JPH1026439A - 蒸発器の蒸発管構造 - Google Patents

蒸発器の蒸発管構造

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JPH1026439A
JPH1026439A JP20120096A JP20120096A JPH1026439A JP H1026439 A JPH1026439 A JP H1026439A JP 20120096 A JP20120096 A JP 20120096A JP 20120096 A JP20120096 A JP 20120096A JP H1026439 A JPH1026439 A JP H1026439A
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JP
Japan
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liquid
tube
evaporator
spring
flow
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Pending
Application number
JP20120096A
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English (en)
Inventor
Kazuyoshi Yamauchi
一義 山内
Atsushi Sekikawa
敦司 関川
Ryuichiro Kawakami
隆一郎 川上
Toshiharu Shimizu
敏春 清水
Kenji Ooka
憲司 大岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Kawaju Reinetsu Kogyo KK
Toho Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Kawaju Reinetsu Kogyo KK
Toho Gas Co Ltd
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Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd, Tokyo Gas Co Ltd, Kawaju Reinetsu Kogyo KK, Toho Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
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Publication of JPH1026439A publication Critical patent/JPH1026439A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蒸発器の伝熱性を向上し蒸発器の使用される
装置の動特性を良くする。 【解決手段】 蒸発管1は、その内面を一様に濡らすた
めのスプリング11と、液体流路になるスリット12と
を有する。 【効果】 冷媒等の液体はスリット12内を流れるの
で、傾斜した液体の自由表面S1 、S2 、S3 をスプリ
ング11の線の高さの範囲内に形成することが可能にな
り、液面下の熱伝達率の低い部分の面積が小さくなる。
又、蒸発器への液体供給が停止すると冷房出力が急減
し、吸収冷暖房機等の動特性が良くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ほぼ水平方向に配
置される蒸発管であって蒸発されるべき液体が毛管現象
によって管内面を濡らすようにされた蒸発管を備えた蒸
発器の蒸発管構造に関する。
【0002】
【従来の技術】水平管式で管内に蒸発されるべき液体を
流す形式の蒸発器としては、例えば吸収冷暖房機の蒸発
器のように、冷媒を効率良く蒸発させるために管内面に
スプリングを挿入する等、毛管現象を促進する構造を用
いた蒸発管を備えたものが知られている。しかしなが
ら、このような蒸発管構造では、図4に示す如く、例え
ばスプリングを用いると、これが堰の作用をなし、スプ
リングを乗り越えて冷媒を流さなければならないため、
スプリングの高さ即ちその線の直径の上に液面の盛り上
がりが発生する。その結果、蒸発管のうちの冷媒が溜ま
っている下方部分の伝熱性能が表面蒸発で伝熱が行われ
ている他の部位より低下する。又、この部分の冷媒液保
有量が多くなり、吸収冷暖房機を停止した後にもスプリ
ング間に残った冷媒の蒸発が継続し、吸収冷暖房機とし
ての動特性が悪くなる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は従来技術に於
