JPH10264363A - 輪転印刷機の洗浄装置 - Google Patents

輪転印刷機の洗浄装置

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Publication number
JPH10264363A
JPH10264363A JP9077733A JP7773397A JPH10264363A JP H10264363 A JPH10264363 A JP H10264363A JP 9077733 A JP9077733 A JP 9077733A JP 7773397 A JP7773397 A JP 7773397A JP H10264363 A JPH10264363 A JP H10264363A
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JP
Japan
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ink
roller
cleaning
fountain
ink fountain
Prior art date
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Application number
JP9077733A
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English (en)
Inventor
Masaaki Ishida
正昭 石田
Toshihiko Ebina
敏彦 蛯名
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Komori Corp
Original Assignee
Komori Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗浄時間を短縮して生産性の向上を図る。 【解決手段】 インキ壷9を形成するインキ壷ローラ1
0とインキ移送ローラ群18を形成する練りローラ16
との間を呼び出しローラ15が往復動する。インキ移送
ローラ群18の上流側のローラ17に洗浄液24が供給
され、下流側の振りローラ3にインキを掻き集めるイン
キブレード21が当接している。そして、インキ壷ロー
ラ10と呼び出しローラ15とに同時に対接してインキ
13を連続的に練りローラ16に転移させる中継ローラ
19が設けられている。また、インキ壷ローラ10は印
刷時とは反対方向(図中時計方向)にも回転するように
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、輪転印刷機におい
てインキ壷内のインキの排出とインキローラの洗浄を行
う洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の洗浄装置においては、印刷作業
の終了時あるいはインキ壷内のインキの色を替えるいわ
ゆる色替え時などには、次の印刷作業の支障とならない
ように、印刷作業の合間にインキ壷内のインキの排出
と、インキ移送ローラ群の各ローラの表面に付着したイ
ンキを洗浄するインキローラの洗浄とが行われる。この
種の装置としては、例えば特開平6−198861号公
報で提案されたものがある。
【0003】ここに提案されているものは、インキ移送
ローラ群を構成するローラのうち上流側のローラに洗浄
液を供給する洗浄液供給手段を設けるとともに、下流側
のローラの表面にインキ洗浄ブレードを当接させたもの
である。そして、インキ壷内のインキの排出に当って
は、壷キーを移動させすべての壷キーと壷ローラとの間
に相対的に大きな隙間を形成した状態とし、呼び出しロ
ーラを壷ローラとインキ移送ローラ群との間で往復動さ
せることによってインキ移送ローラ群へインキを転移さ
せる。呼び出しローラによって転移されたインキは、洗
浄液供給手段から洗浄液をローラに供給しながらインキ
移送ローラ群によって下流側に移送し、インキ洗浄ブレ
