付ステー11は、車体1のカウル70(図1参照)の取付面(不図示)の形状に沿うように、湾曲形成されており、その基端側よりも先端側が前方に向かって突き出した状態になっている。
第1取付ステー11の先端には、不図示のボルトやピンを挿通可能な挿通孔13が形成されている。不図示のボルトやピンを用いて、車体1に第1取付ステー11が固定されるようになっている。第1取付ステー11の挿通孔13には、ゴム製のマウント14が装着されており、このマウント14を介して車体1に第1取付ステー11が固定される。
すなわち、第1取付ステー11の挿通孔13は、第1取付ステー11を車体1に固定するための固定部17として機能している。尚、車体1に、マウント14を介して第1取付ステー11が固定されているので、ワイパ装置5の振動が第1取付ステー11を介して車両100に伝わってしまうのを抑制できる。
第2取付ステー12も、第1取付ステー11と同様に、車体1のカウル70(図1参照)の取付面(不図示)の形状に沿うように湾曲形成されている。これにより、第2取付ステー12の先端側は、基端側よりも前方に向かって突き出した状態になっている。
第2取付ステー12の先端にも、不図示のボルトやピンを挿通可能な挿通孔15が形成されている。この挿通孔15には、ゴム製のマウント16が装着されており、マウント16を介して車体1に第2取付ステー12が固定される。
すなわち、第2取付ステー12の挿通孔15は、第2取付ステー12を車体1に固定するための固定部18として機能している。尚、車体1に、マウント16を介して第2取付ステー12が固定されているので、ワイパ装置5の振動が第2取付ステー12を介して車両100に伝わってしまうのを抑制できる。
ここで、ワイパ装置5の払拭パターンは所謂タンデム式であり、フロントガラス2の車幅方向運転席側端の近傍に第1ピボット軸6aが配置されている。このため、この第1ピボット軸6aを回転自在に支持する第1ピボットホルダ7も、フロントガラス2の車幅方向運転席側端の近傍に配置されていることになる。換言すれば、図1に示すように、フロントガラス2の下縁2bにおける運転席側の角部2c(以下、運転席側角部2cという)の近傍に、第1ピボットホルダ7が配置されている。
フロントガラス2の下縁2bは僅かに弧状に形成されているので、カウル70内のスペースSは、フロントガラス2の車幅方向の中央部近傍よりも、運転席側角部2cの近傍が広くなっている。また、運転席側角部2cの近傍は、不図示のエンジンルームの車幅方向両端に相当する箇所なので、スペースSを広く確保しやすい。このようなスペースSに、第1ピボットホルダ7が配置されている。
さらに、第1ホルダ本体9の前端には、車幅方向助手席側、つまり、第2ピボットホルダ8側に向かって円柱状の第1パイプ取付部19が突出形成されている。このパイプ取付部19には、パイプフレーム20の一端が外嵌固定されている。
(パイプフレーム)
パイプフレーム20は、第1ピボットホルダ7と第2ピボットホルダ8とを連結するためのものである。パイプフレーム20は、車幅方向に沿って延びるように円筒状に形成されている。パイプフレーム20の一端には、カシメ部20aが形成されている。このカシメ部20aは、第1ピボットホルダ7のパイプ取付部19にパイプフレーム20の一端を外嵌した後、この一端をカシメることにより形成される。このように構成することで、第1ピボットホルダ7のパイプ取付部19に、パイプフレーム20の一端が確実に外嵌固定される。
また、パイプフレーム20の他端は、第2ピボットホルダ8に形成されている後述の第2パイプ取付部22に外嵌固定されるようになっている。パイプフレーム20の他端にもカシメ部20bが形成されている。このカシメ部20bは、第2ピボットホルダ8のパイプ取付部22にパイプフレーム20の他端を外嵌した後、この他端をカシメることにより形成される。このように構成することで、第2ピボットホルダ8のパイプ取付部22に、パイプフレーム20の他端が確実に外嵌固定される。
(第2ピボットホルダ)
第2ピボットホルダ8は、アルミダイキャストにより形成されたものであって、第2ピボット軸6bの基端(後端)側が挿通される筒状の第2ホルダ本体21を有している。この第2ホルダ本体21の運転席側、つまり、第1ピボットホルダ7側に、第2パイプ取付部22が突出形成されている。