ける上記問題に対して、蒸発管の伝熱性能を向上し、蒸
発器の使用される装置の動特性を改善できる蒸発器の蒸
発管構造を提供することを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、ほぼ水平方向に配置される蒸発管であって
蒸発されるべき液体が毛管現象によって管内面を濡らす
ようにされた蒸発管を備えた蒸発器の蒸発管構造におい
て、前記蒸発管の下方側において該蒸発管の長さ方向に
延設された溝状部を有することを特徴とする。蒸発され
るべき液体が毛管現象によって管内面を濡らす構造とし
ては、例えば、管内面の円周方向に螺旋状に溝加工をし
たり親水処理を施工したり、管内にスプリング等を挿入
する等、毛管現象を促進する構造が用いられる。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は本発明を適用した蒸発器の
蒸発管構造の一例を示し、図では管の液体入口側の一部
分を示している。蒸発管1は、管内面を濡らす構造とし
て、その内面に接触するように挿入された螺旋状物等と
してのスプリング11を備えていて、蒸発器に取り付け
られたときにほぼ水平方向に配置され、そのときの下方
側部分には蒸発管の長さ方向に延設された溝状部として
のスリット12が設けられている。スリット12の寸法
や断面形状は、蒸発管1の寸法、蒸発させる液体の種類
や流量等を考慮して実際の設計において適当な値に決め
られる。
【0006】図2は、本発明の蒸発管構造を適用できる
蒸発器の一例として、吸収冷暖房機に用いられる水平管
式蒸発器の一部分の構造を示す。蒸発器2は、冷媒蒸気
ヘッダ21、これに設けられた冷媒入口22、冷媒蒸気
出口23、管板24、両側の管板間に並行して配設され
た薄板状の熱交換用フィン25、フィン25に明けられ
た穴に拡管等によって圧接される蒸発管1、蒸発管1を
固定する前記管板24、蒸発管に冷媒を供給するための
冷媒トレー26等によって形成されている。蒸発器内は
高度の真空になっていて、冷媒液は例えば5°C程度の
飽和水で、蒸発しなががらカスケード式に流れ落ちる。
又、図示していないが冷媒液の一部分は上方の段から下
方の段にバイパスされる。熱交換用フィン25は、それ
らの間を図において紙面に直角の方向に流される風と熱
交換し、その熱を蒸発管1に伝達し、蒸発管1の内部の
冷媒を蒸発させる。蒸発した冷媒は図示しない吸収器に
流入する。なお、本発明の蒸発管構造は、このような吸
収冷暖房機に用いられると大きな作用効果を奏するが、
化学機械やその他の装置の蒸発器にも適用可能である。
【0007】図3は、蒸発管内の液体の流れの状態を示
す。蒸発管1内の液体の流れは開きょの流れであるか
ら、液体の自由表面は、流れ方向の上流側部分である入
口表面S1 から中間表面S2 を経て下流側部分である出
口表面S3 に向かって下り傾斜の勾配を持つ表面にな
る。このとき、本発明ではスプリング11の下方にスリ
ット12が設けられているので、スプリング11があっ
ても液体はその下方のスリット11内を通過でき、スプ
リング11を乗り越える必要がない。その結果、自由表
面は例えば図示の如く、スプリングの線直径dの範囲内
に形成可能になる。例えば、管外径を25mm、スプリ
ングの線直径を1.5mm、管長さを0.5mとすれ
ば、図示の例では、液の自由表面の勾配は1.5/50
0になり、冷媒を流すのに十分な勾配になる。
【0008】このような液体の流れでは、同図(b)に
示す如く、表面蒸発伝熱面にならず熱伝達率の低い対流
伝熱面になる部分は、液体入口において最大で、管底か
らA位置までになり、液体出口部分では最小で略0にな
る。このような液体の流れにおいても、スプリング11
の効果により、A位置より上の管表面では、スプリング
11と管表面とが接触した狭い部分に発生する液体の表
面張力によって液体が上方に運ばれ、管表面を均一に濡
らし、極めて熱伝達率の高い表面蒸発による熱伝達が行
われる。又、蒸発器への液体の供給を停止したときに
は、液体がスリット12内を通過できるので、スプリン
グ間に溜まらず、残留液量は殆ど0になる。その結果、
蒸発器の装備される吸収冷暖房機等の動特性が極めて良
くなる。
【0009】これに対して、図4に示す従来の蒸発管で
は、液体を流すための自由表面は、入口から出口までそ
れぞれS1 ´、S2 ´、S3 ´で示すようにスプリング
の上に形成される。即ち、液面がスプリングの上に盛り
上がる。その結果、熱伝達率の悪い対流伝熱面は、管底
から最大B位置、最小C位置までになり、その面積が大
きくなる。又、スプリング11が堰の作用をして、蒸発
器への液体供給を停止したときに、それぞれのスプリン
グ間に相当量の冷媒が残留し、フィン25を通過する風
が不必要に冷やされる。本発明によれば、上記のように