ードによってインキを掻き取ることによって行ってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の洗浄装置では、呼び出しローラが壷ローラとイ
ンキ移送ローラのインキローラとの間を揺動し、間欠的
に接触することによってインキが転移される構造として
いるために、インキの転移に要する時間が長くなる。ま
た、壷キーと壷ローラとの間に相対的に大きな隙間を形
成しても、その大きさには自ずと限界があるため、転移
されるインキの量にも限界があり、これによってもイン
キの転移に要する時間が長くなり、洗浄時間が長くなっ
て生産性の低下につながっていた。
【0005】本発明は上記した従来の問題に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、洗浄時間を
短縮して生産性の向上を図った輪転印刷機の洗浄装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る輪転印刷機の洗浄装置は、壷キーおよ
びインキ壺ローラによって形成されたインキ壷と、前記
インキ壺ローラから転移されたインキを版胴へ移送する
インキ移送ローラ群と、このインキ移送ローラ群と前記
インキ壺ローラとの間を揺動自在に支持され前記インキ
壺ローラ上のインキを前記インキ移送ローラ群へ間欠的
に移送する呼び出しローラと、インキを回収する回収手
段とを備えた輪転印刷機の洗浄装置であって、洗浄時に
前記インキ壷ローラを印刷時とは逆方向に回転自在とし
たものである。したがって、印刷時とは逆方向に回転さ
せたインキ壷ローラによって転移するインキの量は、壷
キーとインキ壷ローラとの隙間に規制されない。
【0007】また、第2の発明は、第1の発明におい
て、インキ壺ローラとインキ移送ローラ群との間でイン
キの移送を連続的に可能とする中継ローラを設け、この
中継ローラを、前記インキ壷ローラのインキを前記移送
ローラ群へ連続的に移送する作動位置と、前記インキ壷
ローラのインキを前記移送ローラ群へ間欠的に移送する
退避位置との間を移動自在としたものである。したがっ
て、インキ壷内のインキは排出する際には、中継ローラ
を作動位置に移動させることにより、中継ローラと呼び
出しローラとを介してインキは、連続的にインキ移送ロ
ーラ群に転移する。
【0008】また、第3の発明は、第1の発明におい
て、退避位置に位置する中継ローラは、インキ壷ロー
ラ、インキ移送ローラ群、呼び出しローラのいずれか1
つに接触している。したがって、印刷中においても中継
ローラは、いずれかのローラに接触しているので、周面
に付着したインキが乾燥するようなことがない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。図1は本発明に係る輪転印刷機の洗
浄装置の側面図、図2は同じく要部を示す側面図、図3
は図2におけるIII 方向から視た展開図、図4は同じく
全体の構成を示すブロック図、図5および図6は洗浄動
作を説明するためのフローチャートである。これらの図
において、2は周面に版が装着された版胴であって、こ
の版胴2の周面には、一対の振りローラ3に図示しない
アームを介して支持されたそれぞれ一対のインキ着ロー
ラ4が着脱自在に対接されている。振りローラ3の上方
には3個の練りローラ5が互いの周面を対接させて設け
られ、そのうちの1個の練りローラ5上にはライダロー
ラ6が添接するように設けられている。
【0010】全体を符号9で示すインキ壷は、壷ローラ
10を備えており、その周面、壷キー11および左右一
対のインキせき12によって形成され、インキ13が蓄
えられている。壷キー11は壷ローラ10の軸線方向に
複数本に分割され、後述する壷キー用モータ35によっ
て移動可能で、壷ローラ10との間隔を個々に調整でき
るように構成されており、刷版の絵柄に合わせて壷ロー
ラ10から転移するインキ量が調整される。
【0011】15は壷ローラ10と練りローラ16とに
交互に接触しながら両ローラ10,16間を往復動する