第2パイプ取付部22は、第2ホルダ本体21の前側から斜め前方に延出した後、車幅方向に沿うように第1ピボットホルダ7側に向かって屈曲延出されている。そして、第2パイプ取付部22の先端が円柱状に形成されており、ここにパイプフレーム20の他端が外嵌される。
また、第2ホルダ本体21の内部には、不図示のすべり軸受が嵌合固定されており、このすべり軸受を介し、第2ホルダ本体21に第2ピボット軸6bの基端側が回転自在に支持されている。
第2ピボット軸6bは、軸方向略中央から先端側に至る半分が第2ホルダ本体21から突出した状態になっている。この突出した部位に、第2ワイパアーム4bを伝う雨水などを受ける第2キャップ23が装着されている。さらに、この第2キャップ23から突出した第2ピボット軸6bの先端に、第2ワイパアーム4bの基端が取り付けられる。一方、第2ピボット軸6bの基端は、第2ホルダ本体21の後端側から突出しており、この突出した部位に、後述の第2レバー32が取り付けられている。
また、第2ホルダ本体21の軸方向略中央には、第3取付ステー24が車幅方向助手席側に向かって延出されている。この第3取付ステー24は、車体1に第2ピボットホルダ8を固定するためのものである。
第3取付ステー24の先端には、不図示のボルトやピンを挿通可能な挿通孔25が形成されている。不図示のボルトやピンを用いて、車体1に第3取付ステー24が固定されるようになっている。
第3取付ステー24の挿通孔25には、ゴム製のマウント26が装着されており、このマウント26を介して車体1に第3取付ステー24が固定される。すなわち、第3取付ステー24の挿通孔25は、第3取付ステー24を車体1に固定するための固定部27として機能している。尚、車体1に、マウント26を介して第3取付ステー24が固定されることにより、ワイパ装置5の振動が第3取付ステー24を介して車両100に伝わってしまうのを抑制できる。
ここで、第1ピボット軸6aの基端(後端)には、板状の第1レバー31の一端が固定されている。一方、第2ピボット軸6bの基端(後端)には、板状の第2レバー32の一端が固定されている。
第1レバー31は、第1ピボット軸6aの軸方向に対して略直交するように、下方に向かって延出しており、第1ピボット軸6aと一体となって回動するようになっている。一方、第2レバー32は、第2ピボット軸6bの軸方向に対して略直交するように、下方に向かって延出しており、第2ピボット軸6bと一体となって回動するようになっている。
第1レバー31の他端、及び第2レバー32の他端には、それぞれ連結ロッド33の両端がボールジョイント34a,34bを介して回動自在に連結されている。すなわち、第1レバー31、及び第2レバー32は、連結ロッド33により連結されている。そして、各レバー31,32と一体となって回動する第1ピボット軸6aと第2ピボット軸6bとが、同期して動作するようになっている。
(ワイパモータ)
第1ピボットホルダ7と第2ピボットホルダ8とを連結しているパイプフレーム20には、第1ピボットホルダ7側に、モータブラケット41が取り付けられている。モータブラケット41は、例えばアルミダイキャスト等により形成されたものであって、パイプフレーム20を把持する第1把持片41a及び第2把持片41bの2つの把持片41a,41bにより構成されている。これら把持片41a,41bがボルト71及びナット72により締結固定されることで、パイプフレーム20にモータブラケット41が取り付けられる。尚、モータブラケット41は、アルミダイキャストに限られるものではなく、例えば樹脂や鋳鉄等により形成することも可能である。
モータブラケット41を構成する2つの把持片41a,41bのうち、第1把持片41aには、ワイパモータ40が設けられている。ワイパモータ40は、各ピボット軸6a,6bを駆動する駆動源となるものであって、電動モータ42と、この電動モータ42に連結されている減速機構43とにより構成されている。そして、減速機構43のケース43aと、第1把持片41aとが一体成形されている。