これらの点が大幅に改善されている。
【0010】なお以上では、管内面を濡らす構造として
スプリングを挿入した例について説明したが、管内面の
円周方向に螺旋状に溝加工をしたり親水処理を施工した
構造や、スプリング以外の毛管現象を促進する部材を挿
入した構造等に対しても本発明を適用できる。即ち、ス
プリングの場合と同様に長さ方向にスリットを設けるこ
とにより、冷媒等の蒸発されるべき液体の水位差による
管長方向の流れや表面張力による浸透を容易にして、流
れの停滞による液面の盛り上がりを防止し、伝熱効率を
改善することができる。
【0011】
【発明の効果】以上の如く本発明によれば、液体が毛管
現象によって管内面を濡らすようにされた水平蒸発管の
下方側においてその長さ方向に溝状部を延設するので、
蒸発管内を流れるべき液体が例えばスプリング等の毛管
現象促進部材によって管長方向の流れが妨げられても、
液体はその下の溝状部の中を流れたり浸透して行く。従
って、溝状部の設けられていない従来の蒸発管に較べ
て、液体の自由表面を例えばスプリングの線の大きさ分
だけ低くすることができる。その結果、液面下になる熱
伝達率の低い部分の面積を減少させ、蒸発管の熱交換性
能を向上させることができる。
【0012】又、蒸発器への液体の供給を停止したとき
には、蒸発管内の液体は溝状部内を流れ出るので、スプ
リング等に堰き止められて蒸発管内に溜まることがな
い。その結果、冷媒等の液体の供給停止後に液体の蒸発
が継続せず、例えば蒸発器が吸収冷暖房機に用いられる
場合に、冷風温度の制御が容易になる。このように、本
発明の蒸発管構造を用いることにより、蒸発器を装備す
る機械装置の動特性を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した蒸発管の構造例を示し、
(a)は断面図で(b)は側面図である。
【図2】本発明を適用した蒸発管を装備した蒸発器の構
造例を示す断面図である。
【図3】上記蒸発管における液体の流れ状態を示し、
(a)は断面図で(b)は側面図である。
【図4】従来の蒸発管における液体の流れ状態を示し、
(a)は断面図で(b)は側面図である。
【符号の説明】
1 蒸発管 2 蒸発器 11 スプリング 12 スリット(溝状部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山内 一義 滋賀県草津市青地町1000番地 川重冷熱工 業株式会社内 (72)発明者 関川 敦司 東京都港区海岸一丁目5番20号東京瓦斯株 式会社内 (72)発明者 川上 隆一郎 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 清水 敏春 愛知県東海市新宝町507−2東邦瓦斯株式 会社内 (72)発明者 大岡 憲司 東京都港区浜松町2丁目4番1号 川崎重 工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ水平方向に配置される蒸発管であっ
    て蒸発されるべき液体が毛管現象によって管内面を濡ら
    すようにされた蒸発管を備えた蒸発器の蒸発管構造にお
    いて、 前記蒸発管の下方側において該蒸発管の長さ方向に延設
    された溝状部を有することを特徴とする蒸発器の蒸発管
    構造。
JP20120096A 1996-07-10 1996-07-10 蒸発器の蒸発管構造 Pending JPH1026439A (ja)

Priority Applications (1)

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JP20120096A JPH1026439A (ja) 1996-07-10 1996-07-10 蒸発器の蒸発管構造

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JP20120096A JPH1026439A (ja) 1996-07-10 1996-07-10 蒸発器の蒸発管構造

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JPH1026439A true JPH1026439A (ja) 1998-01-27

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ID=16437013

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JP20120096A Pending JPH1026439A (ja) 1996-07-10 1996-07-10 蒸発器の蒸発管構造

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