呼び出しローラ、17は練りローラ16と対接する練り
ローラである。これら練りローラ16、練りローラ17
および前記振りローラ3、インキ着ローラ4、練りロー
ラ5、ライダローラ6等によってインキ移送ローラ群1
8が構成されている。以上説明したインキ壷9ないしイ
ンキ移送ローラ群18については従来から知られている
装置と特に変わるところはない。
【0012】19はインキ壷ローラ10の胴長と略同じ
長さの胴長を有する中継ローラであって、中継ローラ用
エアシリンダ37のロッド37aに支持されている。こ
の中継ローラ19は、中継ローラ用エアシリンダ37の
ロッド37aが進出することによって、インキ壷ローラ
10と呼び出しローラ15とに同時に対接する図1
(a)に示す作動位置に位置付けられる。ここで、呼び
出しローラ15の揺動用駆動機構(図示せず)は、版胴
2と同期して回転するカムの大径部によって呼び出しロ
ーラ15を練りローラ16側に対接するように構成され
ている。したがって、図示を省略した呼び出し装置がO
Nし、呼び出しローラ15が図1(a)に示すように練
りローラ16に対接した位置に保持されると、カムの回
転中に大径部によって、呼び出しローラ15がインキ壷
ローラ10側に強制的に揺動されるようなことがないよ
うに構成されている。このため、中継ローラ19は、洗
浄動作中版胴2が回転しても、インキ壷ローラ10と呼
び出しローラ15とに同時に対接する図1(a)に示す
作動位置の状態が保持される。中継ローラ用エアシリン
ダ37のロッド37aが後退することによって、中継ロ
ーラ19はインキ壷ローラ10のみに対接する図1
(b)に示す退避位置に位置付けられる。
【0013】前記振りローラ3の近傍には、振りローラ
3の胴長よりも長い樋状に形成された洗浄液槽20が設
けられており、この洗浄液槽20の端縁には、先端が振
りローラ3の周面に臨むインキ洗浄ブレード21が固定
され、底部にはこの洗浄液槽20に集められたインキ1
3の廃液を排出する排出口22が設けられている。この
洗浄液槽20は、左右のインカーフレーム27,28に
回動自在に支持され、図示を省略しているが、後述する
ブレード着脱用エアシリンダ38のロッドが前進するこ
とにより、インキ洗浄ブレード21の先端が振りローラ
3に接触し、ロッドが後退することにより、インキ洗浄
ブレード21の先端が振りローラ3から離間するように
構成されている。
【0014】インキ洗浄ブレード21の上方には、図3
に示すように左右のインカーフレーム27,28に回動
自在に支持された管26が、振りローラ3の軸線方向に
沿うように延在している。この管26には、この管26
の中空部と連通する複数個の第1の洗浄ノズル25が管
26の軸線方向に並べられており、管26の一端に接続
されたホース29の他端には、後述する第1の洗浄ノズ
ル用電磁弁39が設けられ、この第1の洗浄ノズル用電
磁弁39を開くことにより、ホース29を介して管26
に供給された洗浄液24が第1の洗浄ノズル25から供
給されるように構成されている。
【0015】インカーフレーム28には、第1の洗浄ノ
ズル用エアシリンダ30が枢着され、ロッド30aの先
端にはレバー31の一端が枢着されており、レバー31
の他端には管26が割締め固定されている。このような
構成において、第1の洗浄ノズル用エアシリンダ30の
ロッド30aが後退すると、レバー31を介して管26
が図1に示すように時計方向に回動し、第1の洗浄ノズ
ル25から供給された洗浄液24はインキ洗浄ブレード
21に噴射される。また、ロッド30aが前進すると、
レバー31を介して管26が図2に示すように反時計方
向に回動し、第1の洗浄ノズル25から供給された洗浄
液24は練りローラ5とライダローラ6との周面に噴射
される。
【0016】インキ移送ローラ群18の上方には、洗浄
作業時に洗浄液24を練りローラ16、練りローラ17
の周面に供給する第2の洗浄ノズル23がローラの軸方
向に沿って複数個架設されている。したがって、前記イ
ンキ洗浄ブレード21の先端を振りローラ3の周面に接