電動モータ42は、バッテリ等の外部電源に制御装置(何れも不図示)を介して接続されている。そして、車室内に設けられる不図示のワイパスイッチが操作されると、その操作信号に応じて制御装置から電動モータ42に駆動電流が供給され、電動モータ42が作動するようになっている。電動モータ42の出力は、減速機構43の出力軸44に伝達される。
尚、電動モータ42としては、例えばブラシ付き直流モータが用いられる。また、制御装置としては、例えばCPU(中央演算処理装置)やメモリ等を備えたマイクロコンピュータが用いられる。
減速機構43の出力軸44には、出力アーム45の一端が取り付けられている。出力アーム45は、金属板等により帯状に形成され、且つ断面クランク状に形成されたものであって、クランクアームとも呼ばれている。出力アーム45の一端には、出力軸44を挿入可能な挿入孔(不図示)が形成されている。
一方、出力軸44の先端には不図示の雄ネジ部が刻設されており、出力アーム45の一端が挿入された上からナット46が螺入されるようになっている。これにより、出力アーム45とナット46とが一体となって回転する。
また、出力アーム45の他端には、駆動ロッド47の一端がボールジョイント48を介して回動自在に連結されている。さらに、駆動ロッド47の他端は、第2ピボット軸6bに一端が取り付けられている第2レバー32の他端側に、ボールジョイント49を介して回転自在に連結されている。
このように構成された第1レバー31、第2レバー32、連結ロッド33、出力アーム45、及び駆動ロッド47は、ワイパモータ40の回転力を伝達するリンク機構60として機能する(詳細は後述する)。
この他に、パイプフレーム20には、防水カバー50が取り付けられている。防水カバー50は、リンク機構60に雨水等が飛散するのを防止するためのものである。防水カバー50は、出力アーム45、及び駆動ロッド47と、ワイパモータ40との間に配置されているカバー本体51を有している。
カバー本体51は、ベース部52と、ベース部52の周縁から前方に向かって立ち上がる立ち上がり壁53とにより構成されている。ベース部52は、ワイパモータ40の後部全体を覆うように形成されている。換言すれば、ベース部52の面積は、ワイパモータ40をベース部52に投影させた場合の面積よりも大きく設定されている。
また、ベース部52には、ワイパモータ40の出力軸44に対応する箇所に、開口部54が形成されている。この開口部54を介して、ワイパモータ40の出力軸44がベース部52の後方に向かって突出されている。
さらに、ベース部52には、フック55が一体成形されている。フック55は、パイプフレーム20に防水カバー50を固定するためのものである。フック55は、パイプフレーム20のモータブラケット41が取り付けられている箇所よりも第1ピボットホルダ7側に配置された第1フック部55a、パイプフレーム20のモータブラケット41が取り付けられている箇所よりも第2ピボットホルダ8側に配置された第2フック部55b、及び第3フック部55cの3つのフック部55a〜55cにより構成されている。
各フック部55a〜55cは、パイプフレーム20の断面形状に対応するように、断面略U字状に形成されている。そして、パイプフレーム20に、各フック部55a〜55cが係合されている。
このように構成されたワイパ装置5は、第1ピボットホルダ7に一体成形されている第1取付ステー11及び第2取付ステー12と、第2ピボットホルダ8に一体成形されている第3取付ステー24とにより、車体1に3点止めにより取り付けられている。
(装置本体及びワイパモータの重心位置)
ここで、図2に詳示するように、装置本体105の重心G1及びワイパモータ40の重心G2は、第1取付ステー11の固定部17(挿通孔13)の中心P1と、第2取付ステー12の固定部18(挿通孔15)の中心P2と、第3取付ステー24の固定部27(挿通孔25)の中心P3とを結ぶ領域RY1内に位置している。このため、ワイパ装置5を構成する部品の中でも重量の重いワイパモータ40の荷重を、各固定部17,18,27にバランスよく分散させることができる。すなわち、3つの固定部17,18,27によって、ワイパ装置5をバランスよく支持することができる。
(ワイパ装置の動作)
次に、ワイパ装置5の動作について説明する。