触させることによって、前記第2の洗浄ノズル23から
供給された洗浄液24が回転中のインキ移送ローラ群1
8を経てインキ13を洗浄しながら転移させるので、イ
ンキ13の廃液がインキ洗浄ブレード21によって洗浄
液槽20に導かれ掻き集められるように構成されてい
る。
【0017】図4において、33はインキ壷9のインキ
壷9の排出を開始するためのインキ排出ボタン、34は
インキ移送ローラ群18の各ローラに付着したインキ1
3の洗浄を開始するためのインキ洗浄ボタン、35は複
数の壷キー11を移動させて壷ローラ10との隙間を調
整する壷キー用モータである。36は洗浄時に壷ローラ
10を回転駆動する正、逆方向の回転が可能な壷ローラ
用モータ、37は中継ローラ19をインキ壷ローラ10
と呼び出しローラ15とに同時に対接させる作動位置
と、インキ壷ローラ10のみに対接させる退避位置とに
移動自在とする中継ローラ用エアシリンダである。38
は洗浄液槽20を揺動させてインキ洗浄ブレード21の
先端を振りローラ3の周面に接離させるブレード着脱用
エアシリンダである。
【0018】39は第1の洗浄ノズル25を開閉させる
第1の洗浄ノズル用電磁弁、40は第2の洗浄ノズル2
3を開閉させる第2の洗浄ノズル用電磁弁、41は第1
および第2の洗浄ノズル用電磁弁39,40の開閉を所
定回数カウントする第2のカウンタ、42は第1の洗浄
ノズル用電磁弁39の開閉を所定回数カウントする第1
のカウンタ、43はインキ移送ローラ群18等を回転駆
動する本機用モータである。44は、インキ排出ボタン
33、インキ洗浄ボタン34、第1のカウンタ42およ
び第2のカウンタ41の入力情報に基づいて、壷キー用
モータ35、壷ローラ用モータ36、中継ローラ用エア
シリンダ37、ブレード着脱用エアシリンダ38、第1
の洗浄ノズル用エアシリンダ30、第1の洗浄ノズル用
電磁弁39、第2の洗浄ノズル用電磁弁40、本機用モ
ータ43を制御する制御装置である。
【0019】次に、このような構成の輪転印刷機の洗浄
装置の洗浄動作のうち、まずインキ壷内のインキ13の
排出動作を図5に基づいて説明する。印刷が終了して本
機を停止させると、呼び出しローラ15は練りローラ1
6に対接した状態で停止する。ここで、S1において、
インキ洗浄ボタン34をONしないで、S2において、
インキ排出ボタン33をONすると、図示を省略した呼
び出し装置がONし、呼び出しローラ15がインキ壷ロ
ーラ10と練りローラ16との間の往復動を規制され、
練りローラ16に対接する。S3において、本機モータ
43を駆動することによって、インキ移送ローラ群18
等が回転する。S4において、壷キー用モータ35を駆
動してすべての壷キー11とインキ壷ローラ10との間
隔を全開とする。
【0020】S5において、壷ローラ用モータ36を逆
転駆動して壷ローラ10を図1(a)に示すように時計
方向(印刷時と反対方向)に最大回転量とする。S6に
おいて、中継ローラ用エアシリンダ37をONすると、
中継ローラ19が図1(a)に示すように、インキ壷ロ
ーラ10と呼び出しローラ15とに同時に対接する作動
位置に移動する。この状態とすることにより、インキ壷
9内のインキ13はインキ壷ローラ10の上部周面に転
移し、中継ローラ19および呼び出しローラ15を介し
て連続的にインキ移送ローラ群18の練りローラ16に
転移される。
【0021】このように、インキ壷9内のインキ13を
インキ移送ローラ群18に転移させるのに、インキ壷ロ
ーラ10を印刷時と逆方向に回転させ、従来のようにイ
ンキ壷ローラ10と壷キー11との隙間から転移させる
のではなく、インキ壷ローラ10の上部周面を介して行
うようにしたので、従来のようにインキの転移量に制限
がなくなり、転移させるインキの量を増やすことができ
る。また、中継ローラ19をインキ壷ローラ10と呼び
出しローラ15とに同時に対接させ、インキ壷9内のイ
ンキを連続的にインキ移送ローラ群18の練りローラ1
6に転移させるようにしたので、従来のように間欠的に