図2〜図4に示すように、ワイパモータ40の電動モータ42が作動すると、減速機構43の出力軸44が回転する。そして、出力軸44と一体となって出力アーム45が回転する。出力アーム45が回転することにより、駆動ロッド47の一端が連れ回る。ここで、駆動ロッド47の他端は、第2ピボット軸6bに固定された第2レバー32の他端に取り付けられている。このため、出力アーム45の回転運動が駆動ロッド47を介して第2レバー32の揺動運動に変換される。
そして、図1に示すように、第2ピボット軸6bの先端に取り付けられている第2ワイパアーム4bが所定範囲内を揺動運動する。これにより、第2ワイパブレード3bがフロントガラス2の助手席側払拭範囲R2を払拭する。
また、第2ピボット軸6bに固定された第2レバー32と、第1ピボット軸6aに固定された第1レバー31とが、それぞれボールジョイント34a,34bを介して連結ロッド33により連結されているので、第1ピボット軸6aの先端に取り付けられている第1ワイパアーム4aも、第2ワイパアーム4bと同期して所定範囲内を揺動運動する。これにより、第1ワイパブレード3aがフロントガラス2の運転席側払拭範囲R1を払拭する。
ここで、各ワイパアーム4a,4bを揺動運動させることによる反力がリンク機構60を介してワイパモータ40に伝達されたり、車両100が走行することによる振動がワイパモータ40に伝達されたりする。
このとき、ワイパ装置5の領域RY1(図2参照)内に、装置本体105の重心G1及びワイパモータ40の重心G2が位置しているので、ワイパモータ40にかかる荷重が3つの固定部17,18,27にバランスよく分散され、ワイパモータ40の揺れが抑制される。
しかも、2つの取付ステー11,12が設けられている第1ピボットホルダ7側に、ワイパモータ40が配置されている。換言すれば、第3取付ステー24のみが設けられている第2ピボットホルダ8に支持されている第2ピボット軸6bよりも、2つの取付ステー11,12が設けられている第1ピボットホルダ7に支持されている第1ピボット軸6a側に、ワイパモータ40の重心G2が位置している。このため、2つの取付ステー11,12がワイパモータ40にかかる荷重を確実に受けやすく、ワイパモータ40の揺れが確実に抑制される。
(効果)
したがって、上述の実施形態によれば、ワイパモータ40を車体1に直接固定することなく、このワイパモータ40の揺れを3つの取付ステー11,12,24によって吸収することが可能になる。このため、従来のように、ワイパモータ40に取付ステーを設けることなく、ワイパモータ40の取付位置がずれたり、ワイパ装置5全体のがたついてしまったりするのを防止できるので、効果的にワイパ装置5の小型化、軽量化を図ることができる。
また、ワイパモータ40に取付ステーを設ける必要がないので、車種ごとにワイパモータ40のモータブラケット41等を用意する必要がなく、ワイパ装置5の製造コストの増大を抑制することができる。
さらに、2つの取付ステー11,12が設けられている第1ピボットホルダ7側(第1ピボット軸6a側)に、ワイパモータ40の重心G2が位置しているので、第2ピボット軸6b側にワイパモータ40の重心G2が位置している場合と比較して、ワイパモータ40の揺れを確実に受けることができる。このため、効果的に小型化、軽量化することができ、且つ製造コストの増大も抑制することができるワイパ装置5を提供できる。
また、フロントガラス2の運転席側角部2cの近傍に、第1ピボットホルダ7が位置するように、カウル70内にワイパ装置5が設けられている。すなわち、カウル70内において、比較的スペースSが広く確保されている箇所に、2つの取付ステー11,12が設けられている第1ピボットホルダ7を配置している。このように、カウル70内のスペースSを有効活用してワイパ装置5を配置しているので、カウル70が無駄に大きくなってしまうことを防止できる。
尚、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述の実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述の実施形態では、第1取付ステー11、第2取付ステー12、及び第3取付ステー24の3つの取付ステー11,12,24による3点止めにて、車体1にワイパ装置5を固定した場合について説明した。しかしながら、ワイパモータ40を避けた位置に取付ステーを設けるのであれば、取付ステーの個数は3つに限られるものではなく、4つ以上の複数設けてもよい。すなわち、図2に2点鎖線で示すように、パイプフレーム20に取付ステー80を設けてもよい。この場合、各取付ステーのうち、車体に固定される固定部の中心同士を結ぶ領域内に、少なくともワイパモータ40の重心G2が位置するようにする。
また、上述の実施形態では、パイプフレーム20に防水カバー50を取り付け、リンク機構60に雨水等が飛散するのを防止するように構成した場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、防水カバー50を取り外してもよい。この場合、例えば、ワイパ装置5と、カウル70の壁面との間に、防水プレート等の防水構造を設け、ワイパ装置5全体に雨水等が飛散するのを防止するようにしてもよい。また、パイプフレーム20に防水カバー50を取り付けるか否かに関わらず、ワイパ装置5と、カウル70の壁面との間に、防水プレート等の防水構造を設けることも可能である。
さらに、上述の実施形態では、フロントガラス2の運転席側角部2cの近傍に、第1ピボットホルダ7が位置するように、カウル70内にワイパ装置5を設けた場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、フロントガラス2の下縁2bの車幅方向両側の何れかの角部近傍に、2つの取付ステーが設けられたピボットホルダが配置されていればよい。
すなわち、例えば、ワイパ装置5の第1ピボットホルダ7と第2ピボットホルダ8とを左右逆に設け、フロントガラス2の下縁2bにおける助手席の角部に、第1ピボットホルダ7が配置されるように構成してもよい。
1 車体
2 フロントガラス
2b 下縁
2c 運転席側角部(角部)
4a 第1ワイパアーム(ワイパアーム)
4b 第2ワイパアーム(ワイパアーム)
5 ワイパ装置
6a 第1ピボット軸
6b 第2ピボット軸
7 第1ピボットホルダ
8 第2ピボットホルダ
11 第1取付ステー(取付ステー)
12 第2取付ステー(取付ステー)
20 パイプフレーム(フレーム)
24 第3取付ステー(取付ステー)
40 ワイパモータ
80 取付ステー
105 装置本体
G1,G2 重心
P1,P2,P3 中心
RY1 領域

Claims (4)

  1. ワイパモータと、
    前記ワイパモータが固定されるフレームと、
    ワイパアームが固定され、前記ワイパモータの駆動に伴って回動する複数のピボット軸と、
    前記フレームに設けられ、前記ピボット軸を回転自在に支持する複数のピボットホルダと、
    前記フレーム、及び前記ピボットホルダの少なくとも何れか一方に設けられ、車体に固定される複数の取付ステーとを備えた装置本体を有し、
    各取付ステーのうち、前記車体に固定される固定部の中心同士を結ぶ領域内に、前記ワイパモータの重心が位置していることを特徴とするワイパ装置。
  2. 各取付ステーのうち、前記車体に固定される固定部の中心同士を結ぶ領域内に、前記装置本体の重心が位置していることを特徴とする請求項1に記載のワイパ装置。
  3. 前記ピボット軸は、第1ピボット軸、及び第2ピボット軸の2つで構成され、
    前記ピボットホルダは、前記第1ピボット軸を回転自在に支持する第1ピボットホルダ、及び前記第2ピボット軸を回転自在に支持する第2ピボットホルダの2つで構成され、
    前記フレームは、前記第1ピボットホルダと前記第2ピボットホルダとを連結するように形成され、
    前記ワイパモータは、前記重心が前記第2ピボット軸よりも前記第1ピボット軸側に位置するように配置され、
    前記第1ピボットホルダに、前記取付ステーを2つ設ける一方、前記第2ピボットホルダに前記取付ステーを1つ設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のワイパ装置。
  4. 前記第1ピボットホルダは、前記車体のフロントガラスの下縁における左右方向の角部近傍に配置されていることを特徴とする請求項3に記載のワイパ装置。
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