行う場合と比較して、単位時間におけるインキの転移量
を増やすことができる。このため、インキ壷9内のイン
キ13の排出を短時間で行うことができる。
【0022】このとき、第2の洗浄ノズル用電磁弁40
は開いておらず、第2の洗浄ノズル23から洗浄液24
は供給されていない。したがって、練りローラ16側に
移送されたインキ13の粘性は低下することがないの
で、インキ移送ローラ群18の各ローラ上に移送されて
付着したインキ13の層は薄くなることがない。このた
め、インキ壷9から壷ローラ10、中継ローラ19およ
び呼び出しローラ15によってインキ移送ローラ群18
側に転移されるインキ量が減少することがなく、インキ
壷9のインキ13のインキ移送ローラ群18側への転移
時間が短縮される。
【0023】S7において、ブレード着脱用エアシリン
ダ38をONしてインキ洗浄ブレード21を振りローラ
3の周面に接触させる。S8において、第1の洗浄ノズ
ル用電磁弁39を開き、第1の洗浄ノズル25からイン
キ洗浄ブレード21に洗浄液24を供給する。このよう
に、インキ壷9のインキ13がインキ移送ローラ群18
を介して振りローラ3まで移送される前に、予めインキ
洗浄ブレード21に洗浄液24が噴射されていることに
よって、振りローラ3まで移送されてきた粘性の高いイ
ンキ13は、インキ洗浄ブレード21に掻き取られる直
前に、洗浄液24によって溶解され、インキ13がイン
キ洗浄ブレード21上に小片の塊となって固着すること
がない。
【0024】S9において、第1の洗浄ノズル用電磁弁
39が閉じ、第1の洗浄ノズル25からの洗浄液24の
供給が停止する。S10において、第1のカウンタ42
によって第1の洗浄ノズル用電磁弁39の開閉回数がカ
ウントされ、第1のカウンタ42に設定された所定回数
のカウント値に達していないときは、再び第1の洗浄ノ
ズル用電磁弁39が開閉する。ここで、S10における
第1のカウンタ42に設定された設定値は、インキ壷9
内のインキ13がすべてインキ移送ローラ群18側に転
移されてインキ壷9からインキ13が排出し終わる時間
に設定されている。
【0025】S11において、第1の洗浄ノズル用エア
シリンダ30がONして、ロッド30aが前進し、図2
に示すようにレバー31を介して管26が反時計方向に
回動し、第1の洗浄ノズル25の供給の向きを振りロー
ラ5とライダローラ6との方向に変える。S12におい
て、第2の洗浄ノズル用電磁弁40を開き、第2の洗浄
ノズル23から練りローラ16と練りローラ17に供給
する。このとき、すでにインキ壷9からインキ13が排
出し終わっているので、インキ移送ローラ群18上に転
移されたインキ13の粘性が低下してもインキ壷9から
のインキ13の排出速度には何ら影響を及ぼさない。
【0026】S13において、第1の洗浄ノズル用電磁
弁39が開き、第1の洗浄ノズル25から振りローラ5
とライダローラ6とに洗浄液24が供給される。このよ
うに第2および第1の洗浄ノズル23,25から供給さ
れた洗浄液24によってインキ移送ローラ群18を構成
する各ローラ上のインキ13は溶解されるので、ローラ
上にインキ13が固着することなく、インキ洗浄ブレー
ド21によってインキ13の廃液は洗浄液槽20内に集
められる。また、インキローラ群18への洗浄液24の
供給を、第2の洗浄ノズル23だけでなく、第1の洗浄
ノズル25によっても行うようにしたので、洗浄時間が
短縮される。S14において、第2の洗浄ノズル用電磁
弁40が閉じ、第2の洗浄ノズル23からの洗浄液24
の供給が停止し、S15において、第1の洗浄ノズル用
電磁弁39が閉じ、第1の洗浄ノズル25からの洗浄液
24の供給が停止する。
【0027】S16において、これら第2および第1の
洗浄ノズル用電磁弁39,40の開閉回数が予め設定し
た所定の回数に達していないときには、S12およびS
13において、再び第2および第1の洗浄ノズル23,
25から洗浄液の供給が行われる。インキ移送ローラ群
18を構成する各ローラ上のインキ13が廃液として洗
浄液槽20内に掻き集められると、S16において、第
2および第1の洗浄ノズル23,25の開閉回数が予め
設定した所定の回数に達する。S17において、第1の
洗浄ノズル用エアシリンダ30がOFFとなり、ロッド
30aが後退し、図1(a)に示すように第1の洗浄ノ
ズル25が時計方向に回動し洗浄液の供給の方向がイン
キ洗浄ブレード21に向けられる。
【0028】S18において、第1の洗浄ノズル用電磁
弁39が開き、第1の洗浄ノズル25から洗浄液24が
インキ洗浄ブレード21に供給され、インキ洗浄ブレー
ド21の洗浄を行う。この第1の洗浄ノズル25による
インキ洗浄ブレード21の洗浄のタイミングは、上述し
た第2および第1の洗浄ノズル23,25によるローラ
の洗浄の終了と同時としてもよいし、しばらく経ってか
らでもよい。このように、洗浄作業の終了直前にインキ
洗浄ブレード21の洗浄を行うようにしたことにより、
インキ洗浄ブレード21の先端に洗浄液槽20に排出し
きれずに付着したインキ13の廃液を洗浄液槽20内に
排出することができる。このため、次の洗浄時にインキ
洗浄ブレード21の先端によって振りローラ3の表面を
傷つけることがない。さらに、インキ洗浄ブレード21
の先端をウェス等による拭き取り作業等の手入れが不要
となリ、作業者が手を汚すこともない。
【0029】S19において、第1の洗浄ノズル用電磁
弁39が閉じ、第1の洗浄ノズル25からの洗浄液24
の供給が停止する。S20において、ブレード着脱用エ
アシリンダ38がOFFとなり、インキ洗浄ブレード2
1が振りローラ3から離間する。S21において、中継
ローラ用エアシリンダ37がOFFすると、中継ローラ
19が図1(b)に示すようにインキ壷ローラ10のみ
に対接する退避位置に移動する。S22において、壷ロ
ーラ用モータ36が停止し、インキ壷ローラ10の回転
が停止する。S23において、本機モータ43が停止
し、インキ移送ローラ群18等の回転が停止する。
【0030】このように、第1の洗浄ノズル25を設
け、インキ壷9の洗浄に先立ってインキ13の排出に当
たって、この第1の洗浄ノズル25から洗浄液24をイ
ンキ洗浄ブレード21に供給するようにしたことによ
り、インキ洗浄ブレード21の先端に掻き取られたイン
キ13が固着することがないので、インキ壷9の洗浄が
良好に行われる。このため、インキローラの洗浄に用い
たインキ洗浄ブレード21をインキ壷9の洗浄にも用い
ることができ、インキ壷9を洗浄するための専用の洗浄
装置を新たに設ける必要がないので、装置の小型化を図
ることができるとともに、コストを削減することができ
る。
【0031】次に、図6に基づきインキローラの洗浄動
作を説明する。図5におけるS1において、インキ洗浄
ボタン34をONし、図6におけるS30において、本
機モータ43を駆動すると、図1(b)に示すように、
中継ローラ19がインキ壷ローラ10のみに対接して位
置するとともに、呼び出しローラ15が練りローラ16
に対接して停止した状態で、インキ移送ローラ群18が
回転する。S31において、ブレード着脱用エアシリン
ダ38がONし、インキ洗浄ブレード21の先端が振り
ローラ3に接触する。S32において、第1の洗浄ノズ
ル用エアシリンダ30がONしロッド30aが前進し、
図2に示すように第1の洗浄ノズル25の供給方向が練
りローラ5とライダローラ6に向けられる。
【0032】S33において、第2の洗浄ノズル用電磁
弁40を開き、第2の洗浄ノズル23から練りローラ1
6と練りローラ17に供給する。S34において、第1
の洗浄ノズル用電磁弁39が開き、第1の洗浄ノズル2
5から振りローラ5とライダローラ6とに洗浄液24が
供給される。このように第2および第1の洗浄ノズル2
3,25から供給された洗浄液24によってインキ移送
ローラ群18を構成する各ローラ上のインキ13は溶解
されるので、ローラ上にインキ13が固着することな
く、インキ洗浄ブレード21によってインキ13の廃液
は洗浄液槽20内に集められる。S35において、第2
の洗浄ノズル用電磁弁40が閉じ、第2の洗浄ノズル2
3からの洗浄液24の供給が停止し、S27において、
第1の洗浄ノズル用電磁弁39が閉じ、第1の洗浄ノズ
ル25からの洗浄液24の供給が停止する。
【0033】S36において、これら第1および第2の
洗浄ノズル用電磁弁39,40の開閉回数が予め設定し
た所定の回数に達していないときには、S24およびS
25において、再び第1および第2の洗浄ノズル25,
23からの供給が行われる。インキ移送ローラ群18を
構成する各ローラ上のインキ13が廃液として洗浄液槽
20内に集められると、S36において、第1および第
2の洗浄ノズル用電磁弁39,40の開閉回数が予め設
定した所定の回数に達する。S38において、第1の洗
浄ノズル用エアシリンダ30がOFFとなり、ロッド3
0aが後退し、図1(a)に示すように第1の洗浄ノズ
ル25が時計方向に回動し洗浄液の供給の方向がインキ
洗浄ブレード21に向けられる。
【0034】S39において、第1の洗浄ノズル用電磁
弁39が開き、第1の洗浄ノズル25から洗浄液24が
インキ洗浄ブレード21に供給され、インキ洗浄ブレー
ド21の洗浄を行う。このように、洗浄作業の終了直前
にインキ洗浄ブレード21の洗浄を行うようにしたこと
により、インキ洗浄ブレード21の先端をウェス等によ
る拭き取り作業の手入れが不要となる。S40におい
て、第1の洗浄ノズル用電磁弁が閉じ、第1の洗浄ノズ
ル25からの洗浄液24の供給が停止する。S41にお
いて、インキ洗浄ブレード着脱用エアシリンダ38がO
FFとなり、インキ洗浄ブレード21の先端が振りロー
ラ3から離間して洗浄作業が終了する。S42におい
て、本機モータ43が停止し、インキ移送ローラ群18
が回転を停止する。
【0035】なお、本実施の形態においては、退避位置
に位置付けられた中継ローラ19はインキ壷ローラ10
に接触するようにしたが、これに限定されず呼び出しロ
ーラ15あるいは練りローラ16に接触するようにして
もよい。また、洗浄時に呼び出しローラ15を、練りロ
ーラ16に対接させた状態を保持するようにしたが、イ
ンキ壷ローラ10に対接させた状態を保持するようにし
てもよく、その場合には、中継ローラ19の作動位置
を、呼び出しローラ15と練りローラ16とに同時に対
接させるように位置付ける。また、この場合には、呼び
出しローラ15の揺動用駆動機構(図示せず)を形成す
るカムの大径部によって、呼び出しローラ15をインキ
壷ローラ10に対接するように構成させる必要がある。
また、中継ローラ19を設けずに呼び出しローラ15を
印刷時と同様に往復動させてもよく、その場合には、イ
ンキ移送ローラ群18も壷ローラ10と同様に印刷時と
反対方向に回転させる。また、インキブレード21によ
ってインキの廃液を掻き落とすようにしたが、洗浄布を
ローラに押し当てることによってもインキの廃液を回収
することもでき、種々の設計変更が可能である。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、洗
浄時にインキ壷ローラを印刷時とは逆方向に回転自在と
したことにより、インキ壷内のインキを排出させる際、
インキ壷ローラを印刷時とは逆方向に回転させると、イ
ンキ壷ローラによって転移するインキの量は、壷キーと
インキ壷ローラとの隙間に規制されないので、インキ移
送ローラ群に転移するインキの量を増やすことができ
る。このため、インキ壷ローラを印刷時と逆転させるこ
とにより、インキ壷からのインキの転移を従来のように
インキ壷ローラと壷キーとの隙間から転移させるのでは
なく、インキ壷ローラの上部周面を介して行うようにし
たので、従来のようにインキの転移量に制限がなくな
り、転移させるインキの量を増やすことができる。した
がって、インキ壷からインキを排出する作業に要する時
間を短縮することができ、生産性の向上が図られる。
【0037】また、第2の発明によれば、第1の発明に
おいて、インキ壺ローラとインキ移送ローラ群との間で
インキの移送を連続的に可能とする中継ローラを設け、
この中継ローラを、前記インキ壷ローラのインキを前記
移送ローラ群へ連続的に移送する作動位置と、前記イン
キ壷ローラのインキを前記移送ローラ群へ間欠的に移送
する退避位置との間を移動自在としたことにより、中継
ローラを作動位置に位置付けることにより、インキ壺ロ
ーラとインキ移送ローラ群との間でインキの移送が連続
的に可能になる。このため、従来のように間欠的に行う
場合と比較して、単位時間におけるインキの転移量を増
やすことができる。したがって、インキ壷からインキを
排出する作業に要する時間を短縮することができ、生産
性の向上が図られる。
【0038】また、第3の発明によれば、第1の発明に
おいて、退避位置に位置する中継ローラは、インキ壷ロ
ーラ、インキ移送ローラ群、呼び出しローラのいずれか
1つに接触していることにより、印刷中においても中継
ローラは、中継ローラの周面に付着したインキが乾燥す
るようなことがない。このため、印刷動作から洗浄動作
に切り替えたときに、乾燥して固形化したインキによ
り、中継ローラが対接するインキ壷ローラや呼び出しロ
ーラの周面に傷が付くことが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る輪転印刷機の洗浄装置の側面図
である。
【図2】 本発明に係る輪転印刷機の洗浄装置の要部を
示す側面図である。
【図3】 図2におけるIII 方向から視た展開図であ
る。
【図4】 本発明に係る輪転印刷機の洗浄装置の全体を
示すブロック図である。
【図5】 本発明に係る輪転印刷機の洗浄装置における
インキ壷のインキの排出動作を説明するためのフローチ
ャートである。
【図6】 本発明に係る輪転印刷機の洗浄装置における
インキローラの洗浄動作を説明するためのフローチャー
トである。
【符号の説明】
9…インキ壷、10…壷ローラ、11…壷キー、13…
インキ、18…インキ移送ローラ群、19…中継ロー
ラ、21…インキ洗浄ブレード、23…第2の洗浄ノズ
ル、24…洗浄液、25…第1の洗浄ノズル、37…中
継ローラ用エアシリンダ、44…制御装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壷キーおよびインキ壺ローラによって形
    成されたインキ壷と、前記インキ壺ローラから転移され
    たインキを版胴へ移送するインキ移送ローラ群と、この
    インキ移送ローラ群と前記インキ壺ローラとの間を揺動
    自在に支持され前記インキ壺ローラ上のインキを前記イ
    ンキ移送ローラ群へ間欠的に移送する呼び出しローラ
    と、インキを回収する回収手段とを備えた輪転印刷機の
    洗浄装置において、洗浄時に前記インキ壷ローラを印刷
    時とは逆方向に回転自在としたことを特徴とする輪転印
    刷機の洗浄装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の輪転印刷機の洗浄装置に
    おいて、インキ壺ローラとインキ移送ローラ群との間で
    インキの移送を連続的に可能とする中継ローラを設け、
    この中継ローラを、前記インキ壷ローラのインキを前記
    移送ローラ群へ連続的に移送する作動位置と、前記イン
    キ壷ローラのインキを前記移送ローラ群へ間欠的に移送
    する退避位置との間を移動自在としたことを特徴とする
    輪転印刷機の洗浄装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の輪転印刷機の洗浄装置に
    おいて、退避位置に位置する中継ローラは、インキ壷ロ
    ーラ、インキ移送ローラ群、呼び出しローラのいずれか
    1つに接触していることを特徴とする輪転印刷機の洗浄
    装置。
JP9077733A 1997-03-28 1997-03-28 輪転印刷機の洗浄装置 Pending JPH10264363A (ja)

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